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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
583 ノイア運搬商会 代表パラガス・ノイア
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ビワと同じく屋敷の裏手に回ると、グラジオラスが出迎えに出て来ていた。
前回はアスターが出迎えてくれ、ガザニアが出迎える事は、今のところない。
本人が嫌がっているのが、たまたまなのかは分からない。
未だに会っても気不味いので、会わないのなら、それはそれで良いとカズは考えた。
グラジオラスに案内される、レオラが居る中庭に移動する。
移動中グラジオラスに聞いた話では、今日の書類仕事は早く終わったから、中庭でアスターとガザニアに軽い戦闘訓練をして、体を動かいているとの事だった。
グラジオラスに連れられたカズとレラの姿が視界に入ると、レオラは手招きして早く来いと三人を中庭に呼ぶ。
「今日三人には、レラにナイフの扱い方を教えてもらう。教わるだけではなく、教える側になれば、何か発見出来るだろ。レラもそれで良いな」
「うん」
「カズには話がある。アスターは一旦アタシ達と来い」
レオラに付いていき、中庭が見える部屋まで移動する。
「あれからどうだ?」
「少し怪しげな連中は馬車で見ました。どこで乗ってどこで降りるかを、調べてるような感じにも思えました」
「家の方ではどうだ? 監視されてる気配は?」
「特にないですね」
「そうか。アスターあれを」
「はい。これはレオラ様が独自に調べたのを、まとめた資料です」
アスターが部屋に用意してあった資料を手に持ち広げ、そこに書かれた内容を読む。
ノイア運搬商会の代表パラガス・ノイア、年齢は四十六歳で独身。
小規模な運搬商会を借金をして買い取り、二十年程で中規模な商会までにした手腕の持ち主。
運河を使い運搬する商会の決まり事になっている、川や水路の掃除や整備に率先して働き、個人の運搬も一つから受けて地道に商会の評判を上げ、豪商の顧客を獲得して商会を大きし、今では貴族の顧客も居る。
廃業しかけの商会を買い取り、二年が過ぎると赤字から黒字になって経営は上向きになり、三年目には借金を返す目処が立ち、七年目には借金を全て返し終える。
前商会から残った従業員数人が年という事で一線を退き、新たな従業員の育成として商会に二年間だけ残り指導にあたる。
商会を買い取ってから十年して、獣人や半獣人を積極的に雇用するようになり、年々増え続けた結果、今では八割以上の従業員を占めている。
廃業しかけの商会を買い取る前のパラガスの所在や出身は、今のところ不明。
獣人嗜好の噂が出始めたのは、五年程前だと。
ノイア運搬商会で働く従業員の半分が、獣人と半獣人になった頃。
他の運搬商会がノイア運搬商会を陥れるのに流した噂ではとも言われているが、定かではない。
全くの嘘ではない事から、その噂が消えなかったのではないかと。
次第にパラガスが従業員を一人、また一人と自分の家に住まわせ、使用人として身の回りの世話をさせてるらしい。
だたこれは未確認の情報で証拠はない。
が、パラガスの自宅周辺で若い獣人女性が目撃されているので可能性は高いと。
新しい女性従業員を雇う場合は、自ら貧しい家に住む好みの獣人や半獣人を探してるという噂もある。
強迫まがいの事をしてるかは、更に調べる必要があると。
専属の冒険者パーティーが居るという情報もあるが、地方から連れて来たようで、パーティーの人数やランクは、これも調べてみないとわからないのだと。
「以上が現在得た情報です」
「すべての情報があっているとは言えないが、カズが見たという人物がパラガスに関係あるなら、専属として雇われた冒険者の可能性が高いだろ」
「話を聞いた感じでは、獣人嗜好は個人の趣味で、無理強いして雇い入れてなければ、危険だとは思えませんね」
「詳しく調べなければわからないが、アタシの勘違いという可能性が無いとはいえない」
「そういう割には、数日で多くの事を調べてくれましたね」
「誰とも知らぬ者ならまだしも、第六皇女の屋敷で働く大事なビワを標的にしてるんだ。手を出すようなら、それなりの報いは受けてもらう」
「一つ言っておきますよ。ビワはレオラ様に仕えてる使用人じゃないですからね。手伝いとして通いでカーディナリスさんのところに、働きに来てるんですからね」
「ん? まあ、確かにそうだが、だったらビワは誰のものだというんだ?」
「ビワはものじゃないです。俺達の大事な家族です」
「ほうほう、大事な家族か。だそうだぞ! 入って来いビワ」
大事な話をしてるところだったので、部屋の外で飲み物を持って待っていたビワをレオラは呼ぶ。
アスターが読み上げる資料の内容に集中していたカズは、ビワが部屋の外まで飲み物を持って来ているのに気付かなかった。
カズの位置からだと、中庭が見えるだけ。
「お話してるところすみません。カーディナリスさんに言われて、飲み物をお持ちしたんですが……」
楽しそうにニヤニヤするレオラのを見て、カズはまたかと思い、アスターの前だがイラッとして表情に出る。
「からかって遊んでるでしょ」
「ちょっとした冗談だ、そう怒るな。和まそうとしただけだ」
「ぐるですか?」
「わたしは知りません。レオラ様が勝手にした事です」
「おいアスター裏切るのか?」
「真剣な話をしてる時にする事ではないと思おます」
「これはカーディナリスさんに報告してもらわないと」
「カズ殿の意見に賛成です。わたしが伝えておきます」
「二人で結託しよって!」
「たまには怒られたらどうですか? レオラ様」
「ばあは遠慮なく、痛いとこをつくんだぞ」
「ですから報告するんです」
「俺からも話そうかな」
「お前達ぃ…」
カーディナリスの名を出され、レオラは渋い顔をする。
部屋に入ってから、ビワは運んできたハーブティーをカップに注ぎ、三人が座る前に出す。
それぞれの前に置かれカップから立ち上るハーブの香りを楽しみ、カップを口元に運ぶ。
「いいさ、だったらビワに聞こう。カズが大事な家族だと言ったが、ビワはどう思ってる」
「んぐ…」
レオラの質問に飲んだハーブティーが気管の方に入りそうになり、カズは少し咽る。
「私も同じです。私だけではなく、アレナリアさんもレラも同じ気持ちですよ」
今までのビワなら顔を赤くして、しどろもどろになるところ。
ビワの冷静な受け答えを見て、レオラの扱いをカーディナリスから教えられたのだろうと、カズは考えた。
実際その通りで、この手の質問は時折レオラから出され、その度にカーディナリスに相談していた。
ビワも次第にレオラの無茶振りをあしらえるようになり、無理な時はカーディナリスに助けを求めていた。
「最近では、ばあに仕込まれてこれだ。以前のビワの反応は面白かったんだが」
「そろそろ冗談はそれくらいにして、これからの対処をどうするか話しませんか(俺の周囲は、どうしてこういう事する連中ばかりなんだ)」
少しつまらなそうな表情をするレオラだったが、すぐに話を戻した。
「同じ連中が現れるか、とりあえずもう三、四日様子を見よう」
「わかりました」
「接触をしてこなくとも、尾行や監視があるようなら、アタシに考えがある」
「なんですか?」
「カズ達には数日家を空けてもらう」
「家を、ですか?」
「どこかに出掛ける用事はないか?」
「今回の件を聞く前は、以前レオラ様から聞いた場所を探しに、レラを連れて本の街に行こうかと思ってました」
「ならちょうどいい。それにビワも連れて行って来い。ばあには急用で数日休むと話しておく。聞かれても誤魔化して、事が終わってから話す」
何時もなんだかんだと言っていても、レオラはカーディナリスを心配をさせたくないらしい。
前回はアスターが出迎えてくれ、ガザニアが出迎える事は、今のところない。
本人が嫌がっているのが、たまたまなのかは分からない。
未だに会っても気不味いので、会わないのなら、それはそれで良いとカズは考えた。
グラジオラスに案内される、レオラが居る中庭に移動する。
移動中グラジオラスに聞いた話では、今日の書類仕事は早く終わったから、中庭でアスターとガザニアに軽い戦闘訓練をして、体を動かいているとの事だった。
グラジオラスに連れられたカズとレラの姿が視界に入ると、レオラは手招きして早く来いと三人を中庭に呼ぶ。
「今日三人には、レラにナイフの扱い方を教えてもらう。教わるだけではなく、教える側になれば、何か発見出来るだろ。レラもそれで良いな」
「うん」
「カズには話がある。アスターは一旦アタシ達と来い」
レオラに付いていき、中庭が見える部屋まで移動する。
「あれからどうだ?」
「少し怪しげな連中は馬車で見ました。どこで乗ってどこで降りるかを、調べてるような感じにも思えました」
「家の方ではどうだ? 監視されてる気配は?」
「特にないですね」
「そうか。アスターあれを」
「はい。これはレオラ様が独自に調べたのを、まとめた資料です」
アスターが部屋に用意してあった資料を手に持ち広げ、そこに書かれた内容を読む。
ノイア運搬商会の代表パラガス・ノイア、年齢は四十六歳で独身。
小規模な運搬商会を借金をして買い取り、二十年程で中規模な商会までにした手腕の持ち主。
運河を使い運搬する商会の決まり事になっている、川や水路の掃除や整備に率先して働き、個人の運搬も一つから受けて地道に商会の評判を上げ、豪商の顧客を獲得して商会を大きし、今では貴族の顧客も居る。
廃業しかけの商会を買い取り、二年が過ぎると赤字から黒字になって経営は上向きになり、三年目には借金を返す目処が立ち、七年目には借金を全て返し終える。
前商会から残った従業員数人が年という事で一線を退き、新たな従業員の育成として商会に二年間だけ残り指導にあたる。
商会を買い取ってから十年して、獣人や半獣人を積極的に雇用するようになり、年々増え続けた結果、今では八割以上の従業員を占めている。
廃業しかけの商会を買い取る前のパラガスの所在や出身は、今のところ不明。
獣人嗜好の噂が出始めたのは、五年程前だと。
ノイア運搬商会で働く従業員の半分が、獣人と半獣人になった頃。
他の運搬商会がノイア運搬商会を陥れるのに流した噂ではとも言われているが、定かではない。
全くの嘘ではない事から、その噂が消えなかったのではないかと。
次第にパラガスが従業員を一人、また一人と自分の家に住まわせ、使用人として身の回りの世話をさせてるらしい。
だたこれは未確認の情報で証拠はない。
が、パラガスの自宅周辺で若い獣人女性が目撃されているので可能性は高いと。
新しい女性従業員を雇う場合は、自ら貧しい家に住む好みの獣人や半獣人を探してるという噂もある。
強迫まがいの事をしてるかは、更に調べる必要があると。
専属の冒険者パーティーが居るという情報もあるが、地方から連れて来たようで、パーティーの人数やランクは、これも調べてみないとわからないのだと。
「以上が現在得た情報です」
「すべての情報があっているとは言えないが、カズが見たという人物がパラガスに関係あるなら、専属として雇われた冒険者の可能性が高いだろ」
「話を聞いた感じでは、獣人嗜好は個人の趣味で、無理強いして雇い入れてなければ、危険だとは思えませんね」
「詳しく調べなければわからないが、アタシの勘違いという可能性が無いとはいえない」
「そういう割には、数日で多くの事を調べてくれましたね」
「誰とも知らぬ者ならまだしも、第六皇女の屋敷で働く大事なビワを標的にしてるんだ。手を出すようなら、それなりの報いは受けてもらう」
「一つ言っておきますよ。ビワはレオラ様に仕えてる使用人じゃないですからね。手伝いとして通いでカーディナリスさんのところに、働きに来てるんですからね」
「ん? まあ、確かにそうだが、だったらビワは誰のものだというんだ?」
「ビワはものじゃないです。俺達の大事な家族です」
「ほうほう、大事な家族か。だそうだぞ! 入って来いビワ」
大事な話をしてるところだったので、部屋の外で飲み物を持って待っていたビワをレオラは呼ぶ。
アスターが読み上げる資料の内容に集中していたカズは、ビワが部屋の外まで飲み物を持って来ているのに気付かなかった。
カズの位置からだと、中庭が見えるだけ。
「お話してるところすみません。カーディナリスさんに言われて、飲み物をお持ちしたんですが……」
楽しそうにニヤニヤするレオラのを見て、カズはまたかと思い、アスターの前だがイラッとして表情に出る。
「からかって遊んでるでしょ」
「ちょっとした冗談だ、そう怒るな。和まそうとしただけだ」
「ぐるですか?」
「わたしは知りません。レオラ様が勝手にした事です」
「おいアスター裏切るのか?」
「真剣な話をしてる時にする事ではないと思おます」
「これはカーディナリスさんに報告してもらわないと」
「カズ殿の意見に賛成です。わたしが伝えておきます」
「二人で結託しよって!」
「たまには怒られたらどうですか? レオラ様」
「ばあは遠慮なく、痛いとこをつくんだぞ」
「ですから報告するんです」
「俺からも話そうかな」
「お前達ぃ…」
カーディナリスの名を出され、レオラは渋い顔をする。
部屋に入ってから、ビワは運んできたハーブティーをカップに注ぎ、三人が座る前に出す。
それぞれの前に置かれカップから立ち上るハーブの香りを楽しみ、カップを口元に運ぶ。
「いいさ、だったらビワに聞こう。カズが大事な家族だと言ったが、ビワはどう思ってる」
「んぐ…」
レオラの質問に飲んだハーブティーが気管の方に入りそうになり、カズは少し咽る。
「私も同じです。私だけではなく、アレナリアさんもレラも同じ気持ちですよ」
今までのビワなら顔を赤くして、しどろもどろになるところ。
ビワの冷静な受け答えを見て、レオラの扱いをカーディナリスから教えられたのだろうと、カズは考えた。
実際その通りで、この手の質問は時折レオラから出され、その度にカーディナリスに相談していた。
ビワも次第にレオラの無茶振りをあしらえるようになり、無理な時はカーディナリスに助けを求めていた。
「最近では、ばあに仕込まれてこれだ。以前のビワの反応は面白かったんだが」
「そろそろ冗談はそれくらいにして、これからの対処をどうするか話しませんか(俺の周囲は、どうしてこういう事する連中ばかりなんだ)」
少しつまらなそうな表情をするレオラだったが、すぐに話を戻した。
「同じ連中が現れるか、とりあえずもう三、四日様子を見よう」
「わかりました」
「接触をしてこなくとも、尾行や監視があるようなら、アタシに考えがある」
「なんですか?」
「カズ達には数日家を空けてもらう」
「家を、ですか?」
「どこかに出掛ける用事はないか?」
「今回の件を聞く前は、以前レオラ様から聞いた場所を探しに、レラを連れて本の街に行こうかと思ってました」
「ならちょうどいい。それにビワも連れて行って来い。ばあには急用で数日休むと話しておく。聞かれても誤魔化して、事が終わってから話す」
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