343 / 770
四章 異世界旅行編 1 オリーブ王国を離れ東へ
329 帝国領に向かう道すがら
しおりを挟む
カズは店主と打ち解けるようにと考えた、デュメリル村のリザードマンの話をした。
それを聞いた店主は重い口を開き、半年程前にあった出来事を話した。
人族の商人については、食堂で聞いたのと大して変わりはなかった。
が、新たに聞けた情報は、護衛をしていた冒険者が口にした『手を付けると、価値が下がるぞ』という言葉。
「それって、種族売…」
「しッ! これから帝国に入るなら、その話をするな」
「……分かった。それで、その時の女性は?」
「一晩で解放された。今でもこの村に住んでる。明るい子だったんだが……」
店主が手を額に当て涙ぐむ。
「その商人はどんな人物で、向かった先は分かりますか?」
「あんたも被害にあったか? 何を盗られたか知らんがやめときな。ただの旅人じゃあ、護衛の冒険者にやられるのが目に見える。リザードマン相手でも、引けをとらないって話だ」
「リザードマン相手でもか。話してくれてありがとう。忠告は聞いておく」
カズはカウンターに金貨数枚を置いて、酒場を出ようとする。
「同情でもしたか?」
「嫌な事を話させた詫びだと思ってくれ。まあ、同情したのも事実だが。気を悪くしたならすまない。むす…その女性の為に使ってくれ」
「おかしな奴だ。だが、ありがたく貰っておく。教えた街に行くなら、丘を越えて南下する道を行け。二、三日で街が見えてくるはずだ。間違って川沿いを進んでも、小さな村があるだけだぞ」
「分かった」
酒場での情報収集を終えたカズは馬車へと戻り、聞いた街を目指して馬車を走らせた。
村から出た後、カズは酒場から得た情報を三人に話した。
おちゃらけるレラに、今まで以上に注意するよう念を押す。
カズは帝国のことについて三人に意見を聞いた。
レラとビワの二人は、分からない言う。
二人は事情が事情なだけに、それは当然かとカズは思った。
帝国領には行った事はないと言うアレナリアだったが、アヴァランチェの冒険者ギルドにあった資料で、見た記憶があるから知識は多少あると言う。
カズも言われてみれば、なんとなく見たような気もしなくはなかったが、当時必要と思わなかった資料は、流し読みした程度だったので、そんなに覚えてはいなかった。
そしてアレナリアは忘れていた、アヴァランチェにあった資料が古い物だということを。
「ならアレナリアには期待しないと」
「! んふ…むふふッ」
気持ちが高揚したアレナリアは、馬車を操作するカズの横に移動し、顔を覗き込むようにして答える。
「いいわよ! なんでも聞いて、私を頼ってちょうだい。あなたのアレナリ…」
「やっぱり遠慮しとく」
アレナリアの言葉を遮り、カズはアレナリアの顔を押し退ける。
「なんでよッ!」
「なんか、後の見返りが怖そう」
「そんな要求なんて、かわいいものよ」
「例えば……?」
「私を正面から見つめてもらって、ちょっとキスしくれるだけでいいわ。それで火が付いた二人は流れで抱き合い、火照った身体が落ち着くまで……そ、そんな激しくは、ん~ん駄目じゃな…あ…そこいい…そうもっと……むふふ…むふふふふ」
一人妄想に身をくねらせるアレナリアを見て、何かを想像してしまい顔を赤くするビワ。
そんなアレナリアをレラが細い目をして一言。
「……えっっっろ。アレナリアの頭の中は、ピンク一色ね。今は放っておいて、後ろに行こ」
「あ…うん」
にやけ顔をするアレナリアが妄想の世界から戻って来るまで、馬車の後方に移動し、関わらないようにするレラとビワ。
カズとしては、すぐ隣でニヤニヤして、ぶつぶつと言うアレナリアを一緒に馬車の後方へと連れていってほしかった。
「ハァー(出会った頃の物静かだったアレナリアは、いったいどこに行ってしまったんだ)」
一行を乗せた馬車は、小高い丘の緩やかな坂道をゆっくりと上る。
二時間もすると上っていた坂道が、下りへと変わっていた。
その頃にはアレナリアも妄想の世界から戻り、一人で何を興奮していたのか恥ずかしくなり、暫し黙りこくっていた。
我に返り、しゅんとするアレナリアを見て、話せば元気になるだろうと、カズは聞こうと思っていたことを話した。
「アレナリア、ちょっと聞いていいか?」
「何、帝国のこと?」
「いや、白真のことなんだけど」
「はくま……? ああ、あのフロストドラゴンがどうかしたの?」
「アレナリアって、白真以外に他のドラゴンを見たことある?」
「八十年くらい前だったと思うけど、ずっと遠くに飛んでるのを見たことあるわよ。それが?」
「ドラゴンの大きさって、だいたい白真と同じくらいなのかなって。今まで色々なモンスターを見てきたけど、中には白真より大きいモンスターも結構いたからさ。ドラゴンて、そんなに大きなモンスターじゃないのかと思って」
「実際に近くで見たのは、カズが従魔にしたフロストドラゴンだけだからハッキリとは言えないけど、古い文献なんかに書かれてるドラゴンは、もっともっと大きいわね。全部がそうじゃないだろうけど、あのフロストドラゴンは中型の個体とかじゃないのかしら」
「そうなんだ。白真と会う前は、大きくても狼や熊くらいしか出会わなかったから、白真がやたらと大きく感じたんだ。でもそのあと砂漠でワームやゴーレムを見たら、もっと大きいから、少し疑問に思ってたんだ(やっぱりドラゴンてもっと大きいんだ。ってか、白真自身も純粋なフロストドラゴンじゃないようなこと言ってたからな)」
「そんなことなら、もっと早く聞けばよかったのに」
「採掘場の盗賊討伐とか、獣人の子供を村に連れて行ったりとか、なんだかんだとあって、聞いたり調べたりするの忘れてたんだよ。あげくの果てには、殆どの人が俺のことを忘れちゃったからさ」
「ぅ……サブマスが腑甲斐無いです。たかがアイテムで、カズのこと忘れてしまうなんて」
「別にアレナリアが悪い訳じゃないんだから。攻撃されたりもしたけど、もう終った事だから」
「う、うん」
「あ!」
「どうしたの?」
「そういえば、レラの故郷も探すんだった。デュメリル村で聞けばよかったか」
「フェアリーを珍しいとしか言ってなかったから、どこに生息してるか知らないわよ。それにそれを言うなら、レラ自身が聞けばいいのよ。姿を見せたんだから」
「まあ、それもそうなんだが、探すって約束だから」
「なになに! あちしの話してた?」
「レラの故郷も探さないとなって話さ」
「カズ忘れてたの? 酷くない」
「悪い悪い」
「あちしも忘れてたけど」
「お前もか! 自分のこと忘れるなよ」
「皆と居るから、どうでもよくなってきちゃうんだよね。見つからなかったら見つからなかったで、あちしは王都の家に戻るからいいけど。もちろん皆も一緒に」
「ずっとレラのおもりは嫌だなぁ」
「はあ! 故郷が見つかるまで面倒見るって、カズが言ったじゃない!」
「レラが諦めるようなこと言うから、俺もつい」
「ついって何よ! 一生カズが面倒見て甘やかして」
「うわッ、本音出た! ダメ人間ならぬ、ダメフェアリーがここに居る」
「ダメじゃないもん! だったらビワと一緒にマーガレットの所に行くもん。きっと住んで良いって言うもん。そうでしょビワ」
「メイドとしてお仕事すれば、奥様も住んで良いって言うと思うわよ」
「えぇぇぇ、仕事するの」
「ほらな」
「ダメなフェアリーね」
「お屋敷に住むなら、お仕事しなきゃ駄目よレラ」
「ならやっぱりカズの所に居る」
レラのダメダメな発言に、カズもアレナリアもビワも呆れ果て黙ってしまう。
「……次の街でレラを置いてくか」
「それがいいかも」
「それはかわいそう。……でも」
とうとうビワまでも、レラのぐうたらっぷりにを見て、庇うのをやめてしまう。
「ががぁ~ん。言い通せばうんと言って、言うことを聞いてくれるビワまで! いいんだ、どうせあちしなんか……」
落ち込んだレラは、置いてあった毛布にごそごそと潜り込んで不貞寝した。
「レ…」
「ビワ」
レラを慰めようとするビワを、アレナリアが放っておくようにと止める。
それを聞いたカズは、先程えっっっろ、と言われた仕返しではと思った。
次は自分の番ではないかと、緊張したように耳と尻尾の毛を立たせ、ビワはちょっと不安になる。
「ビワにはするなよ」
「またカズは、ビワにばかり優しくする」
「そう思うなら少しはビワのように、働いたらどうだ」
「私はしてるでしょ」
「十日…いや、二十日に一回くらいか?」
「そんなことは、ない……こともないかも」
「まだ先の事だけど、帝国の首都に着いたら、情報を集めるのに、短くても一月くらいは滞在しようと思ってるんだから。アレナリアも頼むぞ」
「わ、分かってるわよ」
「それまでに、ビワが少しでも何かを思い出せれば良いんだけど」
「が…がんばります」
「前にも言ったけど、無理せず気楽にね」
「はい」
昼過ぎ頃に小高い丘を越え、東へと流れる川沿いの道と、南へと向かう分かれ道に馬車はたどり着いた。
それを聞いた店主は重い口を開き、半年程前にあった出来事を話した。
人族の商人については、食堂で聞いたのと大して変わりはなかった。
が、新たに聞けた情報は、護衛をしていた冒険者が口にした『手を付けると、価値が下がるぞ』という言葉。
「それって、種族売…」
「しッ! これから帝国に入るなら、その話をするな」
「……分かった。それで、その時の女性は?」
「一晩で解放された。今でもこの村に住んでる。明るい子だったんだが……」
店主が手を額に当て涙ぐむ。
「その商人はどんな人物で、向かった先は分かりますか?」
「あんたも被害にあったか? 何を盗られたか知らんがやめときな。ただの旅人じゃあ、護衛の冒険者にやられるのが目に見える。リザードマン相手でも、引けをとらないって話だ」
「リザードマン相手でもか。話してくれてありがとう。忠告は聞いておく」
カズはカウンターに金貨数枚を置いて、酒場を出ようとする。
「同情でもしたか?」
「嫌な事を話させた詫びだと思ってくれ。まあ、同情したのも事実だが。気を悪くしたならすまない。むす…その女性の為に使ってくれ」
「おかしな奴だ。だが、ありがたく貰っておく。教えた街に行くなら、丘を越えて南下する道を行け。二、三日で街が見えてくるはずだ。間違って川沿いを進んでも、小さな村があるだけだぞ」
「分かった」
酒場での情報収集を終えたカズは馬車へと戻り、聞いた街を目指して馬車を走らせた。
村から出た後、カズは酒場から得た情報を三人に話した。
おちゃらけるレラに、今まで以上に注意するよう念を押す。
カズは帝国のことについて三人に意見を聞いた。
レラとビワの二人は、分からない言う。
二人は事情が事情なだけに、それは当然かとカズは思った。
帝国領には行った事はないと言うアレナリアだったが、アヴァランチェの冒険者ギルドにあった資料で、見た記憶があるから知識は多少あると言う。
カズも言われてみれば、なんとなく見たような気もしなくはなかったが、当時必要と思わなかった資料は、流し読みした程度だったので、そんなに覚えてはいなかった。
そしてアレナリアは忘れていた、アヴァランチェにあった資料が古い物だということを。
「ならアレナリアには期待しないと」
「! んふ…むふふッ」
気持ちが高揚したアレナリアは、馬車を操作するカズの横に移動し、顔を覗き込むようにして答える。
「いいわよ! なんでも聞いて、私を頼ってちょうだい。あなたのアレナリ…」
「やっぱり遠慮しとく」
アレナリアの言葉を遮り、カズはアレナリアの顔を押し退ける。
「なんでよッ!」
「なんか、後の見返りが怖そう」
「そんな要求なんて、かわいいものよ」
「例えば……?」
「私を正面から見つめてもらって、ちょっとキスしくれるだけでいいわ。それで火が付いた二人は流れで抱き合い、火照った身体が落ち着くまで……そ、そんな激しくは、ん~ん駄目じゃな…あ…そこいい…そうもっと……むふふ…むふふふふ」
一人妄想に身をくねらせるアレナリアを見て、何かを想像してしまい顔を赤くするビワ。
そんなアレナリアをレラが細い目をして一言。
「……えっっっろ。アレナリアの頭の中は、ピンク一色ね。今は放っておいて、後ろに行こ」
「あ…うん」
にやけ顔をするアレナリアが妄想の世界から戻って来るまで、馬車の後方に移動し、関わらないようにするレラとビワ。
カズとしては、すぐ隣でニヤニヤして、ぶつぶつと言うアレナリアを一緒に馬車の後方へと連れていってほしかった。
「ハァー(出会った頃の物静かだったアレナリアは、いったいどこに行ってしまったんだ)」
一行を乗せた馬車は、小高い丘の緩やかな坂道をゆっくりと上る。
二時間もすると上っていた坂道が、下りへと変わっていた。
その頃にはアレナリアも妄想の世界から戻り、一人で何を興奮していたのか恥ずかしくなり、暫し黙りこくっていた。
我に返り、しゅんとするアレナリアを見て、話せば元気になるだろうと、カズは聞こうと思っていたことを話した。
「アレナリア、ちょっと聞いていいか?」
「何、帝国のこと?」
「いや、白真のことなんだけど」
「はくま……? ああ、あのフロストドラゴンがどうかしたの?」
「アレナリアって、白真以外に他のドラゴンを見たことある?」
「八十年くらい前だったと思うけど、ずっと遠くに飛んでるのを見たことあるわよ。それが?」
「ドラゴンの大きさって、だいたい白真と同じくらいなのかなって。今まで色々なモンスターを見てきたけど、中には白真より大きいモンスターも結構いたからさ。ドラゴンて、そんなに大きなモンスターじゃないのかと思って」
「実際に近くで見たのは、カズが従魔にしたフロストドラゴンだけだからハッキリとは言えないけど、古い文献なんかに書かれてるドラゴンは、もっともっと大きいわね。全部がそうじゃないだろうけど、あのフロストドラゴンは中型の個体とかじゃないのかしら」
「そうなんだ。白真と会う前は、大きくても狼や熊くらいしか出会わなかったから、白真がやたらと大きく感じたんだ。でもそのあと砂漠でワームやゴーレムを見たら、もっと大きいから、少し疑問に思ってたんだ(やっぱりドラゴンてもっと大きいんだ。ってか、白真自身も純粋なフロストドラゴンじゃないようなこと言ってたからな)」
「そんなことなら、もっと早く聞けばよかったのに」
「採掘場の盗賊討伐とか、獣人の子供を村に連れて行ったりとか、なんだかんだとあって、聞いたり調べたりするの忘れてたんだよ。あげくの果てには、殆どの人が俺のことを忘れちゃったからさ」
「ぅ……サブマスが腑甲斐無いです。たかがアイテムで、カズのこと忘れてしまうなんて」
「別にアレナリアが悪い訳じゃないんだから。攻撃されたりもしたけど、もう終った事だから」
「う、うん」
「あ!」
「どうしたの?」
「そういえば、レラの故郷も探すんだった。デュメリル村で聞けばよかったか」
「フェアリーを珍しいとしか言ってなかったから、どこに生息してるか知らないわよ。それにそれを言うなら、レラ自身が聞けばいいのよ。姿を見せたんだから」
「まあ、それもそうなんだが、探すって約束だから」
「なになに! あちしの話してた?」
「レラの故郷も探さないとなって話さ」
「カズ忘れてたの? 酷くない」
「悪い悪い」
「あちしも忘れてたけど」
「お前もか! 自分のこと忘れるなよ」
「皆と居るから、どうでもよくなってきちゃうんだよね。見つからなかったら見つからなかったで、あちしは王都の家に戻るからいいけど。もちろん皆も一緒に」
「ずっとレラのおもりは嫌だなぁ」
「はあ! 故郷が見つかるまで面倒見るって、カズが言ったじゃない!」
「レラが諦めるようなこと言うから、俺もつい」
「ついって何よ! 一生カズが面倒見て甘やかして」
「うわッ、本音出た! ダメ人間ならぬ、ダメフェアリーがここに居る」
「ダメじゃないもん! だったらビワと一緒にマーガレットの所に行くもん。きっと住んで良いって言うもん。そうでしょビワ」
「メイドとしてお仕事すれば、奥様も住んで良いって言うと思うわよ」
「えぇぇぇ、仕事するの」
「ほらな」
「ダメなフェアリーね」
「お屋敷に住むなら、お仕事しなきゃ駄目よレラ」
「ならやっぱりカズの所に居る」
レラのダメダメな発言に、カズもアレナリアもビワも呆れ果て黙ってしまう。
「……次の街でレラを置いてくか」
「それがいいかも」
「それはかわいそう。……でも」
とうとうビワまでも、レラのぐうたらっぷりにを見て、庇うのをやめてしまう。
「ががぁ~ん。言い通せばうんと言って、言うことを聞いてくれるビワまで! いいんだ、どうせあちしなんか……」
落ち込んだレラは、置いてあった毛布にごそごそと潜り込んで不貞寝した。
「レ…」
「ビワ」
レラを慰めようとするビワを、アレナリアが放っておくようにと止める。
それを聞いたカズは、先程えっっっろ、と言われた仕返しではと思った。
次は自分の番ではないかと、緊張したように耳と尻尾の毛を立たせ、ビワはちょっと不安になる。
「ビワにはするなよ」
「またカズは、ビワにばかり優しくする」
「そう思うなら少しはビワのように、働いたらどうだ」
「私はしてるでしょ」
「十日…いや、二十日に一回くらいか?」
「そんなことは、ない……こともないかも」
「まだ先の事だけど、帝国の首都に着いたら、情報を集めるのに、短くても一月くらいは滞在しようと思ってるんだから。アレナリアも頼むぞ」
「わ、分かってるわよ」
「それまでに、ビワが少しでも何かを思い出せれば良いんだけど」
「が…がんばります」
「前にも言ったけど、無理せず気楽にね」
「はい」
昼過ぎ頃に小高い丘を越え、東へと流れる川沿いの道と、南へと向かう分かれ道に馬車はたどり着いた。
11
お気に入りに追加
539
あなたにおすすめの小説
ゴミスキル『空気清浄』で異世界浄化の旅~捨てられたけど、とてもおいしいです(意味深)~
夢・風魔
ファンタジー
高校二年生最後の日。由樹空(ゆうきそら)は同じクラスの男子生徒と共に異世界へと召喚された。
全員の適正職業とスキルが鑑定され、空は「空気師」という職業と「空気清浄」というスキルがあると判明。
花粉症だった空は歓喜。
しかし召喚主やクラスメイトから笑いものにされ、彼はひとり森の中へ置いてけぼりに。
(アレルギー成分から)生き残るため、スキルを唱え続ける空。
モンスターに襲われ樹の上に逃げた彼を、美しい二人のエルフが救う。
命を救って貰ったお礼にと、森に漂う瘴気を浄化することになった空。
スキルを使い続けるうちにレベルはカンストし、そして新たに「空気操作」のスキルを得る。
*作者は賢くありません。作者は賢くありません。だいじなことなのでもう一度。作者は賢くありません。バカです。
*小説家になろう・カクヨムでも公開しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる