397 / 794
四章 異世界旅行編 3 セテロン国
381 大峡谷のモンスター
しおりを挟む
カズがこうして大峡谷を渡る船を観察していると、乗船場所で騒ぎ出す一人の商人が居た。
それはまさしく、油断し乗船券をスリ盗られた先程の人物だった。
乗船場所で出港時間まで気を抜き、隙を見せたところをスリにあう。
乗船してしまえば狙われることがないものの、乗船券を持つだけて大峡谷を渡れると驕り油断した結果が現在の騒ぐ商人だ。
乗船場所で騒ぐ商人から乗船券をスリ盗ったのが誰か、カズはその犯人がすぐに分かった。
渡船に乗船してきた男が、笑いをこらえながら、ぶつぶつと独り言をしていたのをカズは見ていた。
思いのほか男の声は大きく、独り言の一が聞こえてきた。
「盗まれた奴が悪いんだ。おれは悪くない。この腐った国が悪い。どうぜあの野郎だって騙して手にした金だ。船に乗りたけりゃまた買えクソがクソがクソが……」
男は独り言が大きくなっていることに、ハッと気付き声を落とす。
が、帝国に渡る渡船に乗れたことの嬉しさにから、笑いを押さえることが出来ず、ニヤニヤしながら甲板の端に移動した。
そんな出来事など目もくれず、レラは大峡谷の彼方を眺めて見向きもしない。
アレナリアとビワはそんな元気のないレラの側に寄り添い、一緒に大峡谷を見渡す。
ただし視線は遠くを向き、下を向かないようにしている。
もちろん怖いからだ。
船の出る時間になると、速度の早い高速船スカイエアーが一番最初に出港する。
続けて大船スカイクラウド、最後に渡船が帆を張り風を受けて出港した。
出港から一時間もすると、カズ達の乗る渡船と大船スカイクラウドの距離がどんどんと離れ、最初に出港した高速船スカルエアーは遥か先へと進み、見える大きさは指先程度にまでなっていた。
乗船券しか持っておらず、船内に入れない乗客はカズ達を除き、甲板に六組十三人居る。
殆どの者が仲間同士一ヶ所に集まり、体を寄せあって冷たい風から体温が下がらないように身を守っていた。
一人の者はしゃがみ込み体を丸め、やはり寒さから身を守る。
乗船場所で商人から乗船券をスリ盗った男も同様、寒さに震えながら耐えていた。
「寒いだろ。大部屋に入ろうか?」
カズが三人に船内へ入ろうかと進める。
「オーバーコート着てるから大丈夫。アレナリアとビクは中に入っていいよ。あちしはカズとここにいるから」
レラの気持ちは未だに沈んだまま。
暗い大峡谷を眺めているから、尚更なのではないかと。
「私も大丈夫なので、このままレラと一緒にいます」
「三人が外で私だけ船内ってのもねぇ。コートのお陰でこの寒さでも平気だから、私も付き合うわよ」
「そうか(結局このまま行くのか。一応船内に入れるよう大部屋の料金を払ったが、その必要はなかったか)」
それから更に四時間が経過すると、渡船は大峡谷の半分まで来ていた。
風が弱まり移動速度が落ち、聞いていた予定よりも遅れていた。
高速船スカルエアーは既に対岸の港に到着しており、大船スカイクラウドも通常なら、一時間も掛からない内に到着する距離を移動しているはず。
だが、遅れている渡船がなぜか大船スカイクラウドに追い付こうとしていた。
決して止まっているわけではないが、大船スカイクラウドの移動速度が明らかに遅くなっていた。
渡船はぶつからないように、距離が近付くと進路を左へと変える。
右前方を進む大船スカイクラウドまで数百メートルの距離まで近付くと、渡船と同型の船が大船スカイクラウドの前方百メートル程の所で、モンスターに襲わているのが見えた。
すると次の瞬間、突如として爆発が起き、渡船と同型の船がバラバラになり大峡谷に落ちていった。
落下する船の残骸から、襲っていたモンスターが人や馬をくわえ捕食するのが見える。
カズはすぐにモンスターを《分析》した。
名前 : ワイバーン
種族 : 飛竜
ランク: A
レベル: 50
力 : 1042
魔力 : 781
敏捷 : 1266
全長 : 4m
補足 : 大峡谷の岸壁に住み着き、風と土の両属性の魔法を使うレベル50前後の飛竜型モンスター。
【魔法属性】《風・土》
《風》エアースラッシュ
《風》エアーバースト
《土》ストーンブレット
爆発の音で甲板に居た全員が前方に視線を向けると、為す術なく喰われる人と馬を目撃する。
帆を張りゆっくりと進む渡船を、飛行するモンスターが狙いを変えてくる可能性が高いと予期した四人組の冒険者が、冷える体を動かし臨戦態勢をとる。
戦闘が出来ない乗客は、船内に入ろうと走るが、乗船券しか持たないため、扉を開けても船内で出入りを監視している大柄な男に、甲板へ放り出されてしまう。
船内の操舵室以外の部屋からは外が殆ど見えず、乗客はまだワイバーンの存在に気付いていない。
パニックにならないようにと、船員は乗客に知らせない。
そうしてる間にも風が弱まって、渡船の帆はだらりと垂れ下がる。
良しか悪しか、ワイバーンはまだ渡船を標的と考えてなかった。
カズは三人に船内へ入るよう言おうとしたとき、レラがワイバーンを見て怒りをあらわにしていた。
「頑張って馬車を引いてる馬を……許せない」
ワイバーンが馬車に繋げられたままの馬を引きちぎって捕食したのを見て、レラはその馬とホースを重ね合わせて見てしまっていた。
「落ち着いてレラ。大きな声を出したら、モンスターがこっちに来ちゃう」
「ビワそんな心配しなくても、もうこっちに向かって来てるわ」
「え!?」
「大部屋の料金を払ってあるから、船内に入った方がいい」
レラを抱えるビワを見て、カズは船内に避難をするように言う。
「中に入ってもこの船が壊されたら一緒でしょ。だったら、あのモンスターを倒すところをこの目で見てたい。あんなのやっつけちゃってよ。カズ!」
「カズが動かなくても、あそこの四人がなんとかしてくれるんじゃないの」
アレナリアが指差す先には、腰から剣を抜き構える剣士の男性冒険者と、弓に弦を張る女性冒険者。
魔法使いの女性冒険者は杖を構えて詠唱し魔力を溜め、両手に金属製の手甲を装備して同じく魔力を溜めその時を待つ男性冒険者。
カズは四人のステータスを調べた。
剣士がレベル55のBランク、弓使いと魔法使いの女性二人がレベル45、手甲を装備した男性がレベル48で三人がCランク。
もし戦える者が船内に居るなら、異変を感じて出て来てもいいはずだが、誰も出て来ないということは、戦える者がいないのだとカズは察した。
「ワイバーンの数と場所を考えると、あの四人には厳しそうだぞ。二、三体倒せるかどうかってとこだろ。面倒事になりたくはないが、このままだと船を落とされかねないな。アレナリアはレラとビワを頼む。俺が」
「待ってカズ。少し様子を見ましょう」
珍しくカズの行動を止めるアレナリア。
そうしている間にワイバーン二体が、大船スカイクラウドに迫っていた。
襲うワイバーン二体に向かって幾つかの魔法と、魔力を圧縮した魔力弾が放たれた。
動きの速いワイバーンに当てるのは難しく、遠くからでは一発二発当てるのがせいぜいだった。
だが倒すことではなく、船からワイバーンを遠ざけることが目的だったらしく、大船スカイクラウドはその場を離脱するべく船を動かす。
その間もワイバーンを近付けまいと、火や水や風の魔法が放たれ、大きな筒からは魔力弾がワイバーン目掛けて放たれていた。
しかし迫るワイバーンの数が増し、今では六体が大船スカイクラウドを狙っている。
船は全速力での移動を試みるが、空中でワイバーンの速度に敵うわけもなく、一向に離れようとはしない。
それどころかワイバーンから魔法攻撃を受け、護衛をすると者に負傷者が出る始末。
そしてカズ達の乗る渡船にも、三体のワイバーンがすぐそこまで迫っていた。
「三人が動くわ」
アレナリアの言葉で、冒険者三人に目を向けるカズとビワ。
最初に杖を構える魔法使いの女性が詠唱を終え、迫る三体のワイバーンに向けて〈ファイヤージャベリン〉放つ。
一体には命中したが、二体にはギリギリで避けられダメージは殆ど入らない。
続けて両手に金属製の手甲を装備した男性が、圧縮した魔力弾を放ち、ファイヤージャベリンを避けたワイバーンの一体を狙う。
それと同時に弓を構え矢をつがえた女性が、もう一体のワイバーンを狙って矢を射る。
矢の先端には、マジックカプセルが縛り付けたある。
放たれた魔力弾はワイバーンの翼をとらえる。
ワイバーンは翼にダメージを受け落下する。
マジックカプセルが縛り付けられた矢は、もう一体のワイバーンの足の付け根辺りに直撃した。
すると縛り付けられていたマジックカプセルが弾け、中に込められていたファイヤーボールが放たれる。
ワイバーンは火を消そうと暴れながら、大峡谷に急降下していった。
それはまさしく、油断し乗船券をスリ盗られた先程の人物だった。
乗船場所で出港時間まで気を抜き、隙を見せたところをスリにあう。
乗船してしまえば狙われることがないものの、乗船券を持つだけて大峡谷を渡れると驕り油断した結果が現在の騒ぐ商人だ。
乗船場所で騒ぐ商人から乗船券をスリ盗ったのが誰か、カズはその犯人がすぐに分かった。
渡船に乗船してきた男が、笑いをこらえながら、ぶつぶつと独り言をしていたのをカズは見ていた。
思いのほか男の声は大きく、独り言の一が聞こえてきた。
「盗まれた奴が悪いんだ。おれは悪くない。この腐った国が悪い。どうぜあの野郎だって騙して手にした金だ。船に乗りたけりゃまた買えクソがクソがクソが……」
男は独り言が大きくなっていることに、ハッと気付き声を落とす。
が、帝国に渡る渡船に乗れたことの嬉しさにから、笑いを押さえることが出来ず、ニヤニヤしながら甲板の端に移動した。
そんな出来事など目もくれず、レラは大峡谷の彼方を眺めて見向きもしない。
アレナリアとビワはそんな元気のないレラの側に寄り添い、一緒に大峡谷を見渡す。
ただし視線は遠くを向き、下を向かないようにしている。
もちろん怖いからだ。
船の出る時間になると、速度の早い高速船スカイエアーが一番最初に出港する。
続けて大船スカイクラウド、最後に渡船が帆を張り風を受けて出港した。
出港から一時間もすると、カズ達の乗る渡船と大船スカイクラウドの距離がどんどんと離れ、最初に出港した高速船スカルエアーは遥か先へと進み、見える大きさは指先程度にまでなっていた。
乗船券しか持っておらず、船内に入れない乗客はカズ達を除き、甲板に六組十三人居る。
殆どの者が仲間同士一ヶ所に集まり、体を寄せあって冷たい風から体温が下がらないように身を守っていた。
一人の者はしゃがみ込み体を丸め、やはり寒さから身を守る。
乗船場所で商人から乗船券をスリ盗った男も同様、寒さに震えながら耐えていた。
「寒いだろ。大部屋に入ろうか?」
カズが三人に船内へ入ろうかと進める。
「オーバーコート着てるから大丈夫。アレナリアとビクは中に入っていいよ。あちしはカズとここにいるから」
レラの気持ちは未だに沈んだまま。
暗い大峡谷を眺めているから、尚更なのではないかと。
「私も大丈夫なので、このままレラと一緒にいます」
「三人が外で私だけ船内ってのもねぇ。コートのお陰でこの寒さでも平気だから、私も付き合うわよ」
「そうか(結局このまま行くのか。一応船内に入れるよう大部屋の料金を払ったが、その必要はなかったか)」
それから更に四時間が経過すると、渡船は大峡谷の半分まで来ていた。
風が弱まり移動速度が落ち、聞いていた予定よりも遅れていた。
高速船スカルエアーは既に対岸の港に到着しており、大船スカイクラウドも通常なら、一時間も掛からない内に到着する距離を移動しているはず。
だが、遅れている渡船がなぜか大船スカイクラウドに追い付こうとしていた。
決して止まっているわけではないが、大船スカイクラウドの移動速度が明らかに遅くなっていた。
渡船はぶつからないように、距離が近付くと進路を左へと変える。
右前方を進む大船スカイクラウドまで数百メートルの距離まで近付くと、渡船と同型の船が大船スカイクラウドの前方百メートル程の所で、モンスターに襲わているのが見えた。
すると次の瞬間、突如として爆発が起き、渡船と同型の船がバラバラになり大峡谷に落ちていった。
落下する船の残骸から、襲っていたモンスターが人や馬をくわえ捕食するのが見える。
カズはすぐにモンスターを《分析》した。
名前 : ワイバーン
種族 : 飛竜
ランク: A
レベル: 50
力 : 1042
魔力 : 781
敏捷 : 1266
全長 : 4m
補足 : 大峡谷の岸壁に住み着き、風と土の両属性の魔法を使うレベル50前後の飛竜型モンスター。
【魔法属性】《風・土》
《風》エアースラッシュ
《風》エアーバースト
《土》ストーンブレット
爆発の音で甲板に居た全員が前方に視線を向けると、為す術なく喰われる人と馬を目撃する。
帆を張りゆっくりと進む渡船を、飛行するモンスターが狙いを変えてくる可能性が高いと予期した四人組の冒険者が、冷える体を動かし臨戦態勢をとる。
戦闘が出来ない乗客は、船内に入ろうと走るが、乗船券しか持たないため、扉を開けても船内で出入りを監視している大柄な男に、甲板へ放り出されてしまう。
船内の操舵室以外の部屋からは外が殆ど見えず、乗客はまだワイバーンの存在に気付いていない。
パニックにならないようにと、船員は乗客に知らせない。
そうしてる間にも風が弱まって、渡船の帆はだらりと垂れ下がる。
良しか悪しか、ワイバーンはまだ渡船を標的と考えてなかった。
カズは三人に船内へ入るよう言おうとしたとき、レラがワイバーンを見て怒りをあらわにしていた。
「頑張って馬車を引いてる馬を……許せない」
ワイバーンが馬車に繋げられたままの馬を引きちぎって捕食したのを見て、レラはその馬とホースを重ね合わせて見てしまっていた。
「落ち着いてレラ。大きな声を出したら、モンスターがこっちに来ちゃう」
「ビワそんな心配しなくても、もうこっちに向かって来てるわ」
「え!?」
「大部屋の料金を払ってあるから、船内に入った方がいい」
レラを抱えるビワを見て、カズは船内に避難をするように言う。
「中に入ってもこの船が壊されたら一緒でしょ。だったら、あのモンスターを倒すところをこの目で見てたい。あんなのやっつけちゃってよ。カズ!」
「カズが動かなくても、あそこの四人がなんとかしてくれるんじゃないの」
アレナリアが指差す先には、腰から剣を抜き構える剣士の男性冒険者と、弓に弦を張る女性冒険者。
魔法使いの女性冒険者は杖を構えて詠唱し魔力を溜め、両手に金属製の手甲を装備して同じく魔力を溜めその時を待つ男性冒険者。
カズは四人のステータスを調べた。
剣士がレベル55のBランク、弓使いと魔法使いの女性二人がレベル45、手甲を装備した男性がレベル48で三人がCランク。
もし戦える者が船内に居るなら、異変を感じて出て来てもいいはずだが、誰も出て来ないということは、戦える者がいないのだとカズは察した。
「ワイバーンの数と場所を考えると、あの四人には厳しそうだぞ。二、三体倒せるかどうかってとこだろ。面倒事になりたくはないが、このままだと船を落とされかねないな。アレナリアはレラとビワを頼む。俺が」
「待ってカズ。少し様子を見ましょう」
珍しくカズの行動を止めるアレナリア。
そうしている間にワイバーン二体が、大船スカイクラウドに迫っていた。
襲うワイバーン二体に向かって幾つかの魔法と、魔力を圧縮した魔力弾が放たれた。
動きの速いワイバーンに当てるのは難しく、遠くからでは一発二発当てるのがせいぜいだった。
だが倒すことではなく、船からワイバーンを遠ざけることが目的だったらしく、大船スカイクラウドはその場を離脱するべく船を動かす。
その間もワイバーンを近付けまいと、火や水や風の魔法が放たれ、大きな筒からは魔力弾がワイバーン目掛けて放たれていた。
しかし迫るワイバーンの数が増し、今では六体が大船スカイクラウドを狙っている。
船は全速力での移動を試みるが、空中でワイバーンの速度に敵うわけもなく、一向に離れようとはしない。
それどころかワイバーンから魔法攻撃を受け、護衛をすると者に負傷者が出る始末。
そしてカズ達の乗る渡船にも、三体のワイバーンがすぐそこまで迫っていた。
「三人が動くわ」
アレナリアの言葉で、冒険者三人に目を向けるカズとビワ。
最初に杖を構える魔法使いの女性が詠唱を終え、迫る三体のワイバーンに向けて〈ファイヤージャベリン〉放つ。
一体には命中したが、二体にはギリギリで避けられダメージは殆ど入らない。
続けて両手に金属製の手甲を装備した男性が、圧縮した魔力弾を放ち、ファイヤージャベリンを避けたワイバーンの一体を狙う。
それと同時に弓を構え矢をつがえた女性が、もう一体のワイバーンを狙って矢を射る。
矢の先端には、マジックカプセルが縛り付けたある。
放たれた魔力弾はワイバーンの翼をとらえる。
ワイバーンは翼にダメージを受け落下する。
マジックカプセルが縛り付けられた矢は、もう一体のワイバーンの足の付け根辺りに直撃した。
すると縛り付けられていたマジックカプセルが弾け、中に込められていたファイヤーボールが放たれる。
ワイバーンは火を消そうと暴れながら、大峡谷に急降下していった。
34
お気に入りに追加
651
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
異世界召喚されました……断る!
K1-M
ファンタジー
【第3巻 令和3年12月31日】
【第2巻 令和3年 8月25日】
【書籍化 令和3年 3月25日】
会社を辞めて絶賛無職中のおっさん。気が付いたら知らない空間に。空間の主、女神の説明によると、とある異世界の国の召喚魔法によりおっさんが喚ばれてしまったとの事。お約束通りチートをもらって若返ったおっさんの冒険が今始ま『断るっ!』
※ステータスの毎回表記は序盤のみです。
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる