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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
565 レラは覚悟を決め、名前を聞きに
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走る馬車の中では、サイネリアがフジが住む場所に関しての登録書と報告書に書く内容をメモ帳から選び出し、ギルド本部に戻ってすぐに書類の作成が出来るようにしていた。
邪魔にならないよう気を使い、カズとレオラは外を眺めて静かにする。
「……! そういえばキビ村で、レオラ様が粗暴だと言っている人がいましたけど(場合によっては、間違ってるとは言えないと思うが)」
「キビ村だけではない。地方では、今でもそんな噂が流れてる」
「なぜそんな事に?」
カズの疑問を聞いたサイネリアが、手を止めてその疑問に答える。
「レオラ様が冒険者として、あちこちで盗賊の根城を壊滅させたり、あくどい地方の領主を力ずくで拘束してすげ替えたりなどして、一部の者から恨みを買った結果、第六皇女は粗暴だ! とか、身勝手で乱暴だ! とか噂を流されたんですよ。それが今でも、地方の村では噂として残ってるです」
「ずっと前の話だ。アタシは気にしてない。それにその噂が流れてる間は、同じような領主が現れたりする事はないだろ」
「管理している土地の民を苦しめるような事をすれば、レオラ様の手で領主の地位を引きずり下ろされるんですもの。そんな度胸のある領主なんて、そういないですよ」
「怖いですね。皇女という立場でではなく、力ずくでってとこが」
「ええ。公正しても領主になんて二度とならないと思ってる人もいたくらいです」
「当時レオラ様が何をしたか、聞きたくないです」
「お前らッ、アタシをなんだと思ってる。領主の件も盗賊の件も、国やギルドからの依頼なんだぞ。アタシが好き勝手に動いたような言い方をするな」
「レオラ様の場合はやり過ぎなんですよ。担当についたわたしが、どれだけ苦労したか。お陰さまで、始末書を書くのにはなれました」
もう何年も前の事だからと、サイネリアの口から本音が出てしまう。
「あーその、なんだ……若気の至りだったんだ。サイネには感謝してるぞ。本当だぞ!」
「苦労したんですね(今までどれだけの始末書を書かされたんだか)」
「苦労したんですよ。それがなくなったと思ったら、今度はカズさんが……」
「面倒お掛けします(ここは謙虚に対応せねば)」
「カズさんは四、五日したら来てください。あの場所に関して、そのままでいいか上司に聞いておきます」
「よろしくお願いします(一言一言が痛く感じなぁ。これは自業自得なのか?)」」
カズは今日持ち帰った黒糖から、お菓子のカリントウを作りサイネリアの苦労を労おうと考えた。
箱町の冒険者ギルドに着くと、来る時と同様ギルドの転移装置で、箱町から帝都中央のギルド本部に戻った。
サイネリアは昼食を自分の仕事机で取りながら書類作成に掛かる。
レオラとグラジオラスは黒糖を受け取り一度屋敷に戻り、カズは川沿いの家に戻ってアレナリアとレラと一緒に昼食にする。
アイリスの屋敷には別々に向かい、現地で落ち合おうと言う事になった。
「言ってたより時間が掛かったのね」
「サイネリアも同行する事になって、フジの住む建物と周囲の事なんかを、サイネリアが調べてたもんでな。登録書と報告書を作るって、ギルドで机に向かって奮闘してる」
「サイネリアも大変ね。レオラの担当は(始末書も書いてるんでしょうね)」
「黒糖をレオラが買ってくれたからさ、カリントウを作って持っていってやろうと思う。サイネリアの分の黒糖を渡すの忘れたし、今回はフジの件だったわけだから、お礼をしないと」
「冒険者がギルド職員にお礼なんて滅多にしないけど、まあいいんじゃないの。サイネリアは苦労してるみたいだから、たまには労ってあげないと」
サブ・ギルドマスターをしていたアレナリアは、ギルド職員の気持ちを理解しての言葉だった。
黒糖とそれで作ったお菓子のカリントウと聞いても、レラが騒ぎ立てる事はなかった。
「二人に話したのか?」
「うん」
「そうか。この後アイリス様の所に行くが、コンルに名前を聞くか?」
「……うん」
「昨日の夜レラから話を聞いたわ。今日レラの両親かも知れない妖精族の名前を聞きに行くのね?」
「ああ」
「そう。なら私は留守番してるわ。レラもカズと二人だけの方がいいでしょ」
「それでいいのか? レラ」
「……うん。カズと二人で聞く」
「そうか、わかった」
「夕食までには戻って来るのよね?」
「そのつもりだ」
「ならビワと待ってるわ。話を聞いて戻ってこれないようだったら連絡して」
「そのつもりはないが、わかった」
昼食を済ませるとカズはレラを連れて、アイリスの屋敷に向かった。
レオラと現地で落ち合おう事になっているので、先に着いてコンルから話を聞こうと、アイリスの屋敷まで2キロ程の人気の無い池の近くに〈空間転移魔法〉で移動した。
レラの気持ちを考慮して、池の畔を散歩しながら、ゆっくりとアイリスの屋敷に向かった。
途中で立ち止まり池にいる小魚を見たり、小石を広い池に投げ込んで見たりと、三十分経って進んだのは200メートル程だけ。
このままではレオラが先に着いてしまうからと、レラに止まらず進もうと話した。
結局空間転移魔法を使って池の近くに移動してから、一時間半の時間を要してアイリスの屋敷に到着した。
この日訪れる事は、合同訓練の際来た時に話してあったので、使用人や騎士達にも話が伝わっていたので、別部屋で長く待たされる事なく、アイリスが仕事をする執務室に招き入れてくれた。
レオラと共に来ると思っていたアイリスに、レラと先に来た理由を伝えると、コンルを呼んでもらい三人だけで話が出来る部屋を用意してもらった。
レオラが保護している村に住む妖精族のラプフ宛の手紙を書き終えたコンルは、カズとレラの待つ部屋に姿を現した。
「ありがとう。あなたは仕事に戻っていいわよ。大事な話だから三人だけにしてほしいの」
コンルと共に来た使用人の女性は、カズとレラに会釈して部屋を離れた。
「お待たせしたわね。今日来たって事は、聞く覚悟が出来たってことでいいね」
「うん。カズにも一緒に聞いてもらう事にしたの」
「わたしは構わないわ。前に言ったけど、一応もう一度言っておくわね。レラの故郷に関する情報を探したけど、それが正しいかは、わたしにはわからない。判断をするのはあなたよレラ。理解してもらえるわね」
「うん、わかってる。あんまり覚えてないから、あちしもそれが正しいかどうかはわからない。でも、聞かなくっちゃいけないと思う。カズと一緒にここまで来たんだもん」
「そう。覚悟が出来てるなら話すわ」
覚悟が出来てると言うレラだが、やはり緊張は隠せなかった。
「その前に少しいいか?」
「何かしら?」
「その話を聞いた人なんだけど、どんな人だったのか聞いても?」
「本人の希望で、名前は聞いてないの」
「無償で情報を得た訳じゃないんだろ。気分を悪くさせると思うが、その人が金銭目当てで話を合わせたって事はなくはない」
「あなた達に伝えた内容だけだと、そう取られても仕方ないわね。同族といえども、情報を得るのには掛かる物もあるわ。だけど明らかに作り話だとわかるような事を、信じて話したりしないわよ」
「コンル的には、何割くらい信用出来そうな情報なんだ?」
「レラがまったく反応して来なければ、五割以下だった。今だと八割といったところかしら」
「高い評価だな。他に何か根拠でも?」
「突っ込んで聞いてくるわね」
「騒がしくても、大切な家族の事だからな」
恥ずかしげもなく大事な家族たと言うカズの言葉を聞き、レラはうつむいていた顔を上げて、カズを見上げる。
「わたしだって同族の言う事だからと、全部を鵜呑みにはしないわよ。何度か会って話をして、その人の目の動きや口調なんかを見て感じ取って判断したもの。もちろんわたしの経験からよ」
村を出て旅をし、多くの同族と会ってきた経験からだとコンルは言うが、個人の経験した話だけで、他人の信用を得るのは難しい。
「それだとコンルが思ってる信用度より、かなり低いと俺は判断するが」
「まあ、そうなるわよね」
最終的に旅をしているというフェアリーから情報を得る際に、コンルは自分が帝国第五皇女の庇護を受けていると伝え、それから反応を見るために、試すための質問をしたのだという。
質問の内容までは詳しく話しはしなかったが、旅をしている妖精族が定住せずに旅を続けているのは、お尋ね者になっているのではと、コンルは考えていたのだと。
邪魔にならないよう気を使い、カズとレオラは外を眺めて静かにする。
「……! そういえばキビ村で、レオラ様が粗暴だと言っている人がいましたけど(場合によっては、間違ってるとは言えないと思うが)」
「キビ村だけではない。地方では、今でもそんな噂が流れてる」
「なぜそんな事に?」
カズの疑問を聞いたサイネリアが、手を止めてその疑問に答える。
「レオラ様が冒険者として、あちこちで盗賊の根城を壊滅させたり、あくどい地方の領主を力ずくで拘束してすげ替えたりなどして、一部の者から恨みを買った結果、第六皇女は粗暴だ! とか、身勝手で乱暴だ! とか噂を流されたんですよ。それが今でも、地方の村では噂として残ってるです」
「ずっと前の話だ。アタシは気にしてない。それにその噂が流れてる間は、同じような領主が現れたりする事はないだろ」
「管理している土地の民を苦しめるような事をすれば、レオラ様の手で領主の地位を引きずり下ろされるんですもの。そんな度胸のある領主なんて、そういないですよ」
「怖いですね。皇女という立場でではなく、力ずくでってとこが」
「ええ。公正しても領主になんて二度とならないと思ってる人もいたくらいです」
「当時レオラ様が何をしたか、聞きたくないです」
「お前らッ、アタシをなんだと思ってる。領主の件も盗賊の件も、国やギルドからの依頼なんだぞ。アタシが好き勝手に動いたような言い方をするな」
「レオラ様の場合はやり過ぎなんですよ。担当についたわたしが、どれだけ苦労したか。お陰さまで、始末書を書くのにはなれました」
もう何年も前の事だからと、サイネリアの口から本音が出てしまう。
「あーその、なんだ……若気の至りだったんだ。サイネには感謝してるぞ。本当だぞ!」
「苦労したんですね(今までどれだけの始末書を書かされたんだか)」
「苦労したんですよ。それがなくなったと思ったら、今度はカズさんが……」
「面倒お掛けします(ここは謙虚に対応せねば)」
「カズさんは四、五日したら来てください。あの場所に関して、そのままでいいか上司に聞いておきます」
「よろしくお願いします(一言一言が痛く感じなぁ。これは自業自得なのか?)」」
カズは今日持ち帰った黒糖から、お菓子のカリントウを作りサイネリアの苦労を労おうと考えた。
箱町の冒険者ギルドに着くと、来る時と同様ギルドの転移装置で、箱町から帝都中央のギルド本部に戻った。
サイネリアは昼食を自分の仕事机で取りながら書類作成に掛かる。
レオラとグラジオラスは黒糖を受け取り一度屋敷に戻り、カズは川沿いの家に戻ってアレナリアとレラと一緒に昼食にする。
アイリスの屋敷には別々に向かい、現地で落ち合おうと言う事になった。
「言ってたより時間が掛かったのね」
「サイネリアも同行する事になって、フジの住む建物と周囲の事なんかを、サイネリアが調べてたもんでな。登録書と報告書を作るって、ギルドで机に向かって奮闘してる」
「サイネリアも大変ね。レオラの担当は(始末書も書いてるんでしょうね)」
「黒糖をレオラが買ってくれたからさ、カリントウを作って持っていってやろうと思う。サイネリアの分の黒糖を渡すの忘れたし、今回はフジの件だったわけだから、お礼をしないと」
「冒険者がギルド職員にお礼なんて滅多にしないけど、まあいいんじゃないの。サイネリアは苦労してるみたいだから、たまには労ってあげないと」
サブ・ギルドマスターをしていたアレナリアは、ギルド職員の気持ちを理解しての言葉だった。
黒糖とそれで作ったお菓子のカリントウと聞いても、レラが騒ぎ立てる事はなかった。
「二人に話したのか?」
「うん」
「そうか。この後アイリス様の所に行くが、コンルに名前を聞くか?」
「……うん」
「昨日の夜レラから話を聞いたわ。今日レラの両親かも知れない妖精族の名前を聞きに行くのね?」
「ああ」
「そう。なら私は留守番してるわ。レラもカズと二人だけの方がいいでしょ」
「それでいいのか? レラ」
「……うん。カズと二人で聞く」
「そうか、わかった」
「夕食までには戻って来るのよね?」
「そのつもりだ」
「ならビワと待ってるわ。話を聞いて戻ってこれないようだったら連絡して」
「そのつもりはないが、わかった」
昼食を済ませるとカズはレラを連れて、アイリスの屋敷に向かった。
レオラと現地で落ち合おう事になっているので、先に着いてコンルから話を聞こうと、アイリスの屋敷まで2キロ程の人気の無い池の近くに〈空間転移魔法〉で移動した。
レラの気持ちを考慮して、池の畔を散歩しながら、ゆっくりとアイリスの屋敷に向かった。
途中で立ち止まり池にいる小魚を見たり、小石を広い池に投げ込んで見たりと、三十分経って進んだのは200メートル程だけ。
このままではレオラが先に着いてしまうからと、レラに止まらず進もうと話した。
結局空間転移魔法を使って池の近くに移動してから、一時間半の時間を要してアイリスの屋敷に到着した。
この日訪れる事は、合同訓練の際来た時に話してあったので、使用人や騎士達にも話が伝わっていたので、別部屋で長く待たされる事なく、アイリスが仕事をする執務室に招き入れてくれた。
レオラと共に来ると思っていたアイリスに、レラと先に来た理由を伝えると、コンルを呼んでもらい三人だけで話が出来る部屋を用意してもらった。
レオラが保護している村に住む妖精族のラプフ宛の手紙を書き終えたコンルは、カズとレラの待つ部屋に姿を現した。
「ありがとう。あなたは仕事に戻っていいわよ。大事な話だから三人だけにしてほしいの」
コンルと共に来た使用人の女性は、カズとレラに会釈して部屋を離れた。
「お待たせしたわね。今日来たって事は、聞く覚悟が出来たってことでいいね」
「うん。カズにも一緒に聞いてもらう事にしたの」
「わたしは構わないわ。前に言ったけど、一応もう一度言っておくわね。レラの故郷に関する情報を探したけど、それが正しいかは、わたしにはわからない。判断をするのはあなたよレラ。理解してもらえるわね」
「うん、わかってる。あんまり覚えてないから、あちしもそれが正しいかどうかはわからない。でも、聞かなくっちゃいけないと思う。カズと一緒にここまで来たんだもん」
「そう。覚悟が出来てるなら話すわ」
覚悟が出来てると言うレラだが、やはり緊張は隠せなかった。
「その前に少しいいか?」
「何かしら?」
「その話を聞いた人なんだけど、どんな人だったのか聞いても?」
「本人の希望で、名前は聞いてないの」
「無償で情報を得た訳じゃないんだろ。気分を悪くさせると思うが、その人が金銭目当てで話を合わせたって事はなくはない」
「あなた達に伝えた内容だけだと、そう取られても仕方ないわね。同族といえども、情報を得るのには掛かる物もあるわ。だけど明らかに作り話だとわかるような事を、信じて話したりしないわよ」
「コンル的には、何割くらい信用出来そうな情報なんだ?」
「レラがまったく反応して来なければ、五割以下だった。今だと八割といったところかしら」
「高い評価だな。他に何か根拠でも?」
「突っ込んで聞いてくるわね」
「騒がしくても、大切な家族の事だからな」
恥ずかしげもなく大事な家族たと言うカズの言葉を聞き、レラはうつむいていた顔を上げて、カズを見上げる。
「わたしだって同族の言う事だからと、全部を鵜呑みにはしないわよ。何度か会って話をして、その人の目の動きや口調なんかを見て感じ取って判断したもの。もちろんわたしの経験からよ」
村を出て旅をし、多くの同族と会ってきた経験からだとコンルは言うが、個人の経験した話だけで、他人の信用を得るのは難しい。
「それだとコンルが思ってる信用度より、かなり低いと俺は判断するが」
「まあ、そうなるわよね」
最終的に旅をしているというフェアリーから情報を得る際に、コンルは自分が帝国第五皇女の庇護を受けていると伝え、それから反応を見るために、試すための質問をしたのだという。
質問の内容までは詳しく話しはしなかったが、旅をしている妖精族が定住せずに旅を続けているのは、お尋ね者になっているのではと、コンルは考えていたのだと。
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