146 / 807
三章 王都オリーブ編1 王都オリーブ
138 スピラーレ 両親への気持ち
しおりを挟む
スピラーレと親しく話していた為に、ガルガリッネの親バカっぷりが発揮して、今日の夕食を取るのが怖くなったカズは、三階の部屋に戻り、アイテムボックスに入っている食べ物で、夕食を済ませようと思った。
部屋には油燃料のランプ置いてあるが、それでは薄暗いので、カズは以前に作ったライトの魔法が付与してあるソーサリーカードを使った。
使用する魔力を弱くし、長い間点いてるようにし、明るく発光しているカードを、壁の高い所に引っ掛けた。
何か食べようと思い、アイテムボックス内のリストを表示させ見ていると、部屋の扉がノックされた。
「カズさん、ボクです。フリッジです」
「どうぞ」
カズが入室の許可をすると、フリッジが料理を持って入ってきた。
「どうしたの? 何か用事?」
「母さんがこれを、買い物を手伝ってくれたお礼と、父さんが迷惑をかけたお詫びだそうです」
「それはありがたいけど……」
「この料理を作ったのは、母さんとスピラーレですから、安心して食べてください」
「ありがとう。遠慮なくごちそうになるよ」
「ここ明るいですね。あれはソーサリーカードですか?」
「そうだよ」
「それじゃあ、料理置いていきます。あとでお皿を取りにきますので」
「分かった。ありがとう」
フリッジが、部屋にある一人用のテーブルに、料理を置いて部屋を出ていった。
わざわざ料理を届けてくれて、気を使わせちゃったな。
せっかく持ってきてくれたんだから、温かいうちに食べよう。
持ってきた料理は、定番のスパミート(ミートソーススパゲッティ)と、肉と野菜のカルパッチョ風のサラダだった。
スパミートは、初めて食べた時より味付けを薄くしてくれてあり、胃もたれしなさそうで、食べやすかった。
カルパッチョ風のサラダも、サッパリして良い感じだった。
一階の食堂で、他の人が食べてるサラダを見たときは、トロッとしたソースがかかり味が濃そうで、サラダを食べる気にならなかったが、持ってきてくれたサラダは美味しかった。
今日は諦めてたが、まともな夕食が取れて良かった。
完全に毒でも盛られると思ったからな。
娘の気持ちを分かるようになったら、余計に親バカになったようだし、男親ってそんなもんなのか?
明日の朝食は危ないかも……
よし、明日は朝食は取らずに出掛けよう! また『娘と気安く……』とか言われそうだから。
持ってきた料理を食べ終わって少しすると、部屋の扉がノックされたので返事をすると、今度はスピラーレが入ってきた。
「お皿を取りに来ました」
「わざわざありがとね。俺が下で食べてれば、こんな手間をかける必要もなかったのに」
「いえ、お父さんが悪いですから。お母さんも買い物を手伝ってくれたのに、食堂じゃなくて、薄暗い部屋で食べさせて、ごめんなさいって」
「俺が勝手に部屋に戻ってきただけなのに、夕食を用意してくれて、ありがとうって言っといて」
「うん、分かったわ。お母さんはランプの明かりだけじゃ、薄暗いって言ってたけど、ここ明るいよね」
「ライトの魔法が込められてる、ソーサリーカードを使って、明るくしてるからね」
「ライト魔法って、こんなに近付いて見れるくらいだから、そこまで明るくないんだ」
「ライトの魔法を見たことあるの?」
「王都の大通りにある街灯は、殆んどがライトの魔法を使ってるって聞いたことあるわ。でも街灯は、これよりもっと明るいはずだけど?」
「今使ってるのは、使用する際に魔力を抑えたから、それほど明るくないんだよ」
「へぇ! わたし魔法のことは、あんまり知らないから。使えたら便利かも知れないけど、わたしだったら、アイテムボックスが使いたいな。お買い物に便利だし」
ライトの魔法で光っている、ソーサリーカードを見ていたスピラーレが、カズをチラチラと見る。
「ま、まあ俺が居るときだったら、買い物手伝うから、いつでも言って。あと料理美味しかったよ」
「ありがとうカズさん!」
「ハハ……(今日の買い物で、味をしめたかな)」
スピラーレはお皿を持って、一階の食堂に下りていった。
さて、明日試してみるトレカ(トレーディングカードゲーム)を分けておくか。
取りあえず、二枚以上あるダブってる物と、トレカに書かれてる効果と、同じか似たような効果が発動する物を選ぼう。
魔法系と武器系に、あとはモンスターやクリーチャーのトレカだな。
最初は危なくない程度に試そう。
威力の程も分からないから……やっぱり白真に的になってもらうか! 嫌がるかな? やっぱ嫌がるよな。
このあと俺は、試せそうなトレカを選り分けて、別にしてから【アイテムボックス】にしまった。
そのあとアイテムボックス内のリストを表示させて、しっかり分けられてるか確かめてから、寝ることにした。
夕方買い物に出て、フリッジやスピラーレと話していたら、少し気分がスッキリした。
◇◆◇◆◇
昨日あった事を引きずることなく、目覚めは悪くなかったので、やっぱり一階の食堂で朝食を取ろうと思った。
だが昨日の事が頭をよぎり、毒でも盛られないかと、ちょっと不安になる。
「おはようございます。女将さん、ガルガリッネさん」
「おはようカズさん」
「……おう」
「おはようカズさん!」
「おはようスピラーレさん。フリッジ君は居ないの?」
「兄さんは朝食の配達に行ってるの」
「朝食の配達?」
「前日に常連の人から頼まれて、朝食を持って行くことがあるのよ」
「そうなんですか女将さん?」
「ああ、たまにだけどね。常連さんだから断るのも悪いし、近く人だから受けたの」
「朝大変になるから、広めなくていいからね。今、朝食を持ってくるから、適当に空いてる席に座って待っててくれ」
「ええ、分かりました」
数分すると六枚切り程の厚さの食パンに、薄切りにして軽く焼いた薫製肉(ベーコン)と、あの濃厚なチーズを少し乗せた物が出てきた。
今日は少し濃い目の朝食だが、たまには良いかと食べる。
濃厚なチーズが乗ってるとはいえ少量なので、そこまでくどくはないが、薫製肉(ベーコン)とチーズで多少は脂っこい。
一緒にサッパリしたコンソメスープが付いてきたので、今から雪山に行く俺には悪くはない朝食だ。
「あの…カズさん。朝食のお味はとうでしたか?」
「俺にはちょっと濃いかと思いましたけど、遠出するので、このくらいが丁度良い思いました。一緒に付いていたスープで、口の中がサッパリ出来ましたし、美味しかったですよ」
「そ、そうですか……パンに薫製肉とチーズの組み合わせは、わたしが考えて、量を決めたんですけど。スープは兄さんが、お父さんの手伝いをして作ったん…です」
「あ、いや、十分美味しい朝食だったよ(しまった!)」
娘のことで聞き耳を立ててたガルガリッネが、調理場から出てきてカズに、近付いて行く。
「カズよぉ! おれの娘が一生懸命作った料理が、口に合わなかったのか!!」
「いやいや、そう言う訳じゃなくて……」
「ちょっとお父さんさん止めてよ! 今回作ったのは、たまたまカズさんの好みじゃなかっただけなんだから!」
「だけどよ、スピラーレが初めてお客さんに出したいって言って作った料理を、不味いなんて言ったカズは、お父さんは許せないぞ!」
「えっ、 不味いなんて一言も…」
「カズさんは不味いなんて言ってないよ! それに味の好みなんて人それぞれなんだから、わたしが初めて作った料理が、口に合わないのは当然だよ!」
「で、でもよ……」
「もう! いつも試食するのはお父さんだから、これじゃいつまで経っても、わたしが作る料理がお店で出せるか分からないじゃない! わたしだって、お父さんとお母さんに楽してもらいたいんだから!」
「ありがとねスピラーレ。私ゃあ、その気持ちだけで十分だよ」
「でもね、わたしだってもう14歳だよ。簡単な料理だったら、お客さんに出せるようになりたいの。そうすればお母さんだって、自分がやりたいこと出来る時間が持てるでしょ」
スピラーレはいつも押さえていた感情を、ラヴィオリに打ち明けた。
部屋には油燃料のランプ置いてあるが、それでは薄暗いので、カズは以前に作ったライトの魔法が付与してあるソーサリーカードを使った。
使用する魔力を弱くし、長い間点いてるようにし、明るく発光しているカードを、壁の高い所に引っ掛けた。
何か食べようと思い、アイテムボックス内のリストを表示させ見ていると、部屋の扉がノックされた。
「カズさん、ボクです。フリッジです」
「どうぞ」
カズが入室の許可をすると、フリッジが料理を持って入ってきた。
「どうしたの? 何か用事?」
「母さんがこれを、買い物を手伝ってくれたお礼と、父さんが迷惑をかけたお詫びだそうです」
「それはありがたいけど……」
「この料理を作ったのは、母さんとスピラーレですから、安心して食べてください」
「ありがとう。遠慮なくごちそうになるよ」
「ここ明るいですね。あれはソーサリーカードですか?」
「そうだよ」
「それじゃあ、料理置いていきます。あとでお皿を取りにきますので」
「分かった。ありがとう」
フリッジが、部屋にある一人用のテーブルに、料理を置いて部屋を出ていった。
わざわざ料理を届けてくれて、気を使わせちゃったな。
せっかく持ってきてくれたんだから、温かいうちに食べよう。
持ってきた料理は、定番のスパミート(ミートソーススパゲッティ)と、肉と野菜のカルパッチョ風のサラダだった。
スパミートは、初めて食べた時より味付けを薄くしてくれてあり、胃もたれしなさそうで、食べやすかった。
カルパッチョ風のサラダも、サッパリして良い感じだった。
一階の食堂で、他の人が食べてるサラダを見たときは、トロッとしたソースがかかり味が濃そうで、サラダを食べる気にならなかったが、持ってきてくれたサラダは美味しかった。
今日は諦めてたが、まともな夕食が取れて良かった。
完全に毒でも盛られると思ったからな。
娘の気持ちを分かるようになったら、余計に親バカになったようだし、男親ってそんなもんなのか?
明日の朝食は危ないかも……
よし、明日は朝食は取らずに出掛けよう! また『娘と気安く……』とか言われそうだから。
持ってきた料理を食べ終わって少しすると、部屋の扉がノックされたので返事をすると、今度はスピラーレが入ってきた。
「お皿を取りに来ました」
「わざわざありがとね。俺が下で食べてれば、こんな手間をかける必要もなかったのに」
「いえ、お父さんが悪いですから。お母さんも買い物を手伝ってくれたのに、食堂じゃなくて、薄暗い部屋で食べさせて、ごめんなさいって」
「俺が勝手に部屋に戻ってきただけなのに、夕食を用意してくれて、ありがとうって言っといて」
「うん、分かったわ。お母さんはランプの明かりだけじゃ、薄暗いって言ってたけど、ここ明るいよね」
「ライトの魔法が込められてる、ソーサリーカードを使って、明るくしてるからね」
「ライト魔法って、こんなに近付いて見れるくらいだから、そこまで明るくないんだ」
「ライトの魔法を見たことあるの?」
「王都の大通りにある街灯は、殆んどがライトの魔法を使ってるって聞いたことあるわ。でも街灯は、これよりもっと明るいはずだけど?」
「今使ってるのは、使用する際に魔力を抑えたから、それほど明るくないんだよ」
「へぇ! わたし魔法のことは、あんまり知らないから。使えたら便利かも知れないけど、わたしだったら、アイテムボックスが使いたいな。お買い物に便利だし」
ライトの魔法で光っている、ソーサリーカードを見ていたスピラーレが、カズをチラチラと見る。
「ま、まあ俺が居るときだったら、買い物手伝うから、いつでも言って。あと料理美味しかったよ」
「ありがとうカズさん!」
「ハハ……(今日の買い物で、味をしめたかな)」
スピラーレはお皿を持って、一階の食堂に下りていった。
さて、明日試してみるトレカ(トレーディングカードゲーム)を分けておくか。
取りあえず、二枚以上あるダブってる物と、トレカに書かれてる効果と、同じか似たような効果が発動する物を選ぼう。
魔法系と武器系に、あとはモンスターやクリーチャーのトレカだな。
最初は危なくない程度に試そう。
威力の程も分からないから……やっぱり白真に的になってもらうか! 嫌がるかな? やっぱ嫌がるよな。
このあと俺は、試せそうなトレカを選り分けて、別にしてから【アイテムボックス】にしまった。
そのあとアイテムボックス内のリストを表示させて、しっかり分けられてるか確かめてから、寝ることにした。
夕方買い物に出て、フリッジやスピラーレと話していたら、少し気分がスッキリした。
◇◆◇◆◇
昨日あった事を引きずることなく、目覚めは悪くなかったので、やっぱり一階の食堂で朝食を取ろうと思った。
だが昨日の事が頭をよぎり、毒でも盛られないかと、ちょっと不安になる。
「おはようございます。女将さん、ガルガリッネさん」
「おはようカズさん」
「……おう」
「おはようカズさん!」
「おはようスピラーレさん。フリッジ君は居ないの?」
「兄さんは朝食の配達に行ってるの」
「朝食の配達?」
「前日に常連の人から頼まれて、朝食を持って行くことがあるのよ」
「そうなんですか女将さん?」
「ああ、たまにだけどね。常連さんだから断るのも悪いし、近く人だから受けたの」
「朝大変になるから、広めなくていいからね。今、朝食を持ってくるから、適当に空いてる席に座って待っててくれ」
「ええ、分かりました」
数分すると六枚切り程の厚さの食パンに、薄切りにして軽く焼いた薫製肉(ベーコン)と、あの濃厚なチーズを少し乗せた物が出てきた。
今日は少し濃い目の朝食だが、たまには良いかと食べる。
濃厚なチーズが乗ってるとはいえ少量なので、そこまでくどくはないが、薫製肉(ベーコン)とチーズで多少は脂っこい。
一緒にサッパリしたコンソメスープが付いてきたので、今から雪山に行く俺には悪くはない朝食だ。
「あの…カズさん。朝食のお味はとうでしたか?」
「俺にはちょっと濃いかと思いましたけど、遠出するので、このくらいが丁度良い思いました。一緒に付いていたスープで、口の中がサッパリ出来ましたし、美味しかったですよ」
「そ、そうですか……パンに薫製肉とチーズの組み合わせは、わたしが考えて、量を決めたんですけど。スープは兄さんが、お父さんの手伝いをして作ったん…です」
「あ、いや、十分美味しい朝食だったよ(しまった!)」
娘のことで聞き耳を立ててたガルガリッネが、調理場から出てきてカズに、近付いて行く。
「カズよぉ! おれの娘が一生懸命作った料理が、口に合わなかったのか!!」
「いやいや、そう言う訳じゃなくて……」
「ちょっとお父さんさん止めてよ! 今回作ったのは、たまたまカズさんの好みじゃなかっただけなんだから!」
「だけどよ、スピラーレが初めてお客さんに出したいって言って作った料理を、不味いなんて言ったカズは、お父さんは許せないぞ!」
「えっ、 不味いなんて一言も…」
「カズさんは不味いなんて言ってないよ! それに味の好みなんて人それぞれなんだから、わたしが初めて作った料理が、口に合わないのは当然だよ!」
「で、でもよ……」
「もう! いつも試食するのはお父さんだから、これじゃいつまで経っても、わたしが作る料理がお店で出せるか分からないじゃない! わたしだって、お父さんとお母さんに楽してもらいたいんだから!」
「ありがとねスピラーレ。私ゃあ、その気持ちだけで十分だよ」
「でもね、わたしだってもう14歳だよ。簡単な料理だったら、お客さんに出せるようになりたいの。そうすればお母さんだって、自分がやりたいこと出来る時間が持てるでしょ」
スピラーレはいつも押さえていた感情を、ラヴィオリに打ち明けた。
86
お気に入りに追加
692
あなたにおすすめの小説

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~
夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。
全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。
適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。
パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。
全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。
ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。
パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。
突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。
ロイドのステータスはオール25。
彼にはユニークスキルが備わっていた。
ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。
ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。
LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。
不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす
最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも?
【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
異世界召喚されました……断る!
K1-M
ファンタジー
【第3巻 令和3年12月31日】
【第2巻 令和3年 8月25日】
【書籍化 令和3年 3月25日】
会社を辞めて絶賛無職中のおっさん。気が付いたら知らない空間に。空間の主、女神の説明によると、とある異世界の国の召喚魔法によりおっさんが喚ばれてしまったとの事。お約束通りチートをもらって若返ったおっさんの冒険が今始ま『断るっ!』
※ステータスの毎回表記は序盤のみです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる