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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
607 隠し部屋の危険性
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朝食の仕込みを終えたビワが、麦茶を淹れて出してくれた。
カズの目的だった世界を渡る方法ついては、出来るだけ触れないようし、質問を交えてながらアレナリアは隠し部屋での事をカズから聞いていく。
転移でしか出入り出来ないと知り、発見されない訳だと納得した。
そして知性ある本が魔力でペンを動かして会話してきたと聞き、驚くと共に、自分もその場に居たかったと、ビワとレラを羨ましがる。
アレナリアも入室する許可は得ていると伝えたら、明日にでも行きたいと、言葉が喉元まで出て来る。
しかしカズの気持ちの整理や、ビワを狙う人物の問題事の対処を考えると、流石に自分の好奇心の為だけに行きたいとは言えず、アレナリアは出そうになった言葉を飲み込んだ。
「興味深いわね。近々じゃなくていいから、今度連れてってね」
「折を見てな。それと一応レオラには話すが、隠し部屋の事は内密に。特にレラ」
「言われなくても、わかってるもん(あちしが質問した内容を、ビワ以外の誰かに知られたくないもん。なんとかして手に入れるまでは)」
レラが隠し部屋の知性ある本に質問した事は話にも出たので、アレナリアも気にはなっていた。
その内容をカズには秘密にしていると知り、聞くのならカズがいない時にした方が良いと、この場で聞く事はしなかった。
アレナリアが他に驚いたのは、オリーブ王国の王都でレラが隠れ住み、カズが所有者となり住む事になった家が、隠し部屋を訪れた者の手によるものだったこと。
あの様な高度な魔導技術が記録された本が多く蓄積する場所なら、誰もが目の色を変えて探そうとする。
アレナリアは危険な事を考え、背筋がゾッとした。
国を発展させて、誰もが豊かな生活が出来る為の技術なら、大いに良い事だろう。
が、決して高度な魔導技術が、幸せにするとは限らない。
帝国最大の魔導技術が詰め込まれた魔導列車も、人々や食料を運び、生活を向上させる現在の使い方なら問題はない。
だが一度兵や武器を隣国に向けて運ぶと、それは戦争の道具となる。
短時間で大量の兵と、大量の武器を帝国各地から集め、一気に物量で攻め込む事が可能になる。
アレナリアはその考えが頭を過ったので、隠し部屋の知識が恐ろしいと感じたのだった。
「隠し部屋には、私達四人しか入れないのよね?」
「俺の使う空間転移魔法だと、そうだな」
「帝国のギルドにも、転移装置はあるのよね?」
「ああ。街と街の距離があるから、ちょくちょくは使わないみたいだがな」
「隠し部屋への入室方法を、レオラに話すのやめない? もしギルドの転移装置で入れるようになったら、危険な技術が持ち出されるかも知れないわ」
「確かにそれはあるが、入室の許可を出すのは、あの場所にある知性ある本だからな。命令出来るのは、作ったとされるキルケという亡くなった主だけだろう」
「なるほど。危険なのは変わらないのね」
「アレナリアが重く考える必要ないだろ。多くを犠牲にしてまで、元の世界に戻る方法を選ばなかった事を、好意を持つと書いてきたんだ。危険な考えを持つ者を、入室させたりはしないと思うぞ。入って来ても追い出すだろ。前回偶然入った人みたいに」
「カズが原因で迷い込んだのよね?」
「知らない所で起きた事なんだ。俺に責められても」
「でもそれがあったから、隠し部屋に行けて色々と調べられたのよね」
「時間が無かったから、とりあえず必要な事だけだがな。結果的には知りたかった情報は得る事は出来たと思う。まだ確認してはないがな」
カズの話から隠し部屋の危険さを認識したアレナリアだったが、現状入室出来るのはカズの転移魔法しかないのだと、言われたよう重く考えないようにした。
「話はこれくらいにしよう。レラは寝てしまったし、アレナリアもビワも疲れてるだろ。俺は風呂に入ってくるから。先に休んでてくれて構わないから」
「そうね。そうするわ。おやすみカズ」
「レラは私が連れていきます。おやすみなさい。カズさん」
「おやすみ。午前中はレオラは公務だろうから、ゆっくり休むといい」
ビワはレラを抱えて、アレナリアと一緒に二階の寝室に上がっていく。
カズは風呂に入り、ここ数日の疲れをお湯に溶かす。
風呂場にはほんのりと、ビワから香ってきたのと同じ花の良い匂いがした。
アレナリアとレラからは香ってこなかったので、ビワだけで二人は何時ものちょっと高めの、女性用の肌に優しいし石鹸を使っていたんだろう。
ガーディナリスから貰ったという、花の香りがする石鹸は、風呂場には置いてなかったので、使った後は大事に仕舞ったのだろう。
ビワが仕事の上司であるカーディナリスから貰ったのだから、一人で使っても何の問題はない。
だが、花の香りがする石鹸があると分かれば、レラは兎も角として、アレナリアは使いたがるだろう。
今回はビワがキッチンで朝食の仕込みをしていたので、香ってくる花の匂いに気付かなかった様だが、明日ビワが同じ花の香りがする石鹸を使用したら、必ず気付いてビワに詰め寄るのは火を見るより明らか。
そもそも風呂から出て来ての一声めが、何時もと違う石鹸の香りがしたと言ってこなかったのが少し引っ掛かった。
もしかしたら、花の香りがする石鹸をビワが持っているのを、アレナリアは知っているのかも知れない。
しかし実際それはどうなのか、カズには分からないので、石鹸一つで揉める前に先手を打って、明日レオラの屋敷で用事を済ませた後で、香りのする石鹸を買いに行こうかと考えた。
ちなみにカズは、川向うの商店街で売っている、一般的な安い石鹸を使用している。
洗髪剤もカズが使うのと、三人が使う洗髪剤は違う。
帝都までの長旅では、村や街に宿泊していなければ、数日置きに水浴びをする程度で、きれいな川や池の近くになければ、カズがクリアやクリーンの魔法を使い済ませるだけにしていた。
なので長期滞在する街では、その場所で売っている高めの石鹸や洗髪剤を買い、三人に使わせていた。
肩まで湯に浸かり考え事をしていたら、眠くなってきてしまったので、カズは浴槽の湯をこぼし、風呂場に〈クリーン〉使い出る。
リビングのソファーに座り時間を確認すると、一時間近く入っていたんだと気付いた。
水を一杯飲んで部屋の明かりを消し、ビワを狙う者が侵入してくる可能もゼロではないので、カズはリビングのソファーで休む。
横になり家の周囲数百メートルに敵意を持つ者がいないかを【マップ】で確認し、念の為に〈アラーム〉の魔法を使用して就寝した。
◇◆◇◆◇
ゆっくりと休んで良いと言っておいたのに、ビワは相変わらず何時も通りの時間に起き、皆を起こさないよう静かに行動し、朝食の支度を始めていた。
「もっと寝ててもいいのに」
ソファーで横になっていたカズは起き上がって座り、掛けていた毛布を隣に置く。
「ごめんなさい。起こしてしまいましたか」
「疲れ取れたの?」
「大丈夫ですよ」
「もうちょっと甘えたって、誰も文句言わないのに。一緒にでも寝ないとダメなのかなあ?」
「ひゃい!? 一緒にって……」
「あ、いや、なんだその……今は聞き流して」
「い…今は…ですか。それってカズさんと…」
何を想像したのか、ビワの顔が見る見る赤くっていく。
告白の事はまだアレナリア達には内緒にと言っておきながら、ビワと二人っきりになると口が緩み、考えた事がスッと口から出てしまう。
しまったと思いながらも、カズは訂正しない。
いずれは身体を合わせるのだから、今の内にビワには慣れてもらおうと考えた。
ただ目を覚ましてすぐに、恥ずかしがり赤面する可愛いビワの表情を見れたのは嬉しかった。
昨夜風呂上がりの良い香りがしたビワの匂いを嗅いだ時と同じ様に、カズは少し興奮してしまう。
カズの目的だった世界を渡る方法ついては、出来るだけ触れないようし、質問を交えてながらアレナリアは隠し部屋での事をカズから聞いていく。
転移でしか出入り出来ないと知り、発見されない訳だと納得した。
そして知性ある本が魔力でペンを動かして会話してきたと聞き、驚くと共に、自分もその場に居たかったと、ビワとレラを羨ましがる。
アレナリアも入室する許可は得ていると伝えたら、明日にでも行きたいと、言葉が喉元まで出て来る。
しかしカズの気持ちの整理や、ビワを狙う人物の問題事の対処を考えると、流石に自分の好奇心の為だけに行きたいとは言えず、アレナリアは出そうになった言葉を飲み込んだ。
「興味深いわね。近々じゃなくていいから、今度連れてってね」
「折を見てな。それと一応レオラには話すが、隠し部屋の事は内密に。特にレラ」
「言われなくても、わかってるもん(あちしが質問した内容を、ビワ以外の誰かに知られたくないもん。なんとかして手に入れるまでは)」
レラが隠し部屋の知性ある本に質問した事は話にも出たので、アレナリアも気にはなっていた。
その内容をカズには秘密にしていると知り、聞くのならカズがいない時にした方が良いと、この場で聞く事はしなかった。
アレナリアが他に驚いたのは、オリーブ王国の王都でレラが隠れ住み、カズが所有者となり住む事になった家が、隠し部屋を訪れた者の手によるものだったこと。
あの様な高度な魔導技術が記録された本が多く蓄積する場所なら、誰もが目の色を変えて探そうとする。
アレナリアは危険な事を考え、背筋がゾッとした。
国を発展させて、誰もが豊かな生活が出来る為の技術なら、大いに良い事だろう。
が、決して高度な魔導技術が、幸せにするとは限らない。
帝国最大の魔導技術が詰め込まれた魔導列車も、人々や食料を運び、生活を向上させる現在の使い方なら問題はない。
だが一度兵や武器を隣国に向けて運ぶと、それは戦争の道具となる。
短時間で大量の兵と、大量の武器を帝国各地から集め、一気に物量で攻め込む事が可能になる。
アレナリアはその考えが頭を過ったので、隠し部屋の知識が恐ろしいと感じたのだった。
「隠し部屋には、私達四人しか入れないのよね?」
「俺の使う空間転移魔法だと、そうだな」
「帝国のギルドにも、転移装置はあるのよね?」
「ああ。街と街の距離があるから、ちょくちょくは使わないみたいだがな」
「隠し部屋への入室方法を、レオラに話すのやめない? もしギルドの転移装置で入れるようになったら、危険な技術が持ち出されるかも知れないわ」
「確かにそれはあるが、入室の許可を出すのは、あの場所にある知性ある本だからな。命令出来るのは、作ったとされるキルケという亡くなった主だけだろう」
「なるほど。危険なのは変わらないのね」
「アレナリアが重く考える必要ないだろ。多くを犠牲にしてまで、元の世界に戻る方法を選ばなかった事を、好意を持つと書いてきたんだ。危険な考えを持つ者を、入室させたりはしないと思うぞ。入って来ても追い出すだろ。前回偶然入った人みたいに」
「カズが原因で迷い込んだのよね?」
「知らない所で起きた事なんだ。俺に責められても」
「でもそれがあったから、隠し部屋に行けて色々と調べられたのよね」
「時間が無かったから、とりあえず必要な事だけだがな。結果的には知りたかった情報は得る事は出来たと思う。まだ確認してはないがな」
カズの話から隠し部屋の危険さを認識したアレナリアだったが、現状入室出来るのはカズの転移魔法しかないのだと、言われたよう重く考えないようにした。
「話はこれくらいにしよう。レラは寝てしまったし、アレナリアもビワも疲れてるだろ。俺は風呂に入ってくるから。先に休んでてくれて構わないから」
「そうね。そうするわ。おやすみカズ」
「レラは私が連れていきます。おやすみなさい。カズさん」
「おやすみ。午前中はレオラは公務だろうから、ゆっくり休むといい」
ビワはレラを抱えて、アレナリアと一緒に二階の寝室に上がっていく。
カズは風呂に入り、ここ数日の疲れをお湯に溶かす。
風呂場にはほんのりと、ビワから香ってきたのと同じ花の良い匂いがした。
アレナリアとレラからは香ってこなかったので、ビワだけで二人は何時ものちょっと高めの、女性用の肌に優しいし石鹸を使っていたんだろう。
ガーディナリスから貰ったという、花の香りがする石鹸は、風呂場には置いてなかったので、使った後は大事に仕舞ったのだろう。
ビワが仕事の上司であるカーディナリスから貰ったのだから、一人で使っても何の問題はない。
だが、花の香りがする石鹸があると分かれば、レラは兎も角として、アレナリアは使いたがるだろう。
今回はビワがキッチンで朝食の仕込みをしていたので、香ってくる花の匂いに気付かなかった様だが、明日ビワが同じ花の香りがする石鹸を使用したら、必ず気付いてビワに詰め寄るのは火を見るより明らか。
そもそも風呂から出て来ての一声めが、何時もと違う石鹸の香りがしたと言ってこなかったのが少し引っ掛かった。
もしかしたら、花の香りがする石鹸をビワが持っているのを、アレナリアは知っているのかも知れない。
しかし実際それはどうなのか、カズには分からないので、石鹸一つで揉める前に先手を打って、明日レオラの屋敷で用事を済ませた後で、香りのする石鹸を買いに行こうかと考えた。
ちなみにカズは、川向うの商店街で売っている、一般的な安い石鹸を使用している。
洗髪剤もカズが使うのと、三人が使う洗髪剤は違う。
帝都までの長旅では、村や街に宿泊していなければ、数日置きに水浴びをする程度で、きれいな川や池の近くになければ、カズがクリアやクリーンの魔法を使い済ませるだけにしていた。
なので長期滞在する街では、その場所で売っている高めの石鹸や洗髪剤を買い、三人に使わせていた。
肩まで湯に浸かり考え事をしていたら、眠くなってきてしまったので、カズは浴槽の湯をこぼし、風呂場に〈クリーン〉使い出る。
リビングのソファーに座り時間を確認すると、一時間近く入っていたんだと気付いた。
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◇◆◇◆◇
ゆっくりと休んで良いと言っておいたのに、ビワは相変わらず何時も通りの時間に起き、皆を起こさないよう静かに行動し、朝食の支度を始めていた。
「もっと寝ててもいいのに」
ソファーで横になっていたカズは起き上がって座り、掛けていた毛布を隣に置く。
「ごめんなさい。起こしてしまいましたか」
「疲れ取れたの?」
「大丈夫ですよ」
「もうちょっと甘えたって、誰も文句言わないのに。一緒にでも寝ないとダメなのかなあ?」
「ひゃい!? 一緒にって……」
「あ、いや、なんだその……今は聞き流して」
「い…今は…ですか。それってカズさんと…」
何を想像したのか、ビワの顔が見る見る赤くっていく。
告白の事はまだアレナリア達には内緒にと言っておきながら、ビワと二人っきりになると口が緩み、考えた事がスッと口から出てしまう。
しまったと思いながらも、カズは訂正しない。
いずれは身体を合わせるのだから、今の内にビワには慣れてもらおうと考えた。
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