上 下
9 / 784
一章 リアーデ編

7 冒険者ギルド ギルド規約 と 初めての依頼

しおりを挟む
 ◇◆◇◆◇


 翌朝目が覚めて、カズはもう一度鏡を見るが、やはり若くなってた。


 嬉しいやらそうでもないやらで、今自分が24歳だってことを、忘れないようにしないと。


 部屋から出て一階の食堂に下りてくと、昨日は見なかった数人のお客さんいた。
 女将のココットと娘のキッシュが、食事の支度をしていた。
 キッシュがカズに気付いた。

「カズさんおはようございます。朝食いかがですか?」

「おはよう。いただくよ」

 空いてた席にカズが座ると、キッシュが食事を持ってきた。
 焼きたてのパンと、ゆで卵と昨日と同じスープだった。

「カズさん、今日はどこかに行くんですか?」

「お昼頃、冒険者ギルドに本登録と、ギルドカードを受け取りに行くことくらいかな」

 それを聞いていた女将のココットが、近寄って小声で話してきた。

「暇なら買い出しの手伝いしてくれないかい? そのかわりに、もう一泊してくれるなら二食付で7,000GLにサービスするからさ。どうだい?」

「ええ構いませんよ。それじゃあ、もう一泊お願いします」

「じゃあ決まりだ。食事が済んだら、娘と買い出しよろしく」

 カズは今夜の宿代を渡した。

「分かりました(んっ……娘と? ココットさん、それを先に言ってくれよ。若い女の子と買い物……)」

 食事を終えたカズは、キッシュと一緒に露店の並ぶ広場へと向かった。

「カズさんすいません、お母さんが無理言って」

「べ、別にいいさ時間もあるし、宿代も安くしてくれたから(ちょっと緊張する)」

「割引目的で仕方なく来たんですか? こんな可愛い子と一緒に、お買い物できるんですよ! なんちゃって。えへへ」

「自分で言うんかい! アハハは」

 キッシュと楽しげな会話をしながら、露店が並ぶ広場へと歩いて行く。


 ……うぉ~!! なんだこの会話、リア充か! 異世界に来て初めてのデート……!?
 いや違うただの買い出しの手伝いだ、だから落ち着け平常心だ。

「カズさん、最初はこの店でお肉を買います。その次はあの店で野菜を、そのあとはあっちで調味料を買って……」

「随分と買うね」

「今日は荷物持ちのカズさんがいるから、足りなかった物は全部買えますからね!」

「お手柔らかに」

 二人ともいっぱいの荷物を持って、ココット亭に戻った。
 途中知り合いなのか女性の売り子に『二人仲良くデートかい?』と、冗談混じりで話してきて、キッシュが顔を少し赤くしながら『ただの買い出しで、こっちはお手伝いしてくれてる人』と、あわてて否定していた。


 デート……こっちまで照れるな。
 否定されると分かっていたが、ちょっと傷つく。


 買い出しを終えて、ココット亭に戻ってきた。
 カズは荷物を置いてキッシュは買ってきた物を、すぐに片付け始める。
 カズが手伝おうとしたが、とめられた。

「ありがとうございます。カズさんは用事があるんでから、あとは私がやりますから大丈夫です」

「そうか、悪いね」

「とんでもない、もう十分ですよ。あまりやってもらうと、お母さんに怒られちゃいます」

 俺はキッシュに、冒険者ギルドへ行ってくると言って、その場を離れた。
 店の出口まで行くと、女将さん声を掛けてきた。

「お疲れさん。また頼むよサービスするからさぁ」

「あ、はい。それじゃ行ってきます」

 ココット亭を出て、昨日行った冒険者ギルドへ向う。
 十数分ほどでギルドに到着しので中に入ると、今日も数人いるだけで空いている。
 カズはそのまま受付に行くと、昨日と同じ女性がいた。
 カズに気付き話し掛けてくる。

「こんにちは。昨日仮登録にいらした……え~とヤマギク カズ様ですね。ギルドカードは出来てますので、さっそく本登録でよろしいですか」

「はい。お願いします」

「ではまず、ギルドカードに血を一滴垂らしてください。それと昨日書いていただいた登録用紙に、指に血をつけて押してください」

 受付の女性は、小さなナイフを渡してきた。

「は、はい。分かりました。(血判するのか!)」

 カズはナイフを受け取り、指に傷をつけギルドカードに血を一滴垂らし、登録用紙に血判をする。

「はい。これで本登録完了です。ではこれよりギルドカード及び、冒険者ギルドでの説明をいします」

「あ、はい。お願いします」

「まずはギルドカードですが、カズ様は一番低い『Fランク(鉄製)』になります。新米冒険者と言われる方は、Eランクからとなります。ランクは上から『S.A.B.C.D.E.F』となっております。Fランクの方々は、各街や村に出入りするために、身分証として持っている方が多いです。ギルドカードは、ランクによって素材が異なり『EランクとFランクは鉄製』『Dランクは青銅製』のようになっており、ランクが上がることに変わります」

 ギルドカードでも、Fランクは通行書みたいなあつかいだから、登録が簡単に出来るんだな。
 それでギルドカードはランクによって、素材がかわると。
 ならカードを見ただけで、ランクが分かるってことか。

「ギルドカードには『有効期限』がございます。Fランクは『五十日間と猶予期間が二日』ございます。その間に三つの依頼(クエスト)達成が、更新の条件です。殆どの方は、街の雑用などの仕事を受けて、済ます方が多いですね」

 街の雑用か、掃除とかかな?

「カードの更新は、猶予期間日を入れた有効期限『合計五十二日以内』どこの街の冒険者ギルドでもよろしいので、更新料金1,000GLをお支払いください。条件が達成されていれば、そこから更に、猶予日を入れた五十二日間が有効になります。有効期限は、ランクにより条件が異なります。期限を過ぎますと、Cランク以下のギルドカードは『消滅』して、無くなってしまいますのでご注意下さい。その際に再発行する場合はペナルティとして、金貨十枚(100,000GL)お支払いただきます。紛失した場合でも同額かかりますので、お気をつけください」

「カードが消滅するんですか!?」

「はい」

 俺は落としたりしないように、受け取ったギルドカードを、懐にしまうふりをして【アイテムボックス】に入れた。

「なお依頼は、一つ上のランクまでしか選べませんので、ご了承ください。実力や実績などにより、ギルド側から許可しかねる場合もごさいます」

「Eランクに上がる条件はなんですか?」

「Eランクに上がる条件は、最低でも『10の依頼達成』が必要です。依頼はあちらの壁に依頼書が貼られていますので、そこからご自分でできそうなものを選んで、受付に持ってきて下さい」

「他に素材の買い取り等かございますが、それはその都度ご説明いたします。何かご質問はございますが?」

「依頼は今日からでもできますか?」

「はい。大丈夫です」

 そう言われたので、俺は壁に貼ってある依頼書を見に行った。
 ランクごとに整理されて貼ってあり、依頼には有効期限があるらしい。
 まずは街中で簡単にできそうな依頼を探した。
 木材屋の荷運びに、広場で店の後片付けか、この二つなら時間的にも大丈夫そうだな。


 カズは二枚の依頼書をはがして、受付に持っていった。

「この依頼を、お願いします」

「はい。木材屋の荷運びと、広場での後片付けですね。承りました。では作業がおわりましたら、依頼人の方にサインをもらってきてください」

「分かりました」

 そう言ってギルドを出たカズは、依頼書に簡単な地図が書いてあったので、それを見て木材屋に向かった。(マップのスキルでもあれば良かったなぁ)

 人通りが少なくなってきた辺りまで来ると、加工した木の匂いがしてきた。
 カズは木材屋に入り、依頼を受けてきたと言うと、一人の男性が出てきて、作業の説明をしてきた。

「ここにある木材を、あそこの倉庫に運んでくれ。それじゃたのむぞ」

 俺は言われたとおり、数十本ある5mほどの太い木を、どんどんと倉庫の中に運んでいった。(全然軽い)

「あのう、終わりました」

「なに?」

 ものの三十分程で運び終わったため、作業説明をした男性は驚いていた。
 カズが依頼書にサインをもらって、行こうとすると、男性がもう一つと言ってきた。

「すまないが、追加で数本の加工した木材を、家具屋に持っていってくれないか? オレここを離れられないんだ。ギルドにはあとで連絡しとくから」

「良いですよ。家具屋の場所だけ教えて下さい」

 俺は家具屋の場所を聞いて、頼まれた木材を持って家具屋に向かった。
 少し離れていたので、時間がかかった。
 追加とか言われること、よくあるのかな? 次の依頼までに間に合うから、受けたけど。


 カズは家具屋に木材を届けて、時間的にも調度良さそうなので、次の依頼がある広場へ向かう。
 広場に着き依頼主の魚屋を探し、店の人に作業内容を聞いた。

「今日で店を閉めて、また魚を仕入れに他の街に行くから、露店の後片付けを頼むよ。解体した露店は、この先の倉庫にしまっておいてくれ」

「分かりました(どうも露店は、街が貸し出してるようだな)」

 簡単な組み立て式みたいな作りで、そんなに大変ではなかった。
 ただ少し重いようなので、魚屋のおじさん一人では大変そうだ。(俺は全然余裕)

 解体と倉庫への運びでも、大して時間はかからなかった。
 作業も終了したので、依頼書にサインをもらって行こうとした。

「これ余り物の魚だけど、良かったら持ってってよ。早く片付いて助かったから」

「ありがとうございます」

 俺は数匹の魚をもらった。
 尻尾のあたりを縄で縛って、持ちやすくしてくれてある。
 これどうしようかな? ココット亭に持って帰ってあげるか。(迷惑かな?)
 依頼報告は明日でも大丈夫そうだから、このままココット亭に戻ろう。


 店に入ると、女将さんとキッシュが入口に居た。

「依頼先の魚屋さんで、余った魚を貰ったんだけど、良かったらみんなで食べてください」

「え、いいの? やったー! こんなにいっぱい。魚ひさしぶり」

「これキッシュ、お礼も言わないで、先に喜んでるんじゃないよ。それに、まだ掃除中だろ」

「ごめんなさい。カズさんありがとう」

「ありがとう。じゃあ今日の夕食は、他のお客さんにも魚を出すとしますか」

「俺だけじゃ食べきれませんし、みんなで食べてもらった方が助かりますから。良ければ、夕食の支度手伝います」

「お客さんに手伝わせるわけには行かないよ」

「いえ、どんな料理をするのか興味もありますし、魚を持ち込んだのも俺ですから。それに宿代もまけてもらったわけですし」

「そうかい。じゃあ頼むよ。もうすぐ娘も掃除を終えて来るから」

 キッシュはまだ掃除中。

 俺は料理の手伝いをするため、女将と食堂に行った。(火は薪でもつかってるのかな?)
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です  2024年6月中旬に第一巻が発売されます  2024年6月16日出荷、19日販売となります  発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」 中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。 数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。 また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています 戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています そんな世界の田舎で、男の子は産まれました 男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました 男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります 絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて…… この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです 各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

転生農家の俺、賢者の遺産を手に入れたので帝国を揺るがす大発明を連発する

昼から山猫
ファンタジー
地方農村に生まれたグレンは、前世はただの会社員だった転生者。特別な力はないが、ある日、村外れの洞窟で古代賢者の秘蔵書庫を発見。そこには世界を変える魔法理論や失われた工学が眠っていた。 グレンは農村の暮らしを少しでも良くするため、古代技術を応用し、便利な道具や魔法道具を続々と開発。村は繁栄し、噂は隣領や都市まで広がる。 しかし、帝国の魔術師団がその力を独占しようとグレンを狙い始める。領主達の思惑、帝国の陰謀、動き出す反乱軍。知恵と工夫で世界を変えたグレンは、これから巻き起こる激動にどう立ち向かうのか。 田舎者が賢者の遺産で世界へ挑む物語。

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
 初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎  って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!  何故こうなった…  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  そして死亡する原因には不可解な点が…  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)

こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位! 死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。 閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話 2作目になります。 まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。 「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」

処理中です...