76 / 784
二章 アヴァランチェ編
71 アレナリアの覚悟 4 躍進した気持ち
しおりを挟む
スカレッタとルグルが仕事に戻り、資料室には、俺とアレナリアの二人だけになった。
アレナリアの様子は……
「アレナリア大丈夫?」
「……パーティー」
「パーティー?」
「あの頃のパーティーを思い出したわ」
「ギルマスのロウカスクさんと、パーティーを組んでた頃のこと?」
「えぇ。ロウカスクにブレンデット、それにクリスパと一緒に居たあの頃は、気兼ねしなくて楽しかったわ」
「ブレンデットさんとも、パーティーを組んでたんだ!」
「四人でね。私の事情を知っても、一緒にパーティーを組んでくれた、大切な仲間よ。短かったけどね」
「そうなんだ(以外と落ち着いてるな)」
「もっと一緒にパーティーを組んでいたかったけど、ブレンデットはリアーデのギルマスに、ロウカスクはここ、アヴァランチェのギルマスになったから解散したの」
「なるほど。それでその後、アレナリアとクリスパさんは?」
「私はロウカスクと一緒に、サズマスになったの。クリスパはソロで活動したり、人手不足の時は、ギルドの受付をしてもらっていたわ。それから二十日ほど経ったある日、家族の居るリアーデに戻るって、帰っていったの」
あれ? でもクリスパさんがサブマスになる時に、王都での働きを知って、ブレンデットさんが決めたって言ってたような?
ブレンデットさん、王都とアヴァランチェを、間違えてるんじゃないのか?
まぁ今は、そんなことどうでもいいか。
「それでアレナリアは、スカレッタさん達と話してどうだった?」
「少し楽しかった……かも」
「それは良かった! 今日だけ? それとも……」
「また一緒に……食事をしても良いかも」
「それなら今度は、俺抜きの女性三人だけの方がいいかな?」
「……カズが居てくれないと、まだちょっと無理かな」
「また明日も四人で、昼食を食べる?」
「……そうね。がんばってみようかしら」
「アレナリアなら出来るよ」
「う、うん」
「それじゃあ俺は、そろそろ依頼を探しに行くよ」
「あっ! カズ」
「何?」
「夕食は昨日食べた、揚げた魚をパンに挟んだのにして。今日のお昼に食べるはずだった」
昼食を食べたばかりなのに、もう夕食のことを言ってるんだから、精神的には心配なさそうだな。
「分かったよ」
俺は資料室から出て、依頼書を見に掲示板の所に行く。
やはり何時もと同じで、お昼を過ぎると、貼ってある依頼書の量が、かなり少ない。
今から受けて、夕方までに終わりそうな依頼を探すが、特に無いので、午前中に済ませた依頼の報酬を受け取り、食材の買い出しと、行ったことのない商店を見て回ることにした。
作ってある料理のストックもあるが、買える時に、色々と買い込んでおくか。
どういった香辛料があるのかも、気になるし、盗賊が潜伏している可能性があるらしいから、それとなく見回っておこう。
あっちの商店へ行き、こっちの商店へと回って色々と見るが、特に怪しげな人物は見かけなかった。
日が暮れて来たので、アレナリアに家に帰ることにした。
今日の収穫は、なんと言っても、砂糖を入手出来たことだな。
アレナリアの家に着くと、鍵が掛かっていたので、アレナリアは、まだ帰ってきてないようだ。
預かっている鍵で開けて家に入り、夕食の支度をする。
昼に食べたいと言っていた、魚のフライとパンを出し、ソーセージと野菜がたくさん買えたので『ポトフ』でも作ってみることにした。
味付けは、コンソメスープの素が無いので、色々な種類の野菜とソーセージを入れて、そこから出た出汁と、塩 胡椒のシンプルな物にする。
具材を切って入れたら、アレナリアが帰ってくるまで、弱火で煮込めば出来上がるだろう。
それから三十分程したら、アレナリアが帰ってきた。
「ただいま」
「おかえりアレナリア。夕食の用意出来るけど、食べるかい? それとも、お風呂に入る? (それとも、寝るなんてお決りのことは言わない)」
「お風呂か……そう言えば、使ったあとがあったわね」
「ああ、勝手に使わせてもらったよ。先に入るなら、お湯を湯船に入れるよ」
「そうね……食事の後にでも入って見ようかしら。お風呂なんて、貴族の道楽みたで入ったことないけど」
「今までずっと、クリアの魔法ですましてきたの?」
「昔は一人で暮らしてた時は、誰もいない川や湖で、水浴びはしたけどね」
「じゃあ、お湯に入ったことは?」
「依頼先で行った所に、湧いていた温泉には、入ったことはあるわよ」
「温泉! それは良いね。俺も入ってみたいなぁ~」
「温泉は無理でも、このあと一緒に、お風呂入りましょうか」
「さぁてと、夕食を支度と……」
「相変わらずね。カズ」
「それは、アレナリアもでしょ。夕食の前に手を洗って来てよ」
「クリアでキレイにするから良いわよ」
「横着しないで、手ぐらい洗いなよ」
「は~い」
まったく世話の掛かる娘だな。
しかし、昼食のことを思い返して、嫌になったりしてるか心配だったけど、大丈夫そうだな。
これなら直ぐにでもスカレッタ達と、気軽に話せるようになりそうだ。
「ねぇカズ~、お腹すいたから早く料理出して!」
「ハイハイ、今出すよ」
テーブルに向かい、椅子に座って待つアレナリアの前に、昨日作った魚のフライとタルタルソースにパン、それとさっき作っておいた、ポトフを出した。
アレナリアは、魚のフライにタルタルソースを、たっぷりかけてパンに挟み、かぶり付いた。
口の回りを、タルタルソースまみれにしながら、食べ続けている。
「アレナリア、タルタルソースかけ過ぎると、太るって言ったしょ」
「ひょうはのあほ……」
「アレナリア、飲み込んでから」
「今日あの後、ポピーに魔法の特訓をしたて動いたから、私も疲れたの。だから大丈夫よ」
「やり過ぎてないよね」
「一人で帰えったから、大丈夫だと思うわよ」
その言い方は、やり過ぎ感が出てるな。
次にポピーに会ったら、回復薬でも渡してあげるか。
おっと、アレナリアが食べ終わる前に、湯船にお湯を入れてくるか。
お風呂場に行き、魔力変換でお湯を出し、湯船に溜める。
お湯を溜め終えて、食事の続きをしようとテーブルに戻ると、出しておいた魚のフライと、タルタルソースが全部無くなっていた。
「アレナリア……全部食べたの?」
「幸せ!」
「俺一枚しか食べてないんだけど!」
「私はカズの分を、残しておこうと思ったのよ。でもこのソースが悪いの! 食べ終わっても、またソースが私を呼んでるのよ。食べてって!」
「……食べ過ぎて、ついに幻聴が聞こえるようになったのか? そこまで今日は辛かったのか。無理させてごめんよ」
「け、幻聴なんて聞こえてないし、辛くもないわよ! ただ食べてたら止まらなくなっちゃって、気付いたら全部……」
「次からは一食分だけ、用意することにするよ。でないと本当に、まん丸に太るから」
「き、今日は訓練場で、体を動かしたから平気よ!」
「……」
「ほ、本当よ。だからそんな目で見ないでよ」
「ハァー、もういいからお風呂入ってきな。着替えと体を拭くタオルを持って」
「お風呂ねぇ……少し面倒だわ」
「……アレナリアさぁ。女性が体をキレイにするのが面倒とか言ってるようじゃあ、色気も無くなるよね」
「ど、どうせ私は、色気より食い気だもん」
ああ言えば、むきになって入ると思ったけど駄目か。
ならば、これはやりたくなかったが、せっかく一度は入る気になったんだから……
「ほらアレナリア、入ってなよ!」
「別にクリアの魔法で、キレイにするから良いわよ!」
「スンスン……ふぅ~ん」
「な、何?」
「そうか、これがアレナリアの匂いか。今日はいっぱい体を動かしたから、疲れたんだもんな。だから湯船に浸かって、疲れをとって、体をキレイにしてほしかったんだけど」
「な、何を……汗の匂いを嗅いだの! ……いやー!! 入る、入ってくるから、こっちに来ないで! 匂い嗅がないで!」
顔を耳まで真っ赤にしたアレナリアは、着替えを持って、お風呂に駆け込んでいった。
お風呂の中からは、何度もクリアと言っている、アレナリアの声が聞こえてきた。
やはり女性にたいして、汗の匂いを嗅ぐとかやっちゃ駄目だよなぁ。
お風呂に入れる為とはいえ、少々やり過ぎたか……。
俺はただ、湯船にゆっくり浸かるのを、感じてほしかったんだけど。
アレナリアが出て来たら、謝ろうと思い、夕食の後片付けしてアレナリアが出てくるのを待つ。
アレナリアの様子は……
「アレナリア大丈夫?」
「……パーティー」
「パーティー?」
「あの頃のパーティーを思い出したわ」
「ギルマスのロウカスクさんと、パーティーを組んでた頃のこと?」
「えぇ。ロウカスクにブレンデット、それにクリスパと一緒に居たあの頃は、気兼ねしなくて楽しかったわ」
「ブレンデットさんとも、パーティーを組んでたんだ!」
「四人でね。私の事情を知っても、一緒にパーティーを組んでくれた、大切な仲間よ。短かったけどね」
「そうなんだ(以外と落ち着いてるな)」
「もっと一緒にパーティーを組んでいたかったけど、ブレンデットはリアーデのギルマスに、ロウカスクはここ、アヴァランチェのギルマスになったから解散したの」
「なるほど。それでその後、アレナリアとクリスパさんは?」
「私はロウカスクと一緒に、サズマスになったの。クリスパはソロで活動したり、人手不足の時は、ギルドの受付をしてもらっていたわ。それから二十日ほど経ったある日、家族の居るリアーデに戻るって、帰っていったの」
あれ? でもクリスパさんがサブマスになる時に、王都での働きを知って、ブレンデットさんが決めたって言ってたような?
ブレンデットさん、王都とアヴァランチェを、間違えてるんじゃないのか?
まぁ今は、そんなことどうでもいいか。
「それでアレナリアは、スカレッタさん達と話してどうだった?」
「少し楽しかった……かも」
「それは良かった! 今日だけ? それとも……」
「また一緒に……食事をしても良いかも」
「それなら今度は、俺抜きの女性三人だけの方がいいかな?」
「……カズが居てくれないと、まだちょっと無理かな」
「また明日も四人で、昼食を食べる?」
「……そうね。がんばってみようかしら」
「アレナリアなら出来るよ」
「う、うん」
「それじゃあ俺は、そろそろ依頼を探しに行くよ」
「あっ! カズ」
「何?」
「夕食は昨日食べた、揚げた魚をパンに挟んだのにして。今日のお昼に食べるはずだった」
昼食を食べたばかりなのに、もう夕食のことを言ってるんだから、精神的には心配なさそうだな。
「分かったよ」
俺は資料室から出て、依頼書を見に掲示板の所に行く。
やはり何時もと同じで、お昼を過ぎると、貼ってある依頼書の量が、かなり少ない。
今から受けて、夕方までに終わりそうな依頼を探すが、特に無いので、午前中に済ませた依頼の報酬を受け取り、食材の買い出しと、行ったことのない商店を見て回ることにした。
作ってある料理のストックもあるが、買える時に、色々と買い込んでおくか。
どういった香辛料があるのかも、気になるし、盗賊が潜伏している可能性があるらしいから、それとなく見回っておこう。
あっちの商店へ行き、こっちの商店へと回って色々と見るが、特に怪しげな人物は見かけなかった。
日が暮れて来たので、アレナリアに家に帰ることにした。
今日の収穫は、なんと言っても、砂糖を入手出来たことだな。
アレナリアの家に着くと、鍵が掛かっていたので、アレナリアは、まだ帰ってきてないようだ。
預かっている鍵で開けて家に入り、夕食の支度をする。
昼に食べたいと言っていた、魚のフライとパンを出し、ソーセージと野菜がたくさん買えたので『ポトフ』でも作ってみることにした。
味付けは、コンソメスープの素が無いので、色々な種類の野菜とソーセージを入れて、そこから出た出汁と、塩 胡椒のシンプルな物にする。
具材を切って入れたら、アレナリアが帰ってくるまで、弱火で煮込めば出来上がるだろう。
それから三十分程したら、アレナリアが帰ってきた。
「ただいま」
「おかえりアレナリア。夕食の用意出来るけど、食べるかい? それとも、お風呂に入る? (それとも、寝るなんてお決りのことは言わない)」
「お風呂か……そう言えば、使ったあとがあったわね」
「ああ、勝手に使わせてもらったよ。先に入るなら、お湯を湯船に入れるよ」
「そうね……食事の後にでも入って見ようかしら。お風呂なんて、貴族の道楽みたで入ったことないけど」
「今までずっと、クリアの魔法ですましてきたの?」
「昔は一人で暮らしてた時は、誰もいない川や湖で、水浴びはしたけどね」
「じゃあ、お湯に入ったことは?」
「依頼先で行った所に、湧いていた温泉には、入ったことはあるわよ」
「温泉! それは良いね。俺も入ってみたいなぁ~」
「温泉は無理でも、このあと一緒に、お風呂入りましょうか」
「さぁてと、夕食を支度と……」
「相変わらずね。カズ」
「それは、アレナリアもでしょ。夕食の前に手を洗って来てよ」
「クリアでキレイにするから良いわよ」
「横着しないで、手ぐらい洗いなよ」
「は~い」
まったく世話の掛かる娘だな。
しかし、昼食のことを思い返して、嫌になったりしてるか心配だったけど、大丈夫そうだな。
これなら直ぐにでもスカレッタ達と、気軽に話せるようになりそうだ。
「ねぇカズ~、お腹すいたから早く料理出して!」
「ハイハイ、今出すよ」
テーブルに向かい、椅子に座って待つアレナリアの前に、昨日作った魚のフライとタルタルソースにパン、それとさっき作っておいた、ポトフを出した。
アレナリアは、魚のフライにタルタルソースを、たっぷりかけてパンに挟み、かぶり付いた。
口の回りを、タルタルソースまみれにしながら、食べ続けている。
「アレナリア、タルタルソースかけ過ぎると、太るって言ったしょ」
「ひょうはのあほ……」
「アレナリア、飲み込んでから」
「今日あの後、ポピーに魔法の特訓をしたて動いたから、私も疲れたの。だから大丈夫よ」
「やり過ぎてないよね」
「一人で帰えったから、大丈夫だと思うわよ」
その言い方は、やり過ぎ感が出てるな。
次にポピーに会ったら、回復薬でも渡してあげるか。
おっと、アレナリアが食べ終わる前に、湯船にお湯を入れてくるか。
お風呂場に行き、魔力変換でお湯を出し、湯船に溜める。
お湯を溜め終えて、食事の続きをしようとテーブルに戻ると、出しておいた魚のフライと、タルタルソースが全部無くなっていた。
「アレナリア……全部食べたの?」
「幸せ!」
「俺一枚しか食べてないんだけど!」
「私はカズの分を、残しておこうと思ったのよ。でもこのソースが悪いの! 食べ終わっても、またソースが私を呼んでるのよ。食べてって!」
「……食べ過ぎて、ついに幻聴が聞こえるようになったのか? そこまで今日は辛かったのか。無理させてごめんよ」
「け、幻聴なんて聞こえてないし、辛くもないわよ! ただ食べてたら止まらなくなっちゃって、気付いたら全部……」
「次からは一食分だけ、用意することにするよ。でないと本当に、まん丸に太るから」
「き、今日は訓練場で、体を動かしたから平気よ!」
「……」
「ほ、本当よ。だからそんな目で見ないでよ」
「ハァー、もういいからお風呂入ってきな。着替えと体を拭くタオルを持って」
「お風呂ねぇ……少し面倒だわ」
「……アレナリアさぁ。女性が体をキレイにするのが面倒とか言ってるようじゃあ、色気も無くなるよね」
「ど、どうせ私は、色気より食い気だもん」
ああ言えば、むきになって入ると思ったけど駄目か。
ならば、これはやりたくなかったが、せっかく一度は入る気になったんだから……
「ほらアレナリア、入ってなよ!」
「別にクリアの魔法で、キレイにするから良いわよ!」
「スンスン……ふぅ~ん」
「な、何?」
「そうか、これがアレナリアの匂いか。今日はいっぱい体を動かしたから、疲れたんだもんな。だから湯船に浸かって、疲れをとって、体をキレイにしてほしかったんだけど」
「な、何を……汗の匂いを嗅いだの! ……いやー!! 入る、入ってくるから、こっちに来ないで! 匂い嗅がないで!」
顔を耳まで真っ赤にしたアレナリアは、着替えを持って、お風呂に駆け込んでいった。
お風呂の中からは、何度もクリアと言っている、アレナリアの声が聞こえてきた。
やはり女性にたいして、汗の匂いを嗅ぐとかやっちゃ駄目だよなぁ。
お風呂に入れる為とはいえ、少々やり過ぎたか……。
俺はただ、湯船にゆっくり浸かるのを、感じてほしかったんだけど。
アレナリアが出て来たら、謝ろうと思い、夕食の後片付けしてアレナリアが出てくるのを待つ。
34
お気に入りに追加
571
あなたにおすすめの小説
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
転生農家の俺、賢者の遺産を手に入れたので帝国を揺るがす大発明を連発する
昼から山猫
ファンタジー
地方農村に生まれたグレンは、前世はただの会社員だった転生者。特別な力はないが、ある日、村外れの洞窟で古代賢者の秘蔵書庫を発見。そこには世界を変える魔法理論や失われた工学が眠っていた。
グレンは農村の暮らしを少しでも良くするため、古代技術を応用し、便利な道具や魔法道具を続々と開発。村は繁栄し、噂は隣領や都市まで広がる。
しかし、帝国の魔術師団がその力を独占しようとグレンを狙い始める。領主達の思惑、帝国の陰謀、動き出す反乱軍。知恵と工夫で世界を変えたグレンは、これから巻き起こる激動にどう立ち向かうのか。
田舎者が賢者の遺産で世界へ挑む物語。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる