275 / 807
三章 王都オリーブ編3 王国に潜むの影
264 トリモルガ家の役割
しおりを挟む
イキシアと別れモルトは第3ギルドへ着き、ギルド職員にギルドマスターのフリートの部屋に案内された。
「失礼致します。お仕事中申し訳ございません」
「構いませんよ。モルトさん」
「フリート様。儂のことはモルトとお呼びください。ここのギルド職員に聞かれたら、不遜と思われてしまいます」
「これは失礼。モルトさ…モルトは第2ギルド、フローラさんの元で働く方ですから」
「それでも儂は単なるギルド職員に過ぎませんから。ギルドマスターのフリート様と対等に話をしていたら、ここのギルド職員の方々が儂より格下と思うかも知れません」
「そこまでは思わないと思うけど、ないとも言いきれないか。しかしうちのギルド職員とモルトは同じではないかと思うけど。モルトは王都に来る前に、アヴァランチェでギルドマスターをしていたと聞いるから。ここにそういった経歴の職員は居ないからね」
「今は一介の職員に過ぎません。ただ他の方々よりも、少し経験があるだけです」
「そんな謙遜しなくても。ボクの仕事を手伝ってくれるのなら、是非ともここ第3ギルドに来てくれても」
「お誘いはありがたいのですが」
「そうですか。気が変わったらいつでも来てください」
「お心遣い感謝します。ですが先程話に出たアヴァランチェを任せている者から連絡も来ますし、儂はフローラ様の元でこれからも働かせていただきます」
「そうですか。それで今日の用事は例の」
「はい。こちらがそうです」
「御苦労様」
「フリート様に御聞きしたいことがあるのですが、宜しいですか」
「なんですか?」
「ここに向かっている間に、第2ギルドでサブ・ギルドマスターをしているイキシアと会いまして」
「はぁ。それが何か?」
「フェアリーのレラさんが、オリーブ・モチヅキ家でお世話になっている事を知ってました。フリート様が話されたのですか?」
「ボクは話してません。その前に第2ギルドのサブマスとは面識が殆どないので、どういった方なのかはよく知らないんですよ」
「そうですか。ではどこかで情報を得たのか、あるいは実際に貴族区に入り見たか」
「前者の可能性は低いですね。あるとしたら後者。実際にレラさんを見たとしか……」
話を聞いて考えるフリートは、一旦モルトから受け取った手紙に目を通すことにした。
「長居しても迷惑になりますので、儂は失礼致します」
「少し待ってください。フローラさん宛に手紙を書きますから」
「分かりました」
フリートは即座に書き上げた手紙を封書にして、モルトに渡した。
「そちらのサブマスはイキシアさんと言いましたね。その方にこのやり取りは、これ以上感づかれないようにしてください。それとイキシアさんに会ったことは、一応フローラさんにも話してください」
「畏まりました」
イキシアの発言が腑に落ちなかったと感じていたモルトは、フリートの言うことを聞き入れて第2ギルドへと戻る。
第3ギルドを出たモルトは、フローラの元へと直ぐ様戻りフリートから預かった手紙を渡し、イキシアに会った事を伝えた。
「そう……分かったわ。もし次にイキシアに会って聞かれたとしても、言われた通り私には話してないと言って」
「はい」
「それと手紙ありがとう。モルトがオリーブ・モチヅキ家に行くことができるように、バルフートさんに聞いておくわ。衛兵本部の許可も出れば、今まで通り入れるようになるでしょう。今日は御苦労様。たまにはゆっくり休んで」
「ではお言葉に甘えて。失礼させていただきます」
ギルドマスターの部屋を出たモルトは、路地面にある行きつけの店へと向かいギルドを出る。
「ハァ……『イキシアが今回の事に関わってる可能性がある』フリートの手紙にはそう書いてあるけど、どうしてそう思ったのかしら。確かに以前はカズさんのことを少し嫌っていたようだけど、今年になってからは、イキシアの方から話をしてたようだし……休みを取らせた時に、何かあったのかしら?」
フリートの手紙を読み、イキシアのことが心配になるフローラ。
カズが手配された頃から第2ギルドにあまり姿を見せていなかったのは、モルトに話したように第2ギルドの評判が落ちないように、駆けずり回っていたからだと思いフローラは感謝した。
しかし次には相反するように、今回の事に関わっる可能性があるとフリートからの手紙に書いてあったため、フローラは頭を抱えてしまった。
「貴女今どこに居るの。なぜギルドに戻ってこないの……イキシア」
疲れが溜まっていたフローラは、両腕を枕にしてそのまま机で寝てしまった。
三日後の昼過ぎ、グレシード家の一室に兄ジークと弟のフリートの姿があった。
「呼び立てて悪い」
「大丈夫です。ジーク兄さんがボクを呼んだと言うことは、何か分かったと」
「あぁ。とりあえず座れ。この前フリートが言ったように、ルマンチーニ卿とトリモルガ家のことを少し調べた」
「それでどうでした」
「結論から言うと、ルマンチーニ卿はアーティファクトを持ち出してはない。正確には、今年に入ってから一度も機密保管所にも入ってはないようだ」
「そうでしたか。ではボク達の勘違いだったと(カズさんが衛兵本部で見つけた資料は、関係ないということか)」
「まぁまてフリート。話はまだ終わってない」
「他にもまだ何か?」
「当主のルマンチーニ卿は入ってはいなかったが、その息子でかつてロイヤルガードに居たドセトナが、機密保管所に入っていたことが分かった」
「息子のドセトナがですか」
「ああ」
「かつて……ジーク兄さん、なぜドセトナはロイヤルガードを抜けたんですか?」
「トリモルガ家が遺物(アーティファクト)を保管し管理する責務を、父ルマンチーニ卿に代わりに息子のドセトナがすることになったと聞いた。それでもすぐにではなく、一年は保管や管理など必要なことを学ぶと。それでロイヤルガードを脱退したんだ」
「名誉あるロイヤルガードを辞めてまで」
「国の重役をする家柄の出なら、なくはない話さ。ロイヤルガードに居たという経歴があれば、家の名にも博がつくだろうからな」
「ならドセトナがアーティファクトを持ち出した? だとしたら……でもなんで……」
ぶつぶつと考えてることが声に出るフリート。
「ただ当日警備をしていた者が、気になる事を言っていた」
「気になる事……?」
「ロイヤルガードを辞めてから初めて機密保管所に訪れた時に、警備をしていた者から身分証明を求められると、激怒して立ち去ったらしい」
「怒った?」
「ああ。まだ機密保管所の管理をルマンチーニ卿からドセトナに、正式に代わったわけではないからな。すんなりと入れるとでも思ったのか」
「ドセトナはそれを知らなかった……?」
「さぁな。たまたま忘れていただけかも知れんが」
「機密保管所の警備は、確かロイヤルガードに入るため訓練をしている者達がしているんですよね」
「騎士団と呼ばれてる者達が交代で警備をしている。今の騎士団は全て貴族の家柄だ」
「だとしたら、その事は警備をしていた者達は、ロイヤルガードだったドセトナを知らないというのは」
「ドセトナはロイヤルガードに居たんだ。辞めてから大して月日は経ってないから、警備をしていた者も知ってはいたさ。ロイヤルガードはそんなに多くないからな」
「だったらドセトナだって騎士団上がりなら、警備をしているのが騎士団の者だと知っていたはず。身分証明を求められるのも」
「フリートの言いたいことは分かる。当日警備をしていた騎士団の者も怪しんで、親しかったロイヤルガードの一人に相談してトリモルガ家に連絡を取ったそうだが、本人に間違いないと言われたらしい」
「相談したというロイヤルガードの人に話は?」
「もちろん聞いた。しかし騎士団の者から聞いた話と同じだった」
「ではなんでドセトナは、その時怒ったのでしょう?」
「それはオレにも分からない」
「その後ドセトナは、どうやって機密保管所に入ったんですか?」
「二度目はからは何事もなかったかのように、身分証明を提示して中へ入ったそうだ。ただ一度目と違うのは、二人だったと聞いた」
「二人ですか……?」
「ああ。トリモルガ家の使用人らしいとのことだ。当主のルマンチーニ卿署名の証明書を持っていたから、間違いないそうだ」
「行き詰まり…か」
「大丈夫かフリート?」
「……え、はい。ありがとうジーク兄さん。ギルドに戻って一人で少し考えます」
「何かあったら遠慮せず連絡してこい。今回は空振りだったかも知れんが、次は何か手掛かりが掴めるさ」
「そう…ですね」
少し疲れた様子で兄ジークと別れたフリートは実家のグレシード家を出る。
「失礼致します。お仕事中申し訳ございません」
「構いませんよ。モルトさん」
「フリート様。儂のことはモルトとお呼びください。ここのギルド職員に聞かれたら、不遜と思われてしまいます」
「これは失礼。モルトさ…モルトは第2ギルド、フローラさんの元で働く方ですから」
「それでも儂は単なるギルド職員に過ぎませんから。ギルドマスターのフリート様と対等に話をしていたら、ここのギルド職員の方々が儂より格下と思うかも知れません」
「そこまでは思わないと思うけど、ないとも言いきれないか。しかしうちのギルド職員とモルトは同じではないかと思うけど。モルトは王都に来る前に、アヴァランチェでギルドマスターをしていたと聞いるから。ここにそういった経歴の職員は居ないからね」
「今は一介の職員に過ぎません。ただ他の方々よりも、少し経験があるだけです」
「そんな謙遜しなくても。ボクの仕事を手伝ってくれるのなら、是非ともここ第3ギルドに来てくれても」
「お誘いはありがたいのですが」
「そうですか。気が変わったらいつでも来てください」
「お心遣い感謝します。ですが先程話に出たアヴァランチェを任せている者から連絡も来ますし、儂はフローラ様の元でこれからも働かせていただきます」
「そうですか。それで今日の用事は例の」
「はい。こちらがそうです」
「御苦労様」
「フリート様に御聞きしたいことがあるのですが、宜しいですか」
「なんですか?」
「ここに向かっている間に、第2ギルドでサブ・ギルドマスターをしているイキシアと会いまして」
「はぁ。それが何か?」
「フェアリーのレラさんが、オリーブ・モチヅキ家でお世話になっている事を知ってました。フリート様が話されたのですか?」
「ボクは話してません。その前に第2ギルドのサブマスとは面識が殆どないので、どういった方なのかはよく知らないんですよ」
「そうですか。ではどこかで情報を得たのか、あるいは実際に貴族区に入り見たか」
「前者の可能性は低いですね。あるとしたら後者。実際にレラさんを見たとしか……」
話を聞いて考えるフリートは、一旦モルトから受け取った手紙に目を通すことにした。
「長居しても迷惑になりますので、儂は失礼致します」
「少し待ってください。フローラさん宛に手紙を書きますから」
「分かりました」
フリートは即座に書き上げた手紙を封書にして、モルトに渡した。
「そちらのサブマスはイキシアさんと言いましたね。その方にこのやり取りは、これ以上感づかれないようにしてください。それとイキシアさんに会ったことは、一応フローラさんにも話してください」
「畏まりました」
イキシアの発言が腑に落ちなかったと感じていたモルトは、フリートの言うことを聞き入れて第2ギルドへと戻る。
第3ギルドを出たモルトは、フローラの元へと直ぐ様戻りフリートから預かった手紙を渡し、イキシアに会った事を伝えた。
「そう……分かったわ。もし次にイキシアに会って聞かれたとしても、言われた通り私には話してないと言って」
「はい」
「それと手紙ありがとう。モルトがオリーブ・モチヅキ家に行くことができるように、バルフートさんに聞いておくわ。衛兵本部の許可も出れば、今まで通り入れるようになるでしょう。今日は御苦労様。たまにはゆっくり休んで」
「ではお言葉に甘えて。失礼させていただきます」
ギルドマスターの部屋を出たモルトは、路地面にある行きつけの店へと向かいギルドを出る。
「ハァ……『イキシアが今回の事に関わってる可能性がある』フリートの手紙にはそう書いてあるけど、どうしてそう思ったのかしら。確かに以前はカズさんのことを少し嫌っていたようだけど、今年になってからは、イキシアの方から話をしてたようだし……休みを取らせた時に、何かあったのかしら?」
フリートの手紙を読み、イキシアのことが心配になるフローラ。
カズが手配された頃から第2ギルドにあまり姿を見せていなかったのは、モルトに話したように第2ギルドの評判が落ちないように、駆けずり回っていたからだと思いフローラは感謝した。
しかし次には相反するように、今回の事に関わっる可能性があるとフリートからの手紙に書いてあったため、フローラは頭を抱えてしまった。
「貴女今どこに居るの。なぜギルドに戻ってこないの……イキシア」
疲れが溜まっていたフローラは、両腕を枕にしてそのまま机で寝てしまった。
三日後の昼過ぎ、グレシード家の一室に兄ジークと弟のフリートの姿があった。
「呼び立てて悪い」
「大丈夫です。ジーク兄さんがボクを呼んだと言うことは、何か分かったと」
「あぁ。とりあえず座れ。この前フリートが言ったように、ルマンチーニ卿とトリモルガ家のことを少し調べた」
「それでどうでした」
「結論から言うと、ルマンチーニ卿はアーティファクトを持ち出してはない。正確には、今年に入ってから一度も機密保管所にも入ってはないようだ」
「そうでしたか。ではボク達の勘違いだったと(カズさんが衛兵本部で見つけた資料は、関係ないということか)」
「まぁまてフリート。話はまだ終わってない」
「他にもまだ何か?」
「当主のルマンチーニ卿は入ってはいなかったが、その息子でかつてロイヤルガードに居たドセトナが、機密保管所に入っていたことが分かった」
「息子のドセトナがですか」
「ああ」
「かつて……ジーク兄さん、なぜドセトナはロイヤルガードを抜けたんですか?」
「トリモルガ家が遺物(アーティファクト)を保管し管理する責務を、父ルマンチーニ卿に代わりに息子のドセトナがすることになったと聞いた。それでもすぐにではなく、一年は保管や管理など必要なことを学ぶと。それでロイヤルガードを脱退したんだ」
「名誉あるロイヤルガードを辞めてまで」
「国の重役をする家柄の出なら、なくはない話さ。ロイヤルガードに居たという経歴があれば、家の名にも博がつくだろうからな」
「ならドセトナがアーティファクトを持ち出した? だとしたら……でもなんで……」
ぶつぶつと考えてることが声に出るフリート。
「ただ当日警備をしていた者が、気になる事を言っていた」
「気になる事……?」
「ロイヤルガードを辞めてから初めて機密保管所に訪れた時に、警備をしていた者から身分証明を求められると、激怒して立ち去ったらしい」
「怒った?」
「ああ。まだ機密保管所の管理をルマンチーニ卿からドセトナに、正式に代わったわけではないからな。すんなりと入れるとでも思ったのか」
「ドセトナはそれを知らなかった……?」
「さぁな。たまたま忘れていただけかも知れんが」
「機密保管所の警備は、確かロイヤルガードに入るため訓練をしている者達がしているんですよね」
「騎士団と呼ばれてる者達が交代で警備をしている。今の騎士団は全て貴族の家柄だ」
「だとしたら、その事は警備をしていた者達は、ロイヤルガードだったドセトナを知らないというのは」
「ドセトナはロイヤルガードに居たんだ。辞めてから大して月日は経ってないから、警備をしていた者も知ってはいたさ。ロイヤルガードはそんなに多くないからな」
「だったらドセトナだって騎士団上がりなら、警備をしているのが騎士団の者だと知っていたはず。身分証明を求められるのも」
「フリートの言いたいことは分かる。当日警備をしていた騎士団の者も怪しんで、親しかったロイヤルガードの一人に相談してトリモルガ家に連絡を取ったそうだが、本人に間違いないと言われたらしい」
「相談したというロイヤルガードの人に話は?」
「もちろん聞いた。しかし騎士団の者から聞いた話と同じだった」
「ではなんでドセトナは、その時怒ったのでしょう?」
「それはオレにも分からない」
「その後ドセトナは、どうやって機密保管所に入ったんですか?」
「二度目はからは何事もなかったかのように、身分証明を提示して中へ入ったそうだ。ただ一度目と違うのは、二人だったと聞いた」
「二人ですか……?」
「ああ。トリモルガ家の使用人らしいとのことだ。当主のルマンチーニ卿署名の証明書を持っていたから、間違いないそうだ」
「行き詰まり…か」
「大丈夫かフリート?」
「……え、はい。ありがとうジーク兄さん。ギルドに戻って一人で少し考えます」
「何かあったら遠慮せず連絡してこい。今回は空振りだったかも知れんが、次は何か手掛かりが掴めるさ」
「そう…ですね」
少し疲れた様子で兄ジークと別れたフリートは実家のグレシード家を出る。
74
お気に入りに追加
692
あなたにおすすめの小説

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~
夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。
全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。
適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。
パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。
全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。
ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。
パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。
突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。
ロイドのステータスはオール25。
彼にはユニークスキルが備わっていた。
ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。
ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。
LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。
不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす
最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも?
【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

「魔眼持ちは不気味だ!」と家を追い出されましたが新国王も魔眼持ちに決まったようです〜戻ってこいと言われても……もう王宮にいるから手遅れです〜
よどら文鳥
ファンタジー
※第二章までの主人公やヒロインの口調は完結させたあとに直しますが、第三章以降と口調が違っています。
性格は同じです。
「ようやく追放できてせいせいする」
「こんなクズ放っておこうよ」
「とっとと消えなさい。クズの親を持った自分を恨むことね」
実の父と義母、義弟から散々な言われようで、レイスは家を追い出された。
これはレイスの左目に宿る【魔眼】の影響だった。
魔眼による事故、事件のせいで魔眼の力は恐れられ、忌み嫌われていたのだ。
伯爵である父、バルスは古いしきたりを大切にするため、魔眼への偏見が強くあったのだ。
物心ついた頃から幽閉され、自立できる年齢になった途端追い出される。
絶望的な状況の中、今は亡き実母の言葉だけがレイスの支えになっていた。
ーー貴方のその綺麗な眼で、綺麗な世界を作ってね
そんな中魔眼持ちを押さえ込み続けた国王が急遽、魔眼持ちの第四王子を次期国王に指名した。
レイスにとって、新国王の即位は大きなチャンスだった。
一方魔眼持ちというだけで差別的な言動を繰り返してきた実家や大臣たちは窮地に追い込まれることになり……。
これは忌み嫌われた魔眼持ちの少年と王が、世界を少しずつ綺麗なものにしていくための物語。
※本作品は共著となっています
プロット担当 すかいふぁーむ
執筆担当 よどら文鳥
※なろう小説でも投稿しています

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる