134 / 800
三章 王都オリーブ編1 王都オリーブ
126 漁師町の酒場
しおりを挟む
ネメシアは目的地へと、一人走って行ってしまい、残されたカズは海に続く街道を一人で行く。
何もしてないのに、なんで俺はネメシアに嫌われてるんだ?
邪魔にならない様に黙って付いて行ったのに、文句を言われたあげく置いていかれるし、思い返すとだんだんと腹が立ってきた。
まあ討伐対象のストーンシャークは、数体だけだと言ってたし、Bランクのネメシアなら余裕でしょうけど。
どうせ俺が海岸に着く頃には、討伐し終わって『とっとと帰るぞ』とか言いそうだし、俺が行く意味あるのか?
このままでの状態が続いてもしんどから、もう直接嫌われてる原因を聞こう。
ストーンシャークの討伐が終わってて、少しは気が張れてればいいんだけど。
俺は、ネメシアに追い付かないように、目的地へ小走りで向かった。
日が暮れ始めた頃に、俺はようやく海岸近くの漁師町に着いた。
俺は先に着いてるはずのネメシアと、討伐対象のストーンシャークについて聞く為に、人が集まってそうな所を探す。
小さな漁師町な為、人が集まっている酒場はすぐに見つかり、店の中に入る。
酒場の中は、十数人が入れば満員になってしまう程の小さな店だ。
俺はカウンターの前にある席に座り、夕食がてら情報収集にあたる。
「いらっしゃい。お客さん海に観光にでも来たのか? 今はちっと問題があってな、漁師達も沖に出れないでいるんだよ」
「ちょっとあんた、話をしてないで、先に注文を聞いたらどうなの!」
店の主人が話していると、奥から女性が出て来て、仕事をするようにと急かしてきた。
「おっとすまん。お客さん何にする?」
「それじゃあ、漁師町ならではのものを、おまかせで」
「おう、まかせときな」
「夫がすまないね。寒くなってくると、海に遊びに来る人も殆んど居なくなっちまって、話す相手が常連の漁師連中しか居ないもんで、新しいお客が来ると、話し込もうとしちまうんだよ」
「いえ全然大丈夫です」
「あたしは『ツツジ』あっちが夫の『ロッド』よ」
「カズです」
「カズさんね、よろしく。それでカズさんは、何しにこの町に? 新鮮な魚を買いに来たって訳でもなさそうだし、釣り…って訳でもないわよね、道具も持ってないから。旅の途中かしら?」
「依頼で来たんですよ」
「カズさんは冒険者だったの!? 何も装備もしてないから、冒険者には見えなかったよ」
「ハハ……(やっぱり装備をしてないと、そう見えるのか)」
「おいおい、おまえも酷いこと言ってないか。カズ悪いな、オレっちの女房が」
「あんただとずっと話し込んじまって仕事をしないから、あたしが代わりに、カズさんと話してるのよ」
「何おぅ、オレっちがいつ話し込んでるって言うんだ」
「いつもでしょ」
「何おぅ!」
「何よ!」
「ちょ、ちょっと(客の前で夫婦ケンカするのかよ)」
「あんちゃんよぉ、いつもの事だから気にすんな」
「そうそう、すぐに納まるって」
「じゃれてるだけだべさ」
口ケンカをしている酒場の夫婦を、見ていた常連の客が、いつもの事だから放っておけばいいと言ってきた。
そうしてる間に、夫婦の口ケンカは納まっていた。
「ほいお待ち、この近海で獲れた魚の煮付けと、エビの塩焼きだ」
「いただきます(煮付けって、何の味付けをしてあるんだろう?)」
「どうだい、オレっちの味付けは?」
「美味しいです。この煮付けは何で味を付けてるんですか?」
「おっとそれは、オレっちの秘密だぜ」
「何言ってんのさ。ここいらの者だったら、誰でも知ってることだろ。カズさん、これは魚を塩に漬けにして、そこから出てくる汁を濾した物だよ。漁師町なら、大抵どこにでもある調味料よ」
「へぇ(それって確か魚醤だよな)」
「なぁなぁ、オレっちの味付けを教えたんだから、カズは何の依頼で来たか、教えてくれや」
「あんた何聞いてんだよ! それこそ秘密でしょ」
「ああ大丈夫たですよ。俺も聞きたいことがあったので」
「聞きたいこと?」
「ええ。最近この辺りの海で、ストーンシャークが出たって聞いたんですけど、何か知ってますか?」
「知ってるも何も、オレっちが最初に言った問題ってのが、そいつの事なんだ。この町から海岸沿いを少し行った岩場付近の海に、ストーンシャークは出るんだよ」
「どのくらい出るか分かりますか?」
「オレっちの店に来る漁師達の話だと、五体は見たって言ってたぜ。もしかしてカズは、ストーンシャークの討伐に来たのか?」
「ええ」
「そんな装備もしてないのに、大丈夫なのか?」
「俺一人じゃなくて、もう一人先に来てるはずなんですけど、ネメシアって女性の冒険者を見かけませんでしたか?」
「うちの店には来てないね。誰か見た人はいるかしら?」
ツツジが来ている常連のお客に聞いた。
「いや」
「知らねぇな」
「……そうだ! ここに来る前に、女の冒険者らしき人を見たな。漁師達に、何か話を聞いていたようだったが」
「見たんですか! それでその人は、何処に行ったか分かりますか?」
「今さっきロッド言ったのと同じ話を聞いたなら、岩場の方に言ったはずだが、もう暗いからさすがにそれはないか」
お客の話を聞いて、俺は【マップ】の範囲を広げ、教えてくれた場所に人が居るか確認した。
すると暗くなっているにも関わらず、教えられた付近に、一人居るのが分かった。
俺はネメシアか確認する為に、マップに表示された人の場所に行くことにした。
「ありがとうございます。俺ちょっと行ってみます」
「止しなって、もう暗いんだから、その人もどっかの宿で泊まってるよ」
「そうかも知れませんが、一応確認に行きます。お幾らですか?」
「2,600GLだよ。本当に行くのかい?」
「ええ。取りあえず、確認に行くだけですから(マップを見て、人が居るのが分かるとは言えないからな)」
俺は銀貨四枚(4,000GL)を渡した。
「これ多いよ。情報料ってことで、皆さんにお酒でも出して上げてください」
「気が利くなあんちゃん。ありがとよ」
「律儀だな、あんちゃん」
「覚えてて良かったべさ」
「また来てくれや、カズ」
「カズさん気を付けなよ」
「はい。ごちそうさまでした」
俺は酒場を出て、ネメシアが居るであろう岩場の方に向かった。
街灯のような物も無く、月明かりがあるが、とても暗い。
それでも数m先くらいは見えるので【マップ】を頼りに、表示されている人の所へと向かう。
【マップ】を見る限りでは、今居る場所から殆ど移動してない。
二十分くらい海岸沿いを歩くと、岩場付近に来たので、マップに表示されていた人を探す。
足元に注意しながら岩場を進むと、海を見ながら立っている人が見えた。
「ネメシアさんですか?」
「チッ、暗いのにお前も来たのか。大人しく宿屋にでも泊まってればいいものを」
「そういうネメシアさんも、こんな暗い夜に来なくても、一泊して朝に来た方が良かったんじゃ?」
「そうしたら、奴ら(ストーンシャーク)が、沖の深い所に逃げちまうだろ。だからこの暗闇に乗じて倒すんだよ!」
「町の人に聞いたら、五体くらいは居るらしいですが、何か作戦でも?」
「そんなのねぇよ。とっとと倒すだけだ」
Bランクで実力はあるだろうけど、大丈夫なのか?
浅いとはいえ相手は海の中だし、しかもこの暗闇でどう戦うんだろう?
こんな風に戦闘をしてるから、サブマスは心配で俺を付けたんだろうか?
でもそれだったら尚更Bランク以上の人を、来させた方が良さそうだけど。
こんな性格じゃあ、来る人はいないか。
「おっ! 来やがった、お前は手を出すなよ。私が一人で片付けるからな」
俺は【マップ】を確認見ていて分かったが、少し沖の方から六体のモンスター反応が、今居る岩場付近に、向かって来ている。
「一人だと危険ですよ」
「うるせぇ黙って見てろ。私一人で十分だって事を、見せてやるよ」
ネメシアはそう言うと、上空に〈ライト〉の魔法を使い、光の玉を出現させて、辺りを明るく照らした。
急に明るくなった為に、ストーンシャークは岩場付近の浅瀬で、驚きバシャバシャと暴れていた。
何もしてないのに、なんで俺はネメシアに嫌われてるんだ?
邪魔にならない様に黙って付いて行ったのに、文句を言われたあげく置いていかれるし、思い返すとだんだんと腹が立ってきた。
まあ討伐対象のストーンシャークは、数体だけだと言ってたし、Bランクのネメシアなら余裕でしょうけど。
どうせ俺が海岸に着く頃には、討伐し終わって『とっとと帰るぞ』とか言いそうだし、俺が行く意味あるのか?
このままでの状態が続いてもしんどから、もう直接嫌われてる原因を聞こう。
ストーンシャークの討伐が終わってて、少しは気が張れてればいいんだけど。
俺は、ネメシアに追い付かないように、目的地へ小走りで向かった。
日が暮れ始めた頃に、俺はようやく海岸近くの漁師町に着いた。
俺は先に着いてるはずのネメシアと、討伐対象のストーンシャークについて聞く為に、人が集まってそうな所を探す。
小さな漁師町な為、人が集まっている酒場はすぐに見つかり、店の中に入る。
酒場の中は、十数人が入れば満員になってしまう程の小さな店だ。
俺はカウンターの前にある席に座り、夕食がてら情報収集にあたる。
「いらっしゃい。お客さん海に観光にでも来たのか? 今はちっと問題があってな、漁師達も沖に出れないでいるんだよ」
「ちょっとあんた、話をしてないで、先に注文を聞いたらどうなの!」
店の主人が話していると、奥から女性が出て来て、仕事をするようにと急かしてきた。
「おっとすまん。お客さん何にする?」
「それじゃあ、漁師町ならではのものを、おまかせで」
「おう、まかせときな」
「夫がすまないね。寒くなってくると、海に遊びに来る人も殆んど居なくなっちまって、話す相手が常連の漁師連中しか居ないもんで、新しいお客が来ると、話し込もうとしちまうんだよ」
「いえ全然大丈夫です」
「あたしは『ツツジ』あっちが夫の『ロッド』よ」
「カズです」
「カズさんね、よろしく。それでカズさんは、何しにこの町に? 新鮮な魚を買いに来たって訳でもなさそうだし、釣り…って訳でもないわよね、道具も持ってないから。旅の途中かしら?」
「依頼で来たんですよ」
「カズさんは冒険者だったの!? 何も装備もしてないから、冒険者には見えなかったよ」
「ハハ……(やっぱり装備をしてないと、そう見えるのか)」
「おいおい、おまえも酷いこと言ってないか。カズ悪いな、オレっちの女房が」
「あんただとずっと話し込んじまって仕事をしないから、あたしが代わりに、カズさんと話してるのよ」
「何おぅ、オレっちがいつ話し込んでるって言うんだ」
「いつもでしょ」
「何おぅ!」
「何よ!」
「ちょ、ちょっと(客の前で夫婦ケンカするのかよ)」
「あんちゃんよぉ、いつもの事だから気にすんな」
「そうそう、すぐに納まるって」
「じゃれてるだけだべさ」
口ケンカをしている酒場の夫婦を、見ていた常連の客が、いつもの事だから放っておけばいいと言ってきた。
そうしてる間に、夫婦の口ケンカは納まっていた。
「ほいお待ち、この近海で獲れた魚の煮付けと、エビの塩焼きだ」
「いただきます(煮付けって、何の味付けをしてあるんだろう?)」
「どうだい、オレっちの味付けは?」
「美味しいです。この煮付けは何で味を付けてるんですか?」
「おっとそれは、オレっちの秘密だぜ」
「何言ってんのさ。ここいらの者だったら、誰でも知ってることだろ。カズさん、これは魚を塩に漬けにして、そこから出てくる汁を濾した物だよ。漁師町なら、大抵どこにでもある調味料よ」
「へぇ(それって確か魚醤だよな)」
「なぁなぁ、オレっちの味付けを教えたんだから、カズは何の依頼で来たか、教えてくれや」
「あんた何聞いてんだよ! それこそ秘密でしょ」
「ああ大丈夫たですよ。俺も聞きたいことがあったので」
「聞きたいこと?」
「ええ。最近この辺りの海で、ストーンシャークが出たって聞いたんですけど、何か知ってますか?」
「知ってるも何も、オレっちが最初に言った問題ってのが、そいつの事なんだ。この町から海岸沿いを少し行った岩場付近の海に、ストーンシャークは出るんだよ」
「どのくらい出るか分かりますか?」
「オレっちの店に来る漁師達の話だと、五体は見たって言ってたぜ。もしかしてカズは、ストーンシャークの討伐に来たのか?」
「ええ」
「そんな装備もしてないのに、大丈夫なのか?」
「俺一人じゃなくて、もう一人先に来てるはずなんですけど、ネメシアって女性の冒険者を見かけませんでしたか?」
「うちの店には来てないね。誰か見た人はいるかしら?」
ツツジが来ている常連のお客に聞いた。
「いや」
「知らねぇな」
「……そうだ! ここに来る前に、女の冒険者らしき人を見たな。漁師達に、何か話を聞いていたようだったが」
「見たんですか! それでその人は、何処に行ったか分かりますか?」
「今さっきロッド言ったのと同じ話を聞いたなら、岩場の方に言ったはずだが、もう暗いからさすがにそれはないか」
お客の話を聞いて、俺は【マップ】の範囲を広げ、教えてくれた場所に人が居るか確認した。
すると暗くなっているにも関わらず、教えられた付近に、一人居るのが分かった。
俺はネメシアか確認する為に、マップに表示された人の場所に行くことにした。
「ありがとうございます。俺ちょっと行ってみます」
「止しなって、もう暗いんだから、その人もどっかの宿で泊まってるよ」
「そうかも知れませんが、一応確認に行きます。お幾らですか?」
「2,600GLだよ。本当に行くのかい?」
「ええ。取りあえず、確認に行くだけですから(マップを見て、人が居るのが分かるとは言えないからな)」
俺は銀貨四枚(4,000GL)を渡した。
「これ多いよ。情報料ってことで、皆さんにお酒でも出して上げてください」
「気が利くなあんちゃん。ありがとよ」
「律儀だな、あんちゃん」
「覚えてて良かったべさ」
「また来てくれや、カズ」
「カズさん気を付けなよ」
「はい。ごちそうさまでした」
俺は酒場を出て、ネメシアが居るであろう岩場の方に向かった。
街灯のような物も無く、月明かりがあるが、とても暗い。
それでも数m先くらいは見えるので【マップ】を頼りに、表示されている人の所へと向かう。
【マップ】を見る限りでは、今居る場所から殆ど移動してない。
二十分くらい海岸沿いを歩くと、岩場付近に来たので、マップに表示されていた人を探す。
足元に注意しながら岩場を進むと、海を見ながら立っている人が見えた。
「ネメシアさんですか?」
「チッ、暗いのにお前も来たのか。大人しく宿屋にでも泊まってればいいものを」
「そういうネメシアさんも、こんな暗い夜に来なくても、一泊して朝に来た方が良かったんじゃ?」
「そうしたら、奴ら(ストーンシャーク)が、沖の深い所に逃げちまうだろ。だからこの暗闇に乗じて倒すんだよ!」
「町の人に聞いたら、五体くらいは居るらしいですが、何か作戦でも?」
「そんなのねぇよ。とっとと倒すだけだ」
Bランクで実力はあるだろうけど、大丈夫なのか?
浅いとはいえ相手は海の中だし、しかもこの暗闇でどう戦うんだろう?
こんな風に戦闘をしてるから、サブマスは心配で俺を付けたんだろうか?
でもそれだったら尚更Bランク以上の人を、来させた方が良さそうだけど。
こんな性格じゃあ、来る人はいないか。
「おっ! 来やがった、お前は手を出すなよ。私が一人で片付けるからな」
俺は【マップ】を確認見ていて分かったが、少し沖の方から六体のモンスター反応が、今居る岩場付近に、向かって来ている。
「一人だと危険ですよ」
「うるせぇ黙って見てろ。私一人で十分だって事を、見せてやるよ」
ネメシアはそう言うと、上空に〈ライト〉の魔法を使い、光の玉を出現させて、辺りを明るく照らした。
急に明るくなった為に、ストーンシャークは岩場付近の浅瀬で、驚きバシャバシャと暴れていた。
65
お気に入りに追加
679
あなたにおすすめの小説
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
異世界召喚されました……断る!
K1-M
ファンタジー
【第3巻 令和3年12月31日】
【第2巻 令和3年 8月25日】
【書籍化 令和3年 3月25日】
会社を辞めて絶賛無職中のおっさん。気が付いたら知らない空間に。空間の主、女神の説明によると、とある異世界の国の召喚魔法によりおっさんが喚ばれてしまったとの事。お約束通りチートをもらって若返ったおっさんの冒険が今始ま『断るっ!』
※ステータスの毎回表記は序盤のみです。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

今日も隠して生きてます。~モフ耳最強なんて、誰が言った?!~
行枝ローザ
ファンタジー
世界でただ一人の『職業』の男が、世界でただ一人の『異質』な赤ん坊と会った。それが、旅の始まり。
世界でただ一人になった『魔素毒の森の管理人』シロン。
闇夜の森で、不思議な赤ん坊を拾った。猫の耳と鳥の羽と角を持つ、魔力のまったくない獣人の女児。
彼女を『守る』ために、シロンは『魔素毒の森』を管理しながら旅に出る。
※ エブリスタ同時公開中
努力しても平均的だった俺が異世界召喚された結果
ひむよ
ファンタジー
全てが平均的な少年、山田 涼太。
その少年は努力してもしなくても、何をしても平均的だった。そして少年は中学2年生の時に努力することをやめた。
そのまま成長していき、高校2年生になったとき、あることが起こり少年は全てが異常へと変わった。
それは───異世界召喚だ。
異世界に召喚されたことによって少年は、自分のステータスを確認できるようになった。すぐに確認してみるとその他の欄に平均的1と平均的2というものがあり、それは0歳の時に入手していた!
少年は名前からして自分が平均的なのはこれのせいだと確信した。
だが全てが平均的と言うのは、異世界ではチートだったのだ。
これは平均的で異常な少年が自由に異世界を楽しみ、無双する話である。
hotランキング1位にのりました!
ファンタジーランキングの24hポイントで1位にのりました!
人気ランキングの24hポイントで 3位にのりました!
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる