413 / 807
四章 異世界旅行編 3 セテロン国
397 卵と樹液の採取 と 大兎
しおりを挟む
◇◆◇◆◇
ロッジの窓から日が差し始め、そろそろコロコロ鳥の巣を見に行かなくてはという時間になった。
「二度寝すると中々起きないんだよなぁ。お~いレラ起きろ。明るくなってきたぞ」
「…もうちょっと」
「卵を取りに行くんだろ」
「……プリン!」
「いや、プリンじゃなくて卵だから」
目を覚ましガバッと毛布を剥いでレラは起き上がる。
「早くしないと産みたての卵を回収出来なくなるわよ」
「あちし早く起きてたもん。カズが寝ろって言うから」
「レラが起きたのまだ夜中だったろ。あのままずっと起きてたら、朝寝て確実に昼過ぎまで起きなかったぞ」
「ぅ……」
反論出来ずに黙るレラは、何か言い返せることがないか考えを巡らせる。
「大丈夫よレラ。まだ明るくなってきたばかりだから」
「あちし朝ごはんいらないから、早くコロコロ鳥の巣に行こう」
「レラだけじゃないわ。私もビワもカズも、まだ何も食べてないから。軽く何かお腹に入れてきましょう」
ここでレラはあることを思い出した。
「……クッキーだってまだ作ってもらってないのに、プリンも駄目だったらあちし死んじゃう」
ここでクッキーの話題を出されてしまい、かなりレラの機嫌が悪いとカズは感じた。
「いやいや、それくらいで死ぬな」
「卵が手に入っても、本当にプリンだって出来るかわからないんでしょ」
プリンに関しても、ミルキーウッドの樹液が使えるかどうか不明なことをレラに言われ、今度カズが返す言葉がなかった。
ホースの事を受け入れ元気になったレラに、以前通りの接し方をしたのが早計だったのかとカズは少し反省する。
「クッキーを作らなかったのはわるかった。俺も忘れてたんだよ。卵と樹液を採取して街に戻ったら、ちゃんと作るから。約束は守る」
「本当に本当だからね」
「わかってる。プリンだってきっと出来るさ」
「今度作ってくれなかったら、カズの髪全部引っこ抜くから」
「お…おぅ(なんで俺をハゲにしたがる)」
「朝食はパンと昨日の残ったスープで簡単に済ませましょう。スープは温めてあるから。はいレラ」
ビワがカップにスープを入れ、パンと一緒にレラとアレナリアに渡した。
カズはスープだけでいいと、ビワからカップだけを受け取った。
カズはスープを飲みながら【マップ】の範囲を広げて、コロコロ鳥が巣に戻って来ているかを確かめる。
そこには確かに獣の反応が十数あった。
軽い朝食を済ませると、暖炉の火を消して四人はベアイのロッジを出る。
前日ベアイに案内されたコロコロ鳥の巣の近くまで来ると、足音を出来るだけ立てないように静かに移動して、木の陰からそっと覗きコロコロ鳥の様子を見る。
四人はそこで初めてコロコロ鳥の姿を見て驚く。
少し大き目の鶏を思い浮かべていたが違っていた。
少しどころではなく、かなり大きかった。
巣にしゃがんではいるが、それでも80センチから1メートルくらいはあった。
大きな個体だと立ち上がれば、160センチ以上はありそう。
丸々として押せばコロコロと簡単に転がりそうだ。
カズ達はベアイから聞いたことに従い、コロコロ鳥が水場に移動するのを隠れて暫し待った。
コロコロ鳥の巣を見張り十分程が過ぎると、一羽また一羽と、コロコロ鳥が巣から離れて行く。
全てのコロコロ鳥が巣から離れ、姿が見えなくなったところで、カズ達は手分けして卵の回収に取り掛かる。
昨日と同じく落ち葉を優しくかき分けて、産みたて卵を探す。
コロコロ鳥が今まで居たことで、落ち葉は暖かく意外と快適だったりもする。
各自一つの巣から十個前後の卵を回収して、それをカズが【アイテムボックス】へと入れる。
続いてミルキーウッドを見て回り、樹液が多く出そうな木を勘で三本選び、傷をつけてそこにヘラを傾けて差し込む。
カズ、アレナリア、ビワの三人は、ベアイから買った容器のふたを外し、傾けたヘラの先に容器の口をつけ、そのままで樹液が溜まるのを待つ。
じんわりと傷口から白い樹液がヘラを伝い流れ、容器の底に少しずつ溜まっていく。
ほんのりと甘い香りがする樹液はとろみはあるが、ハチミツ程ではない。
見た目は牛乳よりも生クリームに近そうだった。
それから一時間程樹液は出続け、レラはビワの手伝いしながら容器を持ち、各自の持つ容器が一杯になったところで、木に差し込んだヘラを抜き取り樹液の採取を終了する。
こぼれないよう容器のふたをしっかりと締め、卵と同様カズが容器受け取り【アイテムボックス】にしまう。
「これで終わだな」
「容器を持って立ってるのだけって面倒ね。何が嫌って、動けないのがたまらないわ」
「こういったの作業は、容器の高さに合わせて台を作っておくとか、うまく木に縛り付けおくとかするんだろう(今回はベアイさんに道具を譲って貰ったけど、次からは容器を置く台とかも用意しないと。採取の仕方も、俺の知ってる方法と同じだったし)」
「なんでそうしなかったの? あたしもう腕が上がらないんだけど」
「自分で苦労して採取したんだ。それでこそ食べる喜びがあるだろ(樹液の方は十分も手伝ってなかったけどな。レラに容器をずっと持ってろと言って無理だから、そこは仕方がないんだが)」
「じゃあ街に戻りましょうか。ギルドにも報告しないと」
「そうだな。通り道だから、ベアイさんの所に顔を出して行こう(一応樹液を確認してもらいたいからな)」
「雲が厚くなってきた……雪?」
「だな。まだ降り始めで弱いから、急いで森を出よう」
コロコロ鳥の卵とミルキーウッドの樹液採取を終えた四人は、降り始めた雪が積もる前に、ベアイの待機する森の入口にあるギルドの臨時小屋に向かった。
コロコロ鳥の巣を離れてから少し、降り出した雪が強くなってきた。
吹雪いてないので、視界を妨げたり歩きにくかったりは今のところしない。
雪で地面がぬかるみ、歩きずらくなる前に森を抜けようと、三人は早足になる。
レラだけはカズ肩に乗っかり移動している。
吐く息白くなる一行の視線の先には、ギルドが臨時に作った小屋が小さく見えた。
カズは段々近付いて来る獣の反応が気になり、小屋の方は見てなかった。
もうすぐ森を抜けられるという所で、突如として木々の間から、一行の前に飛び出す生き物が。
立ち止まりその生き物を見ると、コロコロ鳥よりも少し大きいくらいのウサギだった。
明らかに一行が森から出ようとするのを邪魔していた。
カズは即座に《分析》を使用して、現れたウサギのことを調べる。
名前 : ヘビーラビット
種族 : 大兎
ランク: D
レベル: 20
力 : 300
魔力 : 68
敏捷 : 300
全長 : 180㎝前後
補足 : 生息する場所で体毛の色が変わり、兎と名の付く獣の中では最大。
・ 寒い場所を好んで生息し、多くの群れを成す。
・ ミルキーウッドの樹液を好み、雪降る季節になるとコロコロ鳥の巣に住み着き、雪が溶ける季節になるまで共に暮らす。
ヘビーラビットのステータスを確認したカズは【マップ】に映った数多くの反応が、同一の生物であると分かった。
数にしてざっと四十羽から五十羽。
今にも飛び掛かって来そうな好戦的なウサギを、カズはどう対処したものかと考える。
「でっかいウサギ。これが聞いてたヘビーラビット?」
「そうみたいだな」
「あのデブウサギ睨んでるんだけど。どうするの」
デブと言われた目の前のヘビーラビットは、言葉が解るのか、ただレラの態度が気にいらなかったのか、長い前歯をむき出しにして、カズの背中に隠れるレラに狙いを定めた。
「一言余計なこと(面倒なフラグを立てんな!)」
「そんなこと言ってないで向こう見て! 思い切り突っ込んで来てるんだけど!」
レラを注意していると、狙いを定めたヘビーラビットが、カズの後ろに隠れるレラ目掛けて勢いよく飛び掛かる。
カズは半歩下がって体を反らすと、飛び掛かるヘビーラビットの横から掌底を当てて方向を変える。
飛び掛かった勢いのまま、ヘビーラビットは木に激突した。
すると止まっていた獣の反応が動きだし、四人の居る場所に動き出してきていた。
「まずいな。今ので勝てないと思って逃げくれればよかったんだが、逆効果になったか」
「何がまずいの? ねえカズってば!」
カズの頭をペシペシ叩き、状況を説目しろと言うレラ。
「三人は小屋に居るベアイさんの所に」
「殺気が増えたわね」
「ヘビーラビットの仲間が、狙って来てるんだ。これ以上話してる暇はない。レラを連れて早く行ってくれ。あんなのが小屋にぶつかったら一溜りもない」
カズに乗っかるレラを抱えたビワは、アレナリアと共に走って森の入口にある小屋に向かった。
ロッジの窓から日が差し始め、そろそろコロコロ鳥の巣を見に行かなくてはという時間になった。
「二度寝すると中々起きないんだよなぁ。お~いレラ起きろ。明るくなってきたぞ」
「…もうちょっと」
「卵を取りに行くんだろ」
「……プリン!」
「いや、プリンじゃなくて卵だから」
目を覚ましガバッと毛布を剥いでレラは起き上がる。
「早くしないと産みたての卵を回収出来なくなるわよ」
「あちし早く起きてたもん。カズが寝ろって言うから」
「レラが起きたのまだ夜中だったろ。あのままずっと起きてたら、朝寝て確実に昼過ぎまで起きなかったぞ」
「ぅ……」
反論出来ずに黙るレラは、何か言い返せることがないか考えを巡らせる。
「大丈夫よレラ。まだ明るくなってきたばかりだから」
「あちし朝ごはんいらないから、早くコロコロ鳥の巣に行こう」
「レラだけじゃないわ。私もビワもカズも、まだ何も食べてないから。軽く何かお腹に入れてきましょう」
ここでレラはあることを思い出した。
「……クッキーだってまだ作ってもらってないのに、プリンも駄目だったらあちし死んじゃう」
ここでクッキーの話題を出されてしまい、かなりレラの機嫌が悪いとカズは感じた。
「いやいや、それくらいで死ぬな」
「卵が手に入っても、本当にプリンだって出来るかわからないんでしょ」
プリンに関しても、ミルキーウッドの樹液が使えるかどうか不明なことをレラに言われ、今度カズが返す言葉がなかった。
ホースの事を受け入れ元気になったレラに、以前通りの接し方をしたのが早計だったのかとカズは少し反省する。
「クッキーを作らなかったのはわるかった。俺も忘れてたんだよ。卵と樹液を採取して街に戻ったら、ちゃんと作るから。約束は守る」
「本当に本当だからね」
「わかってる。プリンだってきっと出来るさ」
「今度作ってくれなかったら、カズの髪全部引っこ抜くから」
「お…おぅ(なんで俺をハゲにしたがる)」
「朝食はパンと昨日の残ったスープで簡単に済ませましょう。スープは温めてあるから。はいレラ」
ビワがカップにスープを入れ、パンと一緒にレラとアレナリアに渡した。
カズはスープだけでいいと、ビワからカップだけを受け取った。
カズはスープを飲みながら【マップ】の範囲を広げて、コロコロ鳥が巣に戻って来ているかを確かめる。
そこには確かに獣の反応が十数あった。
軽い朝食を済ませると、暖炉の火を消して四人はベアイのロッジを出る。
前日ベアイに案内されたコロコロ鳥の巣の近くまで来ると、足音を出来るだけ立てないように静かに移動して、木の陰からそっと覗きコロコロ鳥の様子を見る。
四人はそこで初めてコロコロ鳥の姿を見て驚く。
少し大き目の鶏を思い浮かべていたが違っていた。
少しどころではなく、かなり大きかった。
巣にしゃがんではいるが、それでも80センチから1メートルくらいはあった。
大きな個体だと立ち上がれば、160センチ以上はありそう。
丸々として押せばコロコロと簡単に転がりそうだ。
カズ達はベアイから聞いたことに従い、コロコロ鳥が水場に移動するのを隠れて暫し待った。
コロコロ鳥の巣を見張り十分程が過ぎると、一羽また一羽と、コロコロ鳥が巣から離れて行く。
全てのコロコロ鳥が巣から離れ、姿が見えなくなったところで、カズ達は手分けして卵の回収に取り掛かる。
昨日と同じく落ち葉を優しくかき分けて、産みたて卵を探す。
コロコロ鳥が今まで居たことで、落ち葉は暖かく意外と快適だったりもする。
各自一つの巣から十個前後の卵を回収して、それをカズが【アイテムボックス】へと入れる。
続いてミルキーウッドを見て回り、樹液が多く出そうな木を勘で三本選び、傷をつけてそこにヘラを傾けて差し込む。
カズ、アレナリア、ビワの三人は、ベアイから買った容器のふたを外し、傾けたヘラの先に容器の口をつけ、そのままで樹液が溜まるのを待つ。
じんわりと傷口から白い樹液がヘラを伝い流れ、容器の底に少しずつ溜まっていく。
ほんのりと甘い香りがする樹液はとろみはあるが、ハチミツ程ではない。
見た目は牛乳よりも生クリームに近そうだった。
それから一時間程樹液は出続け、レラはビワの手伝いしながら容器を持ち、各自の持つ容器が一杯になったところで、木に差し込んだヘラを抜き取り樹液の採取を終了する。
こぼれないよう容器のふたをしっかりと締め、卵と同様カズが容器受け取り【アイテムボックス】にしまう。
「これで終わだな」
「容器を持って立ってるのだけって面倒ね。何が嫌って、動けないのがたまらないわ」
「こういったの作業は、容器の高さに合わせて台を作っておくとか、うまく木に縛り付けおくとかするんだろう(今回はベアイさんに道具を譲って貰ったけど、次からは容器を置く台とかも用意しないと。採取の仕方も、俺の知ってる方法と同じだったし)」
「なんでそうしなかったの? あたしもう腕が上がらないんだけど」
「自分で苦労して採取したんだ。それでこそ食べる喜びがあるだろ(樹液の方は十分も手伝ってなかったけどな。レラに容器をずっと持ってろと言って無理だから、そこは仕方がないんだが)」
「じゃあ街に戻りましょうか。ギルドにも報告しないと」
「そうだな。通り道だから、ベアイさんの所に顔を出して行こう(一応樹液を確認してもらいたいからな)」
「雲が厚くなってきた……雪?」
「だな。まだ降り始めで弱いから、急いで森を出よう」
コロコロ鳥の卵とミルキーウッドの樹液採取を終えた四人は、降り始めた雪が積もる前に、ベアイの待機する森の入口にあるギルドの臨時小屋に向かった。
コロコロ鳥の巣を離れてから少し、降り出した雪が強くなってきた。
吹雪いてないので、視界を妨げたり歩きにくかったりは今のところしない。
雪で地面がぬかるみ、歩きずらくなる前に森を抜けようと、三人は早足になる。
レラだけはカズ肩に乗っかり移動している。
吐く息白くなる一行の視線の先には、ギルドが臨時に作った小屋が小さく見えた。
カズは段々近付いて来る獣の反応が気になり、小屋の方は見てなかった。
もうすぐ森を抜けられるという所で、突如として木々の間から、一行の前に飛び出す生き物が。
立ち止まりその生き物を見ると、コロコロ鳥よりも少し大きいくらいのウサギだった。
明らかに一行が森から出ようとするのを邪魔していた。
カズは即座に《分析》を使用して、現れたウサギのことを調べる。
名前 : ヘビーラビット
種族 : 大兎
ランク: D
レベル: 20
力 : 300
魔力 : 68
敏捷 : 300
全長 : 180㎝前後
補足 : 生息する場所で体毛の色が変わり、兎と名の付く獣の中では最大。
・ 寒い場所を好んで生息し、多くの群れを成す。
・ ミルキーウッドの樹液を好み、雪降る季節になるとコロコロ鳥の巣に住み着き、雪が溶ける季節になるまで共に暮らす。
ヘビーラビットのステータスを確認したカズは【マップ】に映った数多くの反応が、同一の生物であると分かった。
数にしてざっと四十羽から五十羽。
今にも飛び掛かって来そうな好戦的なウサギを、カズはどう対処したものかと考える。
「でっかいウサギ。これが聞いてたヘビーラビット?」
「そうみたいだな」
「あのデブウサギ睨んでるんだけど。どうするの」
デブと言われた目の前のヘビーラビットは、言葉が解るのか、ただレラの態度が気にいらなかったのか、長い前歯をむき出しにして、カズの背中に隠れるレラに狙いを定めた。
「一言余計なこと(面倒なフラグを立てんな!)」
「そんなこと言ってないで向こう見て! 思い切り突っ込んで来てるんだけど!」
レラを注意していると、狙いを定めたヘビーラビットが、カズの後ろに隠れるレラ目掛けて勢いよく飛び掛かる。
カズは半歩下がって体を反らすと、飛び掛かるヘビーラビットの横から掌底を当てて方向を変える。
飛び掛かった勢いのまま、ヘビーラビットは木に激突した。
すると止まっていた獣の反応が動きだし、四人の居る場所に動き出してきていた。
「まずいな。今ので勝てないと思って逃げくれればよかったんだが、逆効果になったか」
「何がまずいの? ねえカズってば!」
カズの頭をペシペシ叩き、状況を説目しろと言うレラ。
「三人は小屋に居るベアイさんの所に」
「殺気が増えたわね」
「ヘビーラビットの仲間が、狙って来てるんだ。これ以上話してる暇はない。レラを連れて早く行ってくれ。あんなのが小屋にぶつかったら一溜りもない」
カズに乗っかるレラを抱えたビワは、アレナリアと共に走って森の入口にある小屋に向かった。
44
お気に入りに追加
692
あなたにおすすめの小説

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~
夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。
全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。
適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。
パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。
全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。
ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。
パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。
突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。
ロイドのステータスはオール25。
彼にはユニークスキルが備わっていた。
ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。
ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。
LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。
不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす
最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも?
【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!


無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる