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五章 テクサイス帝国編 3 帝都テクサイス
481 守護騎士達 と 年配の使用人
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幾つかの扉を通り過ぎ、待機していた女性騎士がとある部屋の前で止まり、部屋の扉を数度叩き声を掛ける。
すると扉が少しだけ開き、アレナリアが見知った女性騎士、ガザニアが顔を覗かせた。
アレナリアを見て本人だと確認すると、待機していた女性騎士とアスターに目配をし扉を一旦閉め、中に居る主人に入室の許可を取る。
少しすると再度扉が開き、ガザニアが三人を招き入れた。
部屋の天井は高く、一階上の階層まで吹き抜けになっているようだった。
部屋に入ると右側にテーブル、それを囲んで椅子が六脚、その後ろに中二階への階段がある。
アレナリアが初めて見る構造に、足を止めて部屋を見回していると、アスターが声を掛けて、右の階段に行くよう指示をする。
この時既に招き入れたガザニアは、上の階への階段を上っていた。
廊下を歩い来たのと同じ順番で、三人は中二階への階段を上がる。
アレナリアは中二階に上がると立ち止まり、思っていたよりも広かったので少し驚く。
ガザニアが向かう先に目をやると、執務机の向こう側に、高い背もたれの椅子に座るレオラの姿と、少し離れた所にアレナリアとそれほど変わらない背丈の、白髪の年配女性が居た。
白髪の年配女性はどう見ても守護騎士ではなく、メイドとも少し違うようにも思えた。
レオラは本の街で会った時のような、軽装の冒険者のような格好をしてるわけなく、かといってドレスを着ているわけでもない。
周りの女性騎士達は軽装鎧の下に体を動かしやすそうな服装をし、下は女性らしさが分かるようロングスカート。
それに対してレオラはといえば、長袖のシャツに赤のロングパンツと、男性のような格好をしている。
胸の膨らみがあるからこそ、女性が男装しているんだと分かる。
レオラはペンを走らせながら、チラッとアレナリアに視線を向けた。
「聞いていた通りアレナリア一人か。これを書き終えるまで、待っていてくれ。すぐだ」
「わかりました」
執務机から少し離れた場所で、待機していた女性騎士とアスターの三人で、レオラの仕事が終わるのを待つ。
すぐ、と言っていた通り、五分と掛からずレオラの書類仕事が終わった。
「終わったぞ」
「お疲れ様でした。すぐに、お飲み物を御用意します」
「なら一人手伝い付けよう。ガザニア」
「畏まりました」
レオラから書いていた書類を受け取り、白髪の年配女性はガザニアと共に階段を降りて部屋を出ていった。
「お前達と別れて、戻って来てからほぼ毎日この有り様だ。皇女だというのに書類仕事だ。これが面倒でしかたない」
「レオラ様が仕事を終わらせる前に無断で外出しなければ、書類が溜まる事がないのですよ」
「少しくらい息抜きは必要だろ」
「毎日は少しではありません。と、カーディナリスに言われていたではありませんか」
「ばあは厳しい。アタシには部屋にとじ込もっての仕事は、性に合わないというのに」
「レオラ様、アレナリア殿に聞くことがあるのでは?」
「そうだった。ガザニアが戻る前に聞いておこうと、ばあの手伝いに行かせたんだった」
レオラは先に、ガザニアと共にアレナリアが来た経緯を聞く。
アレナリアは村でのガザニアの行動と、何故カズ達と二手に分かれる事になったのかを話した。
レオラと二人の女性騎士は、アレナリアの言葉を遮る事なく、時には頷き、時には溜め息を漏らし聞いていた。
「それとこちらを。ラプフからレオラ様宛に預かった手紙です」
アレナリアから小さい封筒を受け取り、レオラはヘーパーナイフで封を切り、ラプフからの報告書に目を通した。
一通り読み終えると、やはり溜め息を一つ。
「ラプフはなんと言ってきていますか?」
溜め息するレオラに、アスターが手紙の内容について尋ねた。
「変わりなし。アレナリアに聞いた内容とほぼ同じだ」
「どう…」
アレナリアがレオラに事の内容を聞こうとした時、部屋の扉が叩かれ、白髪の年配女性とガザニアが戻る。
手には持たず、ティーカップや茶葉の入った缶と、お菓子などを乗せたワゴンを押して。
「とりあえずこの話は、一旦ここまでだ。そうだ、カズ達は数日中には来るのだろ?」
「今日列車に乗れれば」
「そうかわかった。下に移動して、お茶を飲みながら話そう。先程までの話はガザニアの前でしないようにしてくれ」
「わかりました」
「姫様。お話ならこちらで」
中々降りてこないレオラに、白髪の年配女性が下から声を掛ける。
「今、降りる」
レオラを先頭に階段を降りて、女性騎士三人もレオラの言われ席に着き、簡単な自己紹介をする。
アレナリアを迎えに行ったのが『アスター』昇降機を降りた所で待機していた女性騎士は『グラジオラス』白髪の年配女性が『カーディナリス』。
カーディナリスは皇族や貴族の子供、主に幼少期の教育係長く努めていた。
小さい頃のレオラもその一人で、屋敷の中で唯一レオラを言葉で捩じ伏せる事ができ、頭が上がらない人物。
教育係の仕事を引退すると、それを知ったレオラがカーディナリスを引き取り、現在は屋敷の使用人として働いてもらっている。
屋敷の中で唯一レオラを『姫様』と呼ぶのもカーディナリスだけ。
他の使用人や女性騎士達は、レオラ様と呼ぶ。
これは姫と呼ばれるのを、レオラ自身似合わない思っているからで、皆に名前で呼ぶよう言っているからだった。
カーディナリスだけは何度言おうと、姫様呼びを変えず、ついにはレオラが根負けした結果となった。
自己紹介の後は、和やかな雑談をするつもりだっが、レオラは最初の仕事だとグラトニィ・ターマイト討伐を依頼した話を上げた。
アレナリアは討伐と死骸回収したと報告だけをして「カズが来てからに詳しい話を聞いて」と言って、話を終わらせた。
グラトニィ・ターマイトの討伐と、その死骸の回収は、カズが一晩の内に一人で終わらせてしまったので、アレナリアが詳しく話せる内容ではなかった。
今この場で知っている事だけを話して、これでレオラがカズに更なる興味を持つと、ガザニアがカズに対しての態度がより一層キツくなるのは明らか。
人気の無い場所でカズと遭遇したら、最悪剣を抜きかねなかったので、アレナリアは簡単な報告で終わらせた。
村でのガザニアの行動を聞いたレオラは、アレナリアが話を終わらせた意味に気付き、話題を変えた。
仲間が到着するまで帝都を見物すれば、と。
「そうですね。先ずは帝都の冒険者ギルドに行っておきたいです。あとは、住む場所も見ておきたいです」
「仲間が到着するまでの数日は、至高の紅花亭で過ごすといい。宿泊費はこちらで出すから安心しろ。とりあえずは冒険者ギルドに案内しよう」
「わかりました。ありがとうございます。それで案内は誰が?」
「アタシだ」
「は……?」
「「「レオラ様!」」」
流石に帝都中心部で、第六皇女のレオラと共に行動するとは思っていなかったアレナリアは素の声を出し、初耳だった女性騎士の三人は、声を揃えてレオラの名を呼んだ。
「姫様、そのような話は聞いてません」
カーディナリスだけは冷静に、そんな予定は無いとレオラに発言する。
「今、言った。今日の仕事は終わらせたんだ。別に構わないだろ。この後の予定だってないんだ」
「姫様はこの国の第六皇女だということををお忘れですか?」
「忘れてはないさ」
「でしたら、軽率な外出は控えてください」
「少しくらい構わないだろ、ばあ。守護騎士がいなければ、アタシが皇女だと気付きはしないさ」
「「レオラ様!」」
「レオラ様!!」
レオラの護衛不要の発言に、守護騎士の三人がまたもや声を上げた。
ガザニアだけはより大きな声で。
「冒険者ギルドに顔を出して、少し街をぶらつくだけだ。暗くなる前には戻る」
「なりません、姫様。護衛の騎士一人も付けずに」
「皇女としてではなく、冒険者として行くんだ。一人でも騎士を付けていたら、それこそおかしいだろ。アスター、グラジオラス、ガザニアの三人は剣の修練でもしていろ」
「ですがレオラ様、御身に何かあれば」
「お前達の実力は、Bランクの冒険者程度しかない。アタシを守護するのであれば、Aランク相当の実力を早くつけることだ」
自分達の実力を知っているからこそ、守護騎士三人は反論出来なかった。
「せめて三人がかりで、アタシと止められるようになれ」
守護騎士三人は、不甲斐なさからぐうの音も出ない。
「ってことだ。アタシはアレナリアと出掛ける」
「わかりました」
「!」
珍しいカーディナリスが引き下がったと、レオラは内心では喜んでいた。
次の言葉を聞くまでは。
「でしたら、私奴がお供致します。この老骨が一緒であれば、姫様も無茶はしませぬでしょう」
「なにッ! ばあが一緒来るのか!?」
思わぬ事にカーディナリスの言葉を聞き、顔が引き攣りそうになるレオラ。
「はい、参ります。羽目を外されて、戻らぬ事があっては大変ですので」
「しかしなぁ」
「嫌でしたら、このばあを地べたに叩き付けて行けば宜しいのでは?」
「んぐ……わ、わかった。ばあの仕事はここまでとして、午後からは休暇としよう(そんなこと出来るわけないだろ)」
やはりアレナリアを連れて、こっそりと屋敷を出るべきだったと、レオラは思っていた。
すると扉が少しだけ開き、アレナリアが見知った女性騎士、ガザニアが顔を覗かせた。
アレナリアを見て本人だと確認すると、待機していた女性騎士とアスターに目配をし扉を一旦閉め、中に居る主人に入室の許可を取る。
少しすると再度扉が開き、ガザニアが三人を招き入れた。
部屋の天井は高く、一階上の階層まで吹き抜けになっているようだった。
部屋に入ると右側にテーブル、それを囲んで椅子が六脚、その後ろに中二階への階段がある。
アレナリアが初めて見る構造に、足を止めて部屋を見回していると、アスターが声を掛けて、右の階段に行くよう指示をする。
この時既に招き入れたガザニアは、上の階への階段を上っていた。
廊下を歩い来たのと同じ順番で、三人は中二階への階段を上がる。
アレナリアは中二階に上がると立ち止まり、思っていたよりも広かったので少し驚く。
ガザニアが向かう先に目をやると、執務机の向こう側に、高い背もたれの椅子に座るレオラの姿と、少し離れた所にアレナリアとそれほど変わらない背丈の、白髪の年配女性が居た。
白髪の年配女性はどう見ても守護騎士ではなく、メイドとも少し違うようにも思えた。
レオラは本の街で会った時のような、軽装の冒険者のような格好をしてるわけなく、かといってドレスを着ているわけでもない。
周りの女性騎士達は軽装鎧の下に体を動かしやすそうな服装をし、下は女性らしさが分かるようロングスカート。
それに対してレオラはといえば、長袖のシャツに赤のロングパンツと、男性のような格好をしている。
胸の膨らみがあるからこそ、女性が男装しているんだと分かる。
レオラはペンを走らせながら、チラッとアレナリアに視線を向けた。
「聞いていた通りアレナリア一人か。これを書き終えるまで、待っていてくれ。すぐだ」
「わかりました」
執務机から少し離れた場所で、待機していた女性騎士とアスターの三人で、レオラの仕事が終わるのを待つ。
すぐ、と言っていた通り、五分と掛からずレオラの書類仕事が終わった。
「終わったぞ」
「お疲れ様でした。すぐに、お飲み物を御用意します」
「なら一人手伝い付けよう。ガザニア」
「畏まりました」
レオラから書いていた書類を受け取り、白髪の年配女性はガザニアと共に階段を降りて部屋を出ていった。
「お前達と別れて、戻って来てからほぼ毎日この有り様だ。皇女だというのに書類仕事だ。これが面倒でしかたない」
「レオラ様が仕事を終わらせる前に無断で外出しなければ、書類が溜まる事がないのですよ」
「少しくらい息抜きは必要だろ」
「毎日は少しではありません。と、カーディナリスに言われていたではありませんか」
「ばあは厳しい。アタシには部屋にとじ込もっての仕事は、性に合わないというのに」
「レオラ様、アレナリア殿に聞くことがあるのでは?」
「そうだった。ガザニアが戻る前に聞いておこうと、ばあの手伝いに行かせたんだった」
レオラは先に、ガザニアと共にアレナリアが来た経緯を聞く。
アレナリアは村でのガザニアの行動と、何故カズ達と二手に分かれる事になったのかを話した。
レオラと二人の女性騎士は、アレナリアの言葉を遮る事なく、時には頷き、時には溜め息を漏らし聞いていた。
「それとこちらを。ラプフからレオラ様宛に預かった手紙です」
アレナリアから小さい封筒を受け取り、レオラはヘーパーナイフで封を切り、ラプフからの報告書に目を通した。
一通り読み終えると、やはり溜め息を一つ。
「ラプフはなんと言ってきていますか?」
溜め息するレオラに、アスターが手紙の内容について尋ねた。
「変わりなし。アレナリアに聞いた内容とほぼ同じだ」
「どう…」
アレナリアがレオラに事の内容を聞こうとした時、部屋の扉が叩かれ、白髪の年配女性とガザニアが戻る。
手には持たず、ティーカップや茶葉の入った缶と、お菓子などを乗せたワゴンを押して。
「とりあえずこの話は、一旦ここまでだ。そうだ、カズ達は数日中には来るのだろ?」
「今日列車に乗れれば」
「そうかわかった。下に移動して、お茶を飲みながら話そう。先程までの話はガザニアの前でしないようにしてくれ」
「わかりました」
「姫様。お話ならこちらで」
中々降りてこないレオラに、白髪の年配女性が下から声を掛ける。
「今、降りる」
レオラを先頭に階段を降りて、女性騎士三人もレオラの言われ席に着き、簡単な自己紹介をする。
アレナリアを迎えに行ったのが『アスター』昇降機を降りた所で待機していた女性騎士は『グラジオラス』白髪の年配女性が『カーディナリス』。
カーディナリスは皇族や貴族の子供、主に幼少期の教育係長く努めていた。
小さい頃のレオラもその一人で、屋敷の中で唯一レオラを言葉で捩じ伏せる事ができ、頭が上がらない人物。
教育係の仕事を引退すると、それを知ったレオラがカーディナリスを引き取り、現在は屋敷の使用人として働いてもらっている。
屋敷の中で唯一レオラを『姫様』と呼ぶのもカーディナリスだけ。
他の使用人や女性騎士達は、レオラ様と呼ぶ。
これは姫と呼ばれるのを、レオラ自身似合わない思っているからで、皆に名前で呼ぶよう言っているからだった。
カーディナリスだけは何度言おうと、姫様呼びを変えず、ついにはレオラが根負けした結果となった。
自己紹介の後は、和やかな雑談をするつもりだっが、レオラは最初の仕事だとグラトニィ・ターマイト討伐を依頼した話を上げた。
アレナリアは討伐と死骸回収したと報告だけをして「カズが来てからに詳しい話を聞いて」と言って、話を終わらせた。
グラトニィ・ターマイトの討伐と、その死骸の回収は、カズが一晩の内に一人で終わらせてしまったので、アレナリアが詳しく話せる内容ではなかった。
今この場で知っている事だけを話して、これでレオラがカズに更なる興味を持つと、ガザニアがカズに対しての態度がより一層キツくなるのは明らか。
人気の無い場所でカズと遭遇したら、最悪剣を抜きかねなかったので、アレナリアは簡単な報告で終わらせた。
村でのガザニアの行動を聞いたレオラは、アレナリアが話を終わらせた意味に気付き、話題を変えた。
仲間が到着するまで帝都を見物すれば、と。
「そうですね。先ずは帝都の冒険者ギルドに行っておきたいです。あとは、住む場所も見ておきたいです」
「仲間が到着するまでの数日は、至高の紅花亭で過ごすといい。宿泊費はこちらで出すから安心しろ。とりあえずは冒険者ギルドに案内しよう」
「わかりました。ありがとうございます。それで案内は誰が?」
「アタシだ」
「は……?」
「「「レオラ様!」」」
流石に帝都中心部で、第六皇女のレオラと共に行動するとは思っていなかったアレナリアは素の声を出し、初耳だった女性騎士の三人は、声を揃えてレオラの名を呼んだ。
「姫様、そのような話は聞いてません」
カーディナリスだけは冷静に、そんな予定は無いとレオラに発言する。
「今、言った。今日の仕事は終わらせたんだ。別に構わないだろ。この後の予定だってないんだ」
「姫様はこの国の第六皇女だということををお忘れですか?」
「忘れてはないさ」
「でしたら、軽率な外出は控えてください」
「少しくらい構わないだろ、ばあ。守護騎士がいなければ、アタシが皇女だと気付きはしないさ」
「「レオラ様!」」
「レオラ様!!」
レオラの護衛不要の発言に、守護騎士の三人がまたもや声を上げた。
ガザニアだけはより大きな声で。
「冒険者ギルドに顔を出して、少し街をぶらつくだけだ。暗くなる前には戻る」
「なりません、姫様。護衛の騎士一人も付けずに」
「皇女としてではなく、冒険者として行くんだ。一人でも騎士を付けていたら、それこそおかしいだろ。アスター、グラジオラス、ガザニアの三人は剣の修練でもしていろ」
「ですがレオラ様、御身に何かあれば」
「お前達の実力は、Bランクの冒険者程度しかない。アタシを守護するのであれば、Aランク相当の実力を早くつけることだ」
自分達の実力を知っているからこそ、守護騎士三人は反論出来なかった。
「せめて三人がかりで、アタシと止められるようになれ」
守護騎士三人は、不甲斐なさからぐうの音も出ない。
「ってことだ。アタシはアレナリアと出掛ける」
「わかりました」
「!」
珍しいカーディナリスが引き下がったと、レオラは内心では喜んでいた。
次の言葉を聞くまでは。
「でしたら、私奴がお供致します。この老骨が一緒であれば、姫様も無茶はしませぬでしょう」
「なにッ! ばあが一緒来るのか!?」
思わぬ事にカーディナリスの言葉を聞き、顔が引き攣りそうになるレオラ。
「はい、参ります。羽目を外されて、戻らぬ事があっては大変ですので」
「しかしなぁ」
「嫌でしたら、このばあを地べたに叩き付けて行けば宜しいのでは?」
「んぐ……わ、わかった。ばあの仕事はここまでとして、午後からは休暇としよう(そんなこと出来るわけないだろ)」
やはりアレナリアを連れて、こっそりと屋敷を出るべきだったと、レオラは思っていた。
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