147 / 770
三章 王都オリーブ編1 王都オリーブ
139 白真(フロストドラゴン)の居る山脈へ
しおりを挟む
スピラーレの気持ちを聞いたラヴィオリは、とても嬉しい気持ちになった。
「そうだね。焦らずゆっくりと出来るようになればいいから。ありがとうスピラーレ」
「スピラーレ……父さんはうれしいぞ! そんなことを、考えてくれたなんて。こんな良い娘をもったおれは幸せだ。男なんてケダモノだから、絶対娘に近付けさせん。嫁なんか行かず、ずっと家に居て良いんだから」
ガルガリッネの話を聞いていたラヴィオリが、その親バカっぷりに、とうとうキレてしまった。
「あんた!! いい加減にしな! 娘が可愛いのは分かるが、度が過ぎるんだよ! 娘を束縛するんじゃないよ! あんたは暫く、スピラーレに近付くんじゃないよ!」
「そんなラヴィオリ…」
「黙んな! そこまでやらなければ、分からないのは、あんただろーが!」
「あ……ぅ……」
「返事は!」
「は、はい……」
ガルガリッネは見るからに縮こまって、背中を丸めたまま、奥の調理場に入っていった。
「お母さん、ちょっと言い過ぎじゃ?」
「良いの、最近まったく反省しなかったから。スピラーレも当分の間は、お父さんと口を利いてあげなくていいからね」
「う、うん。」
「あ! ごめんなさいカズさん。みっともないとこ見せちゃって」
「い、いいえ全然……(こ、怖い)」
「ねぇお母さん、わたしはそんなお父さんでも嫌いにならないからって、言ってあげて」
「スピラーレ……分かったよ。少し様子を見てからね」
ラヴィオリはガルガリッネの居る調理場に、様子を見に行った。
「スピラーレさん、俺もう行くよ。朝食美味しかったから、また作ってよ」
「はい! 今度はお世辞じゃなく、本当に美味しいって、言わせてみせますから」
「楽しみにしてる。いってきます」
「いってらっしゃい」
スピラーレに挨拶をして、ラヴィオリ亭を出たカズは、大通りとは逆方に向かい、人の来ない裏路地を探し歩く。
しかし朝っぱらから、とんだ事に巻き込まれた。
朝食を作ったのが、スピラーレだとは思わなかった。
またガルガリッネの親父さんに妬まれそうで、宿に戻りずらいな。
今朝の出来事を考えながら【マップ】を見て、人の居ない路地を探しながら、先に《念話》で白真に連絡する。
「『おーい、白真聞こえてるか?』」
「『……』」
「『あれ? 距離がありすぎて無理なのかな? おーい、おーい白真!』」
「『! カズか?』」
「『なんだ通じるじゃないか!』」
「『すまんな。我は寝ていた』」
「『それは悪かった。今からそっちに行くが、北の山脈に居るか?』」
「『北の山脈……? ああここか! 居るぞ。カズは王都に居るのか?』」
「『そうだけど』」
「『なら来るまで寝てるから、来たら起こしてくれ』」
カズが来るまで寝てると言って、白真が《念話》を切ったので、カズは【アイテムボックス】から、以前に買った防寒着出して、それを着てから〈ゲート〉を使い、王都から白真の居る北の山脈に移動した。
「白真来たぞ」
「……カズ? カズ! うおっ! 王都に居たんじゃないのか?」
「王都に居たけど、今から行くって言ったでしょ」
「どうやって来たんだ? 飛んで来るにしても速すぎるではないか!」
「あれ? ゲートの魔法使えるって言ってなかったっけ?
「ゲート?」
「二ヶ所の空間を繋げて、移動出来る魔法のことなんだけど」
「テレポート(瞬間移動)のことか?」
「俺の知る瞬間移…テレポートとは違うかな」
「遠く離れた場所へ、一瞬で移動出来るのならば、同じではないか?」
「一瞬で移動するのは同じようなものだけど『テレポート』は自分か、自分の触れている物や人と一緒に移動することで『ゲート』は、今居る場所と目的地に扉のような門のようなものを作り、そこを通って移動すること」
「テレポートを使えん我には、よく分からんが、遠く離れた場所を、一瞬で移動出来ることに関しては、変わりないのではないか?」
「俺の知ってるテレポートと、この世界のテレポートが、同じかどうかは知らないけど、面倒だから似たようなものってことで良いよ(まぁ知ってると言っても、アニメやラノベ等の、二次元の世界の話だけど)」
「そうか」
「テレポートって魔法があるのは、今初めて知ったけど」
「そんなことより、今日はどうしたんだ? 我に会いたくなって来たのか?」
「ちょっと人の来ない所で、試したいことがあってね」
「ほぅ。魔法か?」
「まぁそれもあるけど」
「カズの魔法か、それはおもいしろそうだな」
「ここなら人も居ないし、白真の噂があるから、この時期は誰も来ないと思って来たんだけど、どこかこの山脈で開けた所ないか?」
「開けた所か……! それならこの先に、火口になっている場所があるから、そこなら山を登ってくる者がいたとしても、すぐに気付くことはなかろう」
「ならそこに行こう(一応マップを見てれば、誰かが来たら分かるからな)」
飛び立つ白真に案内されて、山脈の一部にある火口に向かい〈フライ〉の魔法を使い飛んで行く。
少しすると目的地の火口が見えたと、白真が言ってきた。
上空から見れば、直径500m程の火口らしき場所が見えたが、雪が積もりハッキリとは分からない。
カズは取りあえず、雪の隙間からうっすらと見えている岩場に降りた。
「どうだカズ。ここなら広くて魔法を試すには、うってつけの場所だろ」
「一面雪で真っ白だな。それと火口って言ったけど、噴火しないよな?」
「大丈夫であろう。我がここで本気を出せば分からんがな!」
「白真が本気にならなければ、噴火しないなら大丈夫かな」
カズはじっと白真を見る。
「なんだ我の手伝いが必要か? 仕方ない、カズの為ならば…」
「お! これから試す魔法の的に、自ら喜んでなってくれるとは思わなかった。威力の程がどの程度か、耐えて理解してくれる者がいなければ、手加減の程度が分からないから助かるよ」
「……今なんて言ったのだ?」
「何が?」
「我が『的』になると聞こえたのだが、気のせいか?」
「言ったよ。手伝いをしてくれるんでしょ?」
「……イヤイヤイヤイヤ」
白真が目を見開いて、何度も首を横に振り、カズが言う事を否定した。
「えー」
「えー、ではない! 契約してるカズの従魔である我を殺すきか!」
「死なない程度にするからさ」
「威力の程も分からん魔法の的になどされたら、命が幾つあっても足りんわ!」
「何言ってんだよ。俺が以前に白真を攻撃した、ライトニングボルトを防いだし、耐えたじゃないか」
「防いだ? 何を言っておる、我のアイスシールドを貫通してきたではないか!」
「あれー、そうだっけか?」
「そのあと重力魔法で、地面に押し付けておきながら忘れたと言うのか!」
カズはなんの事かと、明後日の方向を向きとぼける。
「あの時は、制御出来る程度の威力しか出さなかったんだけどな。重力魔法もどうなるか分からなかったかし。 まあそれに耐えたんだから、大丈夫だと思うけど」(ボソボソ)
「ボソボソと小声で言った様だが、聞こえたぞ! 制御出来る程度の威力に抑えただと? あの時我を攻撃したのは、何割程度の威力だったのだ?」
「う~ん……三割から四割くらいかな? たぶん」
「な……」
白真がまたもや目を見開き、今度は口を大きく開けたまま固まってしまった。
「そんなことはどうでもいいから…」
「どうでもよくないぞ! 何もしてないのに、あんな痛い目にあいたくはない!」
「分かったって。的にはしないから」
「本当にか?」
「本当に」
「嘘ではないな」
「的にはしないって」
「本当だな! 絶対だな!」
「あぁ……あ!」
「な、なんだ! 嘘だったのか!」
「違うって。一応、白真のテリトリー・クラウドを使って、誰かが来たら分かるように、警戒しておいてくれよ。ここの火口は、雲で見えなくしないようにしてな」
「そんなことか。任せておけ、的にされるよりましだ」
白真は的にされずにすんだとホッとして〈テリトリー・クラウド〉を使い、山脈全体に雲をはった。
「そうだね。焦らずゆっくりと出来るようになればいいから。ありがとうスピラーレ」
「スピラーレ……父さんはうれしいぞ! そんなことを、考えてくれたなんて。こんな良い娘をもったおれは幸せだ。男なんてケダモノだから、絶対娘に近付けさせん。嫁なんか行かず、ずっと家に居て良いんだから」
ガルガリッネの話を聞いていたラヴィオリが、その親バカっぷりに、とうとうキレてしまった。
「あんた!! いい加減にしな! 娘が可愛いのは分かるが、度が過ぎるんだよ! 娘を束縛するんじゃないよ! あんたは暫く、スピラーレに近付くんじゃないよ!」
「そんなラヴィオリ…」
「黙んな! そこまでやらなければ、分からないのは、あんただろーが!」
「あ……ぅ……」
「返事は!」
「は、はい……」
ガルガリッネは見るからに縮こまって、背中を丸めたまま、奥の調理場に入っていった。
「お母さん、ちょっと言い過ぎじゃ?」
「良いの、最近まったく反省しなかったから。スピラーレも当分の間は、お父さんと口を利いてあげなくていいからね」
「う、うん。」
「あ! ごめんなさいカズさん。みっともないとこ見せちゃって」
「い、いいえ全然……(こ、怖い)」
「ねぇお母さん、わたしはそんなお父さんでも嫌いにならないからって、言ってあげて」
「スピラーレ……分かったよ。少し様子を見てからね」
ラヴィオリはガルガリッネの居る調理場に、様子を見に行った。
「スピラーレさん、俺もう行くよ。朝食美味しかったから、また作ってよ」
「はい! 今度はお世辞じゃなく、本当に美味しいって、言わせてみせますから」
「楽しみにしてる。いってきます」
「いってらっしゃい」
スピラーレに挨拶をして、ラヴィオリ亭を出たカズは、大通りとは逆方に向かい、人の来ない裏路地を探し歩く。
しかし朝っぱらから、とんだ事に巻き込まれた。
朝食を作ったのが、スピラーレだとは思わなかった。
またガルガリッネの親父さんに妬まれそうで、宿に戻りずらいな。
今朝の出来事を考えながら【マップ】を見て、人の居ない路地を探しながら、先に《念話》で白真に連絡する。
「『おーい、白真聞こえてるか?』」
「『……』」
「『あれ? 距離がありすぎて無理なのかな? おーい、おーい白真!』」
「『! カズか?』」
「『なんだ通じるじゃないか!』」
「『すまんな。我は寝ていた』」
「『それは悪かった。今からそっちに行くが、北の山脈に居るか?』」
「『北の山脈……? ああここか! 居るぞ。カズは王都に居るのか?』」
「『そうだけど』」
「『なら来るまで寝てるから、来たら起こしてくれ』」
カズが来るまで寝てると言って、白真が《念話》を切ったので、カズは【アイテムボックス】から、以前に買った防寒着出して、それを着てから〈ゲート〉を使い、王都から白真の居る北の山脈に移動した。
「白真来たぞ」
「……カズ? カズ! うおっ! 王都に居たんじゃないのか?」
「王都に居たけど、今から行くって言ったでしょ」
「どうやって来たんだ? 飛んで来るにしても速すぎるではないか!」
「あれ? ゲートの魔法使えるって言ってなかったっけ?
「ゲート?」
「二ヶ所の空間を繋げて、移動出来る魔法のことなんだけど」
「テレポート(瞬間移動)のことか?」
「俺の知る瞬間移…テレポートとは違うかな」
「遠く離れた場所へ、一瞬で移動出来るのならば、同じではないか?」
「一瞬で移動するのは同じようなものだけど『テレポート』は自分か、自分の触れている物や人と一緒に移動することで『ゲート』は、今居る場所と目的地に扉のような門のようなものを作り、そこを通って移動すること」
「テレポートを使えん我には、よく分からんが、遠く離れた場所を、一瞬で移動出来ることに関しては、変わりないのではないか?」
「俺の知ってるテレポートと、この世界のテレポートが、同じかどうかは知らないけど、面倒だから似たようなものってことで良いよ(まぁ知ってると言っても、アニメやラノベ等の、二次元の世界の話だけど)」
「そうか」
「テレポートって魔法があるのは、今初めて知ったけど」
「そんなことより、今日はどうしたんだ? 我に会いたくなって来たのか?」
「ちょっと人の来ない所で、試したいことがあってね」
「ほぅ。魔法か?」
「まぁそれもあるけど」
「カズの魔法か、それはおもいしろそうだな」
「ここなら人も居ないし、白真の噂があるから、この時期は誰も来ないと思って来たんだけど、どこかこの山脈で開けた所ないか?」
「開けた所か……! それならこの先に、火口になっている場所があるから、そこなら山を登ってくる者がいたとしても、すぐに気付くことはなかろう」
「ならそこに行こう(一応マップを見てれば、誰かが来たら分かるからな)」
飛び立つ白真に案内されて、山脈の一部にある火口に向かい〈フライ〉の魔法を使い飛んで行く。
少しすると目的地の火口が見えたと、白真が言ってきた。
上空から見れば、直径500m程の火口らしき場所が見えたが、雪が積もりハッキリとは分からない。
カズは取りあえず、雪の隙間からうっすらと見えている岩場に降りた。
「どうだカズ。ここなら広くて魔法を試すには、うってつけの場所だろ」
「一面雪で真っ白だな。それと火口って言ったけど、噴火しないよな?」
「大丈夫であろう。我がここで本気を出せば分からんがな!」
「白真が本気にならなければ、噴火しないなら大丈夫かな」
カズはじっと白真を見る。
「なんだ我の手伝いが必要か? 仕方ない、カズの為ならば…」
「お! これから試す魔法の的に、自ら喜んでなってくれるとは思わなかった。威力の程がどの程度か、耐えて理解してくれる者がいなければ、手加減の程度が分からないから助かるよ」
「……今なんて言ったのだ?」
「何が?」
「我が『的』になると聞こえたのだが、気のせいか?」
「言ったよ。手伝いをしてくれるんでしょ?」
「……イヤイヤイヤイヤ」
白真が目を見開いて、何度も首を横に振り、カズが言う事を否定した。
「えー」
「えー、ではない! 契約してるカズの従魔である我を殺すきか!」
「死なない程度にするからさ」
「威力の程も分からん魔法の的になどされたら、命が幾つあっても足りんわ!」
「何言ってんだよ。俺が以前に白真を攻撃した、ライトニングボルトを防いだし、耐えたじゃないか」
「防いだ? 何を言っておる、我のアイスシールドを貫通してきたではないか!」
「あれー、そうだっけか?」
「そのあと重力魔法で、地面に押し付けておきながら忘れたと言うのか!」
カズはなんの事かと、明後日の方向を向きとぼける。
「あの時は、制御出来る程度の威力しか出さなかったんだけどな。重力魔法もどうなるか分からなかったかし。 まあそれに耐えたんだから、大丈夫だと思うけど」(ボソボソ)
「ボソボソと小声で言った様だが、聞こえたぞ! 制御出来る程度の威力に抑えただと? あの時我を攻撃したのは、何割程度の威力だったのだ?」
「う~ん……三割から四割くらいかな? たぶん」
「な……」
白真がまたもや目を見開き、今度は口を大きく開けたまま固まってしまった。
「そんなことはどうでもいいから…」
「どうでもよくないぞ! 何もしてないのに、あんな痛い目にあいたくはない!」
「分かったって。的にはしないから」
「本当にか?」
「本当に」
「嘘ではないな」
「的にはしないって」
「本当だな! 絶対だな!」
「あぁ……あ!」
「な、なんだ! 嘘だったのか!」
「違うって。一応、白真のテリトリー・クラウドを使って、誰かが来たら分かるように、警戒しておいてくれよ。ここの火口は、雲で見えなくしないようにしてな」
「そんなことか。任せておけ、的にされるよりましだ」
白真は的にされずにすんだとホッとして〈テリトリー・クラウド〉を使い、山脈全体に雲をはった。
15
お気に入りに追加
539
あなたにおすすめの小説
ゴミスキル『空気清浄』で異世界浄化の旅~捨てられたけど、とてもおいしいです(意味深)~
夢・風魔
ファンタジー
高校二年生最後の日。由樹空(ゆうきそら)は同じクラスの男子生徒と共に異世界へと召喚された。
全員の適正職業とスキルが鑑定され、空は「空気師」という職業と「空気清浄」というスキルがあると判明。
花粉症だった空は歓喜。
しかし召喚主やクラスメイトから笑いものにされ、彼はひとり森の中へ置いてけぼりに。
(アレルギー成分から)生き残るため、スキルを唱え続ける空。
モンスターに襲われ樹の上に逃げた彼を、美しい二人のエルフが救う。
命を救って貰ったお礼にと、森に漂う瘴気を浄化することになった空。
スキルを使い続けるうちにレベルはカンストし、そして新たに「空気操作」のスキルを得る。
*作者は賢くありません。作者は賢くありません。だいじなことなのでもう一度。作者は賢くありません。バカです。
*小説家になろう・カクヨムでも公開しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる