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一章 リアーデ編
2 管理神様と対面 1 経緯
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俺は森を出てから、数時間ほど歩いた。
やっとの思いで村に着き、村人に神様にお祈りするような所があるか聞いたら、村の先にある高台に、お祈りできる所があると教えてもらった。
一万(カズマ)は、すぐに言われた場所に向かった。
するとそこには、手作りの祠があった。
俺はさっそく手紙に書いてあったように、祠に手を合わせてお祈りをして、神様を呼んでみた。
神様なんとか着きましたよ。
『やぁ、よく死なずに来れたね』
声が聞こえたので目を開けたら、真っ白い空間だった。(少しまぶしい)
『こっちこっち!』
声のする方に顔を向けると、20代前半くらいの青年らしき人物がいた。
『改めて初めましてだね、僕がこの世界の【管理神】こと神様たよ』
『ちなみに【管理神】てのは、この世界みたいな場所が幾つもあって、神様が数百年から数千年で交代して、世界のバランスが崩れないように見守ってるんだよ』
『僕がこの世界の管理をしてから、二百年くらいかな』
そうですか。
『地方役人の、お役所仕事みたいなものって言えば、分かりやすいかな』
分かりやすいか?
『あれーどうしたの黙っちゃって、僕の姿が神々し過ぎて、見とれちゃったなか?』
「いや、想像してたより、あまりにも軽い感じだったもんで……あ」
『軽い感じって、ドイヒー! 僕これでも神様だよ!』
ドイヒーって、酷いのは、あんたのそうゆう所だよ! と声を大にしてツッコンでやりたいけど、やめておこう。
『ちなみに、この空間に居る間は、考えてることわかるよ』
!!!
「……ごめんなさい」
『ああいいよ。僕は特に気にしてないから。軽い感じなのは事実だしね。』
『それでカズマ君……じゃあないんだよね今は。ステータスを変な風に変えたから。だけど君自身に、ステータスを設定させたの僕だしなぁ』
『名前や年齢までいじって、それにスキルまで』
「なんか、丸投げされたと感じたもんで、やけくそと言うかなんと言うか……」
『どうしてこんなステータスに成ったのか、ステータスを設定してから、ここに来るまで説明よろしく。君の口から直接聞いておきたいから』
「…はい」
「あれは、森の入口付近でステータスを設定して、人が居そうな所を探しに、草原の方へ歩いて行ったんです」
『それで』
「暫くしたら、さっきまでいた森の方から、何か動物らしき生き物がこちらに向かって走って来てるのが見えて、ヤバそうな気がしたので、走って逃げたんです」
『アハハッ、弱っちーからね!』
「笑うなんて酷いなぁ。必死だったんですよ」
「しかも今までより体か重いし、すぐに疲れて自分が自分でないような?」
『まだこちらの世界に来たばかりで、レベル1だし、体がついていかなかったんだよ。それでそれから』
「徐々に足音が近づいてきたので、振り返って見たら、イノシシらしき生き物が追っかけ来たんですよ。このぐらいの大きさの奴が」
俺は両手を広げて説明した。(80㎝くらい)
『イノボアだね。こちらの世界のイノシシだから間違ってはないよ』
「そのイノボアが直撃する寸前に、横に飛びのいて避けたんです」
『それが上手く行ったと』
「はい」
「そのときに、何か柔らか物を踏んづけて転んでしまって、それを確認する間もなく、イノボアがまた突進して来たので、手元に転がっていた石を拾い投げたら…」
『石を投げたら?』
「イノボアに当たり、数mふっ飛んで動かなくなったんです」
『イノボアを倒したわけね』
「はい」
「でも、なんでイノボアを倒せたのか? 俺ずっと逃げてただけで、何も倒してないのに。それともイノボアって、レベル1の俺でも倒せるくらい弱いんですか?」
『君さぁ、柔らかい物を踏んづけたって言ったでしょ』
「はい……もしかして」
『なんとなく気付いてると思うけど、それスライムだったんだよ』
「やっぱり!」
『話からすると、ポップしたばかりで、村人でも倒せるような、弱小スライムだったんだね。ポップするってのは、出現する、生まれたてみたいなことだと思ってくれたらいいよ』
「はぁ」
『でも、生まれたてでも、必ずしも弱いわけじゃないからね。君はラッキーだったよ』
「そのスライムを倒したからレベルが上がり、イノボアを倒せたと!?」
『そうだね。君があんな風にスキル変えたもんで、そういうことが起きたんだよ。通常イノボアは、村人だと三人くらいで倒せる獣だから』
「そうなんですか!」
『うん。それでそのあと村に着いたと』
「はい。逃げ回ってる間に、村の近くに来ていたらしく、村人にもすぐ会えました。若干怪しい目付きもされましたが、お祈りをする場所を教えてもらって、今にいたります」
『こちらの世界と服装が違うから、変に思われたんだね』
やっとの思いで村に着き、村人に神様にお祈りするような所があるか聞いたら、村の先にある高台に、お祈りできる所があると教えてもらった。
一万(カズマ)は、すぐに言われた場所に向かった。
するとそこには、手作りの祠があった。
俺はさっそく手紙に書いてあったように、祠に手を合わせてお祈りをして、神様を呼んでみた。
神様なんとか着きましたよ。
『やぁ、よく死なずに来れたね』
声が聞こえたので目を開けたら、真っ白い空間だった。(少しまぶしい)
『こっちこっち!』
声のする方に顔を向けると、20代前半くらいの青年らしき人物がいた。
『改めて初めましてだね、僕がこの世界の【管理神】こと神様たよ』
『ちなみに【管理神】てのは、この世界みたいな場所が幾つもあって、神様が数百年から数千年で交代して、世界のバランスが崩れないように見守ってるんだよ』
『僕がこの世界の管理をしてから、二百年くらいかな』
そうですか。
『地方役人の、お役所仕事みたいなものって言えば、分かりやすいかな』
分かりやすいか?
『あれーどうしたの黙っちゃって、僕の姿が神々し過ぎて、見とれちゃったなか?』
「いや、想像してたより、あまりにも軽い感じだったもんで……あ」
『軽い感じって、ドイヒー! 僕これでも神様だよ!』
ドイヒーって、酷いのは、あんたのそうゆう所だよ! と声を大にしてツッコンでやりたいけど、やめておこう。
『ちなみに、この空間に居る間は、考えてることわかるよ』
!!!
「……ごめんなさい」
『ああいいよ。僕は特に気にしてないから。軽い感じなのは事実だしね。』
『それでカズマ君……じゃあないんだよね今は。ステータスを変な風に変えたから。だけど君自身に、ステータスを設定させたの僕だしなぁ』
『名前や年齢までいじって、それにスキルまで』
「なんか、丸投げされたと感じたもんで、やけくそと言うかなんと言うか……」
『どうしてこんなステータスに成ったのか、ステータスを設定してから、ここに来るまで説明よろしく。君の口から直接聞いておきたいから』
「…はい」
「あれは、森の入口付近でステータスを設定して、人が居そうな所を探しに、草原の方へ歩いて行ったんです」
『それで』
「暫くしたら、さっきまでいた森の方から、何か動物らしき生き物がこちらに向かって走って来てるのが見えて、ヤバそうな気がしたので、走って逃げたんです」
『アハハッ、弱っちーからね!』
「笑うなんて酷いなぁ。必死だったんですよ」
「しかも今までより体か重いし、すぐに疲れて自分が自分でないような?」
『まだこちらの世界に来たばかりで、レベル1だし、体がついていかなかったんだよ。それでそれから』
「徐々に足音が近づいてきたので、振り返って見たら、イノシシらしき生き物が追っかけ来たんですよ。このぐらいの大きさの奴が」
俺は両手を広げて説明した。(80㎝くらい)
『イノボアだね。こちらの世界のイノシシだから間違ってはないよ』
「そのイノボアが直撃する寸前に、横に飛びのいて避けたんです」
『それが上手く行ったと』
「はい」
「そのときに、何か柔らか物を踏んづけて転んでしまって、それを確認する間もなく、イノボアがまた突進して来たので、手元に転がっていた石を拾い投げたら…」
『石を投げたら?』
「イノボアに当たり、数mふっ飛んで動かなくなったんです」
『イノボアを倒したわけね』
「はい」
「でも、なんでイノボアを倒せたのか? 俺ずっと逃げてただけで、何も倒してないのに。それともイノボアって、レベル1の俺でも倒せるくらい弱いんですか?」
『君さぁ、柔らかい物を踏んづけたって言ったでしょ』
「はい……もしかして」
『なんとなく気付いてると思うけど、それスライムだったんだよ』
「やっぱり!」
『話からすると、ポップしたばかりで、村人でも倒せるような、弱小スライムだったんだね。ポップするってのは、出現する、生まれたてみたいなことだと思ってくれたらいいよ』
「はぁ」
『でも、生まれたてでも、必ずしも弱いわけじゃないからね。君はラッキーだったよ』
「そのスライムを倒したからレベルが上がり、イノボアを倒せたと!?」
『そうだね。君があんな風にスキル変えたもんで、そういうことが起きたんだよ。通常イノボアは、村人だと三人くらいで倒せる獣だから』
「そうなんですか!」
『うん。それでそのあと村に着いたと』
「はい。逃げ回ってる間に、村の近くに来ていたらしく、村人にもすぐ会えました。若干怪しい目付きもされましたが、お祈りをする場所を教えてもらって、今にいたります」
『こちらの世界と服装が違うから、変に思われたんだね』
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