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三章 王都オリーブ編3 王国に潜むの影
258 罪人の扱い と 謎の人物
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◇◆◇◆◇
「昨日はどうなるかと思った」
「バルフートさんイラついてたからな。司令の用事が終わるまで待ってもらうように頼むの、おれはもう嫌だぜ」
「お前が二等兵に見張らせるのを忘れて、飯を食いに行ったからだろ。特等に罰として連勤するよう言われたんだぞ。おれは」
「おれだって夜勤明けに呼ばれて、アイツを連れて来る一人に加えられたんだ。それに疲れてたんだから、忘れることぐらいあるさ。だいたい昨日の昼は、お前も一緒に食いに行っただろ」
「……さぁ貴族区との境を巡回する時間だ」
「おい! 今日の巡回はおれと一緒なんだから、一人で行くなよ」
「終わった事だ。その話は忘れようぜ。特等に見つかったら、また何か言われるからよ」
「お前が突っ掛かってきたんだろ」
「もう巻き込むなよ」
「おま……この、勝手なことを」
「まあまあ。そこは仲の良い同僚だろ」
「都合のいいこと言いやがって!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
同時刻第1ギルドの一室では、ギルドマスターのバルフートと第1ギルド所属のアイガーが、衛兵本部の司令の対応に疑問を抱いていた。
「衛兵本部にカズを任せてよかったんですか? 奴らの実力じゃ」
「そんなことは分かってる」
「向こうの司令はなんと?」
「彼方さんが言うには『王族を襲った者を、ギルドに任せることはできない』だとよ。奴の拘束が解けたら、お前らでは対処できないと言ったが、上からの命令だと」
「上からってことは、名のある貴族……まさか王からの命でロイヤルガードが!?」
「そいつは分からん。だが奴が王都に現れたと情報が入ったとたん、司令の態度が変わったとしか思えん」
「ではやはり!」
「現状ではなんとも言えん。貴族のことならフリートの方が詳しいだろうから、数日中に話を聞きに行く。それまでに奴が逃げたら、衛兵本部が全責任を取るだろう。そうなれば次に奴を捕らえた時は、権力がどうのこうのとは言わせん」
「マスターはカズに脱獄してほしいんですか?」
「衛兵本部の連中を見てると、それもありかと思う。そうなれば奴と一戦交える機会ができるからな」
「本音はそっちですか」
「Aランク三人で苦戦して、アイガーは武器を破壊されたんだろ。楽しめそうじゃないか」
「苦戦……というか、カズが何故あそこで投降したのかが不思議で」
「アイガーと一緒に居た連中からは、奴が増援の冒険者が来る前に逃げられないから投降したと聞いたぞ」
「確かにそれはあるかも知れませんが、オレにはまだカズが余力を残してるよう思えました。弱体化の錠を付けても、動けてましたし」
「やはり奴とは一戦交える必要がありそうだな」
「今は衛兵本部の牢に拘束されてるんですから無理です」
「奴が衛兵本部から消えれば、話は別だろ」
「逃がすようなことはしないでくださいよ」
「衛兵本部の連中に腹が立ったとはいえ、そんなことやらねえ。これでも第1ギルドのギルドマスターだぞ」
「そ、そうですよ……(不安だ。自分がバトリたいだけで、何かしらの理由をつけて、カズを脱獄させるんじゃないか)」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「奥様、奥様ッ!」
「ちょっとマーガレット居る!」
突如としてオリーブ・モチヅキ家に仕えるメイドのビワと、一月程前に預けられたフェアリーのレラが、マーガレットの部屋に駆け込んだ。
「なんですか二人で。奥様は今、大事な手紙に目を通してるとこなんですよ」
「大丈夫よアキレア。ビワもレラもどうしたの? そんなに慌てて。落ち着いて話して」
「も…申し訳ありません奥様。でもカズさんが、衛兵本部の牢に入れられたって。本当なんですか!?」
「どういうことマーガレット。フリートは黒幕を見つけられなかったの? あの役立たずの貴族のぼんぼんは!」
「そんなことは言わないであげてねレラ。フリートだって立場上動きづらいこともあるのよ」
「だったらカズは、このまま一生牢屋で……」
「カズさん……」
「そんな悪い方へ考えないの。それにカズさんは、自ら捕まりに行ったみたいよ」
「え、自分から? どうしてなのマーガレット」
「詳しくは分からないけど、真犯人を見つける為にそうしたと、フリートの手紙に書いてあるわ。だから心配しないで、もう少し様子を見ましょう」
「わ、分かったわ。いざとなったら、あちしがカズが捕まってる牢のカギを盗んで」
「危ないことはダメよレラ。ビワもそういうことだから、心配しないで」
「は…はい奥様。取り乱して申し訳ありませんでした」
マーガレットの部屋を出て行くビワとレラの表情は、変わらず曇ったままだった。
「奥様、あのカズとかいう男はなんですか? 逃亡してたと思ったら、自ら捕まりに行くなんて」
「カズさんには何か考えがあるのよ。だからアキレアも、少しはカズさんのことを信用してあげたら」
「奥様がなんと言おうと、このオリーブ・モチヅキ家に害ある存在かも知れない者を、そう簡単には信用できません」
「でも私の病院を治してくれたのよ。ビワだって優しくしてもらって、楽しく暮らしてたみたいよ」
「それは話を聞いただけで、実際には覚えてないのですから。もしそれが本当なら、今回の事が無事解決して、私共の記憶が戻るのであれば、それでハッキリとします。ビワに関しては……無事だったから良いんです」
「ふふッ。ならもう暫く待つとしましょう」
オリーブ・モチヅキ家では、ビワとレラがカズが捕まった事を心配し、マーガレットがそれを安心させるように、フリートからの手紙に書いてある内容を話て落ち着かせた。
アキレアだけは、カズに対して難色を示す。
色々な人の思いが様々な場所で交錯していた。
カズが衛兵本部に囚われてから三日が経ったが、カズは未だに牢から動かず、事情聴取のようなこともされてなかった。
それどころか、食事さえも出されてはいない。
日に日に弱るカズを、一日数回交代する見張りの衛兵が見てるだけで、他はなんの変わりもなかった。
そして四日目の昼頃に、衛兵本部の司令自らが地下の牢に足を運び、フードを被りマントで姿を隠した謎の人物と二人で、弱ったカズを確認したのだった。
その後司令は自室に戻り、フードとマントで姿隠した人物と二人だけで話をする。
謎の人物は部屋の中でも、フードとマントを外すことはなかった。
「四日間食事を与えてない。かなり弱ってはいるはずだ。これなら鎖を解いても、抵抗されることはないだろ」
「男はしぶといもの。特に冒険者ならなおさら。たかが四日程度で弱ったとは思わないことだ。だからいいこと、あと十日はあのままにしなさい」
「……」
「なに? 不満でもあるの」
「いや、承った。それと聞いているかも知れんが、第1ギルドマスターのバルフートが敵対……とまでは言えんが、衛兵に対して不満を」
「分かっている。ギルドマスターの居ない間に、無理に連れてきたんだから当然だ」
「でしたら」
「貴様はそんなこと気にしなくていい。牢に捕らえてる奴が脱走しないように、必ず見張りを付けておけ。逃げられたら分かってるだろうな」
「そんなこと言われなくても、承知している!」
「だったらこちらの指示に、大人しく従っていろ」
「あぁ……」
「よし。また連絡する」
フードとマントで姿を隠した人物は、司令の部屋から出て行き、衛兵本部を後にする。
「ッ……調子に乗りやがって、女エルフが。おいッ誰か居るか!」
司令の命令で、牢に捕らえられてるカズへの対応を、見張りの強化と枷の追加、さらに食事抜きの継続が言われた。
罪人ではなく使い捨ての、奴隷のような扱いをすることになった。
指示を受けた一等兵三人がカズの牢に行き、新たな枷を両手足に付けた。
「ここまで弱ってる奴に、三人も必要なかったな」
「と言うか、まったく抵抗しな…できない相手に、更に枷を付ける意味あるのか?」
「そうだよなぁ。ここ数日食事どころか水も与えてないんだから、抵抗できるわけないのに。これじゃ死んじまうぞ」
「まだコイツをどうするか決まってないんだろ? ここで捕らえたまま死んだら、どうするつもりなんだ? なんでもあと十日くらいはこのままなんだろ?」
「おれに聞かれても分からねぇよ。そんなに気になるなら、司令に直接聞けばいいだろ」
「おれ達一等兵が、司令にそんなこと聞けるわけないだろ。ただてさえ最近司令の機嫌が悪いってのによ」
「だったら準司令にでも聞いたらどうだ」
「冗談じゃねぇ。そんなことのために、降格されたらたまったもんじゃねぇ」
「だったら大人しく命令には従うことだ。どうせ相手は罪人だ」
「確かにそうだが、コイツだけ扱いがキツくないか?」
「おれに言うなって。上の考えは分からねえよ。お前らだってそう思うだろ」
「まぁそうだな。昇格して特等兵になれれば、貴族区に入って巡回するだけで、結構な給与が入るわけだからな。命令には大人しく従うのが正解だ」
縦社会の中にいる衛兵達は、降格を恐れて上からの命に逆らうことはなかった。
この日からカズが居る牢の見張りが一人から二人になり、交代で深夜も見張りをすることになった。
「昨日はどうなるかと思った」
「バルフートさんイラついてたからな。司令の用事が終わるまで待ってもらうように頼むの、おれはもう嫌だぜ」
「お前が二等兵に見張らせるのを忘れて、飯を食いに行ったからだろ。特等に罰として連勤するよう言われたんだぞ。おれは」
「おれだって夜勤明けに呼ばれて、アイツを連れて来る一人に加えられたんだ。それに疲れてたんだから、忘れることぐらいあるさ。だいたい昨日の昼は、お前も一緒に食いに行っただろ」
「……さぁ貴族区との境を巡回する時間だ」
「おい! 今日の巡回はおれと一緒なんだから、一人で行くなよ」
「終わった事だ。その話は忘れようぜ。特等に見つかったら、また何か言われるからよ」
「お前が突っ掛かってきたんだろ」
「もう巻き込むなよ」
「おま……この、勝手なことを」
「まあまあ。そこは仲の良い同僚だろ」
「都合のいいこと言いやがって!」
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同時刻第1ギルドの一室では、ギルドマスターのバルフートと第1ギルド所属のアイガーが、衛兵本部の司令の対応に疑問を抱いていた。
「衛兵本部にカズを任せてよかったんですか? 奴らの実力じゃ」
「そんなことは分かってる」
「向こうの司令はなんと?」
「彼方さんが言うには『王族を襲った者を、ギルドに任せることはできない』だとよ。奴の拘束が解けたら、お前らでは対処できないと言ったが、上からの命令だと」
「上からってことは、名のある貴族……まさか王からの命でロイヤルガードが!?」
「そいつは分からん。だが奴が王都に現れたと情報が入ったとたん、司令の態度が変わったとしか思えん」
「ではやはり!」
「現状ではなんとも言えん。貴族のことならフリートの方が詳しいだろうから、数日中に話を聞きに行く。それまでに奴が逃げたら、衛兵本部が全責任を取るだろう。そうなれば次に奴を捕らえた時は、権力がどうのこうのとは言わせん」
「マスターはカズに脱獄してほしいんですか?」
「衛兵本部の連中を見てると、それもありかと思う。そうなれば奴と一戦交える機会ができるからな」
「本音はそっちですか」
「Aランク三人で苦戦して、アイガーは武器を破壊されたんだろ。楽しめそうじゃないか」
「苦戦……というか、カズが何故あそこで投降したのかが不思議で」
「アイガーと一緒に居た連中からは、奴が増援の冒険者が来る前に逃げられないから投降したと聞いたぞ」
「確かにそれはあるかも知れませんが、オレにはまだカズが余力を残してるよう思えました。弱体化の錠を付けても、動けてましたし」
「やはり奴とは一戦交える必要がありそうだな」
「今は衛兵本部の牢に拘束されてるんですから無理です」
「奴が衛兵本部から消えれば、話は別だろ」
「逃がすようなことはしないでくださいよ」
「衛兵本部の連中に腹が立ったとはいえ、そんなことやらねえ。これでも第1ギルドのギルドマスターだぞ」
「そ、そうですよ……(不安だ。自分がバトリたいだけで、何かしらの理由をつけて、カズを脱獄させるんじゃないか)」
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「奥様、奥様ッ!」
「ちょっとマーガレット居る!」
突如としてオリーブ・モチヅキ家に仕えるメイドのビワと、一月程前に預けられたフェアリーのレラが、マーガレットの部屋に駆け込んだ。
「なんですか二人で。奥様は今、大事な手紙に目を通してるとこなんですよ」
「大丈夫よアキレア。ビワもレラもどうしたの? そんなに慌てて。落ち着いて話して」
「も…申し訳ありません奥様。でもカズさんが、衛兵本部の牢に入れられたって。本当なんですか!?」
「どういうことマーガレット。フリートは黒幕を見つけられなかったの? あの役立たずの貴族のぼんぼんは!」
「そんなことは言わないであげてねレラ。フリートだって立場上動きづらいこともあるのよ」
「だったらカズは、このまま一生牢屋で……」
「カズさん……」
「そんな悪い方へ考えないの。それにカズさんは、自ら捕まりに行ったみたいよ」
「え、自分から? どうしてなのマーガレット」
「詳しくは分からないけど、真犯人を見つける為にそうしたと、フリートの手紙に書いてあるわ。だから心配しないで、もう少し様子を見ましょう」
「わ、分かったわ。いざとなったら、あちしがカズが捕まってる牢のカギを盗んで」
「危ないことはダメよレラ。ビワもそういうことだから、心配しないで」
「は…はい奥様。取り乱して申し訳ありませんでした」
マーガレットの部屋を出て行くビワとレラの表情は、変わらず曇ったままだった。
「奥様、あのカズとかいう男はなんですか? 逃亡してたと思ったら、自ら捕まりに行くなんて」
「カズさんには何か考えがあるのよ。だからアキレアも、少しはカズさんのことを信用してあげたら」
「奥様がなんと言おうと、このオリーブ・モチヅキ家に害ある存在かも知れない者を、そう簡単には信用できません」
「でも私の病院を治してくれたのよ。ビワだって優しくしてもらって、楽しく暮らしてたみたいよ」
「それは話を聞いただけで、実際には覚えてないのですから。もしそれが本当なら、今回の事が無事解決して、私共の記憶が戻るのであれば、それでハッキリとします。ビワに関しては……無事だったから良いんです」
「ふふッ。ならもう暫く待つとしましょう」
オリーブ・モチヅキ家では、ビワとレラがカズが捕まった事を心配し、マーガレットがそれを安心させるように、フリートからの手紙に書いてある内容を話て落ち着かせた。
アキレアだけは、カズに対して難色を示す。
色々な人の思いが様々な場所で交錯していた。
カズが衛兵本部に囚われてから三日が経ったが、カズは未だに牢から動かず、事情聴取のようなこともされてなかった。
それどころか、食事さえも出されてはいない。
日に日に弱るカズを、一日数回交代する見張りの衛兵が見てるだけで、他はなんの変わりもなかった。
そして四日目の昼頃に、衛兵本部の司令自らが地下の牢に足を運び、フードを被りマントで姿を隠した謎の人物と二人で、弱ったカズを確認したのだった。
その後司令は自室に戻り、フードとマントで姿隠した人物と二人だけで話をする。
謎の人物は部屋の中でも、フードとマントを外すことはなかった。
「四日間食事を与えてない。かなり弱ってはいるはずだ。これなら鎖を解いても、抵抗されることはないだろ」
「男はしぶといもの。特に冒険者ならなおさら。たかが四日程度で弱ったとは思わないことだ。だからいいこと、あと十日はあのままにしなさい」
「……」
「なに? 不満でもあるの」
「いや、承った。それと聞いているかも知れんが、第1ギルドマスターのバルフートが敵対……とまでは言えんが、衛兵に対して不満を」
「分かっている。ギルドマスターの居ない間に、無理に連れてきたんだから当然だ」
「でしたら」
「貴様はそんなこと気にしなくていい。牢に捕らえてる奴が脱走しないように、必ず見張りを付けておけ。逃げられたら分かってるだろうな」
「そんなこと言われなくても、承知している!」
「だったらこちらの指示に、大人しく従っていろ」
「あぁ……」
「よし。また連絡する」
フードとマントで姿を隠した人物は、司令の部屋から出て行き、衛兵本部を後にする。
「ッ……調子に乗りやがって、女エルフが。おいッ誰か居るか!」
司令の命令で、牢に捕らえられてるカズへの対応を、見張りの強化と枷の追加、さらに食事抜きの継続が言われた。
罪人ではなく使い捨ての、奴隷のような扱いをすることになった。
指示を受けた一等兵三人がカズの牢に行き、新たな枷を両手足に付けた。
「ここまで弱ってる奴に、三人も必要なかったな」
「と言うか、まったく抵抗しな…できない相手に、更に枷を付ける意味あるのか?」
「そうだよなぁ。ここ数日食事どころか水も与えてないんだから、抵抗できるわけないのに。これじゃ死んじまうぞ」
「まだコイツをどうするか決まってないんだろ? ここで捕らえたまま死んだら、どうするつもりなんだ? なんでもあと十日くらいはこのままなんだろ?」
「おれに聞かれても分からねぇよ。そんなに気になるなら、司令に直接聞けばいいだろ」
「おれ達一等兵が、司令にそんなこと聞けるわけないだろ。ただてさえ最近司令の機嫌が悪いってのによ」
「だったら準司令にでも聞いたらどうだ」
「冗談じゃねぇ。そんなことのために、降格されたらたまったもんじゃねぇ」
「だったら大人しく命令には従うことだ。どうせ相手は罪人だ」
「確かにそうだが、コイツだけ扱いがキツくないか?」
「おれに言うなって。上の考えは分からねえよ。お前らだってそう思うだろ」
「まぁそうだな。昇格して特等兵になれれば、貴族区に入って巡回するだけで、結構な給与が入るわけだからな。命令には大人しく従うのが正解だ」
縦社会の中にいる衛兵達は、降格を恐れて上からの命に逆らうことはなかった。
この日からカズが居る牢の見張りが一人から二人になり、交代で深夜も見張りをすることになった。
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