462 / 784
五章 テクサイス帝国編 2 魔導列車に乗って
445 モンスターの脅威を知らない無知な冒険者
しおりを挟む
倒したスパイクアントから素材になりそうな脚を集めて、他のモンスターが来ないように死骸を燃やして地中に埋めた。
あとはギルドに戻り、討伐完了の報告をして依頼は終了。
のはずだったが、町に入る扉をドンドンと叩き、騒ぐ声が聞こえてきた。
「誰かいるわね」
「何か慌ててるみたいですね」
「だな(フラグ強制回収ってか)」
四人が扉まで戻ると、ギルドで見かけた三人の若い男の冒険者が中に入れろと騒いでいた。
兵士は扉の小さな覗き窓からその三人を見るも、通した覚えもなく許可証も持ってないので、町の住人だと確認が取れるまで扉を開けようとはしない。
「あの三人どこから出たんだろう? あちしみたいに実は羽があって飛べるとか?」
「そんなわけないでしょ。ただモンスターから逃げて来たのは確かね。ほら見えてきた。あれは……初めて見るわ」
アレナリアが指差す方を見ると、ゆっくりと移動するモンスターの姿が目に入った。
カズはすぐに《分析》を使用して、若者三人を追い掛けてきたモンスターを調べた。
「近くの生物を見境なく食べる大口ミミズ。名前は貪りワーム。レベルは23」
「あんなのが町に入ったら、住人は皆食べられるわね」
扉の前で騒いでいた若者らが、後方に迫る貪りワームに気付き、カズ達の方へ逃げて来る。
助けてくれと半泣き状態の三人は、カズ達の後ろに回り座り込む。
「あなた達、町の住人よね? どこから出たの?」
「そ、そんなことより、あれなんとかしてくれ! 冒険者なんだろ!」
「口が悪いわね。あなた達だって冒険者なんでしょ。モンスターを討伐しようとして死んでも、それは自己責任。それなのに、モンスターを引き連れて町に戻ろうとするなんて論外。被害が出たら冒険者の登録は剥奪されて牢屋行き。場合によっては罪人奴隷になって強制労働よ」
三人の若い冒険者を反省させるのに、脅かす言い方をする。
「そ、そんな……」
「ちょっと見るだけだったんだ。でも貪りワームに気付かれて……」
「動きが遅かったから、おれたちだけでも倒せる弱いモンスターだと……」
顔が青ざめて後悔の色を浮かべる三人。
「まったく……ギルドに戻ったら、罰があると思いなさい〈クイックフリーズ〉」
アレナリアが杖を構えて氷結魔法を使用し、貪りワームを瞬時に凍結させ〈エアースラッシュ〉でバラバラにした。
「あとは俺が〈アースホール〉」
カズは地面に大きな穴を空けて、バラバラになった貪りワームを地中深くに埋めた。
「これで大丈夫だろ」
「ええ。さあギルドに戻りましょう。あなた達はギルドで嘘偽りなく話すこと。その後でキツいお仕置きがあると覚悟しておきなさい」
自分達が必死で逃げてきたモンスターを、意図も容易く倒してしまったのを見た三人は、アレナリアの言うことを素直に聞いた。
兵士に扉を開けてもらい、面倒事を起こした三人を連れてギルドに戻って行く。
三人が町に入るのにあたり、住んでる区画と名前を兵士に教える事になった。
ギルドに討伐完了の報告と、一緒に連れて来た三人についてアレナリアは説明をした。
当然の事ながら顔見知りのギルド職員からはこっ酷く怒られ、ギルドへの出入りを一ヶ月禁止されて、ランクも功績も全て初期状態に戻された。
怪我も負わず死ぬこともなく、これで済んだのだから、三人にとっては最良の結果。
当然家族にも連絡がいき、家に戻れば更に怒られる事にはなるのは確定している。
そして聴取が始まり、三人がどうやって外に出たのかという質問に、兵士が外壁に異常がないかを調査する時に、施錠しなかった扉からこっそり出たと答えた。
どうやら扉を警備する兵士が、一人しかいない場所があり、外壁を調査する時間帯を覚えたらしい。
雑な扉の管理もそうだが、外に出た三人は、どうやって中に戻ってくるつもりだったのだろうか?
まさか次の外壁調査まで、外に居るつもりだったのだろうか?
ずさんな考えを聞き、アレナリアも職員も呆れてしまった。
三人を家に帰らせると、不用心な兵士に対して、支部長が戻ったら抗議することを決めて、職員は抗議文書制作に取り掛かった。
職員から依頼の報酬は翌日にしてほしいと言われ、アレナリアは了承して四人は宿屋に戻った。
午後は出歩かずに宿屋で過ごした。
昼食後すぐにレラは昼寝をし、ビワはクルエルから教わった刺繍の練習を始めた。
アレナリアは自分でもやってみていと、ビワに教わりながらチクチクと花の刺繍をする。
カズはそれを邪魔にならないように、少し離れて静かに見ている。
こうしてのんびりと過ごすのはやっぱり良いなと感じていると、カズはいつの間にか寝てしまい、静かな午後が過ぎた。
◇◆◇◆◇
初めての魔導列車に乗ったが、行く先を決めなかったことで、次が住宅の町だと知らず降りる事に。
駅員に先の街について聞き、二日後に来る魔導列車が畜産の街に行くと言うので、二日住宅の町に滞在し、乗り換えてそちらに行くことにした。
そして住宅の町エイト・タウンこと、通称ウッドタウンで二日過ごし、今日到着する魔導列車に乗るのに、宿屋で朝食を済ませ、冒険者ギルドに前日の報酬を受け取りに行き、それからエイト・タウンの駅に向かう。
魔導列車が到着するのは昼頃だとギルドで聞き、時間に余裕があるので焦らずにゆっくりと駅に向かった。
カズが駅で前回と同じ二等車の乗車券を買おうとすると、空いてるだろうから乗車券だけの三等車にしようとアレナリアが言ってきた。
「俺は別に三等車でも構わないが、レラとビワは椅子が固いの大丈夫か? 二等車の席は辛うじてクッションがあったが、三等車はそれも無いはずだぞ」
「それは大丈夫。ビワと昨日の内に用意したから」
「そう? なら、俺は別にいいけど」
結局次の街まで四人分の乗車券金貨二枚を支払い、魔導列車が来るのをホームで待った。
小一時間待つと街の外から汽笛が聞こえ、外壁の大きな扉が開き魔導列車が街に入って来た。
「あれが先頭車か(SLっぽい見た目をしてるけど、少し違うな。そりゃそうか。蒸気で走るわけじゃないんだ)」
カズは初めて見た先頭の機関車に煙突は無いが、何かを放出するような管が多くあって気になったので《鑑定》を使用した。
「へぇ(なるほどな)」
魔素還元式というだけあり、線路から取り込んだ魔力と、大型の魔素蓄積型人工鉱石の燃料を消費しきれなかったのを、機関車外に放出して魔素に戻しているのが分かった。
「どうかしたのカズ?」
「ちょっと機関車を調べてただけ。さあ、乗ろう」
四人は到着した魔導列車の後方に移動し、三等車に乗った。
二日前に乗った魔導列車と同じで乗客数は少なく、席に座ることが出来る。
ただ思っていた通り固く、長時間座るとお尻が痛くなる。
「これカズのね」
「座布団?」
「クッションよ。昨日カズとレラが昼寝してる間に、ビワと一緒に作ったの。これがあれば、三等車の固い椅子でも大丈夫でしょ。二等車でも少しお尻が痛くなりそうだったから」
「へぇ。ありがとう。四人分も作るの大変だったんじゃない?」
「私はパフさんのお店で使ってたのに、少し手を加えただけなので」
「なんかあちしのボロいんだけど」
「ほら私のも同じ。座れば一緒よ。一緒」
アレナリアは縫い目が粗い自分のクッションをレラに見せた。
レラはカズが持っているのと比べ、明らかに出来が違うと知る。
「カズのだけビワが作ったんでしょ。あちしもビワに作って欲しかったんだけど!」
「そんなこと言わないのレラ。アレナリアさんが一生懸命に作ったのよ」
「わ、悪かったわね下手で。これでもビワに習いながらやったのよ(本当は私が作ったのをカズに使ってもらいたかったんだけど、これはちょっと……)」
「ビワの作ったの使うか?」
「大丈夫。カズはビワが作ってくれたの使って。私は自分で作ったのでいい。使えば改善点がわかるから」
「そ、そうか。なら使わせてもらうよビワ」
「はい」
自分が役に立ったと、笑みを見せ喜ぶビワ。
それぞれ座布団を敷き、魔導列車はエイト・タウンの駅を発車して住宅の町を出る。
分岐した場所まで街中を走るのと同じくらいの速度で進み、分岐した線路を過ぎて南東方面に移動し、魔導列車は時速80キロ程まで上がり走行する。
あとはギルドに戻り、討伐完了の報告をして依頼は終了。
のはずだったが、町に入る扉をドンドンと叩き、騒ぐ声が聞こえてきた。
「誰かいるわね」
「何か慌ててるみたいですね」
「だな(フラグ強制回収ってか)」
四人が扉まで戻ると、ギルドで見かけた三人の若い男の冒険者が中に入れろと騒いでいた。
兵士は扉の小さな覗き窓からその三人を見るも、通した覚えもなく許可証も持ってないので、町の住人だと確認が取れるまで扉を開けようとはしない。
「あの三人どこから出たんだろう? あちしみたいに実は羽があって飛べるとか?」
「そんなわけないでしょ。ただモンスターから逃げて来たのは確かね。ほら見えてきた。あれは……初めて見るわ」
アレナリアが指差す方を見ると、ゆっくりと移動するモンスターの姿が目に入った。
カズはすぐに《分析》を使用して、若者三人を追い掛けてきたモンスターを調べた。
「近くの生物を見境なく食べる大口ミミズ。名前は貪りワーム。レベルは23」
「あんなのが町に入ったら、住人は皆食べられるわね」
扉の前で騒いでいた若者らが、後方に迫る貪りワームに気付き、カズ達の方へ逃げて来る。
助けてくれと半泣き状態の三人は、カズ達の後ろに回り座り込む。
「あなた達、町の住人よね? どこから出たの?」
「そ、そんなことより、あれなんとかしてくれ! 冒険者なんだろ!」
「口が悪いわね。あなた達だって冒険者なんでしょ。モンスターを討伐しようとして死んでも、それは自己責任。それなのに、モンスターを引き連れて町に戻ろうとするなんて論外。被害が出たら冒険者の登録は剥奪されて牢屋行き。場合によっては罪人奴隷になって強制労働よ」
三人の若い冒険者を反省させるのに、脅かす言い方をする。
「そ、そんな……」
「ちょっと見るだけだったんだ。でも貪りワームに気付かれて……」
「動きが遅かったから、おれたちだけでも倒せる弱いモンスターだと……」
顔が青ざめて後悔の色を浮かべる三人。
「まったく……ギルドに戻ったら、罰があると思いなさい〈クイックフリーズ〉」
アレナリアが杖を構えて氷結魔法を使用し、貪りワームを瞬時に凍結させ〈エアースラッシュ〉でバラバラにした。
「あとは俺が〈アースホール〉」
カズは地面に大きな穴を空けて、バラバラになった貪りワームを地中深くに埋めた。
「これで大丈夫だろ」
「ええ。さあギルドに戻りましょう。あなた達はギルドで嘘偽りなく話すこと。その後でキツいお仕置きがあると覚悟しておきなさい」
自分達が必死で逃げてきたモンスターを、意図も容易く倒してしまったのを見た三人は、アレナリアの言うことを素直に聞いた。
兵士に扉を開けてもらい、面倒事を起こした三人を連れてギルドに戻って行く。
三人が町に入るのにあたり、住んでる区画と名前を兵士に教える事になった。
ギルドに討伐完了の報告と、一緒に連れて来た三人についてアレナリアは説明をした。
当然の事ながら顔見知りのギルド職員からはこっ酷く怒られ、ギルドへの出入りを一ヶ月禁止されて、ランクも功績も全て初期状態に戻された。
怪我も負わず死ぬこともなく、これで済んだのだから、三人にとっては最良の結果。
当然家族にも連絡がいき、家に戻れば更に怒られる事にはなるのは確定している。
そして聴取が始まり、三人がどうやって外に出たのかという質問に、兵士が外壁に異常がないかを調査する時に、施錠しなかった扉からこっそり出たと答えた。
どうやら扉を警備する兵士が、一人しかいない場所があり、外壁を調査する時間帯を覚えたらしい。
雑な扉の管理もそうだが、外に出た三人は、どうやって中に戻ってくるつもりだったのだろうか?
まさか次の外壁調査まで、外に居るつもりだったのだろうか?
ずさんな考えを聞き、アレナリアも職員も呆れてしまった。
三人を家に帰らせると、不用心な兵士に対して、支部長が戻ったら抗議することを決めて、職員は抗議文書制作に取り掛かった。
職員から依頼の報酬は翌日にしてほしいと言われ、アレナリアは了承して四人は宿屋に戻った。
午後は出歩かずに宿屋で過ごした。
昼食後すぐにレラは昼寝をし、ビワはクルエルから教わった刺繍の練習を始めた。
アレナリアは自分でもやってみていと、ビワに教わりながらチクチクと花の刺繍をする。
カズはそれを邪魔にならないように、少し離れて静かに見ている。
こうしてのんびりと過ごすのはやっぱり良いなと感じていると、カズはいつの間にか寝てしまい、静かな午後が過ぎた。
◇◆◇◆◇
初めての魔導列車に乗ったが、行く先を決めなかったことで、次が住宅の町だと知らず降りる事に。
駅員に先の街について聞き、二日後に来る魔導列車が畜産の街に行くと言うので、二日住宅の町に滞在し、乗り換えてそちらに行くことにした。
そして住宅の町エイト・タウンこと、通称ウッドタウンで二日過ごし、今日到着する魔導列車に乗るのに、宿屋で朝食を済ませ、冒険者ギルドに前日の報酬を受け取りに行き、それからエイト・タウンの駅に向かう。
魔導列車が到着するのは昼頃だとギルドで聞き、時間に余裕があるので焦らずにゆっくりと駅に向かった。
カズが駅で前回と同じ二等車の乗車券を買おうとすると、空いてるだろうから乗車券だけの三等車にしようとアレナリアが言ってきた。
「俺は別に三等車でも構わないが、レラとビワは椅子が固いの大丈夫か? 二等車の席は辛うじてクッションがあったが、三等車はそれも無いはずだぞ」
「それは大丈夫。ビワと昨日の内に用意したから」
「そう? なら、俺は別にいいけど」
結局次の街まで四人分の乗車券金貨二枚を支払い、魔導列車が来るのをホームで待った。
小一時間待つと街の外から汽笛が聞こえ、外壁の大きな扉が開き魔導列車が街に入って来た。
「あれが先頭車か(SLっぽい見た目をしてるけど、少し違うな。そりゃそうか。蒸気で走るわけじゃないんだ)」
カズは初めて見た先頭の機関車に煙突は無いが、何かを放出するような管が多くあって気になったので《鑑定》を使用した。
「へぇ(なるほどな)」
魔素還元式というだけあり、線路から取り込んだ魔力と、大型の魔素蓄積型人工鉱石の燃料を消費しきれなかったのを、機関車外に放出して魔素に戻しているのが分かった。
「どうかしたのカズ?」
「ちょっと機関車を調べてただけ。さあ、乗ろう」
四人は到着した魔導列車の後方に移動し、三等車に乗った。
二日前に乗った魔導列車と同じで乗客数は少なく、席に座ることが出来る。
ただ思っていた通り固く、長時間座るとお尻が痛くなる。
「これカズのね」
「座布団?」
「クッションよ。昨日カズとレラが昼寝してる間に、ビワと一緒に作ったの。これがあれば、三等車の固い椅子でも大丈夫でしょ。二等車でも少しお尻が痛くなりそうだったから」
「へぇ。ありがとう。四人分も作るの大変だったんじゃない?」
「私はパフさんのお店で使ってたのに、少し手を加えただけなので」
「なんかあちしのボロいんだけど」
「ほら私のも同じ。座れば一緒よ。一緒」
アレナリアは縫い目が粗い自分のクッションをレラに見せた。
レラはカズが持っているのと比べ、明らかに出来が違うと知る。
「カズのだけビワが作ったんでしょ。あちしもビワに作って欲しかったんだけど!」
「そんなこと言わないのレラ。アレナリアさんが一生懸命に作ったのよ」
「わ、悪かったわね下手で。これでもビワに習いながらやったのよ(本当は私が作ったのをカズに使ってもらいたかったんだけど、これはちょっと……)」
「ビワの作ったの使うか?」
「大丈夫。カズはビワが作ってくれたの使って。私は自分で作ったのでいい。使えば改善点がわかるから」
「そ、そうか。なら使わせてもらうよビワ」
「はい」
自分が役に立ったと、笑みを見せ喜ぶビワ。
それぞれ座布団を敷き、魔導列車はエイト・タウンの駅を発車して住宅の町を出る。
分岐した場所まで街中を走るのと同じくらいの速度で進み、分岐した線路を過ぎて南東方面に移動し、魔導列車は時速80キロ程まで上がり走行する。
4
お気に入りに追加
571
あなたにおすすめの小説
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
転生農家の俺、賢者の遺産を手に入れたので帝国を揺るがす大発明を連発する
昼から山猫
ファンタジー
地方農村に生まれたグレンは、前世はただの会社員だった転生者。特別な力はないが、ある日、村外れの洞窟で古代賢者の秘蔵書庫を発見。そこには世界を変える魔法理論や失われた工学が眠っていた。
グレンは農村の暮らしを少しでも良くするため、古代技術を応用し、便利な道具や魔法道具を続々と開発。村は繁栄し、噂は隣領や都市まで広がる。
しかし、帝国の魔術師団がその力を独占しようとグレンを狙い始める。領主達の思惑、帝国の陰謀、動き出す反乱軍。知恵と工夫で世界を変えたグレンは、これから巻き起こる激動にどう立ち向かうのか。
田舎者が賢者の遺産で世界へ挑む物語。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる