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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
557 レオラとアイリスに仕える騎士の合同訓練 9 軽い手合わせ と 後片付け
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レオラは戦闘で剣などは殆ど使わず、手甲を装備しての近接戦闘を得意としている。
愛用している装備品は、ミスリルなどの希少金属を掛け合わせた物を使用しているらしい。(常時持ち歩いている訳ではないので、見た者は殆どいない)
「ちょっと強すぎません? もっと皆を相手にするように加減しても」
「余裕で受けている奴が言うことか」
「いやいや、痛いんですけど」
騎士達との模擬戦では聞く事のなかった『ドゴッ』『ボスッ』と、低く重く音が何度も何度もした。
ただそれはレオラの攻撃をカズが受けているだけの音で、その逆はまだない。
「手合わせと言ったろ。カズからも攻撃してこい。これではこの先の訓練で、皆も遠慮しアタシを攻撃してこないだろう」
アイリス組の騎士達はカズが自分らよりも強いとはいえ、帝国の皇女相手に攻撃しないだろうと考えて見ていた。
流石に本気で攻撃はしないにしろ、騎士達を相手にしていくらいの攻撃では、レオラが逆に怒るだろうと思い、カズはレオラと同程度の力込めての反撃に転じる事にした。
レオラの左の拳をいなして半歩下がり間合いを取ろうとするも、すぐに右の回し蹴りが迫る。
カズはこれを左腕で防御し、軸になってるレオラの左足をすくおうと狙う。
だが騎士達とは違い、カズの狙いに気付いているレオラは、軸になっている左足一本でジャンプして、カズの横っ面目掛けて後ろ回し蹴りを繰り出す。
どうすればそんな動きが出来るのかと疑問を抱くも、実際にそれをやってのけ、レオラはカズに反撃する隙を与えようとしない。
「軽くじゃないんですか」
「アタシとカズからしたら軽くだろ。三割程度しか出してないんだ」
「一撃一撃が重いんですけど」
「弱音か? 強化したければ使っても構わないぞ。アタシは使ってないがね」
あおるレオラ言葉に、毎回思い付きや無茶振りを受ける身にもなってほしいものだとカズは少々苛立ち、その気持ちを拳に込めてレオラの腹部目掛けて攻撃する。
レオラは歯を食いしばり、カズの拳を『バチッ』と左手で受け止める。
「ッ…つぅ~」
レオラはカズの拳を受け止めた左手を大きく振った。
「やる気になったようで、アタシは嬉しいぞ」
「やられっぱなしもしゃくですから。ケガしても権力を盾にしないでくださいよ」
「そんな事するか。例えケガをしたとしても、カズが治してくれるんだろ。アタシ的には、分厚くうまい肉を食ってリンゴ酒をたらふく飲めば、ケガなんてすぐに治る」
「んな訳ないでしょ」
「手合わせでのかすり傷程度でって事だ」
「ならそう言ってください」
「お喋りはここまでだ。見てみろ、あと十分としない内に日が沈む。手合わせ出来ても五分だ」
合同訓練に参加した騎士達に目標を見定めさせる為に、残り僅かな時間はしっかりと相手をしろと、レオラからの指示が飛ぶ。
五分だけならと、カズは今攻撃した程度の力加減で、レオラとの手合わせを再開する。
レオラが右の拳を突き出すと、カズがそれを左腕で受けて右足の蹴りをレオラに。
レオラがその蹴りを体を回転させていなし懐に入り、カズの鳩尾目掛けて左肘で攻撃。
カズはそれを左手の甲で受けると同時に、右腕をレオラの首に絡めて絞め落とそうと狙う。
首を絞められる前に、レオラはカズの右腕を掴み、体勢を前のめりにして背負い投げる。
カズは投げられてる途中で体を半回転させてレオラから逃れ、足から着地して即座に左の拳を突き出す。
レオラはそれを右の掌底で受け止める。
本の数秒間の攻防を目にしたアイリス組の騎士達は、カズが模擬戦でかなり手加減をしてくれていたのだと、改めて実感した。
自分達では二人の攻撃を一撃でも食らえば、確実に膝を着き倒れるだろうと思った。
影が更に長く伸び、日が沈む僅かな時間で、何度もの攻防が繰り返され、騎士達は瞬きを忘れそうになるくらい真剣に、驚きを隠さず見ていた。
そして遠くの山に日が沈みかけた僅かな黄昏時、カズとレオラは手合わせを終えて騎士達の所に歩いて来る。
お互いに何発か攻撃をもらい、中には痣になるのもあり、カズがヒーリングで治そうとしたが、レオラは「この痛みが訓練の成果と、己の未熟さの証」だと言い断った。
魔法での治療院よりも、レオラは飲み食いでの回復が性に合ってるらしい。
なんとも男ならぬ、漢らしい発言だ。
「自分達の強さがどこを目指すか、少しは参考になったと思う。強くなりたいと思う者がいれば、またこういった訓練をする」
男性騎士から下に見られるのは癪だけど、アイリス皇女に仕えてる自分達は男性騎士と会う機会も少なく、ましてやこの帝都でモンスターと対峙する事なんて、そうそうないという顔をしていた。
それを見たレオラは「もう少し話をして、それで判断するか」と、ぼそっと呟いた。
レオラの独り言が聞き取れたのは、近くに居たカズだけだった。
「今回の合同訓練は、後片付けをして姉上の屋敷に戻って全て終了だ」
「すみませんレオラ様。さすがにこの状態では、片付けるどころか荷物を持って戻るのは……」
暗い中で後片付けをして、その荷物をアイリスの屋敷の宿舎まで持って行く気力と体力がアイリス組の騎士には無いと、アスターがレオラに進言した。
レオラ組の三人は疲れているものの、まだ後片付けや荷物を運ぶ体力は残っていた。
「基礎体力を上げる必要もあるか。仕方がない、今回は三人が後片付けをしてやれ。荷物は全部カズに運ばせよう」
「俺ですか!?」
「アイテムボックスに入れればいいだけだろ」
「まぁ、そうなんですが(空間転移魔法を使えとは言ってこないだけいいが、結局最後は荷物持ちか)」
「アレナリアも連れて、三人と一緒に行って手伝ってこい」
「わかりました〈ライト〉」
レオラとアイリス組の騎士達が居るこの場所には、明かりとして少し大きめの光の玉を作り出し、片付けに向かう自分達の方には、小さめの光の玉を三つ作り出し、アレナリアとレオラ組の三人と一緒に、この三日間騎士達が寝食を共にした場所に向かった。
カズと三人の中では一番背の高いグラジオラスがテントを片付けをし、アスターとガザニアとアレナリアは騎士達の荷物を外に出して一ヶ所に集めた。
「なんで私がこんな事を」
「疲弊させるまで訓練させたんだ。片付けくらいやってやろうや(片付けは口実で、レオラが話をしてるんだろう。さっき何かボソボソと言ってたからな)」
「カズがそう言うなら。早く終わらせて、レラを迎えにいって帰りましょう。今日で合同訓練は終わりと言ってあるから、ビワが夕食作って待っててくれてるわ」
「アイリス様の屋敷に戻ってからだから、夜食になってしまうな」
「一応、遅くなるとは言ってあるから、先に食べててくれてるとは思うわ」
「ビワの事だから待っててくれるかも知れないぞ」
カズの言葉を聞き、ビワなら確かに有り得るとアレナリアは思った。
片付けたテントと一ヶ所に集められた騎士達の荷物を、カズは【アイテムボックス】に次々と入れていき、全てを入れ終えると、レオラとアイリス組の騎士達が待つ場所に戻り、全員でアイリスの屋敷に向かって歩き出した。
五人が後片付けに行って戻るまでの約三十分で、アイリス組の騎士達は屋敷に戻る程度の体力はなんとか回復した。(金属製の装備品を身に付けてなければの事だが)
ただ消費した魔力は殆ど回復しておらず、そのせいで半数以上が屋敷まで半分の距離まで来たところで「ハァハァ」と息を切らすようになっていた。
愛用している装備品は、ミスリルなどの希少金属を掛け合わせた物を使用しているらしい。(常時持ち歩いている訳ではないので、見た者は殆どいない)
「ちょっと強すぎません? もっと皆を相手にするように加減しても」
「余裕で受けている奴が言うことか」
「いやいや、痛いんですけど」
騎士達との模擬戦では聞く事のなかった『ドゴッ』『ボスッ』と、低く重く音が何度も何度もした。
ただそれはレオラの攻撃をカズが受けているだけの音で、その逆はまだない。
「手合わせと言ったろ。カズからも攻撃してこい。これではこの先の訓練で、皆も遠慮しアタシを攻撃してこないだろう」
アイリス組の騎士達はカズが自分らよりも強いとはいえ、帝国の皇女相手に攻撃しないだろうと考えて見ていた。
流石に本気で攻撃はしないにしろ、騎士達を相手にしていくらいの攻撃では、レオラが逆に怒るだろうと思い、カズはレオラと同程度の力込めての反撃に転じる事にした。
レオラの左の拳をいなして半歩下がり間合いを取ろうとするも、すぐに右の回し蹴りが迫る。
カズはこれを左腕で防御し、軸になってるレオラの左足をすくおうと狙う。
だが騎士達とは違い、カズの狙いに気付いているレオラは、軸になっている左足一本でジャンプして、カズの横っ面目掛けて後ろ回し蹴りを繰り出す。
どうすればそんな動きが出来るのかと疑問を抱くも、実際にそれをやってのけ、レオラはカズに反撃する隙を与えようとしない。
「軽くじゃないんですか」
「アタシとカズからしたら軽くだろ。三割程度しか出してないんだ」
「一撃一撃が重いんですけど」
「弱音か? 強化したければ使っても構わないぞ。アタシは使ってないがね」
あおるレオラ言葉に、毎回思い付きや無茶振りを受ける身にもなってほしいものだとカズは少々苛立ち、その気持ちを拳に込めてレオラの腹部目掛けて攻撃する。
レオラは歯を食いしばり、カズの拳を『バチッ』と左手で受け止める。
「ッ…つぅ~」
レオラはカズの拳を受け止めた左手を大きく振った。
「やる気になったようで、アタシは嬉しいぞ」
「やられっぱなしもしゃくですから。ケガしても権力を盾にしないでくださいよ」
「そんな事するか。例えケガをしたとしても、カズが治してくれるんだろ。アタシ的には、分厚くうまい肉を食ってリンゴ酒をたらふく飲めば、ケガなんてすぐに治る」
「んな訳ないでしょ」
「手合わせでのかすり傷程度でって事だ」
「ならそう言ってください」
「お喋りはここまでだ。見てみろ、あと十分としない内に日が沈む。手合わせ出来ても五分だ」
合同訓練に参加した騎士達に目標を見定めさせる為に、残り僅かな時間はしっかりと相手をしろと、レオラからの指示が飛ぶ。
五分だけならと、カズは今攻撃した程度の力加減で、レオラとの手合わせを再開する。
レオラが右の拳を突き出すと、カズがそれを左腕で受けて右足の蹴りをレオラに。
レオラがその蹴りを体を回転させていなし懐に入り、カズの鳩尾目掛けて左肘で攻撃。
カズはそれを左手の甲で受けると同時に、右腕をレオラの首に絡めて絞め落とそうと狙う。
首を絞められる前に、レオラはカズの右腕を掴み、体勢を前のめりにして背負い投げる。
カズは投げられてる途中で体を半回転させてレオラから逃れ、足から着地して即座に左の拳を突き出す。
レオラはそれを右の掌底で受け止める。
本の数秒間の攻防を目にしたアイリス組の騎士達は、カズが模擬戦でかなり手加減をしてくれていたのだと、改めて実感した。
自分達では二人の攻撃を一撃でも食らえば、確実に膝を着き倒れるだろうと思った。
影が更に長く伸び、日が沈む僅かな時間で、何度もの攻防が繰り返され、騎士達は瞬きを忘れそうになるくらい真剣に、驚きを隠さず見ていた。
そして遠くの山に日が沈みかけた僅かな黄昏時、カズとレオラは手合わせを終えて騎士達の所に歩いて来る。
お互いに何発か攻撃をもらい、中には痣になるのもあり、カズがヒーリングで治そうとしたが、レオラは「この痛みが訓練の成果と、己の未熟さの証」だと言い断った。
魔法での治療院よりも、レオラは飲み食いでの回復が性に合ってるらしい。
なんとも男ならぬ、漢らしい発言だ。
「自分達の強さがどこを目指すか、少しは参考になったと思う。強くなりたいと思う者がいれば、またこういった訓練をする」
男性騎士から下に見られるのは癪だけど、アイリス皇女に仕えてる自分達は男性騎士と会う機会も少なく、ましてやこの帝都でモンスターと対峙する事なんて、そうそうないという顔をしていた。
それを見たレオラは「もう少し話をして、それで判断するか」と、ぼそっと呟いた。
レオラの独り言が聞き取れたのは、近くに居たカズだけだった。
「今回の合同訓練は、後片付けをして姉上の屋敷に戻って全て終了だ」
「すみませんレオラ様。さすがにこの状態では、片付けるどころか荷物を持って戻るのは……」
暗い中で後片付けをして、その荷物をアイリスの屋敷の宿舎まで持って行く気力と体力がアイリス組の騎士には無いと、アスターがレオラに進言した。
レオラ組の三人は疲れているものの、まだ後片付けや荷物を運ぶ体力は残っていた。
「基礎体力を上げる必要もあるか。仕方がない、今回は三人が後片付けをしてやれ。荷物は全部カズに運ばせよう」
「俺ですか!?」
「アイテムボックスに入れればいいだけだろ」
「まぁ、そうなんですが(空間転移魔法を使えとは言ってこないだけいいが、結局最後は荷物持ちか)」
「アレナリアも連れて、三人と一緒に行って手伝ってこい」
「わかりました〈ライト〉」
レオラとアイリス組の騎士達が居るこの場所には、明かりとして少し大きめの光の玉を作り出し、片付けに向かう自分達の方には、小さめの光の玉を三つ作り出し、アレナリアとレオラ組の三人と一緒に、この三日間騎士達が寝食を共にした場所に向かった。
カズと三人の中では一番背の高いグラジオラスがテントを片付けをし、アスターとガザニアとアレナリアは騎士達の荷物を外に出して一ヶ所に集めた。
「なんで私がこんな事を」
「疲弊させるまで訓練させたんだ。片付けくらいやってやろうや(片付けは口実で、レオラが話をしてるんだろう。さっき何かボソボソと言ってたからな)」
「カズがそう言うなら。早く終わらせて、レラを迎えにいって帰りましょう。今日で合同訓練は終わりと言ってあるから、ビワが夕食作って待っててくれてるわ」
「アイリス様の屋敷に戻ってからだから、夜食になってしまうな」
「一応、遅くなるとは言ってあるから、先に食べててくれてるとは思うわ」
「ビワの事だから待っててくれるかも知れないぞ」
カズの言葉を聞き、ビワなら確かに有り得るとアレナリアは思った。
片付けたテントと一ヶ所に集められた騎士達の荷物を、カズは【アイテムボックス】に次々と入れていき、全てを入れ終えると、レオラとアイリス組の騎士達が待つ場所に戻り、全員でアイリスの屋敷に向かって歩き出した。
五人が後片付けに行って戻るまでの約三十分で、アイリス組の騎士達は屋敷に戻る程度の体力はなんとか回復した。(金属製の装備品を身に付けてなければの事だが)
ただ消費した魔力は殆ど回復しておらず、そのせいで半数以上が屋敷まで半分の距離まで来たところで「ハァハァ」と息を切らすようになっていた。
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