442 / 789
五章 テクサイス帝国編 1 大陸最大の国
425 特製のお茶 と 到着する一行
しおりを挟む
リビングルームに通され三人掛けのソファーに座るアレナリアは、失礼だと思いながらも右へ左へと視線を動かして部屋の中を見てしまう。
「そんなに家が珍しい?」
「あ、ごめんなさい。アラクネが住んでる家は、もっとこう……」
「蜘蛛の糸だらけやと思った?」
「……ええ、正直そうなのかと。悪気はないのよ。ごめんなさい」
「別に謝らんでもええよ。実際に寝室はそうやしね。こっちは訪ねて来るお客さんもいるから、その大きさに合わせたのを置いてるんよ」
通されたリビングルームには、メリアスが使うには小さい椅子やテーブルが置かれている。
アレナリアがソファーに座る際も、大変というほどの高さでもなかった。
が、アレナリアの足は床につかず、ぶらつかせることにはなっている。
それでも座っているソファーは、リビングにある一番低い椅子なのだが。
などと話してる間に、クルエルが着替えを済ませて二階から下りて来る。
「こ、こんにちは。アレナリアさん」
「外に出ないのなら、別に着替えなくても…なんて、女性ならだから、そんなわけにもいかないわね(だらしない性格なら別だけど。私だったら……)」
クルエルがテーブルを挟んで、アレナリアの向い側座ると、メリアスは発酵した茶葉を使い、それに山羊乳と蜂蜜と、ちょっとした香辛料を入れたお茶を用意する。
「クルエルはこのカップでええね」
「ありがとう。メリアス姉さん」
「今日はええけど、明日から仕事なんだからシャキッとせんと」
「わ、わかってるけど……知らない人と一緒だと考えると緊張ちゃって」
「先行きが不安ね(アラクネの種族とは思えない発言だわ。でもそれは古い考えなのよね)」
「まったくやね」
前日にパフと会って話したにも関わらず、仕事だと聞かされ不安になるクルエルに、メリアスは特製のお茶を淹れて出す。
「アレナリアさんどうぞ。こっちはクルエル」
「変わった香りね?」
「発酵させた茶葉を使って淹れたお茶に、山羊のミルクとスパイスを少し、それと砂糖の代わりに蜂蜜を入れとるんよ。今から緊張せんと、クルエルもこれ飲んでリラックスするんやね」
「ありがとう。メリアス姉さま」
アレナリアとクルエルは出されたカップを口に運び、甘い香りのお茶を一口。
「これ、美味しいわね」
「喜んでもらえて嬉しいわ」
「私にはちょっと……」
茶葉とスパイスの微かな香りと、甘味の合わさった味が今一つ分からず、飲めはすれどクルエルはそこまで美味しいとは感じなかった。
「クルエルには砂糖を入れた甘い麦茶を出してあげたら。ね、メリアスさん(クルエルはまだ子供でしょ)」
先程至った結論を、アイコンタクトでメリアスに伝えるアレナリア。
「ええ(そうやね)」
アレナリアとメリアスが、ふふっと微笑すると、クルエルが不思議そうな顔をする。
「まだまだあるからか、好きなだけ飲んで。アレナリアさん」
「ええ。と言っても、そんなに飲めないけどね」
と、言いながらも、メリアスに出されたお茶を気に入り、三人で会話をしながら、アレナリアは三度もお代わりした。
「もうお昼ね。私、そろそろ行くわ」
「うちも午後から仕事があるんやった。家にあるもの好きに使っていいから、クルエルは外に出ないようにしい」
「そうします」
「それじゃ、明日の朝迎えに来るわ」
「お願いします」
アレナリアはメリアスの家を後にすると、午後だけで終わる仕事をして探しに、冒険者ギルドに向かった。
バイアステッチから東に8キロメートルの場所を、馬車を引く大きな馬のモンスター、バルヤールが街に向かって走っている。
「見えてきたぞ。バイアステッチだ」
「二十日ぶりくらいか。アレナリアとビワは元気でやってるかな?」
「大丈夫しょ。あちし達みたいに、ダンジョンに入ったりすることないんだから」
「そうだな」
バルヤールが引く馬車がバイアステッチの東側から街に入り、定期の馬車を乗り降りする所まで移動して停まる。
職人の街クラフトからヤトコを連れて、カズとレラがバイアステッチへと戻って来た。
馬車が停止する前に、レラが小人の姿に見えるように、カズは〈イリュージョン〉の魔法を掛ける。
馬車から降りた三人は、ぐっと背伸びをして身体をほぐす。
「これからどうします。すぐにパフさんの店に行きますか?」
「少し小腹が空いた。何か食ってからでいいだろ。バイアステッチに着いたんだから焦ることもない」
「あちしも賛成。もうおやつの時間だよね」
「おやつ食うのはレラだけだろ。たまにならいいが、クラフトを出てから毎日じゃないか」
「いいじゃんいいじゃん。ダンジョンでヤトコのおっちゃん助けたんだから」
「自分からまだ見返りを要求するか」
「いいじゃないかカズ。ワシが奢ったるから食え食え」
「やったぁ! ゴチで~す」
「まったく(そんな言葉どこで覚えた?)」
飲食店通りに足を進めた三人は、片手で持ち歩き出来る軽食を買う。
カズとヤトコは、細切りにした野菜と肉に酸味の利いたドレッシングを掛け、薄く焼いた小麦の生地で包んだのを。
レラはバイアステッチで一般的な、ドライフルーツが入ったクッキーを選び、両手で持ち満足そうにして食べる。
バイアステッチの場所的に、果物類は乾燥させたものが殆どのため、もっぱら甘いお菓子といったら、ドライフルーツを加えたクッキーが多い。
「生の果物に限らず、工事が順調に進めば、あと三年もしない内に状況が変わるだろ」
「三年でこの距離を?」
「地中の魔素を調べ終わってれば、地盤を固めてレールを引くだけだ。国の事業で動いてるんだから、それくらいだろう。クラフトからバイアステッチまで、山や谷なんかの障害は殆どないんだらよ」
「気を付けるのは盗賊やモンスターってところですか」
「ああ。だがそれ程の脅威はないだろ。どちらが出た所で、護衛に付いてる兵士や依頼を受けた冒険者連中が追っ払う」
「次クラフトに行った時にでも乗ってみます。魔導列車に」
「便利だぞ。あのレールが繋がってれば、他の主要な街に乗るだけで行ける。クラフトから帝都までだって一日で着く」
クラフトからバイアステッチに来る移動時間の間、カズはヤトコから様々なことを聞いていた。
ヤトコもカズという男を信じて、自分の知っていることを話した。
その内の一つが帝国最大の魔道具、魔素還元式先導列車、通称『魔導列車』と呼ばれる移動手段。
街の外に引かれたレールは、周囲から魔素を集め、それを通過する魔導列車が補給し燃料とする作りになっているらしい。
レールの金属が特別というわけではなく、レールに魔素を集めるという術式を付与し組み込んであるいうものだと。
敷いたレールをたどり走る列車という技術と、魔素を周囲から集める術式は、ダンジョンから発見されたアーティファクトを解析して得たものらしいとの噂だが、ヤトコも詳しくは知らないと。
街中を走る魔導列車が燃料を補給するには、特定の駅に設置された魔力を補充する魔道具を使用しているとのこと。
魔素を集める効果のレールを、街の外の荒野などにしか敷かないは、レールに近付いた生き物の魔力も吸収してしまうという欠点があるからだと。
そのため街の外を通るレールには、中に侵入しないよう簡易的な柵が作られていると言う。
燃料不足に陥らないよう、魔導列車には魔力量の多い者が必ず二、三人は乗り込むことになっているのだと。
街から次の街までの長距離を移動する場合だと、運行が始まった初期の頃だと、十人は乗り待機してたらしい。
だが今は魔力蓄積型人工鉱石の精度が上がり、長距離でも魔導列車に乗り待機する人数も、三人以下となっているのだと話す。
何でも帝都の北にある街には、アーティファクトが多数発見されるダンジョンがあり、今でも新たなアーティファクトが発見されているらしい。
帝国が魔道具を数多く作り出せるのは、そのダンジョンがあるのが大きいとカズは聞いていた。
これにより元の世界に戻るためのアーティファクトが見つかるのではと、とても確率の低い可能性が、一瞬だけカズの頭をよぎった。
帝都北にあるダンジョンの街が、カズの頭の片隅に強く刻まれた瞬間だった。
「そんなに家が珍しい?」
「あ、ごめんなさい。アラクネが住んでる家は、もっとこう……」
「蜘蛛の糸だらけやと思った?」
「……ええ、正直そうなのかと。悪気はないのよ。ごめんなさい」
「別に謝らんでもええよ。実際に寝室はそうやしね。こっちは訪ねて来るお客さんもいるから、その大きさに合わせたのを置いてるんよ」
通されたリビングルームには、メリアスが使うには小さい椅子やテーブルが置かれている。
アレナリアがソファーに座る際も、大変というほどの高さでもなかった。
が、アレナリアの足は床につかず、ぶらつかせることにはなっている。
それでも座っているソファーは、リビングにある一番低い椅子なのだが。
などと話してる間に、クルエルが着替えを済ませて二階から下りて来る。
「こ、こんにちは。アレナリアさん」
「外に出ないのなら、別に着替えなくても…なんて、女性ならだから、そんなわけにもいかないわね(だらしない性格なら別だけど。私だったら……)」
クルエルがテーブルを挟んで、アレナリアの向い側座ると、メリアスは発酵した茶葉を使い、それに山羊乳と蜂蜜と、ちょっとした香辛料を入れたお茶を用意する。
「クルエルはこのカップでええね」
「ありがとう。メリアス姉さん」
「今日はええけど、明日から仕事なんだからシャキッとせんと」
「わ、わかってるけど……知らない人と一緒だと考えると緊張ちゃって」
「先行きが不安ね(アラクネの種族とは思えない発言だわ。でもそれは古い考えなのよね)」
「まったくやね」
前日にパフと会って話したにも関わらず、仕事だと聞かされ不安になるクルエルに、メリアスは特製のお茶を淹れて出す。
「アレナリアさんどうぞ。こっちはクルエル」
「変わった香りね?」
「発酵させた茶葉を使って淹れたお茶に、山羊のミルクとスパイスを少し、それと砂糖の代わりに蜂蜜を入れとるんよ。今から緊張せんと、クルエルもこれ飲んでリラックスするんやね」
「ありがとう。メリアス姉さま」
アレナリアとクルエルは出されたカップを口に運び、甘い香りのお茶を一口。
「これ、美味しいわね」
「喜んでもらえて嬉しいわ」
「私にはちょっと……」
茶葉とスパイスの微かな香りと、甘味の合わさった味が今一つ分からず、飲めはすれどクルエルはそこまで美味しいとは感じなかった。
「クルエルには砂糖を入れた甘い麦茶を出してあげたら。ね、メリアスさん(クルエルはまだ子供でしょ)」
先程至った結論を、アイコンタクトでメリアスに伝えるアレナリア。
「ええ(そうやね)」
アレナリアとメリアスが、ふふっと微笑すると、クルエルが不思議そうな顔をする。
「まだまだあるからか、好きなだけ飲んで。アレナリアさん」
「ええ。と言っても、そんなに飲めないけどね」
と、言いながらも、メリアスに出されたお茶を気に入り、三人で会話をしながら、アレナリアは三度もお代わりした。
「もうお昼ね。私、そろそろ行くわ」
「うちも午後から仕事があるんやった。家にあるもの好きに使っていいから、クルエルは外に出ないようにしい」
「そうします」
「それじゃ、明日の朝迎えに来るわ」
「お願いします」
アレナリアはメリアスの家を後にすると、午後だけで終わる仕事をして探しに、冒険者ギルドに向かった。
バイアステッチから東に8キロメートルの場所を、馬車を引く大きな馬のモンスター、バルヤールが街に向かって走っている。
「見えてきたぞ。バイアステッチだ」
「二十日ぶりくらいか。アレナリアとビワは元気でやってるかな?」
「大丈夫しょ。あちし達みたいに、ダンジョンに入ったりすることないんだから」
「そうだな」
バルヤールが引く馬車がバイアステッチの東側から街に入り、定期の馬車を乗り降りする所まで移動して停まる。
職人の街クラフトからヤトコを連れて、カズとレラがバイアステッチへと戻って来た。
馬車が停止する前に、レラが小人の姿に見えるように、カズは〈イリュージョン〉の魔法を掛ける。
馬車から降りた三人は、ぐっと背伸びをして身体をほぐす。
「これからどうします。すぐにパフさんの店に行きますか?」
「少し小腹が空いた。何か食ってからでいいだろ。バイアステッチに着いたんだから焦ることもない」
「あちしも賛成。もうおやつの時間だよね」
「おやつ食うのはレラだけだろ。たまにならいいが、クラフトを出てから毎日じゃないか」
「いいじゃんいいじゃん。ダンジョンでヤトコのおっちゃん助けたんだから」
「自分からまだ見返りを要求するか」
「いいじゃないかカズ。ワシが奢ったるから食え食え」
「やったぁ! ゴチで~す」
「まったく(そんな言葉どこで覚えた?)」
飲食店通りに足を進めた三人は、片手で持ち歩き出来る軽食を買う。
カズとヤトコは、細切りにした野菜と肉に酸味の利いたドレッシングを掛け、薄く焼いた小麦の生地で包んだのを。
レラはバイアステッチで一般的な、ドライフルーツが入ったクッキーを選び、両手で持ち満足そうにして食べる。
バイアステッチの場所的に、果物類は乾燥させたものが殆どのため、もっぱら甘いお菓子といったら、ドライフルーツを加えたクッキーが多い。
「生の果物に限らず、工事が順調に進めば、あと三年もしない内に状況が変わるだろ」
「三年でこの距離を?」
「地中の魔素を調べ終わってれば、地盤を固めてレールを引くだけだ。国の事業で動いてるんだから、それくらいだろう。クラフトからバイアステッチまで、山や谷なんかの障害は殆どないんだらよ」
「気を付けるのは盗賊やモンスターってところですか」
「ああ。だがそれ程の脅威はないだろ。どちらが出た所で、護衛に付いてる兵士や依頼を受けた冒険者連中が追っ払う」
「次クラフトに行った時にでも乗ってみます。魔導列車に」
「便利だぞ。あのレールが繋がってれば、他の主要な街に乗るだけで行ける。クラフトから帝都までだって一日で着く」
クラフトからバイアステッチに来る移動時間の間、カズはヤトコから様々なことを聞いていた。
ヤトコもカズという男を信じて、自分の知っていることを話した。
その内の一つが帝国最大の魔道具、魔素還元式先導列車、通称『魔導列車』と呼ばれる移動手段。
街の外に引かれたレールは、周囲から魔素を集め、それを通過する魔導列車が補給し燃料とする作りになっているらしい。
レールの金属が特別というわけではなく、レールに魔素を集めるという術式を付与し組み込んであるいうものだと。
敷いたレールをたどり走る列車という技術と、魔素を周囲から集める術式は、ダンジョンから発見されたアーティファクトを解析して得たものらしいとの噂だが、ヤトコも詳しくは知らないと。
街中を走る魔導列車が燃料を補給するには、特定の駅に設置された魔力を補充する魔道具を使用しているとのこと。
魔素を集める効果のレールを、街の外の荒野などにしか敷かないは、レールに近付いた生き物の魔力も吸収してしまうという欠点があるからだと。
そのため街の外を通るレールには、中に侵入しないよう簡易的な柵が作られていると言う。
燃料不足に陥らないよう、魔導列車には魔力量の多い者が必ず二、三人は乗り込むことになっているのだと。
街から次の街までの長距離を移動する場合だと、運行が始まった初期の頃だと、十人は乗り待機してたらしい。
だが今は魔力蓄積型人工鉱石の精度が上がり、長距離でも魔導列車に乗り待機する人数も、三人以下となっているのだと話す。
何でも帝都の北にある街には、アーティファクトが多数発見されるダンジョンがあり、今でも新たなアーティファクトが発見されているらしい。
帝国が魔道具を数多く作り出せるのは、そのダンジョンがあるのが大きいとカズは聞いていた。
これにより元の世界に戻るためのアーティファクトが見つかるのではと、とても確率の低い可能性が、一瞬だけカズの頭をよぎった。
帝都北にあるダンジョンの街が、カズの頭の片隅に強く刻まれた瞬間だった。
4
お気に入りに追加
634
あなたにおすすめの小説
碧天のノアズアーク
世良シンア
ファンタジー
両親の顔を知らない双子の兄弟。
あらゆる害悪から双子を守る二人の従者。
かけがえのない仲間を失った若き女冒険者。
病に苦しむ母を救うために懸命に生きる少女。
幼い頃から血にまみれた世界で生きる幼い暗殺者。
両親に売られ生きる意味を失くした女盗賊。
一族を殺され激しい復讐心に囚われた隻眼の女剣士。
Sランク冒険者の一人として活躍する亜人国家の第二王子。
自分という存在を心底嫌悪する龍人の男。
俗世とは隔絶して生きる最強の一族族長の息子。
強い自責の念に蝕まれ自分を見失った青年。
性別も年齢も性格も違う十三人。決して交わることのなかった者たちが、ノア=オーガストの不思議な引力により一つの方舟へと乗り込んでいく。そして方舟はいくつもの荒波を越えて、飽くなき探究心を原動力に世界中を冒険する。この方舟の終着点は果たして……
※『side〇〇』という風に、それぞれのキャラ視点を通して物語が進んでいきます。そのため主人公だけでなく様々なキャラの視点が入り混じります。視点がコロコロと変わりますがご容赦いただけると幸いです。
※一話ごとの字数がまちまちとなっています。ご了承ください。
※物語が進んでいく中で、投稿済みの話を修正する場合があります。ご了承ください。
※初執筆の作品です。誤字脱字など至らぬ点が多々あると思いますが、温かい目で見守ってくださると大変ありがたいです。
普通の勇者とハーレム勇者
リョウタ
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞】に投稿しました。
超イケメン勇者は幼馴染や妹達と一緒に異世界に召喚された、驚くべき程に頭の痛い男である。
だが、この物語の主人公は彼では無く、それに巻き込まれた普通の高校生。
国王や第一王女がイケメン勇者に期待する中、優秀である第二王女、第一王子はだんだん普通の勇者に興味を持っていく。
そんな普通の勇者の周りには、とんでもない奴らが集まって来て彼は過保護過ぎる扱いを受けてしまう…
最終的にイケメン勇者は酷い目にあいますが、基本ほのぼのした物語にしていくつもりです。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
巻き込まれて気づけば異世界 ~その配達員器用貧乏にて~
細波
ファンタジー
(3月27日変更)
仕事中に異世界転移へ巻き込まれたオッサン。神様からチートもらってやりたいように生きる…
と思ってたけど、人から頼まれる。神から頼まれる。自分から首をつっこむ!
「前の世界より黒くないし、社畜感無いから余裕っすね」
周りの人も神も黒い!
「人なんてそんなもんでしょ? 俺だって黒い方だと思うし」
そんな元オッサンは今日も行く!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる