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第1章:全てを司りし時計の行く末
1章11話 お風呂の大事件!暴れしミミのミミ-前編[挿絵あり]
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「凄え、デカすぎだろこの温泉」
湊がクイーンハートから特別に与えられた貸切温泉。魔法女学院の寮に設置されたそれは、単独で桃源郷とも言える大きさを誇っていた。
「水は魔法が発展しているか分からねえが、この温泉もまた噴水があったり、なんか滝的な何かがあったり、なんでもありかよ」
この湊のいる大都市ウンディーネ。水魔法が発展しているのか、交通網として水のトンネルがあったりした。この温泉も例外ではなく、大浴場の中に噴水があったり、小さなお湯の滝があったり、その豪華ぶりはさすが魔法女学院といった所がある。
「ひゃっほー!独り占めだぜ!」
湊は豪華なこの温泉を1人で満喫できるのかと、心躍らせ、思い切りお湯に飛び込んだ。
「いやあ、凄いな、贅沢すぎるだろ」
「いやあ、疲れた身体にしみるにゃるねえ」
「うわあああ!」
湊1人のはずの温泉に、部外者の声が響きわたる。
「ふざ、ふざけるなマーニャ!」
「お、お兄さんも楽しんでるみたいにゃるね。裸の付き合いは大事なのじゃ」
マーニャが突然と顕現し、湊の前に現れる。ざぶんと音を立ててお湯から顕現し、えへんと両手を腰に添えて湊に向き合った。
「なんじゃ。お兄さんは襲撃された時も結構冷静だったはずにゃる。そんな冷静沈着な男が、そんなに焦っては情けない」
「いやいや、女子が裸体で男の前に現れるものじゃねえぞ!」
「なにお!女子とは子供呼ばわりしてるのかにゃる!?僕を誰だと思ってるにゃる。そう、時空間を司り魔神の1人にゃる」
マーニャは裸を見られてもなんとも思わないのか、その白髪をお湯に濡らしながら、そのジト目を湊へと向ける。温泉を謳歌し、気持ち良さそうに耳をぶるぶると震わせている。
お湯が彼女の髪を濡らし、いつもよりもやや大人らしい姿のように思えた。
「ひゃあ、この魔神の僕にさえ、この温泉の愛しき温もりが伝わってくるのじゃ。これは魔法か何かかにゃ」
時空間を司る魔神でさえ、その温泉の温もりは疲労感に浸透するようで、マーニャはそれを魔法と表現する。
「やめ、やめろマーニャ」
「そんなに興奮しないで。恥ずかしいよ」
「してねえよ。俺はそんなちびっ子に興奮する歳じゃねえんだよ。37歳だぞ!?」
「お、そういえば37歳だったにゃる?」
「そうだよ、俺は」
湊はマーニャとこの場所に来る以前、修士卒でAI企業に入社し経歴を積んだ37歳の人間だった。
しかし気になることと言えば――
「にしても37歳には見えないにゃるねえ。18、9歳ぐらいの見た目をしてるにゃる」
「そう、そうなんだよ。なんかこの世界に来てから、変に見た目が若返っててさ」
「多分タイムスリップした時に、時空の歪みで年齢が少し若くなっちゃったにゃるね」
「はあ!?」
湊が若返った理由はマーニャと共に西暦2222年から西暦22222年に渡った際に、時間の歪みの影響で若返りの現象が起きたのだと説明がされた。
「じゃあやっぱり、俺は実際に若返ってるのか!?」
「そうにゃる。ほら、僕のピチピチのお腹のお肌と比較しても遜色ないのじゃ」
「いや見せるな見せるな!」
マーニャは湊の肌と自分のお腹のそれを比較し、遜色ないほどピチピチであると主張するように、湊にそれを見せつける。しかし、湊はそれを見てはいけないものと自制心を働かせて目を逸らす。
「はあ、はあ。温泉で心を休めようと思ってたのに、逆に気持ちが高ぶって……」
湊は限界ぎりぎりで自制心を保っているが、しかし男の子であるのも事実。綺麗な白髪、可愛らしい猫耳、美しい肌のマーニャに近寄られては、いつ自制心が破壊されるかも分からない。
「ダメだ。俺が如何わしい行動をしたら、ミミが悲しむ。ミミは純粋で可憐な少女なんだ」
脳裏にミミの姿がよぎり、湊の自制心が回復する。もしここでマーニャに変な行動をすれば、湊自身を信頼してくれているミミの期待を裏切ることになりかねない。
「はあ、もうだめだ。俺はこのぐらいにして、もう温泉からあがるからな、マーニャ」
「ええ、そんなあ。悪かったにゃる。だから戻ってきてにゃる」
「やだ!」
湊は自制心が壊れる前にお風呂から出ようと脱衣所へと走る。
「お兄さん!」
「だからマーニャ、俺を止めるな!」
「いや、僕は止めてないにゃる」
湊はマーニャがお兄さんと叫び、呼び止める声を聞いた。しかしマーニャは自分は何も言っていないと湊に返答する。つまりこれが意味することは――
「お兄さん。入って、きちゃった」
「へ?」
湊はマーニャから離れるために幸せな温泉タイムを終了し、脱衣所に向かう途中であった。しかし何故か、温泉には後から入ると言っていたミミの姿がそこにある。
「うわああ、ミミ、何入ってきてんだよ!」
何を考えているのか分からないミミは、そのまま湊の元へと走り抱きついた。
しかし、湊は何か不思議な違和感を覚える。
「えっ?ミミ、お前の髪、こんなに赤かったか?」
ミミは美しいピンク色の髪と、肩に掛かるか掛からないかぐらいの髪の長さをしている。しかし、湊が感じた違和感――それは、ミミの髪がピンクではなく、炎のような真っ赤な色を有していることであった。
「ミミお前、その髪色どうした……」
「えへ、私お兄さんを離さないから。もっとこっちきなさい。なんで躊躇してん?」
湊のミミへの違和感は拡大する。普段はミミは大人しく、非常に柔らかな言葉使いをする。しかし、今ミミが湊に投げかけた言葉は、普段のミミの口調とは明らかに異なっている。
「ミミ、近い、近いよ」
「やだ、離さないんだから。私のこと嫌い?」
「嫌いじゃないよ、だけど――」
明らかに別人のように感じるミミ。髪はピンクではなく真っ赤に染まり、その言葉はやや乱暴なものに変化している。
「どうしちゃったんだよミミ!」
ミミの異変に気がついた湊は彼女を引き剥がそうと軽く身体を押した。しかし、温泉のフロアは非常に滑りやすく、軽く押したつもりがミミはその場で滑って倒れてしまった。
「ああごめん、ミミ、そんなつもりじゃ!」
倒れた裸のミミに、慌てて湊が近づく。
「痛い……」
「ごめん、踏んじゃったか!?」
湊は倒れたミミに近づいて手を差し伸べようとした。しかし何かを踏んでしまったらしく、ミミが痛いと呟く。湊は慌ててどかそうと足元を見た。
しかし、湊はそこで見てはいけない何かを目撃してしまった。
「What?これは夢では……ない!!!」
湊はミミの身体を踏んでしまったと思い、足元を見た。しかし、そこにあったものは――
「OTINPO!」
ち⚪︎ぽ。そう、人はその男子に備わりしそれを、ち⚪︎ぽと表現するのである。
「い、い、痛いよお兄さん。早く足、どかしてよ……」
「ち⚪︎ぽ。ち⚪︎ぽ。ち⚪︎ぽ……はああああああ!!!!????」
湊はそのミミに付いているはずのないち⚪︎ぽを凝視する。
「マジか!ミミとやら、お前、ち⚪︎ぽがぶらさがってるにゃる!流石にこの魔神とて、びっくりしない訳ないにゃるううう!なんなんじゃあああ!?」
マーニャもどうやら予想外だったようで、そのミミの股間にぶら下がるそれを凝視して、ありえないと仰天する。しかし、すぐさま何かに気づいたマーニャが、そのミミの胸に注目する。
「ミミお前、温泉に入るまでは胸の膨らみがあったはず。なんで今はぺったんこなのにゃ」
「いいだろ別に……私の胸なんか」
マーニャの指摘したのはミミの胸であった。確かにミミは巨乳とまでは言わないが、それでも胸の膨らみは一般平均程度はあったはず。しかし、今のミミには一切の胸の膨らみが存在しない。
「確かにマーニャの言った通りだ!今のミミの胸は完全にまな板だ!」
「なんだよお兄さん。そんなに私の胸をジロジロ見て、やっぱり可愛いなお兄さんは。もっとこっちにきなさいな」
「やや、や、やめろおお」
湊は必死に抵抗するが、立ち上がったミミに背後から抱きしめられる。しかし、湊の背中にはミミのち⚪︎ぽが完全にぶつかっており、状況も理解できずに必死に抵抗する。
マーニャは今もあり得るはずがないといった具合に目と口をガン開きにして、湊とミミを凝視している。
しかし状況は一変し、ミミ、マーニャ、湊以外の第三者がその場に颯爽と現れた。
「やあやあ湊きゅん。やはりこうなったかあ」
「うわああああ。今度は誰ええ!?って、クイーンハート校長!何してるんですかあああ!?」
「何って、風呂に入りにきてるんだが!?」
「俺が入っているんですが!?バカなの!?」
突然としてクイーンハートが真っ裸の状態で温泉に入り込んできた。その豪華な金髪の長髪を揺らしながら、颯爽と現れ、湊達に近づく。
湊はこの状況にただただ口をぱくぱくさせており、マーニャもまたこの状況に納得がいっていない。
「クイーンハート!大変なのじゃ!ミミにち⚪︎ぽが生えておるのにゃああ!」
「ああ、今はそうだが」
魔神であるマーニャでさえ慌てている様子で、これは何事かとクイーンハートに叫ぶ。
しかし、当のクイーンハートはそれを知っていたかのようにマーニャに答えた。
「どういうことにゃるクイーンハート!ち⚪︎ぽのこと、詳しい状況説明を求むのじゃ!これは命令じゃ!」
「まあまあマーニャ様。ミミはそう、呪いの掛かった可哀想な女の子なんですよ」
「呪い!?」
クイーンハートはマーニャに対し、呪いというワードを持ち出した。
「じゃあ湊きゅん。ミミちゃん。マーニャ様。まあ、折角貸切のお風呂があるんだ。ゆっくりお姉さんと湯に浸かりながら、話をしようじゃないか」
「何の話にゃる!」
「ミミの事情。そう。両性の呪いについてですよ」
そういって、クイーンハートは温泉の湯へと1人向かい浸かった後、ミミとマーニャ、湊を手招きし、話し合いを始めるのであった。
湊がクイーンハートから特別に与えられた貸切温泉。魔法女学院の寮に設置されたそれは、単独で桃源郷とも言える大きさを誇っていた。
「水は魔法が発展しているか分からねえが、この温泉もまた噴水があったり、なんか滝的な何かがあったり、なんでもありかよ」
この湊のいる大都市ウンディーネ。水魔法が発展しているのか、交通網として水のトンネルがあったりした。この温泉も例外ではなく、大浴場の中に噴水があったり、小さなお湯の滝があったり、その豪華ぶりはさすが魔法女学院といった所がある。
「ひゃっほー!独り占めだぜ!」
湊は豪華なこの温泉を1人で満喫できるのかと、心躍らせ、思い切りお湯に飛び込んだ。
「いやあ、凄いな、贅沢すぎるだろ」
「いやあ、疲れた身体にしみるにゃるねえ」
「うわあああ!」
湊1人のはずの温泉に、部外者の声が響きわたる。
「ふざ、ふざけるなマーニャ!」
「お、お兄さんも楽しんでるみたいにゃるね。裸の付き合いは大事なのじゃ」
マーニャが突然と顕現し、湊の前に現れる。ざぶんと音を立ててお湯から顕現し、えへんと両手を腰に添えて湊に向き合った。
「なんじゃ。お兄さんは襲撃された時も結構冷静だったはずにゃる。そんな冷静沈着な男が、そんなに焦っては情けない」
「いやいや、女子が裸体で男の前に現れるものじゃねえぞ!」
「なにお!女子とは子供呼ばわりしてるのかにゃる!?僕を誰だと思ってるにゃる。そう、時空間を司り魔神の1人にゃる」
マーニャは裸を見られてもなんとも思わないのか、その白髪をお湯に濡らしながら、そのジト目を湊へと向ける。温泉を謳歌し、気持ち良さそうに耳をぶるぶると震わせている。
お湯が彼女の髪を濡らし、いつもよりもやや大人らしい姿のように思えた。
「ひゃあ、この魔神の僕にさえ、この温泉の愛しき温もりが伝わってくるのじゃ。これは魔法か何かかにゃ」
時空間を司る魔神でさえ、その温泉の温もりは疲労感に浸透するようで、マーニャはそれを魔法と表現する。
「やめ、やめろマーニャ」
「そんなに興奮しないで。恥ずかしいよ」
「してねえよ。俺はそんなちびっ子に興奮する歳じゃねえんだよ。37歳だぞ!?」
「お、そういえば37歳だったにゃる?」
「そうだよ、俺は」
湊はマーニャとこの場所に来る以前、修士卒でAI企業に入社し経歴を積んだ37歳の人間だった。
しかし気になることと言えば――
「にしても37歳には見えないにゃるねえ。18、9歳ぐらいの見た目をしてるにゃる」
「そう、そうなんだよ。なんかこの世界に来てから、変に見た目が若返っててさ」
「多分タイムスリップした時に、時空の歪みで年齢が少し若くなっちゃったにゃるね」
「はあ!?」
湊が若返った理由はマーニャと共に西暦2222年から西暦22222年に渡った際に、時間の歪みの影響で若返りの現象が起きたのだと説明がされた。
「じゃあやっぱり、俺は実際に若返ってるのか!?」
「そうにゃる。ほら、僕のピチピチのお腹のお肌と比較しても遜色ないのじゃ」
「いや見せるな見せるな!」
マーニャは湊の肌と自分のお腹のそれを比較し、遜色ないほどピチピチであると主張するように、湊にそれを見せつける。しかし、湊はそれを見てはいけないものと自制心を働かせて目を逸らす。
「はあ、はあ。温泉で心を休めようと思ってたのに、逆に気持ちが高ぶって……」
湊は限界ぎりぎりで自制心を保っているが、しかし男の子であるのも事実。綺麗な白髪、可愛らしい猫耳、美しい肌のマーニャに近寄られては、いつ自制心が破壊されるかも分からない。
「ダメだ。俺が如何わしい行動をしたら、ミミが悲しむ。ミミは純粋で可憐な少女なんだ」
脳裏にミミの姿がよぎり、湊の自制心が回復する。もしここでマーニャに変な行動をすれば、湊自身を信頼してくれているミミの期待を裏切ることになりかねない。
「はあ、もうだめだ。俺はこのぐらいにして、もう温泉からあがるからな、マーニャ」
「ええ、そんなあ。悪かったにゃる。だから戻ってきてにゃる」
「やだ!」
湊は自制心が壊れる前にお風呂から出ようと脱衣所へと走る。
「お兄さん!」
「だからマーニャ、俺を止めるな!」
「いや、僕は止めてないにゃる」
湊はマーニャがお兄さんと叫び、呼び止める声を聞いた。しかしマーニャは自分は何も言っていないと湊に返答する。つまりこれが意味することは――
「お兄さん。入って、きちゃった」
「へ?」
湊はマーニャから離れるために幸せな温泉タイムを終了し、脱衣所に向かう途中であった。しかし何故か、温泉には後から入ると言っていたミミの姿がそこにある。
「うわああ、ミミ、何入ってきてんだよ!」
何を考えているのか分からないミミは、そのまま湊の元へと走り抱きついた。
しかし、湊は何か不思議な違和感を覚える。
「えっ?ミミ、お前の髪、こんなに赤かったか?」
ミミは美しいピンク色の髪と、肩に掛かるか掛からないかぐらいの髪の長さをしている。しかし、湊が感じた違和感――それは、ミミの髪がピンクではなく、炎のような真っ赤な色を有していることであった。
「ミミお前、その髪色どうした……」
「えへ、私お兄さんを離さないから。もっとこっちきなさい。なんで躊躇してん?」
湊のミミへの違和感は拡大する。普段はミミは大人しく、非常に柔らかな言葉使いをする。しかし、今ミミが湊に投げかけた言葉は、普段のミミの口調とは明らかに異なっている。
「ミミ、近い、近いよ」
「やだ、離さないんだから。私のこと嫌い?」
「嫌いじゃないよ、だけど――」
明らかに別人のように感じるミミ。髪はピンクではなく真っ赤に染まり、その言葉はやや乱暴なものに変化している。
「どうしちゃったんだよミミ!」
ミミの異変に気がついた湊は彼女を引き剥がそうと軽く身体を押した。しかし、温泉のフロアは非常に滑りやすく、軽く押したつもりがミミはその場で滑って倒れてしまった。
「ああごめん、ミミ、そんなつもりじゃ!」
倒れた裸のミミに、慌てて湊が近づく。
「痛い……」
「ごめん、踏んじゃったか!?」
湊は倒れたミミに近づいて手を差し伸べようとした。しかし何かを踏んでしまったらしく、ミミが痛いと呟く。湊は慌ててどかそうと足元を見た。
しかし、湊はそこで見てはいけない何かを目撃してしまった。
「What?これは夢では……ない!!!」
湊はミミの身体を踏んでしまったと思い、足元を見た。しかし、そこにあったものは――
「OTINPO!」
ち⚪︎ぽ。そう、人はその男子に備わりしそれを、ち⚪︎ぽと表現するのである。
「い、い、痛いよお兄さん。早く足、どかしてよ……」
「ち⚪︎ぽ。ち⚪︎ぽ。ち⚪︎ぽ……はああああああ!!!!????」
湊はそのミミに付いているはずのないち⚪︎ぽを凝視する。
「マジか!ミミとやら、お前、ち⚪︎ぽがぶらさがってるにゃる!流石にこの魔神とて、びっくりしない訳ないにゃるううう!なんなんじゃあああ!?」
マーニャもどうやら予想外だったようで、そのミミの股間にぶら下がるそれを凝視して、ありえないと仰天する。しかし、すぐさま何かに気づいたマーニャが、そのミミの胸に注目する。
「ミミお前、温泉に入るまでは胸の膨らみがあったはず。なんで今はぺったんこなのにゃ」
「いいだろ別に……私の胸なんか」
マーニャの指摘したのはミミの胸であった。確かにミミは巨乳とまでは言わないが、それでも胸の膨らみは一般平均程度はあったはず。しかし、今のミミには一切の胸の膨らみが存在しない。
「確かにマーニャの言った通りだ!今のミミの胸は完全にまな板だ!」
「なんだよお兄さん。そんなに私の胸をジロジロ見て、やっぱり可愛いなお兄さんは。もっとこっちにきなさいな」
「やや、や、やめろおお」
湊は必死に抵抗するが、立ち上がったミミに背後から抱きしめられる。しかし、湊の背中にはミミのち⚪︎ぽが完全にぶつかっており、状況も理解できずに必死に抵抗する。
マーニャは今もあり得るはずがないといった具合に目と口をガン開きにして、湊とミミを凝視している。
しかし状況は一変し、ミミ、マーニャ、湊以外の第三者がその場に颯爽と現れた。
「やあやあ湊きゅん。やはりこうなったかあ」
「うわああああ。今度は誰ええ!?って、クイーンハート校長!何してるんですかあああ!?」
「何って、風呂に入りにきてるんだが!?」
「俺が入っているんですが!?バカなの!?」
突然としてクイーンハートが真っ裸の状態で温泉に入り込んできた。その豪華な金髪の長髪を揺らしながら、颯爽と現れ、湊達に近づく。
湊はこの状況にただただ口をぱくぱくさせており、マーニャもまたこの状況に納得がいっていない。
「クイーンハート!大変なのじゃ!ミミにち⚪︎ぽが生えておるのにゃああ!」
「ああ、今はそうだが」
魔神であるマーニャでさえ慌てている様子で、これは何事かとクイーンハートに叫ぶ。
しかし、当のクイーンハートはそれを知っていたかのようにマーニャに答えた。
「どういうことにゃるクイーンハート!ち⚪︎ぽのこと、詳しい状況説明を求むのじゃ!これは命令じゃ!」
「まあまあマーニャ様。ミミはそう、呪いの掛かった可哀想な女の子なんですよ」
「呪い!?」
クイーンハートはマーニャに対し、呪いというワードを持ち出した。
「じゃあ湊きゅん。ミミちゃん。マーニャ様。まあ、折角貸切のお風呂があるんだ。ゆっくりお姉さんと湯に浸かりながら、話をしようじゃないか」
「何の話にゃる!」
「ミミの事情。そう。両性の呪いについてですよ」
そういって、クイーンハートは温泉の湯へと1人向かい浸かった後、ミミとマーニャ、湊を手招きし、話し合いを始めるのであった。
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