73 / 807
二章 アヴァランチェ編
68 アレナリアの覚悟 1 勇気 と 決断
しおりを挟む
◇◆◇◆◇
またなんとも、生々しい夢を見てしまった。
だが夢の中だけでも、キッシュに会えたのは嬉しかったなぁ。
まだ二人をギュっとした感触が残って……
「カズったら、そんなに強くしたら苦しいよ」
「……アレナリア……まだ夢か?」
「何言ってるのカズ?」
「んっ……アレナリア! ごめん苦しかった?」
「大丈夫よ。カズの抱擁は、とっても暖かかったわ」
……ここ俺の部屋だよな? なんでアレナリアが居るんだ?
「ちょっと待ってアレナリア。いつ部屋に侵入した」
「侵入って酷いわ! なんてね。私もハッキリ覚えてないのよね。夜中に喉が渇いて、水を飲んでから、自分のベットに入ったと思ったんだけど、さっきの熱いカズの抱擁で目が覚めたの」
「寝ぼけて入り込んだのか! 昨日寝る時に、扉の鍵を掛け忘れたか。不覚」
「今回は鍵を掛けなかった俺も悪いけど、アレナリアも、もう間違えるなよ!」
「カズの抱擁を知ってしまったから、寝ぼけて来てしまうかも」
「抱擁じゃないから!」
「またまた、私の夢を見てくれたんでしょ。そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」
「寝ぼけてた、だけだから!」
「そう言うことに、しておいてあげるわ」
何が『恥ずかしがらなくても』だよ、自分なんか、照れて顔をピンク色にしてるじゃないか。
しかもそれで、よくそういうことが言えるもんだな。
しかし何であんな夢を……アレナリアをベットに寝かせる時に、抱き上げて運んだからかな?
見た目どうりで、小さい体つきだったし、女性だけあって、柔らかい肌だったな……
「カズ何してるの? 朝食にしましょうよ」
「わ、分かった」朝っぱらから、何考えてるんだ俺は!
少し気恥ずかしく思いながら部屋を出て、昨日の作った物で、朝食の用意をすることにした。
「アレナリア何食べる?」
「私は、昨日のポテトサラダを、パンに挟んで食べてみたいわ」
「ああいいよ。色々と試して自分好みを探すのも、面白いかもね」
テーブルに、買っておいた食パンとバゲット、あと昨日のポテサラを【アイテムボックス】から出した。
「今日は違うパンもあるのね」
「好きな方を食べな」
「お茶は私が入れるわ」
「ありがとう」
アレナリアはポテトサラダをパンに挟んで、俺は昨日作った魚のフライに、タルタルソースかけ、それを焼いたパンに挟んで食べた。
いい感じだが、あとキャベツの千切りでも、入れたいところだ。
「まぁまぁかな」
「カズは、何を挟んでるんだ?」
「昨日揚げた魚に、タルタルソースをかけた物だよ」
「私にも頂戴」
「朝から食べ過ぎじゃないの」
「うっ……それでいいから少し頂戴!」
「あっ!」
アレナリアが、俺の食べかけの、魚のフライサンドを奪っていった。
まだ半分程しか食べてないのに。
「この食いしん坊は、キッシュといい勝負かもな」
「クイッシュらほ……」
「食べながら喋らないの。何言ってるか分からないよ」
「確かリアーデの街に居る、クリスパの妹だったか?」
「まあ、そんな感じの娘かな」
「私と似てるのか?」
「食いしん坊のところがね」
「なっ! 私はそんなに食いしん坊じゃ……」
アレナリアは言いかけて、手に持った魚のフライサンドを見て黙った。
「私はなんだって?」
「な、なんでもない」
自覚があるのかないのか、アレナリアは残りを口の中に詰め込んだ。
「さて、朝食も食べたことだし、ギルドに行こうか」
「ええ。お昼には、またこの魚を挟んだのを食べたいわ。このタルタルソースたっぷりで!」
「太るよ!」
「うっ……タルタルソースは……ちょっとでいいわ」
もはや色気より食気の方が、勝ってきてるな。
まあ、あれで色気を出しても、相手にロリっ娘属性がないと、意味なさそうだけどな。
……俺的には……
「ほらカズ、行くんでしょ!」
「ああ」
「でもさすがに、毎日あんなに食べてたら太るわね。ポピーを特訓する回数を増やして、私も体を動かそうかしら」
「それは良いかもね(ポピーにはキツそうだけど)」
「食べた分が、ここ(胸)に付くといいんだけど」(小声)
「んっ?」
「な、何でもないわ。さぁ行きましょう」
アレナリアの家を出て、ギルドに向かい二人で歩いて行く。
ギルドが見えてきた頃に、アレナリアが急に脚を止めて、立ち止まっていた。
「アレナリアどうしたの? もう少しでギルドだよ」
「マントが……無いわ。どうして」
「それは、着てこなかったからでしょ」
「カズ気付いてたの?」
「いらなかったからじゃないの?」
「そんな訳ない! あれが無いと私……一度帰りましょう」
アレナリアは俺の後ろに、隠れるようにピッタリと、引っ付いた。
その時、離れた所から声を掛けてきたのは、依頼で都市の外に行ってるはずのポピーだった。
「アレナリア大丈夫か? ポピーがこっちに来るよ」
「うぅ~。何でこんなときに……」
「おはようカズさん」
「おはようポピー。依頼で数日は戻らないんじゃなかったの?」
「それが昨日の朝に、西門から出ようとしたら、私達が受けた依頼の難易度が上がったから、急に中止だとギルドから連絡来ていて、戻ってくる羽目になったんですよ」
昨日の朝と言うと……俺が盗賊を討伐して戻ってきた日だから、ポピー達と会った翌日だよな。
「先日会った日に、都市を出発しなかったんだ」
「ええ。外壁の近くで一泊して、翌朝出発することにしたんですよ。なんせサブマスの特訓で、ギルドを出発したのが、昼頃でしたから」
「そうだったね。それで中止になった依頼って?」
「なんでも街道に現れる数人の盗賊を、討伐する依頼だったんですよ。それが急に依頼が中止なって戻ってきたら、数十人の盗賊が捕まったって聞いて驚きましたよ」
なるほど。
そいつらは、俺が討伐した盗賊と、合流の為に、向かってた連中だったんだろうな。
「今回は中止になって、良かったじゃないか」
「そうですね。数人ならともかく、数十人は無理ですからね。アハハハッ」
「何を弱気なことを言ってるの! まだまだ特訓が必要なようねポピー!」
あっ! アレナリアが出て来た。
「サブマスっ! いつからそこに! しかも今日はマントを着てない」
「そんなことは、どうでもいいの! 特訓するから、午後になったら訓練場に来なさい。いいですね!」
「は、はい! 分かりました」
「さぁカズ行きましょう」
アレナリアは少し震えながら、なんとか体裁を保ったまま、ギルドへと入って行く。
すると、マントを被ってないサブマスは珍しいらしく、皆から注目されていた。
心配になったので、俺はアレナリアの後に付いて、一緒に資料室に行った。
資料室に入ったアレナリアは、震えながら崩れる様に椅子に座り込んだ。
「アレナリア大丈夫か!」
「わ、私変じゃなかった? 皆が見てたけど、おかしくなかった?」
「キリッとしてて、威厳のある、いつものサブマスに見えてたよ」
「そ、そう。良かった」
「とりあえず、力抜いて落ち着いて」
少しすると、アレナリアは落ち着きを取り戻したようで、荒かった息づかいと、冷や汗もおさまって、正常になってきた。
なので俺は聞いてみた。
「アレナリア、急にどうして出て来たの? 俺の後ろに隠れていたから、ポピーは気付いてなかったと思うけど」
「昨日カズが言ったこと思い出して、マントが無い状態でポピーと話せたら、スカレッタ達と話すのも、大丈夫かと思ったの。ギルドに来れば、代わりのマントがあるから、思い切ってそのままギルドに来たの」
昨日俺が言ったことを、直ぐに実践したのか。
最初は、マントのフードを外すぐらいで、良いと思ったんだけどな。
いきなりマント無しは、ハードルが高かかったんじゃないか。
同じような状況で、元居た世界の俺だったら……
「アレナリアは凄いよ」
「私、これからはマントが無くても、大丈夫かしら?」
「無理することはないよ。少しずつ、ゆっくりならしていけば良いよ」
「そう……ね。ありがとうカズ」
「お礼を言われることはしてないよ。それより、もう大丈夫そう?」
「ええ、もう大丈夫よ。この勢いで、昼食はスカレッタ達と、一緒に食べようかしら」
「おいおい、そんな無理しなくても、ゆっくりでいいって」
「今日は大丈夫な気がするの! だから……」
「分かったよ。スカレッタ達には、俺からそれとなく言ってみるよ。場所はここ(資料室)で、良いかな? 他に人も来ないだろうし」
「ええ良い……待って、やっぱり一人だと怖いわ」
「俺も同席するよ」
「ありがとう。私がんばってみるわ!」
この話の後、アレナリアは気持ちを落ち着かせる為に、いつもと同じ仕事をしていた。
俺はスカレッタ達との仲を取り持つ為に、何か良さそうな昼食を用意することにした。
またなんとも、生々しい夢を見てしまった。
だが夢の中だけでも、キッシュに会えたのは嬉しかったなぁ。
まだ二人をギュっとした感触が残って……
「カズったら、そんなに強くしたら苦しいよ」
「……アレナリア……まだ夢か?」
「何言ってるのカズ?」
「んっ……アレナリア! ごめん苦しかった?」
「大丈夫よ。カズの抱擁は、とっても暖かかったわ」
……ここ俺の部屋だよな? なんでアレナリアが居るんだ?
「ちょっと待ってアレナリア。いつ部屋に侵入した」
「侵入って酷いわ! なんてね。私もハッキリ覚えてないのよね。夜中に喉が渇いて、水を飲んでから、自分のベットに入ったと思ったんだけど、さっきの熱いカズの抱擁で目が覚めたの」
「寝ぼけて入り込んだのか! 昨日寝る時に、扉の鍵を掛け忘れたか。不覚」
「今回は鍵を掛けなかった俺も悪いけど、アレナリアも、もう間違えるなよ!」
「カズの抱擁を知ってしまったから、寝ぼけて来てしまうかも」
「抱擁じゃないから!」
「またまた、私の夢を見てくれたんでしょ。そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」
「寝ぼけてた、だけだから!」
「そう言うことに、しておいてあげるわ」
何が『恥ずかしがらなくても』だよ、自分なんか、照れて顔をピンク色にしてるじゃないか。
しかもそれで、よくそういうことが言えるもんだな。
しかし何であんな夢を……アレナリアをベットに寝かせる時に、抱き上げて運んだからかな?
見た目どうりで、小さい体つきだったし、女性だけあって、柔らかい肌だったな……
「カズ何してるの? 朝食にしましょうよ」
「わ、分かった」朝っぱらから、何考えてるんだ俺は!
少し気恥ずかしく思いながら部屋を出て、昨日の作った物で、朝食の用意をすることにした。
「アレナリア何食べる?」
「私は、昨日のポテトサラダを、パンに挟んで食べてみたいわ」
「ああいいよ。色々と試して自分好みを探すのも、面白いかもね」
テーブルに、買っておいた食パンとバゲット、あと昨日のポテサラを【アイテムボックス】から出した。
「今日は違うパンもあるのね」
「好きな方を食べな」
「お茶は私が入れるわ」
「ありがとう」
アレナリアはポテトサラダをパンに挟んで、俺は昨日作った魚のフライに、タルタルソースかけ、それを焼いたパンに挟んで食べた。
いい感じだが、あとキャベツの千切りでも、入れたいところだ。
「まぁまぁかな」
「カズは、何を挟んでるんだ?」
「昨日揚げた魚に、タルタルソースをかけた物だよ」
「私にも頂戴」
「朝から食べ過ぎじゃないの」
「うっ……それでいいから少し頂戴!」
「あっ!」
アレナリアが、俺の食べかけの、魚のフライサンドを奪っていった。
まだ半分程しか食べてないのに。
「この食いしん坊は、キッシュといい勝負かもな」
「クイッシュらほ……」
「食べながら喋らないの。何言ってるか分からないよ」
「確かリアーデの街に居る、クリスパの妹だったか?」
「まあ、そんな感じの娘かな」
「私と似てるのか?」
「食いしん坊のところがね」
「なっ! 私はそんなに食いしん坊じゃ……」
アレナリアは言いかけて、手に持った魚のフライサンドを見て黙った。
「私はなんだって?」
「な、なんでもない」
自覚があるのかないのか、アレナリアは残りを口の中に詰め込んだ。
「さて、朝食も食べたことだし、ギルドに行こうか」
「ええ。お昼には、またこの魚を挟んだのを食べたいわ。このタルタルソースたっぷりで!」
「太るよ!」
「うっ……タルタルソースは……ちょっとでいいわ」
もはや色気より食気の方が、勝ってきてるな。
まあ、あれで色気を出しても、相手にロリっ娘属性がないと、意味なさそうだけどな。
……俺的には……
「ほらカズ、行くんでしょ!」
「ああ」
「でもさすがに、毎日あんなに食べてたら太るわね。ポピーを特訓する回数を増やして、私も体を動かそうかしら」
「それは良いかもね(ポピーにはキツそうだけど)」
「食べた分が、ここ(胸)に付くといいんだけど」(小声)
「んっ?」
「な、何でもないわ。さぁ行きましょう」
アレナリアの家を出て、ギルドに向かい二人で歩いて行く。
ギルドが見えてきた頃に、アレナリアが急に脚を止めて、立ち止まっていた。
「アレナリアどうしたの? もう少しでギルドだよ」
「マントが……無いわ。どうして」
「それは、着てこなかったからでしょ」
「カズ気付いてたの?」
「いらなかったからじゃないの?」
「そんな訳ない! あれが無いと私……一度帰りましょう」
アレナリアは俺の後ろに、隠れるようにピッタリと、引っ付いた。
その時、離れた所から声を掛けてきたのは、依頼で都市の外に行ってるはずのポピーだった。
「アレナリア大丈夫か? ポピーがこっちに来るよ」
「うぅ~。何でこんなときに……」
「おはようカズさん」
「おはようポピー。依頼で数日は戻らないんじゃなかったの?」
「それが昨日の朝に、西門から出ようとしたら、私達が受けた依頼の難易度が上がったから、急に中止だとギルドから連絡来ていて、戻ってくる羽目になったんですよ」
昨日の朝と言うと……俺が盗賊を討伐して戻ってきた日だから、ポピー達と会った翌日だよな。
「先日会った日に、都市を出発しなかったんだ」
「ええ。外壁の近くで一泊して、翌朝出発することにしたんですよ。なんせサブマスの特訓で、ギルドを出発したのが、昼頃でしたから」
「そうだったね。それで中止になった依頼って?」
「なんでも街道に現れる数人の盗賊を、討伐する依頼だったんですよ。それが急に依頼が中止なって戻ってきたら、数十人の盗賊が捕まったって聞いて驚きましたよ」
なるほど。
そいつらは、俺が討伐した盗賊と、合流の為に、向かってた連中だったんだろうな。
「今回は中止になって、良かったじゃないか」
「そうですね。数人ならともかく、数十人は無理ですからね。アハハハッ」
「何を弱気なことを言ってるの! まだまだ特訓が必要なようねポピー!」
あっ! アレナリアが出て来た。
「サブマスっ! いつからそこに! しかも今日はマントを着てない」
「そんなことは、どうでもいいの! 特訓するから、午後になったら訓練場に来なさい。いいですね!」
「は、はい! 分かりました」
「さぁカズ行きましょう」
アレナリアは少し震えながら、なんとか体裁を保ったまま、ギルドへと入って行く。
すると、マントを被ってないサブマスは珍しいらしく、皆から注目されていた。
心配になったので、俺はアレナリアの後に付いて、一緒に資料室に行った。
資料室に入ったアレナリアは、震えながら崩れる様に椅子に座り込んだ。
「アレナリア大丈夫か!」
「わ、私変じゃなかった? 皆が見てたけど、おかしくなかった?」
「キリッとしてて、威厳のある、いつものサブマスに見えてたよ」
「そ、そう。良かった」
「とりあえず、力抜いて落ち着いて」
少しすると、アレナリアは落ち着きを取り戻したようで、荒かった息づかいと、冷や汗もおさまって、正常になってきた。
なので俺は聞いてみた。
「アレナリア、急にどうして出て来たの? 俺の後ろに隠れていたから、ポピーは気付いてなかったと思うけど」
「昨日カズが言ったこと思い出して、マントが無い状態でポピーと話せたら、スカレッタ達と話すのも、大丈夫かと思ったの。ギルドに来れば、代わりのマントがあるから、思い切ってそのままギルドに来たの」
昨日俺が言ったことを、直ぐに実践したのか。
最初は、マントのフードを外すぐらいで、良いと思ったんだけどな。
いきなりマント無しは、ハードルが高かかったんじゃないか。
同じような状況で、元居た世界の俺だったら……
「アレナリアは凄いよ」
「私、これからはマントが無くても、大丈夫かしら?」
「無理することはないよ。少しずつ、ゆっくりならしていけば良いよ」
「そう……ね。ありがとうカズ」
「お礼を言われることはしてないよ。それより、もう大丈夫そう?」
「ええ、もう大丈夫よ。この勢いで、昼食はスカレッタ達と、一緒に食べようかしら」
「おいおい、そんな無理しなくても、ゆっくりでいいって」
「今日は大丈夫な気がするの! だから……」
「分かったよ。スカレッタ達には、俺からそれとなく言ってみるよ。場所はここ(資料室)で、良いかな? 他に人も来ないだろうし」
「ええ良い……待って、やっぱり一人だと怖いわ」
「俺も同席するよ」
「ありがとう。私がんばってみるわ!」
この話の後、アレナリアは気持ちを落ち着かせる為に、いつもと同じ仕事をしていた。
俺はスカレッタ達との仲を取り持つ為に、何か良さそうな昼食を用意することにした。
87
お気に入りに追加
692
あなたにおすすめの小説

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~
夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。
全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。
適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。
パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。
全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。
ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。
パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。
突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。
ロイドのステータスはオール25。
彼にはユニークスキルが備わっていた。
ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。
ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。
LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。
不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす
最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも?
【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

隣国から有能なやつが次から次へと追放されてくるせいで気づいたらうちの国が大国になっていた件
さそり
ファンタジー
カーマ王国の王太子であるアルス・カーマインは父親である王が亡くなったため、大して興味のない玉座に就くことになる。
これまでと変わらず、ただ国が存続することだけを願うアルスだったが、なぜか周辺国から次々と有能な人材がやってきてしまう。
その結果、カーマ王国はアルスの意思に反して、大国への道を歩んでいくことになる。


転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる