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三章 王都オリーブ編3 王国に潜むの影
256 これまでの五日間 2 五人組パーティーとの戦闘
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フリートの家で匿ってもらってから二日後、朝早くから出発したカズは、フードで顔を隠して倉庫街にあるレラと住んでいた家へと向かった。
目的地に行くまでは《隠密》で気配を消し、街中に居る衛兵や冒険者に気付かれないように移動した。
【マップ】で見張りの冒険者が居る位置を確認し、裏手から家に入ろうと行動に出る。(敢えて見つかるように)
こそこそと静かに、家の方へと向かって行くカズ。
すると隠れて見張っていた冒険者の二人が、カズの前に姿を現す。
「現れたぞ! こっちに来てくれ!」
冒険者の一人が声を上げ、家を見張る他の冒険者を呼び寄せる。
声を聞き付けた他の冒険者が、すぐに家の裏手へと走って来る。
「ギルドマスターの読み通りだ」
「コイツを捕まえれば、俺達二人もAランクに近づくぞ」
その場に居たBランク冒険者が、昇格のことを話していると、一人のAランク冒険者から激が飛ぶ。
「相手の前でそんな話をして油断してると、昇格どころか降格する羽目になるぞ。本気でやれ! そういうことだから、覚悟しろカズ!」
「まさかアイガーさんに会うとは。ということは、全員第1ギルドの冒険者ですか」
「その通りだ。大人しく捕まった方がいいぞ。ギルドには連絡がいったからな。二十分もすればマスターが来る」
「ギルドマスターが! それは勘弁してもらいたい」
「この建物には絶対に入れるなと言われてる。近づけはさせない。もちろん逃がしもせん」
アイガーがカズと言葉を交わしてる内に、他の冒険者がカズを囲むように移動する。
「アイガーもう良いぞ」
「おし! 油断するな。なんせ第6ギルドと第7ギルドのマスターから逃げた奴だ。始めっから全力でかかれ!」
アイガーの合図で、囲んでいた冒険者がカズを攻撃しだす。
先ずはBランク二人が、腰にある剣を抜き攻撃する。
ギルドマスター二人を相手にしたと聞いていたBランク二人は、カズに臆して少し動き悪くなっていた。
カズはBランク二人の攻撃を避け、背後から蹴り飛ばす。
すると今度は、Aランク二人が攻撃を仕掛ける。
一人が手甲を装備し接近戦を、もう一人は槍を持ち、カズの間合いに入らないように外から攻撃する。
手甲を装備したAランクがカズから離れると、槍を持ったAランクがカズを攻撃する。
交互に上手く攻め立て、カズを休ませないようにしていた。
蹴飛ばされたBランク二人はアイガーの指示で、隙を見て建物に入られないように警戒しろと言われ待機することになった。
カズの相手をさせるのは無理だとアイガーは判断したのだった。
Bランクの二人は戦力外だと言われ、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
返り討ちに合って傷を負えば足手まといになり、捕らえるどころか逆に捕まり、盾に使われる可能性があるとBランク二人も分かっていたから、何も言い返せなかった。
そのためにカズを攻撃し捕らえる者は、自分を含むAランク三人だけにすると、今の攻防を見てアイガーは決めたのだった。
「ここまで攻撃してダメージを与えられなかったことは、今までの一度もないぜ」
「同感だ。おれ達コンビの攻めで、疲れもしない奴がBランクなわけねぇ」
「二人共交代だ。下がって少し休め」
アイガーの合図でAランクの二人がカズから離れ、鉤爪を装備したアイガーが強く踏み込み一気にカズとの間合いを詰める。
「手加減できる相手だとは思わないんでな。殺すつもりで行くぞ。腕の一本や二本は覚悟しろ《ブースト》」
「ちょっとそれは(捕らえるなら殺す気できちゃダメでしょ)」
アイガーが腕を振り下ろし、鉤爪が無手のカズに迫る。
「その腕もらった! (先ずは右腕……)」
アイガーが鉤爪での攻撃でカズの腕を捉えたと思った瞬間、ガキィィンと金属にぶつかる音がし、アイガーの手にはその硬い感触が伝わる。
今まで何も持っていなかったカズの手には、一本の剣が握られていたからだ。
カズは咄嗟に【アイテムボックス】から一枚のトレカを取り出し、魔力を流して実体化させ、その剣でアイガーの鉤爪を受けたのだった。
それを見てアイガーは驚いていた。
「どこからそんな得物を!」
「見覚えは?」
「何をわけ分からねぇ……いや、以前どこかで……! お前、それをどこで手に入れた?」
「この状況で答えるとでも(剣のことは覚えてる?)」
「聞いたのは、お前だろ。それにあれは折れて……いや、しかし……よく思い出せん。オレに何をした?」
「俺は何もしてない。と言っても、信じないでしょう」
「フッ確かに」
ニヤリと笑うアイガー。
「殺すつもりでと言っておきながら、やすやすと防がれてはな」
「何してるアイガー」
「待ってろ。すぐにおれ達も」
後方に下がったAランクの二人が、初撃を防がれたアイガーを見て、体勢を立て直してすぐに参戦しようとする。
「わりィな。少しでいいから、オレ一人でやらせてくれ」
「バルフートの話を聞いて、影響を受けたか。強い奴とサシでやりたがるなんて」
「圧されてると思ったら、おれ達もすぐに参戦するからな」
「すまねぇな。ってことだ。今からサシでオレが勝ったら、お前の知ってることを洗いざらい話してもらうぞ」
「勝った者が正義ですか」
「分かりやすいだろ。だからそう受け取ってもらっても構わねぇぜ」
「俺が勝ったらどうします?」
「今から戦うってのに、自分が負けたときのことなんか考えるかよ!」
話し終わると同時に、攻撃を開始するアイガー。
カズは実体化した剣で、迫る鉤爪を受け流し攻撃を回避する。
「魔法が得意なんだろ。まだ使ってないじゃないか。それとも、魔法なんか使わなくても、オレに勝てるってのか?」
「御希望通りに〈ファイヤーボール〉」
アイガーから距離を取り、火の魔法で攻撃をするカズ。
「遅い! この程度か」
カズの手から放たれた火の玉を、アイガーは難なく避ける。
「なら〈エアバースト〉」
「うおッ! 突風か」
「こっちにまで来やがった! アイガー大丈夫か」
アイガーの後方に居たAランク二人は、吹き飛ばされないように、姿勢を低くして踏ん張っていた。
「なのんこれしき《身体強化》」
身体を強化して、突風から抜け出すアイガー。
「〈ストーンウォール〉」
カズは間合いを詰めるアイガーとの間に、土魔法で盾となる石壁を作り出した。
「《爪裂威欲》《断爪》」
アイガーは強化スキルと攻撃スキルを使用して、鉤爪で石壁を真っ二つにすると、そのまま踏み込みカズに攻め入る。
「《爪連狩》」
攻撃スキルで連撃を繰り出すアイガーの鉤爪を、辛うじて受け止めていたカズだが、少しずつ押され始め鉤爪がかする。
「《武器強化》《斬撃強化》……ッ!」
迫る右腕の鉤爪に目標を定め、強化した剣で斬りかかるカズ。
剣と鉤爪が接触すると、ガキィンの音と共に、アイガーの右腕に装備していた鉤爪が、全て斬り落とされた。
装備武器が破壊されたアイガーは、カズから離れ後退する。
その状況を見ていた後方のAランク二人は、すぐにアイガーの元へと駆け寄った。
「ここまでだアイガー」
「ここからは、おれ達も参戦するぞ」
「仕方ねぇな。まさか鉤爪が斬られるとは」
「お前本来の爪じゃないだけましだろ」
「確かにな。オレが本来の姿になって、全力でやって勝てるかどうかだ」
「何者なんだアイツは?」
「考えるのは後だ。もう少し時間を稼げば、ギルドから増援が来る」
「これでサシじゃなくなっちまったな」
アイガーとAランク二人は、カズを捕らえることから、この場に留める方向へとシフトした。
三人は一ヶ所に集まらず、三方向からの攻撃に移った。
再度エアバーストを使われて距離を取られ、情報にあった水晶を使って転移されたら、もともこもないからだ。
カズを中心に三方向から攻めれば、誰かは常に警戒することができ、逃げられることはないと思ったからの行動であった。
アイガーは鉤爪を外し、待機しているBランク冒険者の一人から剣を受け取り、攻撃範囲の広い剣へと変えた。
武器破壊をされないようにしつつ、三人は攻撃を仕掛ける。
手甲を装備して接近戦をしていたAランク冒険者は、装備を近中距離用の手甲へと変え、拳から魔力弾を放ち攻撃する。
魔力弾は威力は低いものの、剣の間合いの外から攻撃ができ、格闘戦の冒険者にとっては数少ない間接攻撃の手段だった。
「やり過ぎると魔力切れになるぞ」
「こんなことなら、一人でも魔法の得意な奴を連れてくるんだったぜ」
「仕方ねぇさ。魔法だよりの連中だと、あの建物に魔力を吸引されたらただの足手まといになるからって、今回の仕事から外されたんだからな」
疲労で動きが鈍くなってきたアイガーとAランクの二人を見て、カズも同様に疲れた様子見せる。
そして頃合いかと見定めたカズは、剣を手放し投降した。
目的地に行くまでは《隠密》で気配を消し、街中に居る衛兵や冒険者に気付かれないように移動した。
【マップ】で見張りの冒険者が居る位置を確認し、裏手から家に入ろうと行動に出る。(敢えて見つかるように)
こそこそと静かに、家の方へと向かって行くカズ。
すると隠れて見張っていた冒険者の二人が、カズの前に姿を現す。
「現れたぞ! こっちに来てくれ!」
冒険者の一人が声を上げ、家を見張る他の冒険者を呼び寄せる。
声を聞き付けた他の冒険者が、すぐに家の裏手へと走って来る。
「ギルドマスターの読み通りだ」
「コイツを捕まえれば、俺達二人もAランクに近づくぞ」
その場に居たBランク冒険者が、昇格のことを話していると、一人のAランク冒険者から激が飛ぶ。
「相手の前でそんな話をして油断してると、昇格どころか降格する羽目になるぞ。本気でやれ! そういうことだから、覚悟しろカズ!」
「まさかアイガーさんに会うとは。ということは、全員第1ギルドの冒険者ですか」
「その通りだ。大人しく捕まった方がいいぞ。ギルドには連絡がいったからな。二十分もすればマスターが来る」
「ギルドマスターが! それは勘弁してもらいたい」
「この建物には絶対に入れるなと言われてる。近づけはさせない。もちろん逃がしもせん」
アイガーがカズと言葉を交わしてる内に、他の冒険者がカズを囲むように移動する。
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「おし! 油断するな。なんせ第6ギルドと第7ギルドのマスターから逃げた奴だ。始めっから全力でかかれ!」
アイガーの合図で、囲んでいた冒険者がカズを攻撃しだす。
先ずはBランク二人が、腰にある剣を抜き攻撃する。
ギルドマスター二人を相手にしたと聞いていたBランク二人は、カズに臆して少し動き悪くなっていた。
カズはBランク二人の攻撃を避け、背後から蹴り飛ばす。
すると今度は、Aランク二人が攻撃を仕掛ける。
一人が手甲を装備し接近戦を、もう一人は槍を持ち、カズの間合いに入らないように外から攻撃する。
手甲を装備したAランクがカズから離れると、槍を持ったAランクがカズを攻撃する。
交互に上手く攻め立て、カズを休ませないようにしていた。
蹴飛ばされたBランク二人はアイガーの指示で、隙を見て建物に入られないように警戒しろと言われ待機することになった。
カズの相手をさせるのは無理だとアイガーは判断したのだった。
Bランクの二人は戦力外だと言われ、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
返り討ちに合って傷を負えば足手まといになり、捕らえるどころか逆に捕まり、盾に使われる可能性があるとBランク二人も分かっていたから、何も言い返せなかった。
そのためにカズを攻撃し捕らえる者は、自分を含むAランク三人だけにすると、今の攻防を見てアイガーは決めたのだった。
「ここまで攻撃してダメージを与えられなかったことは、今までの一度もないぜ」
「同感だ。おれ達コンビの攻めで、疲れもしない奴がBランクなわけねぇ」
「二人共交代だ。下がって少し休め」
アイガーの合図でAランクの二人がカズから離れ、鉤爪を装備したアイガーが強く踏み込み一気にカズとの間合いを詰める。
「手加減できる相手だとは思わないんでな。殺すつもりで行くぞ。腕の一本や二本は覚悟しろ《ブースト》」
「ちょっとそれは(捕らえるなら殺す気できちゃダメでしょ)」
アイガーが腕を振り下ろし、鉤爪が無手のカズに迫る。
「その腕もらった! (先ずは右腕……)」
アイガーが鉤爪での攻撃でカズの腕を捉えたと思った瞬間、ガキィィンと金属にぶつかる音がし、アイガーの手にはその硬い感触が伝わる。
今まで何も持っていなかったカズの手には、一本の剣が握られていたからだ。
カズは咄嗟に【アイテムボックス】から一枚のトレカを取り出し、魔力を流して実体化させ、その剣でアイガーの鉤爪を受けたのだった。
それを見てアイガーは驚いていた。
「どこからそんな得物を!」
「見覚えは?」
「何をわけ分からねぇ……いや、以前どこかで……! お前、それをどこで手に入れた?」
「この状況で答えるとでも(剣のことは覚えてる?)」
「聞いたのは、お前だろ。それにあれは折れて……いや、しかし……よく思い出せん。オレに何をした?」
「俺は何もしてない。と言っても、信じないでしょう」
「フッ確かに」
ニヤリと笑うアイガー。
「殺すつもりでと言っておきながら、やすやすと防がれてはな」
「何してるアイガー」
「待ってろ。すぐにおれ達も」
後方に下がったAランクの二人が、初撃を防がれたアイガーを見て、体勢を立て直してすぐに参戦しようとする。
「わりィな。少しでいいから、オレ一人でやらせてくれ」
「バルフートの話を聞いて、影響を受けたか。強い奴とサシでやりたがるなんて」
「圧されてると思ったら、おれ達もすぐに参戦するからな」
「すまねぇな。ってことだ。今からサシでオレが勝ったら、お前の知ってることを洗いざらい話してもらうぞ」
「勝った者が正義ですか」
「分かりやすいだろ。だからそう受け取ってもらっても構わねぇぜ」
「俺が勝ったらどうします?」
「今から戦うってのに、自分が負けたときのことなんか考えるかよ!」
話し終わると同時に、攻撃を開始するアイガー。
カズは実体化した剣で、迫る鉤爪を受け流し攻撃を回避する。
「魔法が得意なんだろ。まだ使ってないじゃないか。それとも、魔法なんか使わなくても、オレに勝てるってのか?」
「御希望通りに〈ファイヤーボール〉」
アイガーから距離を取り、火の魔法で攻撃をするカズ。
「遅い! この程度か」
カズの手から放たれた火の玉を、アイガーは難なく避ける。
「なら〈エアバースト〉」
「うおッ! 突風か」
「こっちにまで来やがった! アイガー大丈夫か」
アイガーの後方に居たAランク二人は、吹き飛ばされないように、姿勢を低くして踏ん張っていた。
「なのんこれしき《身体強化》」
身体を強化して、突風から抜け出すアイガー。
「〈ストーンウォール〉」
カズは間合いを詰めるアイガーとの間に、土魔法で盾となる石壁を作り出した。
「《爪裂威欲》《断爪》」
アイガーは強化スキルと攻撃スキルを使用して、鉤爪で石壁を真っ二つにすると、そのまま踏み込みカズに攻め入る。
「《爪連狩》」
攻撃スキルで連撃を繰り出すアイガーの鉤爪を、辛うじて受け止めていたカズだが、少しずつ押され始め鉤爪がかする。
「《武器強化》《斬撃強化》……ッ!」
迫る右腕の鉤爪に目標を定め、強化した剣で斬りかかるカズ。
剣と鉤爪が接触すると、ガキィンの音と共に、アイガーの右腕に装備していた鉤爪が、全て斬り落とされた。
装備武器が破壊されたアイガーは、カズから離れ後退する。
その状況を見ていた後方のAランク二人は、すぐにアイガーの元へと駆け寄った。
「ここまでだアイガー」
「ここからは、おれ達も参戦するぞ」
「仕方ねぇな。まさか鉤爪が斬られるとは」
「お前本来の爪じゃないだけましだろ」
「確かにな。オレが本来の姿になって、全力でやって勝てるかどうかだ」
「何者なんだアイツは?」
「考えるのは後だ。もう少し時間を稼げば、ギルドから増援が来る」
「これでサシじゃなくなっちまったな」
アイガーとAランク二人は、カズを捕らえることから、この場に留める方向へとシフトした。
三人は一ヶ所に集まらず、三方向からの攻撃に移った。
再度エアバーストを使われて距離を取られ、情報にあった水晶を使って転移されたら、もともこもないからだ。
カズを中心に三方向から攻めれば、誰かは常に警戒することができ、逃げられることはないと思ったからの行動であった。
アイガーは鉤爪を外し、待機しているBランク冒険者の一人から剣を受け取り、攻撃範囲の広い剣へと変えた。
武器破壊をされないようにしつつ、三人は攻撃を仕掛ける。
手甲を装備して接近戦をしていたAランク冒険者は、装備を近中距離用の手甲へと変え、拳から魔力弾を放ち攻撃する。
魔力弾は威力は低いものの、剣の間合いの外から攻撃ができ、格闘戦の冒険者にとっては数少ない間接攻撃の手段だった。
「やり過ぎると魔力切れになるぞ」
「こんなことなら、一人でも魔法の得意な奴を連れてくるんだったぜ」
「仕方ねぇさ。魔法だよりの連中だと、あの建物に魔力を吸引されたらただの足手まといになるからって、今回の仕事から外されたんだからな」
疲労で動きが鈍くなってきたアイガーとAランクの二人を見て、カズも同様に疲れた様子見せる。
そして頃合いかと見定めたカズは、剣を手放し投降した。
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