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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
550 レオラとアイリスに仕える騎士の合同訓練 2 最終三日目の新たな班分けと訓練内容
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昨日の訓練の疲れが完全には抜けず、金属製の装備を身に付けての長い時間の整列は、三日目となると流石に騎士達の集中力を切らす。
一人の騎士が空の彼方に見える影が、段々と大きくなり近付いて来るのに気付き声を上げる。
「なに…あれ?」
集中力を切らした一人の騎士の発言に、同じ様に集中力を切らしてきていた騎士数人が同じ方に目を向けると、空の彼方に見えていた影が鳥だと分かるようになった。
ただ距離的に鳥にしては大き過ぎた。
次第に騎士達の整列は乱れ、ハッキリと鳥の大きさが分かるまで近付いていた。
見た事もない巨鳥の接近に、騎士達は騒ぎ出す。
アスターとカミーリアはその巨鳥を知っており、グラジオラスとガザニアはアスターから聞いていたので、慌てる事はなかった。
他の騎士達はモンスターの接近に、腰の剣を鞘から抜き臨戦態勢を取るも、構えた剣は小刻みに震えていた。
アスターとカミーリアは攻撃しないように、他の騎士達を落ち着かせようとする。
だが目の前の巨鳥を対処しなければと焦り、二人の言葉が耳に入らない。
じりじりと少しずつ剣を構えたまま近付き、次第に騎士達の息遣いは荒くなるなってゆく。
地上に降り立った巨鳥が屈み、背中から人影か現れた。
騎士達の視線は一斉に現れた人物に向いた。
「レオラは…レオラ様はまだ来てないのか?」
「フジを連れて来るなんて聞いてないぞ、カズ!」
「アレナリアに頼んだんだが(やっぱりダメだった)」
「迷惑なカズだ」
急な事に警戒を解く事が出来ない騎士達に、ただ一人整列した場所から平然と動かないガザニア。
「剣を納めろ。そのモンスターのフジは、そこの冒険者カズにテイムされている。脚に冒険者ギルド本部の登録証明があるだろ」
一連の様子を離れた所から見ていたレオラが、集合場所に姿を現した。
「フジがテイムモンスターでなければ、全滅していてもおかしくないぞ」
「レオラ様、これはいったい?」
「皆のとっさの判断を見るのに、カズにフジを連れて来させた。ご苦労だったカズ」
「役に立てたようで(あれ、レオラには伝わってたのか? わからないけど、話を合わせないとな)」
「うむ。カズは数日前から北部にある灼熱と極寒のダンジョンに潜っていた。最終日の訓練前に話を聞く。さぞ皆の想像を越える経験をして来ただろう」
ハードルを上げないでくれと、カズは内心レオラに突っ込む。
たが底まで到達したのだから、期待に答えて少し位は驚いて欲しいとカズは願う。
「話は三十分程度だ。気になる事があったら遠慮なく質問しろ。始めてくれカズ」
「わかりました(多くの人の前で話か……苦手だ。一人を除いて他全員が女の人だし。ってか、女性騎士の集まりだから当たり前か)」
剣を納め再度整列した騎士達の前に立ち、レオラはフジの隣に移動して、攻撃でもしなければ襲われる事はないと行動で示し、カズの後方でフジと共に話を聞く。
背後にレオラの視線を感じつつ、カズは豪雪に埋もれたダンジョンの出入口を、フジと共に探しだした所から話を始めた。
冒険者ギルドから受け取ったダンジョンマップに記された、厚い氷の通路を探索したところまでは、これといった反応はない。
モンスターが現れるわけでもなく、滑る足場と凍死に気を付けるだけだが、そこまでの寒さに経験のない騎士達は誰もが表情を変えず平然と話を聞いていた。
だが地中に潜って行き、落とし穴から降りて、話に悪臭を放つ飢餓モグラ一体を倒し、それを貪り喰うようなモンスターだと話したところで、顔を歪める者が出てきた。
三十分と時間が限られているので、話を端折りながら進めて、ここまでで十分少々。
それから縦穴を更に地中へと降りて、マグマが流れる川と池にたどり着き、20メートル以上のマグマナマズと出くわし、その後十数体の飢餓モグラと、10メートル以上ある溶岩喰いのケラとの戦闘の話をした。
レオラに仕えるアスターとグラジオラスとガザニアの三人と、カズとアルラウネの討伐をしたカミーリアは信じていた。
だがアイリスに仕える騎士の中には、信じがたいと半信半疑の表情をする者や、カミーリアの引いた表情を見て同じ様に引く者など、反応は様々だった。
騎士達から質問はなかったが、話を終えたところでレオラが問い掛けてきた。
「縦穴はどうやって降りた? ロープを使ったとて、何度もだと時間がかかるだろ」
カズは飛翔魔法のことを話しても大丈夫だろうかとも思ったが、自身の固有魔法という訳ではないので、良いかと考えた。
「フライを使いゆっくりと降りました」
「使って見せてくれ。説明するよりその方が早い。それに実際に見た方が皆もわかるだろ」
「わかりました。じゃあ、少しだけ〈フライ〉」
ふわりとカズの足が地面から離れ、数メートル浮かび上がる。
翼も無い人が宙に浮かび上がるのを目の当たりにした騎士達は、口をぽかんと開ける者や、驚き目を見開く者と、これまた反応は様々。
「あ、あの、それはわたくしにも出来ますか?」
合同訓練に集まった女性騎士達の中で、もっともうら若いと思える騎士が瞳を輝かせてカズに質問した。
同意見なのか、他四人の騎士が頷きカズの回答を待つ。
その中にはカミーリアも含まれていた。
「適性があれば覚えることは出来る。ただ浮かぶ感覚に慣れるのと、魔力量と制御が必要不可欠。それを踏まえて考えてほしい(浮いただけじゃ、風で飛ばされるからな)」
カズの説明を聞いて諦めるかと思いきや、そんな表情はしてなかった。
カミーリアを除き四人の騎士の身長は150センチ前後といったところか。
合同訓練に参加した面々を見る限りでは、背が低く華奢方だと見受けた。
帝国の騎士男女含めてちっこい方で、高い所から見下ろしてみたいのだろうかと、カズは勝手に考えた。
「今回の訓練が終えたら、その魔法を教えてもらえますか?」
ちらりとレオラの顔色を伺うと、いいんじゃないかと頷き答えた。
「たださっき言ったように、適性だなんだとある。だから必ずしも取得出来る訳ではないが、そこは理解してくれ(低い身長がコンプレックスなのかな? アレナリアに似た考えといったところか)」
「飛べるなら、どんなキツイ訓練にも耐えてみせます」
カミーリアも含めた四人が、自分もと手を上げて意気込む。
それを見たレオラが一瞬不穏な笑みを浮かべ、それに気付く騎士はいなかった。
「黒いワンピ着て、ほうきに股がってもらおうかな」
「ほうき?」
冗談半分で考えた事が、ぼそりと声に出てしまう。
「あ、いやなんでもない。こっちのこと(寝不足で変な妄想してしまった)」
「そろそろ午前の訓練を始める。が、その前に、新たに三班に分ける」
飛翔魔法を覚えたいと考えたカミーリアを含めた騎士五人が一班。
カズがモンスターと戦った話を聞き、半信半疑だった三人が二班。
アスター、グラジオラス、ガザニアを含む残り七人が三班だと、レオラが分けた。
「午前はそれぞれ別々の訓練を行う。一班はフジに乗って平静を保て」
聞き違いではないかという表情をする五人。
「飛んでみたいのなら、先ずは経験してみろ。二班はアタシが相手をする」
「「「え!!」」」
三人は驚き、出た声がハモって表情が強張る。
「カズの話を聞いて半信半疑でなんだろ。お前達がどれ程のものか、アタシが今の限界を見てやる」
三人の顔からは血の気が引き、みるみる青ざめていった。
一班二班の訓練を聞き、三班の自分達は何をさせられるのだろうと、アイリスに仕える騎士は不安になる。
「三班はカズと模擬戦だ」
アイリスに仕える騎士四人は、前日のアレナリアとの模擬戦を思い返す。
「一戦目は無手でカズは受けるだけだ。二戦目は木剣を使い、カズは無手での反撃のみ。三戦目は各々の剣を使い、カズからの攻撃有り。開始はアタシの合図で始めて、一戦十数分程度にするが変わる事もある。スキルと魔法に関して、二戦目以降使用を許可する」
「あのう、それは俺も使っていいと?」
「使ってはいいが、二戦目は攻撃禁止だぞ。模擬戦の相手をしてるんだから、高速で逃げるような事はするなよ。三戦目は攻撃有りだ。加減はカズの判断に任せる」
「そう…ですか。わかりました。ところで七人で三戦だと昼を過ぎますが、午後も続きですか?」
「何を言っているカズ、午前の訓練だと言ったろ。カズ一人対七人だ。カズにはフジに一班の五人を乗せさせる役目もあるんだ。さっそく始めるぞ」
「一班と三班両方……了解です(一班の訓練中はフジに念話で指示して、落とさないように気を付けさせないと)」
一人の騎士が空の彼方に見える影が、段々と大きくなり近付いて来るのに気付き声を上げる。
「なに…あれ?」
集中力を切らした一人の騎士の発言に、同じ様に集中力を切らしてきていた騎士数人が同じ方に目を向けると、空の彼方に見えていた影が鳥だと分かるようになった。
ただ距離的に鳥にしては大き過ぎた。
次第に騎士達の整列は乱れ、ハッキリと鳥の大きさが分かるまで近付いていた。
見た事もない巨鳥の接近に、騎士達は騒ぎ出す。
アスターとカミーリアはその巨鳥を知っており、グラジオラスとガザニアはアスターから聞いていたので、慌てる事はなかった。
他の騎士達はモンスターの接近に、腰の剣を鞘から抜き臨戦態勢を取るも、構えた剣は小刻みに震えていた。
アスターとカミーリアは攻撃しないように、他の騎士達を落ち着かせようとする。
だが目の前の巨鳥を対処しなければと焦り、二人の言葉が耳に入らない。
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地上に降り立った巨鳥が屈み、背中から人影か現れた。
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「レオラは…レオラ様はまだ来てないのか?」
「フジを連れて来るなんて聞いてないぞ、カズ!」
「アレナリアに頼んだんだが(やっぱりダメだった)」
「迷惑なカズだ」
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「剣を納めろ。そのモンスターのフジは、そこの冒険者カズにテイムされている。脚に冒険者ギルド本部の登録証明があるだろ」
一連の様子を離れた所から見ていたレオラが、集合場所に姿を現した。
「フジがテイムモンスターでなければ、全滅していてもおかしくないぞ」
「レオラ様、これはいったい?」
「皆のとっさの判断を見るのに、カズにフジを連れて来させた。ご苦労だったカズ」
「役に立てたようで(あれ、レオラには伝わってたのか? わからないけど、話を合わせないとな)」
「うむ。カズは数日前から北部にある灼熱と極寒のダンジョンに潜っていた。最終日の訓練前に話を聞く。さぞ皆の想像を越える経験をして来ただろう」
ハードルを上げないでくれと、カズは内心レオラに突っ込む。
たが底まで到達したのだから、期待に答えて少し位は驚いて欲しいとカズは願う。
「話は三十分程度だ。気になる事があったら遠慮なく質問しろ。始めてくれカズ」
「わかりました(多くの人の前で話か……苦手だ。一人を除いて他全員が女の人だし。ってか、女性騎士の集まりだから当たり前か)」
剣を納め再度整列した騎士達の前に立ち、レオラはフジの隣に移動して、攻撃でもしなければ襲われる事はないと行動で示し、カズの後方でフジと共に話を聞く。
背後にレオラの視線を感じつつ、カズは豪雪に埋もれたダンジョンの出入口を、フジと共に探しだした所から話を始めた。
冒険者ギルドから受け取ったダンジョンマップに記された、厚い氷の通路を探索したところまでは、これといった反応はない。
モンスターが現れるわけでもなく、滑る足場と凍死に気を付けるだけだが、そこまでの寒さに経験のない騎士達は誰もが表情を変えず平然と話を聞いていた。
だが地中に潜って行き、落とし穴から降りて、話に悪臭を放つ飢餓モグラ一体を倒し、それを貪り喰うようなモンスターだと話したところで、顔を歪める者が出てきた。
三十分と時間が限られているので、話を端折りながら進めて、ここまでで十分少々。
それから縦穴を更に地中へと降りて、マグマが流れる川と池にたどり着き、20メートル以上のマグマナマズと出くわし、その後十数体の飢餓モグラと、10メートル以上ある溶岩喰いのケラとの戦闘の話をした。
レオラに仕えるアスターとグラジオラスとガザニアの三人と、カズとアルラウネの討伐をしたカミーリアは信じていた。
だがアイリスに仕える騎士の中には、信じがたいと半信半疑の表情をする者や、カミーリアの引いた表情を見て同じ様に引く者など、反応は様々だった。
騎士達から質問はなかったが、話を終えたところでレオラが問い掛けてきた。
「縦穴はどうやって降りた? ロープを使ったとて、何度もだと時間がかかるだろ」
カズは飛翔魔法のことを話しても大丈夫だろうかとも思ったが、自身の固有魔法という訳ではないので、良いかと考えた。
「フライを使いゆっくりと降りました」
「使って見せてくれ。説明するよりその方が早い。それに実際に見た方が皆もわかるだろ」
「わかりました。じゃあ、少しだけ〈フライ〉」
ふわりとカズの足が地面から離れ、数メートル浮かび上がる。
翼も無い人が宙に浮かび上がるのを目の当たりにした騎士達は、口をぽかんと開ける者や、驚き目を見開く者と、これまた反応は様々。
「あ、あの、それはわたくしにも出来ますか?」
合同訓練に集まった女性騎士達の中で、もっともうら若いと思える騎士が瞳を輝かせてカズに質問した。
同意見なのか、他四人の騎士が頷きカズの回答を待つ。
その中にはカミーリアも含まれていた。
「適性があれば覚えることは出来る。ただ浮かぶ感覚に慣れるのと、魔力量と制御が必要不可欠。それを踏まえて考えてほしい(浮いただけじゃ、風で飛ばされるからな)」
カズの説明を聞いて諦めるかと思いきや、そんな表情はしてなかった。
カミーリアを除き四人の騎士の身長は150センチ前後といったところか。
合同訓練に参加した面々を見る限りでは、背が低く華奢方だと見受けた。
帝国の騎士男女含めてちっこい方で、高い所から見下ろしてみたいのだろうかと、カズは勝手に考えた。
「今回の訓練が終えたら、その魔法を教えてもらえますか?」
ちらりとレオラの顔色を伺うと、いいんじゃないかと頷き答えた。
「たださっき言ったように、適性だなんだとある。だから必ずしも取得出来る訳ではないが、そこは理解してくれ(低い身長がコンプレックスなのかな? アレナリアに似た考えといったところか)」
「飛べるなら、どんなキツイ訓練にも耐えてみせます」
カミーリアも含めた四人が、自分もと手を上げて意気込む。
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「ほうき?」
冗談半分で考えた事が、ぼそりと声に出てしまう。
「あ、いやなんでもない。こっちのこと(寝不足で変な妄想してしまった)」
「そろそろ午前の訓練を始める。が、その前に、新たに三班に分ける」
飛翔魔法を覚えたいと考えたカミーリアを含めた騎士五人が一班。
カズがモンスターと戦った話を聞き、半信半疑だった三人が二班。
アスター、グラジオラス、ガザニアを含む残り七人が三班だと、レオラが分けた。
「午前はそれぞれ別々の訓練を行う。一班はフジに乗って平静を保て」
聞き違いではないかという表情をする五人。
「飛んでみたいのなら、先ずは経験してみろ。二班はアタシが相手をする」
「「「え!!」」」
三人は驚き、出た声がハモって表情が強張る。
「カズの話を聞いて半信半疑でなんだろ。お前達がどれ程のものか、アタシが今の限界を見てやる」
三人の顔からは血の気が引き、みるみる青ざめていった。
一班二班の訓練を聞き、三班の自分達は何をさせられるのだろうと、アイリスに仕える騎士は不安になる。
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「使ってはいいが、二戦目は攻撃禁止だぞ。模擬戦の相手をしてるんだから、高速で逃げるような事はするなよ。三戦目は攻撃有りだ。加減はカズの判断に任せる」
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「何を言っているカズ、午前の訓練だと言ったろ。カズ一人対七人だ。カズにはフジに一班の五人を乗せさせる役目もあるんだ。さっそく始めるぞ」
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