340 / 807
四章 異世界旅行編 1 オリーブ王国を離れ東へ
326 下された処分
しおりを挟む
ツツエの悲しむ顔を見たくなかったゼゼイと、幼馴染みのザザウの温情により、処分はデュメリル村からの追放となった。
以後ギギオ、デデイ、ボボウの三名は、デュメリル村のあるこの森に近付くのも禁止。
もし森に入り、デュメリル村に近付くようであれば、敵とみなし対処すると告げた。
例え罰を与えて村に残しても、同じ事を繰り返し、他の種族との交流を妨げることになりかねない。
それを聞いたギギオは、声を荒らげ反論をした。
「オレ達のような考えの者がいなければ、また騙され利用され、辛い思いをするのはお前らなんだぞ! 人族なんて信用する値しないだ!」
「ギギオよ、お前の考えはわかる。だが、な、それをいつまでも引きずっていたら、いずれ村は廃れてしまう」
「だからって、薄ぎたねぇ人族なんかに」
「全ての人族が我々を騙した者と同じではない。ここに居るカズ殿は、わしとの約束を守ってくれた」
「約束だぁ?」
「もし村の者に襲われたとしても、決して殺さないでほしいと。多少の怪我くらいはと考えていたが、無傷で捕らえてくれるとは思ってなかった」
「人族なんかに、オレ達が殺られると思ってたのか」
「現にこうして、拘束されおるではないか」
「ッチ……」
「ギギオ、カズ殿は強い。お前が考えているよりも」
「こうなる事を、村長はわかってたのか」
「こんな事をする愚かな者がいなければ。と、わしは信じたかった。だがそれは、駄目だったようじゃ」
「オレ達の考えに賛同する連中がもっといれば、こんな無様な事には……」
「このバカ野郎が! 寝静まった深夜に、三人で忍び込んで返り討ちになった奴が何言ってやがる」
ギギオの情けない言い訳を聞いたザザウが、怒りを露にする。
「話を聞いてなかったのか。村長の頼みがなければ、お前達は殺されても、おかしくなかったんだぞ」
「罰は受けるつもりでいた。だかコイツら二人はオレの指示に従っただけだ。追放ならオレ一人にしてくれ」
「そうはいかん。共犯なんじゃから」
「だったらオレと、そこの人族のカズと一対一の勝負をさせてくれ」
「ギギオお前、自分の立場をわかってるのか!」
「オレの最後の頼みだ。お互いに武器は使わない素手での勝負。オレが勝ったら、追放処分はオレ一人にしてくれ」
「待ってくれギギオ。処分を受ける覚悟は、おれ達にもある」
「実際に手を貸して、そこの人族を襲ったんだ」
今まで黙っていた共犯のデデイとボボウが、自分達を庇おうとするギギオを止める。
「いくら言おうと、決定は変わらん」
「……」
「村長。オレが森の外まで連れて行く」
「オレも付き合おう。森からは離れるか確認する者が必要だからな。いいだろ村長」
ギギオ達を森の外まで追放する役目を、自分が負うとザザウが志願する。
それを分かっていたのか、ゼゼイも同行すると手を上げた。
暫し考え、村長のズズイは口を開く。
「わかった、いいじゃろう。すぐに支度を」
「なら俺達も一緒に付いて村を出ます」
「しかし、今回の詫びをせねば」
「ここでその拘束を外して、また縛り上げるのは面倒でしょう。俺達が一緒に行けば、その必要はなくなりますから」
「こんな事になって申し訳なかった」
「怪我もしてないですし、もう終わった事ですから。出発の準備をしたら、村の入口で待ってます」
村長の家を出たカズは馬車へと戻り、レラ、アレナリア、ビワの三人に村を出ることを伝えた。
三人の朝食は、ツツエが用意してくれたようで、既に食べ終えた後だった。
なので特に準備するようなこともなく、カズはそのまま馬車を走らせ村の入口まで行き、ザザウ達が来るのを待った。
三十分程するとザザウが装備を整え、拘束した三人を縄で繋げ、村の入口まで引っ張ってきた。
その表情はとても重苦しい。
背後にある建物の片隅では、悲しそうにして見送るツツエの姿があった。
幼馴染みのツツエに気付いていたギギオだが、決して振り向くことはしなかった。
覚悟していた事とはいえ、合わせる顔がない。
少し遅れて、ゼゼイが養殖池の方からやって来た。
村衛の仕事をしているので、武器を携えている格好は変わらない、ただ違うのは大きな樽を抱えていたことだ。
村からのお詫びだと、養殖池から大量の川魚を入れて運んできた。
村長からの言伝てで、是非受け取ってほしいと
お詫びと言うのであれば、断るのも申し訳ないからと、カズはありがたく頂戴した。
レラは一人、大いに喜んでいた。
全員が揃ったところで、ザザウとゼゼイ案内のもと、デュメリル村を離れ川沿いの道を川下へと向い進む。
村が離れ暫くすると、ザザウが独り言のような小さな声で、ギギオに話し掛けた。
これが幼馴染みと話す、最後になるかも知れない。
ザザウは子供の頃に、ツツエと三人で遊んだ話をする。
ギギオは黙って聞きながら、ザザウの後ろを付いて行く。
縄で繋がれてるとはいえ、無理に引っ張ってるわけではない。
縄の縛りは緩く、外そうと思えば簡単に外せる。
縄はあくまで、罪を犯した者を、村から連行する為の見せしめを兼ねて、それはギギオ、デデイ、ボボウも承諾してのこと。
川沿いの道を進むこと数時間、木々が減り、森の終わりが見えてきた。
いつの間にかザザウの話は、子供の頃の楽しい思い出から、外で暮らしていく為の助言に変わっていた。
もうすぐ森を抜ける所で、不意にザザウがカズに不躾な願いをした。
それはギギオが最後の頼みと言った、カズとの勝負。
ザザウは何を言っているのかと、ギギオは目を見開き驚いた。
ゼゼイはなんとなく悟った。
「今になって、どういう風の吹き回しですか?」
「ギギオが外で人族に絡まないよう、今ここで、人族のカズ殿の力を見せてもらいたく。不躾で勝手な願いなのはわかっている」
「オレからも頼むぜ」
悩むカズに、レラとアレナリアが後押しをする。
「やってあげれば。どうせカズには勝てないんだから。もしカズが力を出して、そこの三人を対処してたら、どうなってたか見せてあげなさいよ」
「あちし達に魚をいっぱいくれたんだから、ちょっとくらい相手してあげてもいいんじゃない」
「他人事だと思って。ギギオは、どうなんだ?」
「このモヤモヤを解消するには、お前を一発殴ってスッキリさせる他ねぇ」
「ヤル気満々か。分かった(とは言ったが、さてどうするか)」
カズは馬車から降りる。
「カズ殿、感謝する」
「オレはザザウに感謝するぜ。コイツを殴れる機会を与えてくれて」
「その感謝は、勝ってから言うんだな。カズ殿、拘束を」
カズはギギオ達三人の拘束している木を解除して外した。
カズはギギオから少し距離をとり、ザザウ様子を見て開始の合図をする。
「いくぜ!」
硬い鱗に覆われた、太い腕から伸びる大きな拳がカズに迫る。
攻撃は全て大振り、拳が当たらないと次は尻尾も使い攻撃する。
ギギオが何度も攻撃しようと、カズに一発も当たらない。
次第にギギオは息を切らし、攻撃する回数が減る、しかし止めることない。
「ゼェ、ゼェ…どうした。なぜ攻撃してこない」
「どうしたら納得してくれるかと思って(実力はザザウさんと同等くらいか。だとすると、Cランク強の冒険者ってとこだな)」
「納得だぁ? オレをバカにするな! 男の勝負に、手加減なんか不要。あの時、村長が勝負を認めてくれていたら、追放はオレ一人ですんだんだ」
「村長が認めても、俺は受けなかった」
「なぜだ? 今は受けただろ」
「例え俺が負けて、そっちの二人の追放がなくなったとしても、村の皆が今までと同じ様に接してくれると思うか? どうしてもわだかまりは残る。悪ければ村八分だ」
「村八分?」
「村の者全員から無視されて、仲間外れにされてしまうこと」
「デュメリル村の連中は、そんなことしない!」
「だが問題を起こしたんだ、立場は悪いままだろ。それにだ、それを分かってながら、お前のやった事は村の皆を裏切った事になるんだぞ」
ギギオは顔をしかめ、歯を食いしばる。
「ぅぐ……もういい。決着をつけようぜ」
「次は俺も攻撃するぞ」
「なめやがって、覚悟しやがれ」
カズが構えると、ギギオは荒立った気持ちを落ち着かせて息を整え、右の拳に力を入れてカズの顔面に狙いを定める。
以後ギギオ、デデイ、ボボウの三名は、デュメリル村のあるこの森に近付くのも禁止。
もし森に入り、デュメリル村に近付くようであれば、敵とみなし対処すると告げた。
例え罰を与えて村に残しても、同じ事を繰り返し、他の種族との交流を妨げることになりかねない。
それを聞いたギギオは、声を荒らげ反論をした。
「オレ達のような考えの者がいなければ、また騙され利用され、辛い思いをするのはお前らなんだぞ! 人族なんて信用する値しないだ!」
「ギギオよ、お前の考えはわかる。だが、な、それをいつまでも引きずっていたら、いずれ村は廃れてしまう」
「だからって、薄ぎたねぇ人族なんかに」
「全ての人族が我々を騙した者と同じではない。ここに居るカズ殿は、わしとの約束を守ってくれた」
「約束だぁ?」
「もし村の者に襲われたとしても、決して殺さないでほしいと。多少の怪我くらいはと考えていたが、無傷で捕らえてくれるとは思ってなかった」
「人族なんかに、オレ達が殺られると思ってたのか」
「現にこうして、拘束されおるではないか」
「ッチ……」
「ギギオ、カズ殿は強い。お前が考えているよりも」
「こうなる事を、村長はわかってたのか」
「こんな事をする愚かな者がいなければ。と、わしは信じたかった。だがそれは、駄目だったようじゃ」
「オレ達の考えに賛同する連中がもっといれば、こんな無様な事には……」
「このバカ野郎が! 寝静まった深夜に、三人で忍び込んで返り討ちになった奴が何言ってやがる」
ギギオの情けない言い訳を聞いたザザウが、怒りを露にする。
「話を聞いてなかったのか。村長の頼みがなければ、お前達は殺されても、おかしくなかったんだぞ」
「罰は受けるつもりでいた。だかコイツら二人はオレの指示に従っただけだ。追放ならオレ一人にしてくれ」
「そうはいかん。共犯なんじゃから」
「だったらオレと、そこの人族のカズと一対一の勝負をさせてくれ」
「ギギオお前、自分の立場をわかってるのか!」
「オレの最後の頼みだ。お互いに武器は使わない素手での勝負。オレが勝ったら、追放処分はオレ一人にしてくれ」
「待ってくれギギオ。処分を受ける覚悟は、おれ達にもある」
「実際に手を貸して、そこの人族を襲ったんだ」
今まで黙っていた共犯のデデイとボボウが、自分達を庇おうとするギギオを止める。
「いくら言おうと、決定は変わらん」
「……」
「村長。オレが森の外まで連れて行く」
「オレも付き合おう。森からは離れるか確認する者が必要だからな。いいだろ村長」
ギギオ達を森の外まで追放する役目を、自分が負うとザザウが志願する。
それを分かっていたのか、ゼゼイも同行すると手を上げた。
暫し考え、村長のズズイは口を開く。
「わかった、いいじゃろう。すぐに支度を」
「なら俺達も一緒に付いて村を出ます」
「しかし、今回の詫びをせねば」
「ここでその拘束を外して、また縛り上げるのは面倒でしょう。俺達が一緒に行けば、その必要はなくなりますから」
「こんな事になって申し訳なかった」
「怪我もしてないですし、もう終わった事ですから。出発の準備をしたら、村の入口で待ってます」
村長の家を出たカズは馬車へと戻り、レラ、アレナリア、ビワの三人に村を出ることを伝えた。
三人の朝食は、ツツエが用意してくれたようで、既に食べ終えた後だった。
なので特に準備するようなこともなく、カズはそのまま馬車を走らせ村の入口まで行き、ザザウ達が来るのを待った。
三十分程するとザザウが装備を整え、拘束した三人を縄で繋げ、村の入口まで引っ張ってきた。
その表情はとても重苦しい。
背後にある建物の片隅では、悲しそうにして見送るツツエの姿があった。
幼馴染みのツツエに気付いていたギギオだが、決して振り向くことはしなかった。
覚悟していた事とはいえ、合わせる顔がない。
少し遅れて、ゼゼイが養殖池の方からやって来た。
村衛の仕事をしているので、武器を携えている格好は変わらない、ただ違うのは大きな樽を抱えていたことだ。
村からのお詫びだと、養殖池から大量の川魚を入れて運んできた。
村長からの言伝てで、是非受け取ってほしいと
お詫びと言うのであれば、断るのも申し訳ないからと、カズはありがたく頂戴した。
レラは一人、大いに喜んでいた。
全員が揃ったところで、ザザウとゼゼイ案内のもと、デュメリル村を離れ川沿いの道を川下へと向い進む。
村が離れ暫くすると、ザザウが独り言のような小さな声で、ギギオに話し掛けた。
これが幼馴染みと話す、最後になるかも知れない。
ザザウは子供の頃に、ツツエと三人で遊んだ話をする。
ギギオは黙って聞きながら、ザザウの後ろを付いて行く。
縄で繋がれてるとはいえ、無理に引っ張ってるわけではない。
縄の縛りは緩く、外そうと思えば簡単に外せる。
縄はあくまで、罪を犯した者を、村から連行する為の見せしめを兼ねて、それはギギオ、デデイ、ボボウも承諾してのこと。
川沿いの道を進むこと数時間、木々が減り、森の終わりが見えてきた。
いつの間にかザザウの話は、子供の頃の楽しい思い出から、外で暮らしていく為の助言に変わっていた。
もうすぐ森を抜ける所で、不意にザザウがカズに不躾な願いをした。
それはギギオが最後の頼みと言った、カズとの勝負。
ザザウは何を言っているのかと、ギギオは目を見開き驚いた。
ゼゼイはなんとなく悟った。
「今になって、どういう風の吹き回しですか?」
「ギギオが外で人族に絡まないよう、今ここで、人族のカズ殿の力を見せてもらいたく。不躾で勝手な願いなのはわかっている」
「オレからも頼むぜ」
悩むカズに、レラとアレナリアが後押しをする。
「やってあげれば。どうせカズには勝てないんだから。もしカズが力を出して、そこの三人を対処してたら、どうなってたか見せてあげなさいよ」
「あちし達に魚をいっぱいくれたんだから、ちょっとくらい相手してあげてもいいんじゃない」
「他人事だと思って。ギギオは、どうなんだ?」
「このモヤモヤを解消するには、お前を一発殴ってスッキリさせる他ねぇ」
「ヤル気満々か。分かった(とは言ったが、さてどうするか)」
カズは馬車から降りる。
「カズ殿、感謝する」
「オレはザザウに感謝するぜ。コイツを殴れる機会を与えてくれて」
「その感謝は、勝ってから言うんだな。カズ殿、拘束を」
カズはギギオ達三人の拘束している木を解除して外した。
カズはギギオから少し距離をとり、ザザウ様子を見て開始の合図をする。
「いくぜ!」
硬い鱗に覆われた、太い腕から伸びる大きな拳がカズに迫る。
攻撃は全て大振り、拳が当たらないと次は尻尾も使い攻撃する。
ギギオが何度も攻撃しようと、カズに一発も当たらない。
次第にギギオは息を切らし、攻撃する回数が減る、しかし止めることない。
「ゼェ、ゼェ…どうした。なぜ攻撃してこない」
「どうしたら納得してくれるかと思って(実力はザザウさんと同等くらいか。だとすると、Cランク強の冒険者ってとこだな)」
「納得だぁ? オレをバカにするな! 男の勝負に、手加減なんか不要。あの時、村長が勝負を認めてくれていたら、追放はオレ一人ですんだんだ」
「村長が認めても、俺は受けなかった」
「なぜだ? 今は受けただろ」
「例え俺が負けて、そっちの二人の追放がなくなったとしても、村の皆が今までと同じ様に接してくれると思うか? どうしてもわだかまりは残る。悪ければ村八分だ」
「村八分?」
「村の者全員から無視されて、仲間外れにされてしまうこと」
「デュメリル村の連中は、そんなことしない!」
「だが問題を起こしたんだ、立場は悪いままだろ。それにだ、それを分かってながら、お前のやった事は村の皆を裏切った事になるんだぞ」
ギギオは顔をしかめ、歯を食いしばる。
「ぅぐ……もういい。決着をつけようぜ」
「次は俺も攻撃するぞ」
「なめやがって、覚悟しやがれ」
カズが構えると、ギギオは荒立った気持ちを落ち着かせて息を整え、右の拳に力を入れてカズの顔面に狙いを定める。
53
お気に入りに追加
692
あなたにおすすめの小説

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~
夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。
全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。
適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。
パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。
全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。
ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。
パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。
突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。
ロイドのステータスはオール25。
彼にはユニークスキルが備わっていた。
ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。
ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。
LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。
不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす
最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも?
【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
異世界でホワイトな飲食店経営を
視世陽木
ファンタジー
定食屋チェーン店で雇われ店長をしていた飯田譲治(イイダ ジョウジ)は、気がついたら真っ白な世界に立っていた。
彼の最後の記憶は、連勤に連勤を重ねてふらふらになりながら帰宅し、赤信号に気づかずに道路に飛び出し、トラックに轢かれて亡くなったというもの。
彼が置かれた状況を説明するためにスタンバイしていた女神様を思いっきり無視しながら、1人考察を進める譲治。
しまいには女神様を泣かせてしまい、十分な説明もないままに異世界に転移させられてしまった!
ブラック企業で酷使されながら、それでも料理が大好きでいつかは自分の店を開きたいと夢見ていた彼は、はたして異世界でどんな生活を送るのか!?
異世界物のテンプレと超ご都合主義を盛り沢山に、ちょいちょい社会風刺を入れながらお送りする異世界定食屋経営物語。はたしてジョージはホワイトな飲食店を経営できるのか!?
● 異世界テンプレと超ご都合主義で話が進むので、苦手な方や飽きてきた方には合わないかもしれません。
● かつて作者もブラック飲食店で店長をしていました。
● 基本的にはおふざけ多め、たまにシリアス。
● 残酷な描写や性的な描写はほとんどありませんが、後々死者は出ます。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
異世界召喚されました……断る!
K1-M
ファンタジー
【第3巻 令和3年12月31日】
【第2巻 令和3年 8月25日】
【書籍化 令和3年 3月25日】
会社を辞めて絶賛無職中のおっさん。気が付いたら知らない空間に。空間の主、女神の説明によると、とある異世界の国の召喚魔法によりおっさんが喚ばれてしまったとの事。お約束通りチートをもらって若返ったおっさんの冒険が今始ま『断るっ!』
※ステータスの毎回表記は序盤のみです。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる