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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
562 書き込んだマップの聴取
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素材の溶岩喰いのケラの前脚を見ても、思ったより大きくはないとサイネリアは驚きはしなかった。
が「臭い!」と鼻を押さえて、出した前脚からズサーっと、見た事のない俊敏な動きで距離を取った。
溶岩喰いのケラというモンスターが存在するのはギルドでも知られてはいたが、体液が臭いとまでは知られておらず、そこまでなのかと、サイネリアの反応を見て分かった。
「これでも臭いは薄い方なんだ。本体からの粘液は悪臭が酷かった。眷属のモグラもかなり臭かったしな」
「眷属?」
「あれ、知らなかった? 飢餓モグラは溶岩喰いのケラの眷属なんだよ。行ったダンジョンではだけど」
「ほれは新情報れす。この素材も色々と研究出来ほうです。カズさんにはこれからも……」
サイネリアは話してる途中で、ギルド本部へと繋がる通路の方へ移動し、押さえていた鼻を離して、息を大きく吸い戻ってくる。
「……あちこちのダンジョンに行ってもらった方がギルドだけではなく、他の冒険者のためになりますね」
「俺に頼まないで、他の冒険者に仕事を与えるべきだろ。ってか、それほど臭いのか? 俺も(結構傷つく行動だよな)」
「大丈夫です。その内慣れますし、これからも危険なダンジョンを勧めますので」
「慣れるって、やっぱりか! いや、その前に危険なダンジョンを勧めるなよッ! 俺だってやる事はあるんだ。行かないからな!」
「でしたら、灼熱の地底をどうやって切り抜けたか、教えてください」
「ぐッ……だからそこは風と水の魔法でちょこちょこっと」
「そのちょこちょこっとを、教えてほしいんてすがねえ」
「……こういった魔法なりスキルがあるか知らないが、俺だと明かさないと約束するなら(レオラとアイリス様の騎士達には話しちゃったから、教えるのは別にいいんだが、後々多くから教えてくれと頼まれられるも面倒だから嫌なんだよ)」
「わかりました。ないものでしたら、それを発案したのが、冒険者の一人だということにします」
「ならサイネリアに実際使うよ。ここだとちょっと冷えるけど我慢してくれ。使うのはエアーアーマーを、ちょこっと変えただけのものだから」
サイネリアがそこまで知りたがったので、倉庫から先程まで居た個室に戻る間に〈冷風の鎧〉をサイネリアに使った。
「寒ッ! これで灼熱を耐えたんですか? 確かに冷えますが、これでは無理だと思うのです」
「重ね掛けしてなんとか。それでも汗だくてたまらなかった」
「…くしゅん! 寒くなってきたんで、解除してもらっていいですか」
「お、悪い悪い」
震えるサイネリアを見て、カズは冷風の鎧を解除した。
「簡単に解除出来るんですね。一度使った魔法等は、効果が切れるまでなのが当然なんですが」
「ま、まあそこは、俺が勝手に組み合わせたのだから」
「……そうですね。そういう事にしておきましょう。ところでエアーアーマーは聞きますが、これは何をどうしたんですか?」
「風魔法のエアーアーマーに、水属性…というより、氷属性の魔力を少し加えてみたんだ。その結果だよ」
「そうですよね。Aランク冒険者ですもんね。水属性と風属性を合わせた氷属性を、何事もないように使うなんて。あははは……」
サイネリアは呆れて、地下一階の天井を一点に見つめから笑いする。
「そんな遠くを見ないでくれ」
「へ? どうなるかわからないのに、よくそんな事が思い付きで出来ますね」
「ぅ…試しにやってみたら出来たんだからしょうがないだろ」
「でしたら、火属性の魔力を加えたら、暖かくなるんですか」
「そっちの方が加減を失敗すれば危ないだろ。まあ、やれば出来るかもしれないが。魔法はそれが出来るというイメージが大事だからな」
「確かにそうですね。こうだというハッキリとしたイメージが必要と記憶してます」
言っている事は同じなのだが、意味は違う事だと二人は気付いていなかった。
サイネリアの言っているのはイメージは正に思い浮かべる想像で間違いはなく、カズの言っている創造はイメージではなく、作り出すクリエイトの方であった。
お互いそれに気付かずまま話は進んでいく。
「わたしの方でダンジョンマップを修正します。色々と質問しますので、もう少しお時間よろしいですか?」
「そろそろ昼だから手短に」
カズはサイネリアと共に個室に戻ってきたが、ここで終わりではなかった。
「わかってます。わたしだってお昼休憩を削ってやるんですからね。もっと早く来てくれれば」
「さらっと素材とマップを渡すだけのつもりだったんだけど」
「これだけの事をして、すぐに帰れると思わないでください」
机の上に広げられたダンジョンマップを指差し、地中の奥部まで気軽に行って来たカズが悪いのだと言わんばかりの口調のまま、ダンジョンマップを見ながら質問を始めた。
まるで不審者に対しての事情聴取をするかの様に。
そして何だかんだと一時間は掛かり、ギルド職員の休憩時間も残りちょっとになっていた。
問い詰められる感じで、マグマナマズから教えてもらった鉱石のある場所まで教える事になり、採掘した一部を渡す事にもなってしまった。
場所が場所だけに、ダンジョンマップに掲載するかは上司の判断を仰ぐと。
本当に第六皇女お抱えの冒険者として扱われているのだろうかと、カズは考えたくなった。
「やっと終わった」
「それは言いたいのはこっちです」
「サイネリアの質問が多いからだろ」
「質問させるような事をしてきたのはカズさんなんですからね。それにこれがわたしの仕事なんです。おかげで今日のお昼抜きだわ」
「俺が悪いみたいに……わかった、これやる」
凹んだお腹を擦るサイネリアの前に、レオラが好んだバレルボアで作ったローストボアの薄切りを挟んだパンを【アイテムボックス】から出した。
「今日の昼飯は、それで済ませてくれ」
「お肉が挟んでありますね。野菜はレタスが二枚と、お肉が五枚でしょうか?」
「開けて中を調べなくても、変な物は使ってない。早く食べなよ」
何の肉か気になりつつも、確認どうこうより空腹が勝ち一口パクリ。
思ったよりも柔らかい肉と、パンにその肉汁が染み込み、シャキシャキとレタスがさっぱりとして、サイネリアの食べる手が止まらず、半分を一気に食べた。
「バレルボアですか?」
「そう。レオラ様もお気に入りで、倍以上の肉を挟んだのを食べてたよ」
「色々と失礼態度をとって申し訳ありませんでした」
「別にいいよ(腹が膨れて機嫌が直ったみたいだな。ってか、何で俺が気を使うんだよ)」
「モンスターの素材とこちらの鉱石、それとダンジョンマップに関する情報の報酬は、いつものように貯蓄でよろしいですか?」
「ああ、それで」
ギルド本部に来てから二時間弱も掛かってしまっていた。
この後は特に予定もなく、フジの所に〈空間転移魔法〉で行き、顔を出したら、帝都にいる間はこのままここを住まいとして使えるようになるのと、二日後にキビ村の者達に話すと伝え、カズは川沿いの家に戻った。
アレナリア、ビワ、レラの三人には、夕食の時間に伝えた。
レラは返事はするものの、何時ものような元気はなかった。
カズはここ数日の疲れを癒す為に、翌日はのんびりと休息を取った。
が「臭い!」と鼻を押さえて、出した前脚からズサーっと、見た事のない俊敏な動きで距離を取った。
溶岩喰いのケラというモンスターが存在するのはギルドでも知られてはいたが、体液が臭いとまでは知られておらず、そこまでなのかと、サイネリアの反応を見て分かった。
「これでも臭いは薄い方なんだ。本体からの粘液は悪臭が酷かった。眷属のモグラもかなり臭かったしな」
「眷属?」
「あれ、知らなかった? 飢餓モグラは溶岩喰いのケラの眷属なんだよ。行ったダンジョンではだけど」
「ほれは新情報れす。この素材も色々と研究出来ほうです。カズさんにはこれからも……」
サイネリアは話してる途中で、ギルド本部へと繋がる通路の方へ移動し、押さえていた鼻を離して、息を大きく吸い戻ってくる。
「……あちこちのダンジョンに行ってもらった方がギルドだけではなく、他の冒険者のためになりますね」
「俺に頼まないで、他の冒険者に仕事を与えるべきだろ。ってか、それほど臭いのか? 俺も(結構傷つく行動だよな)」
「大丈夫です。その内慣れますし、これからも危険なダンジョンを勧めますので」
「慣れるって、やっぱりか! いや、その前に危険なダンジョンを勧めるなよッ! 俺だってやる事はあるんだ。行かないからな!」
「でしたら、灼熱の地底をどうやって切り抜けたか、教えてください」
「ぐッ……だからそこは風と水の魔法でちょこちょこっと」
「そのちょこちょこっとを、教えてほしいんてすがねえ」
「……こういった魔法なりスキルがあるか知らないが、俺だと明かさないと約束するなら(レオラとアイリス様の騎士達には話しちゃったから、教えるのは別にいいんだが、後々多くから教えてくれと頼まれられるも面倒だから嫌なんだよ)」
「わかりました。ないものでしたら、それを発案したのが、冒険者の一人だということにします」
「ならサイネリアに実際使うよ。ここだとちょっと冷えるけど我慢してくれ。使うのはエアーアーマーを、ちょこっと変えただけのものだから」
サイネリアがそこまで知りたがったので、倉庫から先程まで居た個室に戻る間に〈冷風の鎧〉をサイネリアに使った。
「寒ッ! これで灼熱を耐えたんですか? 確かに冷えますが、これでは無理だと思うのです」
「重ね掛けしてなんとか。それでも汗だくてたまらなかった」
「…くしゅん! 寒くなってきたんで、解除してもらっていいですか」
「お、悪い悪い」
震えるサイネリアを見て、カズは冷風の鎧を解除した。
「簡単に解除出来るんですね。一度使った魔法等は、効果が切れるまでなのが当然なんですが」
「ま、まあそこは、俺が勝手に組み合わせたのだから」
「……そうですね。そういう事にしておきましょう。ところでエアーアーマーは聞きますが、これは何をどうしたんですか?」
「風魔法のエアーアーマーに、水属性…というより、氷属性の魔力を少し加えてみたんだ。その結果だよ」
「そうですよね。Aランク冒険者ですもんね。水属性と風属性を合わせた氷属性を、何事もないように使うなんて。あははは……」
サイネリアは呆れて、地下一階の天井を一点に見つめから笑いする。
「そんな遠くを見ないでくれ」
「へ? どうなるかわからないのに、よくそんな事が思い付きで出来ますね」
「ぅ…試しにやってみたら出来たんだからしょうがないだろ」
「でしたら、火属性の魔力を加えたら、暖かくなるんですか」
「そっちの方が加減を失敗すれば危ないだろ。まあ、やれば出来るかもしれないが。魔法はそれが出来るというイメージが大事だからな」
「確かにそうですね。こうだというハッキリとしたイメージが必要と記憶してます」
言っている事は同じなのだが、意味は違う事だと二人は気付いていなかった。
サイネリアの言っているのはイメージは正に思い浮かべる想像で間違いはなく、カズの言っている創造はイメージではなく、作り出すクリエイトの方であった。
お互いそれに気付かずまま話は進んでいく。
「わたしの方でダンジョンマップを修正します。色々と質問しますので、もう少しお時間よろしいですか?」
「そろそろ昼だから手短に」
カズはサイネリアと共に個室に戻ってきたが、ここで終わりではなかった。
「わかってます。わたしだってお昼休憩を削ってやるんですからね。もっと早く来てくれれば」
「さらっと素材とマップを渡すだけのつもりだったんだけど」
「これだけの事をして、すぐに帰れると思わないでください」
机の上に広げられたダンジョンマップを指差し、地中の奥部まで気軽に行って来たカズが悪いのだと言わんばかりの口調のまま、ダンジョンマップを見ながら質問を始めた。
まるで不審者に対しての事情聴取をするかの様に。
そして何だかんだと一時間は掛かり、ギルド職員の休憩時間も残りちょっとになっていた。
問い詰められる感じで、マグマナマズから教えてもらった鉱石のある場所まで教える事になり、採掘した一部を渡す事にもなってしまった。
場所が場所だけに、ダンジョンマップに掲載するかは上司の判断を仰ぐと。
本当に第六皇女お抱えの冒険者として扱われているのだろうかと、カズは考えたくなった。
「やっと終わった」
「それは言いたいのはこっちです」
「サイネリアの質問が多いからだろ」
「質問させるような事をしてきたのはカズさんなんですからね。それにこれがわたしの仕事なんです。おかげで今日のお昼抜きだわ」
「俺が悪いみたいに……わかった、これやる」
凹んだお腹を擦るサイネリアの前に、レオラが好んだバレルボアで作ったローストボアの薄切りを挟んだパンを【アイテムボックス】から出した。
「今日の昼飯は、それで済ませてくれ」
「お肉が挟んでありますね。野菜はレタスが二枚と、お肉が五枚でしょうか?」
「開けて中を調べなくても、変な物は使ってない。早く食べなよ」
何の肉か気になりつつも、確認どうこうより空腹が勝ち一口パクリ。
思ったよりも柔らかい肉と、パンにその肉汁が染み込み、シャキシャキとレタスがさっぱりとして、サイネリアの食べる手が止まらず、半分を一気に食べた。
「バレルボアですか?」
「そう。レオラ様もお気に入りで、倍以上の肉を挟んだのを食べてたよ」
「色々と失礼態度をとって申し訳ありませんでした」
「別にいいよ(腹が膨れて機嫌が直ったみたいだな。ってか、何で俺が気を使うんだよ)」
「モンスターの素材とこちらの鉱石、それとダンジョンマップに関する情報の報酬は、いつものように貯蓄でよろしいですか?」
「ああ、それで」
ギルド本部に来てから二時間弱も掛かってしまっていた。
この後は特に予定もなく、フジの所に〈空間転移魔法〉で行き、顔を出したら、帝都にいる間はこのままここを住まいとして使えるようになるのと、二日後にキビ村の者達に話すと伝え、カズは川沿いの家に戻った。
アレナリア、ビワ、レラの三人には、夕食の時間に伝えた。
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カズはここ数日の疲れを癒す為に、翌日はのんびりと休息を取った。
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