74 / 784
二章 アヴァランチェ編
69 アレナリアの覚悟 2 緊張の三人
しおりを挟む
アレナリアがギルドの仕事を始めたので、俺は依頼を探す為に、一階にある掲示板へと行くことにした。
依頼で何か女性受けしそうな、料理のヒントでもあれば良いのにと思い、掲示板を見に行く。
一階に来て、掲示板に貼ってある依頼書を見ると、収穫祭が近いからか、素材調達や店の改装修理が多く、あとは収穫祭の間に、常に護衛をする依頼が幾つかある。
昼食前には、ギルドに戻って来ないとならないから、短時間終わる依頼がいいんだけど……んっ! これは。
ーーーーーーーーーー
・D 生産区 収穫と配達 甜菜根(てんさいこん)を収穫して、加工場所への配達。 五人 本日から三日間 収穫のみ又は、配達のみ 銀貨三枚 両方で銀貨八枚
ーーーーーーーーーー
気になる依頼書を見つけたので、受付に行って聞いてみることにした。
いつものように、依頼専用の受付に居たのはルグルだ。
「おはようルグルさん」
「カズさんおはようございます。依頼ですか」
「ええ。ちょっと気になる依頼があったので」
「Dランクの、野菜を収穫して配達する依頼ですね。何か珍しいですか?」
「その収穫する野菜に、興味がありまして」
「甜菜根のことですか? この都市では、珍しい野菜ではないと思いますが」
「『甜菜根』って『甘い砂糖』になる野菜じゃないですか?」
「ああなるほど! そう言うことですか。そうです、加工すると砂糖がとれる野菜ですよ」
「やっぱり!」
「確かに他の街では、見ない野菜ですね。出回っていても、砂糖に加工された物ですからね」
「砂糖が売ってるとは、気付きませんでした」
「売っている場合は、砂糖ではなく、甜菜粉として、売っているお店が殆どですから。砂糖と表示されてるお店は、大抵が貴族様相手で、不純物を取り除き、白くなった物を置いてる大きなお店です」
「へぇー、そうなんですか」
「この都市での話ですがね。他の街ではわかりませんが」
「はぁ」
「それで依頼は受けますか?」
「あ、はい。甜菜根を見てみたいので」
「それでは、依頼書にあるように、収穫か配達もしくは両方やるかは、現地で聞いてください。収穫量によって、配達する人数も、変わるかもしれないですから」
「分かりました。それじゃあ行ってきます。あっそうだ! サブマスが昼食の誘いに来るかもしれないので、開けておいてください」
「え、えぇ! ちょっとカズさん!」
「スカレッタさんにも、伝えておいてください。お願いします」
「ちょ、ちょっとぉ~」
受付でルグルが叫んでいた様だが、気にせずにギルドを出て、目的地へと向かった。
場所は生産区でも、東門側らしいので、目立たない程度の速度で走って向かう。
走り続けることおよそ二時間、目的地の畑に着いたので、依頼者に依頼内容を確認した。
すると収穫の人数は足りているが、加工場への配達が遅れていて、昨日の収穫物も残っているとのことだ。
急いで運ばないと、昨日収穫した物が、全てダメになってしまうと言っている。
加工場は、広場から南西の大通り沿いの、職人区側にある建物だと言う。
俺も昼前には、ギルドに戻りたかったので、配達だけを受けることにして、配達場所を書いた、簡単な地図をもらう。
配達する甜菜根の量が多く、困っていたので、俺が【アイテムボックス】に全部入れて運ぶことにした。
依頼者は、倉庫にあった大量の甜菜根が、全て収納されてしまったのを見て、あっけに取られていた。
なんと全部で600個以上もあって、重さにすると、800㎏以上はあったと言う。
時間も気になるので、加工場へも走って向かった。
やはり目立たないように走ると、加工場に着くまでには、二時間ほど掛かってしまった。
急ぎ加工場に入り、案内された甜菜根置き場に【アイテムボックス】から全ての甜菜根を出した。
加工場に居た人も同じく、あっけに取られていた。
俺は直ぐに依頼完了の証をした依頼書を受け取り、そのまま『甜菜粉』の他に、食材を幾つか買い、あと空の小ビンが無かったので、それも買いに行った。
一通り買い物を終えて、昼食を作る為に、一度アレナリアの家に戻った。
先ずは甜菜粉をなめてみると、知っている砂糖よりは、甘味が少ない感じだった。
女性受けする料理を、俺が分かる訳がないので、何となくで作ることにした。
時間は九十分程しかいので、メインは以前作ったフレンチトーストにした。
あとはデザートに『あれ』を作りたいので【アイテムボックス】からスマホを取り出し、使えるかわからないが、料理アプリを入れていたことを思い出して起動した。
どうやら使えるようだ!
フレンチトーストは直ぐに出来るので、先にデザートを作る為に、材料を用意する。
使うのは、牛乳 鶏卵 砂糖(甜菜粉)で作る。
先ずは、フライパンに砂糖(甜菜粉)と水を入れて、ゆっくりと茶色くなるまで火をかける。
出来たらそれを、一人用の小さな器に薄く入れておく。
今度は、鶏卵をボール容器に入れて、泡立てないようにかき混ぜ、砂糖(甜菜粉)を加えて、更に混ぜる。
次に牛乳を鍋に入れ、沸騰寸前まで火にかける。
それを、ボールの器に入った溶いた卵に、鍋の牛乳を少しずつ加えながら混ぜる。
泡立てないように注意する。
丁度良い具合いになったら、細かい網の調理器具で濾して、それを最初に入れておいた、一人用の小さな器に入れる。
最後に蒸して出来るので、簡易な蒸し器を用意して仕上げる。
蒸してる間に、フレンチトースを作って、出来た物を【アイテムボックス】に入れておく。
そして蒸し上がった物を、粗熱をとる為に、しばし置いておく。
粗熱がとれたら、魔法で氷を出し、冷やして完成だか、時間が無い。
なので仕方がないから、ギリギリまで冷やしたら、スマホと共に【アイテムボックス】にしまった。
昼食のフレンチトーストを、食べてる間に、再度冷やすことにして、急ぎギルドへと向かった。
ギルドに着くと、俺に気付いたスカレッタとルグルが、凄い勢いで寄ってきた。
「カズさん、さっきサブマスが、昼食を一緒に食べましょうと、言ってきたんですよ!」
「私達どうしたら?」
「二人共落ち着いて。返事はしたの?」
「それが『もし良ければ、昼の休憩時間になったら、資料室に来て』って言われたんですよ!」
「二人は、どうするつもり?」
「相手はサブマスですから、断れませんよ!」
「そうですよ!」
「二人の気持ちはどうなの?」
「私達は……カズさんにも言われましたし、歩み寄った方が良いと思いましたが、どうすれば……」
「試しに行ってみればいいですよ。俺も同席するので」
「そうなんですか!」
「良かった。サブマスと私達の三人だけかと」
「まあ互いにそれは、厳しいでしょうから」
「それなら行きます! いいわねルグル!」
「はい。私もスカレッタ先輩と行きます!」
「それじゃあ俺は、先にサブマスの所へ行ってますから後程」
スカレッタとルグルの二人に、先に行くと伝えので、資料室に居る、アレナリア所に行く。
資料室に、アレナリア一人しかいないことを、確認してから話しかける。
「お待たせアレナリア」
「……」
「アレナリア?」
「カズ……私二人を……昼食に誘ったわ」
「ああ、そのことは二人に聞いたよ」
「二人とも嫌がってなかった? 私なんかと」
「戸惑ってはいたけど、歩み寄ってみるって言ってた」
「本当?」
「ああ。二人共もう直ぐ来ると思う」
「カズもここに居るのよね」
「居るよ」
「アレナリア大丈夫? マントは? フードを被る?」
「大丈夫。昼食に誘っておいて、フードなんて被ってたら、せっかく来てくれる二人に悪いわ」
その時、資料室の扉をノックして、スカレッタとルグルが入って来た。
資料室に一つだけある、四人で座れる椅子とテーブルのセットに移動して、スカレッタとルグルを呼んだ。
「サ、サブマスター、お待たせして申し訳ありません」
「も、申し訳ありません。です」
「別に待ってないわ。良いから座んなさい」
アレナリアが座った向かい側に、スカレッタとルグルが座り、アレナリアの横に俺が座るかたちになった。
料理を出す前に、三人に打ち解けてもらえれるように、少し話をしようと思う。
依頼で何か女性受けしそうな、料理のヒントでもあれば良いのにと思い、掲示板を見に行く。
一階に来て、掲示板に貼ってある依頼書を見ると、収穫祭が近いからか、素材調達や店の改装修理が多く、あとは収穫祭の間に、常に護衛をする依頼が幾つかある。
昼食前には、ギルドに戻って来ないとならないから、短時間終わる依頼がいいんだけど……んっ! これは。
ーーーーーーーーーー
・D 生産区 収穫と配達 甜菜根(てんさいこん)を収穫して、加工場所への配達。 五人 本日から三日間 収穫のみ又は、配達のみ 銀貨三枚 両方で銀貨八枚
ーーーーーーーーーー
気になる依頼書を見つけたので、受付に行って聞いてみることにした。
いつものように、依頼専用の受付に居たのはルグルだ。
「おはようルグルさん」
「カズさんおはようございます。依頼ですか」
「ええ。ちょっと気になる依頼があったので」
「Dランクの、野菜を収穫して配達する依頼ですね。何か珍しいですか?」
「その収穫する野菜に、興味がありまして」
「甜菜根のことですか? この都市では、珍しい野菜ではないと思いますが」
「『甜菜根』って『甘い砂糖』になる野菜じゃないですか?」
「ああなるほど! そう言うことですか。そうです、加工すると砂糖がとれる野菜ですよ」
「やっぱり!」
「確かに他の街では、見ない野菜ですね。出回っていても、砂糖に加工された物ですからね」
「砂糖が売ってるとは、気付きませんでした」
「売っている場合は、砂糖ではなく、甜菜粉として、売っているお店が殆どですから。砂糖と表示されてるお店は、大抵が貴族様相手で、不純物を取り除き、白くなった物を置いてる大きなお店です」
「へぇー、そうなんですか」
「この都市での話ですがね。他の街ではわかりませんが」
「はぁ」
「それで依頼は受けますか?」
「あ、はい。甜菜根を見てみたいので」
「それでは、依頼書にあるように、収穫か配達もしくは両方やるかは、現地で聞いてください。収穫量によって、配達する人数も、変わるかもしれないですから」
「分かりました。それじゃあ行ってきます。あっそうだ! サブマスが昼食の誘いに来るかもしれないので、開けておいてください」
「え、えぇ! ちょっとカズさん!」
「スカレッタさんにも、伝えておいてください。お願いします」
「ちょ、ちょっとぉ~」
受付でルグルが叫んでいた様だが、気にせずにギルドを出て、目的地へと向かった。
場所は生産区でも、東門側らしいので、目立たない程度の速度で走って向かう。
走り続けることおよそ二時間、目的地の畑に着いたので、依頼者に依頼内容を確認した。
すると収穫の人数は足りているが、加工場への配達が遅れていて、昨日の収穫物も残っているとのことだ。
急いで運ばないと、昨日収穫した物が、全てダメになってしまうと言っている。
加工場は、広場から南西の大通り沿いの、職人区側にある建物だと言う。
俺も昼前には、ギルドに戻りたかったので、配達だけを受けることにして、配達場所を書いた、簡単な地図をもらう。
配達する甜菜根の量が多く、困っていたので、俺が【アイテムボックス】に全部入れて運ぶことにした。
依頼者は、倉庫にあった大量の甜菜根が、全て収納されてしまったのを見て、あっけに取られていた。
なんと全部で600個以上もあって、重さにすると、800㎏以上はあったと言う。
時間も気になるので、加工場へも走って向かった。
やはり目立たないように走ると、加工場に着くまでには、二時間ほど掛かってしまった。
急ぎ加工場に入り、案内された甜菜根置き場に【アイテムボックス】から全ての甜菜根を出した。
加工場に居た人も同じく、あっけに取られていた。
俺は直ぐに依頼完了の証をした依頼書を受け取り、そのまま『甜菜粉』の他に、食材を幾つか買い、あと空の小ビンが無かったので、それも買いに行った。
一通り買い物を終えて、昼食を作る為に、一度アレナリアの家に戻った。
先ずは甜菜粉をなめてみると、知っている砂糖よりは、甘味が少ない感じだった。
女性受けする料理を、俺が分かる訳がないので、何となくで作ることにした。
時間は九十分程しかいので、メインは以前作ったフレンチトーストにした。
あとはデザートに『あれ』を作りたいので【アイテムボックス】からスマホを取り出し、使えるかわからないが、料理アプリを入れていたことを思い出して起動した。
どうやら使えるようだ!
フレンチトーストは直ぐに出来るので、先にデザートを作る為に、材料を用意する。
使うのは、牛乳 鶏卵 砂糖(甜菜粉)で作る。
先ずは、フライパンに砂糖(甜菜粉)と水を入れて、ゆっくりと茶色くなるまで火をかける。
出来たらそれを、一人用の小さな器に薄く入れておく。
今度は、鶏卵をボール容器に入れて、泡立てないようにかき混ぜ、砂糖(甜菜粉)を加えて、更に混ぜる。
次に牛乳を鍋に入れ、沸騰寸前まで火にかける。
それを、ボールの器に入った溶いた卵に、鍋の牛乳を少しずつ加えながら混ぜる。
泡立てないように注意する。
丁度良い具合いになったら、細かい網の調理器具で濾して、それを最初に入れておいた、一人用の小さな器に入れる。
最後に蒸して出来るので、簡易な蒸し器を用意して仕上げる。
蒸してる間に、フレンチトースを作って、出来た物を【アイテムボックス】に入れておく。
そして蒸し上がった物を、粗熱をとる為に、しばし置いておく。
粗熱がとれたら、魔法で氷を出し、冷やして完成だか、時間が無い。
なので仕方がないから、ギリギリまで冷やしたら、スマホと共に【アイテムボックス】にしまった。
昼食のフレンチトーストを、食べてる間に、再度冷やすことにして、急ぎギルドへと向かった。
ギルドに着くと、俺に気付いたスカレッタとルグルが、凄い勢いで寄ってきた。
「カズさん、さっきサブマスが、昼食を一緒に食べましょうと、言ってきたんですよ!」
「私達どうしたら?」
「二人共落ち着いて。返事はしたの?」
「それが『もし良ければ、昼の休憩時間になったら、資料室に来て』って言われたんですよ!」
「二人は、どうするつもり?」
「相手はサブマスですから、断れませんよ!」
「そうですよ!」
「二人の気持ちはどうなの?」
「私達は……カズさんにも言われましたし、歩み寄った方が良いと思いましたが、どうすれば……」
「試しに行ってみればいいですよ。俺も同席するので」
「そうなんですか!」
「良かった。サブマスと私達の三人だけかと」
「まあ互いにそれは、厳しいでしょうから」
「それなら行きます! いいわねルグル!」
「はい。私もスカレッタ先輩と行きます!」
「それじゃあ俺は、先にサブマスの所へ行ってますから後程」
スカレッタとルグルの二人に、先に行くと伝えので、資料室に居る、アレナリア所に行く。
資料室に、アレナリア一人しかいないことを、確認してから話しかける。
「お待たせアレナリア」
「……」
「アレナリア?」
「カズ……私二人を……昼食に誘ったわ」
「ああ、そのことは二人に聞いたよ」
「二人とも嫌がってなかった? 私なんかと」
「戸惑ってはいたけど、歩み寄ってみるって言ってた」
「本当?」
「ああ。二人共もう直ぐ来ると思う」
「カズもここに居るのよね」
「居るよ」
「アレナリア大丈夫? マントは? フードを被る?」
「大丈夫。昼食に誘っておいて、フードなんて被ってたら、せっかく来てくれる二人に悪いわ」
その時、資料室の扉をノックして、スカレッタとルグルが入って来た。
資料室に一つだけある、四人で座れる椅子とテーブルのセットに移動して、スカレッタとルグルを呼んだ。
「サ、サブマスター、お待たせして申し訳ありません」
「も、申し訳ありません。です」
「別に待ってないわ。良いから座んなさい」
アレナリアが座った向かい側に、スカレッタとルグルが座り、アレナリアの横に俺が座るかたちになった。
料理を出す前に、三人に打ち解けてもらえれるように、少し話をしようと思う。
35
お気に入りに追加
571
あなたにおすすめの小説
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
転生農家の俺、賢者の遺産を手に入れたので帝国を揺るがす大発明を連発する
昼から山猫
ファンタジー
地方農村に生まれたグレンは、前世はただの会社員だった転生者。特別な力はないが、ある日、村外れの洞窟で古代賢者の秘蔵書庫を発見。そこには世界を変える魔法理論や失われた工学が眠っていた。
グレンは農村の暮らしを少しでも良くするため、古代技術を応用し、便利な道具や魔法道具を続々と開発。村は繁栄し、噂は隣領や都市まで広がる。
しかし、帝国の魔術師団がその力を独占しようとグレンを狙い始める。領主達の思惑、帝国の陰謀、動き出す反乱軍。知恵と工夫で世界を変えたグレンは、これから巻き起こる激動にどう立ち向かうのか。
田舎者が賢者の遺産で世界へ挑む物語。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる