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五章 テクサイス帝国編 2 魔導列車に乗って
454 待ち人の正体 と 誘い
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《 現在 》
「思い出したなら知ってるだろうが、改めて自己紹介といこう。アタシはティグロン・ヴィジ・マ・レオラ。レオラで構わないぞ」
「ならこちらも改めて。カズはもう知ってるわね。私はアレナリア、こっちかビワで、そっちがレラ」
「相変わらず、多種多様なパーティーだ」
自らの素性は言わず、レオラは名乗っただけ。
「いやいや、肝心な事言ってないんだけど」
「カズが話しておいたんじゃないのか?」
「勝手に話していいような内容じゃないだろ」
「カズには素性がバレてるんだ。今さら隠しても意味ないだろ」
「それでもこれはレオラの口から言ってくれ」
レオラは少し面倒臭そうな顔をしながらも、自分の素性をさらっと言う。
「第六皇女で、守護者で、冒険者だ」
「……ん!?」
「……は!?」
「……え!?」
驚いた三人はカズに顔を向けると、カズはこくりと頷いた。
するとアレナリアは片膝をついて頭を下げる。
それを見た二人も真似て、同じ様にした。
「公の場ではないんだ。そういった事は必要ない。アタシは堅苦しいのは嫌いだ。だから礼儀もいらん。今はただの冒険者だ」
「だそうだ。本人が言った通り、一人の冒険者として接すればいいんだと」
「レオラ様が…」
「レオラで良いと言ったろ」
「レオラはどうしてカズを探しに来たの?」
「それは俺も聞きたい。守護者ならグリズさんとミゼットさんと繋がってるのはわかる。でもそれと俺を待ってた理由がわからん」
「列車が来るまで時間もそんなにない。とりあえず手短に説明する」
切っ掛けはグリズとの話。
レオラがグリズと会ったのは、カズ達がキ町でグリズと別れた直後「面白そうな連中を見つけたが、正式なパーティーを組んでなかったから、わいの種族をパーティー名に付けさせた」と聞いた。
寄った街のギルドで〝ユウヒの片腕〟を探して、一目見ようとをしていたところに、トンネル内でそれらしき者達の馬車に乗ることが出来た。
それからの行動をギルド伝で情報を集め、少し前にバイアステッチのミゼットから出発したと連絡があって探していた。
ざっくりとした理由は、自分の仕事を手伝わせるため。
「悪いけど、俺達にも目的があるんだ。だからレオラの配下になる気はない」
「ハッハッは。フラれたか。まあそうだろうとは思った」
「やけにあっさりと引き下がったわね」
「ワイバーンを相手に出来るエルフに、暗殺者と変異種の大百足を余裕で倒せるカズ。そこに裁縫が出来る獣人のメイドと、妖精付きだ」
「やっぱり知ってたのか」
「まあな。だが安心しな。これはグリズとミゼットから直接来た情報だ。ギルドには知られてない。権力を使ってアタシ直属の冒険者パーティーとして置く事も出来るが、そういうのは好きじゃなくてね」
「だったらどうするの?」
「これは提案なんだが、帝都に滞在するなら、アタシの所に来ないか? 住む所と食べ物には困らないぞ」
「ただより高い物はない。だろ。何が目的だ?」
「さっき説明した通りだ。滞在してる間は、アタシの仕事を手伝ってほしい。無理強いする気はないが、面倒事だと思ってもらって構わない。その代わり見返りは用意する。ギルドの依頼より報酬は多く出すぞ。金はあっても困らないだろ」
「その話しに乗ったとしたら、報酬は金銭じゃなく情報が欲しい。と、言ったら?」
「情報? どんなのだ?」
「とりあえずはレラの故郷探し。帝都にもレラと同じフェアリーは居るんだろ?」
「少数ではあるが居る。渡りを付ける事は出来るかも知れんが、欲してる情報かどうかは保証できない」
「……少し相談させてくれ」
「構わないぞ」
カズはアレナリアとビワとレラを連れて、一度レオラの部屋を出て、五分程で戻った。
「早かったな。それで返答は?」
「わかっ…」
「決まりだ。行くぞ」
「待て待て。せっかちだな。その前に確認を」
「確認?」
「帝都での俺達の安全。情報の流出。権力を使っての無理強い」
またもや面倒臭そうにしながらも、一応カズの質問に答えた。
「カズ達の行動にもよるが、帝都での安全は約束しよう。情報に関しては、グリズとミゼットが知ってるんだ。現状で留める事が出来る…とまでは言えないが、アタシは口外しない。権力もアタシは行使するつもりはないぞ」
「気になる言い方をするじゃないか。それは…」
「そろそろ時間だ。続きは後で聞く。列車代は出してやるから安心しろ。さあ、行くぞ」
話を途中で遮るレオラに若干の不安は残るものの、カズは有益な話を見す見す逃す事はないと考えた。
これでレラの件が片付くかも知れないと良い方に考え、とりあえずレオラに付いて行く事になった。
急きょ予定が変わり、再会した第六皇女で守護者のレオラと共に、帝都に向かう事になった。
宿屋を出ると、レオラはフード付きの外套着て、フードを深く被る。
駅に着くとレオラが二等車の乗車券を人数分買い、五人は駅に入ってきた魔導列車に乗った。
現状では目立つ特等車や一等車には乗らなかった。
その点は分かっているのだと、カズとアレナリアは安心した。
レオラが言うには、帝都まで小一時間で着くとのことだった。
何かしら話をしてくると思っていたが他に乗客も居たからだろうか、魔導列車に乗ってからレオラは静かだった。
素性がバレないようにする為だろうとカズは考え、レオラの名前を呼ばないように、話し掛ける事はしなかった。
アレナリアは帝都に着く前に、レオラに詳しく話を聞いた方がいいじゃないかと、カズに耳打ちする。
周囲にレオラの存在がバレれば、騒ぎになるの明らか。
レオラもそれを分かっているからこそ、フードを深く被り黙っているだろうとカズは説明した。
渋々聞き入れるアレナリアは、正面に座るレオラをじっと見て一言。
「まさか、寝てないわよね?」
「それはないだろ。後で話を聞くって言っといて寝るなんて」
二人の話を聞いたレラが、ちょこちょこと動きだし、こそっとレオラの顔を覗き込む。
「あ、おいレラ」
「寝てるよ」
「……は? 寝てる?」
「うん。寝てる」
まさかと思ったが、カズも姿勢を低くして、レオラの被るフードを下から覗いた。
すると物の見事に爆睡していた。
列車の窓から見える道が整備され始め、建物も徐々に増えてきた。
帝都に入り駅の間隔も短くなり、線路も増えて列車もすれ違うようになった。
三つの駅を通過する頃には、多くの乗客が乗り降りし、車内も結構混むようになった。
二等車の席も埋まりだし、三等車では立っている乗客も増えてきた。
この頃になるとレオラはすっかり目を覚ましていた。
「次で降りるぞ」
レオラの言葉で外を見るが、街の風景は帝国の中心都市とは思えないほど、住宅が建ち並んでいた。
魔導列車を降りて駅を出ると、住人が仕事を終えて帰路につく時間帯だった。
「ここ帝都…だよな?」
「まだ端だ。今日はここで宿を取る。アタシの屋敷までは、まだ列車で半日掛かる」
「まだ端って。帝都はどれだけ広いんだ?」
「東西だと列車で一日といったところか。駅が多い分、停車する回数も多く時間が掛かる。速度も街の外を走る半分といったところだ。ただし一部の者が乗る魔導列車は別だ」
「それはレオラのような立場か?」
「簡単に言えばそうだ」
賑わう通りを話をしながら、レオラの案内で宿屋に向かった。
着いたのはやはり宿泊費が高い宿屋。
だが豪商や貴族しか宿泊しないかといえば、そういうではなさそう。
周囲の宿屋と比べると、中の上と言ったとこらだろう。
レオラは宿屋に入ると、従業員以外の者がいないのを確かめるてから、フードを外し顔を見せた。
この街の駅で降りた際に使う宿屋らしく、レオラが二言三言話すと従業員は何も言わず五人を部屋へと案内した。
レオラは最上階の部屋に、カズ達四人は一階下の部屋に。
「思い出したなら知ってるだろうが、改めて自己紹介といこう。アタシはティグロン・ヴィジ・マ・レオラ。レオラで構わないぞ」
「ならこちらも改めて。カズはもう知ってるわね。私はアレナリア、こっちかビワで、そっちがレラ」
「相変わらず、多種多様なパーティーだ」
自らの素性は言わず、レオラは名乗っただけ。
「いやいや、肝心な事言ってないんだけど」
「カズが話しておいたんじゃないのか?」
「勝手に話していいような内容じゃないだろ」
「カズには素性がバレてるんだ。今さら隠しても意味ないだろ」
「それでもこれはレオラの口から言ってくれ」
レオラは少し面倒臭そうな顔をしながらも、自分の素性をさらっと言う。
「第六皇女で、守護者で、冒険者だ」
「……ん!?」
「……は!?」
「……え!?」
驚いた三人はカズに顔を向けると、カズはこくりと頷いた。
するとアレナリアは片膝をついて頭を下げる。
それを見た二人も真似て、同じ様にした。
「公の場ではないんだ。そういった事は必要ない。アタシは堅苦しいのは嫌いだ。だから礼儀もいらん。今はただの冒険者だ」
「だそうだ。本人が言った通り、一人の冒険者として接すればいいんだと」
「レオラ様が…」
「レオラで良いと言ったろ」
「レオラはどうしてカズを探しに来たの?」
「それは俺も聞きたい。守護者ならグリズさんとミゼットさんと繋がってるのはわかる。でもそれと俺を待ってた理由がわからん」
「列車が来るまで時間もそんなにない。とりあえず手短に説明する」
切っ掛けはグリズとの話。
レオラがグリズと会ったのは、カズ達がキ町でグリズと別れた直後「面白そうな連中を見つけたが、正式なパーティーを組んでなかったから、わいの種族をパーティー名に付けさせた」と聞いた。
寄った街のギルドで〝ユウヒの片腕〟を探して、一目見ようとをしていたところに、トンネル内でそれらしき者達の馬車に乗ることが出来た。
それからの行動をギルド伝で情報を集め、少し前にバイアステッチのミゼットから出発したと連絡があって探していた。
ざっくりとした理由は、自分の仕事を手伝わせるため。
「悪いけど、俺達にも目的があるんだ。だからレオラの配下になる気はない」
「ハッハッは。フラれたか。まあそうだろうとは思った」
「やけにあっさりと引き下がったわね」
「ワイバーンを相手に出来るエルフに、暗殺者と変異種の大百足を余裕で倒せるカズ。そこに裁縫が出来る獣人のメイドと、妖精付きだ」
「やっぱり知ってたのか」
「まあな。だが安心しな。これはグリズとミゼットから直接来た情報だ。ギルドには知られてない。権力を使ってアタシ直属の冒険者パーティーとして置く事も出来るが、そういうのは好きじゃなくてね」
「だったらどうするの?」
「これは提案なんだが、帝都に滞在するなら、アタシの所に来ないか? 住む所と食べ物には困らないぞ」
「ただより高い物はない。だろ。何が目的だ?」
「さっき説明した通りだ。滞在してる間は、アタシの仕事を手伝ってほしい。無理強いする気はないが、面倒事だと思ってもらって構わない。その代わり見返りは用意する。ギルドの依頼より報酬は多く出すぞ。金はあっても困らないだろ」
「その話しに乗ったとしたら、報酬は金銭じゃなく情報が欲しい。と、言ったら?」
「情報? どんなのだ?」
「とりあえずはレラの故郷探し。帝都にもレラと同じフェアリーは居るんだろ?」
「少数ではあるが居る。渡りを付ける事は出来るかも知れんが、欲してる情報かどうかは保証できない」
「……少し相談させてくれ」
「構わないぞ」
カズはアレナリアとビワとレラを連れて、一度レオラの部屋を出て、五分程で戻った。
「早かったな。それで返答は?」
「わかっ…」
「決まりだ。行くぞ」
「待て待て。せっかちだな。その前に確認を」
「確認?」
「帝都での俺達の安全。情報の流出。権力を使っての無理強い」
またもや面倒臭そうにしながらも、一応カズの質問に答えた。
「カズ達の行動にもよるが、帝都での安全は約束しよう。情報に関しては、グリズとミゼットが知ってるんだ。現状で留める事が出来る…とまでは言えないが、アタシは口外しない。権力もアタシは行使するつもりはないぞ」
「気になる言い方をするじゃないか。それは…」
「そろそろ時間だ。続きは後で聞く。列車代は出してやるから安心しろ。さあ、行くぞ」
話を途中で遮るレオラに若干の不安は残るものの、カズは有益な話を見す見す逃す事はないと考えた。
これでレラの件が片付くかも知れないと良い方に考え、とりあえずレオラに付いて行く事になった。
急きょ予定が変わり、再会した第六皇女で守護者のレオラと共に、帝都に向かう事になった。
宿屋を出ると、レオラはフード付きの外套着て、フードを深く被る。
駅に着くとレオラが二等車の乗車券を人数分買い、五人は駅に入ってきた魔導列車に乗った。
現状では目立つ特等車や一等車には乗らなかった。
その点は分かっているのだと、カズとアレナリアは安心した。
レオラが言うには、帝都まで小一時間で着くとのことだった。
何かしら話をしてくると思っていたが他に乗客も居たからだろうか、魔導列車に乗ってからレオラは静かだった。
素性がバレないようにする為だろうとカズは考え、レオラの名前を呼ばないように、話し掛ける事はしなかった。
アレナリアは帝都に着く前に、レオラに詳しく話を聞いた方がいいじゃないかと、カズに耳打ちする。
周囲にレオラの存在がバレれば、騒ぎになるの明らか。
レオラもそれを分かっているからこそ、フードを深く被り黙っているだろうとカズは説明した。
渋々聞き入れるアレナリアは、正面に座るレオラをじっと見て一言。
「まさか、寝てないわよね?」
「それはないだろ。後で話を聞くって言っといて寝るなんて」
二人の話を聞いたレラが、ちょこちょこと動きだし、こそっとレオラの顔を覗き込む。
「あ、おいレラ」
「寝てるよ」
「……は? 寝てる?」
「うん。寝てる」
まさかと思ったが、カズも姿勢を低くして、レオラの被るフードを下から覗いた。
すると物の見事に爆睡していた。
列車の窓から見える道が整備され始め、建物も徐々に増えてきた。
帝都に入り駅の間隔も短くなり、線路も増えて列車もすれ違うようになった。
三つの駅を通過する頃には、多くの乗客が乗り降りし、車内も結構混むようになった。
二等車の席も埋まりだし、三等車では立っている乗客も増えてきた。
この頃になるとレオラはすっかり目を覚ましていた。
「次で降りるぞ」
レオラの言葉で外を見るが、街の風景は帝国の中心都市とは思えないほど、住宅が建ち並んでいた。
魔導列車を降りて駅を出ると、住人が仕事を終えて帰路につく時間帯だった。
「ここ帝都…だよな?」
「まだ端だ。今日はここで宿を取る。アタシの屋敷までは、まだ列車で半日掛かる」
「まだ端って。帝都はどれだけ広いんだ?」
「東西だと列車で一日といったところか。駅が多い分、停車する回数も多く時間が掛かる。速度も街の外を走る半分といったところだ。ただし一部の者が乗る魔導列車は別だ」
「それはレオラのような立場か?」
「簡単に言えばそうだ」
賑わう通りを話をしながら、レオラの案内で宿屋に向かった。
着いたのはやはり宿泊費が高い宿屋。
だが豪商や貴族しか宿泊しないかといえば、そういうではなさそう。
周囲の宿屋と比べると、中の上と言ったとこらだろう。
レオラは宿屋に入ると、従業員以外の者がいないのを確かめるてから、フードを外し顔を見せた。
この街の駅で降りた際に使う宿屋らしく、レオラが二言三言話すと従業員は何も言わず五人を部屋へと案内した。
レオラは最上階の部屋に、カズ達四人は一階下の部屋に。
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