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五章 テクサイス帝国編 1 大陸最大の国
440 別れを告げて、裁縫の街バイアステッチを離れる
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日が暮れ工場の稼働が止まり、通りが仕事終わりの住人で混み始める頃、メリアスの家に全員が集まり、パフ、アレナリア、メリアス、ヤトコは酒を飲み語らい、カズ、ビワ、クルエル、グレーツ、プフルはメリアスの特製茶を飲み、料理を楽しむ。
レラは羽目を外し過ぎるからと、カズにお酒の量を制限された。
最初不機嫌だったが、飲みから食いに主体を変えて、いつの間にか機嫌は良くなっていた。
三時間が過ぎ、酔ったパフをグレーツとプフルが送って行くと、メリアスの家を出る。
ちょうどその時カズを訪ね来客があった。
カズは来客に付いて行き、一旦メリアスの家を出た。
それから少ししてクルエルとレラが寝てしまったので、お別れ会はお開きとなった。
ヤトコは飲み直すと、一人で飲食店通りに向かった。
アレナリアとメリアスは、ビワを加えてもう少し飲むことになり、結局この日も三人はメリアスの家に泊まることになった。
摘まめる料理を少し残し、他を片付けて二次会が始まり、そこへ出ていたカズが戻る。
「三人だけになったの?」
「ヤトコさんは一人で飲みに行きはりました。クルエルとレラちゃんは、二階で寝とります」
「今夜も泊まらせてもらうのか。すみませんメリアスさん」
「構いませんよ。今日で最後やと思うと、なんか寂しいわ」
「今夜はとことん飲むわよ!」
「いや、飲み過ぎるなよ。明日出発だぞ」
「わかってるって。カズもこっち来て飲もうよ」
「俺はいい。明日の朝迎えに来る。ビワに無理矢理飲ますなよ」
「大丈夫。ちょっとだけにさせるから」
「無理してアレナリアに付き合わなくていいから(既にアレナリアは結構飲んでるか)」
「はい。お二人に少し付き合いましたら休みます。おやすみなさいカズさん」
「おやすみ(アレナリアの二日酔いは確定だろうな。この後飲む量で、半日寝込むか一日寝込むかってところだな)」
カズはメリアスの家を出て、借りている部屋に戻り、片付けと掃除(クリアかクリーンを使うだけが)をして、翌日出発する準備をして寝る。
念の為にメリアスの家を出る前に〈アラーム〉を使用してきていた。
◇◆◇◆◇
二ヶ月程借りていた部屋を引き取り、三人をメリアスの家に迎えに行き、クルエルを仕事に送ってからパフ達に別れを告げてバイアステッチを出立……の予定だったのだが、予想通りアレナリアは二日酔いで青ざめて動けずにいた。
気持ち悪がるアレナリアに二日酔いの苦い薬を渡して、寝坊助なレラをメリアスに頼み、クルエルをパフ手芸店にビワと一緒に送って行く。
「アレナリアさんに大丈夫ですかね?」
「注意したんだが駄目だった。飲み過ぎるなって言っておい…た時には遅かったみたいだけど」
「あれが二日酔いなんですか?」
「メリアスさんはそれほどでもなかったから、お酒に強いんだね。クルエルさんもお酒を飲むようになったら、ドワーフと張り合えるくらいになるのかな?」
「そんな飲みません。それにアレナリアさんのあれを見ると……」
青ざめ苦しがるアレナリアを見ていたクルエルは、お酒に対して良い印象を持てなくなっていた。
「初めて二日酔いになると、もう二度と酒なんて飲まない! と思うんだよ。でも酔うのが気持ち良くて、また飲んで二日酔いになってを繰り返すんだ(俺も最初の頃は、何度もゲロゲロしたっけ)」
カズは二日酔いになって、ゲロゲロ吐いていた昔の自分を思い出していた。
「それを聞くと、お酒なんて飲みたいと思いません。ビワさんは二日酔いにならないの?」
「私はあまり飲まないから」
「別にお酒を飲むのが悪いわけじゃないよ。加減を知って程々にすればいいだけ。ただその加減を知るには、自分がこれくらいまでなら。ってのを知る必要があるんだけど」
「それは、今日のアレナリアさんみたいになるって事ですか?」
「まあ簡単に言うとそうだね。少なくとも二、三度は二日酔いになるってことかな。ビワみたいに少しだけって決めて、それを実行出来ればいいんだけど。酒好きになると、あと少しとか言って飲んじゃうんだよ(どれだけ飲んでも平気なザルか、酒に耐性を持ってるなら話は別だけど)」
「だったら私はいいです。まだ一人暮らしもしてないですし、お酒飲んで今日のアレナリアみたいになったら、メリアス姉さんに余計迷惑かけますから」
「クルエルさんはしっかりしてるよ。でも、次に会った時に少しでも飲めるようになってれば、ビワとちょうど良い飲み相手になりそうだけどね」
「そうですね」
「ビワさんが言うなら、少し飲めるようになっておこうかな」
「気楽に考えればいいさ。アレナリアやメリアスさんに付き合えるくらい強くなる必要はないんだから」
「それはわかってます」
カズとビワはパフ手芸店にクルエルを送り届け、メリアスの家に戻り二日酔いから若干回復したアレナリアと、寝惚け眼のレラを連れてメリアスに別れ告げる。
別れる直前にメリアスが「そうそう。昨夜ヤトコさんが、出発前に鍛冶場に来てとのことでしで」と言う。
それを聞いたカズ達はメリアスの家を出ると、バイアステッチを離れヤトコが居る鍛冶小屋に向かった。
二日酔いのアレナリアに合わせて歩き、小一時間で着くところを、三十分以上長く掛かってしまった。
ヤトコの用事は、レラ用に作った武器を渡すことだった。
そんなことカズはすっかり忘れていた。
頼んだレラ本人さえも。
レラ用の武器は、5センチ程の小さなナイフ。
レラからしたら短剣くらいだろうか。
風属性の金属で出来たナイフはレラと相性が良く、レラの魔力を込めれば切れ味は上昇するはずだとヤトコは説明する。
「あとは色々と試して、手足の様に使えるよう身体に慣れされることだ」
「レラには使いこなせるまで、一人で持たせないようにします。危ないので(扱いと訓練はアレナリアに任せるかな)」
「それがいい」
ナイフは一旦カズが預かり【アイテムボックス】にしまい、ヤトコに別れを告げて四人は鍛冶小屋を離れる。
「ねえカズ。こんなのんびり歩いて、馬車に間に合うの?」
「私的には、明日出発にしてくれていいのだけど」
「何言ってるんだ。昨日お別れ会して、部屋も引き払ったんだぞ」
レラがクラフトまでの定期で出ている馬車に乗れるかカズに聞くと、二日酔いのアレナリアは今日馬車に乗る気になれなかった。
いつもなら乗り気でないレラに、アレナリアが注意をするのだが、珍しく立場が逆になった。
「言い忘れたけど馬車では行かない」
「え? じゃあクラフトまで歩くの? あちしやだよ。馬車でも十日掛かるのに」
「レラはどうせ歩かないでしょ」
「そうだよ。誰も見てないから飛んでるも~ん」
「二人共そこまで。二日酔いはどうだアレナリア?」
「カズがくれた薬飲んだから、だいぶましになった。まだ少し頭が痛いかな」
「昨夜注意したろ。今日出発するから飲み過ぎるなって。楽しかったのはわかるが、少しは限度ってもんをだな」
「……はい。ごめんなさい」
しょんぼりするアレナリアを見て、もしクルエルと一緒に寝ていなかったら、自分も怒られていただろうと思い、レラはアレナリアに少し同情する。
「あ、いや…ごめん言い過ぎた。早くクラフトに移動したかったもんだから」
「そんなに急いでも馬車で十日掛かるんだよ。あの馬のモンスターが引くのでも、六日だっけ?」
「何か急ぎの用事でも出来たんですか?」
当然のことながら気になり、レラとビワがカズに尋ねる。
「そういえば説明してなかったっけ。今から話すよ。その間にアレナリアの二日酔いも覚めるだろ(ここなら俺達以外に誰も居ないからちょうどいいな)」
鍛冶小屋が見えなくなるくらい離れ、だだっ広い荒野で休憩を取りながら、昨夜メリアスの家にカズを訪ねてきた人物について話し始める。
レラは羽目を外し過ぎるからと、カズにお酒の量を制限された。
最初不機嫌だったが、飲みから食いに主体を変えて、いつの間にか機嫌は良くなっていた。
三時間が過ぎ、酔ったパフをグレーツとプフルが送って行くと、メリアスの家を出る。
ちょうどその時カズを訪ね来客があった。
カズは来客に付いて行き、一旦メリアスの家を出た。
それから少ししてクルエルとレラが寝てしまったので、お別れ会はお開きとなった。
ヤトコは飲み直すと、一人で飲食店通りに向かった。
アレナリアとメリアスは、ビワを加えてもう少し飲むことになり、結局この日も三人はメリアスの家に泊まることになった。
摘まめる料理を少し残し、他を片付けて二次会が始まり、そこへ出ていたカズが戻る。
「三人だけになったの?」
「ヤトコさんは一人で飲みに行きはりました。クルエルとレラちゃんは、二階で寝とります」
「今夜も泊まらせてもらうのか。すみませんメリアスさん」
「構いませんよ。今日で最後やと思うと、なんか寂しいわ」
「今夜はとことん飲むわよ!」
「いや、飲み過ぎるなよ。明日出発だぞ」
「わかってるって。カズもこっち来て飲もうよ」
「俺はいい。明日の朝迎えに来る。ビワに無理矢理飲ますなよ」
「大丈夫。ちょっとだけにさせるから」
「無理してアレナリアに付き合わなくていいから(既にアレナリアは結構飲んでるか)」
「はい。お二人に少し付き合いましたら休みます。おやすみなさいカズさん」
「おやすみ(アレナリアの二日酔いは確定だろうな。この後飲む量で、半日寝込むか一日寝込むかってところだな)」
カズはメリアスの家を出て、借りている部屋に戻り、片付けと掃除(クリアかクリーンを使うだけが)をして、翌日出発する準備をして寝る。
念の為にメリアスの家を出る前に〈アラーム〉を使用してきていた。
◇◆◇◆◇
二ヶ月程借りていた部屋を引き取り、三人をメリアスの家に迎えに行き、クルエルを仕事に送ってからパフ達に別れを告げてバイアステッチを出立……の予定だったのだが、予想通りアレナリアは二日酔いで青ざめて動けずにいた。
気持ち悪がるアレナリアに二日酔いの苦い薬を渡して、寝坊助なレラをメリアスに頼み、クルエルをパフ手芸店にビワと一緒に送って行く。
「アレナリアさんに大丈夫ですかね?」
「注意したんだが駄目だった。飲み過ぎるなって言っておい…た時には遅かったみたいだけど」
「あれが二日酔いなんですか?」
「メリアスさんはそれほどでもなかったから、お酒に強いんだね。クルエルさんもお酒を飲むようになったら、ドワーフと張り合えるくらいになるのかな?」
「そんな飲みません。それにアレナリアさんのあれを見ると……」
青ざめ苦しがるアレナリアを見ていたクルエルは、お酒に対して良い印象を持てなくなっていた。
「初めて二日酔いになると、もう二度と酒なんて飲まない! と思うんだよ。でも酔うのが気持ち良くて、また飲んで二日酔いになってを繰り返すんだ(俺も最初の頃は、何度もゲロゲロしたっけ)」
カズは二日酔いになって、ゲロゲロ吐いていた昔の自分を思い出していた。
「それを聞くと、お酒なんて飲みたいと思いません。ビワさんは二日酔いにならないの?」
「私はあまり飲まないから」
「別にお酒を飲むのが悪いわけじゃないよ。加減を知って程々にすればいいだけ。ただその加減を知るには、自分がこれくらいまでなら。ってのを知る必要があるんだけど」
「それは、今日のアレナリアさんみたいになるって事ですか?」
「まあ簡単に言うとそうだね。少なくとも二、三度は二日酔いになるってことかな。ビワみたいに少しだけって決めて、それを実行出来ればいいんだけど。酒好きになると、あと少しとか言って飲んじゃうんだよ(どれだけ飲んでも平気なザルか、酒に耐性を持ってるなら話は別だけど)」
「だったら私はいいです。まだ一人暮らしもしてないですし、お酒飲んで今日のアレナリアみたいになったら、メリアス姉さんに余計迷惑かけますから」
「クルエルさんはしっかりしてるよ。でも、次に会った時に少しでも飲めるようになってれば、ビワとちょうど良い飲み相手になりそうだけどね」
「そうですね」
「ビワさんが言うなら、少し飲めるようになっておこうかな」
「気楽に考えればいいさ。アレナリアやメリアスさんに付き合えるくらい強くなる必要はないんだから」
「それはわかってます」
カズとビワはパフ手芸店にクルエルを送り届け、メリアスの家に戻り二日酔いから若干回復したアレナリアと、寝惚け眼のレラを連れてメリアスに別れ告げる。
別れる直前にメリアスが「そうそう。昨夜ヤトコさんが、出発前に鍛冶場に来てとのことでしで」と言う。
それを聞いたカズ達はメリアスの家を出ると、バイアステッチを離れヤトコが居る鍛冶小屋に向かった。
二日酔いのアレナリアに合わせて歩き、小一時間で着くところを、三十分以上長く掛かってしまった。
ヤトコの用事は、レラ用に作った武器を渡すことだった。
そんなことカズはすっかり忘れていた。
頼んだレラ本人さえも。
レラ用の武器は、5センチ程の小さなナイフ。
レラからしたら短剣くらいだろうか。
風属性の金属で出来たナイフはレラと相性が良く、レラの魔力を込めれば切れ味は上昇するはずだとヤトコは説明する。
「あとは色々と試して、手足の様に使えるよう身体に慣れされることだ」
「レラには使いこなせるまで、一人で持たせないようにします。危ないので(扱いと訓練はアレナリアに任せるかな)」
「それがいい」
ナイフは一旦カズが預かり【アイテムボックス】にしまい、ヤトコに別れを告げて四人は鍛冶小屋を離れる。
「ねえカズ。こんなのんびり歩いて、馬車に間に合うの?」
「私的には、明日出発にしてくれていいのだけど」
「何言ってるんだ。昨日お別れ会して、部屋も引き払ったんだぞ」
レラがクラフトまでの定期で出ている馬車に乗れるかカズに聞くと、二日酔いのアレナリアは今日馬車に乗る気になれなかった。
いつもなら乗り気でないレラに、アレナリアが注意をするのだが、珍しく立場が逆になった。
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「カズがくれた薬飲んだから、だいぶましになった。まだ少し頭が痛いかな」
「昨夜注意したろ。今日出発するから飲み過ぎるなって。楽しかったのはわかるが、少しは限度ってもんをだな」
「……はい。ごめんなさい」
しょんぼりするアレナリアを見て、もしクルエルと一緒に寝ていなかったら、自分も怒られていただろうと思い、レラはアレナリアに少し同情する。
「あ、いや…ごめん言い過ぎた。早くクラフトに移動したかったもんだから」
「そんなに急いでも馬車で十日掛かるんだよ。あの馬のモンスターが引くのでも、六日だっけ?」
「何か急ぎの用事でも出来たんですか?」
当然のことながら気になり、レラとビワがカズに尋ねる。
「そういえば説明してなかったっけ。今から話すよ。その間にアレナリアの二日酔いも覚めるだろ(ここなら俺達以外に誰も居ないからちょうどいいな)」
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