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三章 王都オリーブ編1 王都オリーブ
141 トレカの試し 2 装備品(武器) と 場やフィールドを対象するトレカ
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コストの上限が設定されてない魔法系のトレカと、実態が無いと思われるモンスターのトレカを試し、カズは次に装備品のトレカが試すことにした。
「魔法とモンスターのトレカは試したから、次は武器のトレカを使ってみよう」
「我の住み処(山脈)を、破壊するような物を出したりしないだろうな」
「しないよ!」
「カズが使う物は、どうなるか訳が分からんからな」
「そんなこと……(最初に使ったファイヤーストームのトレカが、あんな事になったから否定しにくい)」
「どうしたカズ、我が言ってることは、間違ってるか?」
白真は自分が正しいことを言ったと、ニヤニヤしながら話す。
「悪かったよ。だからこんな事が起こらないようにする為に、誰も居ない場所で試してるんだろ」
「まぁ、我がテリトリー・クラウドで、周囲に生き物が居ないか警戒しているから、被害が出ないで済んだんだろうがな!」
「白真お前なぁ、人の揚げ足を取って満足か! やっぱりちょっと的になれよ」
「……なっ! 的にはしないと言ったではないか!」
「なんかムカつくから」
「酷いぞ! それでも主か!」
「それを言うなら、主に対してその態度かよ」
「むぐぐ……カズこそ、揚げ足を取るではないか!」
「この……ああ俺が悪かったよ(このまま言い合っても仕方がない。まったく、ドラゴンってこんな性格なのか?)」
「分かれば良いのだ(カズに勝った)」
「コイツ……(一発魔法をブチこんでやろうか!)」
カズと白真の口ゲンカが収まり、トレカを試す続きをする。
ハァー……疲れた。
さて今度は、アイテム系装備品の武器『斬鉄剣』を使ってみよう。
魔法やモンスターと同じで、時間制限があるのか? 名前通り鉄は斬れるのかってとこだな。
「カズ今度はそれか?」
「そう」
「書かれているのは、剣に見えるが?」
「斬鉄剣って武器のトレカ(デカイのに、この小さなトレカのイラストが、よく見えるな)」
「どんな剣だ?」
「名前からして、鉄を斬ることの出来る剣だな」
「我の鱗は鉄より遥かに硬いから、そんな名の剣など、意味をなさんがな」
「なら試しに斬りつけて良いか?」
「何を言っておる。そんじょそこらの冒険者風情なら問題ないが、カズが使ったら真っ二つにされてしまう。だからやめてくれ」
「冗談だ。取りあえずは、実体化するかだ」
カズはトレカに魔力を流す。
するとトレカは消え、変わりにイラストにあった全長1m程の剣が現れた。
さっそく《鑑定》と《分析》をしてみた。
【斬鉄剣】 『特級』
・鉄以下の高度であれば、抵抗無く斬れる。(魔力等で強化してある場合は別)
・『力 + 50』 ただし、使用者の基本『力』が300以下だと『敏捷 -(マイナス)50』される。
・五分で元のカードに戻る。
・一定の魔力を剣に込めることで、五分が過ぎてもカードに戻ることはない。(剣に込めた魔力が切れると、カードに戻る)
・この剣が折れ破壊されると、完全消滅する。
装備品は時間が経つと、元のトレカに戻るのか。
それに魔力を込めていれば、五分が過ぎても実体化したまんまなんだな。
これは装備品系のトレカは、使い勝手が良さそうだ。
「カズ」
「ん?」
「その剣も、少ししたら消えるのか?」
「何もしなければ、元のトレカに戻るって書いてあるから、消えるとは違うかな。そう言えば、武器や召喚のソーサリーカードもあるんだよな。白真は知ってるか?」
「武器か……確か我を討伐に来た冒険者が、やはりそのようなカードから、剣や盾を出していた気がするな」
「最後それは元のカードに戻ったのか?」
「剣や盾など、破壊してやったから覚えとらん」
「まぁそうだよな。召喚のソーサリーカードは見たことないか?」
「二百年以上前に見たことあるような、ないような……」
「そんなに前か。分かったありがと。それと、これ使ってみてくれ白真」
カズは白真に、1枚のトレカ渡す。
白真は爪の先で、小さなトレカを受け取り見る。
「これは?」
「モンスターのトレカで『エアーバード』風属性で白真でも使えると思うから、試しに召喚してみてよ。俺も同じトレカ使うから、違いが出るか確かめたいしさ」
「危険はなさそうだし、良いだろう」
「使用する魔力量は、適当に自分で決めて使ってみて」
先ずは白真がトレカに魔力を流す。
するとトレカは消え、30㎝程の鳥が白真の目の前に現れた。
続いてカズも同じく、エアーバードのトレカに魔力を流し召喚する。
大きさ見た目ともに、白真が召喚したエアーバードと同じ鳥が現れた。
「同じ鳥だなカズ」
「そうだな。誰が召喚しても同じって事なのかな? あそこの見えてる岩から、ここまで飛ばせて違いがあるか、確かめるから、そっちのエアーバードに言ってくれるか」
「良し。そこの鳥よ、あちらの鳥と競争してみせよ」
「自分より弱い者に対して、相変わらず言い方が偉そうだな」
「実際に我の方が強いから、良いではないか」
「まぁそんなのどうでもいいか。こっちのエアーバードも頼むよ」
二羽の召喚されたエアーバードは、言われた岩場から同時に飛び立ち、カズと白真の居る場所まで全力で飛んできた。
結果は二羽同時に着いた。
「同着か。やっぱり同じトレカを使ったから、変わらないのか?」
「同着? 我が召喚した方が、少し速かったであろう」
「……そうかもな(コイツは負けず嫌いの子供か!)」
カズはこれにより、自分以外者がトレカを使っても、同じモンスターが召喚される事が分かったと思っている。
エアーバードを飛ばし競争させている間に、斬鉄剣が元のトレカに戻った。
「なぁカズよ」
「何?」
「召喚を試すのであれば、先程の精霊ではなく、今の鳥にすれば良かったのではないか? 言うことを聞かなかった時のことを考えれば、精霊より小さな鳥の方が、楽に対処出来たであろう」
「……お前は、たまに正論を言うな(まあエアーバードに関しては『場に出たときカードを1枚引く』って効果があるから、それも確かめたかったんだけど。カードを引く効果は、意味無さそうだな)」
「あのファイヤーストームとか言う魔法を見れば、言いたくもなる。カズが使う魔法は、地形を容易く変えかねん」
「白真は俺のことを、どう思ってるんだよ」
「そんなの『バケモノ』や『怪物』に決まってるではないか。ガハハハハっ」
「フロストドラゴンの白真に、バケモノや怪物って言われる俺って……俺を主と思うなら、少しは敬えよ。さすがにキズ付くぞ」
「何を言うか、カズは敬われることを、望むような者とは思わんがな。我は」
「それを言われると、そうだけど……(なんだろうな……白真の上から目線の態度が、たまにイラッとくるんだよなぁ。今まで絡んできた冒険者みたいで)」
カズは思っていることを言うと、また言い合いになると思い、黙ってることにし我慢した。
「カズ、召喚した鳥が消えるぞ」
白真の言葉に、召喚したエアーバードを見ると、制限時間がきたようで、ゆっくりと消えていった。
「次はどんなトレカを試すのだ?」
「そうだなぁ……場やフィールドを対象にした効果の、トレカを試そうと思うんだけど」
「場やフィールドだと。先も言ったが、地形が変わるようなものは、勘弁してくれカズ」
「そういった効果のトレカは、使わないようにするさ(これなら大丈夫だろう)」
カズは【アイテムボックス】から、1枚のトレカを出した。
「今度はそれを試すのか? 大丈夫だろうな」
「これなら大丈夫だと思うから、効果の範囲内に白真を入れて使うぞ」
「わ、我に何をするきだ!? カズに口答えをしたから、仕置きをするのか」
「お仕置きなんかしないよ。ちょっとムカッとしたことはあったから、してほしければお仕置きするぞ」
「仕置きなどしてほしくない」
「じゃあ言う事聞いて、俺から離れて少し向こうへ行ってくれ」
白真は、しぶしぶ言われた方に歩いて行く。
「白真良いか? トレカ使うぞ」
白真は何が起きるのかと、内心ビクついていた。
カズは持っているトレカに魔力流し使用すると、白真が少しずつ浮き始めた。
「!! な、なんだ!? おいカズ我が浮いているぞ」
「ああ、そうなるのか」
「何がだ? カズ」
「そのまま翼を使わず飛べるか?」
「翼を使わんで、飛んだことなどないぞ! どうしたら…」
白真は空中で、慌てているのが分かる。
そのままの状態で五分が経過すると、ゆっくりと白真は地上に下りてきた。
「やっぱり五分程経つと、効果は切れるのか」
「おいカズ! いったい我に何をしたのだ!」
白真がバタバタとカズに近寄って行く。
「別に危険はなかったでしょ」
「だから何をしたのだ?」
「さっき使ったのは『場に居る全てのクリーチャーは、飛行を得る』って効果のトレカだったんだよ」
「何? 全ての者が飛べるようになるのか?」
「取りあえずトレカの効果は、あってたってことだ。飛べる白真に効果があるのか分からなかったから、それも確かめも出来たしな(浮遊は、飛んだことになるのかな?)」
「今度やるときは、先に説明してくれ」
白真は安堵していた。
≪トレーディングカード説明≫
・今回使用したトレカ。
・実際に書かれているレア度と名前と効果。
・コストは《》内に表示。
・モンスター又はクリーチャーは、攻撃力と耐久力を表示。
・主人公の持つトレカの種類は複数あるため、コストや効果の表示が違うものもある。(モンスターとクリーチャーの表記の違い等)
R 《5》【斬鉄剣】: 装備したクリーチャーは、攻撃力 + 5する。
・交戦した種族に機械(マシーン)の文字が入るクリーチャーは、戦闘終了時に破壊される。
この効果は、斬鉄剣が装備されたクリーチャーが破壊されても、適用される。
N 《青・1》 【エアーバード】: 攻撃力1 耐久力1 飛行
・エアーバードを召喚して場に出た場合、召喚したプレイヤーはカードを1枚引く。
N+ 《青・3》 【空中戦】: このカードが場に出ている間は、場に居る全てのクリーチャーは、飛行を得る。
「魔法とモンスターのトレカは試したから、次は武器のトレカを使ってみよう」
「我の住み処(山脈)を、破壊するような物を出したりしないだろうな」
「しないよ!」
「カズが使う物は、どうなるか訳が分からんからな」
「そんなこと……(最初に使ったファイヤーストームのトレカが、あんな事になったから否定しにくい)」
「どうしたカズ、我が言ってることは、間違ってるか?」
白真は自分が正しいことを言ったと、ニヤニヤしながら話す。
「悪かったよ。だからこんな事が起こらないようにする為に、誰も居ない場所で試してるんだろ」
「まぁ、我がテリトリー・クラウドで、周囲に生き物が居ないか警戒しているから、被害が出ないで済んだんだろうがな!」
「白真お前なぁ、人の揚げ足を取って満足か! やっぱりちょっと的になれよ」
「……なっ! 的にはしないと言ったではないか!」
「なんかムカつくから」
「酷いぞ! それでも主か!」
「それを言うなら、主に対してその態度かよ」
「むぐぐ……カズこそ、揚げ足を取るではないか!」
「この……ああ俺が悪かったよ(このまま言い合っても仕方がない。まったく、ドラゴンってこんな性格なのか?)」
「分かれば良いのだ(カズに勝った)」
「コイツ……(一発魔法をブチこんでやろうか!)」
カズと白真の口ゲンカが収まり、トレカを試す続きをする。
ハァー……疲れた。
さて今度は、アイテム系装備品の武器『斬鉄剣』を使ってみよう。
魔法やモンスターと同じで、時間制限があるのか? 名前通り鉄は斬れるのかってとこだな。
「カズ今度はそれか?」
「そう」
「書かれているのは、剣に見えるが?」
「斬鉄剣って武器のトレカ(デカイのに、この小さなトレカのイラストが、よく見えるな)」
「どんな剣だ?」
「名前からして、鉄を斬ることの出来る剣だな」
「我の鱗は鉄より遥かに硬いから、そんな名の剣など、意味をなさんがな」
「なら試しに斬りつけて良いか?」
「何を言っておる。そんじょそこらの冒険者風情なら問題ないが、カズが使ったら真っ二つにされてしまう。だからやめてくれ」
「冗談だ。取りあえずは、実体化するかだ」
カズはトレカに魔力を流す。
するとトレカは消え、変わりにイラストにあった全長1m程の剣が現れた。
さっそく《鑑定》と《分析》をしてみた。
【斬鉄剣】 『特級』
・鉄以下の高度であれば、抵抗無く斬れる。(魔力等で強化してある場合は別)
・『力 + 50』 ただし、使用者の基本『力』が300以下だと『敏捷 -(マイナス)50』される。
・五分で元のカードに戻る。
・一定の魔力を剣に込めることで、五分が過ぎてもカードに戻ることはない。(剣に込めた魔力が切れると、カードに戻る)
・この剣が折れ破壊されると、完全消滅する。
装備品は時間が経つと、元のトレカに戻るのか。
それに魔力を込めていれば、五分が過ぎても実体化したまんまなんだな。
これは装備品系のトレカは、使い勝手が良さそうだ。
「カズ」
「ん?」
「その剣も、少ししたら消えるのか?」
「何もしなければ、元のトレカに戻るって書いてあるから、消えるとは違うかな。そう言えば、武器や召喚のソーサリーカードもあるんだよな。白真は知ってるか?」
「武器か……確か我を討伐に来た冒険者が、やはりそのようなカードから、剣や盾を出していた気がするな」
「最後それは元のカードに戻ったのか?」
「剣や盾など、破壊してやったから覚えとらん」
「まぁそうだよな。召喚のソーサリーカードは見たことないか?」
「二百年以上前に見たことあるような、ないような……」
「そんなに前か。分かったありがと。それと、これ使ってみてくれ白真」
カズは白真に、1枚のトレカ渡す。
白真は爪の先で、小さなトレカを受け取り見る。
「これは?」
「モンスターのトレカで『エアーバード』風属性で白真でも使えると思うから、試しに召喚してみてよ。俺も同じトレカ使うから、違いが出るか確かめたいしさ」
「危険はなさそうだし、良いだろう」
「使用する魔力量は、適当に自分で決めて使ってみて」
先ずは白真がトレカに魔力を流す。
するとトレカは消え、30㎝程の鳥が白真の目の前に現れた。
続いてカズも同じく、エアーバードのトレカに魔力を流し召喚する。
大きさ見た目ともに、白真が召喚したエアーバードと同じ鳥が現れた。
「同じ鳥だなカズ」
「そうだな。誰が召喚しても同じって事なのかな? あそこの見えてる岩から、ここまで飛ばせて違いがあるか、確かめるから、そっちのエアーバードに言ってくれるか」
「良し。そこの鳥よ、あちらの鳥と競争してみせよ」
「自分より弱い者に対して、相変わらず言い方が偉そうだな」
「実際に我の方が強いから、良いではないか」
「まぁそんなのどうでもいいか。こっちのエアーバードも頼むよ」
二羽の召喚されたエアーバードは、言われた岩場から同時に飛び立ち、カズと白真の居る場所まで全力で飛んできた。
結果は二羽同時に着いた。
「同着か。やっぱり同じトレカを使ったから、変わらないのか?」
「同着? 我が召喚した方が、少し速かったであろう」
「……そうかもな(コイツは負けず嫌いの子供か!)」
カズはこれにより、自分以外者がトレカを使っても、同じモンスターが召喚される事が分かったと思っている。
エアーバードを飛ばし競争させている間に、斬鉄剣が元のトレカに戻った。
「なぁカズよ」
「何?」
「召喚を試すのであれば、先程の精霊ではなく、今の鳥にすれば良かったのではないか? 言うことを聞かなかった時のことを考えれば、精霊より小さな鳥の方が、楽に対処出来たであろう」
「……お前は、たまに正論を言うな(まあエアーバードに関しては『場に出たときカードを1枚引く』って効果があるから、それも確かめたかったんだけど。カードを引く効果は、意味無さそうだな)」
「あのファイヤーストームとか言う魔法を見れば、言いたくもなる。カズが使う魔法は、地形を容易く変えかねん」
「白真は俺のことを、どう思ってるんだよ」
「そんなの『バケモノ』や『怪物』に決まってるではないか。ガハハハハっ」
「フロストドラゴンの白真に、バケモノや怪物って言われる俺って……俺を主と思うなら、少しは敬えよ。さすがにキズ付くぞ」
「何を言うか、カズは敬われることを、望むような者とは思わんがな。我は」
「それを言われると、そうだけど……(なんだろうな……白真の上から目線の態度が、たまにイラッとくるんだよなぁ。今まで絡んできた冒険者みたいで)」
カズは思っていることを言うと、また言い合いになると思い、黙ってることにし我慢した。
「カズ、召喚した鳥が消えるぞ」
白真の言葉に、召喚したエアーバードを見ると、制限時間がきたようで、ゆっくりと消えていった。
「次はどんなトレカを試すのだ?」
「そうだなぁ……場やフィールドを対象にした効果の、トレカを試そうと思うんだけど」
「場やフィールドだと。先も言ったが、地形が変わるようなものは、勘弁してくれカズ」
「そういった効果のトレカは、使わないようにするさ(これなら大丈夫だろう)」
カズは【アイテムボックス】から、1枚のトレカを出した。
「今度はそれを試すのか? 大丈夫だろうな」
「これなら大丈夫だと思うから、効果の範囲内に白真を入れて使うぞ」
「わ、我に何をするきだ!? カズに口答えをしたから、仕置きをするのか」
「お仕置きなんかしないよ。ちょっとムカッとしたことはあったから、してほしければお仕置きするぞ」
「仕置きなどしてほしくない」
「じゃあ言う事聞いて、俺から離れて少し向こうへ行ってくれ」
白真は、しぶしぶ言われた方に歩いて行く。
「白真良いか? トレカ使うぞ」
白真は何が起きるのかと、内心ビクついていた。
カズは持っているトレカに魔力流し使用すると、白真が少しずつ浮き始めた。
「!! な、なんだ!? おいカズ我が浮いているぞ」
「ああ、そうなるのか」
「何がだ? カズ」
「そのまま翼を使わず飛べるか?」
「翼を使わんで、飛んだことなどないぞ! どうしたら…」
白真は空中で、慌てているのが分かる。
そのままの状態で五分が経過すると、ゆっくりと白真は地上に下りてきた。
「やっぱり五分程経つと、効果は切れるのか」
「おいカズ! いったい我に何をしたのだ!」
白真がバタバタとカズに近寄って行く。
「別に危険はなかったでしょ」
「だから何をしたのだ?」
「さっき使ったのは『場に居る全てのクリーチャーは、飛行を得る』って効果のトレカだったんだよ」
「何? 全ての者が飛べるようになるのか?」
「取りあえずトレカの効果は、あってたってことだ。飛べる白真に効果があるのか分からなかったから、それも確かめも出来たしな(浮遊は、飛んだことになるのかな?)」
「今度やるときは、先に説明してくれ」
白真は安堵していた。
≪トレーディングカード説明≫
・今回使用したトレカ。
・実際に書かれているレア度と名前と効果。
・コストは《》内に表示。
・モンスター又はクリーチャーは、攻撃力と耐久力を表示。
・主人公の持つトレカの種類は複数あるため、コストや効果の表示が違うものもある。(モンスターとクリーチャーの表記の違い等)
R 《5》【斬鉄剣】: 装備したクリーチャーは、攻撃力 + 5する。
・交戦した種族に機械(マシーン)の文字が入るクリーチャーは、戦闘終了時に破壊される。
この効果は、斬鉄剣が装備されたクリーチャーが破壊されても、適用される。
N 《青・1》 【エアーバード】: 攻撃力1 耐久力1 飛行
・エアーバードを召喚して場に出た場合、召喚したプレイヤーはカードを1枚引く。
N+ 《青・3》 【空中戦】: このカードが場に出ている間は、場に居る全てのクリーチャーは、飛行を得る。
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