300 / 784
三章 王都オリーブ編3 王国に潜むの影
289 アイアとの話し
しおりを挟む
資料室の扉を開け、ギルドマスターの部屋へと入るカズ。
「本当に、もう戻ってきたよ。でもなんで資料室からなんだい?」
「誰か居るか分からないから、私の所に直接来るときは、隣の私専用の資料室からってことになってるの」
「そういうことかい」
「はい。それで一つ聞きたい事が」
「なんだい?」
「盗み出された宝玉のことなんですが」
「偽物だってことかい」
「やっぱり。宝玉と言う割には、大した物じゃなかったので」
「人目に付く場所に、本物が置いてある訳ないさね。本物は式典や祭典の時に、一時的に出されるだけ。まあそれも、ここ数十年前からだがね」
「以前は違ったんですか?」
「ああ。バカみたいに本物を飾ってあったから、私が代わりの水晶を持って行って、先々代国王に言って変えさせたんだよ。隠密に特化した者が来たら、容易く持ってかれるって言ってね」
「それだけ平和が続いてると」
「平和がだから良いってもんじゃないんだよ。いつの時代も盗っ人やクズはいるからね。現に盗まれて使われたんだ」
「よく偽物だと気付かれなかったものです」
「偽物だと知ってたのは、王と一部の者だけだからね」
「だからルマンチーニに取り付いてた、パラサイトスペクターも知らなかったのか」
「パラサイトスペクター……そいつはLv8だったね」
「はい。ステータスを見たので」
「あれはLv10を超えると実体を持ち、Lv20以上になると、今のギルドマスターが束になっても勝てない。まあ、そこまで育つ前に、蓄積した魔力を制御出来ずに消滅するだろうが」
「Lv20以上のパラサイトスペクターを見た事があるんですか?」
「ああ。まさに悪魔と言われる兵器だよ。そいつもすぐに暴走して、消滅したけどね。周囲の物を巻き込んでドカンと」
「暴走したあげく爆発ですか」
「盛大にね。小さな街なら更地になる威力だよ」
「そこまで強いヤツじゃなくて、よかったってことですね」
「地下に封じたダンジョンの濃い魔素を吸収してたんだろ。五十年に一度は溜まった魔素を出すように言っておいたんだが、もう一度王に会って言っておかないと駄目だね。フローラも覚えておきな」
「分かったわ。おばあちゃん」
「だからその呼び方止めな」
「大勢の人や、知らない人の前じゃないんだからいいでじゃない。私の祖母なのは本当なんだから」
「カズが居るだろ」
「カズさんしか居ないんだから、別にいいでしょ」
「はぁ。まあいいさね。それじゃあ今度は私の話さ。カズが何者か、本人の口から聞かせてもらおうか。召喚者で間違いないんだろ」
カズは視線だけを動かし、椅子に座るフローラをチラリ、と見る。
「フローラに頼っても駄目だよ。自分で話な」
視線をフローラに動かしたことに気付かれ、アイアから言葉が飛ぶ。
どこまでかは分からないが、自分のステータスを見られたのは確かだと思ったカズは、自らの経緯を少しだけ話した。
使用出来る魔法やスキル、数値までは答えなかった。
ステータスを見たのなら分かるはずだし、そうでなくても後からフローラに聞けばいいのだから、とカズは思っていた。
自分から全てを話して『本当は知らなかったんだがねぇ』とでも言われたら完全に自滅だ。
ただ召喚者と言っていたこと対しては、否定をした。
疑われる可能性は低いが、オリーブ王国と敵対している国があるとしたら、その国が召喚をして潜り込ませたと思われかねなかったからだ。
考え過ぎかもと思えたカズだったか、召喚者という言葉をアイアが発した時点で、別の世界から来た者をアイアは知っているのだと、カズは確信していた。
魔王を倒したと言われる勇者か、それとは別の人物を……。
「嘘を言っている様には思えないね。だとしたら召喚者でも【転生者】でもなく【迷い人】」
「転生者に、迷い人?」
「転生者は前世の記憶を維持したまま、別世界からこの世界に生まれ変わった者。何かの切っ掛けで、この世界に突如として現れた者が迷い人。カズの話が本当なら後者だね」
「アイアさんは転生者か迷い人に会ったことは? 今は居ないのですか?」
「転生者には数人。最後に会ったのは百五十年程前の人族だから、もう寿命で死んでるだろ」
「では迷い人は?」
「私の知ってる限りでは、生きてる者に会ったことはないね。大抵はモンスターや賊に襲われて死んだ後だったからね。言葉も通じず、戦闘能力を持たない者が迷い込んでも、死ぬか見世物とて奴隷にされるかだ」
「そう…ですか。もしかしたら同じ世界から来た人と会えるかと思ったんですが……」
「カズは迷い人の類いだと思うが、その強さが異常なんだよ。あんたの元居た世界が、この世界より戦闘能力に長けた者達が暮らす場所なら分かるが、どうもそうじゃないらしい。勇者として召喚された連中のように、様々なスキルや装備を与えられて、レベル上げに協力する国の支援があったのなら少しは分かるが」
「おばあちゃん、あまり詮索はするのは」
「いつまでも味方でいるとは限らないだろ。敵に回ったら、この国でカズを止めることができるやつは居るのかい? おまけにフロストドラゴンまで付いてくるんだよ」
「それは……」
「答えられないだろ」
「俺は敵になんて」
「今回はなんともなかったが、カズが洗脳されてたらどうだい。それとも絶対に洗脳されることはないと言えるのかい?」
「い、いえ……」
「カズ、許可してやるから、私のステータスの数値を見てみな」
「え?」
「いいから」
「あ、はい《分析》」
名前 : アイア・クラルス・ナトゥーラ
年齢 : 669
性別 : 女
種族 : ハイエルフ
職業 : 精霊魔術士
レベル: 280
力 : 2520
魔力 : 8008
敏捷 : 3266
運 : 37
性格 : 強気
容姿 : 身長170㎝の銀髪ショートカット、見た目は三十代後半。
補足 : フローラの祖母。
・ 年寄り扱いされるのを嫌い、孫のフローラにも人前では名前で呼ばせる。
・ オリーブ王国の歴代国王と付き合いがあり、相談役をしていたこともあった。
「ぅわ(今まで会った誰よりも強い。魔力なんな俺より高いよ)」
「見えたかい?」
「はい。一通りの数値と、種族に年齢など」
「今の平和な時代じゃない頃から、六百年以上生きてこれだ。その私がカズと戦って勝てるとは思わない。もちろん一対一の場合だがね。レベルが私よりずっと低いのに、数値は同格以上。その存在を警戒するなという方が無理だ。今の連中は平和な暮らしで、警戒心が低くなり過ぎてる」
「おばあちゃんはカズさんをどうしたいの?」
「そうだね……カズ、お前は何か目的があるかい?」
「目的ですか。一番は元の世界に戻る方法を探す事ですかね。国が管理してるアーティファクトにあればと思って、フローラさんに聞いたりもしたんですが」
「ここ五十年で新しく見つかってなければ、この国が所有しているアーティファクトに、そんな類いの物はないはずだ」
「そうですか……アイアさんは、何か知りませんか?」
「別世界に転移する方法は知らないね。出来るとしたら、それこそ神の御業だよ」
「召喚する方法はあるのに、戻す方法はないですか。……まあそうだと思ってました」
「でもまあ、アーティファクトや禁術の中には、できるものがあるかも知れないが、可能性は低いね。広大な砂漠から、一枚の金貨を探すよりも」
「ほぼ不可能……」
「国を出て世界を探して回るかい? まあそうすれば国として、制御できない存在がいなくなって安心するだろ」
「カズさんに国を出て行けって言うの」
「早い話がそうさ。私はどうやって、カズを国から追い出そうか考えてたからね」
「それはマナキ王が?」
「いや、私個人の意見さ。強い者が居たら頼りたくなる。そうすると下の連中が育たない。だから私も国には留まらない。今回の騒ぎだって、最終的にカズが終わらせたんだろ。フローラでも倒せたはずなのに」
「それは……」
「カズならここまで被害が出る前に倒せたはずだ。しかしそれをしないで、フローラやロイヤルガードに任せたのは」
「分かってるわよ。カズさんも同じ様な事を言われたから」
「なんだそうかい。それでだカズ、この国を出て世界を回ってはどうだ?」
「カズさん、無理に出…」
「フローラは黙ってな!」
「構いませんよフローラさん。もともと今回の事が片付いたら、国を出ようと思ってたので。ただ元の世界に戻れる可能性が限りなく低いと、アイアさんの話を聞いたら、探すのを諦めるしかないのかとも思ってしまいますね」
「なんだ、本人もそのつもりだったのかい」
「カズさん、本当に出て行くの? おばあちゃんの言うことなんか聞かないで、ここに残っても良いのよ。全ての罪も無くなったんだから」
「可能性は低いですが、無いとも言い切れないので、世界を見て回ります。もしかしたら未発見のダンジョンに、探し求めるものが眠ってるかも知れないですから」
「……分かったわ。もう止めない。出発はいつ頃にするき?」
「まだやることもありますから、それらを片付けてから」
「レラには?」
「まだ話してません。ここに残るか、俺に付いてくるか」
話を聞いたフローラは、少し寂しそうな顔をした。
「本当に、もう戻ってきたよ。でもなんで資料室からなんだい?」
「誰か居るか分からないから、私の所に直接来るときは、隣の私専用の資料室からってことになってるの」
「そういうことかい」
「はい。それで一つ聞きたい事が」
「なんだい?」
「盗み出された宝玉のことなんですが」
「偽物だってことかい」
「やっぱり。宝玉と言う割には、大した物じゃなかったので」
「人目に付く場所に、本物が置いてある訳ないさね。本物は式典や祭典の時に、一時的に出されるだけ。まあそれも、ここ数十年前からだがね」
「以前は違ったんですか?」
「ああ。バカみたいに本物を飾ってあったから、私が代わりの水晶を持って行って、先々代国王に言って変えさせたんだよ。隠密に特化した者が来たら、容易く持ってかれるって言ってね」
「それだけ平和が続いてると」
「平和がだから良いってもんじゃないんだよ。いつの時代も盗っ人やクズはいるからね。現に盗まれて使われたんだ」
「よく偽物だと気付かれなかったものです」
「偽物だと知ってたのは、王と一部の者だけだからね」
「だからルマンチーニに取り付いてた、パラサイトスペクターも知らなかったのか」
「パラサイトスペクター……そいつはLv8だったね」
「はい。ステータスを見たので」
「あれはLv10を超えると実体を持ち、Lv20以上になると、今のギルドマスターが束になっても勝てない。まあ、そこまで育つ前に、蓄積した魔力を制御出来ずに消滅するだろうが」
「Lv20以上のパラサイトスペクターを見た事があるんですか?」
「ああ。まさに悪魔と言われる兵器だよ。そいつもすぐに暴走して、消滅したけどね。周囲の物を巻き込んでドカンと」
「暴走したあげく爆発ですか」
「盛大にね。小さな街なら更地になる威力だよ」
「そこまで強いヤツじゃなくて、よかったってことですね」
「地下に封じたダンジョンの濃い魔素を吸収してたんだろ。五十年に一度は溜まった魔素を出すように言っておいたんだが、もう一度王に会って言っておかないと駄目だね。フローラも覚えておきな」
「分かったわ。おばあちゃん」
「だからその呼び方止めな」
「大勢の人や、知らない人の前じゃないんだからいいでじゃない。私の祖母なのは本当なんだから」
「カズが居るだろ」
「カズさんしか居ないんだから、別にいいでしょ」
「はぁ。まあいいさね。それじゃあ今度は私の話さ。カズが何者か、本人の口から聞かせてもらおうか。召喚者で間違いないんだろ」
カズは視線だけを動かし、椅子に座るフローラをチラリ、と見る。
「フローラに頼っても駄目だよ。自分で話な」
視線をフローラに動かしたことに気付かれ、アイアから言葉が飛ぶ。
どこまでかは分からないが、自分のステータスを見られたのは確かだと思ったカズは、自らの経緯を少しだけ話した。
使用出来る魔法やスキル、数値までは答えなかった。
ステータスを見たのなら分かるはずだし、そうでなくても後からフローラに聞けばいいのだから、とカズは思っていた。
自分から全てを話して『本当は知らなかったんだがねぇ』とでも言われたら完全に自滅だ。
ただ召喚者と言っていたこと対しては、否定をした。
疑われる可能性は低いが、オリーブ王国と敵対している国があるとしたら、その国が召喚をして潜り込ませたと思われかねなかったからだ。
考え過ぎかもと思えたカズだったか、召喚者という言葉をアイアが発した時点で、別の世界から来た者をアイアは知っているのだと、カズは確信していた。
魔王を倒したと言われる勇者か、それとは別の人物を……。
「嘘を言っている様には思えないね。だとしたら召喚者でも【転生者】でもなく【迷い人】」
「転生者に、迷い人?」
「転生者は前世の記憶を維持したまま、別世界からこの世界に生まれ変わった者。何かの切っ掛けで、この世界に突如として現れた者が迷い人。カズの話が本当なら後者だね」
「アイアさんは転生者か迷い人に会ったことは? 今は居ないのですか?」
「転生者には数人。最後に会ったのは百五十年程前の人族だから、もう寿命で死んでるだろ」
「では迷い人は?」
「私の知ってる限りでは、生きてる者に会ったことはないね。大抵はモンスターや賊に襲われて死んだ後だったからね。言葉も通じず、戦闘能力を持たない者が迷い込んでも、死ぬか見世物とて奴隷にされるかだ」
「そう…ですか。もしかしたら同じ世界から来た人と会えるかと思ったんですが……」
「カズは迷い人の類いだと思うが、その強さが異常なんだよ。あんたの元居た世界が、この世界より戦闘能力に長けた者達が暮らす場所なら分かるが、どうもそうじゃないらしい。勇者として召喚された連中のように、様々なスキルや装備を与えられて、レベル上げに協力する国の支援があったのなら少しは分かるが」
「おばあちゃん、あまり詮索はするのは」
「いつまでも味方でいるとは限らないだろ。敵に回ったら、この国でカズを止めることができるやつは居るのかい? おまけにフロストドラゴンまで付いてくるんだよ」
「それは……」
「答えられないだろ」
「俺は敵になんて」
「今回はなんともなかったが、カズが洗脳されてたらどうだい。それとも絶対に洗脳されることはないと言えるのかい?」
「い、いえ……」
「カズ、許可してやるから、私のステータスの数値を見てみな」
「え?」
「いいから」
「あ、はい《分析》」
名前 : アイア・クラルス・ナトゥーラ
年齢 : 669
性別 : 女
種族 : ハイエルフ
職業 : 精霊魔術士
レベル: 280
力 : 2520
魔力 : 8008
敏捷 : 3266
運 : 37
性格 : 強気
容姿 : 身長170㎝の銀髪ショートカット、見た目は三十代後半。
補足 : フローラの祖母。
・ 年寄り扱いされるのを嫌い、孫のフローラにも人前では名前で呼ばせる。
・ オリーブ王国の歴代国王と付き合いがあり、相談役をしていたこともあった。
「ぅわ(今まで会った誰よりも強い。魔力なんな俺より高いよ)」
「見えたかい?」
「はい。一通りの数値と、種族に年齢など」
「今の平和な時代じゃない頃から、六百年以上生きてこれだ。その私がカズと戦って勝てるとは思わない。もちろん一対一の場合だがね。レベルが私よりずっと低いのに、数値は同格以上。その存在を警戒するなという方が無理だ。今の連中は平和な暮らしで、警戒心が低くなり過ぎてる」
「おばあちゃんはカズさんをどうしたいの?」
「そうだね……カズ、お前は何か目的があるかい?」
「目的ですか。一番は元の世界に戻る方法を探す事ですかね。国が管理してるアーティファクトにあればと思って、フローラさんに聞いたりもしたんですが」
「ここ五十年で新しく見つかってなければ、この国が所有しているアーティファクトに、そんな類いの物はないはずだ」
「そうですか……アイアさんは、何か知りませんか?」
「別世界に転移する方法は知らないね。出来るとしたら、それこそ神の御業だよ」
「召喚する方法はあるのに、戻す方法はないですか。……まあそうだと思ってました」
「でもまあ、アーティファクトや禁術の中には、できるものがあるかも知れないが、可能性は低いね。広大な砂漠から、一枚の金貨を探すよりも」
「ほぼ不可能……」
「国を出て世界を探して回るかい? まあそうすれば国として、制御できない存在がいなくなって安心するだろ」
「カズさんに国を出て行けって言うの」
「早い話がそうさ。私はどうやって、カズを国から追い出そうか考えてたからね」
「それはマナキ王が?」
「いや、私個人の意見さ。強い者が居たら頼りたくなる。そうすると下の連中が育たない。だから私も国には留まらない。今回の騒ぎだって、最終的にカズが終わらせたんだろ。フローラでも倒せたはずなのに」
「それは……」
「カズならここまで被害が出る前に倒せたはずだ。しかしそれをしないで、フローラやロイヤルガードに任せたのは」
「分かってるわよ。カズさんも同じ様な事を言われたから」
「なんだそうかい。それでだカズ、この国を出て世界を回ってはどうだ?」
「カズさん、無理に出…」
「フローラは黙ってな!」
「構いませんよフローラさん。もともと今回の事が片付いたら、国を出ようと思ってたので。ただ元の世界に戻れる可能性が限りなく低いと、アイアさんの話を聞いたら、探すのを諦めるしかないのかとも思ってしまいますね」
「なんだ、本人もそのつもりだったのかい」
「カズさん、本当に出て行くの? おばあちゃんの言うことなんか聞かないで、ここに残っても良いのよ。全ての罪も無くなったんだから」
「可能性は低いですが、無いとも言い切れないので、世界を見て回ります。もしかしたら未発見のダンジョンに、探し求めるものが眠ってるかも知れないですから」
「……分かったわ。もう止めない。出発はいつ頃にするき?」
「まだやることもありますから、それらを片付けてから」
「レラには?」
「まだ話してません。ここに残るか、俺に付いてくるか」
話を聞いたフローラは、少し寂しそうな顔をした。
23
お気に入りに追加
570
あなたにおすすめの小説
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
転生農家の俺、賢者の遺産を手に入れたので帝国を揺るがす大発明を連発する
昼から山猫
ファンタジー
地方農村に生まれたグレンは、前世はただの会社員だった転生者。特別な力はないが、ある日、村外れの洞窟で古代賢者の秘蔵書庫を発見。そこには世界を変える魔法理論や失われた工学が眠っていた。
グレンは農村の暮らしを少しでも良くするため、古代技術を応用し、便利な道具や魔法道具を続々と開発。村は繁栄し、噂は隣領や都市まで広がる。
しかし、帝国の魔術師団がその力を独占しようとグレンを狙い始める。領主達の思惑、帝国の陰謀、動き出す反乱軍。知恵と工夫で世界を変えたグレンは、これから巻き起こる激動にどう立ち向かうのか。
田舎者が賢者の遺産で世界へ挑む物語。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる