265 / 770
三章 王都オリーブ編3 王国に潜むの影
254 捕まる決意
しおりを挟む
一方ギルドマスター二人から逃げおおせたカズは、今まで居た倉庫から少し離れた建物の屋根の上に移動していた。
行ったようだな。
これで俺の使う転移は、水晶を使うと思ってくれただろう。
フリートさんがうまくやって、俺に連れさられたって事になってる二人を救出したと、情報を流してくれたようだしな。
これでビワとレラの二人は、俺と関わりがないってフリートさんが証明してくれるはずだ。
ギルマスで貴族のフリートさんの言葉なら信用されるだろうから、無理矢理に事情聴取を、なんてことはないだろう。
王都に来るまでの間に、今回の主犯が特定できればよかったんだが……。
ディルとタフのギルドマスターからの報告で、手配中のカズが水晶を使って転移したという情報と、捕まっていた貴族の使用人とフェアリーは、第3ギルドマスターのフリートによって助けられ保護されたと、即日王都中のギルドと衛兵に伝わった。
そしてカズの探索が王都中の各地で、本格的に始まった。
それから三日後、王都にある衛兵の本部から出る、第1ギルドマスターのバルフートと、第3ギルドマスターのフリートの姿があった。
「連れ去られた二人を無事救出したとは、お手柄だな」
「珍しい所で会いますね。バルフートさんも衛兵本部に?」
「ああ、ちょっとな。それより最近何やら調べ回ってると思ったら、奴の情報集めだったか」
「まぁそんなとこです」
「潜伏場所を見つけたのなら、奴を捕らえてくれば」
「連れ去られた二人を、人質として使われたら厄介ですし、転移できる可能性があると情報があったので、ボクは救出に専念して、彼に関してはディルさんとタフさんに任せたんですよ」
「そこらの冒険者に任せるよりはマシだったが、ディルの悪い癖が出たようだな」
「そうみたいですね。でもそのおかげで、水晶を使って転移すると、確証がとれたんですから」
「問題はどこに転移したかだ。フリートは奴のことを調べたんだろ。転移しそうな場所は分からんのか?」
「既に調べましたが、最近現れた形跡はなかったですね。あったのは、使用済みの砕けた水晶が見つかっただけでした」
「水晶を使って転移するのは確定したのはいいが、その水晶に転移の魔法を付与したのは誰かだ」
「そこまでは分かりかねます。何かのアーティファクトを使ったということも」
「可能性はあるが……まぁ奴を捕らえれば分かることか」
「そうですね」
「しかしあれから三日が経ってるのに、目撃情報がないってのは」
「王都から出てしまったんでしょうか? もう人質になる二人も居ないわけですし」
「そいつはどうかな。オレはあの建物に現れると踏んでるぞ」
「あの建物とは倉庫街にある」
「ああ。奴が住んでいたという家だ。魔力を吸収して、様々なことが出来るらしいからな。あそこに逃げ込まれたら、少し面倒になる」
「それでAランクとBランクだけでパーティーを組ませて、見張らせてるわけですか」
「五人パーティーなら、俺が行くまでの時間稼ぎはできるだろ」
「バルフートさんが行くんですか?」
「悪い癖が出たとはいえ、ディルの攻撃に耐え、二人のギルドマスターから逃げ出せたんだ。次はオレが捕まえに行ってやるさ」
「バルフートさんこそ、バトル癖がでなければ。ですがね」
「ハッハッは。カズがそこまでの奴ならな。一応、その忠告は聞いておく。それとこれはオレが得た情報だが、古株の貴族から目を付けられてそうじゃないか」
「よく御存知で」
「家柄が大事なら、踏み込まず切り捨ることも考えろ」
「……バルフートさんは、今回の事…」
「さぁな。オレはギルドマスターとして、一冒険者として、ギルドに来た依頼を遂行するだけだ(今はな)」
「王国一の実力者と言われている貴方が、たかだか一人の冒険者を気に掛けるなんて」
「本来なら衛兵だけで捕まえればだが、奴とのレベル差を考えれば、冒険者ギルドに話を持ってくるのは当然だろ」
「衛兵と言っても、強い人でBランク程度の実力しかありませんからね」
「平和ボケの証拠だな」
「平和なのは良いことじゃないですか。それにいざとなったら、王がロイヤルガードを動かしますよ」
「ロイヤルガードか。アイツらなら、相手がAランクでも渡り合えるだろ。一度くらいは手合わせしてみたいものだな」
「そんなことを言ってるから、先程からすれ違う衛兵達に怖がられるんですよ」
「衛兵というだけで問題が解決するほど、平和ではないだろ。鍛え方が足らぬひよっこ共だから、オレを見て臆するんだ」
「バルフートさんは強面なのが、原因の一つじゃないですか」
「貴族の小僧っ子が言う様になったな」
「ボクだってバルフートさんを初めて見たときは、とても怖かったですよ」
「オレを怖がってた小僧が、今や第3ギルドの代表だからな」
「貴族の振る舞いをするより、ボクはこっちの方が合ってただけです。ギルドマスターになって自信がついたお陰で、バルフートさんと向き合って、こうして話が出来るんですから」
「ハッハッは。自信もいいが、実力はどうだ。ロイヤルガードに居る兄には勝てるのか?」
「もう少し、といったところですかね」
「ほう。今度オレと模擬戦でもするか。どうだフリート」
「遠慮しておきます。今のボクでは、バルフートさんに本気を出させる事もできません」
「だったらもっと鍛えて、オレの相手を出来るようになれ。最近、体がなまってしょうがない」
「バルフートさんを相手に出来るのは、王都南にある、雪山に住むフロントドラゴンくらいですよ」
「白き災害なんて言われてたが、今は大人しくしてるらしいな」
「そうですね。討伐の依頼は解除されてなければ、気晴らしに行ってきたらどうですか?」
「これから冷えて、フロントドラゴンの力が増すのが分かっていて、わざわざ出向こうと思わん。それにここから、何日掛かると思ってる。オレはそれほど暇じゃないんだぞ」
「これは失礼しました。それではボクは、仕事ありますので」
「おう。仕事をするのはいいが、少しは休めよフリート。働き過ぎで回復薬頼みになったら、余計に腕が鈍るぞ」
「忠告感謝します(見た目とは違って、案外優しいんだよな)」
バルフートと別れたフリートは、第3ギルドへは戻らずに自宅へ向かった。
自宅へ戻ったフリートは、匿っているカズに聞いた情報を話していた。
「──考えた方がいいですね」
「ええ。それで他には何か、有益な情報はありせんでしたか?」
「先程も言ったように、衛兵本部で話を聞きいた限りでは、カズさんの手がかりすら掴めてませんでした」
「そうですか。王都で俺の探索が始まって三日、そろそろ頃合いかな」
「本当に良いのですか?」
「ええ。王都に来るまでの間に、特定できなかったら、そうすると」
「ボクの調査不足で、結局見つけられなくて」
「そんなことをないです。保管所から持ち出されたアーティファクトが、洗脳ではなく記憶に干渉する効果があると分かっただけでも十分です」
「ボクは持ち出された物が何か調べただけで、アーティファクトの効果については、フローラさんが」
「そうでしたか。フリートさんにはレラとビワのことや、転移のことで偽情報を流してもらって感謝してます(フローラさんに借りが増えたか)」
「結果ギルドマスターの二人を、カズさんにぶつける事になってしまいましたが」
「聞いていた以上の変態ぶりでした。まぁでも、大して戦いもせずに済みましたから」
「ディルさんとタフさんからはうまく逃げ出せたようですが、話しをした限りでは、バルフートさんも何かをつかんでいるようでした。それに倉庫街にある家を見張っていると」
「そうですか。このあと俺は捕まるつもりですから、手を貸しもらえるのもここまでに…」
「その心配には及びません。ボク自身の意思で動いてますから。それに遅かれ早かれ、多くの人々から記憶をけしたり、改竄するような物を使用した相手を、野放しにできませんから。だからその先は言わなくても」
「そうですか。ではもう少しの間お願いします」
「はい」
フリートに匿ってもらってから二日後、倉庫街にある家に現れたカズを、アイガー含む五人の冒険者が捕らえたのだった。
Aランク三人とBランク二人の五人パーティーが、苦戦して捕らえることが出来たカズを、Bランク程度の実力しかない衛兵本部の牢に閉じ込めるのは危険だと判断したバルフートは、第1ギルドの地下にある懲罰牢で拘束し管理する事にしたのだった。
これによりギルドを通じて、手配犯カズの拘束が王国中に知れ渡った。
行ったようだな。
これで俺の使う転移は、水晶を使うと思ってくれただろう。
フリートさんがうまくやって、俺に連れさられたって事になってる二人を救出したと、情報を流してくれたようだしな。
これでビワとレラの二人は、俺と関わりがないってフリートさんが証明してくれるはずだ。
ギルマスで貴族のフリートさんの言葉なら信用されるだろうから、無理矢理に事情聴取を、なんてことはないだろう。
王都に来るまでの間に、今回の主犯が特定できればよかったんだが……。
ディルとタフのギルドマスターからの報告で、手配中のカズが水晶を使って転移したという情報と、捕まっていた貴族の使用人とフェアリーは、第3ギルドマスターのフリートによって助けられ保護されたと、即日王都中のギルドと衛兵に伝わった。
そしてカズの探索が王都中の各地で、本格的に始まった。
それから三日後、王都にある衛兵の本部から出る、第1ギルドマスターのバルフートと、第3ギルドマスターのフリートの姿があった。
「連れ去られた二人を無事救出したとは、お手柄だな」
「珍しい所で会いますね。バルフートさんも衛兵本部に?」
「ああ、ちょっとな。それより最近何やら調べ回ってると思ったら、奴の情報集めだったか」
「まぁそんなとこです」
「潜伏場所を見つけたのなら、奴を捕らえてくれば」
「連れ去られた二人を、人質として使われたら厄介ですし、転移できる可能性があると情報があったので、ボクは救出に専念して、彼に関してはディルさんとタフさんに任せたんですよ」
「そこらの冒険者に任せるよりはマシだったが、ディルの悪い癖が出たようだな」
「そうみたいですね。でもそのおかげで、水晶を使って転移すると、確証がとれたんですから」
「問題はどこに転移したかだ。フリートは奴のことを調べたんだろ。転移しそうな場所は分からんのか?」
「既に調べましたが、最近現れた形跡はなかったですね。あったのは、使用済みの砕けた水晶が見つかっただけでした」
「水晶を使って転移するのは確定したのはいいが、その水晶に転移の魔法を付与したのは誰かだ」
「そこまでは分かりかねます。何かのアーティファクトを使ったということも」
「可能性はあるが……まぁ奴を捕らえれば分かることか」
「そうですね」
「しかしあれから三日が経ってるのに、目撃情報がないってのは」
「王都から出てしまったんでしょうか? もう人質になる二人も居ないわけですし」
「そいつはどうかな。オレはあの建物に現れると踏んでるぞ」
「あの建物とは倉庫街にある」
「ああ。奴が住んでいたという家だ。魔力を吸収して、様々なことが出来るらしいからな。あそこに逃げ込まれたら、少し面倒になる」
「それでAランクとBランクだけでパーティーを組ませて、見張らせてるわけですか」
「五人パーティーなら、俺が行くまでの時間稼ぎはできるだろ」
「バルフートさんが行くんですか?」
「悪い癖が出たとはいえ、ディルの攻撃に耐え、二人のギルドマスターから逃げ出せたんだ。次はオレが捕まえに行ってやるさ」
「バルフートさんこそ、バトル癖がでなければ。ですがね」
「ハッハッは。カズがそこまでの奴ならな。一応、その忠告は聞いておく。それとこれはオレが得た情報だが、古株の貴族から目を付けられてそうじゃないか」
「よく御存知で」
「家柄が大事なら、踏み込まず切り捨ることも考えろ」
「……バルフートさんは、今回の事…」
「さぁな。オレはギルドマスターとして、一冒険者として、ギルドに来た依頼を遂行するだけだ(今はな)」
「王国一の実力者と言われている貴方が、たかだか一人の冒険者を気に掛けるなんて」
「本来なら衛兵だけで捕まえればだが、奴とのレベル差を考えれば、冒険者ギルドに話を持ってくるのは当然だろ」
「衛兵と言っても、強い人でBランク程度の実力しかありませんからね」
「平和ボケの証拠だな」
「平和なのは良いことじゃないですか。それにいざとなったら、王がロイヤルガードを動かしますよ」
「ロイヤルガードか。アイツらなら、相手がAランクでも渡り合えるだろ。一度くらいは手合わせしてみたいものだな」
「そんなことを言ってるから、先程からすれ違う衛兵達に怖がられるんですよ」
「衛兵というだけで問題が解決するほど、平和ではないだろ。鍛え方が足らぬひよっこ共だから、オレを見て臆するんだ」
「バルフートさんは強面なのが、原因の一つじゃないですか」
「貴族の小僧っ子が言う様になったな」
「ボクだってバルフートさんを初めて見たときは、とても怖かったですよ」
「オレを怖がってた小僧が、今や第3ギルドの代表だからな」
「貴族の振る舞いをするより、ボクはこっちの方が合ってただけです。ギルドマスターになって自信がついたお陰で、バルフートさんと向き合って、こうして話が出来るんですから」
「ハッハッは。自信もいいが、実力はどうだ。ロイヤルガードに居る兄には勝てるのか?」
「もう少し、といったところですかね」
「ほう。今度オレと模擬戦でもするか。どうだフリート」
「遠慮しておきます。今のボクでは、バルフートさんに本気を出させる事もできません」
「だったらもっと鍛えて、オレの相手を出来るようになれ。最近、体がなまってしょうがない」
「バルフートさんを相手に出来るのは、王都南にある、雪山に住むフロントドラゴンくらいですよ」
「白き災害なんて言われてたが、今は大人しくしてるらしいな」
「そうですね。討伐の依頼は解除されてなければ、気晴らしに行ってきたらどうですか?」
「これから冷えて、フロントドラゴンの力が増すのが分かっていて、わざわざ出向こうと思わん。それにここから、何日掛かると思ってる。オレはそれほど暇じゃないんだぞ」
「これは失礼しました。それではボクは、仕事ありますので」
「おう。仕事をするのはいいが、少しは休めよフリート。働き過ぎで回復薬頼みになったら、余計に腕が鈍るぞ」
「忠告感謝します(見た目とは違って、案外優しいんだよな)」
バルフートと別れたフリートは、第3ギルドへは戻らずに自宅へ向かった。
自宅へ戻ったフリートは、匿っているカズに聞いた情報を話していた。
「──考えた方がいいですね」
「ええ。それで他には何か、有益な情報はありせんでしたか?」
「先程も言ったように、衛兵本部で話を聞きいた限りでは、カズさんの手がかりすら掴めてませんでした」
「そうですか。王都で俺の探索が始まって三日、そろそろ頃合いかな」
「本当に良いのですか?」
「ええ。王都に来るまでの間に、特定できなかったら、そうすると」
「ボクの調査不足で、結局見つけられなくて」
「そんなことをないです。保管所から持ち出されたアーティファクトが、洗脳ではなく記憶に干渉する効果があると分かっただけでも十分です」
「ボクは持ち出された物が何か調べただけで、アーティファクトの効果については、フローラさんが」
「そうでしたか。フリートさんにはレラとビワのことや、転移のことで偽情報を流してもらって感謝してます(フローラさんに借りが増えたか)」
「結果ギルドマスターの二人を、カズさんにぶつける事になってしまいましたが」
「聞いていた以上の変態ぶりでした。まぁでも、大して戦いもせずに済みましたから」
「ディルさんとタフさんからはうまく逃げ出せたようですが、話しをした限りでは、バルフートさんも何かをつかんでいるようでした。それに倉庫街にある家を見張っていると」
「そうですか。このあと俺は捕まるつもりですから、手を貸しもらえるのもここまでに…」
「その心配には及びません。ボク自身の意思で動いてますから。それに遅かれ早かれ、多くの人々から記憶をけしたり、改竄するような物を使用した相手を、野放しにできませんから。だからその先は言わなくても」
「そうですか。ではもう少しの間お願いします」
「はい」
フリートに匿ってもらってから二日後、倉庫街にある家に現れたカズを、アイガー含む五人の冒険者が捕らえたのだった。
Aランク三人とBランク二人の五人パーティーが、苦戦して捕らえることが出来たカズを、Bランク程度の実力しかない衛兵本部の牢に閉じ込めるのは危険だと判断したバルフートは、第1ギルドの地下にある懲罰牢で拘束し管理する事にしたのだった。
これによりギルドを通じて、手配犯カズの拘束が王国中に知れ渡った。
21
お気に入りに追加
539
あなたにおすすめの小説
ゴミスキル『空気清浄』で異世界浄化の旅~捨てられたけど、とてもおいしいです(意味深)~
夢・風魔
ファンタジー
高校二年生最後の日。由樹空(ゆうきそら)は同じクラスの男子生徒と共に異世界へと召喚された。
全員の適正職業とスキルが鑑定され、空は「空気師」という職業と「空気清浄」というスキルがあると判明。
花粉症だった空は歓喜。
しかし召喚主やクラスメイトから笑いものにされ、彼はひとり森の中へ置いてけぼりに。
(アレルギー成分から)生き残るため、スキルを唱え続ける空。
モンスターに襲われ樹の上に逃げた彼を、美しい二人のエルフが救う。
命を救って貰ったお礼にと、森に漂う瘴気を浄化することになった空。
スキルを使い続けるうちにレベルはカンストし、そして新たに「空気操作」のスキルを得る。
*作者は賢くありません。作者は賢くありません。だいじなことなのでもう一度。作者は賢くありません。バカです。
*小説家になろう・カクヨムでも公開しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。
udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。
他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。
その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。
教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。
まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。
シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。
★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ)
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる