127 / 784
三章 王都オリーブ編1 王都オリーブ
119 王都の街を散策 1 パン屋で発見
しおりを挟む
「それでカズ君は、ギルドに行ったらどうしますか? 依頼を探しますか?」
「今日は、あちこち歩いてみたいと思います。結局王都に来て、すぐに貴族区に行ってしまったので、街のことが分からないままですから」
「それは良いかも知れませんね。これから住む場所はどうしますか? 儂がどこか紹介しましょうか? ジルバにも言われてますし」
「ええ。お願いします」
「分かりました。先ずはギルドで、アヴァランチェから受けてきた依頼の報酬と、今回の護衛依頼をした報酬を、お支払しましょう。街の探索はその後で」
「はい。そうします」
「呪いの件に関しては、内密でお願いします。そちらの謝礼金等は、後日オリーブ・モチヅキ家の方から、渡されるそうですから」
「そうですか。分かりました」
カズは通行許可証を、懐にしまう振りをして【アイテムボックス】に入れた。
ギルドに着くとモルトに言われ、ギルドカードを渡して二階にある一室に入った。
少し待っていると、モルトが報酬を持ってきた。
両方の依頼を合わせて、白金貨二枚と大金貨八枚(2,800,000GL)を渡された。
「モルトさん。こんなに多いんですか?」
「妥当な金額ですよ。ただ氷結花の買い取り代金は、含まれていませんが」
「そうなんですか?」
「氷結花の買い取りの代金は、後日オリーブ・モチヅキ家の方から、お支払いされるでしょう」
「こんなに貰って良いんでしょうか?」
「Cランクのカズ君は、これを見て多額の報酬と思うでしょうが、貴族の方からの依頼だと、こういった金額になるのが当たり前なんですよ」
呆気に取られながらも、カズは報酬を受け取り【アイテムボックス】にしまった。
「あれ? モルトさん。俺のギルドカードは?」
「カズ君には、こちらのギルドを拠点として、登録してもらいます」
「拠点ですか?」
「王都の冒険者ギルドは、全部で九ヶ所ありますので、冒険者は王都に居る間は、自分のランクにあった場所を拠点として、登録することになってるんです。勝手ながらカズ君には、こちらのギルドを拠点に、させてもらいました」
「拠点登録は構いませんが、何故そんなことを?」
「王都には冒険者が多いですから、それを調べ管理する為です。中には粗暴な冒険者も居ますから、問題が起きた時に、その者を早く特定する為なんです」
「なるほど。そう言えば、最初にここへ来た時に、ネメシアとかって女の冒険者が居ましたけど、あの人も相当だと思いましたが」
「彼女は新しい人が入った時は、いつもああなんですよ。問題を起こす者かどうかを、自分ながらに確かめているんです。ただ口は悪いですが」
「そうなんですか! 俺はてっきり、会った早々に嫌われてるのかと」
「まあ最初だけで、その内に物腰も柔らかくなりますよ」
「それなら良いんですが」
「さて儂は、これから調べ物がありますから、カズ君はのんびりと、街の散策をすると良いでしょう。夕方には戻ってきてください。ギルドカードは、その時に渡しますから」
「分かりました」
俺はギルドを出て、近場を散策することにした。
王都の中心部に近い街だけあって、人はもの凄く多く、活気に満ちている。
辺りにある商店も、一軒一軒が大きく販売している品物の種類も多く、リアーデやアヴァランチェの比ではなかった。
お腹が空いてきた俺は、何か食べようかとパン屋に入った。
なんと『ピザ』があった。
ピザ生地という訳ではないが、パン生地の上には、薄切りにしたトマトとウインナーに、チーズが乗っていた。
見た目は15㎝程の、四角い形状をしている。
1個の値段が、銅貨六枚(600GL)と安い。
試しに買うとパン屋の店主が、見なれないカズを見て、食べ方を教えてきた。
どうもこのピザは、巻いて筒状にして食べるとのことだ。
食べるとき別に巻かなくてもよさそうだが、四角いままだと食べづらいから、誰もが巻いて食べるそうだ。
一口食べてみたら味は確かにピザだが、チーズは今までの食べてきた物より、濃厚で美味しかった。
巻いたことで、パンに濃厚なチーズの味と、ウインナーの肉汁が染み込み美味い。
だかこれだと、チーズの油とウインナーの肉汁が多い為に、パンを厚くしないと、バランスが悪く思えた。
しかしそれだと量が多いから、チーズとウインナーを、もう少し減らしても良いんじゃないかと思いながら、少々重い昼食を済ませた。
その後カズは、大通りから路地裏を散策して、マップを埋めていった。
今日は店には入らず、取りあえず気になる店の場所を覚えておく事にした。
散策していると、行き交う人々の半分以上が人族だが『犬・猫・狼・熊 』等の色んな種の獣人族もいた。
二足歩行しているが、見た目が完全に犬や猫のままでいる『獣型』に、見た目は人だが、獣耳や尻尾がある『人型』と、獣人族と言っても色々だ。
ドワーフにエルフはよく見かけた。
あとは身長が3m以上ある『巨人族』もいれば、逆に身長が50㎝もない『小人族』も見かけた。
気が付けば日が暮れてきたので、カズはギルドへと戻ることにした。
ギルドに着くと、依頼を終えて戻って来る冒険者達で、ごった返していた。
これはたまらないと、一旦外へ避難した時に、誰かがカズに話し掛けてきた。
「おい。そこのお前」
「……?」
「お前だよ! お前!」
カズは声のする方を見た。
そこに居たのは、初めてこのギルドに来た時に会った、女冒険者のネメシアだった。
「俺ですか?」
「そうだよお前だよ! あれから姿を見ねぇと思ったら、今頃になって、のこのこ現れやがって。何様だ!」
「今頃のこのこって、あれからずっと依頼をしてて、今日の昼に依頼を終えて、ギルドに戻って来たんですか。それが何か?」
「何かだと! 貴族の依頼を受けてからって、調子に乗るんじゃねぇぞ!」
「別に調子に乗ってないですよ(何でこの人は、ケンカ口調でからんでくるんだ?)」
「何をしてるんですか?」
「チッ。じじぃか!」
「またあなたですかネメシア。新しい人が入る度に、特訓とか言って、腕試しするのはやめたらどうです」
「ほっとけ! アタシがやらなければ、他の実力がねぇバカ共が、憂さ晴らしにやりはじめるだけさ」
「程々にしなさい」
「わかってるよ! お前もせいぜい、バカ共に気を付けるんだな。じゃあなじじぃ」
「カズ君大丈夫でしたか?」
「ええ。別に何もされてませんから。それよりネメシアさんは、いつもあんな感じなんですか?」
「人の事ですから、軽々しく言えませんが、伸び悩んでると言ったところですか。儂が言えるのは、ここまでです」
「そうですね。あまり詮索しない方がいいですね(面倒事は、ごめんだからな)」
「儂が言うのもなんですが、絡んできても、大目に見てやってください」
「はぁ。分かりました(やけにネメシアさんを、ひいきしてるんだな)」
「それではお約束の宿屋を、ご紹介しますので行きましょう」
「はい。お願いします」
「それとギルドカードを、返しておきます」
モルトからギルドカードを受け取り確認すると、右上に小さく番号が入っていた。
「モルトさん。この右上の番号は、なんですな?」
「それは王都にある冒険者ギルドで、自分がどこに拠点登録しているか、分かる為の番号です。カズ君が登録したのは『第2ギルド』になりますので、右上に『2』と表記されているのです」
「なるほど。確か王都の冒険者ギルドは、九ヶ所あると言ってましたから、番号も9まであると」
「そうです。おっと、もう宿屋に着きますので、各ギルドの話については、また今度にしましょう」
「分かりました」
路地裏に入り着いたのは、それほど大きくない宿屋だった。
大きくないと言っても、三階建てだ。
ただここに来るまで通ってきた大通りは、五階や六階といった大きな建物が多かったからそう思えた。
やはりランクが低く、稼ぎの少ない冒険者等は、路地裏にある手頃な宿屋に泊まるのが、どこでも当たり前のようだ。
「今日は、あちこち歩いてみたいと思います。結局王都に来て、すぐに貴族区に行ってしまったので、街のことが分からないままですから」
「それは良いかも知れませんね。これから住む場所はどうしますか? 儂がどこか紹介しましょうか? ジルバにも言われてますし」
「ええ。お願いします」
「分かりました。先ずはギルドで、アヴァランチェから受けてきた依頼の報酬と、今回の護衛依頼をした報酬を、お支払しましょう。街の探索はその後で」
「はい。そうします」
「呪いの件に関しては、内密でお願いします。そちらの謝礼金等は、後日オリーブ・モチヅキ家の方から、渡されるそうですから」
「そうですか。分かりました」
カズは通行許可証を、懐にしまう振りをして【アイテムボックス】に入れた。
ギルドに着くとモルトに言われ、ギルドカードを渡して二階にある一室に入った。
少し待っていると、モルトが報酬を持ってきた。
両方の依頼を合わせて、白金貨二枚と大金貨八枚(2,800,000GL)を渡された。
「モルトさん。こんなに多いんですか?」
「妥当な金額ですよ。ただ氷結花の買い取り代金は、含まれていませんが」
「そうなんですか?」
「氷結花の買い取りの代金は、後日オリーブ・モチヅキ家の方から、お支払いされるでしょう」
「こんなに貰って良いんでしょうか?」
「Cランクのカズ君は、これを見て多額の報酬と思うでしょうが、貴族の方からの依頼だと、こういった金額になるのが当たり前なんですよ」
呆気に取られながらも、カズは報酬を受け取り【アイテムボックス】にしまった。
「あれ? モルトさん。俺のギルドカードは?」
「カズ君には、こちらのギルドを拠点として、登録してもらいます」
「拠点ですか?」
「王都の冒険者ギルドは、全部で九ヶ所ありますので、冒険者は王都に居る間は、自分のランクにあった場所を拠点として、登録することになってるんです。勝手ながらカズ君には、こちらのギルドを拠点に、させてもらいました」
「拠点登録は構いませんが、何故そんなことを?」
「王都には冒険者が多いですから、それを調べ管理する為です。中には粗暴な冒険者も居ますから、問題が起きた時に、その者を早く特定する為なんです」
「なるほど。そう言えば、最初にここへ来た時に、ネメシアとかって女の冒険者が居ましたけど、あの人も相当だと思いましたが」
「彼女は新しい人が入った時は、いつもああなんですよ。問題を起こす者かどうかを、自分ながらに確かめているんです。ただ口は悪いですが」
「そうなんですか! 俺はてっきり、会った早々に嫌われてるのかと」
「まあ最初だけで、その内に物腰も柔らかくなりますよ」
「それなら良いんですが」
「さて儂は、これから調べ物がありますから、カズ君はのんびりと、街の散策をすると良いでしょう。夕方には戻ってきてください。ギルドカードは、その時に渡しますから」
「分かりました」
俺はギルドを出て、近場を散策することにした。
王都の中心部に近い街だけあって、人はもの凄く多く、活気に満ちている。
辺りにある商店も、一軒一軒が大きく販売している品物の種類も多く、リアーデやアヴァランチェの比ではなかった。
お腹が空いてきた俺は、何か食べようかとパン屋に入った。
なんと『ピザ』があった。
ピザ生地という訳ではないが、パン生地の上には、薄切りにしたトマトとウインナーに、チーズが乗っていた。
見た目は15㎝程の、四角い形状をしている。
1個の値段が、銅貨六枚(600GL)と安い。
試しに買うとパン屋の店主が、見なれないカズを見て、食べ方を教えてきた。
どうもこのピザは、巻いて筒状にして食べるとのことだ。
食べるとき別に巻かなくてもよさそうだが、四角いままだと食べづらいから、誰もが巻いて食べるそうだ。
一口食べてみたら味は確かにピザだが、チーズは今までの食べてきた物より、濃厚で美味しかった。
巻いたことで、パンに濃厚なチーズの味と、ウインナーの肉汁が染み込み美味い。
だかこれだと、チーズの油とウインナーの肉汁が多い為に、パンを厚くしないと、バランスが悪く思えた。
しかしそれだと量が多いから、チーズとウインナーを、もう少し減らしても良いんじゃないかと思いながら、少々重い昼食を済ませた。
その後カズは、大通りから路地裏を散策して、マップを埋めていった。
今日は店には入らず、取りあえず気になる店の場所を覚えておく事にした。
散策していると、行き交う人々の半分以上が人族だが『犬・猫・狼・熊 』等の色んな種の獣人族もいた。
二足歩行しているが、見た目が完全に犬や猫のままでいる『獣型』に、見た目は人だが、獣耳や尻尾がある『人型』と、獣人族と言っても色々だ。
ドワーフにエルフはよく見かけた。
あとは身長が3m以上ある『巨人族』もいれば、逆に身長が50㎝もない『小人族』も見かけた。
気が付けば日が暮れてきたので、カズはギルドへと戻ることにした。
ギルドに着くと、依頼を終えて戻って来る冒険者達で、ごった返していた。
これはたまらないと、一旦外へ避難した時に、誰かがカズに話し掛けてきた。
「おい。そこのお前」
「……?」
「お前だよ! お前!」
カズは声のする方を見た。
そこに居たのは、初めてこのギルドに来た時に会った、女冒険者のネメシアだった。
「俺ですか?」
「そうだよお前だよ! あれから姿を見ねぇと思ったら、今頃になって、のこのこ現れやがって。何様だ!」
「今頃のこのこって、あれからずっと依頼をしてて、今日の昼に依頼を終えて、ギルドに戻って来たんですか。それが何か?」
「何かだと! 貴族の依頼を受けてからって、調子に乗るんじゃねぇぞ!」
「別に調子に乗ってないですよ(何でこの人は、ケンカ口調でからんでくるんだ?)」
「何をしてるんですか?」
「チッ。じじぃか!」
「またあなたですかネメシア。新しい人が入る度に、特訓とか言って、腕試しするのはやめたらどうです」
「ほっとけ! アタシがやらなければ、他の実力がねぇバカ共が、憂さ晴らしにやりはじめるだけさ」
「程々にしなさい」
「わかってるよ! お前もせいぜい、バカ共に気を付けるんだな。じゃあなじじぃ」
「カズ君大丈夫でしたか?」
「ええ。別に何もされてませんから。それよりネメシアさんは、いつもあんな感じなんですか?」
「人の事ですから、軽々しく言えませんが、伸び悩んでると言ったところですか。儂が言えるのは、ここまでです」
「そうですね。あまり詮索しない方がいいですね(面倒事は、ごめんだからな)」
「儂が言うのもなんですが、絡んできても、大目に見てやってください」
「はぁ。分かりました(やけにネメシアさんを、ひいきしてるんだな)」
「それではお約束の宿屋を、ご紹介しますので行きましょう」
「はい。お願いします」
「それとギルドカードを、返しておきます」
モルトからギルドカードを受け取り確認すると、右上に小さく番号が入っていた。
「モルトさん。この右上の番号は、なんですな?」
「それは王都にある冒険者ギルドで、自分がどこに拠点登録しているか、分かる為の番号です。カズ君が登録したのは『第2ギルド』になりますので、右上に『2』と表記されているのです」
「なるほど。確か王都の冒険者ギルドは、九ヶ所あると言ってましたから、番号も9まであると」
「そうです。おっと、もう宿屋に着きますので、各ギルドの話については、また今度にしましょう」
「分かりました」
路地裏に入り着いたのは、それほど大きくない宿屋だった。
大きくないと言っても、三階建てだ。
ただここに来るまで通ってきた大通りは、五階や六階といった大きな建物が多かったからそう思えた。
やはりランクが低く、稼ぎの少ない冒険者等は、路地裏にある手頃な宿屋に泊まるのが、どこでも当たり前のようだ。
33
お気に入りに追加
571
あなたにおすすめの小説
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
転生農家の俺、賢者の遺産を手に入れたので帝国を揺るがす大発明を連発する
昼から山猫
ファンタジー
地方農村に生まれたグレンは、前世はただの会社員だった転生者。特別な力はないが、ある日、村外れの洞窟で古代賢者の秘蔵書庫を発見。そこには世界を変える魔法理論や失われた工学が眠っていた。
グレンは農村の暮らしを少しでも良くするため、古代技術を応用し、便利な道具や魔法道具を続々と開発。村は繁栄し、噂は隣領や都市まで広がる。
しかし、帝国の魔術師団がその力を独占しようとグレンを狙い始める。領主達の思惑、帝国の陰謀、動き出す反乱軍。知恵と工夫で世界を変えたグレンは、これから巻き起こる激動にどう立ち向かうのか。
田舎者が賢者の遺産で世界へ挑む物語。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる