331 / 801
四章 異世界旅行編 1 オリーブ王国を離れ東へ
317 森を抜けた先は
しおりを挟む
アレナリアに任せて、カズは道の雑草雑木刈りと、モンスターの討伐をする為に、一人先へと向かった。
カズに頼られたアレナリアは、やる気に満ちあふれていた。
ビワは既に起きていたのでレラを揺すって起こし、三人で朝食にした。
そこでカズが先行した事を、アレナリアは二人に伝えた。
カズが一人先へと向かってから一時間程して、馬車をビワが操作し、草木が刈られた道を馬車が進む。
一方馬車の進路を確保するのに先に進んだカズは、既に五体目のモンスターを倒したところだった。
待ち伏せていた五体のモンスターは、全てグリーントレント。
レッドトレントは違い単体行動はせず、地中の根を伸ばして、互いの情報を得ていた。
実際本体に近づいても、周囲の木々と同色になっており、動き出さなければ見分けるのは難しとい。
これも擬態スキルの効果だろう。
そうこうするうちに、カズは六体目のモンスター近くまでたどり着いていた。
今朝マップで確認した最後のモンスターも、今までの五体と同じグリーントレント。
即座に《分析》を使い、ステータスを調べるカズ。
名前 : グリーントレント
種族 : 兇食植物
ランク: B
レベル: 40
力 : 621
魔力 : 274
敏捷 : 292
全長 : 4m80㎝(本体)~50m(枝)
スキル: 擬態
魔法 : ソーン・スプラッシュ
補足 : 数体で行動し、地中の根を繋げて情報のやり取りをする。
・マナを吸収した樹木を支配して、縄張りを広げる。
・多くの魔力を保有してない限り、他の生物を狙う事はほぼないため、トレントの中では比較的おとなしい種類。
・一つの林や森に他の種のトレントが生息していると、縄張り争いをする事もある。
今までの五体はレベル30ちょっとだったが、この六体目はレベル40か、少し強いな。
だか昨夜のレッドトレントに比べれば、昼間なだけ戦いやすい。
補足情報すると、俺達を狙うというより、俺の魔力を感知して来たのかも知れないな。
レッドトレントを倒す時に、もっと魔法の威力を落とすべきだった。
今、言っても後の祭りだ。
第一森の木々をこんなに密集させた原因がトレントなら、討伐して数を減らさないと、この森が通れないままだからな。
とはいうものの、無理矢理森を切り開いて、トレントの住み家を奪ったていたなら……なんて、この状況でモンスターの立場になって考えても、か。
擬態して周囲の木々に紛れるグリーントレントだが、カズの《魔力感知》と《気配感知》で見つけるのはたわいない。
一直線に向かってくるカズに、擬態が通用しないと理解したグリーントレントは、動きだし攻撃に転じた。
接近するカズを捕らえようと、支配する周りの木々に命令を下し、数えきれない程の枝を伸ばす。
本体のグリーントレントは、葉の一枚一枚の根本から生える、太く長いトゲを高速で飛ばす。
コイツのソーン・スプラッシュは、今までの五体に比べて数が多い、しかも周囲の木々も使って三方向からの同時攻撃か。
グリーントレントに接近していたカズは、後ろに飛び退くと同時に〈スラッシュトルネード〉を放つ。
渦巻く風の刃で、左右から伸びる枝をバラバラにし、グリーントレント本体から飛来する太いトゲを強い風で弾き返し、そのままグリーントレント本体に向けて、渦巻く風の刃は突き進む。
攻撃を防がれたグリーントレントは、迫る渦巻く風の刃から身を守るために、本体周囲の木々から、限界まで太い枝を無数に伸ばして木の盾を作った。
カズが放ったスラッシュトルネードは、無数の枝で作られた木の盾を破壊していくが、本体に届く前に魔法の効果が消える。
周りには切れ刻まれて、破壊されバラバラになった枝が大量に散乱していた。
威力が弱かったか…いや違う、 周りの木々を犠牲にして耐えたか。
ここまで枯れ枝が増えると、森林火災になるから火系の魔法は使えない、こともないか、要はやりようだ。
長引かせると侵食される植物が増えかねん、一気に攻める。
カズは力強く地面を蹴り、一気にグリーントレントに接近する。
近付けさせまいと、枝だけではなく、根も地上に伸ばしカズを拘束しようとする。
先程までより早く移動するカズを、グリーントレントは捕らえる事ができない。
目前に迫るカズ目掛けて〈ソーン・スプラッシュ〉を打ち放すが、時既に遅し。
カズか放った〈ウィンドカッター〉がグリーントレントを真横に切断。
切り離されたグリーントレントを〈アースハンド〉を使い、巨大な手で上空へと打ち上げる。
木々の遥か上へと飛ばされたグリーントレント本体に向けて、カズは〈ファイヤージャベリン〉を放った。
火の槍がグリーントレント本体に刺さると、一気に燃え上がる。
降下する際に火が消え、地面に落ちるとバラバラになり、真っ黒な炭となっていた。
グリーントレントが侵蝕し、支配していた周囲の木々の殆どがマナを失い、急速に枯れてしまった。
視界が広がっていき、道の先には森の切れ目も見えた。
木々が枯れるのが止まると、今朝馬車が停まっていた辺りから、先に見える森の切れ目まで、道の左右20m程が荒地状態になっていた。
この状態を見る限りでは、グリーントレントがかなりの範囲を侵蝕していた事が分かる。
気配もない、マップを見ても近くにモンスター反応もないから大丈夫だろ。
お、馬車が見えた、ここまで来るの待つか。
ビワが操作する馬車がカズの居る所まで来ると、中からレラが飛び出してきた。
「ねぇねぇカズ、これどーなってるの? 急に木が枯れたんだけど」
「グリーントレントってモンスターを倒したからだよ」
レラの疑問に答えながら、カズは馬車に乗り込む。
「代わるよビワ」
「大丈夫です。カズさんは休んでください」
「そう、じゃあもう少し頼むよ」
「はい」
馬車の操作を引き続きビワに任せて、カズは馬車の揺れに身をゆだね、楽にする。
「アレナリアの言った通り、全部グリーントレントだった」
「でしょ。私の知識はカズの役に立つわよ」
「この先も期待してる」
カズの期待してるの一言で、笑顔になって喜ぶアレナリア。
「今朝から合流するまで、何もなかった?」
「なんにも。モンスターどころか、小さな虫さえもよって来なかったわ」
「それは良かった。この先に森の切れ目が見えたから、もう少し馬車を走れば、森を抜けられるだろう。俺はそれまで休憩させてもらう」
カズは腕を組み目を閉じて、力を抜く。
「カズ、休むならこっち」
「ん?」
片目を開けてアレナリアを見ると、その細いひざをポンポンと叩いて手招きをする。
「ひざ枕してあげる」
「少しだけだから、このままでいいよ」
「そ…そう……」
アレナリアは残念そうに項垂れる。
「あちしが代わりに乗っかってあげるから」
「これじゃあ、いつもと同じじゃない(カズがよかったのに)」
「まあまあ。今日はあちしで我慢して、また今度誘ってみなよ」
「うん」
「……(俺は何も聞こえない)」
眠気がさし、うとうととしてきた頃、馬車は森の切れ目に差し掛かろうとしていた。
「カズさん……カズさん」
「……ん?」
「寝てましたか? ごめんなさい」
「少しうとうとしてただけだから。それでどうしたの?」
「もうちょっとで、森を抜けそうです」
カズは眠気を振り払い、ビワの横に移動する。
木々が徐々に少くなり森を抜けると、そこには草原が広がっていた。
森から続く荒れた道は草で隠れ、どこを通っていいのか分かりずらい状態になっていた。
しかし薄暗い森の中よりは、遥かにましだ。
しかも森の中を通っていたときの、じめじめした感じが嘘のように消え、草原は春のような気持ちの良い風が吹いていた。
「っん~気持ちィ~」
レラは目の前に広がる草原の風に乗り、空中を気持ち良さそうに飛び回る。
「おーいレラ、あまり遠くに行くなよ」
「レラを好きにさせて大丈夫なのカズ?」
「周囲にモンスターは居ないから大丈夫。草原の草も長くはないから、見渡しもいいしね」
「トレントの森を抜けて一段落ね」
「ああ。森の近くで休むのもなんだから、少し先に見える丘まで行って休憩しよう」
「そうね。あの丘まで行けば、先が見えるかも知れないから」
「それまでにレラが戻ってくれば、先がどうだったか聞けるんだけど」
「念話で聞けばいいじゃない」
「せっかく気持ち良さそうに飛んでるんだから、そのままにしてやろう。馬車の操作変わるよ、ビワ」
「私ならまだ」
「いいから、いいから。あんな状態の森で、馬車を操作してきたんだから疲れたでしょ」
「そうですか……。では、お言葉に甘えて」
「草で道が見づらいが、行けそうか? ホース」
「『少しですが、道の形跡が分かります。走ると道を外れるかも知れませんが、このスピードなら大丈夫です』」
「なら任せるから頼む」
「『任せてください。だんな』」
「慣れないビワの操作に無理してなかったか?」
「『無理なんかしてません。ビワさんは上手くなりましたよ』」
「そうか、ありがとう。こられからもよろしく頼むよ」
「『荷引きの馬なんかに礼なんて、だんなは変わってる。でも、礼を言われるのってのは、何回言われも嬉しいもんです』」
「さっきから、ぶつぶつと独り言?」
「ちょっとな」
「ふ~ん。それでねビワ……」
たまにあるカズの独り言を気にせず、ビワと話を進めるアレナリア。
カズに頼られたアレナリアは、やる気に満ちあふれていた。
ビワは既に起きていたのでレラを揺すって起こし、三人で朝食にした。
そこでカズが先行した事を、アレナリアは二人に伝えた。
カズが一人先へと向かってから一時間程して、馬車をビワが操作し、草木が刈られた道を馬車が進む。
一方馬車の進路を確保するのに先に進んだカズは、既に五体目のモンスターを倒したところだった。
待ち伏せていた五体のモンスターは、全てグリーントレント。
レッドトレントは違い単体行動はせず、地中の根を伸ばして、互いの情報を得ていた。
実際本体に近づいても、周囲の木々と同色になっており、動き出さなければ見分けるのは難しとい。
これも擬態スキルの効果だろう。
そうこうするうちに、カズは六体目のモンスター近くまでたどり着いていた。
今朝マップで確認した最後のモンスターも、今までの五体と同じグリーントレント。
即座に《分析》を使い、ステータスを調べるカズ。
名前 : グリーントレント
種族 : 兇食植物
ランク: B
レベル: 40
力 : 621
魔力 : 274
敏捷 : 292
全長 : 4m80㎝(本体)~50m(枝)
スキル: 擬態
魔法 : ソーン・スプラッシュ
補足 : 数体で行動し、地中の根を繋げて情報のやり取りをする。
・マナを吸収した樹木を支配して、縄張りを広げる。
・多くの魔力を保有してない限り、他の生物を狙う事はほぼないため、トレントの中では比較的おとなしい種類。
・一つの林や森に他の種のトレントが生息していると、縄張り争いをする事もある。
今までの五体はレベル30ちょっとだったが、この六体目はレベル40か、少し強いな。
だか昨夜のレッドトレントに比べれば、昼間なだけ戦いやすい。
補足情報すると、俺達を狙うというより、俺の魔力を感知して来たのかも知れないな。
レッドトレントを倒す時に、もっと魔法の威力を落とすべきだった。
今、言っても後の祭りだ。
第一森の木々をこんなに密集させた原因がトレントなら、討伐して数を減らさないと、この森が通れないままだからな。
とはいうものの、無理矢理森を切り開いて、トレントの住み家を奪ったていたなら……なんて、この状況でモンスターの立場になって考えても、か。
擬態して周囲の木々に紛れるグリーントレントだが、カズの《魔力感知》と《気配感知》で見つけるのはたわいない。
一直線に向かってくるカズに、擬態が通用しないと理解したグリーントレントは、動きだし攻撃に転じた。
接近するカズを捕らえようと、支配する周りの木々に命令を下し、数えきれない程の枝を伸ばす。
本体のグリーントレントは、葉の一枚一枚の根本から生える、太く長いトゲを高速で飛ばす。
コイツのソーン・スプラッシュは、今までの五体に比べて数が多い、しかも周囲の木々も使って三方向からの同時攻撃か。
グリーントレントに接近していたカズは、後ろに飛び退くと同時に〈スラッシュトルネード〉を放つ。
渦巻く風の刃で、左右から伸びる枝をバラバラにし、グリーントレント本体から飛来する太いトゲを強い風で弾き返し、そのままグリーントレント本体に向けて、渦巻く風の刃は突き進む。
攻撃を防がれたグリーントレントは、迫る渦巻く風の刃から身を守るために、本体周囲の木々から、限界まで太い枝を無数に伸ばして木の盾を作った。
カズが放ったスラッシュトルネードは、無数の枝で作られた木の盾を破壊していくが、本体に届く前に魔法の効果が消える。
周りには切れ刻まれて、破壊されバラバラになった枝が大量に散乱していた。
威力が弱かったか…いや違う、 周りの木々を犠牲にして耐えたか。
ここまで枯れ枝が増えると、森林火災になるから火系の魔法は使えない、こともないか、要はやりようだ。
長引かせると侵食される植物が増えかねん、一気に攻める。
カズは力強く地面を蹴り、一気にグリーントレントに接近する。
近付けさせまいと、枝だけではなく、根も地上に伸ばしカズを拘束しようとする。
先程までより早く移動するカズを、グリーントレントは捕らえる事ができない。
目前に迫るカズ目掛けて〈ソーン・スプラッシュ〉を打ち放すが、時既に遅し。
カズか放った〈ウィンドカッター〉がグリーントレントを真横に切断。
切り離されたグリーントレントを〈アースハンド〉を使い、巨大な手で上空へと打ち上げる。
木々の遥か上へと飛ばされたグリーントレント本体に向けて、カズは〈ファイヤージャベリン〉を放った。
火の槍がグリーントレント本体に刺さると、一気に燃え上がる。
降下する際に火が消え、地面に落ちるとバラバラになり、真っ黒な炭となっていた。
グリーントレントが侵蝕し、支配していた周囲の木々の殆どがマナを失い、急速に枯れてしまった。
視界が広がっていき、道の先には森の切れ目も見えた。
木々が枯れるのが止まると、今朝馬車が停まっていた辺りから、先に見える森の切れ目まで、道の左右20m程が荒地状態になっていた。
この状態を見る限りでは、グリーントレントがかなりの範囲を侵蝕していた事が分かる。
気配もない、マップを見ても近くにモンスター反応もないから大丈夫だろ。
お、馬車が見えた、ここまで来るの待つか。
ビワが操作する馬車がカズの居る所まで来ると、中からレラが飛び出してきた。
「ねぇねぇカズ、これどーなってるの? 急に木が枯れたんだけど」
「グリーントレントってモンスターを倒したからだよ」
レラの疑問に答えながら、カズは馬車に乗り込む。
「代わるよビワ」
「大丈夫です。カズさんは休んでください」
「そう、じゃあもう少し頼むよ」
「はい」
馬車の操作を引き続きビワに任せて、カズは馬車の揺れに身をゆだね、楽にする。
「アレナリアの言った通り、全部グリーントレントだった」
「でしょ。私の知識はカズの役に立つわよ」
「この先も期待してる」
カズの期待してるの一言で、笑顔になって喜ぶアレナリア。
「今朝から合流するまで、何もなかった?」
「なんにも。モンスターどころか、小さな虫さえもよって来なかったわ」
「それは良かった。この先に森の切れ目が見えたから、もう少し馬車を走れば、森を抜けられるだろう。俺はそれまで休憩させてもらう」
カズは腕を組み目を閉じて、力を抜く。
「カズ、休むならこっち」
「ん?」
片目を開けてアレナリアを見ると、その細いひざをポンポンと叩いて手招きをする。
「ひざ枕してあげる」
「少しだけだから、このままでいいよ」
「そ…そう……」
アレナリアは残念そうに項垂れる。
「あちしが代わりに乗っかってあげるから」
「これじゃあ、いつもと同じじゃない(カズがよかったのに)」
「まあまあ。今日はあちしで我慢して、また今度誘ってみなよ」
「うん」
「……(俺は何も聞こえない)」
眠気がさし、うとうととしてきた頃、馬車は森の切れ目に差し掛かろうとしていた。
「カズさん……カズさん」
「……ん?」
「寝てましたか? ごめんなさい」
「少しうとうとしてただけだから。それでどうしたの?」
「もうちょっとで、森を抜けそうです」
カズは眠気を振り払い、ビワの横に移動する。
木々が徐々に少くなり森を抜けると、そこには草原が広がっていた。
森から続く荒れた道は草で隠れ、どこを通っていいのか分かりずらい状態になっていた。
しかし薄暗い森の中よりは、遥かにましだ。
しかも森の中を通っていたときの、じめじめした感じが嘘のように消え、草原は春のような気持ちの良い風が吹いていた。
「っん~気持ちィ~」
レラは目の前に広がる草原の風に乗り、空中を気持ち良さそうに飛び回る。
「おーいレラ、あまり遠くに行くなよ」
「レラを好きにさせて大丈夫なのカズ?」
「周囲にモンスターは居ないから大丈夫。草原の草も長くはないから、見渡しもいいしね」
「トレントの森を抜けて一段落ね」
「ああ。森の近くで休むのもなんだから、少し先に見える丘まで行って休憩しよう」
「そうね。あの丘まで行けば、先が見えるかも知れないから」
「それまでにレラが戻ってくれば、先がどうだったか聞けるんだけど」
「念話で聞けばいいじゃない」
「せっかく気持ち良さそうに飛んでるんだから、そのままにしてやろう。馬車の操作変わるよ、ビワ」
「私ならまだ」
「いいから、いいから。あんな状態の森で、馬車を操作してきたんだから疲れたでしょ」
「そうですか……。では、お言葉に甘えて」
「草で道が見づらいが、行けそうか? ホース」
「『少しですが、道の形跡が分かります。走ると道を外れるかも知れませんが、このスピードなら大丈夫です』」
「なら任せるから頼む」
「『任せてください。だんな』」
「慣れないビワの操作に無理してなかったか?」
「『無理なんかしてません。ビワさんは上手くなりましたよ』」
「そうか、ありがとう。こられからもよろしく頼むよ」
「『荷引きの馬なんかに礼なんて、だんなは変わってる。でも、礼を言われるのってのは、何回言われも嬉しいもんです』」
「さっきから、ぶつぶつと独り言?」
「ちょっとな」
「ふ~ん。それでねビワ……」
たまにあるカズの独り言を気にせず、ビワと話を進めるアレナリア。
54
お気に入りに追加
681
あなたにおすすめの小説
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
勇者に付き合いきれなくなったので、パーティーを抜けて魔王を倒したい。
シグマ
ファンタジー
剣士アヴラムは聖騎士団で輝かしい功績を残し、王命により勇者のパーティーに入ることになった。
初めは、勇者というのが分からないのと勝手が分からないので、大人しくしていたが、勇者は頭がおかしいのではないか?
民家に押し入る、樽を割る、穀物を刈り取る、女を侍らす。etc……
どう考えても、やりたい放題で見ていて腹が立ってくるし、むしろお前が巨悪ではないかと思ってしまう。
盗賊や魔物を倒すけど、そんなので誤魔化されていいのか?
国王の権威を傘にして、これがテンプレなんだとか良くわからないことも言っている。
こんな奴に付いていたら、自分も頭のおかしいやつと思われかねない。
もうこんなことやってられるか!
パーティーを抜けるなら、これまでの功績を取り消す? 特権の剥奪? 聖騎士団からの永久除名?
そんなの知るか!
自分に嘘をつきながら、このまま勇者一行に居続けるなら、初心者冒険者の方がマシだ!
最強剣士がゼロから歩む冒険者生活!!
※現在は修正と準備の為、休載中です

異世界生活物語
花屋の息子
ファンタジー
目が覚めると、そこはとんでもなく時代遅れな異世界だった。転生のお約束である魔力修行どころか何も出来ない赤ちゃん時代には、流石に凹んだりもしたが俺はめげない。なんて言っても、魔法と言う素敵なファンタジーの産物がある世界なのだから・・・知っている魔法に比べると低出力なきもするが。
そんな魔法だけでどうにかなるのか???
地球での生活をしていたはずの俺は異世界転生を果たしていた。転生したオジ兄ちゃんの異世界における心機一転頑張ります的ストーリー

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる