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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
495 大掃除 2 と 模擬後の話
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夕方、至高の紅花亭に戻って分かった事だが、明後日分までの宿代が払われてると、従業員から聞かされた。
だとすると、あと二日で全ての掃除と修復を終わらせねばならい。
レオラの所有する家というのが少々不安ではあるものの、気兼ねなく帝都で滞在する場所が決まったので、カズはとりあえず良しとすることにした。
情報収集や滞在する間の資金は後々考えるとし、今は家の掃除と修復を終らせて、住めるようにすることを一番に考えた。
そう一人考えを巡らせていると、お風呂に入っていた三人が着替えを済ませ、髪を乾かし出てきたので、カズは【アイテムボックス】から三種のハーブを使ったパスタと鶏の串焼き、かぼちゃのスープをテーブルに出した。
レラが草取りをして働いたんだからと、果実酒を要求してきた。
アレナリアもレラの意見に乗っかり、お酒を要求してきた。
今朝の一件と先程の事を差引き、お酒は一杯だけとした。
当然不満だと行ってきたが、まだ翌日も掃除をしなければならないのだから、酔い潰れられてはたまらなかった。
アレナリアはレオラに飲まされたとはいえ、一日完全に酔い潰れていた事を思い出し、一杯だけで良いと受け入れた。
それでもやはり不満そうだったので、食後のデザートにプリンを出すと言ったら、アレナリアとレラは嬉しそうにした。
ビワと夕食の後片付けを済ませたカズは、一人ゆっくりとお風呂に入り一日の疲れを癒した。
お風呂を出ると三人は疲れたらしく、既に寝室のベッドに移り夢の中。
アレナリアとビワはカズがお風呂を出るまで待っていたが、眠気に勝てなかった。(ちなみにカズは、小一時間入っていた)
カズも、もう一方の寝室に行き就寝した。
翌日もレオラ所有の家に行き二階と三階の通路を掃除して、夕方至高の紅花亭に戻り、お風呂に入って夕食を取ってベッドに入り休み、翌々日は残った三階の部屋と、広い川に面した庭の草取りと修復をした。
掃除とある程度の修復を終えて至高の紅花亭に戻ると、受付で伝言を受け取った。
相手はアスターで、内容は翌朝迎えに来るだった。
この日、高級宿屋での最後の夜を過ごし、四人は就寝した。
◇◆◇◆◇
何時ものごとくビワが最初に目を覚ます。
ビワが朝食の支度を始める頃、カズが目を覚まして起きてくる。
朝食が出来上がる頃に、寝惚け眼のレラを連れてアレナリアが起きてくる。
レラが匂いで目を覚ますと、四人揃って朝食を取り、午前の活力を得る。
伝言通りアスターが迎えに来たので、数日過ごした至高の紅花亭を後にして、レオラの屋敷へと馬車で向かった。
模擬戦以降アスターと会っていなかったので、カズは少し不安だった。
レオラに言われたとはいえ、守護騎士二人で一人を相手にて、かすり傷すら負わせられず、あげく自分達の怪我を治してもらうなど『騎士としての誇りに傷が付いた』なんて言われたら、どうしようかとカズは考えていた。
が、それは杞憂だった。
「カズ殿との一戦で、レオラ様がわたしの剣が真っ直ぐ過ぎると言われたのを、改めて実感しました」
「あのう、失礼だと思いますが、怒ったりしてません?」
アスターの表情と声音から大丈夫だと思い、カズは不躾にも聞いてしまった。
「怒る? ああ、カズ殿はガザニアに」
「ええ。なんか初見から嫌われてまして」
「わたしもグラジオラスも、あの一戦は良い経験だと感じてます。レオラ様が相手をしてくださる事もあるのですが、敵わぬとはわかっていても、やはり全力で剣を振るえず」
「それは当然でしょうね。貴女達の主人である前に、帝国の皇女様なんだから。でも今の話を聞くと、カズには遠慮しないで全力だったって事よね」
「初めはそんなつもりではなかったです。模擬戦前に見せられモンスター、その群をわたし達だけで倒すのは力不足と言われた事と、レオラ様の叱咤を受けて、カズ殿には申し訳ないが全力でやろうと。危険だと感じれば、レオラ様が止めに入ってくださると言っていたので」
「ところが結果を見ると、カズに」
「ええ、完敗でした。実戦で経験を積まれた冒険者と、わたし達騎士の戦い方がこうも違うとは思いませんでした」
「貴女達は騎士としての誇りがあるでしょうからね。剣なら剣での戦いを、無手なら無手でと教わってきたんでしょう。模擬戦ならなおさら」
「アレナリア殿の言う通りです。帝都とはいえ女性騎士の数は少なく、男性騎士と合同で修練する事は殆どありません。模擬戦を男性騎士としても、腕力では劣る女性騎士は、邪魔な者とされてしまいます」
「別に女性騎士だけで、独自の修練をすればいいんじゃないの?」
「言いましたが、女性騎士自体が少ないんですよ。レオラ様の守護騎士をしているガザニア、グラジオラス、アスターの三人は、その中でも実力は高い方に入ります。そのわたし達が更に強くなる為に教えを乞う方が、レオラ様以外にはいないんですよ」
「他にも女性の騎士は居るんでしょ。だったらその人達と、修練をしたらどう?」
「他の女性騎士は、レオラ様以外の皇女様の護衛に付いてますので難しいです」
「なら男の騎士と修練するしかないんじゃない? 貴女達が強くなるなら、レオラ様がなんとかしてくれるでしょう」
「それは……」
「?」
アスターは頬を掻きながら、アレナリアから視線を逸らして口ごもった。
至高の紅花亭を出て二十分程馬車に乗っている間、カズと模擬戦をした後の事を聞いたが、ガザニアについてアスターはあまり話そうとしなかった。
そうこうしてる内に、五人が乗った馬車はレオラの屋敷に到着した。
今までと同じ様に、建物に入ると昇降機に乗って、レオラの執務室がある階に上がる。
「そういや、あの家にはエレベーターなかったな。皇女様の元住まいでも、三階くらいじゃ付けないのかなあ?」
「エベレターって何?」
カズの独り言を耳にしたアレナリアが、エレベーターが何か小声で聞いた。
「昇降機の事だよ」
「カズは昇降機をエベレターって呼ぶの?」
「エベレターじゃなくて、エレベーター」
「それって、カズの元居た?」
「ああ」
「ふ~ん。なら、私もそう言おうかしら」
「いや、昇降機にしておこう。聞かれても面倒だから。俺も言わないようの気を付ける」
「カズがそう言うなら」
静かな廊下で、ひそひそと雑談する二人をアスターは気になった。
「何かレオラ様に聞きたい事でも?」
「あー……まあ、そんなところです(まったく関係ないんだけど)」
レオラの執務室に入り中二階に上がると、背もたれの高い椅子に座ってペンを走らせるレオラの姿があった。
レオラの右隣にはグラジオラスが立ち、左隣にはカーディナリスと顔を伏せた女性の使用人が一人並んでいた。
服装は同じ作りのようだったが、二人のエプロンは違った。
カーディナリスの方は仕事重視の簡素な作りをしており、顔を伏せた女性の使用人の方はレースがあしらわれ、頭にはこれまたレースが付けられたブリムと呼ばれる髪を押さえる飾りを着けていた。
地味な使用人というよりは、皇女に仕える貴族のメイドといった感じに見える。
ガザニアの姿がなかったので、どこか使いにでも行ったのだろうと、カズはちょっとだけホッとした。
「これで今日の公務は終わりだ」
レオラは書類の束を両手で持ち、書類の下をトントンと机に当てて揃えると、それを大きい封筒に入れてカーディナリスに手渡した。
「ばあはそれを、いつものように」
「畏まりました」
この直後レオラの発した言葉を聞き、カズとアレナリアは耳を疑った。
だとすると、あと二日で全ての掃除と修復を終わらせねばならい。
レオラの所有する家というのが少々不安ではあるものの、気兼ねなく帝都で滞在する場所が決まったので、カズはとりあえず良しとすることにした。
情報収集や滞在する間の資金は後々考えるとし、今は家の掃除と修復を終らせて、住めるようにすることを一番に考えた。
そう一人考えを巡らせていると、お風呂に入っていた三人が着替えを済ませ、髪を乾かし出てきたので、カズは【アイテムボックス】から三種のハーブを使ったパスタと鶏の串焼き、かぼちゃのスープをテーブルに出した。
レラが草取りをして働いたんだからと、果実酒を要求してきた。
アレナリアもレラの意見に乗っかり、お酒を要求してきた。
今朝の一件と先程の事を差引き、お酒は一杯だけとした。
当然不満だと行ってきたが、まだ翌日も掃除をしなければならないのだから、酔い潰れられてはたまらなかった。
アレナリアはレオラに飲まされたとはいえ、一日完全に酔い潰れていた事を思い出し、一杯だけで良いと受け入れた。
それでもやはり不満そうだったので、食後のデザートにプリンを出すと言ったら、アレナリアとレラは嬉しそうにした。
ビワと夕食の後片付けを済ませたカズは、一人ゆっくりとお風呂に入り一日の疲れを癒した。
お風呂を出ると三人は疲れたらしく、既に寝室のベッドに移り夢の中。
アレナリアとビワはカズがお風呂を出るまで待っていたが、眠気に勝てなかった。(ちなみにカズは、小一時間入っていた)
カズも、もう一方の寝室に行き就寝した。
翌日もレオラ所有の家に行き二階と三階の通路を掃除して、夕方至高の紅花亭に戻り、お風呂に入って夕食を取ってベッドに入り休み、翌々日は残った三階の部屋と、広い川に面した庭の草取りと修復をした。
掃除とある程度の修復を終えて至高の紅花亭に戻ると、受付で伝言を受け取った。
相手はアスターで、内容は翌朝迎えに来るだった。
この日、高級宿屋での最後の夜を過ごし、四人は就寝した。
◇◆◇◆◇
何時ものごとくビワが最初に目を覚ます。
ビワが朝食の支度を始める頃、カズが目を覚まして起きてくる。
朝食が出来上がる頃に、寝惚け眼のレラを連れてアレナリアが起きてくる。
レラが匂いで目を覚ますと、四人揃って朝食を取り、午前の活力を得る。
伝言通りアスターが迎えに来たので、数日過ごした至高の紅花亭を後にして、レオラの屋敷へと馬車で向かった。
模擬戦以降アスターと会っていなかったので、カズは少し不安だった。
レオラに言われたとはいえ、守護騎士二人で一人を相手にて、かすり傷すら負わせられず、あげく自分達の怪我を治してもらうなど『騎士としての誇りに傷が付いた』なんて言われたら、どうしようかとカズは考えていた。
が、それは杞憂だった。
「カズ殿との一戦で、レオラ様がわたしの剣が真っ直ぐ過ぎると言われたのを、改めて実感しました」
「あのう、失礼だと思いますが、怒ったりしてません?」
アスターの表情と声音から大丈夫だと思い、カズは不躾にも聞いてしまった。
「怒る? ああ、カズ殿はガザニアに」
「ええ。なんか初見から嫌われてまして」
「わたしもグラジオラスも、あの一戦は良い経験だと感じてます。レオラ様が相手をしてくださる事もあるのですが、敵わぬとはわかっていても、やはり全力で剣を振るえず」
「それは当然でしょうね。貴女達の主人である前に、帝国の皇女様なんだから。でも今の話を聞くと、カズには遠慮しないで全力だったって事よね」
「初めはそんなつもりではなかったです。模擬戦前に見せられモンスター、その群をわたし達だけで倒すのは力不足と言われた事と、レオラ様の叱咤を受けて、カズ殿には申し訳ないが全力でやろうと。危険だと感じれば、レオラ様が止めに入ってくださると言っていたので」
「ところが結果を見ると、カズに」
「ええ、完敗でした。実戦で経験を積まれた冒険者と、わたし達騎士の戦い方がこうも違うとは思いませんでした」
「貴女達は騎士としての誇りがあるでしょうからね。剣なら剣での戦いを、無手なら無手でと教わってきたんでしょう。模擬戦ならなおさら」
「アレナリア殿の言う通りです。帝都とはいえ女性騎士の数は少なく、男性騎士と合同で修練する事は殆どありません。模擬戦を男性騎士としても、腕力では劣る女性騎士は、邪魔な者とされてしまいます」
「別に女性騎士だけで、独自の修練をすればいいんじゃないの?」
「言いましたが、女性騎士自体が少ないんですよ。レオラ様の守護騎士をしているガザニア、グラジオラス、アスターの三人は、その中でも実力は高い方に入ります。そのわたし達が更に強くなる為に教えを乞う方が、レオラ様以外にはいないんですよ」
「他にも女性の騎士は居るんでしょ。だったらその人達と、修練をしたらどう?」
「他の女性騎士は、レオラ様以外の皇女様の護衛に付いてますので難しいです」
「なら男の騎士と修練するしかないんじゃない? 貴女達が強くなるなら、レオラ様がなんとかしてくれるでしょう」
「それは……」
「?」
アスターは頬を掻きながら、アレナリアから視線を逸らして口ごもった。
至高の紅花亭を出て二十分程馬車に乗っている間、カズと模擬戦をした後の事を聞いたが、ガザニアについてアスターはあまり話そうとしなかった。
そうこうしてる内に、五人が乗った馬車はレオラの屋敷に到着した。
今までと同じ様に、建物に入ると昇降機に乗って、レオラの執務室がある階に上がる。
「そういや、あの家にはエレベーターなかったな。皇女様の元住まいでも、三階くらいじゃ付けないのかなあ?」
「エベレターって何?」
カズの独り言を耳にしたアレナリアが、エレベーターが何か小声で聞いた。
「昇降機の事だよ」
「カズは昇降機をエベレターって呼ぶの?」
「エベレターじゃなくて、エレベーター」
「それって、カズの元居た?」
「ああ」
「ふ~ん。なら、私もそう言おうかしら」
「いや、昇降機にしておこう。聞かれても面倒だから。俺も言わないようの気を付ける」
「カズがそう言うなら」
静かな廊下で、ひそひそと雑談する二人をアスターは気になった。
「何かレオラ様に聞きたい事でも?」
「あー……まあ、そんなところです(まったく関係ないんだけど)」
レオラの執務室に入り中二階に上がると、背もたれの高い椅子に座ってペンを走らせるレオラの姿があった。
レオラの右隣にはグラジオラスが立ち、左隣にはカーディナリスと顔を伏せた女性の使用人が一人並んでいた。
服装は同じ作りのようだったが、二人のエプロンは違った。
カーディナリスの方は仕事重視の簡素な作りをしており、顔を伏せた女性の使用人の方はレースがあしらわれ、頭にはこれまたレースが付けられたブリムと呼ばれる髪を押さえる飾りを着けていた。
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ガザニアの姿がなかったので、どこか使いにでも行ったのだろうと、カズはちょっとだけホッとした。
「これで今日の公務は終わりだ」
レオラは書類の束を両手で持ち、書類の下をトントンと机に当てて揃えると、それを大きい封筒に入れてカーディナリスに手渡した。
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「畏まりました」
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