286 / 793
三章 王都オリーブ編3 王国に潜むの影
275 城への潜入者
しおりを挟む
カズはフローラと別れたあとの事を手短に話した。
その場で一緒になって聞いていたロイヤルガードの三人は、地中にあるダンジョンの存在とルマンチーニのことを聞いて驚愕していた。
「この下にダンジョン……? ここは王都の中心部、王の住まう所だぞ」
「あり得ない。それにルマンチーニ卿がモンスターを……まさか」
「フローラ様はダンジョンの存在を御存知ですか?」
「ええ。私が王都に来る前なので詳しいことは知りませんが、ダンジョンがあったということは知っています」
「ところでフローラさんの方はどうでしたか? イキ…」
「残念だけど、まだ見つけられてないわ」
食いぎみで返事をするフローラ。
「そうですか(まだイキシアの名前は出してないのか)」
静かな城内から数人の走る足音が、微かにだかカズやフローラ達の居る場所に聞こえてきた。
走る足音は徐々に大きくなり、一緒に居るロイヤルガードの三人にもハッキリと聞こえた。
五人は足音の聞こえる方向を見ていると、フードとマントで姿を隠した人物と、それを追うジーク率いるロイヤルガード数人が視界に入ってきた。
「ジーク隊長!」
「そいつが潜入者だ。逃がすな」
フローラと共に城外を防備していたロイヤルガード三人と、ジーク率いるロイヤルフード五人でフードとマントで姿を隠した人物を挟み囲んだ。
「ジーク隊長。王は御無事ですか?」
「大丈夫だ。そいつの狙いは、玉座の宝玉だったようだ」
「城に忍び込んだのは宝玉を狙ってのこと」
「ただの盗っ人だったのか」
「もう逃げられんぞ。大人しく宝玉を返すんだ」
「それは出来ないわね」
囲まれた人物は、ゆっくりも被っていたフードを下ろして顔を見せた。
「……イキシア」
「久しぶりねフローラ」
「ギルドマスターの知り合いですか?」
「その者は第2ギルドのサブ・マスターだ」
「「「なッ」」」
ジークの発言に、驚くロイヤルガードの面々。
「冒険者ギルドのサブ・マスターが、王城に潜入して宝玉を盗んだだと」
「冒険者ギルドは国と敵対するのか」
事情を知るジーク以外のロイヤルガードは、動揺を隠しきれなかった。
「皆待て。そのサブ・マスターも洗脳され操られてると聞いている。冒険者ギルドが国と敵対しようとしてるわけではない」
「しかしジーク隊長それが本当かどうかなんて」
「そうです」
「それはオレが証明します」
突如としてそこへ現れたのは、第3ギルドマスターのフリートと、トリモルガ家の次期当主のドセトナだった。
「フリートがドセトナを連れて来たのか」
「事情は後程説明します」
「お久しぶりです。ジーク隊長」
「ルマンチーニ卿が今回の元凶と聞いたが本当か?」
「……はい」
「そうか……全て片付いたら、フリートと共に話を聞かせてもらうぞ」
「分かってます」
「ならこれからの対処法は分かるか?」
「洗脳されている彼女が持っている宝玉を、父…ルマンチーニ卿に渡さないようにすることです。そうしないと最悪、国中の者が洗脳されてしまう可能性が」
「なに!」
「あらあらそれを言っちゃダメでしょ。あの方の御子息なら、これから起きる事を喜ばないと」
「ふざけるなッ! あれは父に取り付いてるものの仕業だ」
「怒っちゃって。ああなったのは、貴方があれを見つけたからでしょ」
「く……」
「さてと、これだけの数を相手に逃げ延びるのは大変ね。ここが使い時かしら」
「イキシアもうやめて。正気を取り戻して」
「ごめんなさいフローラ。でもこれがうまくいけば、前みたいに一緒に居られるわ。それと、ロイヤルガードの相手はコイツら。召喚」
イキシアはカードを取り出し、魔力を込めてモンスターを召喚する。
カードが消滅すると同時にモンスターが出現した。
出現したモンスターは甲羅が固く打撃に強いデザートクラブが二体と、ストーンワームとサンドワームが二体ずつ、どれも砂漠に生息するモンスターだ。
「怯むな。落ち着いて戦えば問題ない」
「本命はこれから」
イキシアは2個の水晶を地面に頬ると、右手首に嵌めてる腕輪に魔力を注ぎ込んだ。
すると地面が盛り上がり、水晶を中心にして土や石で形成されたゴーレムが二体現れた。
イキシアの使ったアイテムは、カズが砂漠のダンジョンで見つけた『ゴーレム生成の腕輪』だった。
「ゴーレムだと!」
「どうして貴女がそれを!?」
「ごめんねフローラ。ちょっと借りただけだから。全てうまく行ったら返すわ。こっちの杖も」
「それは一緒にしまってあった『砂上の指揮杖』」
「これのお陰で砂漠のモンスターを集めるのは楽だったのよ。その成果は見ての通り。ただ肝心のミスリルが無かったんだけど、どこにやったの? あれがあれば、ワタシがこんなこそ泥のようなことをしなくてよかったのに」
「ミスリルだけは安全な所に預けてあるのよ」
「ふ~ん、まあいいわ。早く皆もワタシみたいになってもらわないと。あなた達、ワタシが逃げるまで時間を稼ぎなさい。そこのカズは殺しても構わないわ」
「なに、カズだと!?」
「以前に王の馬車を襲撃した者だろ」
「しかし奴は今、衛兵本部で拘束されてると聞いたぞ」
「衛兵なんて役に立たないからよ。だから簡単に脱獄されるんでしょ。ほらどうするの? ワタシを追うのか、それとも王を襲ったカズを捕まえるのかしら?」
モンスターにロイヤルガードの隙を作らせて、イキシアはその場から逃走する。
「ジーク隊長。我々はどうしたら」
「お前達はモンスターに集中しろ」
「ボクも加勢します」
「頼むぞフリート」
「私はイキシアを追います」
「オレも行く。ここは皆に任せるぞ。ドセトナは付いてこい」
「はい」
「俺も行かないと」
「待って。カズさんなら私達の居場所が分かるでしょ。だからモンスターを倒してか来て。脱獄した事実は変えられないけど、敵ではないと皆に示さないと」
「いやしかし、ルマンチーニに取り憑いてるパラサイトスペクターLv8のステータスはかなり高かったですし…」
「お願い。それに洗脳されてるとはいえ、イキシアが召喚したモンスターで、これ以上人を傷つけたくないの」
「……分かりました。すぐに片付けて後を追い掛けます」
「ありがとう」
フローラとジークとドセトナは、イキシアを追い掛ける。
地中を出入りして、不規則な動きでロイヤルガードを翻弄するサンドワームとストーンワーム。
デザートクラブの甲羅の固さに、最初は困惑した様子だったロイヤルガードだが、次第に落ち着き対処できるようになる。
ただ問題はゴーレムの方であった。
土と石で作られたゴーレムは、破壊されても地中から土や石を集め、壊れた箇所をすぐに修復してしまう。
体内のどこかに存在する水晶を壊さなければ、どれだけ外装を破壊しようと意味をなさない。
地中にある土や石と、水晶の魔力で何度でも修復してしまう。
水晶の魔力が尽きるまで破壊し続ければいいのだが、それは時間が掛かり過ぎる。
まさにイキシアの思うつぼだ。
さすがのフリートでも、水晶の場所が分からない二体のゴーレム相手には苦戦をしていた。
ステータスが相手より高かろうと、その時の状況や場所によってはすんなり勝つことは難しい。
しかもフリートはギルドマスターとなってから戦闘する機会は殆どなく、勘が戻るのに少し時間が必要だった。
兄ジークが懸念していたことが、見事に当たってしまった。
「フリートさん魔力感知は?」
「出来はするが、ゴーレムの攻撃を避けながら体内を動く水晶を探し破壊するのは」
「なら俺が動きを止めますから、一撃で破壊してください」
「どうやって体内を動き回る水晶を?」
「あそこでバラバラになってるストーンワームイーターと同じ様にするだけです」
「凍らせるのか」
「ええ〈ウォータージェット〉」
大量の水を土が吸収して体が重くなり、動きが鈍くなるゴーレム。
カズはゴーレムの背後に回り込み、至近距離から氷結魔法を放つ。
「〈フリーズ〉これで内部まですぐに凍るだろ」
水で濡れたゴーレムの体は、みるみる凍っていく。
それにより内部で動きを止めた水晶目掛けて、フリートが剣を突き刺し一撃で破壊する。
媒体となった水晶が破壊されたことにより、二体のゴーレムは動きを止めた。
ただ凍り付いているため、崩れることはなかった。
その場で一緒になって聞いていたロイヤルガードの三人は、地中にあるダンジョンの存在とルマンチーニのことを聞いて驚愕していた。
「この下にダンジョン……? ここは王都の中心部、王の住まう所だぞ」
「あり得ない。それにルマンチーニ卿がモンスターを……まさか」
「フローラ様はダンジョンの存在を御存知ですか?」
「ええ。私が王都に来る前なので詳しいことは知りませんが、ダンジョンがあったということは知っています」
「ところでフローラさんの方はどうでしたか? イキ…」
「残念だけど、まだ見つけられてないわ」
食いぎみで返事をするフローラ。
「そうですか(まだイキシアの名前は出してないのか)」
静かな城内から数人の走る足音が、微かにだかカズやフローラ達の居る場所に聞こえてきた。
走る足音は徐々に大きくなり、一緒に居るロイヤルガードの三人にもハッキリと聞こえた。
五人は足音の聞こえる方向を見ていると、フードとマントで姿を隠した人物と、それを追うジーク率いるロイヤルガード数人が視界に入ってきた。
「ジーク隊長!」
「そいつが潜入者だ。逃がすな」
フローラと共に城外を防備していたロイヤルガード三人と、ジーク率いるロイヤルフード五人でフードとマントで姿を隠した人物を挟み囲んだ。
「ジーク隊長。王は御無事ですか?」
「大丈夫だ。そいつの狙いは、玉座の宝玉だったようだ」
「城に忍び込んだのは宝玉を狙ってのこと」
「ただの盗っ人だったのか」
「もう逃げられんぞ。大人しく宝玉を返すんだ」
「それは出来ないわね」
囲まれた人物は、ゆっくりも被っていたフードを下ろして顔を見せた。
「……イキシア」
「久しぶりねフローラ」
「ギルドマスターの知り合いですか?」
「その者は第2ギルドのサブ・マスターだ」
「「「なッ」」」
ジークの発言に、驚くロイヤルガードの面々。
「冒険者ギルドのサブ・マスターが、王城に潜入して宝玉を盗んだだと」
「冒険者ギルドは国と敵対するのか」
事情を知るジーク以外のロイヤルガードは、動揺を隠しきれなかった。
「皆待て。そのサブ・マスターも洗脳され操られてると聞いている。冒険者ギルドが国と敵対しようとしてるわけではない」
「しかしジーク隊長それが本当かどうかなんて」
「そうです」
「それはオレが証明します」
突如としてそこへ現れたのは、第3ギルドマスターのフリートと、トリモルガ家の次期当主のドセトナだった。
「フリートがドセトナを連れて来たのか」
「事情は後程説明します」
「お久しぶりです。ジーク隊長」
「ルマンチーニ卿が今回の元凶と聞いたが本当か?」
「……はい」
「そうか……全て片付いたら、フリートと共に話を聞かせてもらうぞ」
「分かってます」
「ならこれからの対処法は分かるか?」
「洗脳されている彼女が持っている宝玉を、父…ルマンチーニ卿に渡さないようにすることです。そうしないと最悪、国中の者が洗脳されてしまう可能性が」
「なに!」
「あらあらそれを言っちゃダメでしょ。あの方の御子息なら、これから起きる事を喜ばないと」
「ふざけるなッ! あれは父に取り付いてるものの仕業だ」
「怒っちゃって。ああなったのは、貴方があれを見つけたからでしょ」
「く……」
「さてと、これだけの数を相手に逃げ延びるのは大変ね。ここが使い時かしら」
「イキシアもうやめて。正気を取り戻して」
「ごめんなさいフローラ。でもこれがうまくいけば、前みたいに一緒に居られるわ。それと、ロイヤルガードの相手はコイツら。召喚」
イキシアはカードを取り出し、魔力を込めてモンスターを召喚する。
カードが消滅すると同時にモンスターが出現した。
出現したモンスターは甲羅が固く打撃に強いデザートクラブが二体と、ストーンワームとサンドワームが二体ずつ、どれも砂漠に生息するモンスターだ。
「怯むな。落ち着いて戦えば問題ない」
「本命はこれから」
イキシアは2個の水晶を地面に頬ると、右手首に嵌めてる腕輪に魔力を注ぎ込んだ。
すると地面が盛り上がり、水晶を中心にして土や石で形成されたゴーレムが二体現れた。
イキシアの使ったアイテムは、カズが砂漠のダンジョンで見つけた『ゴーレム生成の腕輪』だった。
「ゴーレムだと!」
「どうして貴女がそれを!?」
「ごめんねフローラ。ちょっと借りただけだから。全てうまく行ったら返すわ。こっちの杖も」
「それは一緒にしまってあった『砂上の指揮杖』」
「これのお陰で砂漠のモンスターを集めるのは楽だったのよ。その成果は見ての通り。ただ肝心のミスリルが無かったんだけど、どこにやったの? あれがあれば、ワタシがこんなこそ泥のようなことをしなくてよかったのに」
「ミスリルだけは安全な所に預けてあるのよ」
「ふ~ん、まあいいわ。早く皆もワタシみたいになってもらわないと。あなた達、ワタシが逃げるまで時間を稼ぎなさい。そこのカズは殺しても構わないわ」
「なに、カズだと!?」
「以前に王の馬車を襲撃した者だろ」
「しかし奴は今、衛兵本部で拘束されてると聞いたぞ」
「衛兵なんて役に立たないからよ。だから簡単に脱獄されるんでしょ。ほらどうするの? ワタシを追うのか、それとも王を襲ったカズを捕まえるのかしら?」
モンスターにロイヤルガードの隙を作らせて、イキシアはその場から逃走する。
「ジーク隊長。我々はどうしたら」
「お前達はモンスターに集中しろ」
「ボクも加勢します」
「頼むぞフリート」
「私はイキシアを追います」
「オレも行く。ここは皆に任せるぞ。ドセトナは付いてこい」
「はい」
「俺も行かないと」
「待って。カズさんなら私達の居場所が分かるでしょ。だからモンスターを倒してか来て。脱獄した事実は変えられないけど、敵ではないと皆に示さないと」
「いやしかし、ルマンチーニに取り憑いてるパラサイトスペクターLv8のステータスはかなり高かったですし…」
「お願い。それに洗脳されてるとはいえ、イキシアが召喚したモンスターで、これ以上人を傷つけたくないの」
「……分かりました。すぐに片付けて後を追い掛けます」
「ありがとう」
フローラとジークとドセトナは、イキシアを追い掛ける。
地中を出入りして、不規則な動きでロイヤルガードを翻弄するサンドワームとストーンワーム。
デザートクラブの甲羅の固さに、最初は困惑した様子だったロイヤルガードだが、次第に落ち着き対処できるようになる。
ただ問題はゴーレムの方であった。
土と石で作られたゴーレムは、破壊されても地中から土や石を集め、壊れた箇所をすぐに修復してしまう。
体内のどこかに存在する水晶を壊さなければ、どれだけ外装を破壊しようと意味をなさない。
地中にある土や石と、水晶の魔力で何度でも修復してしまう。
水晶の魔力が尽きるまで破壊し続ければいいのだが、それは時間が掛かり過ぎる。
まさにイキシアの思うつぼだ。
さすがのフリートでも、水晶の場所が分からない二体のゴーレム相手には苦戦をしていた。
ステータスが相手より高かろうと、その時の状況や場所によってはすんなり勝つことは難しい。
しかもフリートはギルドマスターとなってから戦闘する機会は殆どなく、勘が戻るのに少し時間が必要だった。
兄ジークが懸念していたことが、見事に当たってしまった。
「フリートさん魔力感知は?」
「出来はするが、ゴーレムの攻撃を避けながら体内を動く水晶を探し破壊するのは」
「なら俺が動きを止めますから、一撃で破壊してください」
「どうやって体内を動き回る水晶を?」
「あそこでバラバラになってるストーンワームイーターと同じ様にするだけです」
「凍らせるのか」
「ええ〈ウォータージェット〉」
大量の水を土が吸収して体が重くなり、動きが鈍くなるゴーレム。
カズはゴーレムの背後に回り込み、至近距離から氷結魔法を放つ。
「〈フリーズ〉これで内部まですぐに凍るだろ」
水で濡れたゴーレムの体は、みるみる凍っていく。
それにより内部で動きを止めた水晶目掛けて、フリートが剣を突き刺し一撃で破壊する。
媒体となった水晶が破壊されたことにより、二体のゴーレムは動きを止めた。
ただ凍り付いているため、崩れることはなかった。
40
お気に入りに追加
649
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
無能と蔑まれた七男、前世は史上最強の魔法使いだった!?
青空一夏
ファンタジー
ケアニー辺境伯爵家の七男カイルは、生まれつき魔法を使えず、家族から蔑まれて育った。しかし、ある日彼の前世の記憶が蘇る――その正体は、かつて世界を支配した史上最強の大魔法使いアーサー。戸惑いながらも、カイルはアーサーの知識と力を身につけていき、次第に自らの道を切り拓く。
魔法を操れぬはずの少年が最強の魔法を駆使し、自分を信じてくれる商店街の仲間のために立ち上げる。やがてそれは貴族社会すら揺るがす存在へと成長していくのだった。こちらは無自覚モテモテの最強青年になっていく、ケアニー辺境伯爵家の七男カイルの物語。
※こちらは「異世界ファンタジー × ラブコメ」要素を兼ね備えた作品です。メインは「異世界ファンタジー」ですが、恋愛要素やコメディ要素も兼ねた「ラブコメ寄りの異世界ファンタジー」になっています。カイルは複数の女性にもてますが、主人公が最終的には選ぶのは一人の女性です。一夫多妻のようなハーレム系の結末ではありませんので、女性の方にも共感できる内容になっています。異世界ファンタジーで男性主人公なので男性向けとしましたが、男女関係なく楽しめる内容を心がけて書いていきたいです。よろしくお願いします。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる