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二章 アヴァランチェ編
33 フラグ強制回収 と 薬草調合製造所
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入ってきた人物の方をチラリと見る、昨夜盗賊に利用されていた子供達に、言いがかりをつけて怒鳴っていた酔っ払いの男だ。
昨日立てたフラグを回収したくないので、無視して受付の方を向き、スカレッタと話を続けようする。
「おい! お前だ、無視してんじゃねぇ!」
フラグ回収強制イベントか……目立つしやだな
「おい! こっち見ろ!」
「ハァー。俺に何か用ですか?」
「何か用ですかじゃねぇ! 昨日はよくもやってくれたな」
「カズさん、何かしたんですか? あの人いつも他の人に絡んでる、問題のある冒険者の方なんですよ」
「えぇちょっと」
「何こそこそ話してるんだ! 昨日の借りは返させてもらうぞ!」
「ちょっと、ギルド内での揉め事は困ります」
「受付の女は黙ってろ!」
イラッ。どこの世界にもこういう奴は居るんだな。
見てると嫌なこと思い出して、ムカムカしてくる。
「おいあんた、関係ない人にあたるなよ。元はと言えば、酔っ払って子供達に絡んでた自分が悪いだろ」
「何だと! やっぱりテメェじゃねぇか!」
眉間に皺(シワ)をよせ、酒の臭いを漂わせながら殴りかかってくる。
常時発動させている【万物ノ眼】の効果で、相手の状態は確認出来るが【ステータス画面の表示簡略化】の効果で、大まかなことしか表示されていないので、念の為に相手を分析してみる。
……わざわざ分析するまでもなかった。
前に見た時と同じで、男はDランクの冒険者で、ステータスを確認すると、見たまんまの、力に片寄っただけのゴリ押しタイプだ。
リアーデで見た同クラスの冒険者よりも格下だと分かる。
クリスパさんが言っていた、態度がデカイだけの典型的な冒険者だ。
「酒臭いけど、まだ酔っ払ってるのか」
殴ってきた腕を横から弾き、軌道をかえて、受付の前から離れる。
「この野郎が!」
どれだけ怒っているのか、とうとう腰にぶら下げていた短剣を持ち、斬りかかってきた。
「カズさん逃げてください。直ぐに上の者を呼びますから」
「おんなっ、余計なことするんじゃねぇ」
スカレッタの言葉を聞いた男が、受付の方に行こうとしたので、男の正面に回り込み、突き立ててきた短剣を避け、持っている腕を手刀で叩き、短剣を落とした隙に、体に触れ無詠唱で〈ライトニングショット〉を最小限に放つ。
男は意識を失いその場に倒れた。
強さ的には、昨夜倒した盗賊と変わらないので、加減もしやすかった。
「スカレッタさんすいませんでした。ギルド内での揉め事は、ダメだと言っていたのに」
「そんなカズさんが謝らなくても、今回のは、そちらの方が悪いのは私が証明します。それより怪我はされてませんか? 大丈夫ですか? 私を庇ってもらい、ありがとうございます」
「いえそんな。当たってませんので大丈夫です。ご心配おかけしました」
その後直ぐに、眠そうな顔をした男性職員が奥から出てきて、倒れた男をどこかへ運んでいった。
「それでカズさん、あの方といったい何があったんですか? 子供がどうとか言ってましたが」
昨日あったことをスカレッタに話した。
もちろん盗賊のことは黙っていて、子供達が絡まれていたことだけを話した。
「とんでもない人ですね。とうとう子供にまで絡むなんて、これはもうギルドカードの没収か、取り消しもあり得ますね」
今まで罰則がされなかったのが、不思議だけどな。
「ふぁ~」落ち着いたら眠気が……殆ど寝てないからな。
「なんか眠そうですね。今朝も早くからギルドに来ましたし」
「昨日宿屋を探していたんですが、見付からずに、結局外で一晩明かすことになり、殆ど寝てなくて」
「まぁそうだったんですか。この辺りの宿屋は冒険者で一杯ですし、空いてるとすると、やはり住宅区の方かあとは、多種族区の方にも何軒かはありますが……」
「ええ。昨日聞きまして、住宅区の方を探したんですが、残念ながら見付からず」
「それなら先程庇っていただいたお礼に、お手頃の宿屋を、私が探しておきます」
「それはありがたいです」
「それで、カズさんは今日の予定は決まってますか?」
「今日とりあえず、この辺りの道を覚えたいので、あれば配達の依頼でも受けようかと思っています」
「この都市に来たばかりの方なら、その方が良いですね。そう言えばカズさんのランクは?」
「Eランクです。しかもなったばかりの」
「えっ。Eランクになったばかり!? さっきの暴れた人、Dランクなんですけど、カズさんお強いんですね」
「前いた町で、ちょっと鍛えてもらいましたから」
スカレッタと話をしていると、気付けば職員も増え、ギルド内が賑やかになってきたので、話を終わらせて依頼書を見に行くことにした。
「それじゃあ俺は、依頼書を見に行きますから」
「はい。何か気になることがあれば、いつでも聞いてください。それと依頼関係の受付は、あちらになります」
「分かりました。ありがとうございます」
依頼書が貼ってある掲示板(壁)には、多数の貼られている。
気になる依頼書を数枚選んで考える。
ーーーーーーーーーー
【アヴァランチェでの依頼書の見方】
《依頼ランク 仕事場所の区画 仕事の種類 仕事内容 上限人数 日時 報酬 》
・F 都市全体 都市内の掃除 ゴミ拾いに下水掃除など。 毎日 人数制限無し 一日 銀貨一枚
・F 冒険者ギルド 食堂の手伝い ギルドにある調理場で皿洗いと料理の配膳。 毎日 二人 銀貨一枚と食事付き
・E 生産区 食材品の運搬 指定された店に注文された品物を配達する。 毎朝から昼まで 三人 銀貨二枚
・E 北西の住宅区 住宅の解体 指定された建物の解体作業。 本日朝から 五人 銀貨三枚
・D 職人区 各種薬の製造 薬草を使い各種薬の製造手伝い。 本日から 三人 一日銀貨五枚
・D 都市外 薬草採取 都市の外で回復薬と毒消草の大量採取。 本日から『急ぎ』 各十本一束 銀貨一枚と銅貨五枚 各百本一束 金貨二枚
ーーーーーーーーーー
う~ん。都市掃除は常に出てる依頼だから、いつでも受けられるし、ギルド内の依頼は食事付きで良いが、都市内の道を覚えるのには不向きだからなぁ。
住宅の解体は、場所が昨日盗賊騒ぎがあった区画だし、よし取りあえずEランクの食材品運搬と、Dランクの依頼を受付で聞いてから決めるか。
三枚の依頼書を持って、言われた場所の受付に行き、女性職員に依頼内容を聞いて、三枚とも受けることにした。
薬草の引き取り額がリアーデに比べて多いのは、この辺りは薬草が生えている所が少なく、纏まった量が入らない為だと言う。
まずは、生産区で食材品運搬の依頼に向かう為、ギルドを出てから大通りを広場に向かい移動し、そこから生産区の指定された場所に行く。
生産区に入ると田畑が広がっており、様々な作物が育てられている。
田畑の間には、荷馬車が並んで通れるぐらいの道があり、さらに一定の間隔で倉庫が建っている。
その一ヶ所に入って行き、依頼者から配達する食材品と、届ける場所を書いた地図を受け取り配達に行く。
食材品は主に広場周辺の店に配達するようで、時間は大してかからなかった。
今朝から食事をしていなく、お腹が空いていたので、途中で見つけたパン屋で、数個購入してから、依頼書に完了のサインをもらいに依頼者の所へ戻る。
一つ目の依頼が終わっり、倉庫の脇で畑を見ながら買ったパンを食べて、休憩する。
次の依頼は職人区で、薬草を使い回復薬を作る手伝い。(もしかすると回復薬の作り方が分かるかも知れない)
薬草採取の依頼も受けたが、既に持っている為、そのまま製造の方へ向かう。
なぜなら依頼を受ける時に受付で聞いたが、依頼者は同じなので、薬草の届け先と回復薬の製造場所も同じだからだ。
しかも今回の場所は、職人区でも東側にあるので、ここから歩いて一時間ぐらいで着く距離にあった。
着いた所は、裏路地にある建物で『薬草調合製造所』と書かれている。
中に入り依頼をの件聞くと、回復薬を作る回復草が足りない為に、製造が出来ないので、先に薬草を採ってきて欲しいと言われた。
既に持って来ていると言って、外に置いてあるからと取りに出て、アイテムボックスからリアーデで採取した薬草を出し、建物の中へ戻り、回復草を200本と毒消草が100本を渡した。
依頼者は、いきなり大量の薬草を渡されたので驚いていた。
俺が他の街から来たばかりで、薬草は前の街で大量に採取した物だと伝えたら、何とか納得してくれた。
気になり、いつも薬草採取はどうしているかと尋ねたら、アヴァランチェ近辺の村人や冒険者などが売りに来ると。
今回は急に必要数が増えた為に、薬草の数が足りず依頼を出したそうだ。
これから直ぐに調合製造に入るからと、建物の奥に案内された。
昨日立てたフラグを回収したくないので、無視して受付の方を向き、スカレッタと話を続けようする。
「おい! お前だ、無視してんじゃねぇ!」
フラグ回収強制イベントか……目立つしやだな
「おい! こっち見ろ!」
「ハァー。俺に何か用ですか?」
「何か用ですかじゃねぇ! 昨日はよくもやってくれたな」
「カズさん、何かしたんですか? あの人いつも他の人に絡んでる、問題のある冒険者の方なんですよ」
「えぇちょっと」
「何こそこそ話してるんだ! 昨日の借りは返させてもらうぞ!」
「ちょっと、ギルド内での揉め事は困ります」
「受付の女は黙ってろ!」
イラッ。どこの世界にもこういう奴は居るんだな。
見てると嫌なこと思い出して、ムカムカしてくる。
「おいあんた、関係ない人にあたるなよ。元はと言えば、酔っ払って子供達に絡んでた自分が悪いだろ」
「何だと! やっぱりテメェじゃねぇか!」
眉間に皺(シワ)をよせ、酒の臭いを漂わせながら殴りかかってくる。
常時発動させている【万物ノ眼】の効果で、相手の状態は確認出来るが【ステータス画面の表示簡略化】の効果で、大まかなことしか表示されていないので、念の為に相手を分析してみる。
……わざわざ分析するまでもなかった。
前に見た時と同じで、男はDランクの冒険者で、ステータスを確認すると、見たまんまの、力に片寄っただけのゴリ押しタイプだ。
リアーデで見た同クラスの冒険者よりも格下だと分かる。
クリスパさんが言っていた、態度がデカイだけの典型的な冒険者だ。
「酒臭いけど、まだ酔っ払ってるのか」
殴ってきた腕を横から弾き、軌道をかえて、受付の前から離れる。
「この野郎が!」
どれだけ怒っているのか、とうとう腰にぶら下げていた短剣を持ち、斬りかかってきた。
「カズさん逃げてください。直ぐに上の者を呼びますから」
「おんなっ、余計なことするんじゃねぇ」
スカレッタの言葉を聞いた男が、受付の方に行こうとしたので、男の正面に回り込み、突き立ててきた短剣を避け、持っている腕を手刀で叩き、短剣を落とした隙に、体に触れ無詠唱で〈ライトニングショット〉を最小限に放つ。
男は意識を失いその場に倒れた。
強さ的には、昨夜倒した盗賊と変わらないので、加減もしやすかった。
「スカレッタさんすいませんでした。ギルド内での揉め事は、ダメだと言っていたのに」
「そんなカズさんが謝らなくても、今回のは、そちらの方が悪いのは私が証明します。それより怪我はされてませんか? 大丈夫ですか? 私を庇ってもらい、ありがとうございます」
「いえそんな。当たってませんので大丈夫です。ご心配おかけしました」
その後直ぐに、眠そうな顔をした男性職員が奥から出てきて、倒れた男をどこかへ運んでいった。
「それでカズさん、あの方といったい何があったんですか? 子供がどうとか言ってましたが」
昨日あったことをスカレッタに話した。
もちろん盗賊のことは黙っていて、子供達が絡まれていたことだけを話した。
「とんでもない人ですね。とうとう子供にまで絡むなんて、これはもうギルドカードの没収か、取り消しもあり得ますね」
今まで罰則がされなかったのが、不思議だけどな。
「ふぁ~」落ち着いたら眠気が……殆ど寝てないからな。
「なんか眠そうですね。今朝も早くからギルドに来ましたし」
「昨日宿屋を探していたんですが、見付からずに、結局外で一晩明かすことになり、殆ど寝てなくて」
「まぁそうだったんですか。この辺りの宿屋は冒険者で一杯ですし、空いてるとすると、やはり住宅区の方かあとは、多種族区の方にも何軒かはありますが……」
「ええ。昨日聞きまして、住宅区の方を探したんですが、残念ながら見付からず」
「それなら先程庇っていただいたお礼に、お手頃の宿屋を、私が探しておきます」
「それはありがたいです」
「それで、カズさんは今日の予定は決まってますか?」
「今日とりあえず、この辺りの道を覚えたいので、あれば配達の依頼でも受けようかと思っています」
「この都市に来たばかりの方なら、その方が良いですね。そう言えばカズさんのランクは?」
「Eランクです。しかもなったばかりの」
「えっ。Eランクになったばかり!? さっきの暴れた人、Dランクなんですけど、カズさんお強いんですね」
「前いた町で、ちょっと鍛えてもらいましたから」
スカレッタと話をしていると、気付けば職員も増え、ギルド内が賑やかになってきたので、話を終わらせて依頼書を見に行くことにした。
「それじゃあ俺は、依頼書を見に行きますから」
「はい。何か気になることがあれば、いつでも聞いてください。それと依頼関係の受付は、あちらになります」
「分かりました。ありがとうございます」
依頼書が貼ってある掲示板(壁)には、多数の貼られている。
気になる依頼書を数枚選んで考える。
ーーーーーーーーーー
【アヴァランチェでの依頼書の見方】
《依頼ランク 仕事場所の区画 仕事の種類 仕事内容 上限人数 日時 報酬 》
・F 都市全体 都市内の掃除 ゴミ拾いに下水掃除など。 毎日 人数制限無し 一日 銀貨一枚
・F 冒険者ギルド 食堂の手伝い ギルドにある調理場で皿洗いと料理の配膳。 毎日 二人 銀貨一枚と食事付き
・E 生産区 食材品の運搬 指定された店に注文された品物を配達する。 毎朝から昼まで 三人 銀貨二枚
・E 北西の住宅区 住宅の解体 指定された建物の解体作業。 本日朝から 五人 銀貨三枚
・D 職人区 各種薬の製造 薬草を使い各種薬の製造手伝い。 本日から 三人 一日銀貨五枚
・D 都市外 薬草採取 都市の外で回復薬と毒消草の大量採取。 本日から『急ぎ』 各十本一束 銀貨一枚と銅貨五枚 各百本一束 金貨二枚
ーーーーーーーーーー
う~ん。都市掃除は常に出てる依頼だから、いつでも受けられるし、ギルド内の依頼は食事付きで良いが、都市内の道を覚えるのには不向きだからなぁ。
住宅の解体は、場所が昨日盗賊騒ぎがあった区画だし、よし取りあえずEランクの食材品運搬と、Dランクの依頼を受付で聞いてから決めるか。
三枚の依頼書を持って、言われた場所の受付に行き、女性職員に依頼内容を聞いて、三枚とも受けることにした。
薬草の引き取り額がリアーデに比べて多いのは、この辺りは薬草が生えている所が少なく、纏まった量が入らない為だと言う。
まずは、生産区で食材品運搬の依頼に向かう為、ギルドを出てから大通りを広場に向かい移動し、そこから生産区の指定された場所に行く。
生産区に入ると田畑が広がっており、様々な作物が育てられている。
田畑の間には、荷馬車が並んで通れるぐらいの道があり、さらに一定の間隔で倉庫が建っている。
その一ヶ所に入って行き、依頼者から配達する食材品と、届ける場所を書いた地図を受け取り配達に行く。
食材品は主に広場周辺の店に配達するようで、時間は大してかからなかった。
今朝から食事をしていなく、お腹が空いていたので、途中で見つけたパン屋で、数個購入してから、依頼書に完了のサインをもらいに依頼者の所へ戻る。
一つ目の依頼が終わっり、倉庫の脇で畑を見ながら買ったパンを食べて、休憩する。
次の依頼は職人区で、薬草を使い回復薬を作る手伝い。(もしかすると回復薬の作り方が分かるかも知れない)
薬草採取の依頼も受けたが、既に持っている為、そのまま製造の方へ向かう。
なぜなら依頼を受ける時に受付で聞いたが、依頼者は同じなので、薬草の届け先と回復薬の製造場所も同じだからだ。
しかも今回の場所は、職人区でも東側にあるので、ここから歩いて一時間ぐらいで着く距離にあった。
着いた所は、裏路地にある建物で『薬草調合製造所』と書かれている。
中に入り依頼をの件聞くと、回復薬を作る回復草が足りない為に、製造が出来ないので、先に薬草を採ってきて欲しいと言われた。
既に持って来ていると言って、外に置いてあるからと取りに出て、アイテムボックスからリアーデで採取した薬草を出し、建物の中へ戻り、回復草を200本と毒消草が100本を渡した。
依頼者は、いきなり大量の薬草を渡されたので驚いていた。
俺が他の街から来たばかりで、薬草は前の街で大量に採取した物だと伝えたら、何とか納得してくれた。
気になり、いつも薬草採取はどうしているかと尋ねたら、アヴァランチェ近辺の村人や冒険者などが売りに来ると。
今回は急に必要数が増えた為に、薬草の数が足りず依頼を出したそうだ。
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