392 / 770
四章 異世界旅行編 3 セテロン国
376 ギリギリの攻撃
しおりを挟む
左腕に傷のある男は、獣人奴隷の所有者の男に胸ぐらを掴まれ何やら揉み合っていた。
「お前どういうつもりかって聞いてんだぞ!」
「ちょっと待てや! オレにも」
「久々の獲物だから声を掛けてやったのによお!」
「だから、わからねぇんだって言ってんだろが!」
「ッが! な…何しやがる……」
話を聞かない男に腹が立ち、左腕に傷のある男は持っていた短剣で、ぐさりと男の腹部を刺した。
「ったくよォ。テメェら二人がオレより格下だって気付けバカが! もういい、テメェらの奴隷はオレが貰っといてやる」
刺された腹部を押え中腰になっている男の背中に短剣を突き刺すと、左腕に傷ある男は短剣の赤い水晶に付与された〈ファイヤーボール〉を使用した。
短剣を引き抜くと刺した部分から火が全身に広がり、刺された男は痛さと熱さでのた打ち回り、暫くすると動かなくなった。
火傷を負い気絶する一人の男にも、とどめを刺そうと歩き出すと、カズが左腕に傷のある男の所に着いた。
「おいテメェ、さっきは何しやがった? テメェのスキルか? それとも最新のアイテムでも持ってやがるのか!」
「危害を加えてくる相手に、教えることなんてない」
「いい度胸じゃねぇか。さっきはわからなかったが、こうして目の前にいるんだ。スキルなら使う前にぶっ殺す。アイテムならオレ奪ってぶっ殺す」
「元盗賊の奴隷の持ち主だけにのことはあるか。仲間を信用出来ずに、奴隷を使っての盗賊行為か」
「オレの奴隷が元盗賊だとなんで知ってやがる? あいつらが喋りやがったのか」
「そっちの二人は仲間じゃないのか?」
「仲間だぁ? オレは一人だ。奴らはたまにつるむだけの連中だ。こんな国にいるんだ、信用出来る仲間なんて作れるか」
「俺は話さないと言ったのに、そっちは質問に対して、よく話してくれるな」
「別にどおってことねぇ。死ぬ相手に話してるんだ。さて、どんな獲物が手に入るか《スティール》」
左腕に傷のある男がカズに手を向けて、自身が持つスキルを使用する。
「これでテメェが何を隠し持ってても……何も盗れてねぇ?」
「盗みのスキルか。そういったスキルは、レベルが上の相手には、成功率が低いんじゃないのか?」
「オレのレベルは52だぞ! テメェなんかより高いはずだ」
「俺がさっき使ったのも、同じ様なことだとしたら」
左腕に傷ある男は考え、今までに起きた事を思い返す。
「だとしたら、テメェはオレよりレベルが高いことになるだろ。オレの奴隷二人を倒したなら、40後半はあると見るが、オレより高いはずがない」
「好きなように考えればいい」
現実を直視出来ない左腕に傷ある男は、息を大きく吸うと続けて大きく息を吐き、それを数回繰り返した。
一旦落ち着きを取り戻すと、赤い水晶がはまっている短剣をカズに向けて中腰に構える。
鋭い目付きをカズに向け、殺意をむき出しにする。
「苦しみたくなければ、すぐに殺されることだ。このスキルは、オレ自身で制御ができねぇからな。余程の事がなければ使わねえスキルだ《バーサーカー》」
スキルを発動させると、全身が少しずつ赤くなり始める。
筋肉が膨れ上がると、カズ向かって突進する。
接近すると短剣を振り回しては殴り蹴ると、動きはむちゃくちゃ。
更には短剣の赤い水晶に付与されたファイヤーボールを連発。
馬車を狙った時よりも大きい火の玉は、四方八方への放たれ地面をえぐり、倒れ気絶している奴隷にもお構い無しに飛んで行く。
命中精度は低いものの、火の玉が大きく威力が上がっているため、倒れていた四人に直撃すれば間違いなく黒焦げになる。
カズは間合いを取りながら、倒れている奴隷三人と、火傷して倒れている男を一ヶ所に集めた。
攻撃が当たらないことにイラつく狂暴化した男が、短剣の赤い水晶に魔力を溜めながら、カズに向かって全速力で接近する。
数メートルの距離まで間合いを詰めた狂暴化した男は、短剣を突き出し溜め込んだ魔力で、今までで一番威力のある〈ファイヤーボール〉を放った。
一ヶ所に集めた四人を、一度に焼き尽くすほどの火の玉が、カズの目前に迫る。
避ければカズの後方で倒れている四人が確実に焼け死ぬ。
カズは片手を迫る大きな火の玉に向けて、ウォータージェットの強化版にあたる〈ウォーターバースト〉で、大きな火の玉もろとも狂暴化した男を、大量の水で飲み込み数百メートル押し流した。
例えるなら鉄砲水のようなものだ。
「しまった、やり過ぎたか」
バーサーカーの副作用と魔力切れが相まって、狂暴化した男は意識を失う。
カズは急ぎ押し流した男の確認に向かった。
押し流され倒れている男が、まったく動かないのを見たカズは不安になり、急ぎ確認する。
「おい、生きてるか?」
「……」
倒れている男に近づくと、弱いが確かに呼吸はしていた。
「気を失ってるだけか。骨は折れてなさそうだな(ギリギリだったか。もう少し威力を上げてたら……)」
ほっとするカズは一度馬車に戻る。
馬車のすぐ側には、食事を分け与えた獣人奴隷の姿があった。
カズはアレナリア達と獣人奴隷二人に現在の状態と、気を失っている五人をどうするかについて話す。
獣人奴隷の話によれば、街の奴隷商に連れて行けば、火傷を負った男とカズに倒された男を奴隷に出来るとのことだった。
その際にその二人が所持していた奴隷も、自分の奴隷に出来ると。
「奴隷を持つ気はない。しかもあんな連中を」
カズの意見に、女性三人も頷き同意する。
「だったら奴隷商に買い取ってもらえばいい。あの状態を見ると、安く買い叩かれると思うけど」
「襲って来たんだから、国の兵士に渡せてば良いんじゃない?」
「そうそう。あちしもそう思う」
アレナリアの意見にレラも同意。
「盗賊として突き出しても、せいぜい数日牢に入れられるだけ。金を渡せば一日で出てくる。貴族や国に被害が出なければ別だけど、そういった連中に手を出すことはまずない」
「あれ、そういえばさぁ、二人ってどっちの奴隷なの?」
レラが獣人の二人に、馬で来た二人の内のどちらが自分達の所有者か聞いた。
「聞かせてもらった内容からすると、殺された方だと思う」
「その場合あんた達はどうなるの? 自由?」
「枷があるから、自由にはなれない。なんならあんたがおれ達の所有者に…」
「言ったろ。奴隷を持つ気はないって」
「そう…か。あんたの奴隷なら、まともに扱ってくれると思ったんだが」
今度は誰の奴隷になるのか不安がる獣人二人に、カズは提案をした。
話を聞いた獣人二人は、驚きの表情をして、聞き違いじゃないかと何度もカズに聞き返した。
断る理由がない獣人二人は、カズの提案を喜んで受け入れた。
話が決まると、男達が乗っていた二頭の馬に、気絶している五人を乗せて、獣人二人にすぐそこの街まで引かせた。
一頭の馬には元盗賊の二人と、その所有者である左腕に傷のある男。
もう一頭の馬には、火傷を負った男とその奴隷を乗せた。
獣人奴隷二人の所有者は、左腕に傷のある男に燃やされてしまっていたので、死体はそのまま放置していくことになった。
埋めるくらいは出来たが、獣人二人の意向でそうした。
そうすることで、少なからず仕返しになると思ったのだろう。
ちなみに火傷を負った男が乗って来た馬も少し火傷をしていたので、それはカズが回復薬を掛けて治した。
二頭の馬が言うこと聞いたのは、カズが火傷を治して話をしたからだ。
馬車を移動させ街に行く前に、ビワの状態を確めた。
馬車の中でアレナリアとレラが一緒に居たこともあり、特に異常は見られなかったが、これから荒れていそうな街に入るので、より一層気を付けるようにと三人に言った。
「お前どういうつもりかって聞いてんだぞ!」
「ちょっと待てや! オレにも」
「久々の獲物だから声を掛けてやったのによお!」
「だから、わからねぇんだって言ってんだろが!」
「ッが! な…何しやがる……」
話を聞かない男に腹が立ち、左腕に傷のある男は持っていた短剣で、ぐさりと男の腹部を刺した。
「ったくよォ。テメェら二人がオレより格下だって気付けバカが! もういい、テメェらの奴隷はオレが貰っといてやる」
刺された腹部を押え中腰になっている男の背中に短剣を突き刺すと、左腕に傷ある男は短剣の赤い水晶に付与された〈ファイヤーボール〉を使用した。
短剣を引き抜くと刺した部分から火が全身に広がり、刺された男は痛さと熱さでのた打ち回り、暫くすると動かなくなった。
火傷を負い気絶する一人の男にも、とどめを刺そうと歩き出すと、カズが左腕に傷のある男の所に着いた。
「おいテメェ、さっきは何しやがった? テメェのスキルか? それとも最新のアイテムでも持ってやがるのか!」
「危害を加えてくる相手に、教えることなんてない」
「いい度胸じゃねぇか。さっきはわからなかったが、こうして目の前にいるんだ。スキルなら使う前にぶっ殺す。アイテムならオレ奪ってぶっ殺す」
「元盗賊の奴隷の持ち主だけにのことはあるか。仲間を信用出来ずに、奴隷を使っての盗賊行為か」
「オレの奴隷が元盗賊だとなんで知ってやがる? あいつらが喋りやがったのか」
「そっちの二人は仲間じゃないのか?」
「仲間だぁ? オレは一人だ。奴らはたまにつるむだけの連中だ。こんな国にいるんだ、信用出来る仲間なんて作れるか」
「俺は話さないと言ったのに、そっちは質問に対して、よく話してくれるな」
「別にどおってことねぇ。死ぬ相手に話してるんだ。さて、どんな獲物が手に入るか《スティール》」
左腕に傷のある男がカズに手を向けて、自身が持つスキルを使用する。
「これでテメェが何を隠し持ってても……何も盗れてねぇ?」
「盗みのスキルか。そういったスキルは、レベルが上の相手には、成功率が低いんじゃないのか?」
「オレのレベルは52だぞ! テメェなんかより高いはずだ」
「俺がさっき使ったのも、同じ様なことだとしたら」
左腕に傷ある男は考え、今までに起きた事を思い返す。
「だとしたら、テメェはオレよりレベルが高いことになるだろ。オレの奴隷二人を倒したなら、40後半はあると見るが、オレより高いはずがない」
「好きなように考えればいい」
現実を直視出来ない左腕に傷ある男は、息を大きく吸うと続けて大きく息を吐き、それを数回繰り返した。
一旦落ち着きを取り戻すと、赤い水晶がはまっている短剣をカズに向けて中腰に構える。
鋭い目付きをカズに向け、殺意をむき出しにする。
「苦しみたくなければ、すぐに殺されることだ。このスキルは、オレ自身で制御ができねぇからな。余程の事がなければ使わねえスキルだ《バーサーカー》」
スキルを発動させると、全身が少しずつ赤くなり始める。
筋肉が膨れ上がると、カズ向かって突進する。
接近すると短剣を振り回しては殴り蹴ると、動きはむちゃくちゃ。
更には短剣の赤い水晶に付与されたファイヤーボールを連発。
馬車を狙った時よりも大きい火の玉は、四方八方への放たれ地面をえぐり、倒れ気絶している奴隷にもお構い無しに飛んで行く。
命中精度は低いものの、火の玉が大きく威力が上がっているため、倒れていた四人に直撃すれば間違いなく黒焦げになる。
カズは間合いを取りながら、倒れている奴隷三人と、火傷して倒れている男を一ヶ所に集めた。
攻撃が当たらないことにイラつく狂暴化した男が、短剣の赤い水晶に魔力を溜めながら、カズに向かって全速力で接近する。
数メートルの距離まで間合いを詰めた狂暴化した男は、短剣を突き出し溜め込んだ魔力で、今までで一番威力のある〈ファイヤーボール〉を放った。
一ヶ所に集めた四人を、一度に焼き尽くすほどの火の玉が、カズの目前に迫る。
避ければカズの後方で倒れている四人が確実に焼け死ぬ。
カズは片手を迫る大きな火の玉に向けて、ウォータージェットの強化版にあたる〈ウォーターバースト〉で、大きな火の玉もろとも狂暴化した男を、大量の水で飲み込み数百メートル押し流した。
例えるなら鉄砲水のようなものだ。
「しまった、やり過ぎたか」
バーサーカーの副作用と魔力切れが相まって、狂暴化した男は意識を失う。
カズは急ぎ押し流した男の確認に向かった。
押し流され倒れている男が、まったく動かないのを見たカズは不安になり、急ぎ確認する。
「おい、生きてるか?」
「……」
倒れている男に近づくと、弱いが確かに呼吸はしていた。
「気を失ってるだけか。骨は折れてなさそうだな(ギリギリだったか。もう少し威力を上げてたら……)」
ほっとするカズは一度馬車に戻る。
馬車のすぐ側には、食事を分け与えた獣人奴隷の姿があった。
カズはアレナリア達と獣人奴隷二人に現在の状態と、気を失っている五人をどうするかについて話す。
獣人奴隷の話によれば、街の奴隷商に連れて行けば、火傷を負った男とカズに倒された男を奴隷に出来るとのことだった。
その際にその二人が所持していた奴隷も、自分の奴隷に出来ると。
「奴隷を持つ気はない。しかもあんな連中を」
カズの意見に、女性三人も頷き同意する。
「だったら奴隷商に買い取ってもらえばいい。あの状態を見ると、安く買い叩かれると思うけど」
「襲って来たんだから、国の兵士に渡せてば良いんじゃない?」
「そうそう。あちしもそう思う」
アレナリアの意見にレラも同意。
「盗賊として突き出しても、せいぜい数日牢に入れられるだけ。金を渡せば一日で出てくる。貴族や国に被害が出なければ別だけど、そういった連中に手を出すことはまずない」
「あれ、そういえばさぁ、二人ってどっちの奴隷なの?」
レラが獣人の二人に、馬で来た二人の内のどちらが自分達の所有者か聞いた。
「聞かせてもらった内容からすると、殺された方だと思う」
「その場合あんた達はどうなるの? 自由?」
「枷があるから、自由にはなれない。なんならあんたがおれ達の所有者に…」
「言ったろ。奴隷を持つ気はないって」
「そう…か。あんたの奴隷なら、まともに扱ってくれると思ったんだが」
今度は誰の奴隷になるのか不安がる獣人二人に、カズは提案をした。
話を聞いた獣人二人は、驚きの表情をして、聞き違いじゃないかと何度もカズに聞き返した。
断る理由がない獣人二人は、カズの提案を喜んで受け入れた。
話が決まると、男達が乗っていた二頭の馬に、気絶している五人を乗せて、獣人二人にすぐそこの街まで引かせた。
一頭の馬には元盗賊の二人と、その所有者である左腕に傷のある男。
もう一頭の馬には、火傷を負った男とその奴隷を乗せた。
獣人奴隷二人の所有者は、左腕に傷のある男に燃やされてしまっていたので、死体はそのまま放置していくことになった。
埋めるくらいは出来たが、獣人二人の意向でそうした。
そうすることで、少なからず仕返しになると思ったのだろう。
ちなみに火傷を負った男が乗って来た馬も少し火傷をしていたので、それはカズが回復薬を掛けて治した。
二頭の馬が言うこと聞いたのは、カズが火傷を治して話をしたからだ。
馬車を移動させ街に行く前に、ビワの状態を確めた。
馬車の中でアレナリアとレラが一緒に居たこともあり、特に異常は見られなかったが、これから荒れていそうな街に入るので、より一層気を付けるようにと三人に言った。
12
お気に入りに追加
539
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界転移したので、のんびり楽しみます。
ゆーふー
ファンタジー
信号無視した車に轢かれ、命を落としたことをきっかけに異世界に転移することに。異世界で長生きするために主人公が望んだのは、「のんびり過ごせる力」
主人公は神様に貰った力でのんびり平和に長生きできるのか。
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍2巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
婚約破棄され、聖女を騙った罪で国外追放されました。家族も同罪だから家も取り潰すと言われたので、領民と一緒に国から出ていきます。
SHEILA
ファンタジー
ベイリンガル侯爵家唯一の姫として生まれたエレノア・ベイリンガルは、前世の記憶を持つ転生者で、侯爵領はエレノアの転生知識チートで、とんでもないことになっていた。
そんなエレノアには、本人も家族も嫌々ながら、国から強制的に婚約を結ばされた婚約者がいた。
国内で領地を持つすべての貴族が王城に集まる「豊穣の宴」の席で、エレノアは婚約者である第一王子のゲイルに、異世界から転移してきた聖女との真実の愛を見つけたからと、婚約破棄を言い渡される。
ゲイルはエレノアを聖女を騙る詐欺師だと糾弾し、エレノアには国外追放を、ベイリンガル侯爵家にはお家取り潰しを言い渡した。
お読みいただき、ありがとうございます。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました
mabu
ファンタジー
聖女召喚に巻き込まれた普通のオバさんが無能なスキルと判断され追放されるが国から貰ったお金と隠されたスキルでお店を開き気ままにのんびりお気楽生活をしていくお話。
なるべく1日1話進めていたのですが仕事で不規則な時間になったり投稿も不規則になり週1や月1になるかもしれません。
不定期投稿になりますが宜しくお願いします🙇
感想、ご指摘もありがとうございます。
なるべく修正など対応していきたいと思っていますが皆様の広い心でスルーして頂きたくお願い致します。
読み進めて不快になる場合は履歴削除をして頂けると有り難いです。
お返事は何方様に対しても控えさせて頂きますのでご了承下さいます様、お願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる