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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
584 レオラへの打ち明け と ビワの故郷探しの助力
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レオラの提案で、本の街にはビワも連れて行く事になった
「アタシの考えた通りなら、カズ達が数日家を開ければ、留守の間に忍び込んで、ビワの事を探ろうとするはずだ」
「そういう事ですか。でもそれだと、それこそ外から見張ってないとならないですよね。現場で取り押さえるなら(防犯カメラでもあればいいが、この世界にそんな物は無い…今のところ見た事はない。! スマホがあっ……たからって、数日も動画撮影出来る容量ないや)」
「そこがネックなんだ。アスター達を交代で行かせるにしても、そういったのはさせた事がない。周囲から浮いて目立つだろ」
「わたし達はレオラの騎士で、色々な事をこなす冒険者でありません。前任者のジャンジさんとシロナさんのように、レオラ様と一緒に冒険者として活動してませんので」
「あの二人を呼ぶのもなんだし……少し考えるとしよう。カズは言ったように三、四日してら数日家を空けろ。その後はこちらで様子を見る」
「でしたら本の街に行った後、アレナリアを迎えに行きます」
「クラフトに行ってるんだったか?」
「ええ。日時が合えば、途中まで迎えに行けるとアレナリアには伝えてあるので」
「ならそうしろ。大切な物は持って行け」
「ええ。ところで、今回先立って動いてくれましたが、どうしてですか? 今までだと、俺に情報を伝えて、動けと言ってきたのに」
「前にも言ったろ。ばあの片腕として働いてるビワは、ばあにとってもアタシにとっても大事なんだ。カズが手放すと言うなら、高待遇でビワを引き取るぞ」
「ビワを気遣ってくれるのは感謝しますが、そういった冗談は好きじゃありません」
カズは怒り気味で、レオラの提案を拒否する。
この手の冗談はカズの機嫌を損ねるのだと、レオラは理解し謝罪する。
「すまない。今のは忘れてくれ(ビワに自分の気持ちをハッキリと言ってやればいいのに。わからんカズだ)」
カズの言葉とレオラの謝罪で、部屋の空気が重くなる。
「わたしはそろそろ、ガザニアかグラジオラスと交代します」
「そうか。ならビワも、ばあの手伝いに戻ってくれ」
「はい」
アスターは中庭に戻り、ビワはカーディナリスの手伝いをする為に部屋を出ていく。
二人が部屋から離れるのを待ち、カズが口を開く。
「俺達の関係については、そっとしておいてくれ」
「ばあがビワにずっと居てほしそうになんだ。カズ達が帝都に永住してくれるのなら、今の家をくれてやってもいいと思ってる」
「カーディナリスさんには申し訳ないが、俺達のにも目的がある」
「一つはレラの事だろ。それはもう片が付いたんじゃないのか?」
「まだハッキリとはしてない」
「他は何だったか?」
レオラの問に、カズは少し黙って考える。
ここでレオラに話せば、ビワの生まれた場所が分かるかも知れないと。
帝都に来て数ヶ月が経っても、ビワが生まれた場所の情報は、オリーブ王国で得た東というだけ。
悩んだ結果、カズはビワが生まれた場所を探してる事と、郊外しないようにと約束をして、ビワの種族が妖狐だとレオラに話した。
「外見は獣人族のキツネ種と同じだが、特殊な能力を持つという妖狐だったか」
「知ってるのか?」
「種族売買をしていた連中を多く潰してきたんだ。珍しい種族に関する情報は少なからず持ってる」
「やっぱり種族売買をしてる連中に関する情報を集めるべきだったか(最初からレオラに聞けば、レラよりも早くビワの故郷がわかったかも)」
「現時点で売買された者の情報を見ることはできないぞ。ギルドでも非公開にしている。これは売買された被害者を保護するためだ。未だに家族の元に戻れないで、帝国内で密かに暮らしてる者も居るからだ」
「レオラなら、その資料を見ること出来るんだろ」
「手続きはあるが、見ることは可能だ」
「俺には?」
「アタシの専属冒険者だとしても、カズは帝国の住人ではない。信用がない訳では無いが、少し難しいだろ」
「……なるほど(帝都に来て、一年も経ってないからな)」
「だから、そっちの情報はアタシが調べよう。帝都に残らせようと、情報を隠したりはしない」
「頼む」
「任せろ。ただし女を泣かせるなよ」
「ビワとアレナリアの事を言ってるなら、自分の中で答えを出して話すと言ってある。だから、そっとしておいてくれ(期限まで、あと三ヶ月くらいか)」
「覚悟があるならいい」
「覚悟か……本の街に行くのは、それを確かめるためでもある(元の世界に戻る方法……可能性はあるのか? を)」
「言っておくが、アタシはビワの味方だぞ。もちろん、ばあもだ。ビワを泣かせたら本気で」
レオラは握り拳を突き出し、カズの顔手前で止めた。
「そんなつもりはない。が、もしそうなったら、遠慮なく本気で殴れ」
「その言葉忘れるな」
探し求めてる場所をレオラに話して、ビワがオリーブ王国を出た覚悟もカズは伝えた。
自分達に近い考えのレオラといえど、何がどうなって情報が漏れるか分からない。
だが、アレナリアとビワとした約束までの期限もそうないので、カズは踏ん切りを付け、もうリスク覚悟でレオラに旅の目的を話す事にした。
長々とし話してたりはできない。
すぐにアスターと交代したガザニアかグラジオラスが来てしまう筈だから。
以前にざっくりとレオラに話した事はあるが、旅の最終的な目的は話してない。
このまま時間を浪費しても、問題は解決しないと、他者への情報流出(レオラやアイリスの身近程度ならと)を覚悟して話した。(管理神の事は伏せて)
「なるほど。ビワの故郷探しは手伝えそうだが、カズの目的は無理そうだ」
「ビワの故郷の手掛かりがわかるだけでも、話したかいがある。あとは本の街の隠し部屋に、俺の求める事が書かれた本でもあればだ」
「禁書なら可能性はあるだろう。あったとしても、危険だから隠されたという可能性は高いぞ。それを忘れるな」
「わかってる」
「持ち出したとしたら、アタシ以外には知られるな。禁書を見つけても公表せずに、隠し所有してるのが見つかったら罪になる」
「持ち出したらとしたら、そこはレオラの判断に任せる」
「そうか。なら、帝都の資料があれば、それも頼むぞ」
「了解した(帝都地下になんとかと話していた事か)」
「あと助力を出来るとしたら、カズが持ってる本に頼ることだ」
「俺の持ってる本? あのインテリなんとのか?」
「インテリジェンスブックだ。隠し部屋に同種の本があれば共鳴し、案内してくれるも知れんぞ(それを持ってるから、カズになら見つけられるかもと話したんだが)」
「レオラが言う禁書ならあるいは……か」
「今、伝えたい事はそれだけだ。入っていいぞ、グラジオラス」
アスターと交代で来たのはガザニアではなくグラジオラスだった。
カズとレオラが真剣な話をしていたので、ビワの時と同様部屋の外で入るタイミングを伺っていた。
中庭ではガザニアがレラに剣の使い方を教えていたが、どうも教えるのが苦手らしい。
ガザニアが自分の剣を鞘に収めたまま振り回し、レラにこうだと教える。
それを見たレラが、自分専属のナイフを鞘から抜き、ガザニアの動きを真似る。
だがレラの動きが気に入らないのか「違う! そこは、こうッ」と、強い口調で教える。
するとレラが「だからこうでしょ!」と、自分ではガザニアと同じ動きをしているつもりでいた。
グラジオラスが仲介に入るも、同じ行動を繰り返し、何度も口喧嘩になる。
口下手なグラジオラスでは二人を宥める事ができず、戻ったアスターが状況を聞き仲介に入る。
アスターがガザニアと交代しようとするも、レオラから与えられた課題(レラにナイフの扱い方を教える事)を途中で投げ出すようだからと、交代はグラジオラスに任せて、レラへの教えを続けた。
「アタシの考えた通りなら、カズ達が数日家を開ければ、留守の間に忍び込んで、ビワの事を探ろうとするはずだ」
「そういう事ですか。でもそれだと、それこそ外から見張ってないとならないですよね。現場で取り押さえるなら(防犯カメラでもあればいいが、この世界にそんな物は無い…今のところ見た事はない。! スマホがあっ……たからって、数日も動画撮影出来る容量ないや)」
「そこがネックなんだ。アスター達を交代で行かせるにしても、そういったのはさせた事がない。周囲から浮いて目立つだろ」
「わたし達はレオラの騎士で、色々な事をこなす冒険者でありません。前任者のジャンジさんとシロナさんのように、レオラ様と一緒に冒険者として活動してませんので」
「あの二人を呼ぶのもなんだし……少し考えるとしよう。カズは言ったように三、四日してら数日家を空けろ。その後はこちらで様子を見る」
「でしたら本の街に行った後、アレナリアを迎えに行きます」
「クラフトに行ってるんだったか?」
「ええ。日時が合えば、途中まで迎えに行けるとアレナリアには伝えてあるので」
「ならそうしろ。大切な物は持って行け」
「ええ。ところで、今回先立って動いてくれましたが、どうしてですか? 今までだと、俺に情報を伝えて、動けと言ってきたのに」
「前にも言ったろ。ばあの片腕として働いてるビワは、ばあにとってもアタシにとっても大事なんだ。カズが手放すと言うなら、高待遇でビワを引き取るぞ」
「ビワを気遣ってくれるのは感謝しますが、そういった冗談は好きじゃありません」
カズは怒り気味で、レオラの提案を拒否する。
この手の冗談はカズの機嫌を損ねるのだと、レオラは理解し謝罪する。
「すまない。今のは忘れてくれ(ビワに自分の気持ちをハッキリと言ってやればいいのに。わからんカズだ)」
カズの言葉とレオラの謝罪で、部屋の空気が重くなる。
「わたしはそろそろ、ガザニアかグラジオラスと交代します」
「そうか。ならビワも、ばあの手伝いに戻ってくれ」
「はい」
アスターは中庭に戻り、ビワはカーディナリスの手伝いをする為に部屋を出ていく。
二人が部屋から離れるのを待ち、カズが口を開く。
「俺達の関係については、そっとしておいてくれ」
「ばあがビワにずっと居てほしそうになんだ。カズ達が帝都に永住してくれるのなら、今の家をくれてやってもいいと思ってる」
「カーディナリスさんには申し訳ないが、俺達のにも目的がある」
「一つはレラの事だろ。それはもう片が付いたんじゃないのか?」
「まだハッキリとはしてない」
「他は何だったか?」
レオラの問に、カズは少し黙って考える。
ここでレオラに話せば、ビワの生まれた場所が分かるかも知れないと。
帝都に来て数ヶ月が経っても、ビワが生まれた場所の情報は、オリーブ王国で得た東というだけ。
悩んだ結果、カズはビワが生まれた場所を探してる事と、郊外しないようにと約束をして、ビワの種族が妖狐だとレオラに話した。
「外見は獣人族のキツネ種と同じだが、特殊な能力を持つという妖狐だったか」
「知ってるのか?」
「種族売買をしていた連中を多く潰してきたんだ。珍しい種族に関する情報は少なからず持ってる」
「やっぱり種族売買をしてる連中に関する情報を集めるべきだったか(最初からレオラに聞けば、レラよりも早くビワの故郷がわかったかも)」
「現時点で売買された者の情報を見ることはできないぞ。ギルドでも非公開にしている。これは売買された被害者を保護するためだ。未だに家族の元に戻れないで、帝国内で密かに暮らしてる者も居るからだ」
「レオラなら、その資料を見ること出来るんだろ」
「手続きはあるが、見ることは可能だ」
「俺には?」
「アタシの専属冒険者だとしても、カズは帝国の住人ではない。信用がない訳では無いが、少し難しいだろ」
「……なるほど(帝都に来て、一年も経ってないからな)」
「だから、そっちの情報はアタシが調べよう。帝都に残らせようと、情報を隠したりはしない」
「頼む」
「任せろ。ただし女を泣かせるなよ」
「ビワとアレナリアの事を言ってるなら、自分の中で答えを出して話すと言ってある。だから、そっとしておいてくれ(期限まで、あと三ヶ月くらいか)」
「覚悟があるならいい」
「覚悟か……本の街に行くのは、それを確かめるためでもある(元の世界に戻る方法……可能性はあるのか? を)」
「言っておくが、アタシはビワの味方だぞ。もちろん、ばあもだ。ビワを泣かせたら本気で」
レオラは握り拳を突き出し、カズの顔手前で止めた。
「そんなつもりはない。が、もしそうなったら、遠慮なく本気で殴れ」
「その言葉忘れるな」
探し求めてる場所をレオラに話して、ビワがオリーブ王国を出た覚悟もカズは伝えた。
自分達に近い考えのレオラといえど、何がどうなって情報が漏れるか分からない。
だが、アレナリアとビワとした約束までの期限もそうないので、カズは踏ん切りを付け、もうリスク覚悟でレオラに旅の目的を話す事にした。
長々とし話してたりはできない。
すぐにアスターと交代したガザニアかグラジオラスが来てしまう筈だから。
以前にざっくりとレオラに話した事はあるが、旅の最終的な目的は話してない。
このまま時間を浪費しても、問題は解決しないと、他者への情報流出(レオラやアイリスの身近程度ならと)を覚悟して話した。(管理神の事は伏せて)
「なるほど。ビワの故郷探しは手伝えそうだが、カズの目的は無理そうだ」
「ビワの故郷の手掛かりがわかるだけでも、話したかいがある。あとは本の街の隠し部屋に、俺の求める事が書かれた本でもあればだ」
「禁書なら可能性はあるだろう。あったとしても、危険だから隠されたという可能性は高いぞ。それを忘れるな」
「わかってる」
「持ち出したとしたら、アタシ以外には知られるな。禁書を見つけても公表せずに、隠し所有してるのが見つかったら罪になる」
「持ち出したらとしたら、そこはレオラの判断に任せる」
「そうか。なら、帝都の資料があれば、それも頼むぞ」
「了解した(帝都地下になんとかと話していた事か)」
「あと助力を出来るとしたら、カズが持ってる本に頼ることだ」
「俺の持ってる本? あのインテリなんとのか?」
「インテリジェンスブックだ。隠し部屋に同種の本があれば共鳴し、案内してくれるも知れんぞ(それを持ってるから、カズになら見つけられるかもと話したんだが)」
「レオラが言う禁書ならあるいは……か」
「今、伝えたい事はそれだけだ。入っていいぞ、グラジオラス」
アスターと交代で来たのはガザニアではなくグラジオラスだった。
カズとレオラが真剣な話をしていたので、ビワの時と同様部屋の外で入るタイミングを伺っていた。
中庭ではガザニアがレラに剣の使い方を教えていたが、どうも教えるのが苦手らしい。
ガザニアが自分の剣を鞘に収めたまま振り回し、レラにこうだと教える。
それを見たレラが、自分専属のナイフを鞘から抜き、ガザニアの動きを真似る。
だがレラの動きが気に入らないのか「違う! そこは、こうッ」と、強い口調で教える。
するとレラが「だからこうでしょ!」と、自分ではガザニアと同じ動きをしているつもりでいた。
グラジオラスが仲介に入るも、同じ行動を繰り返し、何度も口喧嘩になる。
口下手なグラジオラスでは二人を宥める事ができず、戻ったアスターが状況を聞き仲介に入る。
アスターがガザニアと交代しようとするも、レオラから与えられた課題(レラにナイフの扱い方を教える事)を途中で投げ出すようだからと、交代はグラジオラスに任せて、レラへの教えを続けた。
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