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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
533 ちぐはぐ騎士の初デート 2 思わぬ再会 と 三点の宝飾品
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支配人が上げたカズの顔を見ると「もしや……」少し驚いたような声を出し、考えると素振りを見せた。
それを耳にしたカズは、何処かで会った事あったかな? と、疑問を浮かべた。
「冒険者のカズさんですか?」
「そうですが(俺を知ってる? 誰だっけ?)」
「私しです。以前助けていただいた、宝石商のコーラル・ブロンディです」
宝石商のブロンディと聞いて、カズは生意気な女の子を思い出した。
「ああ! アコヤ街での」
「思い出していただけましたか」
以前娘のヒューケラ・ブロンディを護衛をして、ホタテ街からトンネルを通りアコヤ街まで送り届け、別行動をしていた父のコーラル・ブロンディが大怪我を負い、薬でなんとか一命を取り止めていたのを、カズの魔法で完全に治した事があった。
支配人代理として店の奥から出てきたのは、そのコーラル・ブロンディだった。
「コーラルさんの宝石商は確か、セテ…(無くなった国の名を出さない方がいいか)」
「ええ。以前はセテロンにありました。ですが、帝国に店を移す計画を立てていまして、それが実現して、今は帝都に自分の宝石商がございます」
「あの国が無くなる前に、帝都に移って来られたんですね」
「お陰様で。カズさんに怪我を治してもらわなければ、帝国への引っ越しが間に合わなかったでしょう。本当に助かりました」
「俺はヒューケラ・ブロンディの頼みを聞いただけですよ。娘さんはお元気ですか?」
「はい。たまにアレナリアは、何処に居るのかと口にしてます。もしよろしければ、会いに行ってもらえないでしょうか?」
「アレナリアに伝えておきます」
「それはありがたい。ヒューケラも喜びます。隣駅の近くにあるブロンディ宝石商会が、私しの店になります。いつでも訪ねてきてください」
「隣駅ですね。わかりました」
カズと支配人代理のコーラルが親しく話しているのを見て、何がどうなっているのかと、その場に居る他の四人(カミーリア、老夫婦、優しい店員)が二人を見ていた。
支配人代理を呼びに行くと言った店員は、ばつが悪そうにこっそりと店の奥から覗いていた。
コーラルは一度店の奥に戻り、覗いていた店員に表に出ないように注意をして、カズとカミーリアの二人を、贔屓にしてくれる客や、頻繁に来る得意客を通す個室に案内した。
カミーリアが好みと言った白と淡いピンク色の真珠を、まだ製品になる前、個々になっている状態の物をコーラルは見せてきた。
両方とも大きさは様々あり、色の付いたピンクの真珠に関しては、濃いものから薄い物まで、こちらも様々。
カミーリアに好きなものを選んでもらい「ではネックレスとイヤリングを。あと指輪もお願いします」と、カズがコーラルに頼みを金額を出してもらう。
「もし次にお会いした時は、助けてもらったお礼したいと思ってましたので、代金は結構です」
今回は支払わなくていいと、コーラルが言ってきた。
お礼だと言われても、流石にタダで貰うのにカズは気が引けた。
「カミーリアへのプレゼントなので、お金は支払わせてください」
同伴しているカミーリアへのプレゼントだと言われては、無償にする事は出来ないと、コーラルは渋々カズの言葉を受け入れ承諾した。
それでもと、コーラルが提示した金額は三種合わせて金貨三十三枚と、通常の販売額の半値以下。
「これは安過ぎませんか?」
「せめて店の者が不快にさせてしまったお詫びです。どうか」
これ以上は失礼になると、カズは提示してきた金額を支払った。
「ありがとうございます」
「こちらこそ、ありがとうございます」
「すぐ加工に入りますので、お昼頃にはお渡し出来ます。それまで宜しければ、中央駅に隣接するデパートに行かれてはどうですか? 冒険者をしているカズさんには、良い息抜きになると思います。そこでしたら、気軽にショッピングが楽しめますよ」
「そうですね。それがいいかも知れません。では、昼過ぎに来ます」
「お待ちしております」
コーラルに軽く会釈をして、カズとカミーリアは宝石店を後にした。
慣れない場所でカミーリアは少し緊張していたのだろう、宝石店を離れると「フゥ」と息を吐き、硬かった表情が和らぐ。
コーラルはそれに気付いて、気楽に様々な商品を見れるデパートを勧めてきたのだろう。
他に行く場所も決まってなかったので、カズにとっては助けに船だった。
カミーリアも貴族御用達の店より、デパートの方が気楽で良いとのことだった。
二人は高級商店が建ち並ぶ通りを離れ、中央駅に隣接するデパートに向かった。
デパートに向かう道中で、カミーリアが申し訳なさそうに購入した真珠の事を尋ねてきた。
「あのような高価な品を」
「気にしなくていい。俺、これといって買う物ないからさ。依頼の報酬が入っても使うことないんだ。家はレオラ様から無償で借りてるし、食事はビワに作ってもらってるから。旅をしてきた事もあって、節約してくれてるみたいだし、月に何十万とか掛かってるわけでもないから(こっちの世界じゃ、いくらお金があっても趣味には使えなし、装備品はトレカを実体化させれば買わなくてすむ)」
「ありがとうございます」
「アレナリアに何かプレゼントした方がいいって言われたし、約束してから結構日が経っちゃったからそのお詫びも兼ねて。とか、言わない方がよかったのかな?」
「二人っきりの時に、他の女性の名前を出すのは不味いかと思います。でも、アレナリアさんが言ってくれた事で、カズ殿に宝石を買って貰えたのだと考えると、感謝しなければなりませんね」
「また、殿って付いてるぞ。カミーリア」
「あ! そうでした。カズ」
この後、中央駅に隣接するデパートを見て回り、少し硬かったカミーリアの表情も和らぎ、自然と会話出来るようになった。
デパートでは様々な地方の、色々な物産品が売られていた。
特に食品が売られている階は、活気がスゴく混雑していた。
家具や雑貨、服や本等を売っている店を見て回り、昼食は最近庶民の間で人気の軽食パンの『パニノ』にした。
パニノはサンドイッチに似ているが、パンに焼き目をつけてあったり、中に入れる具材やパンの大きさや形状が色々あり種類が多い。
一番人気は養殖に成功して多く出回るようになった海老を茹でて、野菜とドレッシングで和えてたものを挟んだパニノ。
名前は違えど、サンドイッチとそんなに大きな違いはないが、流行からかパニノを出す店は多い。
種類が多く物珍しいだけで、こういった店はそう長続きしない。
三、四種類の味だけを作り続けてる店が、最終的に老舗として残るものだ。
昼食を済ませた二人は、コーラルとの約束した時間になったので、高級商店が建ち並ぶ通りの宝石店に再び向かった。
午後になると通行する人は増えていたが、貴族ばかりというわけでもなかった。
高級商店が多くあるとはいえ、庶民が入ってはいけないことはない。
地方から高価な服やバッグを買いに来ている五、六人組の女性も居れば、何かの記念日なのか、中年夫婦が見るからに高級そうレストランに入って行くのが見えた。
仕上がった宝飾品を受け取りに行くのだが、デパートで何度か視線を感じてカズは、デパートを出てから少し遅めに歩いて向かっていた。
人の多いデパートを離れてからは、視線を感じなくなったので、カズは気のせいだったかと警戒を緩めた。
約束の時間になり宝石店に入ると、五人の先客が居た。
若い男女がショーケース内の指輪を見ながら、あれがこれがと悩み、一人の男性はお金が足りないのか、店員に値段の交渉をし、二人の若い女性は着ている服に合わせたイヤリングを探していた。
午前中のカズとカミーリアを接客していた店員は居らず、老夫婦を接客していた優しい店員と、新しい二人の店員が接客していた。
五分程店内を見て待っていると、店の奥からコーラルが姿を現し、カズとカミーリアを発見すると、二階の個室に案内して、仕上がった三種の宝飾品を机に置き見せた。
カミーリアに手に取って確認してもらい、指輪とイヤリングは自分で、ネックレスは場の流れ的にカズが着けると、コーラルが鏡を持って来て一言「よくお似合いです」と。
「どうですか?」
カミーリアは鏡越しにカズを見て聞く。
「いいと思う(この容姿で男だとは、誰も思わないよなぁ)」
「あ…ありがとう」
カミーリアは照れて、カズから視線を外す。
「せっかくだから、そのまま着けてい…(いや、ワンピースだとイヤリングだけの方がいいか)」
「せっかくですので、私しもそれがよろしいと思います」
カズが言い直す前に、コーラルが同意してしまい、カミーリアがそれならばと、購入した三種の宝飾品を身に着けて宝石店を出た。
コーラルはあと一ヶ月程、この宝石店で支配人代理をしているとのことだった。
もしそれまでに宝石を買うのなら、またこの宝石店に来て下さいということだろう。
それを耳にしたカズは、何処かで会った事あったかな? と、疑問を浮かべた。
「冒険者のカズさんですか?」
「そうですが(俺を知ってる? 誰だっけ?)」
「私しです。以前助けていただいた、宝石商のコーラル・ブロンディです」
宝石商のブロンディと聞いて、カズは生意気な女の子を思い出した。
「ああ! アコヤ街での」
「思い出していただけましたか」
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支配人代理として店の奥から出てきたのは、そのコーラル・ブロンディだった。
「コーラルさんの宝石商は確か、セテ…(無くなった国の名を出さない方がいいか)」
「ええ。以前はセテロンにありました。ですが、帝国に店を移す計画を立てていまして、それが実現して、今は帝都に自分の宝石商がございます」
「あの国が無くなる前に、帝都に移って来られたんですね」
「お陰様で。カズさんに怪我を治してもらわなければ、帝国への引っ越しが間に合わなかったでしょう。本当に助かりました」
「俺はヒューケラ・ブロンディの頼みを聞いただけですよ。娘さんはお元気ですか?」
「はい。たまにアレナリアは、何処に居るのかと口にしてます。もしよろしければ、会いに行ってもらえないでしょうか?」
「アレナリアに伝えておきます」
「それはありがたい。ヒューケラも喜びます。隣駅の近くにあるブロンディ宝石商会が、私しの店になります。いつでも訪ねてきてください」
「隣駅ですね。わかりました」
カズと支配人代理のコーラルが親しく話しているのを見て、何がどうなっているのかと、その場に居る他の四人(カミーリア、老夫婦、優しい店員)が二人を見ていた。
支配人代理を呼びに行くと言った店員は、ばつが悪そうにこっそりと店の奥から覗いていた。
コーラルは一度店の奥に戻り、覗いていた店員に表に出ないように注意をして、カズとカミーリアの二人を、贔屓にしてくれる客や、頻繁に来る得意客を通す個室に案内した。
カミーリアが好みと言った白と淡いピンク色の真珠を、まだ製品になる前、個々になっている状態の物をコーラルは見せてきた。
両方とも大きさは様々あり、色の付いたピンクの真珠に関しては、濃いものから薄い物まで、こちらも様々。
カミーリアに好きなものを選んでもらい「ではネックレスとイヤリングを。あと指輪もお願いします」と、カズがコーラルに頼みを金額を出してもらう。
「もし次にお会いした時は、助けてもらったお礼したいと思ってましたので、代金は結構です」
今回は支払わなくていいと、コーラルが言ってきた。
お礼だと言われても、流石にタダで貰うのにカズは気が引けた。
「カミーリアへのプレゼントなので、お金は支払わせてください」
同伴しているカミーリアへのプレゼントだと言われては、無償にする事は出来ないと、コーラルは渋々カズの言葉を受け入れ承諾した。
それでもと、コーラルが提示した金額は三種合わせて金貨三十三枚と、通常の販売額の半値以下。
「これは安過ぎませんか?」
「せめて店の者が不快にさせてしまったお詫びです。どうか」
これ以上は失礼になると、カズは提示してきた金額を支払った。
「ありがとうございます」
「こちらこそ、ありがとうございます」
「すぐ加工に入りますので、お昼頃にはお渡し出来ます。それまで宜しければ、中央駅に隣接するデパートに行かれてはどうですか? 冒険者をしているカズさんには、良い息抜きになると思います。そこでしたら、気軽にショッピングが楽しめますよ」
「そうですね。それがいいかも知れません。では、昼過ぎに来ます」
「お待ちしております」
コーラルに軽く会釈をして、カズとカミーリアは宝石店を後にした。
慣れない場所でカミーリアは少し緊張していたのだろう、宝石店を離れると「フゥ」と息を吐き、硬かった表情が和らぐ。
コーラルはそれに気付いて、気楽に様々な商品を見れるデパートを勧めてきたのだろう。
他に行く場所も決まってなかったので、カズにとっては助けに船だった。
カミーリアも貴族御用達の店より、デパートの方が気楽で良いとのことだった。
二人は高級商店が建ち並ぶ通りを離れ、中央駅に隣接するデパートに向かった。
デパートに向かう道中で、カミーリアが申し訳なさそうに購入した真珠の事を尋ねてきた。
「あのような高価な品を」
「気にしなくていい。俺、これといって買う物ないからさ。依頼の報酬が入っても使うことないんだ。家はレオラ様から無償で借りてるし、食事はビワに作ってもらってるから。旅をしてきた事もあって、節約してくれてるみたいだし、月に何十万とか掛かってるわけでもないから(こっちの世界じゃ、いくらお金があっても趣味には使えなし、装備品はトレカを実体化させれば買わなくてすむ)」
「ありがとうございます」
「アレナリアに何かプレゼントした方がいいって言われたし、約束してから結構日が経っちゃったからそのお詫びも兼ねて。とか、言わない方がよかったのかな?」
「二人っきりの時に、他の女性の名前を出すのは不味いかと思います。でも、アレナリアさんが言ってくれた事で、カズ殿に宝石を買って貰えたのだと考えると、感謝しなければなりませんね」
「また、殿って付いてるぞ。カミーリア」
「あ! そうでした。カズ」
この後、中央駅に隣接するデパートを見て回り、少し硬かったカミーリアの表情も和らぎ、自然と会話出来るようになった。
デパートでは様々な地方の、色々な物産品が売られていた。
特に食品が売られている階は、活気がスゴく混雑していた。
家具や雑貨、服や本等を売っている店を見て回り、昼食は最近庶民の間で人気の軽食パンの『パニノ』にした。
パニノはサンドイッチに似ているが、パンに焼き目をつけてあったり、中に入れる具材やパンの大きさや形状が色々あり種類が多い。
一番人気は養殖に成功して多く出回るようになった海老を茹でて、野菜とドレッシングで和えてたものを挟んだパニノ。
名前は違えど、サンドイッチとそんなに大きな違いはないが、流行からかパニノを出す店は多い。
種類が多く物珍しいだけで、こういった店はそう長続きしない。
三、四種類の味だけを作り続けてる店が、最終的に老舗として残るものだ。
昼食を済ませた二人は、コーラルとの約束した時間になったので、高級商店が建ち並ぶ通りの宝石店に再び向かった。
午後になると通行する人は増えていたが、貴族ばかりというわけでもなかった。
高級商店が多くあるとはいえ、庶民が入ってはいけないことはない。
地方から高価な服やバッグを買いに来ている五、六人組の女性も居れば、何かの記念日なのか、中年夫婦が見るからに高級そうレストランに入って行くのが見えた。
仕上がった宝飾品を受け取りに行くのだが、デパートで何度か視線を感じてカズは、デパートを出てから少し遅めに歩いて向かっていた。
人の多いデパートを離れてからは、視線を感じなくなったので、カズは気のせいだったかと警戒を緩めた。
約束の時間になり宝石店に入ると、五人の先客が居た。
若い男女がショーケース内の指輪を見ながら、あれがこれがと悩み、一人の男性はお金が足りないのか、店員に値段の交渉をし、二人の若い女性は着ている服に合わせたイヤリングを探していた。
午前中のカズとカミーリアを接客していた店員は居らず、老夫婦を接客していた優しい店員と、新しい二人の店員が接客していた。
五分程店内を見て待っていると、店の奥からコーラルが姿を現し、カズとカミーリアを発見すると、二階の個室に案内して、仕上がった三種の宝飾品を机に置き見せた。
カミーリアに手に取って確認してもらい、指輪とイヤリングは自分で、ネックレスは場の流れ的にカズが着けると、コーラルが鏡を持って来て一言「よくお似合いです」と。
「どうですか?」
カミーリアは鏡越しにカズを見て聞く。
「いいと思う(この容姿で男だとは、誰も思わないよなぁ)」
「あ…ありがとう」
カミーリアは照れて、カズから視線を外す。
「せっかくだから、そのまま着けてい…(いや、ワンピースだとイヤリングだけの方がいいか)」
「せっかくですので、私しもそれがよろしいと思います」
カズが言い直す前に、コーラルが同意してしまい、カミーリアがそれならばと、購入した三種の宝飾品を身に着けて宝石店を出た。
コーラルはあと一ヶ月程、この宝石店で支配人代理をしているとのことだった。
もしそれまでに宝石を買うのなら、またこの宝石店に来て下さいということだろう。
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