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二章 アヴァランチェ編
39 水路掃除 と 罵声
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アレナリアとの昼食を終えて、依頼書を見に行こうと思っているのだが……
「アレナリア、俺そろそろ行くよ」
「えっ! どこに行くの?」
「どこって、一階の掲示板に、依頼書を見に行こうかと思ったんだけど」
「依頼を受けるのか。もう昼過ぎだし、今日ぐらいやらなくても、いいじゃないか」
サブマスが言うことかねぇ。
それに俺がまだEランクの新人で、稼ぎが少ないの分かってないのかな?
「宿代を稼がないと。それにアヴァランチェの道も、まだ良く知らないから、覚える為に、何か良さそうな依頼を探さないと」
「それなら私の所で住めばっ良い! サブマスは、ギルドから無償で部屋を用意されてるから、遠慮はいらないわよ。そうすればカズだって、宿代が掛からなくて良いでしょ」
「ちょ、ちょっと。何言ってるのアレナリア」
「大丈夫よ。私一人じゃあ、部屋が広すぎるから」
「いやそうじゃなくて、女性が一人で住んでいる部屋に、男を同居させようって駄目でしょ!」
「そんなことないぞ、それこそパーティーメンバーは、宿代を安くすませるのに、町や村に滞在する時などは、一緒の部屋で過ごすから」
「それでも男女は、別々の部屋にするでしょ」
「それはそうも知れないが、私なら気にしない!」
「俺が気にするから駄目!」
「そうか……」
アレナリアは残念そうにシ、ュンとした。
「じゃあ俺は行くから、アレナリアもギルドの仕事があるんでしょ」
「分かったわ。また来てくれるわよね?」
「別に遠くに行く訳じゃないんだし、いつでも会えるんだから」
アレナリアと話し終えて、部屋を出る。
「そうよね! もう私とカズの仲なんだから。気が変わって、私の部屋に住みたければ、いつでも良いから言ってね」
「……」
部屋を出て扉が閉まる寸前に、アレナリア言っていたのは、聞こえなかったことにしよう。
昨日の今日で、やたらとなつかれてしまった。
昔から変に子供や動物に、好かれるんだよな。
同年代の女性には、見向きもされなかったけど。
一階に行き、掲示板に貼ってある依頼書を見るが、前回も見た都市の掃除はあるが、他にこれといって、目ぼしい依頼はない。
新人なんだし贅沢は言ってられないので、都市の掃除依頼を受けることにした。
受付で依頼内容を聞くと、場所は中央広場から、南東に続く大通りの脇にある水路を、都市の出入口がある門までだと言う。
大通りの脇にある水路は、外からの人や馬車の往来が多いので、土砂が溜まりやすく、一旦流す水を止めて、水路を掃除しなければならないと。
生産区内の水路は、そこで働く人達が交代で掃除をしているが、大通りの水路は管轄が違うと言う。
以前に『領主』が居た頃は、都市全体の問題だと管理してくれていたが、今はその『領主』も居なくて、都市全体を管理する仕事がない為に、困っているらしい。
なので仕方なく、主に生産区の働いてる人の代表者達が、各々ギルドに依頼を出しに来ていると。
そして残ったのがこの依頼で、しかもこの水路掃除は、他の掃除に比べて大変なので、受けてくれる人が殆どいなく、毎回ギルドとしても困っていると言う。
なので報酬を、一日銀貨五枚に上げたのだけど、やる人は滅多にいないと。
俺は受付の女性職員に、掃除のやり方などを訪ねて、それで決めるか考えた。
「ちょっとお聞きしますが、水路の幅と深さはどの程度ですか?」
「そうですね……幅と深さ共に、この受付台の高さ程は、あると思います」
そう考えると、水路は幅と深さ共に120㎝ぐらいかな? 昨日の依頼で生産区に言った時に、しっかり見とけば良かったな。
「あと、水路に溜まっている土砂などは、どこに捨てれば?」
「それでしたら、南東門から出た外壁の外側に流れてる川に、流してもらえれば構いません。その他の物はこちらで処理しますので、持って来てくれればいいです」
「南東門から離れてた場所での土砂は?」
「そうなんです。南東門から離れている所にだと、荷車で外の川まで運ばないとなりませんから、大変なんですよ」
う~んそうか……どうするか
「掃除の依頼を受ける皆さんに、頼んでるんですけど……やはりあなたも受けてもらえませんか?」
「いえ、この依頼やります」
「えっ! 受けてもらえるんか?」
「ただやり方は、こちらで決めて良いですか?」
「やってもらえるのであれば、構いませんお任せします。水を止める水門の開閉には、広場近くに居る、管理者に言えば止めてもらえるので、この依頼書を見せてください」
「なるほど」
「南東門にいる衛兵の方達には、連絡を出しておきます。あと最後に言うのは申し訳ないのですが、期限があり、あと五日以内に、終わらせてほしいとのことで……掃除に使うバケツで良ければ、持っていってくださ。すいませんが、荷車は無いんです」
「急ぎと言うことですか……分かりました。じゃあ早速行ってきます。バケツは借りてきますね」
あまり他の人がやらない仕事を受けておけば、いつか何かの役にたつかも知れないからな。
思っているような感じで上手くいけば、今日中には終わると思うんだけどな。
昼も過ぎ日が暮れるまで時間が少ないので、急いで水門を閉ざしてもらいに広場近くに行く。
水門の管理者に依頼書を見せて、水門を閉ざしてもらう。
水ほぼ無くなり、水路のそこには土砂が溜まっているのが分かる。
直ぐに水路に右手をかざし、魔力適正の訓練をした時に、クリスパの言っていたことを思い出し、水路に向けて魔法を最小限で使かってみる。
「〈ウォータージェット〉」(小声)
右手からは高圧洗浄機のような勢いがある水が出たが、一点集中の為に、土砂がなかなか流れていかない。
これは予想していたので、今度は水が拡散ようにイメージして魔法を使う。
「〈ウォータージェット〉」(拡散するようにイメージして、小声言う)
だがウォータージェットは、変わることなく、一点集中の水が出た。
あれ? 拡散しない、駄目なのかな?
もう一度しっかり思いイメージしてから試して見るが、やはり拡散しなかった。
仕方がないので、水を拡散して勢いよく出るイメージで、魔力変換させて使ってみる。
今度は上手くいって、拡散された水が水路に溜まった土砂を下流(南東門のある方向)へと押し流していく。
底が見えたので、水路に降りて今度は両手から拡散の高圧水をだ出し、どんどん下流へ押し流す。(都市外の川まであと4.2㎞)
魔法ではなく、魔力を変換させて放出しているので、非常に魔力効率が悪い。
暫くすると、土砂の量が多くなり流れなくなってきたので、借りてきたバケツで汲み上げて、土砂を【アイテムボックス】に放り込んでみる。
これは上手くいき、リストには土と砂に分類されて入っている。
どうやら自動的に土と砂、それに水と分類されたようだ。
これでやることは決まり、拡散させた水の水圧で、土砂を下流方向へ流し、溜まったらバケツで、アイテムボックスに放り込んでいく。
水圧を上げようとして、流す魔力量を増やしたら、土砂が飛び散ってしまったので、訓練がてら流す魔力量を調整しながら掃除をする。
作業を始めて二時間程で半分は過ぎ、先に南東門が見えてきた。(都市外の川まであと1.5㎞)
そのまま作業を続けると、南東門に近付くにつれて、何故か水路の土砂は少なくなってきている。(都市外の川まであと500m)
一度水路から出て、南東門に居る衛兵の所に行くと、連絡が通っていたので、再び水路に入り、水圧でそのまま川へと土砂を押し流していくと伝えた。
水路は南東門の片隅を流れて通っていて、その場所の水路には蓋と鉄柵が刺さっていて、通れないようになっている。
衛兵が言うには、外壁の近くは土砂を川へ運びやすいので、この近くの水路は、掃除に来る者がいると言う。
その為に南東門に近付いてきたら、水路に土砂が少なくなったという訳だ。
たまに掃除する人は、南東門近くしかやらなかったんだろうな。
南東門の手前まで、水路の中から水圧で押し流し、門の下は魔力量を少し増やし、勢いをつけて一気に川へと押し流す。
南東門の下にある水路には蓋がしてある為に、周りに土砂が飛び散ることはなかった。
その南東門を通り外に出て、人に見られない位置に行き【アイテムボックス】に入れた土砂水を出して、川へと流した。
依頼の水路掃除を終わらせたら、もう日が落ちはじめ、辺りは薄暗くなってきていた。
急いで水門の管理者が居る所に戻り、放水してもらい、依頼を完了させ、ギルドに戻る。
建物の明かりが、辺りを照すほど暗くなって来た頃に、ようやくギルドに戻った。
中に入り人々からの目線が突き刺さる。
暗くて気が付かなかったが、自分を見ると着ている物は、かなり汚れていた。
汚れている為、長居は出来ないので、依頼専用の受付で依頼終了の報告をしてギルドを出ようとすると、カズに向けて周りから罵声が飛び交う。
「汚いな」
「汚い奴がギルドに入って来るな」
「飯が不味くなる」
「早く出て行け」
「Dランクの厄介者を倒したぐらいで、調子に乗るな」
俺はバケツを返してから、黙ってギルドを出て行く。
汚れてる自分が悪いんだと思い、人のいない路地裏で、売らずに残してある衣服を【アイテムボックス】から出して、着ていた衣服をしまう。
【マップ】で人が来ないことを確認して、汚れた身体を魔力変換で出したお湯で、ざっと身体を流して汚れを落とす。
着替えてからは、昨日泊まった多種族区の宿屋へ行く。
三十分程で、ノシャックの宿屋に着き、前回と同じように、晩御飯有りで一晩泊まることにした。
晩御飯を食べ、前回と同じ部屋に行き、寝る前に魔力の消費量を確認する。
ステータス確認(魔力)
【魔力】 : 4210/4500
思った程は減ってかったな。
それよりも、ギルド言われた嫌なことを忘れる為に、直ぐに寝る。
「アレナリア、俺そろそろ行くよ」
「えっ! どこに行くの?」
「どこって、一階の掲示板に、依頼書を見に行こうかと思ったんだけど」
「依頼を受けるのか。もう昼過ぎだし、今日ぐらいやらなくても、いいじゃないか」
サブマスが言うことかねぇ。
それに俺がまだEランクの新人で、稼ぎが少ないの分かってないのかな?
「宿代を稼がないと。それにアヴァランチェの道も、まだ良く知らないから、覚える為に、何か良さそうな依頼を探さないと」
「それなら私の所で住めばっ良い! サブマスは、ギルドから無償で部屋を用意されてるから、遠慮はいらないわよ。そうすればカズだって、宿代が掛からなくて良いでしょ」
「ちょ、ちょっと。何言ってるのアレナリア」
「大丈夫よ。私一人じゃあ、部屋が広すぎるから」
「いやそうじゃなくて、女性が一人で住んでいる部屋に、男を同居させようって駄目でしょ!」
「そんなことないぞ、それこそパーティーメンバーは、宿代を安くすませるのに、町や村に滞在する時などは、一緒の部屋で過ごすから」
「それでも男女は、別々の部屋にするでしょ」
「それはそうも知れないが、私なら気にしない!」
「俺が気にするから駄目!」
「そうか……」
アレナリアは残念そうにシ、ュンとした。
「じゃあ俺は行くから、アレナリアもギルドの仕事があるんでしょ」
「分かったわ。また来てくれるわよね?」
「別に遠くに行く訳じゃないんだし、いつでも会えるんだから」
アレナリアと話し終えて、部屋を出る。
「そうよね! もう私とカズの仲なんだから。気が変わって、私の部屋に住みたければ、いつでも良いから言ってね」
「……」
部屋を出て扉が閉まる寸前に、アレナリア言っていたのは、聞こえなかったことにしよう。
昨日の今日で、やたらとなつかれてしまった。
昔から変に子供や動物に、好かれるんだよな。
同年代の女性には、見向きもされなかったけど。
一階に行き、掲示板に貼ってある依頼書を見るが、前回も見た都市の掃除はあるが、他にこれといって、目ぼしい依頼はない。
新人なんだし贅沢は言ってられないので、都市の掃除依頼を受けることにした。
受付で依頼内容を聞くと、場所は中央広場から、南東に続く大通りの脇にある水路を、都市の出入口がある門までだと言う。
大通りの脇にある水路は、外からの人や馬車の往来が多いので、土砂が溜まりやすく、一旦流す水を止めて、水路を掃除しなければならないと。
生産区内の水路は、そこで働く人達が交代で掃除をしているが、大通りの水路は管轄が違うと言う。
以前に『領主』が居た頃は、都市全体の問題だと管理してくれていたが、今はその『領主』も居なくて、都市全体を管理する仕事がない為に、困っているらしい。
なので仕方なく、主に生産区の働いてる人の代表者達が、各々ギルドに依頼を出しに来ていると。
そして残ったのがこの依頼で、しかもこの水路掃除は、他の掃除に比べて大変なので、受けてくれる人が殆どいなく、毎回ギルドとしても困っていると言う。
なので報酬を、一日銀貨五枚に上げたのだけど、やる人は滅多にいないと。
俺は受付の女性職員に、掃除のやり方などを訪ねて、それで決めるか考えた。
「ちょっとお聞きしますが、水路の幅と深さはどの程度ですか?」
「そうですね……幅と深さ共に、この受付台の高さ程は、あると思います」
そう考えると、水路は幅と深さ共に120㎝ぐらいかな? 昨日の依頼で生産区に言った時に、しっかり見とけば良かったな。
「あと、水路に溜まっている土砂などは、どこに捨てれば?」
「それでしたら、南東門から出た外壁の外側に流れてる川に、流してもらえれば構いません。その他の物はこちらで処理しますので、持って来てくれればいいです」
「南東門から離れてた場所での土砂は?」
「そうなんです。南東門から離れている所にだと、荷車で外の川まで運ばないとなりませんから、大変なんですよ」
う~んそうか……どうするか
「掃除の依頼を受ける皆さんに、頼んでるんですけど……やはりあなたも受けてもらえませんか?」
「いえ、この依頼やります」
「えっ! 受けてもらえるんか?」
「ただやり方は、こちらで決めて良いですか?」
「やってもらえるのであれば、構いませんお任せします。水を止める水門の開閉には、広場近くに居る、管理者に言えば止めてもらえるので、この依頼書を見せてください」
「なるほど」
「南東門にいる衛兵の方達には、連絡を出しておきます。あと最後に言うのは申し訳ないのですが、期限があり、あと五日以内に、終わらせてほしいとのことで……掃除に使うバケツで良ければ、持っていってくださ。すいませんが、荷車は無いんです」
「急ぎと言うことですか……分かりました。じゃあ早速行ってきます。バケツは借りてきますね」
あまり他の人がやらない仕事を受けておけば、いつか何かの役にたつかも知れないからな。
思っているような感じで上手くいけば、今日中には終わると思うんだけどな。
昼も過ぎ日が暮れるまで時間が少ないので、急いで水門を閉ざしてもらいに広場近くに行く。
水門の管理者に依頼書を見せて、水門を閉ざしてもらう。
水ほぼ無くなり、水路のそこには土砂が溜まっているのが分かる。
直ぐに水路に右手をかざし、魔力適正の訓練をした時に、クリスパの言っていたことを思い出し、水路に向けて魔法を最小限で使かってみる。
「〈ウォータージェット〉」(小声)
右手からは高圧洗浄機のような勢いがある水が出たが、一点集中の為に、土砂がなかなか流れていかない。
これは予想していたので、今度は水が拡散ようにイメージして魔法を使う。
「〈ウォータージェット〉」(拡散するようにイメージして、小声言う)
だがウォータージェットは、変わることなく、一点集中の水が出た。
あれ? 拡散しない、駄目なのかな?
もう一度しっかり思いイメージしてから試して見るが、やはり拡散しなかった。
仕方がないので、水を拡散して勢いよく出るイメージで、魔力変換させて使ってみる。
今度は上手くいって、拡散された水が水路に溜まった土砂を下流(南東門のある方向)へと押し流していく。
底が見えたので、水路に降りて今度は両手から拡散の高圧水をだ出し、どんどん下流へ押し流す。(都市外の川まであと4.2㎞)
魔法ではなく、魔力を変換させて放出しているので、非常に魔力効率が悪い。
暫くすると、土砂の量が多くなり流れなくなってきたので、借りてきたバケツで汲み上げて、土砂を【アイテムボックス】に放り込んでみる。
これは上手くいき、リストには土と砂に分類されて入っている。
どうやら自動的に土と砂、それに水と分類されたようだ。
これでやることは決まり、拡散させた水の水圧で、土砂を下流方向へ流し、溜まったらバケツで、アイテムボックスに放り込んでいく。
水圧を上げようとして、流す魔力量を増やしたら、土砂が飛び散ってしまったので、訓練がてら流す魔力量を調整しながら掃除をする。
作業を始めて二時間程で半分は過ぎ、先に南東門が見えてきた。(都市外の川まであと1.5㎞)
そのまま作業を続けると、南東門に近付くにつれて、何故か水路の土砂は少なくなってきている。(都市外の川まであと500m)
一度水路から出て、南東門に居る衛兵の所に行くと、連絡が通っていたので、再び水路に入り、水圧でそのまま川へと土砂を押し流していくと伝えた。
水路は南東門の片隅を流れて通っていて、その場所の水路には蓋と鉄柵が刺さっていて、通れないようになっている。
衛兵が言うには、外壁の近くは土砂を川へ運びやすいので、この近くの水路は、掃除に来る者がいると言う。
その為に南東門に近付いてきたら、水路に土砂が少なくなったという訳だ。
たまに掃除する人は、南東門近くしかやらなかったんだろうな。
南東門の手前まで、水路の中から水圧で押し流し、門の下は魔力量を少し増やし、勢いをつけて一気に川へと押し流す。
南東門の下にある水路には蓋がしてある為に、周りに土砂が飛び散ることはなかった。
その南東門を通り外に出て、人に見られない位置に行き【アイテムボックス】に入れた土砂水を出して、川へと流した。
依頼の水路掃除を終わらせたら、もう日が落ちはじめ、辺りは薄暗くなってきていた。
急いで水門の管理者が居る所に戻り、放水してもらい、依頼を完了させ、ギルドに戻る。
建物の明かりが、辺りを照すほど暗くなって来た頃に、ようやくギルドに戻った。
中に入り人々からの目線が突き刺さる。
暗くて気が付かなかったが、自分を見ると着ている物は、かなり汚れていた。
汚れている為、長居は出来ないので、依頼専用の受付で依頼終了の報告をしてギルドを出ようとすると、カズに向けて周りから罵声が飛び交う。
「汚いな」
「汚い奴がギルドに入って来るな」
「飯が不味くなる」
「早く出て行け」
「Dランクの厄介者を倒したぐらいで、調子に乗るな」
俺はバケツを返してから、黙ってギルドを出て行く。
汚れてる自分が悪いんだと思い、人のいない路地裏で、売らずに残してある衣服を【アイテムボックス】から出して、着ていた衣服をしまう。
【マップ】で人が来ないことを確認して、汚れた身体を魔力変換で出したお湯で、ざっと身体を流して汚れを落とす。
着替えてからは、昨日泊まった多種族区の宿屋へ行く。
三十分程で、ノシャックの宿屋に着き、前回と同じように、晩御飯有りで一晩泊まることにした。
晩御飯を食べ、前回と同じ部屋に行き、寝る前に魔力の消費量を確認する。
ステータス確認(魔力)
【魔力】 : 4210/4500
思った程は減ってかったな。
それよりも、ギルド言われた嫌なことを忘れる為に、直ぐに寝る。
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