133 / 807
三章 王都オリーブ編1 王都オリーブ
125 前途多難な依頼
しおりを挟む
夕食を済ませて、泊まっている三階の部屋に行き、今日は早めに寝ることにした。
◇◆◇◆◇
早朝に水の音が聞こえ、目を覚まし外を見ると雨が降っていた。
今日は依頼で、ネメシアと二人で海岸まで遠出するのに、雨が降っているのを見ると、気分が少し憂鬱になる。
だからと言ってゆっくりしてられない、少しでも遅れると、ネメシアがいつも以上に機嫌が悪くなるかも知れないから、朝食を取って早く行くことにする。
宿を出る時には小雨になっていたので、濡れながら第2ギルドへ小走りに向かう。
第2ギルドに着くと、雨が降っているので、昨日程混んではいなかった。
中に入り一階で濡れた服を拭きながら『転移水晶』のある場所を聞き忘れたと思っていると、トレニアがこちらにやって来た。
「カズさんでしたよね?」
「はい」
「昨日は私のせいで、ご迷惑お掛けしたした」
「あれはトレニアさんが悪い訳じゃないですよ(似た様なやり取りが、アヴァランチェでもあったっけな)」
「ありがとうございます。それでカズさんが来たら、転移水晶のある部屋まで、案内するようにと言われてまして」
「そうですか、お願いします。昨日ここから転移水晶で出発と言われたんですが、何処に行けばいいのか、困ってたとこなんですよ」
「どうぞこちらへ」
「はい。ネメシアさんはもう来てますか?」
「まだ来てませんよ」
「それは良かった」
「ネメシアさんと、何かあったんですか?」
「何かと言うか、どうも嫌われてるみたいで」
「何かしたんですか?」
「何もしてませんよ。何故だか初対面のときからずっと……」
「何故でしょうね?」
「さぁ?」
「こちらです。それじゃあ、ネメシアさんが来るまで、中でお待ちください。私は仕事があるので、失礼します」
「分かりました。ありがとうございます」
トレニアの案内で、ギルドの地下にある一室に入った。
部屋の中に入ると、奥に30㎝くらいの水晶玉が台の上に置いてあるだけで、他には何もない。
部屋にある水晶玉は、リアーデに居た頃に、ギルド専用の訓練場へ転移したときに使った水晶と、同じ魔道具だと思われる。
部屋には俺一人だし、どんな効果があるのか鑑定してみようと、水晶玉に近付いたら、部屋の扉が開きサブマスが入ってきた。
「おや! もう来てたのね」
「サブマス! お、おはようございます」
俺は水晶玉の置いてある台から、一歩離れた。
「おはよう」
「サブマス自ら、どうしたんですか?」
「ネメシアに討伐依頼の指名をしたのは、ワタシですからね。見送りくらいはと思っただけよ。それより、今何かしようとしてた?」
「いえ別に、何もしてないですよ(水晶玉を鑑定しようとしてました。なんて、言えるわけない)」
「まぁいいわ。それよりネメシアが来るまで、昨日話した続きをしましょうか?」
「うっ……な、なんの事でしょうか?」
「別に貴方が隠してるスキルを、教えろなんて言わないわ」
「そうですよ。Cランクの俺なんて、別に気にしなくてもいいですよ(おっ! 以外だな。引き下がってくれるとは)」
「そうカズはCランクよね。だったらサブマス権限で、ステータスを全部見せてもらおうかしら」
「んぐっ(最悪だ)」
カズがサブマスに責め立てられそうになっていたとき、部屋の扉が勢いよく開き、ネメシアが入ってきた。
「なんだ、お前来てたのか。足手まといなんか必要ねぇのによ」
「ネメシア、文句は…」
「分かってるよ。指名の依頼だから、仕方がねぇから、そいつと行くけど、報酬は弾んでもらうからな!」
「分かってますよ。ただし二人で一緒に帰って来ること! 良いですね」
「チッ! 面倒だが分かったよ。ほらとっとと行くぞ!」
「はい。サブマス行ってきます」
ネメシアが水晶玉に触れ魔力を流すと、水晶玉を中心に魔方陣が足元に浮かび上がり、カズとネメシアは、第2ギルドから第8ギルドへ転移した。
「やれやれ。ネメシアがあれで、カズは無事に帰って来れるのかしら? ネメシアがもう少し来るのが遅ければ、カズの秘密を聞き出せそうだったのに。残念」
「おや、もう二人は出発されましたか?」
イキシアが転移水晶の置いてある部屋を出ようとしたら、モルトが入ってきた。
「モルトも見送りに来たの? 二人なら今行ったわよ」
「そうですか」
「しかし貴方の仕事は、主に貴族を相手にすることでしょ。それなのに、やけにカズのことを気にかけてるのね」
「なんでしょうね。言われると、儂自身も不思議に思いますな」
「確かに得体の知れない、変わった存在……などと言ってるワタシも、気になってるのよね。何を隠してるのかがだけどね。モルトはカズのこと、何か知らないの?」
「確証がないことばかりですが……カズ君の許可なく軽々しく言うのは、やめておきましょう」
「何か知ってる風な言い方ね。サブマスのワタシにも言えないのかしら?」
「今回儂が関わった貴族の件に関しては、ギルマスに報告はしましたが、サブマスに話されてないのは、何か理由があるのでしょう。なので儂から言う訳にはいきませんな」
「そう。だったら無理矢理にでも、カズから聞き出してやろうかしら」
「程々にしてください。もしカズ君が他のギルドに移ったら、サブマスのせいですから」
「そこまでカズを気にかけてるの?」
「少なくとも、今回関わった貴族の方が、カズ君のことを良く思ってますから、ギルドとして、むげには出来ませんからな」
「いったい何処の貴族かしら? 何でサブマスのワタシも秘密なのかしらね」
「知りたければ、ギルマスに聞いてください。儂からは言えません」
「真面目ね。まぁそうでなくては、貴族とギルドを繋ぐ責任者なんて、出来ないのだけど」
「分かっているのなら、聞かないでください」
「分かったわよ。さぁワタシ達も、仕事に戻りましょう」
「そうですな」
カズとネメシアを見送ったイキシアと、見送りが出来なかったモルトは、各々の仕事へと戻った。
冒険者第8ギルドは、王都の中心部から西に約50㎞離れた街の端にあり、海に続く街道沿い立つ。
第8ギルドを拠点にしている冒険者は、海近くの漁師町から集まって来ている漁師が多い。
魚が捕れない時に、ギルドで依頼を受け、それを稼ぎとして暮らしている者が多い。
なので第8ギルドの冒険者は、Dランク以下が殆どだ。
その為にCランク以上の依頼は、今回のように、王都にある他の冒険者ギルドから、依頼を受け転移水晶でやって来る。
第2ギルドから、第8ギルドに転移したネメシアは、すぐに目的の海岸へと向かう為に、第8ギルドの職員に挨拶もなしに出て行ってしまった。
王都の西側にある第8ギルドの外は、晴れていた。
第8ギルドを出たネメシアは、海岸へと続く街道を、一人で足早に歩いて行ってしまう。
俺はネメシアの後を、急いで追いかけ付いて行く。
海に続く街道を、無言で歩き続けていると、先に口を開いたのはネメシアだった。
「おい、いつまで後ろを付いて来るんだよ」
「そう言われましても、海岸までの道分かりませんし」
「海までは、この道を行けばそのうち着く」
「一本道ですか。それじゃあ、俺がネメシアさんの前を歩きます。後ろを歩くのが、迷惑と言うのであれば」
「私の前を歩いたら目障りだ!」
「だったら…」
「私と並んで歩くとか言ったら、ブッ飛ばすぞ!」
「……ネメシアさんは、ストーンシャークが何処に現れるか、分かるんですか?」
「……」
「ネメシアさん?」
「うるせぇな! 海までは行けば、そんなの分かるだろ」
「そう…ですか(今日もキツい言い方だな)」
「私は走って行くが、お前は歩いて来いよ。戦闘で死なれてでもしたら、サブマスとじじぃが、うるさいからな」
そう言うとネメシアは、カズをおいて一人走って行ってしまった。
◇◆◇◆◇
早朝に水の音が聞こえ、目を覚まし外を見ると雨が降っていた。
今日は依頼で、ネメシアと二人で海岸まで遠出するのに、雨が降っているのを見ると、気分が少し憂鬱になる。
だからと言ってゆっくりしてられない、少しでも遅れると、ネメシアがいつも以上に機嫌が悪くなるかも知れないから、朝食を取って早く行くことにする。
宿を出る時には小雨になっていたので、濡れながら第2ギルドへ小走りに向かう。
第2ギルドに着くと、雨が降っているので、昨日程混んではいなかった。
中に入り一階で濡れた服を拭きながら『転移水晶』のある場所を聞き忘れたと思っていると、トレニアがこちらにやって来た。
「カズさんでしたよね?」
「はい」
「昨日は私のせいで、ご迷惑お掛けしたした」
「あれはトレニアさんが悪い訳じゃないですよ(似た様なやり取りが、アヴァランチェでもあったっけな)」
「ありがとうございます。それでカズさんが来たら、転移水晶のある部屋まで、案内するようにと言われてまして」
「そうですか、お願いします。昨日ここから転移水晶で出発と言われたんですが、何処に行けばいいのか、困ってたとこなんですよ」
「どうぞこちらへ」
「はい。ネメシアさんはもう来てますか?」
「まだ来てませんよ」
「それは良かった」
「ネメシアさんと、何かあったんですか?」
「何かと言うか、どうも嫌われてるみたいで」
「何かしたんですか?」
「何もしてませんよ。何故だか初対面のときからずっと……」
「何故でしょうね?」
「さぁ?」
「こちらです。それじゃあ、ネメシアさんが来るまで、中でお待ちください。私は仕事があるので、失礼します」
「分かりました。ありがとうございます」
トレニアの案内で、ギルドの地下にある一室に入った。
部屋の中に入ると、奥に30㎝くらいの水晶玉が台の上に置いてあるだけで、他には何もない。
部屋にある水晶玉は、リアーデに居た頃に、ギルド専用の訓練場へ転移したときに使った水晶と、同じ魔道具だと思われる。
部屋には俺一人だし、どんな効果があるのか鑑定してみようと、水晶玉に近付いたら、部屋の扉が開きサブマスが入ってきた。
「おや! もう来てたのね」
「サブマス! お、おはようございます」
俺は水晶玉の置いてある台から、一歩離れた。
「おはよう」
「サブマス自ら、どうしたんですか?」
「ネメシアに討伐依頼の指名をしたのは、ワタシですからね。見送りくらいはと思っただけよ。それより、今何かしようとしてた?」
「いえ別に、何もしてないですよ(水晶玉を鑑定しようとしてました。なんて、言えるわけない)」
「まぁいいわ。それよりネメシアが来るまで、昨日話した続きをしましょうか?」
「うっ……な、なんの事でしょうか?」
「別に貴方が隠してるスキルを、教えろなんて言わないわ」
「そうですよ。Cランクの俺なんて、別に気にしなくてもいいですよ(おっ! 以外だな。引き下がってくれるとは)」
「そうカズはCランクよね。だったらサブマス権限で、ステータスを全部見せてもらおうかしら」
「んぐっ(最悪だ)」
カズがサブマスに責め立てられそうになっていたとき、部屋の扉が勢いよく開き、ネメシアが入ってきた。
「なんだ、お前来てたのか。足手まといなんか必要ねぇのによ」
「ネメシア、文句は…」
「分かってるよ。指名の依頼だから、仕方がねぇから、そいつと行くけど、報酬は弾んでもらうからな!」
「分かってますよ。ただし二人で一緒に帰って来ること! 良いですね」
「チッ! 面倒だが分かったよ。ほらとっとと行くぞ!」
「はい。サブマス行ってきます」
ネメシアが水晶玉に触れ魔力を流すと、水晶玉を中心に魔方陣が足元に浮かび上がり、カズとネメシアは、第2ギルドから第8ギルドへ転移した。
「やれやれ。ネメシアがあれで、カズは無事に帰って来れるのかしら? ネメシアがもう少し来るのが遅ければ、カズの秘密を聞き出せそうだったのに。残念」
「おや、もう二人は出発されましたか?」
イキシアが転移水晶の置いてある部屋を出ようとしたら、モルトが入ってきた。
「モルトも見送りに来たの? 二人なら今行ったわよ」
「そうですか」
「しかし貴方の仕事は、主に貴族を相手にすることでしょ。それなのに、やけにカズのことを気にかけてるのね」
「なんでしょうね。言われると、儂自身も不思議に思いますな」
「確かに得体の知れない、変わった存在……などと言ってるワタシも、気になってるのよね。何を隠してるのかがだけどね。モルトはカズのこと、何か知らないの?」
「確証がないことばかりですが……カズ君の許可なく軽々しく言うのは、やめておきましょう」
「何か知ってる風な言い方ね。サブマスのワタシにも言えないのかしら?」
「今回儂が関わった貴族の件に関しては、ギルマスに報告はしましたが、サブマスに話されてないのは、何か理由があるのでしょう。なので儂から言う訳にはいきませんな」
「そう。だったら無理矢理にでも、カズから聞き出してやろうかしら」
「程々にしてください。もしカズ君が他のギルドに移ったら、サブマスのせいですから」
「そこまでカズを気にかけてるの?」
「少なくとも、今回関わった貴族の方が、カズ君のことを良く思ってますから、ギルドとして、むげには出来ませんからな」
「いったい何処の貴族かしら? 何でサブマスのワタシも秘密なのかしらね」
「知りたければ、ギルマスに聞いてください。儂からは言えません」
「真面目ね。まぁそうでなくては、貴族とギルドを繋ぐ責任者なんて、出来ないのだけど」
「分かっているのなら、聞かないでください」
「分かったわよ。さぁワタシ達も、仕事に戻りましょう」
「そうですな」
カズとネメシアを見送ったイキシアと、見送りが出来なかったモルトは、各々の仕事へと戻った。
冒険者第8ギルドは、王都の中心部から西に約50㎞離れた街の端にあり、海に続く街道沿い立つ。
第8ギルドを拠点にしている冒険者は、海近くの漁師町から集まって来ている漁師が多い。
魚が捕れない時に、ギルドで依頼を受け、それを稼ぎとして暮らしている者が多い。
なので第8ギルドの冒険者は、Dランク以下が殆どだ。
その為にCランク以上の依頼は、今回のように、王都にある他の冒険者ギルドから、依頼を受け転移水晶でやって来る。
第2ギルドから、第8ギルドに転移したネメシアは、すぐに目的の海岸へと向かう為に、第8ギルドの職員に挨拶もなしに出て行ってしまった。
王都の西側にある第8ギルドの外は、晴れていた。
第8ギルドを出たネメシアは、海岸へと続く街道を、一人で足早に歩いて行ってしまう。
俺はネメシアの後を、急いで追いかけ付いて行く。
海に続く街道を、無言で歩き続けていると、先に口を開いたのはネメシアだった。
「おい、いつまで後ろを付いて来るんだよ」
「そう言われましても、海岸までの道分かりませんし」
「海までは、この道を行けばそのうち着く」
「一本道ですか。それじゃあ、俺がネメシアさんの前を歩きます。後ろを歩くのが、迷惑と言うのであれば」
「私の前を歩いたら目障りだ!」
「だったら…」
「私と並んで歩くとか言ったら、ブッ飛ばすぞ!」
「……ネメシアさんは、ストーンシャークが何処に現れるか、分かるんですか?」
「……」
「ネメシアさん?」
「うるせぇな! 海までは行けば、そんなの分かるだろ」
「そう…ですか(今日もキツい言い方だな)」
「私は走って行くが、お前は歩いて来いよ。戦闘で死なれてでもしたら、サブマスとじじぃが、うるさいからな」
そう言うとネメシアは、カズをおいて一人走って行ってしまった。
75
お気に入りに追加
692
あなたにおすすめの小説

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~
夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。
全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。
適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。
パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。
全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。
ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。
パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。
突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。
ロイドのステータスはオール25。
彼にはユニークスキルが備わっていた。
ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。
ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。
LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。
不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす
最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも?
【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
魔法が使えず無能と蔑まれたので、物理で無双し使い魔たちと一緒にダンジョン攻略してみせます。
織侍紗(@'ω'@)ん?
ファンタジー
魔法が日常的な存在となっている国、バレンシア。闘技場が中心に町が広がり、その地下にはダンジョンが存在している。そして腕に覚えがある者は、日々闘技所での闘いやダンジョンに潜り、研鑽を重ねていた。
そんな中、誰も辿り着いたことの無いダンジョンの最深部。そこへ至ることに対し思いを馳せるアレフという名の少年がいた。アレフは一切の魔法が使えない。その為、アレフは蔑まれ続けていた。
そんなアレフも夢を果たそうとする。だが、父の残したたった一つの召喚石から現れた使い魔は、戦闘力に関して普通の犬以下。トイハウンドと言う名のレア度ノーマルでも最低の使い魔だった。
しかし、父の形見とも言える召喚石から出た使い魔を、弱いからとアレフは捨てることが出来なかった。そしてそのトイハウンドにフューネルと言う名を付け使役をする。また自身は魔法が使えない代わりに肉体の強化に励むのであった。
しかし、そんな最底辺のコンビでは闘技場でも勝てず、ダンジョンでの狩りもままならない。そんな日々を送っていた、とある日のこと。アレフは偶然、誰も知らないであろう使い魔の秘密に触れてしまう。そしてその日から運命の歯車は動き出すのであった。
※以前掲載していましたが途中で取り下げた作品です。完結させたので再掲載させて頂きました。順次掲載していきますので数日で完結となります。
※構成は変わりませんが、基本全話、一部分手を加えてあります。
※表紙絵はちーまめ様(@Azuki_chiii)より頂きました!!

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~


誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。

神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる