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五章 テクサイス帝国編 2 魔導列車に乗って
471 村に住むフェアリー と お菓子作りの許可
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◇◆◇◆◇
翌日朝食を済ませたところで、村長の使いだという一人の村人が呼びに来た。
村に住むフェアリーと会う事が出来るので、村長宅まで来てほしいと言われ、四人は呼びに来た村人に付いて行った。
村長宅に着くと、呼びに来た村人は自分の仕事に行き、四人は村長宅へと入った。
するとガザニアが来ており、立会人をしてもらうと村長から四人に伝えられ、村に住む妖精族の『ラプフ』が来るのを待つ。
ラプフが来るまで、昨夜ビワと相談して決めた話をする事にした。
先ずアレナリアがガザニアに、ビワがやろうとしてる内容の話をし、レオラが村にしている事の邪魔にならないかを聞く。(あえて甘いお菓子等の作り方を教えてないとも限らないので)
ガザニアから特に問題はないだろうと聞き、今度はビワ自ら村長に、子供達にお菓子をあげたいと言い、気に入ってもらえれば、ハチミツを使ったクッキーの作り教えたいと伝えたと。
「この村落は決して裕福でははいのですが、手軽に子供達にお菓子を与えられるなら、願ってもないことです。甘い物は殆どレオラ様が来た時にしか口に出来ませんので。村人が作れるようになれば、とても良いことです」
「いいってさビワ」
「はい」
「クッキー作りを覚えたい者を集めるように、村人達に話を通しておきましょう」
「お願いします。使わせてもらってる家で準備はしておきますので、来れる方は昼食後にと」
「わかりました」
「菓子など買ってくればいいだけなのに、わざわざ教えるなんて変わった連中だ」
ビワのやる事を聞き、ガザニアが茶々を入れる。
「村長が言ったでしょ。ここの村はそれほど裕福ではないと。それに村を出て買い出しに行く人だって限られてるでしょうし(レオラの側近が、村長の前でそれを言うかね)」
「軟弱者がワタシに意見を言うだと」
「カズの言う通りでしょ。今のは、お金に不自由しない人の意見よ。もしかしてレオラも村で、そんな事言ってるんじゃ?」
「レオラ様はそんな御方ではない!」
「なら言葉には気を付けないと、主人を辱しめる行為になるんじゃないの?」
ガザニアはぐうの音も出なかった。
「っ……申し訳ない村長。軽はずみな発言をした」
アレナリアに注意されたガザニアは、レオラの恥になってはと、村を代表する村長に謝罪した。
ガザニアが頭を下げて謝罪するのを見て、村長は慌てて頭を上げるようにお願いする。
村としては実際にレオラの名前で保護され、少しながら援助も受けているので、その程度言われても怒るような事ではなかったのだが、ガザニアが謝罪をした事で、村長はより一層レオラとガザニアに信頼を置くようになった。
レオラの客人であっても、立場が上のガザニアに、ただの冒険者であるカズとアレナリアが、強く意見を述べ注意した出来事も大きく関わった。
本来なら皇族のレオラを呼び捨てにしているのは不敬だと思ってしまうところだが、敬称を付けずに呼ぶのを、レオラが許してると村長に宛てた手紙に書いてあった事で、前日の初見から敬称を付けず呼び捨てにしていた事を、村長は不敬と思っていなかった。
「堅苦しい話してるのね」
突如として上から声がし、その場に居た全員が天井を見上げて声の主を探した。
「お待たせ村長」
天井の梁からふわりと飛び、レラの前まで降りて来る。
「初めまして。わたしはラプフ。村長からレオラ様の言伝を聞いたわ。わたしに聞きたい事があるんだって?」
ラプフは手を出して握手を求める。
それに応じてレラはギュッと手を握り返し、もう一方の手で一人一人指をさして紹介する。
「あちしレラ。隣がビワで、そっちがカズ。ガザニアっちの方に居るのがアレナリアね」
「聞いてる。あなたの仲間ね」
ラプフは一人一人の顔を、じっくりと見定める。
それぞれレラに紹介されると、ビワは会釈して、アレナリアは「よろしく」と軽く挨拶をした。
カズも「こんにちは」と言いながら、聞いたことがあるような声だと、ラプフのことが気になっていた。
「あちしのことは、レラでいいよ~ん」
「そう。わたしもラプフでいいわ」
「んじゃ、よろしくね。ラプフちゃん」
「お仲間さんもラプフと呼んでくれていいわ。ただし敬称に『っち』とか、その『ちゃん』はやめてもらえる。小さな子供じゃないんだから」
「じゃあ……プゥちんか、ラップンか、ラプラプなんてどう?」
「ラプフでいいって言ってるでしょ」
「ええ~。それじゃあ、つまんないよ。なら、ツンケン?」
「つん…けん?」
「なんか話してたら、態度がツンケンしてるから」
「失礼よレラ。ごめんなさいラプフさん。レラはこういう性格なの」
ビワに言われても、どれが良い? と、言わんばかりの表情で、ラプフの顔を見るレラ。
「最後は名前ですらないのね。もう最初ので良いわ(他のよりまし)」
ビワの言葉を聞いたラプフは、この手の性格をしてる相手は、こういったどうでもよいことに限って何を言っても引かず、こちらが折れなければ、余計に面倒臭くなると悟り、自分が折れた。
「ビワさん助言ありがとう」
「レラなんかより礼儀正しいわね。同じフェアリーとは思えない」
「あちしだって礼儀くらい……」
「礼儀くらい、なに?」
「えっと……」
「ないのね。わかってた」
「アレナリアは、一言、二言、三言余計なの!」
「レラには負けるわ」
せっかくレラ以外の妖精族と会えたというのに、恒例の口喧嘩が始まる。
「こらッ。せっかくラプフさんが会ってくれたのに、ケンカするな。失礼だろう。そうであっても、アレナリアは思った事を口にしない。レラもだそ」
「ごめんなさい」
「ごめんな……そうであっても? カズも同じ様に思ってたっての!」
「あ、すまん。口が滑った」
「滑んな!」
「ふッ……アハハハハは!」
三人のやり取りを見ていたラプフが、声を潜めクスクスと笑っていたが、耐えられなくなり、皆に聞こえるような大きな声で笑い出して、今度はラプフに注目が集まる。
「そんなに笑ってはならん。やめんかラプフ」
客人に失礼だと、村長がラプフに注意する。
「だって、レオラ様からの手紙には、変わったパーティーだと書いてあったんでしょ。まさかとは思ったけど、こんなに面白いだなんて」
「レオラの手紙にはそう書いてあったの?」
アレナリアが確認を取ると、言いづらそうにしながらも、村長は正直に答える。
「えーまあ、なんと言いますか。少々風変わりとは……」
「あなた方に対する警戒心は、少し解けたわ」
「これはあちし達的に、喜んでいいの?」
「いいんじゃないか。ちょっと複雑だけど」
「レラ。二人で話しましょうか?」
「そだね。ちょっくしラプフと行って来るよ」
「ああ。レラが変なこと言ったら、遠慮なく、怒ってもらって構わないから」
「なんなら、つねってもいいわよ」
「でも、強くはしないであげて」
三者共レラが失礼な事を言うだろうと確信していた。
「そうね。もしそうなら、やらせてもらうわ」
「しなくていいから」
「アハハ。それはレラ次第ね」
「もう。ラプフまで」
「行きましょう」
ラプフは楽しげにレラを誘い、二人で村長宅の開いた窓から外に出て行く。
「俺とビワはクッキー作りの準備をするから、アレナリアはここでレラが戻って来るのを待っててくれ。いいですか? 村長さん」
「ええ、どうぞ。ただし、わたしは昼まで染め物の仕事を手伝う事になっているので、出てしまいます。もちろん居てもらっても結構です」
「だって。どうするアレナリア?」
「レラのことだから、クッキーの匂いを嗅ぎ付けて、そっちに行くかも知れないけど」
「それは……あり得るな」
「まあいいわ。ガザニアと話でもして、ここで待たせてもらうわ」
「そうか。なら頼む。行こうかビワ」
「はい」
カズとビワは村長宅を出て、借りている家屋に戻る。
「なぜワタシが?」
「どうせ暇でしょ。やる事といっても、私達の見張りなんでしょ」
「ええ、そう」
「今のみたいに、それぞれ別で行動した場合、誰か一人を監視するとしたらカズ。でも、ガザニアはカズが嫌い」
「ッ……そうだ」
「だったら、私を監視してるのが一番楽でしょ。レラはラプフと出てったし、ビワはカズと一緒」
アレナリアの都合の言いように、説得されているのではとガザニアは思った。
少々気に障ったところもあったが、今はそれが自分にとって最善だと考え、ガザニアはアレナリアを監視する事が自分の仕事だと割り切った。
翌日朝食を済ませたところで、村長の使いだという一人の村人が呼びに来た。
村に住むフェアリーと会う事が出来るので、村長宅まで来てほしいと言われ、四人は呼びに来た村人に付いて行った。
村長宅に着くと、呼びに来た村人は自分の仕事に行き、四人は村長宅へと入った。
するとガザニアが来ており、立会人をしてもらうと村長から四人に伝えられ、村に住む妖精族の『ラプフ』が来るのを待つ。
ラプフが来るまで、昨夜ビワと相談して決めた話をする事にした。
先ずアレナリアがガザニアに、ビワがやろうとしてる内容の話をし、レオラが村にしている事の邪魔にならないかを聞く。(あえて甘いお菓子等の作り方を教えてないとも限らないので)
ガザニアから特に問題はないだろうと聞き、今度はビワ自ら村長に、子供達にお菓子をあげたいと言い、気に入ってもらえれば、ハチミツを使ったクッキーの作り教えたいと伝えたと。
「この村落は決して裕福でははいのですが、手軽に子供達にお菓子を与えられるなら、願ってもないことです。甘い物は殆どレオラ様が来た時にしか口に出来ませんので。村人が作れるようになれば、とても良いことです」
「いいってさビワ」
「はい」
「クッキー作りを覚えたい者を集めるように、村人達に話を通しておきましょう」
「お願いします。使わせてもらってる家で準備はしておきますので、来れる方は昼食後にと」
「わかりました」
「菓子など買ってくればいいだけなのに、わざわざ教えるなんて変わった連中だ」
ビワのやる事を聞き、ガザニアが茶々を入れる。
「村長が言ったでしょ。ここの村はそれほど裕福ではないと。それに村を出て買い出しに行く人だって限られてるでしょうし(レオラの側近が、村長の前でそれを言うかね)」
「軟弱者がワタシに意見を言うだと」
「カズの言う通りでしょ。今のは、お金に不自由しない人の意見よ。もしかしてレオラも村で、そんな事言ってるんじゃ?」
「レオラ様はそんな御方ではない!」
「なら言葉には気を付けないと、主人を辱しめる行為になるんじゃないの?」
ガザニアはぐうの音も出なかった。
「っ……申し訳ない村長。軽はずみな発言をした」
アレナリアに注意されたガザニアは、レオラの恥になってはと、村を代表する村長に謝罪した。
ガザニアが頭を下げて謝罪するのを見て、村長は慌てて頭を上げるようにお願いする。
村としては実際にレオラの名前で保護され、少しながら援助も受けているので、その程度言われても怒るような事ではなかったのだが、ガザニアが謝罪をした事で、村長はより一層レオラとガザニアに信頼を置くようになった。
レオラの客人であっても、立場が上のガザニアに、ただの冒険者であるカズとアレナリアが、強く意見を述べ注意した出来事も大きく関わった。
本来なら皇族のレオラを呼び捨てにしているのは不敬だと思ってしまうところだが、敬称を付けずに呼ぶのを、レオラが許してると村長に宛てた手紙に書いてあった事で、前日の初見から敬称を付けず呼び捨てにしていた事を、村長は不敬と思っていなかった。
「堅苦しい話してるのね」
突如として上から声がし、その場に居た全員が天井を見上げて声の主を探した。
「お待たせ村長」
天井の梁からふわりと飛び、レラの前まで降りて来る。
「初めまして。わたしはラプフ。村長からレオラ様の言伝を聞いたわ。わたしに聞きたい事があるんだって?」
ラプフは手を出して握手を求める。
それに応じてレラはギュッと手を握り返し、もう一方の手で一人一人指をさして紹介する。
「あちしレラ。隣がビワで、そっちがカズ。ガザニアっちの方に居るのがアレナリアね」
「聞いてる。あなたの仲間ね」
ラプフは一人一人の顔を、じっくりと見定める。
それぞれレラに紹介されると、ビワは会釈して、アレナリアは「よろしく」と軽く挨拶をした。
カズも「こんにちは」と言いながら、聞いたことがあるような声だと、ラプフのことが気になっていた。
「あちしのことは、レラでいいよ~ん」
「そう。わたしもラプフでいいわ」
「んじゃ、よろしくね。ラプフちゃん」
「お仲間さんもラプフと呼んでくれていいわ。ただし敬称に『っち』とか、その『ちゃん』はやめてもらえる。小さな子供じゃないんだから」
「じゃあ……プゥちんか、ラップンか、ラプラプなんてどう?」
「ラプフでいいって言ってるでしょ」
「ええ~。それじゃあ、つまんないよ。なら、ツンケン?」
「つん…けん?」
「なんか話してたら、態度がツンケンしてるから」
「失礼よレラ。ごめんなさいラプフさん。レラはこういう性格なの」
ビワに言われても、どれが良い? と、言わんばかりの表情で、ラプフの顔を見るレラ。
「最後は名前ですらないのね。もう最初ので良いわ(他のよりまし)」
ビワの言葉を聞いたラプフは、この手の性格をしてる相手は、こういったどうでもよいことに限って何を言っても引かず、こちらが折れなければ、余計に面倒臭くなると悟り、自分が折れた。
「ビワさん助言ありがとう」
「レラなんかより礼儀正しいわね。同じフェアリーとは思えない」
「あちしだって礼儀くらい……」
「礼儀くらい、なに?」
「えっと……」
「ないのね。わかってた」
「アレナリアは、一言、二言、三言余計なの!」
「レラには負けるわ」
せっかくレラ以外の妖精族と会えたというのに、恒例の口喧嘩が始まる。
「こらッ。せっかくラプフさんが会ってくれたのに、ケンカするな。失礼だろう。そうであっても、アレナリアは思った事を口にしない。レラもだそ」
「ごめんなさい」
「ごめんな……そうであっても? カズも同じ様に思ってたっての!」
「あ、すまん。口が滑った」
「滑んな!」
「ふッ……アハハハハは!」
三人のやり取りを見ていたラプフが、声を潜めクスクスと笑っていたが、耐えられなくなり、皆に聞こえるような大きな声で笑い出して、今度はラプフに注目が集まる。
「そんなに笑ってはならん。やめんかラプフ」
客人に失礼だと、村長がラプフに注意する。
「だって、レオラ様からの手紙には、変わったパーティーだと書いてあったんでしょ。まさかとは思ったけど、こんなに面白いだなんて」
「レオラの手紙にはそう書いてあったの?」
アレナリアが確認を取ると、言いづらそうにしながらも、村長は正直に答える。
「えーまあ、なんと言いますか。少々風変わりとは……」
「あなた方に対する警戒心は、少し解けたわ」
「これはあちし達的に、喜んでいいの?」
「いいんじゃないか。ちょっと複雑だけど」
「レラ。二人で話しましょうか?」
「そだね。ちょっくしラプフと行って来るよ」
「ああ。レラが変なこと言ったら、遠慮なく、怒ってもらって構わないから」
「なんなら、つねってもいいわよ」
「でも、強くはしないであげて」
三者共レラが失礼な事を言うだろうと確信していた。
「そうね。もしそうなら、やらせてもらうわ」
「しなくていいから」
「アハハ。それはレラ次第ね」
「もう。ラプフまで」
「行きましょう」
ラプフは楽しげにレラを誘い、二人で村長宅の開いた窓から外に出て行く。
「俺とビワはクッキー作りの準備をするから、アレナリアはここでレラが戻って来るのを待っててくれ。いいですか? 村長さん」
「ええ、どうぞ。ただし、わたしは昼まで染め物の仕事を手伝う事になっているので、出てしまいます。もちろん居てもらっても結構です」
「だって。どうするアレナリア?」
「レラのことだから、クッキーの匂いを嗅ぎ付けて、そっちに行くかも知れないけど」
「それは……あり得るな」
「まあいいわ。ガザニアと話でもして、ここで待たせてもらうわ」
「そうか。なら頼む。行こうかビワ」
「はい」
カズとビワは村長宅を出て、借りている家屋に戻る。
「なぜワタシが?」
「どうせ暇でしょ。やる事といっても、私達の見張りなんでしょ」
「ええ、そう」
「今のみたいに、それぞれ別で行動した場合、誰か一人を監視するとしたらカズ。でも、ガザニアはカズが嫌い」
「ッ……そうだ」
「だったら、私を監視してるのが一番楽でしょ。レラはラプフと出てったし、ビワはカズと一緒」
アレナリアの都合の言いように、説得されているのではとガザニアは思った。
少々気に障ったところもあったが、今はそれが自分にとって最善だと考え、ガザニアはアレナリアを監視する事が自分の仕事だと割り切った。
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