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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
514 源流の森の調査 と 足手まとい
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村長代理の話によると、現在源流の村に住む者は数える程しか居らず、病にかかった者は支流の村に移り住んでいる。
昔から川の源流に住み、水質の変化や倒木で川が塞き止められたりしないように管理していたのだが、村の者達では源流の森入るのは危険だと判断され、許可が下りず調査も出来ず困り果てていたと。
村長代理として自分も源流の森に入り、原因を突き止めたいと言ってきたが、入るのを許されているのは、カズとカミーリアの二人だけと、許可証に書かれている。
「俺が一人で調査に入るので、カミーリアさんは村に残ってください」
「そうはいかない。許可証には私の名も書かれている。カズ殿と一緒に行かせてもらう」
「話を聞く限り、この先は獣道すら無い場所です」
「それは承知しています」
「あまり言いたくはなかったんですけど、そういった所を歩くの慣れてませんでしょ。ハッキリと言うと、足手まといになります」
「ッ! ……カズ殿の言う通りだ。しかし、ここでただ待っているだけでは、アイリス様に顔向け出来ない。私も森に入る。カズ殿が邪魔だと思ったら、置いて行っても構わない」
目は口ほどにものを言う、カズを見るカミーリアの目は、絶対に付いて行くと決心していた。
「……わかりました。とりあえず今から少し森に入って、村の近くを見て回ります。森の奥への調査は、明日にしたいと思います(夜明け前にこっそり村を出て、カミーリアさんは置いて行こう)」
「承知しました」
昼食を軽く済ませたカズとカミーリアは滝の上まで行き、源流の村から周囲50メートル程の範囲を見て回る。
カミーリアは何度か苔で滑り、地面から飛び出ている木の根で転びそうになっていた。
翌日この調子で森の奥へ調査に向かえば、カズが言うように足手まといになるのは明らか。
この日の調査では、誰かが森に入った形跡や、これといった異常は特に見つからなかった。
宿泊場所は村長の家で部屋を借り、翌日本格的な調査をすることにした。
◇◆◇◆◇
カズは朝早くに起きて、カミーリアを置いて一人で源流の森に入るつもりでいた。
だが夜明け前に濃い霧が発生し、薄まるのを待っている間に、カミーリアと村長代理が起きて来てしまったので、一人で源流の森に入るのを断念した。
朝食はカズが用意し、それを食べ終えて一時間程すると、やっと霧が薄まってきた。
前日同様、カズはカミーリアと共に源流の森に入った。
足場は霧の影響で、前日よりも滑りやすくなっている。
迷わぬ様にカミーリアには川沿いを森の奥へと調査してもらい、カズは川から離れた所を広範囲に見て回った。
滝から約200メートル上流に移動すると、川は細く無数に枝分かれしており、跨いで渡れる程度にまでなっていた。
カズはそこでカミーリアと合流して、互いの調査結果を報告しあうも、病の原因と思われるのは特に見付からず、更に奥への調査をする事にして、一旦小休止する。
何度か転んだのだろうか、軽装備の革鎧は薄汚れて、足元は泥だらけになっており、少し寒そうにしている。
カズは温かいハーブティーが入った容器と木製のコップを二つ【アイテムボックス】から出し、それを注いで一つをカミーリアに渡した。
カミーリアは両手でコップを持ち、ハーブティーをゆっくりと少しずつ飲み温まる。
「カズ殿はこの病の原因は何だと思いますか?」
ハーブティーで体の内部から温まり、疲れの色を浮かべていたカミーリアの表情が和らぐと、熱と夢遊病の原因について聞いてきた。
「話を聞いた時は水が原因かと思ったんですが、それだと村人全員が同じ病にかからないとおかしいので、その可能性は少ないと思いました。なのであとは魔素かな、と」
「魔素…ですか?」
「夢遊病になった村人を見てないので断定は出来ませんが、この森から霧と共に魔素が村に流れているので(なんかあれが奥にありそうな感じするんだよね)」
十分程の休憩を終えると、体が温まったカミーリアが森の奥に向かおうと動き出す。
「カミーリアさんはもう村に戻った方が」
「カズ殿に頂いた飲み物で、体が温まりましたので大丈夫です」
どう言って村に戻ってもらおうかと、カズは考えを巡らせ、素直に危険があると知らせて戻ってもらおうと思った。
「もしかしたら少し先に、ダンジョンの入口があるかも知れないんですよ。ですから、カミーリアさんには村に戻っていてもらった方が」
「ダンジョン!? そんなものがあるなんて、アイリス様とレオラ様からは聞いてません」
「ここで濃い魔素溜りが出来たとしたらどうですか?」
「一ヶ所に魔素が多く溜まり過ぎると、密度が濃くなり危険なモンスターや、変わった植物が発生すると聞いた事があります。ダンジョンもそうして出来るものなのですか?」
「俺もそこまでは詳しく知らないんですが、以前ダンジョンに入った時と同じ様な感じがするので」
「……わかりました」
「ではカミーリアさんは村に」
「私も同行します」
「あのですから、危険かも知れませんので」
「カズ殿の護衛も私の任務です。それにもし戦闘になった場合は、レオラ様からカズ殿の戦い方を見ておくように言われてます」
「どうしても付いて来ると(レオラには足手まといになるとも言われたの忘れたか?)」
「無理を承知で付いて行くのです。カズ殿が身の危険を感じたのであれば、私を置いて行ってください。その覚悟は出来ています」
仕方がないかと、カズはカミーリアと共に源流の森を更に奥へと進む。
水の流れる音はするも、苔が厚く生えた根がうねってるだけで、地表上に流れる水は見えない。
ふわっとした厚いを苔を踏むと、足は踝まで沈み水が染み出る。
この事から水は厚い苔や、うねる根の少し下を流れているのが分かる。
カズは染み出て来る水を《分析》を使い調べてみるも、特に異常はなくただの軟水。
カミーリアに歩調を合わせながら、魔素溜まりのある場所まで行く。
すると太い木の根が何本も盛り上がり、そこには地中へ続くトンネル状の穴が形成されていた。
トンネル状の穴の高さ幅共に2メートルあり、奥は暗く暗視のスキルがあるカズでも何故か見えない。
カズはそれを《分析》で調べ、やはりカミーリアには村で待ってもらう事に決めて、トンネル状の穴の先は一人で調査しようと決めた。
「暗くて中がどうなってるか不明なので、ここは一度村に戻って、カミーリアは待機していてください。俺が一人で調査に入ります」
「原因と思われる場所を見つけたのに、引き返せと言うのですか。暗ければ明かりを点けてれば良いのです。こんな事もあろうかと、小型の鉱石灯ライトを持って来てあります」
カミーリアが取り出したのは、魔力を注ぐと発光する鉱石が埋め込まれた鉱石ライトという、懐中電灯のような携帯用の魔道具。
手の中に収まる小型の鉱石ライトに魔力を流して明かりを点すと、カミーリアはトンネルの側まで行き、中を照らして様子を見る。
「あんまり近くまで行くと、危ないですよ」
「気を付け…うわッ!」
カズが注意をするも、苔で足を取られてたカミーリアが、トンネルの中に滑って行ってしまった。
これでもう後戻りは出来なくなり、カズはカミーリアを追い掛けて、トンネル状の穴に入った。
中に入るとカズの《暗視》スキルが機能して、入口から5メートル程の所で倒れているカミーリアを見付けた。
「大丈夫ですか」
やる気が空回りして完全に足手まといになっているカミーリアを見て、美人の欠点がこの程度のおっちょこちょいならマシなのにと、キツい欠点のあるガザニアを思い出し、カズはカミーリアに手を差し伸べた。
「申し訳ない」
カズの手を取って起き上がり、持っていた小型の鉱石ライトが無いのに気付き、外から射し込む光を頼りに周りを探すが見付からない。
「〈ライト〉」
カズは光属性の魔法で、拳大の光りの玉を作り出した。
落とした小型の鉱石ライトを足元に見付けて、カミーリアは拾い上げて壊れないか明かりを点けて確かめた。
「この通り足場も悪いので、今日のところは村に戻りましょう。かなり汚れてしまっていますし」
「も、申し訳ない……カズ殿」
外に出ようと歩を進めるも、外と内との境界線に見えない壁があり、外に出れなくなっていた。
「どうしましたか?」
「これ以上先に進めません。おそらく結界の類でしょう(分析で障壁があるってのはこの事で、外から中が見えなかったのは、これのせいか)」
「え!? そんな……」
まさか見えているすぐそこに行けないなんてと、カミーリアがカズの横を通り、木の根のトンネルから出ようとするも見えない壁があり、外に出る事が出来なかった。
昔から川の源流に住み、水質の変化や倒木で川が塞き止められたりしないように管理していたのだが、村の者達では源流の森入るのは危険だと判断され、許可が下りず調査も出来ず困り果てていたと。
村長代理として自分も源流の森に入り、原因を突き止めたいと言ってきたが、入るのを許されているのは、カズとカミーリアの二人だけと、許可証に書かれている。
「俺が一人で調査に入るので、カミーリアさんは村に残ってください」
「そうはいかない。許可証には私の名も書かれている。カズ殿と一緒に行かせてもらう」
「話を聞く限り、この先は獣道すら無い場所です」
「それは承知しています」
「あまり言いたくはなかったんですけど、そういった所を歩くの慣れてませんでしょ。ハッキリと言うと、足手まといになります」
「ッ! ……カズ殿の言う通りだ。しかし、ここでただ待っているだけでは、アイリス様に顔向け出来ない。私も森に入る。カズ殿が邪魔だと思ったら、置いて行っても構わない」
目は口ほどにものを言う、カズを見るカミーリアの目は、絶対に付いて行くと決心していた。
「……わかりました。とりあえず今から少し森に入って、村の近くを見て回ります。森の奥への調査は、明日にしたいと思います(夜明け前にこっそり村を出て、カミーリアさんは置いて行こう)」
「承知しました」
昼食を軽く済ませたカズとカミーリアは滝の上まで行き、源流の村から周囲50メートル程の範囲を見て回る。
カミーリアは何度か苔で滑り、地面から飛び出ている木の根で転びそうになっていた。
翌日この調子で森の奥へ調査に向かえば、カズが言うように足手まといになるのは明らか。
この日の調査では、誰かが森に入った形跡や、これといった異常は特に見つからなかった。
宿泊場所は村長の家で部屋を借り、翌日本格的な調査をすることにした。
◇◆◇◆◇
カズは朝早くに起きて、カミーリアを置いて一人で源流の森に入るつもりでいた。
だが夜明け前に濃い霧が発生し、薄まるのを待っている間に、カミーリアと村長代理が起きて来てしまったので、一人で源流の森に入るのを断念した。
朝食はカズが用意し、それを食べ終えて一時間程すると、やっと霧が薄まってきた。
前日同様、カズはカミーリアと共に源流の森に入った。
足場は霧の影響で、前日よりも滑りやすくなっている。
迷わぬ様にカミーリアには川沿いを森の奥へと調査してもらい、カズは川から離れた所を広範囲に見て回った。
滝から約200メートル上流に移動すると、川は細く無数に枝分かれしており、跨いで渡れる程度にまでなっていた。
カズはそこでカミーリアと合流して、互いの調査結果を報告しあうも、病の原因と思われるのは特に見付からず、更に奥への調査をする事にして、一旦小休止する。
何度か転んだのだろうか、軽装備の革鎧は薄汚れて、足元は泥だらけになっており、少し寒そうにしている。
カズは温かいハーブティーが入った容器と木製のコップを二つ【アイテムボックス】から出し、それを注いで一つをカミーリアに渡した。
カミーリアは両手でコップを持ち、ハーブティーをゆっくりと少しずつ飲み温まる。
「カズ殿はこの病の原因は何だと思いますか?」
ハーブティーで体の内部から温まり、疲れの色を浮かべていたカミーリアの表情が和らぐと、熱と夢遊病の原因について聞いてきた。
「話を聞いた時は水が原因かと思ったんですが、それだと村人全員が同じ病にかからないとおかしいので、その可能性は少ないと思いました。なのであとは魔素かな、と」
「魔素…ですか?」
「夢遊病になった村人を見てないので断定は出来ませんが、この森から霧と共に魔素が村に流れているので(なんかあれが奥にありそうな感じするんだよね)」
十分程の休憩を終えると、体が温まったカミーリアが森の奥に向かおうと動き出す。
「カミーリアさんはもう村に戻った方が」
「カズ殿に頂いた飲み物で、体が温まりましたので大丈夫です」
どう言って村に戻ってもらおうかと、カズは考えを巡らせ、素直に危険があると知らせて戻ってもらおうと思った。
「もしかしたら少し先に、ダンジョンの入口があるかも知れないんですよ。ですから、カミーリアさんには村に戻っていてもらった方が」
「ダンジョン!? そんなものがあるなんて、アイリス様とレオラ様からは聞いてません」
「ここで濃い魔素溜りが出来たとしたらどうですか?」
「一ヶ所に魔素が多く溜まり過ぎると、密度が濃くなり危険なモンスターや、変わった植物が発生すると聞いた事があります。ダンジョンもそうして出来るものなのですか?」
「俺もそこまでは詳しく知らないんですが、以前ダンジョンに入った時と同じ様な感じがするので」
「……わかりました」
「ではカミーリアさんは村に」
「私も同行します」
「あのですから、危険かも知れませんので」
「カズ殿の護衛も私の任務です。それにもし戦闘になった場合は、レオラ様からカズ殿の戦い方を見ておくように言われてます」
「どうしても付いて来ると(レオラには足手まといになるとも言われたの忘れたか?)」
「無理を承知で付いて行くのです。カズ殿が身の危険を感じたのであれば、私を置いて行ってください。その覚悟は出来ています」
仕方がないかと、カズはカミーリアと共に源流の森を更に奥へと進む。
水の流れる音はするも、苔が厚く生えた根がうねってるだけで、地表上に流れる水は見えない。
ふわっとした厚いを苔を踏むと、足は踝まで沈み水が染み出る。
この事から水は厚い苔や、うねる根の少し下を流れているのが分かる。
カズは染み出て来る水を《分析》を使い調べてみるも、特に異常はなくただの軟水。
カミーリアに歩調を合わせながら、魔素溜まりのある場所まで行く。
すると太い木の根が何本も盛り上がり、そこには地中へ続くトンネル状の穴が形成されていた。
トンネル状の穴の高さ幅共に2メートルあり、奥は暗く暗視のスキルがあるカズでも何故か見えない。
カズはそれを《分析》で調べ、やはりカミーリアには村で待ってもらう事に決めて、トンネル状の穴の先は一人で調査しようと決めた。
「暗くて中がどうなってるか不明なので、ここは一度村に戻って、カミーリアは待機していてください。俺が一人で調査に入ります」
「原因と思われる場所を見つけたのに、引き返せと言うのですか。暗ければ明かりを点けてれば良いのです。こんな事もあろうかと、小型の鉱石灯ライトを持って来てあります」
カミーリアが取り出したのは、魔力を注ぐと発光する鉱石が埋め込まれた鉱石ライトという、懐中電灯のような携帯用の魔道具。
手の中に収まる小型の鉱石ライトに魔力を流して明かりを点すと、カミーリアはトンネルの側まで行き、中を照らして様子を見る。
「あんまり近くまで行くと、危ないですよ」
「気を付け…うわッ!」
カズが注意をするも、苔で足を取られてたカミーリアが、トンネルの中に滑って行ってしまった。
これでもう後戻りは出来なくなり、カズはカミーリアを追い掛けて、トンネル状の穴に入った。
中に入るとカズの《暗視》スキルが機能して、入口から5メートル程の所で倒れているカミーリアを見付けた。
「大丈夫ですか」
やる気が空回りして完全に足手まといになっているカミーリアを見て、美人の欠点がこの程度のおっちょこちょいならマシなのにと、キツい欠点のあるガザニアを思い出し、カズはカミーリアに手を差し伸べた。
「申し訳ない」
カズの手を取って起き上がり、持っていた小型の鉱石ライトが無いのに気付き、外から射し込む光を頼りに周りを探すが見付からない。
「〈ライト〉」
カズは光属性の魔法で、拳大の光りの玉を作り出した。
落とした小型の鉱石ライトを足元に見付けて、カミーリアは拾い上げて壊れないか明かりを点けて確かめた。
「この通り足場も悪いので、今日のところは村に戻りましょう。かなり汚れてしまっていますし」
「も、申し訳ない……カズ殿」
外に出ようと歩を進めるも、外と内との境界線に見えない壁があり、外に出れなくなっていた。
「どうしましたか?」
「これ以上先に進めません。おそらく結界の類でしょう(分析で障壁があるってのはこの事で、外から中が見えなかったのは、これのせいか)」
「え!? そんな……」
まさか見えているすぐそこに行けないなんてと、カミーリアがカズの横を通り、木の根のトンネルから出ようとするも見えない壁があり、外に出る事が出来なかった。
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