439 / 789
五章 テクサイス帝国編 1 大陸最大の国
422 気弱なアラクネの救出
しおりを挟む
「……近くは…いないわね。もっと集中しないと(ワイバーンと戦って気付いたけど、腕が落ちてるわ。わかってたけど。カズに頼り過ぎね)」
アレナリアはバイアステッチに来てから、毎日一人になると、魔力操作や感知の訓練をして、鈍った勘を取り戻そうとしていた。
その甲斐あって消えかけた足跡と魔力残滓に気付き、ここまで追って来れていた。
しかし遠く離れてしまうと、止まって目を閉じて集中しなければ、感じ取るのは難しかしい。
「こっち……じゃない。こっち……でもない」
アレナリアは北へ東へ南へと何度も向き直り、足跡つけた者達の魔力を探した。
「……! わずかにだけど、複数の魔力の移動」
アレナリアは目を開け、感じ取った魔力のある方角、北東へと走り出す。
魔力反応の向かう先は、アレナリアが出発した街、バイアステッチがある。
アレナリアは走りながら向かっている方にだけ集中して、魔力感知を続ける。
気のせいや間違いだったら時間の無駄になってしまうが、自分の経験を信じる。
走ること五分、微かだった魔力反応が確実のものとなった。
しかし強い風の影響で砂埃が舞い、視界が悪く対象を捕捉することが出来ない。
アレナリアは気付かれないように、慎重に距離を詰める。
するとうっすらと、複数の人影らしきものを視界に捉えた。
何もない荒野では隠れる所もなく、これ以上近づくと気付かれると、アレナリアは蜃気楼を作り出せる魔法〈ミラージュ〉を使い、自身の姿を周囲の景色と同化させるようにした。
しかし昼間の風のない砂漠のような暑さや、海や湖のような場所で使う場合と違い、本来光属性だけで使えるはずのミラージュが、火属性と水属性の魔力も使用しなければならなかった。
それも上手く魔力配分をしなければ効果は発揮せず、出来たとしても短く一時的なものとなってしまう。
そのため蜃気楼魔法ミラージュは、本来限られた場所でしか使われない魔法。
ただでさえ場所的に使うのが難しい魔法を、今の腕が鈍っているアレナリアに出来るかは不明、だが状況的にやるしかなかった。
「今の私では出来たとして、五…三分が限度ね。敵じゃなければいいのだけど、その期待は薄そうだわ」
蜃気楼魔法を使用したアレナリアは、足早に捕捉した集団へと近付いて行く。
二人が周囲を警戒し、時折アレナリアが居る方を向くが、魔法の効果が有効であったため、今のところ気付かれることはなかった。
そして集団から30メートル程の所まで近付くと、その姿がハッキリと見て取れた。
金属製の網を被せられて動きづらくなっているアラクネを、目付きの悪い男が五人が囲み移動している。
二人が人族で、二人が狼で一人が熊の獣人族。
盗賊には見えず冒険者とも違うとアレナリアは感じ、五人は傭兵だと考えた。
話しに聞いていたプルドというアラクネが雇ったのだと推測した。
動きからすると、CランクかBランクの冒険者くらいかしら。
アラクネを護りながら戦うのは厳しいわね。
あの網を外したら、逃げの一手しかないわ。
「ん?」
「どうした?」
「いや、気のせいか。今そこに誰かがいたように見えたんだが」
一人の男がアレナリアの居る方向を指差すが、そこには周囲と同じ風景が見え、強い風が吹いて砂埃が舞っているだけ。
「誰もいないぞ」
狼の獣人がその方向を見るが、アレナリアの姿は見えてない。
それに幸いアレナリアが居るのは風下のため、匂いで気付かれることもなかった。
「止まるな。早く行くぞ。てめぇもだ蜘蛛女が!」
一人の男がアラクネの足を蹴る。
「おい、傷付けるな。報酬が減るだろ」
「チッ、わかってらぁ」
蹴られたアラクネはビクッとして縮こまり、見た目よりとても小さく見える。
ふぅ……危なかった、そろそろミラージュの効果も消えるわね。
考えてる時間はない、不意を付いて一気に。
意を決しアレナリアは杖を構え〈エアーバースト〉を放ち、突風を起こして砂埃を舞い上がらせた。
突如後方からの突風で体制を崩す五人は、飛ばされないように踏ん張り、砂が目に入らぬよう目を閉じた。
既にアレナリアの姿は現れていたが、目を閉じた五人はまだその存在に気付いてない。
アレナリアは近付きながら〈アースホール〉使用し、アラクネを囲む五人の足元に穴を空けた。
アラクネが巻き込まれないようにして、五ヶ所同時に穴を空けるのは難しく、1メール程の深さでしか空けることが出来なかった。
急に足場が無くなり、 下半身が穴にズボリはまり、五人は驚き目を開けた。
するとそこには、アラクネに被せていた金属製の網を外そうとしている、アレナリアの姿があった。
「っく、これ重いわね。アラクネも引っ掛かってる所を外して!」
「え? あ、はい。でも脚に縛り付けてあって、先にそれを」
すぐ外されないよう、左右の脚二ヶ所ずつ紐で固定してあり、アラクネはそれをアレナリアに伝えた。
「道理で外れないはず。早く言ってよ」
「す、すみません」
アラクネが自身に左側の脚に縛り付けられた紐を外し、アレナリアが右側の脚に縛り付けられた紐を外す。
あと一ヶ所というところで、穴に落ちている狼の獣人が手を伸ばしアレナリアの足を掴む。
「てめぇ誰だ?」
「あと少しなのに」
狼の獣人は掴む手に力を入れる。
「痛いッ! 放しなさい!」
「誰が!」
狼の獣人はアレナリアの足を掴む手に更に力を入れると、爪がアレナリアの足に食い込む。
「痛い痛い! 放しなさいよッ! 〈アイスショット〉」
足を掴んでる狼の獣人に杖を向け、アレナリアは氷の霰弾を放つ。
至近距離から放たれたアイスショットのあまりの痛さから、掴んでいた手を放して、両腕を壁にして氷の霰弾か自身を守る。
そうしている間に、他の四人が穴から抜け出ようとしていた。
アレナリアは急ぎ最後の紐を外した。
「この網を連中の上に」
「は、はい。わかりました。…えい!」
アレナリアとアラクネは金属製の網を穴から抜け出そうとしている五人に向けて全力で頬り投げる。
ギリギリで穴から抜け出た人族と熊の獣人二人は、金属製の網を避けることが出来たが、残る三人は間に合わず、上に覆い被さって穴に逆戻り。
「私を乗っけて走って! 早く!」
アレナリアが大声でアラクネに指示をする。
「は、はい」
アラクネはアレナリアを自分の上(蜘蛛の部分)に乗せて走り出そうとする。
そうはさせまいと、熊の獣人が完全に熊の姿へと変わり、その怪力と爪で後方からアラクネを捕らえようとし、人族は後ろ腰に携えた剣を抜き接近する。
「気安く女性に触れようとするんじゃないわよ! 〈フラッシュ〉」
アレナリアは迫る二人に向けて、強い光を放ち目を眩ませる。
「ぐあ!」
「ちくしょう!」
フラッシュは近くに居た二人に効果はあったが、昼間の明るい場所での閃光は効果が薄く、穴にはまっている三人には、少し眩しい程度でしかなかった。
だが今のアレナリアにとっては、それで十分の効果だった。
「〈身体強力〉〈速度上昇〉今よ走って!」
アレナリアが強化魔法を掛けると、アラクネは全速力でその場から離脱する。
金属製の網をどかして穴から三人が出た頃には、既にアラクネとアレナリアは遠くへと移動してしまい、追い付くのは困難になっていた。
「ちくしょう。なんなんだあのガキは!」
「どうする追うか?」
「無理だろ。強力魔法を使ってたから、追い付けねえ」
「街中だと目立つからと、こんな場所まで出向いたのに」
「一度報告に戻るしかねぇな」
「あのガキ、次会ったら骨をバキバキに砕いてやる」
アイスショットで顔と腕に多くの痣が出来た狼の獣人は、アレナリアに対しての怒りが収まらなかった。
閃光で目をやられた二人の視界が戻るのを待ち、五人は苛立ちながら依頼主の元に戻って行く。
アレナリアはバイアステッチに来てから、毎日一人になると、魔力操作や感知の訓練をして、鈍った勘を取り戻そうとしていた。
その甲斐あって消えかけた足跡と魔力残滓に気付き、ここまで追って来れていた。
しかし遠く離れてしまうと、止まって目を閉じて集中しなければ、感じ取るのは難しかしい。
「こっち……じゃない。こっち……でもない」
アレナリアは北へ東へ南へと何度も向き直り、足跡つけた者達の魔力を探した。
「……! わずかにだけど、複数の魔力の移動」
アレナリアは目を開け、感じ取った魔力のある方角、北東へと走り出す。
魔力反応の向かう先は、アレナリアが出発した街、バイアステッチがある。
アレナリアは走りながら向かっている方にだけ集中して、魔力感知を続ける。
気のせいや間違いだったら時間の無駄になってしまうが、自分の経験を信じる。
走ること五分、微かだった魔力反応が確実のものとなった。
しかし強い風の影響で砂埃が舞い、視界が悪く対象を捕捉することが出来ない。
アレナリアは気付かれないように、慎重に距離を詰める。
するとうっすらと、複数の人影らしきものを視界に捉えた。
何もない荒野では隠れる所もなく、これ以上近づくと気付かれると、アレナリアは蜃気楼を作り出せる魔法〈ミラージュ〉を使い、自身の姿を周囲の景色と同化させるようにした。
しかし昼間の風のない砂漠のような暑さや、海や湖のような場所で使う場合と違い、本来光属性だけで使えるはずのミラージュが、火属性と水属性の魔力も使用しなければならなかった。
それも上手く魔力配分をしなければ効果は発揮せず、出来たとしても短く一時的なものとなってしまう。
そのため蜃気楼魔法ミラージュは、本来限られた場所でしか使われない魔法。
ただでさえ場所的に使うのが難しい魔法を、今の腕が鈍っているアレナリアに出来るかは不明、だが状況的にやるしかなかった。
「今の私では出来たとして、五…三分が限度ね。敵じゃなければいいのだけど、その期待は薄そうだわ」
蜃気楼魔法を使用したアレナリアは、足早に捕捉した集団へと近付いて行く。
二人が周囲を警戒し、時折アレナリアが居る方を向くが、魔法の効果が有効であったため、今のところ気付かれることはなかった。
そして集団から30メートル程の所まで近付くと、その姿がハッキリと見て取れた。
金属製の網を被せられて動きづらくなっているアラクネを、目付きの悪い男が五人が囲み移動している。
二人が人族で、二人が狼で一人が熊の獣人族。
盗賊には見えず冒険者とも違うとアレナリアは感じ、五人は傭兵だと考えた。
話しに聞いていたプルドというアラクネが雇ったのだと推測した。
動きからすると、CランクかBランクの冒険者くらいかしら。
アラクネを護りながら戦うのは厳しいわね。
あの網を外したら、逃げの一手しかないわ。
「ん?」
「どうした?」
「いや、気のせいか。今そこに誰かがいたように見えたんだが」
一人の男がアレナリアの居る方向を指差すが、そこには周囲と同じ風景が見え、強い風が吹いて砂埃が舞っているだけ。
「誰もいないぞ」
狼の獣人がその方向を見るが、アレナリアの姿は見えてない。
それに幸いアレナリアが居るのは風下のため、匂いで気付かれることもなかった。
「止まるな。早く行くぞ。てめぇもだ蜘蛛女が!」
一人の男がアラクネの足を蹴る。
「おい、傷付けるな。報酬が減るだろ」
「チッ、わかってらぁ」
蹴られたアラクネはビクッとして縮こまり、見た目よりとても小さく見える。
ふぅ……危なかった、そろそろミラージュの効果も消えるわね。
考えてる時間はない、不意を付いて一気に。
意を決しアレナリアは杖を構え〈エアーバースト〉を放ち、突風を起こして砂埃を舞い上がらせた。
突如後方からの突風で体制を崩す五人は、飛ばされないように踏ん張り、砂が目に入らぬよう目を閉じた。
既にアレナリアの姿は現れていたが、目を閉じた五人はまだその存在に気付いてない。
アレナリアは近付きながら〈アースホール〉使用し、アラクネを囲む五人の足元に穴を空けた。
アラクネが巻き込まれないようにして、五ヶ所同時に穴を空けるのは難しく、1メール程の深さでしか空けることが出来なかった。
急に足場が無くなり、 下半身が穴にズボリはまり、五人は驚き目を開けた。
するとそこには、アラクネに被せていた金属製の網を外そうとしている、アレナリアの姿があった。
「っく、これ重いわね。アラクネも引っ掛かってる所を外して!」
「え? あ、はい。でも脚に縛り付けてあって、先にそれを」
すぐ外されないよう、左右の脚二ヶ所ずつ紐で固定してあり、アラクネはそれをアレナリアに伝えた。
「道理で外れないはず。早く言ってよ」
「す、すみません」
アラクネが自身に左側の脚に縛り付けられた紐を外し、アレナリアが右側の脚に縛り付けられた紐を外す。
あと一ヶ所というところで、穴に落ちている狼の獣人が手を伸ばしアレナリアの足を掴む。
「てめぇ誰だ?」
「あと少しなのに」
狼の獣人は掴む手に力を入れる。
「痛いッ! 放しなさい!」
「誰が!」
狼の獣人はアレナリアの足を掴む手に更に力を入れると、爪がアレナリアの足に食い込む。
「痛い痛い! 放しなさいよッ! 〈アイスショット〉」
足を掴んでる狼の獣人に杖を向け、アレナリアは氷の霰弾を放つ。
至近距離から放たれたアイスショットのあまりの痛さから、掴んでいた手を放して、両腕を壁にして氷の霰弾か自身を守る。
そうしている間に、他の四人が穴から抜け出ようとしていた。
アレナリアは急ぎ最後の紐を外した。
「この網を連中の上に」
「は、はい。わかりました。…えい!」
アレナリアとアラクネは金属製の網を穴から抜け出そうとしている五人に向けて全力で頬り投げる。
ギリギリで穴から抜け出た人族と熊の獣人二人は、金属製の網を避けることが出来たが、残る三人は間に合わず、上に覆い被さって穴に逆戻り。
「私を乗っけて走って! 早く!」
アレナリアが大声でアラクネに指示をする。
「は、はい」
アラクネはアレナリアを自分の上(蜘蛛の部分)に乗せて走り出そうとする。
そうはさせまいと、熊の獣人が完全に熊の姿へと変わり、その怪力と爪で後方からアラクネを捕らえようとし、人族は後ろ腰に携えた剣を抜き接近する。
「気安く女性に触れようとするんじゃないわよ! 〈フラッシュ〉」
アレナリアは迫る二人に向けて、強い光を放ち目を眩ませる。
「ぐあ!」
「ちくしょう!」
フラッシュは近くに居た二人に効果はあったが、昼間の明るい場所での閃光は効果が薄く、穴にはまっている三人には、少し眩しい程度でしかなかった。
だが今のアレナリアにとっては、それで十分の効果だった。
「〈身体強力〉〈速度上昇〉今よ走って!」
アレナリアが強化魔法を掛けると、アラクネは全速力でその場から離脱する。
金属製の網をどかして穴から三人が出た頃には、既にアラクネとアレナリアは遠くへと移動してしまい、追い付くのは困難になっていた。
「ちくしょう。なんなんだあのガキは!」
「どうする追うか?」
「無理だろ。強力魔法を使ってたから、追い付けねえ」
「街中だと目立つからと、こんな場所まで出向いたのに」
「一度報告に戻るしかねぇな」
「あのガキ、次会ったら骨をバキバキに砕いてやる」
アイスショットで顔と腕に多くの痣が出来た狼の獣人は、アレナリアに対しての怒りが収まらなかった。
閃光で目をやられた二人の視界が戻るのを待ち、五人は苛立ちながら依頼主の元に戻って行く。
4
お気に入りに追加
634
あなたにおすすめの小説
碧天のノアズアーク
世良シンア
ファンタジー
両親の顔を知らない双子の兄弟。
あらゆる害悪から双子を守る二人の従者。
かけがえのない仲間を失った若き女冒険者。
病に苦しむ母を救うために懸命に生きる少女。
幼い頃から血にまみれた世界で生きる幼い暗殺者。
両親に売られ生きる意味を失くした女盗賊。
一族を殺され激しい復讐心に囚われた隻眼の女剣士。
Sランク冒険者の一人として活躍する亜人国家の第二王子。
自分という存在を心底嫌悪する龍人の男。
俗世とは隔絶して生きる最強の一族族長の息子。
強い自責の念に蝕まれ自分を見失った青年。
性別も年齢も性格も違う十三人。決して交わることのなかった者たちが、ノア=オーガストの不思議な引力により一つの方舟へと乗り込んでいく。そして方舟はいくつもの荒波を越えて、飽くなき探究心を原動力に世界中を冒険する。この方舟の終着点は果たして……
※『side〇〇』という風に、それぞれのキャラ視点を通して物語が進んでいきます。そのため主人公だけでなく様々なキャラの視点が入り混じります。視点がコロコロと変わりますがご容赦いただけると幸いです。
※一話ごとの字数がまちまちとなっています。ご了承ください。
※物語が進んでいく中で、投稿済みの話を修正する場合があります。ご了承ください。
※初執筆の作品です。誤字脱字など至らぬ点が多々あると思いますが、温かい目で見守ってくださると大変ありがたいです。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。
Sランク冒険者の受付嬢
おすし
ファンタジー
王都の中心街にある冒険者ギルド《ラウト・ハーヴ》は、王国最大のギルドで登録冒険者数も依頼数もNo.1と実績のあるギルドだ。
だがそんなギルドには1つの噂があった。それは、『あのギルドにはとてつもなく強い受付嬢』がいる、と。
そんな噂を耳にしてギルドに行けば、受付には1人の綺麗な銀髪をもつ受付嬢がいてー。
「こんにちは、ご用件は何でしょうか?」
その受付嬢は、今日もギルドで静かに仕事をこなしているようです。
これは、最強冒険者でもあるギルドの受付嬢の物語。
※ほのぼので、日常:バトル=2:1くらいにするつもりです。
※前のやつの改訂版です
※一章あたり約10話です。文字数は1話につき1500〜2500くらい。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
おばあちゃん(28)は自由ですヨ
美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる