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四章 異世界旅行編 1 オリーブ王国を離れ東へ
323 デュメリル村で一泊
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村長ズズイの言葉に、躊躇いを見せるカズ。
「オレからも頼む。村の者が危害を加えたりはしない。だからどうか……」
カズは隣に座るアレナリアとビワを見る。
「こんだけ頼んでるんだし、いいんじゃないの」
「私も…いいと思います」
「分かりました。一日お世話になります」
「嫌いなのは人族なんでしょ。だったらあちしが出てもいいよね」
ビワの持つ肩掛けの鞄から声がし、驚いて目を移すズズイとザザウ。
「いやー。久々に入った鞄の中は狭かった」
肩掛け鞄から勝手に飛び出すレラ。
ズズイとザザウは、飛び出したレラを見て目を疑った。
「フェアリー!?」
「これはまた……珍しいのぉ」
「レラ、勝手に出るなって言って」
「いいじゃん、いいじゃん。ねぇねぇ、リザードマンって、あちしを食べたりしないよね?」
「我々は主に魚や、森にあるの実を食べている。たまに森を荒らす獣などを狩り食べる事もあるが、希少なフェアリーを食べたりはしない。もちろん捕まえたりも」
「心配していた事とはいえ、初対面で失礼よレラ」
「アレナリアの言う通りだぞ」
カズとアレナリアはレラに注意する。
「人族にエルフに獣人、それにフェアリー……いったいどういう組み合わせなんだ?」
「まあ、色々ありまして、この四人で旅をしてるんです。レラが鞄に隠れていたのは」
「事情はだいたいわかる。フェアリーは珍しいことで有名だ。捕まえて売買しようとする者も、少なくないだろう」
「分かってもらえたなら助かります」
「楽しそうに自由に飛び回るフェアリーを見れば、カズ殿が悪い者でないとわかる。初見では種族売買する者かとも疑ったが、そうでないようだ」
「えっと、ザザウだっけ」
「そうだが」
「リザードマンから見たカズって、種族売買をしてそうな悪人に見えたの?」
「それは……」
目線をカズに向けるザザウ。
穏やかな表情をしつつ、レラを心の中で睨み付けるカズ。
「大丈夫です。気にしてませんから(昨日あれだけ心配していたのに、レラの奴べらべらとよく喋る)」
「理由か……。人族の商人の事があったからだと言ったら、オレ達のした事を許してもらえるだろうか」
「今の話を聞いて、人族に好意を持てないことは分かります。レラが不躾なことを言って申し訳ない」
「いや、当然のことだ。今晩の食事は、我々自慢の川魚を用意しよう」
「マジー! 魚なんて食べたの何時ぶりかなぁ」
「フェアリーとは、こんなに親しげな種族なのか」
「レラが特殊だと思います。なので皆さんが知っているフェアリーと、一緒にしない方がいいかと」
「ちょっとそれひどくない~。あちしだって、歴とした美少女フェアリーなんだから」
「それは確かにのぉ。この目でフェアリーを見れたことは、とても幸運なことじゃ」
「これは吉兆かもしれません」
「そう。あちしは幸運を呼ぶフェアリー!」
「おお!」
「えッ(簡単に騙された理由が、なんとなく分かった気がした)」
ザザウと村長のズズイは、レラの言うことを真に受けてしまい、今まで暗い表情を浮かべていたのが、晴れやかな気持ちへと移り変わっていた。
どや顔をするレラを見て、呆れた顔をするアレナリアとビワ。
レラは幸運などころか、面倒事を招き込む疫病者の間違いだと、ズズイとザザウに訂正をしたかったカズだが、喜んでる二人に水を差してしまうのが悪く、言うことができなかった。
「夕食には、村自慢の川魚を用意させますじゃ。もしよければ、先程の者に村を案内させましょう。といいましても、見るような場所は、養殖池くらいしかないのですが」
「そんなこ…そうですか。ならせっかくですので、村長さんの好意に甘えて」
「『ツツエ』を呼んで、この方々の案内をするように」
「わかりました。村長」
ザザウがカズ達を村長宅に案内した、ツツエといつメスのリザードマンを呼びに出ていった。
ザザウが村長宅を出ると、ズズイはカズ達に向き直り話し出した。
「わしから一つ訂正させてもらいますじゃ」
「訂正とは?」
「皆さんを村に泊めることに異論はないのですが、村の者が危害を加えないかというと……」
「俺達を襲ってくるとでも?」
「そうならないようにはしますが、村の若い者が言うことを聞くかどうか」
「あんた村長なんでしょ。偉いんだったら、あちし達を危険にさらすんじゃないわよ」
「フェアリー殿に言われましても、わしが村の長というのは、所詮ただの肩書きに過ぎませんからのぉ。わしの発言などたかがしれてますじゃ」
「じゃあなに、あちし達が襲われても、仕方ないってこと? ふざけるんじゃないわよ!」
「返す言葉も……。しかしそうならいように、ザザウに見張らせるつもりですじゃ」
「分かりました。一応、用心はしておきます」
「いいの? 一番狙われるのは、カズなんだよ」
「人族が迷惑をかけたんだから、そのお詫びと思って、村長さんの頼みを聞くだけだ」
「感謝しますじゃ」
「俺だけならもとかく、連れの三人に危害を加えようとしたなら」
「わかっております。村の者が怪我をしたとしても、責めたりはいたしません。村の者が起こした罪は、村で罰を与えますので、命までは取らないでもらいたいですじゃ」
「そこまでするつもりはありません。このことは、ザザウさんにも」
「わかっております。伝えておきますじゃ」
村長ズズイと話を済ませ暫くすると、村長宅までカズ達を案内をしてきたメスのリザードマンが、ザザウに呼ばれてやって来た。
「ツツエ来たか。お前に頼みがある」
「ザザウから聞いたわ。デュメリル村を、こちらの方々に案内すればいいんでしょ」
「急にわるいんじゃが」
「大丈夫。ワタシの仕事は、いつでも出来るから」
ツツエは村長からカズ達に向き直り、軽く会釈をする。
「改めまして。ワタシはツツエと言います」
「あちしレラ! こっちがアレナリアで、あっちがビワ。そんでもってカズ」
「ザザウから聞いていたけど、本当にフェアリーが居たのね」
「あちしレラだから。フェアリーじゃなくて、レラって呼んでよ。ツツエだって、リザードマンて呼ばれたくないしょ」
「ふふっ、そうね。よろしくレラ。それでは皆さん、せっかくデュメリル村に来たのですから、自慢の養殖池を見に行きましょう」
「よろしくお願いします」
カズ達は村長宅を後にし、ツツエに付いて村から養殖池へと歩いて行く。
カズを見る村のリザードマンからは、特に嫌な表情を浮かべる者はいなかった。
誰もが穏やかで明るく、気さくに話し掛けてきた。
本当に人族を嫌っているリザードマンが居るのかと思うほどだ。
案内をしてくれているツツエも、レラと楽しそうに話をし、気まずくないように、人族のカズにも話を振ってくれたりもする、気が利く優しいリザードマンだ。
レラはこれまでの旅の話を、いつものように誇張して話をする。
あまりにも度が過ぎると、アレナリアがツッコミを入れて訂正させたりと、女性同士楽しそうに会話が弾む。
デュメリル村へ向かう途中で通り過ぎた養殖池にたどり着くと、馬車を操作していたカズに話し掛けてきたリザードマンが近寄ってきた。
「ツツエどうしたんだ?」
「村長に言われて、こちらのお客さんを連れて案内してるの。こちらがカズさんで、レラとアレナリアさん、それにビワさんよ」
「そうか。オレは『ゼゼイ』だ。この池から上流を見回って、村を守っている一人だ」
「先程はどうも」
「おう。村長に言われて来たってことは、客人に村自慢の魚を振る舞うってことか」
「ええ。だから夕方戻って来る時に、持って来てちょうだい」
「だったら今日は、久しぶりの酒が出るんだな。あれから人族の客が来なくなったから、酒が村に入るのが少なくなったからなぁ」
お酒のことを考えて、涎を垂らしそうになるゼゼイ。
「お客さんの前で、今からお酒のことなんか考えないでよ兄さん。みっともないんだから」
「ええ! ツツエのお兄さんなの?」
「そうよレラ。兄さんは村を守る村衛なの。ただ聞いててわかったと思うけど、お酒好きなのが玉に瑕なのよねぇ」
「うるせい。五日に一度の休みくらいは、呑んでもいいじゃないか」
「今、お酒はあんまり村に入ってこないんだがら、五日に一度なんて言わないで、一月に一度にしたらどう」
「おいおい、オレの楽しみを取るのかよ。ひどい妹だぜ」
「仲が良い兄妹だね」
「生意気な妹……うぉ! フェアリーじゃねぇか」
「今、あちしに気付いたのかよッ! さっきから見てたでしょ」
「多く雨が降ると、たまに出てくる虫が同じくらいの大きさだから、ついな」
「こ、このあちしが、むし…虫ですって」
「あんまりしつこく周りを飛び回るようだったら、取っ捕まえて魚のエサにしてやろうかと思ってたぜ」
「そんなんだから兄さんは、結婚相手が見つからないのよ」
「余計なお世話だ! そういうツツエはどうなんだ。ザザウかギギオのどちらかに決めているのか?」
「へぇ。ツツエには、二人も選べる相手がいるんだ」
「ちょ、ちょっと兄さん! お客さんの前で、なんてこと話すのよ!」
「ガッハッハっ!」
「にっちっち。これは掘りがいがある話を聞いたわ」
ニヤリと悪い顔をするレラ。
「オレからも頼む。村の者が危害を加えたりはしない。だからどうか……」
カズは隣に座るアレナリアとビワを見る。
「こんだけ頼んでるんだし、いいんじゃないの」
「私も…いいと思います」
「分かりました。一日お世話になります」
「嫌いなのは人族なんでしょ。だったらあちしが出てもいいよね」
ビワの持つ肩掛けの鞄から声がし、驚いて目を移すズズイとザザウ。
「いやー。久々に入った鞄の中は狭かった」
肩掛け鞄から勝手に飛び出すレラ。
ズズイとザザウは、飛び出したレラを見て目を疑った。
「フェアリー!?」
「これはまた……珍しいのぉ」
「レラ、勝手に出るなって言って」
「いいじゃん、いいじゃん。ねぇねぇ、リザードマンって、あちしを食べたりしないよね?」
「我々は主に魚や、森にあるの実を食べている。たまに森を荒らす獣などを狩り食べる事もあるが、希少なフェアリーを食べたりはしない。もちろん捕まえたりも」
「心配していた事とはいえ、初対面で失礼よレラ」
「アレナリアの言う通りだぞ」
カズとアレナリアはレラに注意する。
「人族にエルフに獣人、それにフェアリー……いったいどういう組み合わせなんだ?」
「まあ、色々ありまして、この四人で旅をしてるんです。レラが鞄に隠れていたのは」
「事情はだいたいわかる。フェアリーは珍しいことで有名だ。捕まえて売買しようとする者も、少なくないだろう」
「分かってもらえたなら助かります」
「楽しそうに自由に飛び回るフェアリーを見れば、カズ殿が悪い者でないとわかる。初見では種族売買する者かとも疑ったが、そうでないようだ」
「えっと、ザザウだっけ」
「そうだが」
「リザードマンから見たカズって、種族売買をしてそうな悪人に見えたの?」
「それは……」
目線をカズに向けるザザウ。
穏やかな表情をしつつ、レラを心の中で睨み付けるカズ。
「大丈夫です。気にしてませんから(昨日あれだけ心配していたのに、レラの奴べらべらとよく喋る)」
「理由か……。人族の商人の事があったからだと言ったら、オレ達のした事を許してもらえるだろうか」
「今の話を聞いて、人族に好意を持てないことは分かります。レラが不躾なことを言って申し訳ない」
「いや、当然のことだ。今晩の食事は、我々自慢の川魚を用意しよう」
「マジー! 魚なんて食べたの何時ぶりかなぁ」
「フェアリーとは、こんなに親しげな種族なのか」
「レラが特殊だと思います。なので皆さんが知っているフェアリーと、一緒にしない方がいいかと」
「ちょっとそれひどくない~。あちしだって、歴とした美少女フェアリーなんだから」
「それは確かにのぉ。この目でフェアリーを見れたことは、とても幸運なことじゃ」
「これは吉兆かもしれません」
「そう。あちしは幸運を呼ぶフェアリー!」
「おお!」
「えッ(簡単に騙された理由が、なんとなく分かった気がした)」
ザザウと村長のズズイは、レラの言うことを真に受けてしまい、今まで暗い表情を浮かべていたのが、晴れやかな気持ちへと移り変わっていた。
どや顔をするレラを見て、呆れた顔をするアレナリアとビワ。
レラは幸運などころか、面倒事を招き込む疫病者の間違いだと、ズズイとザザウに訂正をしたかったカズだが、喜んでる二人に水を差してしまうのが悪く、言うことができなかった。
「夕食には、村自慢の川魚を用意させますじゃ。もしよければ、先程の者に村を案内させましょう。といいましても、見るような場所は、養殖池くらいしかないのですが」
「そんなこ…そうですか。ならせっかくですので、村長さんの好意に甘えて」
「『ツツエ』を呼んで、この方々の案内をするように」
「わかりました。村長」
ザザウがカズ達を村長宅に案内した、ツツエといつメスのリザードマンを呼びに出ていった。
ザザウが村長宅を出ると、ズズイはカズ達に向き直り話し出した。
「わしから一つ訂正させてもらいますじゃ」
「訂正とは?」
「皆さんを村に泊めることに異論はないのですが、村の者が危害を加えないかというと……」
「俺達を襲ってくるとでも?」
「そうならないようにはしますが、村の若い者が言うことを聞くかどうか」
「あんた村長なんでしょ。偉いんだったら、あちし達を危険にさらすんじゃないわよ」
「フェアリー殿に言われましても、わしが村の長というのは、所詮ただの肩書きに過ぎませんからのぉ。わしの発言などたかがしれてますじゃ」
「じゃあなに、あちし達が襲われても、仕方ないってこと? ふざけるんじゃないわよ!」
「返す言葉も……。しかしそうならいように、ザザウに見張らせるつもりですじゃ」
「分かりました。一応、用心はしておきます」
「いいの? 一番狙われるのは、カズなんだよ」
「人族が迷惑をかけたんだから、そのお詫びと思って、村長さんの頼みを聞くだけだ」
「感謝しますじゃ」
「俺だけならもとかく、連れの三人に危害を加えようとしたなら」
「わかっております。村の者が怪我をしたとしても、責めたりはいたしません。村の者が起こした罪は、村で罰を与えますので、命までは取らないでもらいたいですじゃ」
「そこまでするつもりはありません。このことは、ザザウさんにも」
「わかっております。伝えておきますじゃ」
村長ズズイと話を済ませ暫くすると、村長宅までカズ達を案内をしてきたメスのリザードマンが、ザザウに呼ばれてやって来た。
「ツツエ来たか。お前に頼みがある」
「ザザウから聞いたわ。デュメリル村を、こちらの方々に案内すればいいんでしょ」
「急にわるいんじゃが」
「大丈夫。ワタシの仕事は、いつでも出来るから」
ツツエは村長からカズ達に向き直り、軽く会釈をする。
「改めまして。ワタシはツツエと言います」
「あちしレラ! こっちがアレナリアで、あっちがビワ。そんでもってカズ」
「ザザウから聞いていたけど、本当にフェアリーが居たのね」
「あちしレラだから。フェアリーじゃなくて、レラって呼んでよ。ツツエだって、リザードマンて呼ばれたくないしょ」
「ふふっ、そうね。よろしくレラ。それでは皆さん、せっかくデュメリル村に来たのですから、自慢の養殖池を見に行きましょう」
「よろしくお願いします」
カズ達は村長宅を後にし、ツツエに付いて村から養殖池へと歩いて行く。
カズを見る村のリザードマンからは、特に嫌な表情を浮かべる者はいなかった。
誰もが穏やかで明るく、気さくに話し掛けてきた。
本当に人族を嫌っているリザードマンが居るのかと思うほどだ。
案内をしてくれているツツエも、レラと楽しそうに話をし、気まずくないように、人族のカズにも話を振ってくれたりもする、気が利く優しいリザードマンだ。
レラはこれまでの旅の話を、いつものように誇張して話をする。
あまりにも度が過ぎると、アレナリアがツッコミを入れて訂正させたりと、女性同士楽しそうに会話が弾む。
デュメリル村へ向かう途中で通り過ぎた養殖池にたどり着くと、馬車を操作していたカズに話し掛けてきたリザードマンが近寄ってきた。
「ツツエどうしたんだ?」
「村長に言われて、こちらのお客さんを連れて案内してるの。こちらがカズさんで、レラとアレナリアさん、それにビワさんよ」
「そうか。オレは『ゼゼイ』だ。この池から上流を見回って、村を守っている一人だ」
「先程はどうも」
「おう。村長に言われて来たってことは、客人に村自慢の魚を振る舞うってことか」
「ええ。だから夕方戻って来る時に、持って来てちょうだい」
「だったら今日は、久しぶりの酒が出るんだな。あれから人族の客が来なくなったから、酒が村に入るのが少なくなったからなぁ」
お酒のことを考えて、涎を垂らしそうになるゼゼイ。
「お客さんの前で、今からお酒のことなんか考えないでよ兄さん。みっともないんだから」
「ええ! ツツエのお兄さんなの?」
「そうよレラ。兄さんは村を守る村衛なの。ただ聞いててわかったと思うけど、お酒好きなのが玉に瑕なのよねぇ」
「うるせい。五日に一度の休みくらいは、呑んでもいいじゃないか」
「今、お酒はあんまり村に入ってこないんだがら、五日に一度なんて言わないで、一月に一度にしたらどう」
「おいおい、オレの楽しみを取るのかよ。ひどい妹だぜ」
「仲が良い兄妹だね」
「生意気な妹……うぉ! フェアリーじゃねぇか」
「今、あちしに気付いたのかよッ! さっきから見てたでしょ」
「多く雨が降ると、たまに出てくる虫が同じくらいの大きさだから、ついな」
「こ、このあちしが、むし…虫ですって」
「あんまりしつこく周りを飛び回るようだったら、取っ捕まえて魚のエサにしてやろうかと思ってたぜ」
「そんなんだから兄さんは、結婚相手が見つからないのよ」
「余計なお世話だ! そういうツツエはどうなんだ。ザザウかギギオのどちらかに決めているのか?」
「へぇ。ツツエには、二人も選べる相手がいるんだ」
「ちょ、ちょっと兄さん! お客さんの前で、なんてこと話すのよ!」
「ガッハッハっ!」
「にっちっち。これは掘りがいがある話を聞いたわ」
ニヤリと悪い顔をするレラ。
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