623 / 771
五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
602 駅のホームで列車を待つ間の会話
しおりを挟む
朝食後に買い物に出掛け、市場で新鮮なフルーツミルクを買って飲み歩きながら、買う野菜と果物を見て回る。
葉物と根菜を数種買ったところでアレナリアから念話が繋がり、現在地と現状を伝えて来たので、ウエスト・ファームの駅で合流すると伝えて念話を切り、買い物を続ける。
少し目を離した隙に、レラが試食のミツモモを食べて気に入り「おっちゃん、店にあるだけ全部買うよ。詰めて」と、勝手に決めてしまっていた。
ビワは野菜を見て回っていたので、レラの行動を止める事はできなかった。
カズが念話を終えてレラの居る果物屋に行くと、店主が満面の笑みで代金を要求してきた。
「まいどあり! ミツモモ八箱で60,000GLでさぁ」
「八…箱? 八箱だって! おいレラ!」
「いいじゃん、いいじゃん。ほら、レオっちとか、みんなへのお見上げで」
「帝都でも売ってるだろ」
「うちのミツモモは、早朝の夜明け前から収穫してるんだ。他の店のミツモモよりも甘いぜ。しかも一個たったの銅貨三枚だ!」
レラの後押しをするように、店主がミツモモの自慢をしてくる。
フルーツミルクを飲んでるからと、油断して目を離した自分が悪いんだと諦めて、カズは果物屋の店主に代金を払って、ミツモモ八箱を【アイテムボックス】に入れた。
「どうやって持っていくかと思ったら、アイテムボックスのスキル持ちかい」
空間にミツモモが詰まった箱が消えたのを見て、果物屋の店主が驚く。
「なら帝都で買うより格安だ。新鮮なミツモモをいつでも食えるようになって幸せだろ」
「最高だよ。おっちゃん」
レラは果物屋の店主に向けて親指を立てて喜びを表現し、店主も同くレラに向けて親指を立てて笑顔を向ける。
レラは新鮮なミツモモが大量に買えて、果物屋の店主は二日分のミツモモが朝から完売した事で、二人は満面の笑みをする。
あとでビワに「安いからって買い過ぎです。言っておきましたよね!」と、二人は怒られた。
その後欲しい食材は、四人の食事を作るビワの許しを得てからという事に。
レラは独断で大量のミツモモを買う事を決めてしまったので、試食して気に入ったとしても、購入は一個二個と少量でしか許可されなかった。
せめて半分にまですればよかったものの、果物屋の店主が店のミツモモを全て梱包してしまっていたので、カズは断るに断れず代金を払ってしまった。
ビワに「お金があるからといって、なんでも買ってしまうと後悔する事になりますよ」と、言われていたのに。
元居た世界では、趣味以外は結構節約していたのに、どこの世界でも大金を手にすると人は変わるものだと反省する。
午前中で一通り買い物を済ませ、市場に隣接する食堂で昼食にした。
アレナリアとヒューケラが乗る魔導列車が、ウエスト・ファームの駅に到着する予定時間まで二時間を切っていたので、乗り遅れないよう昼食を済ませると、かなり早いが駅で待つ事にした。
一年中通して朗らかな気候のウエスト・ファームは、昼食で膨れたお腹を休ませる昼寝には最適。
作物が良く育つのも納得。
帝都方面の魔導列車が停まるホームのベンチに座り待っていると、ビワが作ったクッションを敷き、レラはそこで横になり昼寝。
見た目が小人族になっているとはいえ、妖精族は愛玩目的で拉致される事が多いのを忘れたのか、二人の間で大の字になって寝ている。
相変わらず食っちゃ寝娘だ。
と、カズがそんな事を考えて、隣のレラを見ていた。
「カズさんが一緒だから安心してるんですよ」
そんなカズを見たビワが、考えを読んだかのような言葉を発した。
「だ、だとしても、一応はレラも女なんだから、こんなところで、こんな寝方は」
「そこは、レラですから」
「……そだね。レラだもんな」
的確な答えを言われては、納得するしかなかった。
「私達も寝てしまったら大変ですし、お話でもしてましょうか」
「だね」
魔導列車を待つ他の乗客に気を配り、声を少し落として会話をする。
ビワは隠し部屋での事を聞きたかったが、まだ昨日の出来事なので、話題は時間がなくて作れなかった特製プリンの事と、買った食材で作る料理の話や、ビワの仕事での事などを三十分ほど話す。
乗客が到着した魔導列車に乗っていき、ホームに他の乗客がいなくなったところで、カズは話題を変えた。
「隠し部屋でレラが聞いてたことって、なんだったの?」
「それは……私の口からは言えません。どうしても聞きたければ、レラ本人に聞いてください」
少し気になっていたので、レラが昼寝している間にビワから聞いてみようとしたが、ビワの口は堅かった。
カズ自身から隠し部屋での話が出たので、ビワは話の流れで聞こうとするも「カズさんは……」そこまで声に出すも、躊躇してしまい肝心な部分は声量が落ち、カズには聞き取れなかった。
「ん? ごめん聞こえなかった。もう一回言ってもらえる」
「その……」
「聞きづらいこと? レラも寝てるし、今なら他に誰もいないから遠慮することないよ(昨日の事だろう。二人に気を遣わせてしまったからな)」
ビワは座り直して体の向きを変え、カズの方を向き、少し悲しそうな表情を見せながら尋ねる。
「……隠し部屋には、カズさんが探し求めていたことが書かれた、重要な本があったんですよね」
「元の世界に戻る方法はあるみたいだった。それが書かれた本を見たわけじゃないから、本当かどうかは不明だけどね」
「よかったんですか?」
カズは出した問の回答を思い返す。
「どの方法も対価が大きすぎるんだ。効果を考えれば当然だろうけど」
「辛くありません?」
「ある程度は覚悟してた。辛くはないと言えば嘘になるかな。期待も少しはあったからね」
「帰りたくは…ぁ、ごめんなさい」
そんな訳がないと分かっているも、言葉に出してしまい、失言だったとビワは直ぐに謝罪した。
「ビワがそんなには気に病むことないよ。大変な事もあったけど、どちらかといえば、こっちに来てからの方が充実してるからね」
カズは視線を隣で気持ちよさそうに昼寝しているレラに落として話を続ける。
「レラと一緒にいてやるって約束したし、もし帰れるとしたら、みんな一緒になんて考えてた。さすがに無理だけどね。地球には人族だけで、獣人やエルフやフェアリーとかはいないんだよ。物語の中だけの、空想上の種族なんだ」
「そうなんですか。獣人を…私を初めて見たとき変だと思いましたか? カズさんと違う、この耳とか尻尾を」
種族の差別をしてこなかったカズを見てきたが、初見の人見知りな自分は、どういう印象だったのか、ふと気になった。
「毛並みはきれいで、尻尾はもふもふしてそうで優しそうな人だと思ったよ。実際そうだったし」
「本当…ですか?」
「もちろん。実際にビワは優しいし、かわいいしね。これからもずっと一緒に居てほしいと思ってる(……あれ? 俺、今、なんて言った?)」
「え!? あ…あの、それって……」
隠し部屋で得た情報で、カズの覚悟は決まった。
だが約束の期限までもう少し時間があるので、二人への返事は一ヶ月くらいタイミングを見計らってからにしようと、頭の片隅で考えていた。
だが、つい、その思いが、物思いにふけっている時の独り言の様に、口走ってしまった。
「あ、いや、今のは…(そうだよ。もうそのつもりなんだ。否定することはない)」
「冗談…ですか?」
ビワは頬を赤くした顔を少し伏せ、上目遣いでカズを見る。
葉物と根菜を数種買ったところでアレナリアから念話が繋がり、現在地と現状を伝えて来たので、ウエスト・ファームの駅で合流すると伝えて念話を切り、買い物を続ける。
少し目を離した隙に、レラが試食のミツモモを食べて気に入り「おっちゃん、店にあるだけ全部買うよ。詰めて」と、勝手に決めてしまっていた。
ビワは野菜を見て回っていたので、レラの行動を止める事はできなかった。
カズが念話を終えてレラの居る果物屋に行くと、店主が満面の笑みで代金を要求してきた。
「まいどあり! ミツモモ八箱で60,000GLでさぁ」
「八…箱? 八箱だって! おいレラ!」
「いいじゃん、いいじゃん。ほら、レオっちとか、みんなへのお見上げで」
「帝都でも売ってるだろ」
「うちのミツモモは、早朝の夜明け前から収穫してるんだ。他の店のミツモモよりも甘いぜ。しかも一個たったの銅貨三枚だ!」
レラの後押しをするように、店主がミツモモの自慢をしてくる。
フルーツミルクを飲んでるからと、油断して目を離した自分が悪いんだと諦めて、カズは果物屋の店主に代金を払って、ミツモモ八箱を【アイテムボックス】に入れた。
「どうやって持っていくかと思ったら、アイテムボックスのスキル持ちかい」
空間にミツモモが詰まった箱が消えたのを見て、果物屋の店主が驚く。
「なら帝都で買うより格安だ。新鮮なミツモモをいつでも食えるようになって幸せだろ」
「最高だよ。おっちゃん」
レラは果物屋の店主に向けて親指を立てて喜びを表現し、店主も同くレラに向けて親指を立てて笑顔を向ける。
レラは新鮮なミツモモが大量に買えて、果物屋の店主は二日分のミツモモが朝から完売した事で、二人は満面の笑みをする。
あとでビワに「安いからって買い過ぎです。言っておきましたよね!」と、二人は怒られた。
その後欲しい食材は、四人の食事を作るビワの許しを得てからという事に。
レラは独断で大量のミツモモを買う事を決めてしまったので、試食して気に入ったとしても、購入は一個二個と少量でしか許可されなかった。
せめて半分にまですればよかったものの、果物屋の店主が店のミツモモを全て梱包してしまっていたので、カズは断るに断れず代金を払ってしまった。
ビワに「お金があるからといって、なんでも買ってしまうと後悔する事になりますよ」と、言われていたのに。
元居た世界では、趣味以外は結構節約していたのに、どこの世界でも大金を手にすると人は変わるものだと反省する。
午前中で一通り買い物を済ませ、市場に隣接する食堂で昼食にした。
アレナリアとヒューケラが乗る魔導列車が、ウエスト・ファームの駅に到着する予定時間まで二時間を切っていたので、乗り遅れないよう昼食を済ませると、かなり早いが駅で待つ事にした。
一年中通して朗らかな気候のウエスト・ファームは、昼食で膨れたお腹を休ませる昼寝には最適。
作物が良く育つのも納得。
帝都方面の魔導列車が停まるホームのベンチに座り待っていると、ビワが作ったクッションを敷き、レラはそこで横になり昼寝。
見た目が小人族になっているとはいえ、妖精族は愛玩目的で拉致される事が多いのを忘れたのか、二人の間で大の字になって寝ている。
相変わらず食っちゃ寝娘だ。
と、カズがそんな事を考えて、隣のレラを見ていた。
「カズさんが一緒だから安心してるんですよ」
そんなカズを見たビワが、考えを読んだかのような言葉を発した。
「だ、だとしても、一応はレラも女なんだから、こんなところで、こんな寝方は」
「そこは、レラですから」
「……そだね。レラだもんな」
的確な答えを言われては、納得するしかなかった。
「私達も寝てしまったら大変ですし、お話でもしてましょうか」
「だね」
魔導列車を待つ他の乗客に気を配り、声を少し落として会話をする。
ビワは隠し部屋での事を聞きたかったが、まだ昨日の出来事なので、話題は時間がなくて作れなかった特製プリンの事と、買った食材で作る料理の話や、ビワの仕事での事などを三十分ほど話す。
乗客が到着した魔導列車に乗っていき、ホームに他の乗客がいなくなったところで、カズは話題を変えた。
「隠し部屋でレラが聞いてたことって、なんだったの?」
「それは……私の口からは言えません。どうしても聞きたければ、レラ本人に聞いてください」
少し気になっていたので、レラが昼寝している間にビワから聞いてみようとしたが、ビワの口は堅かった。
カズ自身から隠し部屋での話が出たので、ビワは話の流れで聞こうとするも「カズさんは……」そこまで声に出すも、躊躇してしまい肝心な部分は声量が落ち、カズには聞き取れなかった。
「ん? ごめん聞こえなかった。もう一回言ってもらえる」
「その……」
「聞きづらいこと? レラも寝てるし、今なら他に誰もいないから遠慮することないよ(昨日の事だろう。二人に気を遣わせてしまったからな)」
ビワは座り直して体の向きを変え、カズの方を向き、少し悲しそうな表情を見せながら尋ねる。
「……隠し部屋には、カズさんが探し求めていたことが書かれた、重要な本があったんですよね」
「元の世界に戻る方法はあるみたいだった。それが書かれた本を見たわけじゃないから、本当かどうかは不明だけどね」
「よかったんですか?」
カズは出した問の回答を思い返す。
「どの方法も対価が大きすぎるんだ。効果を考えれば当然だろうけど」
「辛くありません?」
「ある程度は覚悟してた。辛くはないと言えば嘘になるかな。期待も少しはあったからね」
「帰りたくは…ぁ、ごめんなさい」
そんな訳がないと分かっているも、言葉に出してしまい、失言だったとビワは直ぐに謝罪した。
「ビワがそんなには気に病むことないよ。大変な事もあったけど、どちらかといえば、こっちに来てからの方が充実してるからね」
カズは視線を隣で気持ちよさそうに昼寝しているレラに落として話を続ける。
「レラと一緒にいてやるって約束したし、もし帰れるとしたら、みんな一緒になんて考えてた。さすがに無理だけどね。地球には人族だけで、獣人やエルフやフェアリーとかはいないんだよ。物語の中だけの、空想上の種族なんだ」
「そうなんですか。獣人を…私を初めて見たとき変だと思いましたか? カズさんと違う、この耳とか尻尾を」
種族の差別をしてこなかったカズを見てきたが、初見の人見知りな自分は、どういう印象だったのか、ふと気になった。
「毛並みはきれいで、尻尾はもふもふしてそうで優しそうな人だと思ったよ。実際そうだったし」
「本当…ですか?」
「もちろん。実際にビワは優しいし、かわいいしね。これからもずっと一緒に居てほしいと思ってる(……あれ? 俺、今、なんて言った?)」
「え!? あ…あの、それって……」
隠し部屋で得た情報で、カズの覚悟は決まった。
だが約束の期限までもう少し時間があるので、二人への返事は一ヶ月くらいタイミングを見計らってからにしようと、頭の片隅で考えていた。
だが、つい、その思いが、物思いにふけっている時の独り言の様に、口走ってしまった。
「あ、いや、今のは…(そうだよ。もうそのつもりなんだ。否定することはない)」
「冗談…ですか?」
ビワは頬を赤くした顔を少し伏せ、上目遣いでカズを見る。
1
お気に入りに追加
540
あなたにおすすめの小説
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
令嬢キャスリーンの困惑 【完結】
あくの
ファンタジー
「あなたは平民になるの」
そんなことを実の母親に言われながら育ったミドルトン公爵令嬢キャスリーン。
14歳で一年早く貴族の子女が通う『学院』に入学し、従兄のエイドリアンや第二王子ジェリーらとともに貴族社会の大人達の意図を砕くべく行動を開始する羽目になったのだが…。
すこし鈍くて気持ちを表明するのに一拍必要なキャスリーンはちゃんと自分の希望をかなえられるのか?!
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる