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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
636 素材と食材は大量に 放出する魔力は程々に
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何はともあれフォース・キャニオンの冒険者騒動と、ワイバーンの縄張り争いがあっただけで、人や街に大きな被害がでなくてよかった。
決して魔力を大量に放出した自分のせいではないと、誰も聞いてないのにブツブツと言い訳をする。
深く考えるのを止めて鉱石をガンガン掘りまくり、その後地下五階層でモンスターを狩り、魔核を集めまくった。
二日目は各属性の魔素を含んだ鉱石を多く採掘し、モンスターを数百体倒して数百個の魔石を回収した。
地下三階層のテントを設置してあるキャンプ場所に戻る前に、地下五階層と地下四階層で300程度魔力を放出した。
ミルキーウッドの樹液が入ったビンを回収して、次のビンを設置してから遅めの夕食を取り、最終日の予定を立てて就寝する。
◇◆◇◆◇
資源と潤沢のダンジョンに入って三日。
最終日も朝からやる事は同じ。
ミルキーウッドの樹液が入ったビンを回収して、最後のビンを設置する。
朝食を済ませてからテントを片付け、地下二階層に上がってコロコロ鳥の卵を探して回収し、川でシルバーホーン・サーモンを狩り大きな蜆貝もついでにとる。
その途中でバレルボアを見付けたのでついでに狩り、昼少し前に地下三階層に下りてミルキーウッドの樹液を採取する道具とビンを回収する。
そして魔力を放出してから地下二階層にに戻り、残り時間で見付けられるだけコロコロ鳥の卵を探す。
地下一階層に上る石階段まで来ると、地下二階層に魔力を放出する。
今回はそれぞれの階層で魔力を放出ので、前回出る時に放出した魔力の半分程度に抑える事が出来た。
最後の石階段を上がり地下一階層を抜けて、資源と潤沢のダンジョンを出て門に鍵を掛ける。
フジはまだ来てなかったので、フォース・キャニオンの街に行き、冒険者ギルドに鍵を返却する。
その後念話でフジに連絡すると、大峡谷が見えて来たとの事だったので、街を出て人気な無い荒野まで移動して合流する。
フジの背に乗り、帝都南部の林の中にあるフジの住み家に向かう。
フジからしたら、とんぼ返りだ。
資源と潤沢のダンジョンで狩ったバレルボアと、シルバーホーン・サーモンを解体して、この依頼に同行したフジへの報酬とした。
翌日はアイリスの屋敷に行く事になっているので、フジを呼ぶかも知れないと伝え、カズは〈空間転移魔法〉で帝都の川沿いの家に戻る。
留守番をしていたアレナリアとレラに「ギルドに依頼の報告と素材を卸しに行くから、そのままビワを迎えに行くよ」と伝え出掛けた。
冒険者ギルド本部に入ると、受付にサイネリアがいなかったので、受付のギルド職員に来た事を伝えてもらい、何時もの個室に移動して待つ。
十数分してサイネリアが個室にやって来る。
特に慌てて来た様子はない。
サイネリアはカズの向かい側の椅子に座り、テーブルに依頼の資料を置く。
「では先ず、北西部の高原について聞かせてください」
カズが依頼の報告を話す前に、サイネリアが先に頼んだ依頼について聞いてきたので、北西部の高原での事を報告する。
依頼を受けて来ていた三人組の冒険者パーティーと、現れたモンスターについて。
そして先に依頼を受けて来た三人組の冒険者パーティーに、高原の調査は任せても大丈夫だろうと考え、大峡谷に向かった、と。
サイネリアは資料に聞いた内容を書き込んでいたのを見て、カズは高原に現れたモンスターの素材は、先に来ていた三人組の冒険者パーティーに譲って来たと付け加えた。
サイネリアが資料に書き込んでいたペンの動きが一度止まるも、何も言わず直ぐに動き出し、書き終えると資料をファイルにしまった。
「それでは次に、ワイバーン討伐の件を」
やり掛けの仕事を途中で止めてきたのか、サイネリアは淡々とカズの報告を聞こうと質問をする。
この後ビワの迎えがあるので、報告が早く済むならそれにこした事はないと、カズは大峡谷沿いの街道から離れた場所で待機していたところから話を始めた。
依頼にあった縄張り争いをしているワイバーンの討伐はフジに任せていたので、カズはここではほぼ何もしてないと答えた。
一応、討伐したワイバーンの内の四体を、そのまま回収してきたと伝えた。
ピグりと表情に弱冠の変化はあったものの「ではそちらの素材は、報告を終えた後で、引き取らせていただきます」と、軽く流された。
今までカズがしてきた事を考えれば、この程度では驚きもしないのだろう。
縄張り争いをするワイバーン討伐の報告を聞き、話した事を資料に書き込みファイルにしまう。
そしてサイネリアはもう一つのファイルから資料を出して広げる。
「素材の採取をお願いした件ですが、以前と比べてダンジョンに何か変化はありましたか?」
サイネリアの質問に、カズは以前入った半月後に、五人組の冒険者が入り短時間で予想以上の成果を出した話を思い出す。
ダンジョンの変化があったかを聞いてきたのは、その話をサイネリアが知っているからではないかと思い「以前と同じで、特に変わったところはなかった」と返答した。
今回はダンジョンが失った魔素を回復するのに、必要になる分だけ魔力を放出してきたので、前回と同じ事は起こらないだろうと考えた。
だからこの事はサイネリアに話さず黙っておく。
若干何か隠してるんじゃないかと疑っている様な節はあったが、大きな問題が起きてなければ無理に聞き出そうとはサイネリアも思ってないので、そこは何も言ってこなかった。
帝都から北西部の高原に行き、大峡谷の南側にあるフォース・キャニオンに移動して、そこから今度は資源と潤沢のダンジョンまで行き素材の大量採取。
そして帝都中央にある冒険者ギルドの本部に報告。
どんなに早くても一ヶ月は掛かる依頼を、数日で終わらせて来たとしても。
実際フジで移動した事のあるサイネリアだからこそ、疑問に思ったりはしなかったのだろう。
「わかりました。では回収してきた素材をして受け取ります。ワイバーンもあるとの事なので、いつも通り地下から倉庫に向います」
サイネリアに続いてカズも個室を出て、地下から裏にあるギルドの研究所兼倉庫に移動する。
先ず冷蔵冷凍完備の倉庫に、回収してきたワイバーン四体を【アイテムボックス】から出す。
そして場所を変えて、採掘して来た各種鉱石と、倒したモンスターから集めた魔石を指定された所に出した。
「……前回よりも多いじゃないですか」
出された鉱石と魔石の量を見て、サイネリアがぽつりと呟いた。
「ほら、もう少しで帝都を離れるからさ。多い分ならいいかと、可能な限りとってきたんだけど、ダメだったか?」
「国の事業で使われるので、確かに多い分にはありがたいのですが、これだけの物を買い取るギルドの事も考えてください。市場に出すわけではないですが、この量だと買取り額を出すのに時間が掛かりますが、よろしいですね」
「ああ、いいよ(俺は目的だった食材を確保してきたしね)」
「一度に払う事ができませんので、何度かに分けさせてもらいます。いつも通りお預けでいいですか?」
「それで頼むよ。特に大金を使う予定はないからね」
「ギルドとしても助かります。何千万の現金をすぐに用意は難しいので」
「そんなの要求するのは、せいぜいレオラ様くらいじゃないの」
「……」
カズの言葉にサイネリアは何かを思い出して、一瞬顔は引き攣らせる。
「あれ、冗談のつもりだったんだけど、あったの?」
「まだレオラ様が皇女としてではなく、主に冒険者として活動していた頃ですが。あの時はどうしたらいいのか……思い出しただけで、胃に激痛が」
「なんかごめん。大丈夫?」
「だ、大丈夫です。カズさんなんて、特殊なモンスターを討伐したり、テイムしている大きな鳥のモンスターを急に連れて来たり、その住み家を確認するのに、私を乗せた程度ですものね。たいした事ないですもんね。あんな怖い思いは、もうしたくありませんけど」
「ゔッ……なんか色々と迷惑かけて、ごめんとしか言えない(聞いている俺の方が、胃が痛くなりそうだ)」
サイネリアに言われ、自分がしてきた事を思い返し、カズは謝る。
決して魔力を大量に放出した自分のせいではないと、誰も聞いてないのにブツブツと言い訳をする。
深く考えるのを止めて鉱石をガンガン掘りまくり、その後地下五階層でモンスターを狩り、魔核を集めまくった。
二日目は各属性の魔素を含んだ鉱石を多く採掘し、モンスターを数百体倒して数百個の魔石を回収した。
地下三階層のテントを設置してあるキャンプ場所に戻る前に、地下五階層と地下四階層で300程度魔力を放出した。
ミルキーウッドの樹液が入ったビンを回収して、次のビンを設置してから遅めの夕食を取り、最終日の予定を立てて就寝する。
◇◆◇◆◇
資源と潤沢のダンジョンに入って三日。
最終日も朝からやる事は同じ。
ミルキーウッドの樹液が入ったビンを回収して、最後のビンを設置する。
朝食を済ませてからテントを片付け、地下二階層に上がってコロコロ鳥の卵を探して回収し、川でシルバーホーン・サーモンを狩り大きな蜆貝もついでにとる。
その途中でバレルボアを見付けたのでついでに狩り、昼少し前に地下三階層に下りてミルキーウッドの樹液を採取する道具とビンを回収する。
そして魔力を放出してから地下二階層にに戻り、残り時間で見付けられるだけコロコロ鳥の卵を探す。
地下一階層に上る石階段まで来ると、地下二階層に魔力を放出する。
今回はそれぞれの階層で魔力を放出ので、前回出る時に放出した魔力の半分程度に抑える事が出来た。
最後の石階段を上がり地下一階層を抜けて、資源と潤沢のダンジョンを出て門に鍵を掛ける。
フジはまだ来てなかったので、フォース・キャニオンの街に行き、冒険者ギルドに鍵を返却する。
その後念話でフジに連絡すると、大峡谷が見えて来たとの事だったので、街を出て人気な無い荒野まで移動して合流する。
フジの背に乗り、帝都南部の林の中にあるフジの住み家に向かう。
フジからしたら、とんぼ返りだ。
資源と潤沢のダンジョンで狩ったバレルボアと、シルバーホーン・サーモンを解体して、この依頼に同行したフジへの報酬とした。
翌日はアイリスの屋敷に行く事になっているので、フジを呼ぶかも知れないと伝え、カズは〈空間転移魔法〉で帝都の川沿いの家に戻る。
留守番をしていたアレナリアとレラに「ギルドに依頼の報告と素材を卸しに行くから、そのままビワを迎えに行くよ」と伝え出掛けた。
冒険者ギルド本部に入ると、受付にサイネリアがいなかったので、受付のギルド職員に来た事を伝えてもらい、何時もの個室に移動して待つ。
十数分してサイネリアが個室にやって来る。
特に慌てて来た様子はない。
サイネリアはカズの向かい側の椅子に座り、テーブルに依頼の資料を置く。
「では先ず、北西部の高原について聞かせてください」
カズが依頼の報告を話す前に、サイネリアが先に頼んだ依頼について聞いてきたので、北西部の高原での事を報告する。
依頼を受けて来ていた三人組の冒険者パーティーと、現れたモンスターについて。
そして先に依頼を受けて来た三人組の冒険者パーティーに、高原の調査は任せても大丈夫だろうと考え、大峡谷に向かった、と。
サイネリアは資料に聞いた内容を書き込んでいたのを見て、カズは高原に現れたモンスターの素材は、先に来ていた三人組の冒険者パーティーに譲って来たと付け加えた。
サイネリアが資料に書き込んでいたペンの動きが一度止まるも、何も言わず直ぐに動き出し、書き終えると資料をファイルにしまった。
「それでは次に、ワイバーン討伐の件を」
やり掛けの仕事を途中で止めてきたのか、サイネリアは淡々とカズの報告を聞こうと質問をする。
この後ビワの迎えがあるので、報告が早く済むならそれにこした事はないと、カズは大峡谷沿いの街道から離れた場所で待機していたところから話を始めた。
依頼にあった縄張り争いをしているワイバーンの討伐はフジに任せていたので、カズはここではほぼ何もしてないと答えた。
一応、討伐したワイバーンの内の四体を、そのまま回収してきたと伝えた。
ピグりと表情に弱冠の変化はあったものの「ではそちらの素材は、報告を終えた後で、引き取らせていただきます」と、軽く流された。
今までカズがしてきた事を考えれば、この程度では驚きもしないのだろう。
縄張り争いをするワイバーン討伐の報告を聞き、話した事を資料に書き込みファイルにしまう。
そしてサイネリアはもう一つのファイルから資料を出して広げる。
「素材の採取をお願いした件ですが、以前と比べてダンジョンに何か変化はありましたか?」
サイネリアの質問に、カズは以前入った半月後に、五人組の冒険者が入り短時間で予想以上の成果を出した話を思い出す。
ダンジョンの変化があったかを聞いてきたのは、その話をサイネリアが知っているからではないかと思い「以前と同じで、特に変わったところはなかった」と返答した。
今回はダンジョンが失った魔素を回復するのに、必要になる分だけ魔力を放出してきたので、前回と同じ事は起こらないだろうと考えた。
だからこの事はサイネリアに話さず黙っておく。
若干何か隠してるんじゃないかと疑っている様な節はあったが、大きな問題が起きてなければ無理に聞き出そうとはサイネリアも思ってないので、そこは何も言ってこなかった。
帝都から北西部の高原に行き、大峡谷の南側にあるフォース・キャニオンに移動して、そこから今度は資源と潤沢のダンジョンまで行き素材の大量採取。
そして帝都中央にある冒険者ギルドの本部に報告。
どんなに早くても一ヶ月は掛かる依頼を、数日で終わらせて来たとしても。
実際フジで移動した事のあるサイネリアだからこそ、疑問に思ったりはしなかったのだろう。
「わかりました。では回収してきた素材をして受け取ります。ワイバーンもあるとの事なので、いつも通り地下から倉庫に向います」
サイネリアに続いてカズも個室を出て、地下から裏にあるギルドの研究所兼倉庫に移動する。
先ず冷蔵冷凍完備の倉庫に、回収してきたワイバーン四体を【アイテムボックス】から出す。
そして場所を変えて、採掘して来た各種鉱石と、倒したモンスターから集めた魔石を指定された所に出した。
「……前回よりも多いじゃないですか」
出された鉱石と魔石の量を見て、サイネリアがぽつりと呟いた。
「ほら、もう少しで帝都を離れるからさ。多い分ならいいかと、可能な限りとってきたんだけど、ダメだったか?」
「国の事業で使われるので、確かに多い分にはありがたいのですが、これだけの物を買い取るギルドの事も考えてください。市場に出すわけではないですが、この量だと買取り額を出すのに時間が掛かりますが、よろしいですね」
「ああ、いいよ(俺は目的だった食材を確保してきたしね)」
「一度に払う事ができませんので、何度かに分けさせてもらいます。いつも通りお預けでいいですか?」
「それで頼むよ。特に大金を使う予定はないからね」
「ギルドとしても助かります。何千万の現金をすぐに用意は難しいので」
「そんなの要求するのは、せいぜいレオラ様くらいじゃないの」
「……」
カズの言葉にサイネリアは何かを思い出して、一瞬顔は引き攣らせる。
「あれ、冗談のつもりだったんだけど、あったの?」
「まだレオラ様が皇女としてではなく、主に冒険者として活動していた頃ですが。あの時はどうしたらいいのか……思い出しただけで、胃に激痛が」
「なんかごめん。大丈夫?」
「だ、大丈夫です。カズさんなんて、特殊なモンスターを討伐したり、テイムしている大きな鳥のモンスターを急に連れて来たり、その住み家を確認するのに、私を乗せた程度ですものね。たいした事ないですもんね。あんな怖い思いは、もうしたくありませんけど」
「ゔッ……なんか色々と迷惑かけて、ごめんとしか言えない(聞いている俺の方が、胃が痛くなりそうだ)」
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