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三章 王都オリーブ編3 王国に潜むの影
267 持ち出されたアーティファクト
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「ビワさんが見あたりませんが」
「ビワなら塞ぎこんでいたから、少し休むように言って自室に戻らせたわ」
「ビワさんがレラさんを最後に見たんでしたね」
「ええ。レラが抜け出している事を知っていたのどけれど、気分転換になると私達は黙認していたの。今回レラが戻ってない事で、ビワは自分が止めなかったからと責任を感じているのよ」
「そんなことは。ボクの調査が中々進展しないのが、レラさんをやきもきさせてしまったんでしょう」
「フリートも自分を責めることなんてないのよ。分かっていた私が、レラに注意すべきでもあったのだから」
「マーガレット様、傷心しているビワさんには申し訳ないのですが、少し話を聞かせてもらいたく」
「そうよね……キウイお願い。ビワの気持ちが落ち着いてたら連れて来て。急がなくてもいいから」
「分かりました」
「他の皆は仕事に戻って。聞きたいことがあったらまた呼ぶわ。アキレアはデイジーとダリアに、もう少し時間が掛かるから二人で勉強してるように言っておいて」
「はい。それでは失礼させていただきます」
キウイはビワを呼びに行き、アキレアは子供達の元に行き、ベロニカとミカンは仕事へと戻る。
部屋にはマーガレットとフリートとの二人だけとなった。
「役に立つか分からないけど、少し思い出したことがあるの」
「なんでしょうか?」
「トリモルガ家の事で少しね」
「お気付きのことでもありましたか?」
「若い頃の話なんだけど、夫とルマンチーニさんの間で何かあったらしいのよ」
「何かとはなんですか?」
「ごめんなさい。私は知らないのよ。当時、夫の機嫌が悪かったから聞けなくて。あとで聞こうと思ったんだけど、そのまま忘れてしまって」
「では当主のルータ様に聞けば、手がかりになるかも知れないと」
「ええ」
「現在ルータ様は?」
「まだ戻ってないわ。そろそろ王都に戻ってる頃だと思うのだけど」
「では戻られたら、ルマンチーニ卿と当時何があったかを聞きに、お伺いしても宜しいですか?」
「モルトさんの代わりにフリートがこうして来ているのをまだ知らないから、それは私が聞いておくわ。これまでの説明もしないとならないから」
「分かりました。ボクはビワさんの話を聞いたら、レラさんの捜索にあたります」
「ありがとう。よろしくお願いするわ」
「奥様。ビワを連れてきました」
マーガレットがフリートに話を終えたそのタイミングで、キウイがビワを連れて戻ってきた。
「ビワ気分は?」
「も…もう大丈夫です」
「それは良かったわ。レラが出てった時のことを話してもらっていいかしら」
「は…はい」
昨夜レラが出掛けるのを見送った時のことをフリートに話すビワ。
「レラさんが外に出るようになってから、何か言っていたことはありますか?」
「何か…とは?」
「何でもいいです。どこまで行ったとか、今日は風が強かったとかでも」
「たわいない事でもいいのよ。どうレラは何か言っていた?」
「そう…言われましても……」
「本当にたわいないことでいいんです。それが何かしらの手掛かりになるかも知れないので」
「……貴族の人は出歩くの」
「? 貴族でも馬車移動だけではないわよ。ビワも知ってるでしょ」
「あの…はい。レラが一度そんなことを言ってまして、私もその時は何を言ってるのかと思ったのですが」
「どう言うこと?」
「もしかしてレラさんは、誰かを見たと言うことですか?」
「たぶん……」
「となると、レラは深夜に外を歩く貴族がいるのかと聞きたかったのかしら」
「そうだと…思います」
「レラさんが外に出ていたのは、深夜だけですか?」
「ええ。そうよねビワ」
「はい」
「そんな時間に出歩く貴族なんて、余程の事がない限り居ないはず。だとすると、外から入ってきた何者かってことになります。調べてみる価値は大いにありますね」
「よく思い出してくれたわねビワ」
「いえ…あの……はい。それ…」
「ではボクはギルドに戻り調べます」
「ぁ…」
「レラがどんな状態か分からないから、すぐ行動に移って。報酬なら支払うからお願い。私からの依頼として」
「ぁ……」
「お任せを。第3ギルドマスターフリートの名において、その依頼承けさせて頂きます。このことは第2ギルドのフローラさんにも伝えておきます。ボクは一応、モルトの代わりとして来ているわけですから」
挨拶するとフリートは軽く会釈をし、急いで屋敷を出て行く。
フリートはギルドに戻る前に、実家のグレシード家に立ち寄り、兄ジーク宛に手紙を残した。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「体内の魔力が減り、暴れる力を失って気絶したか」
「だ、旦那様。わたしは生涯トリモルガ家に使えると決めております。ここで見た事は誰にも口外は致しません。ですので、どうかどうか」
「素晴らしい召使いだ。トリモルガ家の為と言うならば、この素晴らしいモンスター共のエサとなれ」
「それだけは……嫌。お願いします旦那様。助けてください。食べられるのはイヤ食べられるのはイヤァァァ」
「その恐怖に引きつる顔がたまらん。しかしやかまし過ぎる。黙らんと今すぐに食わせるぞ」
檻に入れられてる使用人だった女性は、両手で自らの口を塞ぎ、漏れ出る声を押さえた。
「随分と鬼畜な貴族ね」
「気が付いていたのか。安心しろ、すぐに殺したりはせん。お前は『アソートエンジン』の燃料となるのだからな」
「アソートエンジン? 何よそれ」
「この国に保管されていたアーティファクトだ。使い方を知らん愚かな者どモ……コのおレがスグにコノくにをしはイしてやるノよ」
レラと話す男の背後からは、気持ちの悪い黒い靄のような物か涌き出ていた。
「え、なに? 何よその後ろの気持ち悪い影は?」
「オッとイゲねェ。まあァ見られたどころでどおってことはナいサ」
「あんた人じゃないの」
「さてな。ぐゲげ」
「ルマンチーニ様」
「なんだお前か。何の用だ」
「第3ギルドマスターのフリートが、ここ最近何度か実家のグレシード家に戻ってるようなのです」
「フリート……兄はロイヤルガードだったな」
「はい」
「ミスリルがお前の所のギルドになければ、フリートを洗脳して探させるか。そうなればお前はもう用済み。全てがうまくいったあとで、遺書を残して死んで…いや、奴を殺しに行かせるのもいいな」
「はい」
「はいじゃないでしょイキシア! しっかりしなさいよッ!」
「無駄だ。このアイテム『服従の刻印』で洗脳された者は決して逆らえん。死さえも受け入れる。ただ複数同時に使うと効果が弱まり、魔力消費も多いのが欠点だかな」
「やけに詳しく教えてくれるじゃないの」
「知ったところで、どうせ何もできない。せいぜい燃料になるのを楽しみにしてるんだな。お前は明日の夜までに、フリートをここに連れて来い。こやつのことを調べてるのなら、すんなりやって来るだろ。怪しまれるな」
「分かりました」
「お前が寂しくないように、そこの使用人だった女はまだエサにしないでおいてやる。お互い思い出話しでもして、残りの短い時間を楽しむんだな」
「あんたなんかに殺されたりしない! カズは助けに来るんだから」
レラの言葉を聞いたルマンチーニは意識を失い、背後から気持ち悪くドス黒い影がまたもや姿を現す。
「ぐゲげがガ、奴ならロクに飯モ食えズ拘束サレていル。せイゼいゆめでもイダイてロ。オトなくシて、同シュゾくで隠すんレでレバイいのモを。しョせんワえサとなるシュぞク」
「カズは助けに来てくれるだもん! この、バカァァ!!」
「ぐゲげがガガ! ジャく者ノ叫びハいつ聞いテもいいものダ」
靄のような気持ち悪い影はルマンチーニの内へと入り、イキシアを引き連れレラの前から立ち去る。
二人が居なくなった直後、大声を出したレラは立ちくらみを起こし、膝を突いて座り込んだ。
「この檻はなんなのよ。ほんとにもうッ! 魔力が少ししか回復しないじゃない」
「それは檻のせいさ。周囲のマナをその檻が引き寄せて使用してるんだ。街にあるいわく付きの建物に似せて作ったと言われてる」
「誰……?」
「同じ。あの二人に逆らって閉じ込められた者」
「声からすると男みたいだけど、ここの事情に詳しいの?」
「……」
「ねぇ」
「……」
「急に話し掛けてきたと思った、今度は急に黙りなの……別にいいもん。あちしは少し横になって魔力を回復させるから(魔力が回復したら、カズの使ってるゲートって転移で脱出……でもあちし一人だけってのは)」
レラは話をしていた使用人の女性が閉じ込められている檻をちらりと見る。
しかし今自分に出来ることは、魔力を回復させることだと、レラは檻の中で横になる。
レラに話し掛けた男は、その様子を見て何かを思い出そうと考えにふける。
「あのフェアリーがもしそうなら……」
「ビワなら塞ぎこんでいたから、少し休むように言って自室に戻らせたわ」
「ビワさんがレラさんを最後に見たんでしたね」
「ええ。レラが抜け出している事を知っていたのどけれど、気分転換になると私達は黙認していたの。今回レラが戻ってない事で、ビワは自分が止めなかったからと責任を感じているのよ」
「そんなことは。ボクの調査が中々進展しないのが、レラさんをやきもきさせてしまったんでしょう」
「フリートも自分を責めることなんてないのよ。分かっていた私が、レラに注意すべきでもあったのだから」
「マーガレット様、傷心しているビワさんには申し訳ないのですが、少し話を聞かせてもらいたく」
「そうよね……キウイお願い。ビワの気持ちが落ち着いてたら連れて来て。急がなくてもいいから」
「分かりました」
「他の皆は仕事に戻って。聞きたいことがあったらまた呼ぶわ。アキレアはデイジーとダリアに、もう少し時間が掛かるから二人で勉強してるように言っておいて」
「はい。それでは失礼させていただきます」
キウイはビワを呼びに行き、アキレアは子供達の元に行き、ベロニカとミカンは仕事へと戻る。
部屋にはマーガレットとフリートとの二人だけとなった。
「役に立つか分からないけど、少し思い出したことがあるの」
「なんでしょうか?」
「トリモルガ家の事で少しね」
「お気付きのことでもありましたか?」
「若い頃の話なんだけど、夫とルマンチーニさんの間で何かあったらしいのよ」
「何かとはなんですか?」
「ごめんなさい。私は知らないのよ。当時、夫の機嫌が悪かったから聞けなくて。あとで聞こうと思ったんだけど、そのまま忘れてしまって」
「では当主のルータ様に聞けば、手がかりになるかも知れないと」
「ええ」
「現在ルータ様は?」
「まだ戻ってないわ。そろそろ王都に戻ってる頃だと思うのだけど」
「では戻られたら、ルマンチーニ卿と当時何があったかを聞きに、お伺いしても宜しいですか?」
「モルトさんの代わりにフリートがこうして来ているのをまだ知らないから、それは私が聞いておくわ。これまでの説明もしないとならないから」
「分かりました。ボクはビワさんの話を聞いたら、レラさんの捜索にあたります」
「ありがとう。よろしくお願いするわ」
「奥様。ビワを連れてきました」
マーガレットがフリートに話を終えたそのタイミングで、キウイがビワを連れて戻ってきた。
「ビワ気分は?」
「も…もう大丈夫です」
「それは良かったわ。レラが出てった時のことを話してもらっていいかしら」
「は…はい」
昨夜レラが出掛けるのを見送った時のことをフリートに話すビワ。
「レラさんが外に出るようになってから、何か言っていたことはありますか?」
「何か…とは?」
「何でもいいです。どこまで行ったとか、今日は風が強かったとかでも」
「たわいない事でもいいのよ。どうレラは何か言っていた?」
「そう…言われましても……」
「本当にたわいないことでいいんです。それが何かしらの手掛かりになるかも知れないので」
「……貴族の人は出歩くの」
「? 貴族でも馬車移動だけではないわよ。ビワも知ってるでしょ」
「あの…はい。レラが一度そんなことを言ってまして、私もその時は何を言ってるのかと思ったのですが」
「どう言うこと?」
「もしかしてレラさんは、誰かを見たと言うことですか?」
「たぶん……」
「となると、レラは深夜に外を歩く貴族がいるのかと聞きたかったのかしら」
「そうだと…思います」
「レラさんが外に出ていたのは、深夜だけですか?」
「ええ。そうよねビワ」
「はい」
「そんな時間に出歩く貴族なんて、余程の事がない限り居ないはず。だとすると、外から入ってきた何者かってことになります。調べてみる価値は大いにありますね」
「よく思い出してくれたわねビワ」
「いえ…あの……はい。それ…」
「ではボクはギルドに戻り調べます」
「ぁ…」
「レラがどんな状態か分からないから、すぐ行動に移って。報酬なら支払うからお願い。私からの依頼として」
「ぁ……」
「お任せを。第3ギルドマスターフリートの名において、その依頼承けさせて頂きます。このことは第2ギルドのフローラさんにも伝えておきます。ボクは一応、モルトの代わりとして来ているわけですから」
挨拶するとフリートは軽く会釈をし、急いで屋敷を出て行く。
フリートはギルドに戻る前に、実家のグレシード家に立ち寄り、兄ジーク宛に手紙を残した。
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「体内の魔力が減り、暴れる力を失って気絶したか」
「だ、旦那様。わたしは生涯トリモルガ家に使えると決めております。ここで見た事は誰にも口外は致しません。ですので、どうかどうか」
「素晴らしい召使いだ。トリモルガ家の為と言うならば、この素晴らしいモンスター共のエサとなれ」
「それだけは……嫌。お願いします旦那様。助けてください。食べられるのはイヤ食べられるのはイヤァァァ」
「その恐怖に引きつる顔がたまらん。しかしやかまし過ぎる。黙らんと今すぐに食わせるぞ」
檻に入れられてる使用人だった女性は、両手で自らの口を塞ぎ、漏れ出る声を押さえた。
「随分と鬼畜な貴族ね」
「気が付いていたのか。安心しろ、すぐに殺したりはせん。お前は『アソートエンジン』の燃料となるのだからな」
「アソートエンジン? 何よそれ」
「この国に保管されていたアーティファクトだ。使い方を知らん愚かな者どモ……コのおレがスグにコノくにをしはイしてやるノよ」
レラと話す男の背後からは、気持ちの悪い黒い靄のような物か涌き出ていた。
「え、なに? 何よその後ろの気持ち悪い影は?」
「オッとイゲねェ。まあァ見られたどころでどおってことはナいサ」
「あんた人じゃないの」
「さてな。ぐゲげ」
「ルマンチーニ様」
「なんだお前か。何の用だ」
「第3ギルドマスターのフリートが、ここ最近何度か実家のグレシード家に戻ってるようなのです」
「フリート……兄はロイヤルガードだったな」
「はい」
「ミスリルがお前の所のギルドになければ、フリートを洗脳して探させるか。そうなればお前はもう用済み。全てがうまくいったあとで、遺書を残して死んで…いや、奴を殺しに行かせるのもいいな」
「はい」
「はいじゃないでしょイキシア! しっかりしなさいよッ!」
「無駄だ。このアイテム『服従の刻印』で洗脳された者は決して逆らえん。死さえも受け入れる。ただ複数同時に使うと効果が弱まり、魔力消費も多いのが欠点だかな」
「やけに詳しく教えてくれるじゃないの」
「知ったところで、どうせ何もできない。せいぜい燃料になるのを楽しみにしてるんだな。お前は明日の夜までに、フリートをここに連れて来い。こやつのことを調べてるのなら、すんなりやって来るだろ。怪しまれるな」
「分かりました」
「お前が寂しくないように、そこの使用人だった女はまだエサにしないでおいてやる。お互い思い出話しでもして、残りの短い時間を楽しむんだな」
「あんたなんかに殺されたりしない! カズは助けに来るんだから」
レラの言葉を聞いたルマンチーニは意識を失い、背後から気持ち悪くドス黒い影がまたもや姿を現す。
「ぐゲげがガ、奴ならロクに飯モ食えズ拘束サレていル。せイゼいゆめでもイダイてロ。オトなくシて、同シュゾくで隠すんレでレバイいのモを。しョせんワえサとなるシュぞク」
「カズは助けに来てくれるだもん! この、バカァァ!!」
「ぐゲげがガガ! ジャく者ノ叫びハいつ聞いテもいいものダ」
靄のような気持ち悪い影はルマンチーニの内へと入り、イキシアを引き連れレラの前から立ち去る。
二人が居なくなった直後、大声を出したレラは立ちくらみを起こし、膝を突いて座り込んだ。
「この檻はなんなのよ。ほんとにもうッ! 魔力が少ししか回復しないじゃない」
「それは檻のせいさ。周囲のマナをその檻が引き寄せて使用してるんだ。街にあるいわく付きの建物に似せて作ったと言われてる」
「誰……?」
「同じ。あの二人に逆らって閉じ込められた者」
「声からすると男みたいだけど、ここの事情に詳しいの?」
「……」
「ねぇ」
「……」
「急に話し掛けてきたと思った、今度は急に黙りなの……別にいいもん。あちしは少し横になって魔力を回復させるから(魔力が回復したら、カズの使ってるゲートって転移で脱出……でもあちし一人だけってのは)」
レラは話をしていた使用人の女性が閉じ込められている檻をちらりと見る。
しかし今自分に出来ることは、魔力を回復させることだと、レラは檻の中で横になる。
レラに話し掛けた男は、その様子を見て何かを思い出そうと考えにふける。
「あのフェアリーがもしそうなら……」
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