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四章 異世界旅行編 1 オリーブ王国を離れ東へ
320 ホースの労い
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「ハァー……なんか疲れた」
森を抜けたからって、レラもアレナリアも少し気を抜き過ぎだろ。
二人にはセクハラ癖を直してほしいもんだが、まあ無理だろうな。
ビワには申し訳ないばかりだ。
風呂を作るにも場所が必要だから、ちょくちょくは無理そうだしな。
せめて毛布や枕くらいはと、クリーンで清潔にしてるが、晴れた日に干したいもんだ。
せっかくの今日は快晴だったんだから、馬車の上で天日干しすればよかった。
明日はアイテムボックスにしまわずに、馬車の屋根に乗っけて干しながら移動しよう。
独り言を言うカズを見て、ホースが不意に話しかけた。
「『疲れてますか? だんな』」
「なんかちょっと…な」
「『レラの嬢ちゃんと、アレナリアの姉さんですか』」
「ああ。もう少しお淑やかというか、おとなしくしてくれれば」
「『以前からあんな感じで?』」
「変わらない……というか、二人一緒に居ることで、騒がしくなった」
「『一緒に旅するには適しませんか?』」
「そんなこと……は、ないかな」
「『迷惑ではないと?』」
「ああ。二人が居ることで明るくなるし、少しは感謝することも。レラなんかは怒っても、次の日には変わらず接してく……からかうの間違いか」
「『それだけだんなの事を、慕ってるって事ですか』」
「それは嬉しいんだが、ビワに迷惑を掛けてしまうのはな。気まずい空気で旅をするのはキツいから」
「『優しさは時に不幸にすると、あっしは経験してます。怒るときは、凹むくらいやった方がいいこともあると。だんなはどうですか?』」
「確かにな。だが二人にも色々と事情があるから」
「『そうなんですか? ならあっしが首を突っ込む事じゃなかったです。すみません』」
「気にする事じゃないさ。無口なホースがこうやって話をして、愚痴を聞いてれただけで楽になる。ありがとうよ」
「『あっしなんかでよければ、いつでも話し相手になります。しかしその時は、今夜のように一人の時の方がいいかと。でないと、馬のあっしと話をしてたら、おかしな目で見られます』」
「そういえばこの中では、ホースの言葉が分かるの俺だけだからな。今のこれを見られても、俺が独り言だと思われるだけさ」
「『だんな、それでいいんですか?』」
「まあ、独り言はする方だから。俺は」
「『そうですか』」
「今夜はホースと話して、少しスッキリした、ありがとう。明日からも、よろしく頼む」
「『任せてください。戦いはできませんが、長いこと馬車を引いてますから。と言いますか、それだけしか取り柄がないもんで』」
「そんなことないさ。こうやって気遣い、話し掛けてくれるじゃなか」
「『馬車引きの仕事がなくなりそうな時に、だんながあっしを引き取ってくれたからです。感謝してます』」
「広い砂漠や、危ない森を行かせた俺に感謝なんて」
「『魔法やアイテムで、あっしの負担を減らしてくれる主なんてのは、今までいませんでした。確かに歩く距離は長いですし、危険な場所も進みますが、以前よりやり甲斐があって楽しいです。あっしの体力が持つ限り、どこまでも運んで行きます』」
「頼もしいな。ホースも何かあったら、遠慮なく言ってくれよ。レラやアレナリアがうるさいって不満でもいいからさ。大事な旅仲間なんだから」
「『仲間……』」
ホースの横顔は、なんだか嬉しそうだった。
「俺もそろそろ休むよ。ホースも寝て疲れをとってくれ」
「『そうさせてもらいます』」
その頃、馬車で横になっている三人は、まだ寝付いてはいなかった。
「またカズは独り言?」
「馬と話してるみたいね。話だったら、私が相手してあげるのに」
「馬とって」
「カズって色んな種族と話ができるらしいのよ。馬と話ができるなんて、私も知らなかったけど」
「アレナリアさんは…カズさんは、どう知り合ったんです?」
「あっれ~。ビワが話に食い付くなんて珍しい」
「レラ、ちゃかさないの…」
「カズに叱られるって言うんでしょ。分かってる。暫くはやめておくわよ。でないと、本当に置いていかれそうだから」
「カズさんは…」
「そんなことしないって言うんでしょ。それも分かってる」
「……」
「私とカズの出会いだったわね。話してもいいけど、ビワの枕と交換して」
「駄目です。カズさんに言われたんですから」
「諦めなよアレナリア。もうカズの匂いじゃなくて、ビワの匂いに変わっちゃってるから」
「……じゃあいいわよ。私とカズの馴れ初めを聞かせてあげる」
この夜アレナリアにこの話を降った事を、ビワは少し公開したのだった。
やむことのないアレナリアの話を聞かされ、ビワは中々寝ることができない。
しかし自分が出会う前の、カズの話を聞けるのは新鮮で興味深かった。
レラはいつの間にか、一人気持ち良さそうに涎をながして夢の中。
夜が更けても続くアレナリアの話が、ビワには子守唄のように聞こえ始め、瞼は重くなり眠りへと落ちていった。
◇◆◇◆◇
朝カズが風呂を温め直していると、最初に起きてきたのはレラだった。
「あちし入っていい?」
「なんだレラか」
「なんだはないでしょう!」
「いつも一番遅いからさ」
「アレナリアとビワは、昨日遅くまで話してたみたい」
「ビワは病み上がりなんだから、ゆっくり休ませてあげたいのに。どうせアレナリアが無理に話をしてたんだろ」
「ふ~ん。カズはビワには甘いね」
「そりゃあ、レラとアレナリアのおもりをさせてるからな」
「おもりって、あちし達は子供か」
「それだけ好きな事やってんだから、子供と変わらないだろ。ってか、きょうびの子供の方がしっかりしてると思うが」
「ガーン。美少女のあちしが、カズにとってはお子ちゃま」
「そう思われたくなかったら、自分の行動を反省して、できることをやるんだな」
「できることって?」
「前にも言ったろ、食事の用意を手伝うとかさ。少しは自分で考えろ。ほら、風呂入るなら温まったぞ」
石風呂を囲む壁から出たカズは、朝食の用意に取り掛かる。
少しするとレラが風呂から上がり、馬車からは眠そうな顔をしたビワが起きてきた。
入れ違いでビワが風呂に入り、レラはアレナリアを起こしいった。
ジャガイモのポタージュが出来上がる頃に、レラが眠い目を擦るアレナリアを起こし連れてきた。
既に風呂から上がり、尻尾を乾かしているビワの四人で朝食にした。
出発の準備ができると、カズは石風呂と壁を崩して馬車に乗りこんだ。
先の方でキラキラと見えている水場へと向かい、カズはば馬車を走らせる。
見える範囲に獣やモンスターの気配はなく、馬車の屋根に枕を干しながら、晴れて気持ちの良い草原を進む。
レラには干している枕が落ちないように、屋根の上で見張ってもらっていた。
枕をしまおうと、カズがレラに声を掛けるが返事がない。
屋根の上を覗くと、天日干ししてふかふかになった枕の上で、レラは気持ち良さそうに昼寝をしていた。
馬車内では、夜更かしをしたアレナリアも昼寝をしている。
カズは馬車の操作を一旦ビワに任せて、干している二つの枕を【アイテムボックス】に片付け、レラが寝ている枕は、そのまま屋根から馬車の中に移動させた。
昼を過ぎた頃には、先にうっすらと見えていた水場が、はっきりと目視できる位置までやって来た。
水場の正体は川。
水は底が微かに見えるくらいの透明度、深い所では3m以上、幅は20m程はありそうだった。
近くに橋はなく川を渡ることはできないため、カズは馬車を下流に向けて進めることにした。
川には鱒に似た魚が泳いでおり、数ヶ月ぶりの川魚を食べることができそうであった。
これでデザートクラブから少し解放されると、カズとビワはホッとしていた。
川沿いに馬車を進めてから六日、川は草原から森の中へと入っていく。
ただ、今までとは違うのは、川沿いに道があることだ。
土を踏み固めただけの道らしき場所に出たのは一日前、初めは細い獣道のようであったが、次第に道幅は広く土も固くなり、森に入る頃には、幾つかの足跡が見てとれた。
ただしその足跡は、人のそれではなかった。
森を抜けたからって、レラもアレナリアも少し気を抜き過ぎだろ。
二人にはセクハラ癖を直してほしいもんだが、まあ無理だろうな。
ビワには申し訳ないばかりだ。
風呂を作るにも場所が必要だから、ちょくちょくは無理そうだしな。
せめて毛布や枕くらいはと、クリーンで清潔にしてるが、晴れた日に干したいもんだ。
せっかくの今日は快晴だったんだから、馬車の上で天日干しすればよかった。
明日はアイテムボックスにしまわずに、馬車の屋根に乗っけて干しながら移動しよう。
独り言を言うカズを見て、ホースが不意に話しかけた。
「『疲れてますか? だんな』」
「なんかちょっと…な」
「『レラの嬢ちゃんと、アレナリアの姉さんですか』」
「ああ。もう少しお淑やかというか、おとなしくしてくれれば」
「『以前からあんな感じで?』」
「変わらない……というか、二人一緒に居ることで、騒がしくなった」
「『一緒に旅するには適しませんか?』」
「そんなこと……は、ないかな」
「『迷惑ではないと?』」
「ああ。二人が居ることで明るくなるし、少しは感謝することも。レラなんかは怒っても、次の日には変わらず接してく……からかうの間違いか」
「『それだけだんなの事を、慕ってるって事ですか』」
「それは嬉しいんだが、ビワに迷惑を掛けてしまうのはな。気まずい空気で旅をするのはキツいから」
「『優しさは時に不幸にすると、あっしは経験してます。怒るときは、凹むくらいやった方がいいこともあると。だんなはどうですか?』」
「確かにな。だが二人にも色々と事情があるから」
「『そうなんですか? ならあっしが首を突っ込む事じゃなかったです。すみません』」
「気にする事じゃないさ。無口なホースがこうやって話をして、愚痴を聞いてれただけで楽になる。ありがとうよ」
「『あっしなんかでよければ、いつでも話し相手になります。しかしその時は、今夜のように一人の時の方がいいかと。でないと、馬のあっしと話をしてたら、おかしな目で見られます』」
「そういえばこの中では、ホースの言葉が分かるの俺だけだからな。今のこれを見られても、俺が独り言だと思われるだけさ」
「『だんな、それでいいんですか?』」
「まあ、独り言はする方だから。俺は」
「『そうですか』」
「今夜はホースと話して、少しスッキリした、ありがとう。明日からも、よろしく頼む」
「『任せてください。戦いはできませんが、長いこと馬車を引いてますから。と言いますか、それだけしか取り柄がないもんで』」
「そんなことないさ。こうやって気遣い、話し掛けてくれるじゃなか」
「『馬車引きの仕事がなくなりそうな時に、だんながあっしを引き取ってくれたからです。感謝してます』」
「広い砂漠や、危ない森を行かせた俺に感謝なんて」
「『魔法やアイテムで、あっしの負担を減らしてくれる主なんてのは、今までいませんでした。確かに歩く距離は長いですし、危険な場所も進みますが、以前よりやり甲斐があって楽しいです。あっしの体力が持つ限り、どこまでも運んで行きます』」
「頼もしいな。ホースも何かあったら、遠慮なく言ってくれよ。レラやアレナリアがうるさいって不満でもいいからさ。大事な旅仲間なんだから」
「『仲間……』」
ホースの横顔は、なんだか嬉しそうだった。
「俺もそろそろ休むよ。ホースも寝て疲れをとってくれ」
「『そうさせてもらいます』」
その頃、馬車で横になっている三人は、まだ寝付いてはいなかった。
「またカズは独り言?」
「馬と話してるみたいね。話だったら、私が相手してあげるのに」
「馬とって」
「カズって色んな種族と話ができるらしいのよ。馬と話ができるなんて、私も知らなかったけど」
「アレナリアさんは…カズさんは、どう知り合ったんです?」
「あっれ~。ビワが話に食い付くなんて珍しい」
「レラ、ちゃかさないの…」
「カズに叱られるって言うんでしょ。分かってる。暫くはやめておくわよ。でないと、本当に置いていかれそうだから」
「カズさんは…」
「そんなことしないって言うんでしょ。それも分かってる」
「……」
「私とカズの出会いだったわね。話してもいいけど、ビワの枕と交換して」
「駄目です。カズさんに言われたんですから」
「諦めなよアレナリア。もうカズの匂いじゃなくて、ビワの匂いに変わっちゃってるから」
「……じゃあいいわよ。私とカズの馴れ初めを聞かせてあげる」
この夜アレナリアにこの話を降った事を、ビワは少し公開したのだった。
やむことのないアレナリアの話を聞かされ、ビワは中々寝ることができない。
しかし自分が出会う前の、カズの話を聞けるのは新鮮で興味深かった。
レラはいつの間にか、一人気持ち良さそうに涎をながして夢の中。
夜が更けても続くアレナリアの話が、ビワには子守唄のように聞こえ始め、瞼は重くなり眠りへと落ちていった。
◇◆◇◆◇
朝カズが風呂を温め直していると、最初に起きてきたのはレラだった。
「あちし入っていい?」
「なんだレラか」
「なんだはないでしょう!」
「いつも一番遅いからさ」
「アレナリアとビワは、昨日遅くまで話してたみたい」
「ビワは病み上がりなんだから、ゆっくり休ませてあげたいのに。どうせアレナリアが無理に話をしてたんだろ」
「ふ~ん。カズはビワには甘いね」
「そりゃあ、レラとアレナリアのおもりをさせてるからな」
「おもりって、あちし達は子供か」
「それだけ好きな事やってんだから、子供と変わらないだろ。ってか、きょうびの子供の方がしっかりしてると思うが」
「ガーン。美少女のあちしが、カズにとってはお子ちゃま」
「そう思われたくなかったら、自分の行動を反省して、できることをやるんだな」
「できることって?」
「前にも言ったろ、食事の用意を手伝うとかさ。少しは自分で考えろ。ほら、風呂入るなら温まったぞ」
石風呂を囲む壁から出たカズは、朝食の用意に取り掛かる。
少しするとレラが風呂から上がり、馬車からは眠そうな顔をしたビワが起きてきた。
入れ違いでビワが風呂に入り、レラはアレナリアを起こしいった。
ジャガイモのポタージュが出来上がる頃に、レラが眠い目を擦るアレナリアを起こし連れてきた。
既に風呂から上がり、尻尾を乾かしているビワの四人で朝食にした。
出発の準備ができると、カズは石風呂と壁を崩して馬車に乗りこんだ。
先の方でキラキラと見えている水場へと向かい、カズはば馬車を走らせる。
見える範囲に獣やモンスターの気配はなく、馬車の屋根に枕を干しながら、晴れて気持ちの良い草原を進む。
レラには干している枕が落ちないように、屋根の上で見張ってもらっていた。
枕をしまおうと、カズがレラに声を掛けるが返事がない。
屋根の上を覗くと、天日干ししてふかふかになった枕の上で、レラは気持ち良さそうに昼寝をしていた。
馬車内では、夜更かしをしたアレナリアも昼寝をしている。
カズは馬車の操作を一旦ビワに任せて、干している二つの枕を【アイテムボックス】に片付け、レラが寝ている枕は、そのまま屋根から馬車の中に移動させた。
昼を過ぎた頃には、先にうっすらと見えていた水場が、はっきりと目視できる位置までやって来た。
水場の正体は川。
水は底が微かに見えるくらいの透明度、深い所では3m以上、幅は20m程はありそうだった。
近くに橋はなく川を渡ることはできないため、カズは馬車を下流に向けて進めることにした。
川には鱒に似た魚が泳いでおり、数ヶ月ぶりの川魚を食べることができそうであった。
これでデザートクラブから少し解放されると、カズとビワはホッとしていた。
川沿いに馬車を進めてから六日、川は草原から森の中へと入っていく。
ただ、今までとは違うのは、川沿いに道があることだ。
土を踏み固めただけの道らしき場所に出たのは一日前、初めは細い獣道のようであったが、次第に道幅は広く土も固くなり、森に入る頃には、幾つかの足跡が見てとれた。
ただしその足跡は、人のそれではなかった。
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