505 / 789
五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
487 第六皇女は素朴な味付けが好み
しおりを挟む
二日酔いが治った翌日、呆れるようなレオラの発言を聞き、アレナリアは遠くを見つめたまま、ガクッと力が抜けた。
だがこんな時でもお腹は空く。
ぐぅ~っと、レオラとグラジオラスにも聞こえるほどのお腹の音。
「アハハは。昨日はろくに食べてないんだろ。ばあが昼を用意して待ってる。行くぞアレナリア」
「え、あ、はい」
アレナリアの様子を見に来た二人と共に、レオラの屋敷に行き昼食を取ることになった。
屋敷に向かう馬車の中で、アレナリアはカズと連絡が取れたとレオラに伝える。
「カズ達が乗った列車が、夕方頃駅に着くそうなんで迎えに行きます」
「そうか。ならそのまま至高の紅花亭に泊まり、明日アタシの所に来るよう言っておけ。午前中にやる事を終わらせておく。話ながら昼食を一緒に取ろう。時間を見て迎えをやる」
「場所もわかったので、私達だけで行けます」
「これでもアタシは一応皇族だ。歩いて訪ねて来るような者がいては、少しおかしいだろ」
「それもそうですね。レオラ様を訪ねて来るのは、その殆どが同じ皇族か貴族の方にですよね」
「アレナリア達なら、こそっと裏から入って来ても、アタシは構わんのだが」
「アレナリア殿だけなら、身体検査を済ませた後、お屋敷に通すのは構わないと思うのですが、見ず知らずの者が来たら、レオラ様の騎士である我々が全力で排除に掛かります」
「っとまあ、こんな感じた。アレナリア一人なら屋敷の誰かに声を掛ければ大丈夫だろう。アレナリア以外の三人とは会っているのは、アタシとガザニアだけだ。だから、最初はこちらから迎えを行かせないとならんだろ」
「そのようですね(例え排除しようとしても、相手がレオラじゃなければ難なく対象出来るでしょうけど、ガザニア以外の守護騎士二人も女性なのよね。ビワやレラに危害を加えようとしなければ、カズはおとなしく捕まりそうな気がする。もちろんそうならないように、私が庇うけど)」
レオラの屋敷に着くとカーディナリスが迎えに出て来ていた。
アレナリアの顔を見て、体調が良くなったんだと、心配していた表情が和らいだ。
楽しそうにしているレオラを眺めて、止めるのが遅れてしまい、自分にもアレナリアが酔い潰れた原因もある、と。
昼食は腕を振るって、一般な帝国の家庭料理を作った。
それはレオラが宮廷料理よりも、ごくごく一般的な家庭料理の方が好みだからであった。
皇族や貴族が来客の場合は、それに見合った料理を出さなくてはならない。
他の皇族に比べると少ないが、レオラを訪ねて来る者は少なからず居る。
必ずしも会うわけではないが、相手をもてなせるように、宮廷料理が出来る料理人を、必ず屋敷に一人は居るようにさせている。
皇族なら少なからず三人以上は常に居るものだが、レオラの屋敷には一人しかいない。
食事を共にするのは、レオラの場合極めて少ない。
冒険者をしていたレオラと接点を持っている者は、帝都ではそういない。
訪ねて来るのは同じ皇族か、帝国の守護者の称号を持つ冒険者くらい。
「カーディナリスさんの料理って、幅が広いですね。こっちの煮物は魚醤かしら? 素朴な味付けで美味しい。かと思えば、こっちの料理はきれいに盛り付けされて」
「その煮物と、そっちの魚の香草焼きは、ばあが作ったのだ。旨いだろ」
「他の料理は?」
「料理長だ。と言っても、一人だけしかいないが」
「皇族のお屋敷に、料理人が一人だけ?」
「もてなすような相手は殆ど来ない。一人で十分だ。腕も確かだしな」
「カーディナリスさんがレオラ様の食事を作って、料理長は怒ったりしないんですか? 自分の仕事を取られるとかで」
「それはない。ばあから説明してやれ」
部屋の片隅にある椅子に座って、ハーブティーを飲んでいたカーディナリスがカップを起き、アレナリアの方を向いて話し出す。
「こちらで料理長をしているのは、わたくしの夫なんですよ」
「カーディナリスさんの旦那さんなんですか!」
「ええ。元々は他の皇族の方のお屋敷で料理長として働いてたんです。わたくしが教育係を引退する時に自分も年だからと、料理長の座を若い方に譲り、一緒のんびり過ごそうとしてくれたんです」
「でも今は、レオラ様の所で料理長をしてるんですよね?」
「姫様が夫と一緒に来いと言ってくれたんです。ここなら仕事をしながら、のんびり出来ると」
「アタシの所に来て一緒に食事を、なんてのは滅多にいないからね。せいぜい……月に一人が二人だ。その時だけ作ってくれれば良いと。あとは好きに調理場を使ってくれと言ってある」
「なんとまあ、おおらかと言うか、適当な皇族様の職場ですこと」
「姫様が変わっているだけです。くれぐれも皇族の方々が、こうだとは思わないでください」
真っ直ぐにアレナリアの目を見て、カーディナリスは忠告をした。
「わかってます。旦那さんの料理、とっても美味しいです」
「ありがとう。そう感想を言ってもらえて喜ぶわ」
食後、中庭で守護騎士三人の修練をレオラと共に見ていたアレナリアは、材木の街ヒッコリーで連絡のやり取りをした人物と、情報不足と内容が雑だと文句を言った。
レオラと再会した初日はガザニアを話し、その後冒険者ギルドと、レオラが以前に住んでいた家を見に行き、夕食では大量にお酒を飲まされ、次の日は二日酔いで動けず終い。
レオラと二人で話せる時間が取れたが、守護騎士三人が中庭で修練をするのを見ながらということになった。
「情報不足と曖昧な連絡は、状況判断を確かめる為だ、すまなかった。ギンナンの態度が悪いと思ったのなら、アイツがアレナリア達を見た目で判断したとかだろ。討伐仕事の後に来た連絡は、息を荒立てていたらしいな」
「レオラ…様が、直接連絡を取ってたんじゃないの?」
「最初だけだ。後はジャンジに任せた」
「ジャン……! レオラ様に連れて行ってもらった料理屋の人ですね。一緒に冒険者になって、パーティーを組んでた」
「表向き猟亭ハジカミの店主だ。裏ではシロナと共に、情報収集などをしてもらっている」
「レオラ様の元を離れたのは、自由に動けて信頼出来る実力者が必要だったからですか」
「そんなとこだ。口外するなよ」
「カズ達にもですか?」
「仲間は別だ。これから面倒な仕事をしてもらうんだからな」
「それは、カズが断らなければの話ですよ」
「断りはしないさ。お前達に必要な情報を、アタシが集めてやるんだ。それにカズは……」
レオラが真剣な表情をして、意味ありげにカズの名を口にする。
「カズが、なんです?」
アレナリアは気になり、黙るレオラをじっと見る。
「もしかして皇女という立場と、その胸で、カズを狙ってるんじゃ!」
「……ん? 何を言ってる?」
「おやおや、これはじっくりと姫様に聞かねばなりませんね」
レオラとアレナリアだけではなく、修練をしている守護騎士三人分の飲み物を持ってきたカーディナリスに、聞き捨てならない内容の話が耳に入った。
「アレナリアさんのお仲間が到着するまで、あと二時間程ですかね」
「たぶんそれくらいだと」
「ではお二人には、カズさんという男性に姫様が迫った時の状況をお伺いしましょう」
「あれはただの……なんだお前達まで修練の手を止めて!」
いち早くレオラの元に駆け寄ったのは、言うまでもなくガザニア。
信じられないという驚きの表情に隠れ、内心ではカズに対しての怒りが込み上げていた。
ガザニアの居る所で口を滑らせてしまい、アレナリアはしまったという表情をしていた。
「落ち着け、あれはただの冗談だ。お前達は修練に戻れ」
レオラはガザニアを連れて修練に戻るよう、アスターとグラジオラスに一瞬視線を向けた。
その意味を汲み取った二人は、ガザニアを中庭の中央に引っ張っていく。
「では我々は、姫様の執務室にでも参りましょう。お三方の飲み物はこちらに置いて置きます」
カーディナリスは守護騎士三人分の飲み物を、中庭に設置されている木製の長椅子に置いていく。
「では姫様、アレナリアさん参りましょう」
「え、ええ(気を付けてたのに、失態だわ。ガザニアの居るところで)」
中庭から昇降機に向かうレオラとアレナリアの背中には、様々な感情が入り乱れたガザニアの視線が突き刺さる。
だがこんな時でもお腹は空く。
ぐぅ~っと、レオラとグラジオラスにも聞こえるほどのお腹の音。
「アハハは。昨日はろくに食べてないんだろ。ばあが昼を用意して待ってる。行くぞアレナリア」
「え、あ、はい」
アレナリアの様子を見に来た二人と共に、レオラの屋敷に行き昼食を取ることになった。
屋敷に向かう馬車の中で、アレナリアはカズと連絡が取れたとレオラに伝える。
「カズ達が乗った列車が、夕方頃駅に着くそうなんで迎えに行きます」
「そうか。ならそのまま至高の紅花亭に泊まり、明日アタシの所に来るよう言っておけ。午前中にやる事を終わらせておく。話ながら昼食を一緒に取ろう。時間を見て迎えをやる」
「場所もわかったので、私達だけで行けます」
「これでもアタシは一応皇族だ。歩いて訪ねて来るような者がいては、少しおかしいだろ」
「それもそうですね。レオラ様を訪ねて来るのは、その殆どが同じ皇族か貴族の方にですよね」
「アレナリア達なら、こそっと裏から入って来ても、アタシは構わんのだが」
「アレナリア殿だけなら、身体検査を済ませた後、お屋敷に通すのは構わないと思うのですが、見ず知らずの者が来たら、レオラ様の騎士である我々が全力で排除に掛かります」
「っとまあ、こんな感じた。アレナリア一人なら屋敷の誰かに声を掛ければ大丈夫だろう。アレナリア以外の三人とは会っているのは、アタシとガザニアだけだ。だから、最初はこちらから迎えを行かせないとならんだろ」
「そのようですね(例え排除しようとしても、相手がレオラじゃなければ難なく対象出来るでしょうけど、ガザニア以外の守護騎士二人も女性なのよね。ビワやレラに危害を加えようとしなければ、カズはおとなしく捕まりそうな気がする。もちろんそうならないように、私が庇うけど)」
レオラの屋敷に着くとカーディナリスが迎えに出て来ていた。
アレナリアの顔を見て、体調が良くなったんだと、心配していた表情が和らいだ。
楽しそうにしているレオラを眺めて、止めるのが遅れてしまい、自分にもアレナリアが酔い潰れた原因もある、と。
昼食は腕を振るって、一般な帝国の家庭料理を作った。
それはレオラが宮廷料理よりも、ごくごく一般的な家庭料理の方が好みだからであった。
皇族や貴族が来客の場合は、それに見合った料理を出さなくてはならない。
他の皇族に比べると少ないが、レオラを訪ねて来る者は少なからず居る。
必ずしも会うわけではないが、相手をもてなせるように、宮廷料理が出来る料理人を、必ず屋敷に一人は居るようにさせている。
皇族なら少なからず三人以上は常に居るものだが、レオラの屋敷には一人しかいない。
食事を共にするのは、レオラの場合極めて少ない。
冒険者をしていたレオラと接点を持っている者は、帝都ではそういない。
訪ねて来るのは同じ皇族か、帝国の守護者の称号を持つ冒険者くらい。
「カーディナリスさんの料理って、幅が広いですね。こっちの煮物は魚醤かしら? 素朴な味付けで美味しい。かと思えば、こっちの料理はきれいに盛り付けされて」
「その煮物と、そっちの魚の香草焼きは、ばあが作ったのだ。旨いだろ」
「他の料理は?」
「料理長だ。と言っても、一人だけしかいないが」
「皇族のお屋敷に、料理人が一人だけ?」
「もてなすような相手は殆ど来ない。一人で十分だ。腕も確かだしな」
「カーディナリスさんがレオラ様の食事を作って、料理長は怒ったりしないんですか? 自分の仕事を取られるとかで」
「それはない。ばあから説明してやれ」
部屋の片隅にある椅子に座って、ハーブティーを飲んでいたカーディナリスがカップを起き、アレナリアの方を向いて話し出す。
「こちらで料理長をしているのは、わたくしの夫なんですよ」
「カーディナリスさんの旦那さんなんですか!」
「ええ。元々は他の皇族の方のお屋敷で料理長として働いてたんです。わたくしが教育係を引退する時に自分も年だからと、料理長の座を若い方に譲り、一緒のんびり過ごそうとしてくれたんです」
「でも今は、レオラ様の所で料理長をしてるんですよね?」
「姫様が夫と一緒に来いと言ってくれたんです。ここなら仕事をしながら、のんびり出来ると」
「アタシの所に来て一緒に食事を、なんてのは滅多にいないからね。せいぜい……月に一人が二人だ。その時だけ作ってくれれば良いと。あとは好きに調理場を使ってくれと言ってある」
「なんとまあ、おおらかと言うか、適当な皇族様の職場ですこと」
「姫様が変わっているだけです。くれぐれも皇族の方々が、こうだとは思わないでください」
真っ直ぐにアレナリアの目を見て、カーディナリスは忠告をした。
「わかってます。旦那さんの料理、とっても美味しいです」
「ありがとう。そう感想を言ってもらえて喜ぶわ」
食後、中庭で守護騎士三人の修練をレオラと共に見ていたアレナリアは、材木の街ヒッコリーで連絡のやり取りをした人物と、情報不足と内容が雑だと文句を言った。
レオラと再会した初日はガザニアを話し、その後冒険者ギルドと、レオラが以前に住んでいた家を見に行き、夕食では大量にお酒を飲まされ、次の日は二日酔いで動けず終い。
レオラと二人で話せる時間が取れたが、守護騎士三人が中庭で修練をするのを見ながらということになった。
「情報不足と曖昧な連絡は、状況判断を確かめる為だ、すまなかった。ギンナンの態度が悪いと思ったのなら、アイツがアレナリア達を見た目で判断したとかだろ。討伐仕事の後に来た連絡は、息を荒立てていたらしいな」
「レオラ…様が、直接連絡を取ってたんじゃないの?」
「最初だけだ。後はジャンジに任せた」
「ジャン……! レオラ様に連れて行ってもらった料理屋の人ですね。一緒に冒険者になって、パーティーを組んでた」
「表向き猟亭ハジカミの店主だ。裏ではシロナと共に、情報収集などをしてもらっている」
「レオラ様の元を離れたのは、自由に動けて信頼出来る実力者が必要だったからですか」
「そんなとこだ。口外するなよ」
「カズ達にもですか?」
「仲間は別だ。これから面倒な仕事をしてもらうんだからな」
「それは、カズが断らなければの話ですよ」
「断りはしないさ。お前達に必要な情報を、アタシが集めてやるんだ。それにカズは……」
レオラが真剣な表情をして、意味ありげにカズの名を口にする。
「カズが、なんです?」
アレナリアは気になり、黙るレオラをじっと見る。
「もしかして皇女という立場と、その胸で、カズを狙ってるんじゃ!」
「……ん? 何を言ってる?」
「おやおや、これはじっくりと姫様に聞かねばなりませんね」
レオラとアレナリアだけではなく、修練をしている守護騎士三人分の飲み物を持ってきたカーディナリスに、聞き捨てならない内容の話が耳に入った。
「アレナリアさんのお仲間が到着するまで、あと二時間程ですかね」
「たぶんそれくらいだと」
「ではお二人には、カズさんという男性に姫様が迫った時の状況をお伺いしましょう」
「あれはただの……なんだお前達まで修練の手を止めて!」
いち早くレオラの元に駆け寄ったのは、言うまでもなくガザニア。
信じられないという驚きの表情に隠れ、内心ではカズに対しての怒りが込み上げていた。
ガザニアの居る所で口を滑らせてしまい、アレナリアはしまったという表情をしていた。
「落ち着け、あれはただの冗談だ。お前達は修練に戻れ」
レオラはガザニアを連れて修練に戻るよう、アスターとグラジオラスに一瞬視線を向けた。
その意味を汲み取った二人は、ガザニアを中庭の中央に引っ張っていく。
「では我々は、姫様の執務室にでも参りましょう。お三方の飲み物はこちらに置いて置きます」
カーディナリスは守護騎士三人分の飲み物を、中庭に設置されている木製の長椅子に置いていく。
「では姫様、アレナリアさん参りましょう」
「え、ええ(気を付けてたのに、失態だわ。ガザニアの居るところで)」
中庭から昇降機に向かうレオラとアレナリアの背中には、様々な感情が入り乱れたガザニアの視線が突き刺さる。
4
お気に入りに追加
634
あなたにおすすめの小説
碧天のノアズアーク
世良シンア
ファンタジー
両親の顔を知らない双子の兄弟。
あらゆる害悪から双子を守る二人の従者。
かけがえのない仲間を失った若き女冒険者。
病に苦しむ母を救うために懸命に生きる少女。
幼い頃から血にまみれた世界で生きる幼い暗殺者。
両親に売られ生きる意味を失くした女盗賊。
一族を殺され激しい復讐心に囚われた隻眼の女剣士。
Sランク冒険者の一人として活躍する亜人国家の第二王子。
自分という存在を心底嫌悪する龍人の男。
俗世とは隔絶して生きる最強の一族族長の息子。
強い自責の念に蝕まれ自分を見失った青年。
性別も年齢も性格も違う十三人。決して交わることのなかった者たちが、ノア=オーガストの不思議な引力により一つの方舟へと乗り込んでいく。そして方舟はいくつもの荒波を越えて、飽くなき探究心を原動力に世界中を冒険する。この方舟の終着点は果たして……
※『side〇〇』という風に、それぞれのキャラ視点を通して物語が進んでいきます。そのため主人公だけでなく様々なキャラの視点が入り混じります。視点がコロコロと変わりますがご容赦いただけると幸いです。
※一話ごとの字数がまちまちとなっています。ご了承ください。
※物語が進んでいく中で、投稿済みの話を修正する場合があります。ご了承ください。
※初執筆の作品です。誤字脱字など至らぬ点が多々あると思いますが、温かい目で見守ってくださると大変ありがたいです。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。
ボッチの少女は、精霊の加護をもらいました
星名 七緒
ファンタジー
身寄りのない少女が、異世界に飛ばされてしまいます。異世界でいろいろな人と出会い、料理を通して交流していくお話です。異世界で幸せを探して、がんばって生きていきます。
異世界で『魔法使い』になった私は一人自由気ままに生きていきたい
哀村圭一
ファンタジー
人や社会のしがらみが嫌になって命を絶ったOL、天音美亜(25歳)。薄れゆく意識の中で、謎の声の問いかけに答える。
「魔法使いになりたい」と。
そして目を覚ますと、そこは異世界。美亜は、13歳くらいの少女になっていた。
魔法があれば、なんでもできる! だから、今度の人生は誰にもかかわらず一人で生きていく!!
異世界で一人自由気ままに生きていくことを決意する美亜。だけど、そんな美亜をこの世界はなかなか一人にしてくれない。そして、美亜の魔法はこの世界にあるまじき、とんでもなく無茶苦茶なものであった。
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる