79 / 789
二章 アヴァランチェ編
74 お説教 と 仲直り と お願い
しおりを挟む
昼食を食べ終わっても、ふてくされたままでいるアレナリアをそっとしておき、スカレッタさんとルグルさんをにお詫びをする為に、資料室を出て二人を追いかけた。
アレナリアと四人で食事をしていることを、人目のある所で話すのは、まだ早いと思った。
変な噂でも立って、せっかく打ち解けてきたアレナリアが、また極度の人見知りに戻ってしまったら、元も子もないからだ。
「スカレッタさんルグルさん、今日は遅れてしまって、すいません。せっかくアレナリアと一緒に昼食を食べてくれたのに、あんな雰囲気にさせてしまって」
「私は気にしていません。でもどうしたんですか? カズさんが、むやみやたらに約束をすっぽかしたり、時間に遅れたりはしないと思いますが」
「私もそう思いますけど」
二人にそう思ってくれてたのは、嬉しいけど、遅れたことは事実だから、弁解のしようがない。
「ただアレナリアさんが『カズは必ず約束を守って、時間には来る』って信じてましたから、それを考えると」
「そうです。サブマスが極度の人見知りだと、カズさんが言ったじゃないですか。 それなのに待たせるなんて」
「す、すいません」
「私達に謝ってどうするんですか! 人見知りのアレナリアさんが、私達をまた昼食に誘ってくれたことを考えると、少しとはいえ、時間に遅れたカズさんが悪いです!」
「は、はい。その通りです。すいません」
「私達はいいですから、アレナリアさんの所へ戻ってあげてください」
「分かりました。ありがとうございます。それで、またアレナリアと一緒に、食事をしてくれますか?」
「何を言ってるんですか、当然じゃないですか!」
「私も当たり前です」
「スカレッタさん、ありがとうございます。ルグルさん、ありがとうございます」
二人と別れ、アレナリアの居る資料室に戻った。
「アレナリアまだ怒ってるの? 時間に遅れたのは、本当にごめん」
「……」
「アレナリア、そろそろ許してよ」
「……」
「スカレッタさん達には謝ってきたし、また一緒に食事もしてくれるって、言ってくれたからさぁ」
「……」
「分かった。先に家に戻ってるから、アレナリアが帰って来るまでに、機嫌が直ってると、俺嬉しいな」
独り言のように喋り続けたが、アレナリアは返事をしてくれなかった。
仕方がないので、時間を置くことにして、今日は家に戻り、アレナリアの帰りを待つとする。
ギルドを出る為に一階に下りると、受付からスカレッタが手招きしてきたので、そこへ行った。
「カズさん、サブマスの様子はどうでしたか?」
「何度も謝ってみたんですが、返事もしてもらえなくて」
「そうなんですか。でもサブマスがあんなになるなんて、私見るの初めてです」
「暫く一人の時間が必要かと思いまして、今はそっとしておきます」
「それが良いかも知れないですね。でも明日には、いつものサブマスに戻ってる様にしてくださいよ!」
「うッ……なんとかしてみます(だが何も策はない)」
「少しはサブマスを、甘えさせてあげたらどうですか?」
「そう……ですね(甘やかし過ぎてると思うんだけどな)」
「それでカズさんは、これから依頼ですか?」
「依頼に行って遅くなったら、機嫌が余計に悪くなりそうなので、今日は止めときます」
「そうですか。ならこれからは、女心を解るように、少しは考えてくださいね!」
「は、はい(女心……わ、解らん)」
とぼとぼと帰路につくカズを見て、さっきは言い過ぎたかと、少し思ったスカレッタだった。
アレナリアの家に戻ってきた俺は、そんなに怒らせるようなことを、してしまったんだろうかと考えていた。
自分では気が付かない内に、アレナリアを傷つけるようなことを、してしまったんだろうか?
こっちの世界に来て、ステータスやスキルの恩恵で強くなった為に、相手のことを考えないように、なってしまったんだろうか?
人を見下すような、嫌っていた連中と、同じになってしまったんだろうか?
俺は…………
一人考え込んでいて、ふと気が付いた時には、既に夕方になっていた。
「ただいま」
「アレナリアおかえり」
「……」
やっぱり怒ってるのかなぁ?
「アレナリア、今日は時間に遅れてごめん。何かアレナリアを、怒らせる様なことをしてしまったようでごめん」
「……ぁ」
「俺と居ると、また怒らせてしまうかも知れないから、俺出て行くよ。今まで泊めてくれて、ありがとう」
俺は出て行こうと、家の出入口へと歩きだした。
「!! えっ! ちょっと」
アレナリアの家を出て行こうと、出入口に向かって歩きだしたその時、俺の後ろから、アレナリアが思い切りしがみついてきた。
「アレナ……」
「何勝手に出て行こうとしてるのよ!」
「でも俺……」
「また私を一人にする気なの! カズが出てくなら私も付いてく! どこにも行っちゃ嫌っ!」
「アレナリア怒って口も聞いてくれなかったから、俺が居ない方がいいのかと」
「そんな訳ない! 絶対ない! 今日機嫌が悪かった理由を、説明するから戻って! お願い一人にしないで」
アレナリアは家から出て行かせまいと、目に涙を浮かべながら、強くしがみつきいた。
「分かった」
その後お互い椅子に座り、アレナリアが落ち着くのを待ってから、理由を話してくれた。
「ごめんなさいカズ。確かにカズが時間に遅れたのは少し怒ってたけど、その前にギルドの仕事で、ロウカスクが大量に溜め込んでいた書類を、私がやることになって、かなり苛立っていたの」
「ギルドの書類仕事のことで、怒ってたの?」
「だって、今朝ギルドでスカレッタ達を昼食に誘った後に、ロウカスクが用事が出来たからって、書類を全部やっといてくれって書き置きを残して、居なくなってたの。しかも今日中に終わらせないと、いけない物ばかりで、昼食前にやっと半分終らせたと思ったら、約束の時間になっても、カズが来ないんですもの」
「そうだったんだ」
「だから少し怒ってるけど、カズが全部悪い訳じゃないのよ。私も八つ当りして、ごめんなさい。口を開いたら、愚痴ばかり出そうで黙ってたの」
「そんな、俺が悪いのは確かだから。それにそんなこととはつゆ知らず、気が利かなくてごめん。愚痴くらいなら、いつでも聞くから、溜め込まなくて良いよ」
「ありがとう。もう話してスッキリしたわ」
「それで俺は、もう少しここに泊めてもらっても、良いのかな?」
「もちろんよ! いつまででも居て良いのよ!」
「ありがとう。何かお詫びをしたいんだけど」
「そう……じゃあ、明日ポピーの特訓をするから、カズも手伝ってよ。前に魔法使うとこを、見せてくれるって言ってたしね」
「そう言えば、そうだったね。でもそんなことで良いの?」
「それと……あ、でも……」
「何? 俺に出来ることならやるけど」
「じ、じゃあ今夜は……一緒に寝て! 一日だけで良いから」
「えっ……そ、それは……」
「やっぱり駄目よね。以前寝ぼけて、カズのベッドに行ってしまったことがあったわよね。その時にここ(胸)が、温かい気持ちになったの。だからもう一度確かめたいの! 今まで誰かと一緒に、寝たことなかったから(男性とは)」
「アレナリア……今夜だけ、ただ一緒に寝るだけで、お互いに何もしないこと!」
「それで良いわ」
「分かったよ」
時間に遅れたお詫びとは言え、アレナリアと添い寝することになるとは……
何を考えてるんだ、ただ一緒に寝るだけだから……やましいことなんてしない大丈夫……たぶん。
「ねぇカズ、夕食は?」
「ごめん、今直ぐに用意するから」
「カズが準備してないなんて、珍しいわね。それなら私も手伝うわ」
「ありがとう」
「夕食後に、また良い香りのするお風呂に入りたいから、お願いね」
「アレナリアも、湯船に浸かる気持ち良さが、分かったの?」
「え、ええまあね(カズと一緒に寝るんだから、入らないとね)」
アレナリアの機嫌が悪かった原因も分かって、いつも通りのアレナリアに戻ったので、良しとした。
そのあと二人で夕食の支度をして、アレナリアが食べてる間に、湯船にお湯を溜め、香り付けに今度は違う花ビラを、布袋に入れてお湯に浸けておいた。
夕食を済ませたアレナリアは、お風呂に入りに行こうとしたので、長湯しないように注意をしておいた。
今回は三十分程で出て来たので、続いて俺も入った。
アレナリアよりも短い時間で出てきて、自分の部屋に行こうとしたら。
「ねぇカズ、一緒に寝るのは、私の部屋で良いかしら?」
「別に良いけど、アレナリアのベット少し小さいよね」
「駄目……かしら?」
「今夜だけね。それとさっき言った通り、お互いに何もしないこと。良いね」
「分かってる。今日は何もしないから」(ボソッ)
「んっ?」
「な、なんでもない。さぁ寝ましょう」
この前はともかく、今回は寝る前から一緒のベットに入るなんて……アレナリアの方を見ないで寝よう……変に緊張する。
アレナリアと四人で食事をしていることを、人目のある所で話すのは、まだ早いと思った。
変な噂でも立って、せっかく打ち解けてきたアレナリアが、また極度の人見知りに戻ってしまったら、元も子もないからだ。
「スカレッタさんルグルさん、今日は遅れてしまって、すいません。せっかくアレナリアと一緒に昼食を食べてくれたのに、あんな雰囲気にさせてしまって」
「私は気にしていません。でもどうしたんですか? カズさんが、むやみやたらに約束をすっぽかしたり、時間に遅れたりはしないと思いますが」
「私もそう思いますけど」
二人にそう思ってくれてたのは、嬉しいけど、遅れたことは事実だから、弁解のしようがない。
「ただアレナリアさんが『カズは必ず約束を守って、時間には来る』って信じてましたから、それを考えると」
「そうです。サブマスが極度の人見知りだと、カズさんが言ったじゃないですか。 それなのに待たせるなんて」
「す、すいません」
「私達に謝ってどうするんですか! 人見知りのアレナリアさんが、私達をまた昼食に誘ってくれたことを考えると、少しとはいえ、時間に遅れたカズさんが悪いです!」
「は、はい。その通りです。すいません」
「私達はいいですから、アレナリアさんの所へ戻ってあげてください」
「分かりました。ありがとうございます。それで、またアレナリアと一緒に、食事をしてくれますか?」
「何を言ってるんですか、当然じゃないですか!」
「私も当たり前です」
「スカレッタさん、ありがとうございます。ルグルさん、ありがとうございます」
二人と別れ、アレナリアの居る資料室に戻った。
「アレナリアまだ怒ってるの? 時間に遅れたのは、本当にごめん」
「……」
「アレナリア、そろそろ許してよ」
「……」
「スカレッタさん達には謝ってきたし、また一緒に食事もしてくれるって、言ってくれたからさぁ」
「……」
「分かった。先に家に戻ってるから、アレナリアが帰って来るまでに、機嫌が直ってると、俺嬉しいな」
独り言のように喋り続けたが、アレナリアは返事をしてくれなかった。
仕方がないので、時間を置くことにして、今日は家に戻り、アレナリアの帰りを待つとする。
ギルドを出る為に一階に下りると、受付からスカレッタが手招きしてきたので、そこへ行った。
「カズさん、サブマスの様子はどうでしたか?」
「何度も謝ってみたんですが、返事もしてもらえなくて」
「そうなんですか。でもサブマスがあんなになるなんて、私見るの初めてです」
「暫く一人の時間が必要かと思いまして、今はそっとしておきます」
「それが良いかも知れないですね。でも明日には、いつものサブマスに戻ってる様にしてくださいよ!」
「うッ……なんとかしてみます(だが何も策はない)」
「少しはサブマスを、甘えさせてあげたらどうですか?」
「そう……ですね(甘やかし過ぎてると思うんだけどな)」
「それでカズさんは、これから依頼ですか?」
「依頼に行って遅くなったら、機嫌が余計に悪くなりそうなので、今日は止めときます」
「そうですか。ならこれからは、女心を解るように、少しは考えてくださいね!」
「は、はい(女心……わ、解らん)」
とぼとぼと帰路につくカズを見て、さっきは言い過ぎたかと、少し思ったスカレッタだった。
アレナリアの家に戻ってきた俺は、そんなに怒らせるようなことを、してしまったんだろうかと考えていた。
自分では気が付かない内に、アレナリアを傷つけるようなことを、してしまったんだろうか?
こっちの世界に来て、ステータスやスキルの恩恵で強くなった為に、相手のことを考えないように、なってしまったんだろうか?
人を見下すような、嫌っていた連中と、同じになってしまったんだろうか?
俺は…………
一人考え込んでいて、ふと気が付いた時には、既に夕方になっていた。
「ただいま」
「アレナリアおかえり」
「……」
やっぱり怒ってるのかなぁ?
「アレナリア、今日は時間に遅れてごめん。何かアレナリアを、怒らせる様なことをしてしまったようでごめん」
「……ぁ」
「俺と居ると、また怒らせてしまうかも知れないから、俺出て行くよ。今まで泊めてくれて、ありがとう」
俺は出て行こうと、家の出入口へと歩きだした。
「!! えっ! ちょっと」
アレナリアの家を出て行こうと、出入口に向かって歩きだしたその時、俺の後ろから、アレナリアが思い切りしがみついてきた。
「アレナ……」
「何勝手に出て行こうとしてるのよ!」
「でも俺……」
「また私を一人にする気なの! カズが出てくなら私も付いてく! どこにも行っちゃ嫌っ!」
「アレナリア怒って口も聞いてくれなかったから、俺が居ない方がいいのかと」
「そんな訳ない! 絶対ない! 今日機嫌が悪かった理由を、説明するから戻って! お願い一人にしないで」
アレナリアは家から出て行かせまいと、目に涙を浮かべながら、強くしがみつきいた。
「分かった」
その後お互い椅子に座り、アレナリアが落ち着くのを待ってから、理由を話してくれた。
「ごめんなさいカズ。確かにカズが時間に遅れたのは少し怒ってたけど、その前にギルドの仕事で、ロウカスクが大量に溜め込んでいた書類を、私がやることになって、かなり苛立っていたの」
「ギルドの書類仕事のことで、怒ってたの?」
「だって、今朝ギルドでスカレッタ達を昼食に誘った後に、ロウカスクが用事が出来たからって、書類を全部やっといてくれって書き置きを残して、居なくなってたの。しかも今日中に終わらせないと、いけない物ばかりで、昼食前にやっと半分終らせたと思ったら、約束の時間になっても、カズが来ないんですもの」
「そうだったんだ」
「だから少し怒ってるけど、カズが全部悪い訳じゃないのよ。私も八つ当りして、ごめんなさい。口を開いたら、愚痴ばかり出そうで黙ってたの」
「そんな、俺が悪いのは確かだから。それにそんなこととはつゆ知らず、気が利かなくてごめん。愚痴くらいなら、いつでも聞くから、溜め込まなくて良いよ」
「ありがとう。もう話してスッキリしたわ」
「それで俺は、もう少しここに泊めてもらっても、良いのかな?」
「もちろんよ! いつまででも居て良いのよ!」
「ありがとう。何かお詫びをしたいんだけど」
「そう……じゃあ、明日ポピーの特訓をするから、カズも手伝ってよ。前に魔法使うとこを、見せてくれるって言ってたしね」
「そう言えば、そうだったね。でもそんなことで良いの?」
「それと……あ、でも……」
「何? 俺に出来ることならやるけど」
「じ、じゃあ今夜は……一緒に寝て! 一日だけで良いから」
「えっ……そ、それは……」
「やっぱり駄目よね。以前寝ぼけて、カズのベッドに行ってしまったことがあったわよね。その時にここ(胸)が、温かい気持ちになったの。だからもう一度確かめたいの! 今まで誰かと一緒に、寝たことなかったから(男性とは)」
「アレナリア……今夜だけ、ただ一緒に寝るだけで、お互いに何もしないこと!」
「それで良いわ」
「分かったよ」
時間に遅れたお詫びとは言え、アレナリアと添い寝することになるとは……
何を考えてるんだ、ただ一緒に寝るだけだから……やましいことなんてしない大丈夫……たぶん。
「ねぇカズ、夕食は?」
「ごめん、今直ぐに用意するから」
「カズが準備してないなんて、珍しいわね。それなら私も手伝うわ」
「ありがとう」
「夕食後に、また良い香りのするお風呂に入りたいから、お願いね」
「アレナリアも、湯船に浸かる気持ち良さが、分かったの?」
「え、ええまあね(カズと一緒に寝るんだから、入らないとね)」
アレナリアの機嫌が悪かった原因も分かって、いつも通りのアレナリアに戻ったので、良しとした。
そのあと二人で夕食の支度をして、アレナリアが食べてる間に、湯船にお湯を溜め、香り付けに今度は違う花ビラを、布袋に入れてお湯に浸けておいた。
夕食を済ませたアレナリアは、お風呂に入りに行こうとしたので、長湯しないように注意をしておいた。
今回は三十分程で出て来たので、続いて俺も入った。
アレナリアよりも短い時間で出てきて、自分の部屋に行こうとしたら。
「ねぇカズ、一緒に寝るのは、私の部屋で良いかしら?」
「別に良いけど、アレナリアのベット少し小さいよね」
「駄目……かしら?」
「今夜だけね。それとさっき言った通り、お互いに何もしないこと。良いね」
「分かってる。今日は何もしないから」(ボソッ)
「んっ?」
「な、なんでもない。さぁ寝ましょう」
この前はともかく、今回は寝る前から一緒のベットに入るなんて……アレナリアの方を見ないで寝よう……変に緊張する。
35
お気に入りに追加
634
あなたにおすすめの小説
碧天のノアズアーク
世良シンア
ファンタジー
両親の顔を知らない双子の兄弟。
あらゆる害悪から双子を守る二人の従者。
かけがえのない仲間を失った若き女冒険者。
病に苦しむ母を救うために懸命に生きる少女。
幼い頃から血にまみれた世界で生きる幼い暗殺者。
両親に売られ生きる意味を失くした女盗賊。
一族を殺され激しい復讐心に囚われた隻眼の女剣士。
Sランク冒険者の一人として活躍する亜人国家の第二王子。
自分という存在を心底嫌悪する龍人の男。
俗世とは隔絶して生きる最強の一族族長の息子。
強い自責の念に蝕まれ自分を見失った青年。
性別も年齢も性格も違う十三人。決して交わることのなかった者たちが、ノア=オーガストの不思議な引力により一つの方舟へと乗り込んでいく。そして方舟はいくつもの荒波を越えて、飽くなき探究心を原動力に世界中を冒険する。この方舟の終着点は果たして……
※『side〇〇』という風に、それぞれのキャラ視点を通して物語が進んでいきます。そのため主人公だけでなく様々なキャラの視点が入り混じります。視点がコロコロと変わりますがご容赦いただけると幸いです。
※一話ごとの字数がまちまちとなっています。ご了承ください。
※物語が進んでいく中で、投稿済みの話を修正する場合があります。ご了承ください。
※初執筆の作品です。誤字脱字など至らぬ点が多々あると思いますが、温かい目で見守ってくださると大変ありがたいです。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
異世界に行ったら才能に満ち溢れていました
みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。
異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
王女の夢見た世界への旅路
ライ
ファンタジー
侍女を助けるために幼い王女は、己が全てをかけて回復魔術を使用した。
無茶な魔術の使用による代償で魔力の成長が阻害されるが、代わりに前世の記憶を思い出す。
王族でありながら貴族の中でも少ない魔力しか持てず、王族の中で孤立した王女は、理想と夢をかなえるために行動を起こしていく。
これは、彼女が夢と理想を求めて自由に生きる旅路の物語。
※小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる